JPH09218035A - 測距センサ - Google Patents

測距センサ

Info

Publication number
JPH09218035A
JPH09218035A JP2825696A JP2825696A JPH09218035A JP H09218035 A JPH09218035 A JP H09218035A JP 2825696 A JP2825696 A JP 2825696A JP 2825696 A JP2825696 A JP 2825696A JP H09218035 A JPH09218035 A JP H09218035A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
lens
distance measuring
axis
area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2825696A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Kawajiri
和広 川尻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Original Assignee
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Microdevices Co Ltd, Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fujifilm Microdevices Co Ltd
Priority to JP2825696A priority Critical patent/JPH09218035A/ja
Publication of JPH09218035A publication Critical patent/JPH09218035A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 三角測距方式を用いる測距センサに関し、広
範囲の測距エリアかつ高精度を維持しつつ、センサエリ
アを小さくすることができる測距センサを提供すること
である。 【解決手段】 それぞれが光軸に直交する面でお互いに
直交する第1および第2の軸に対して異なる倍率で像を
結像させるレンズ部材であり、被写体を空間的に異なる
経路を経て結像させるための第1および第2のレンズ部
材(1L,1R)と、各々が光電変換を行う2次元の画
素の並びであり、第1および第2のレンズによりそれぞ
れ結像される第1および第2のエリアセンサ(3L,3
R)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測距センサに関
し、特に三角測距方式を用いる測距センサに関する。
【0002】
【従来の技術】図17は、従来技術による2次元測距セ
ンサの構成を示す。2次元測距センサは、センサチップ
52と左レンズ51Lと右レンズ51Rを有する。セン
サチップ52は、表面に左エリアセンサ53Lと右エリ
アセンサ53Rを有する。
【0003】ここで、X軸とY軸を定義する。X軸とY
軸は、センサチップ52の表面を画定する2次元の軸で
ある。X軸は、左レンズ51Lと右レンズ51Rを結ぶ
方向の軸である。Y軸は、X軸に直交する軸である。
【0004】左エリアセンサ53Lには、X軸方向に長
い、光電変換を行うラインセンサ54Lが複数本Y軸方
向に並んで配列されている。各ラインセンサ54Lは、
X軸の方向にフォトダイオードが複数配列されている。
1つのフォトダイオードが1つの画素に相当する。ライ
ンセンサ54LをY軸の方向に沿って複数本配列するこ
とにより、2次元のエリアセンサ53Lが形成される。
【0005】右エリアセンサ53Rにも、同様に、X軸
方向に長い、光電変換を行うラインセンサ54Rが複数
本Y軸方向に沿って配列されている。センサチップ52
の表面は、左エリアセンサ53Lと右エリアセンサ53
Rを含み、面積はA×Bである。Aは、X軸方向の長さ
であり、BはY軸方向の長さである。A×Bは、センサ
チップ52の大きさに相当する。センサチップ52が小
さいほど、低コストになる。
【0006】測距対象である被写体から発せられる光
は、左レンズ51Lを通過して左エリアセンサ53L
に、右レンズ51Rを通過して右エリアセンサ53R
に、それぞれ照射される。エリアセンサ53L,53R
には、被写体の2次元の光像が結像される。
【0007】被写体までの距離は、三角測距方式を用い
て算出する。すなわち、左エリアセンサ53Lに結像さ
れる像と、右エリアセンサ53Rに結像される像との間
隔(相関関係)に応じて、測距値を算出する。
【0008】レンズ51L,51Rは、共にいわゆる丸
レンズであり、レンズの光軸に対して垂直面の方向に等
方的な倍率を有する。当該垂直面は、センサチップ52
の表面とほぼ平行であるので、エリアセンサ53L,5
3Rには、等方的に縮小された像が結像される。結像さ
れる像は、X軸方向の倍率とY軸方向の倍率が同じであ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】測距センサのコスト
は、センサチップ52のコストに大きく依存する。セン
サチップ52は、大きさが小さいほどコストが低くな
る。センサチップ52の大きさは、A×Bである。
【0010】センサチップ52を小さくすると、左エリ
アセンサ53Lおよび右エリアセンサ53Rの領域が狭
くなる。左エリアセンサ53Lと右エリアセンサ53R
の領域が狭くなると、測距可能な被写体のエリア(測距
エリア)が狭くなる。測距エリアを同じ広さに保とうと
すれば、レンズの焦点距離を短くする必要がある。しか
し、その場合には、エリアセンサ53L,53Rに結像
される像が小さくなり、物空間での分解能が低下して測
距により得られる測距値の精度が低下する。
【0011】本発明の目的は、広範囲の測距エリアかつ
高精度を維持しつつ、センサエリアを小さくすることが
できる測距センサを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の測距センサは、
それぞれが光軸に直交する面でお互いに直交する第1お
よび第2の軸に対して異なる倍率で像を結像させるレン
ズ部材であり、被写体を空間的に異なる経路を経て結像
させるための第1および第2のレンズ部材と、各々が光
電変換を行う画素の並びであり、前記第1および第2の
レンズによりそれぞれ結像される第1および第2のセン
サとを有する。
【0013】第1および第2のレンズ部材は、お互いに
直交する第1および第2の軸に対して異なる倍率で像を
結像する。第1および第2のセンサには、それぞれ第1
および第2のレンズにより像が結像される。当該像は、
第1の軸の倍率と第2の軸の倍率が異なる。第1の軸と
第2の軸を比べ、相対的に精度を要求されない方の軸の
倍率を小さくすれば、測距精度への影響を防止しつつ、
同一の物空間の光をより狭い像空間に集光できる。第2
の軸の倍率を第1の軸の倍率よりも小さくすれば、第1
および第2のセンサの第2の軸方向の長さを小さくする
ことができる。
【0014】第1および第2のセンサは、2次元の画素
の並びであっても、1次元の画素の並びであっても、第
1および第2のセンサを構成するセンサチップの大きさ
を小さくすることができる。すなわち、1次元センサに
も2次元センサにも適用できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施例による2
次元測距センサの構成を示す。2次元測距センサは、セ
ンサチップ2と左レンズの組1La,1Lbと右レンズ
の組1Ra,1Rbを有する。センサチップ2は、表面
に左エリアセンサ3Lと右エリアセンサ3Rを有する。
【0016】左エリアセンサ3Lには、X軸方向に長
く、光電変換を行うラインセンサ4Lが複数本Y軸方向
に沿って配列されている。各ラインセンサ4Lは、X軸
の方向にフォトダイオードを複数配列したものである。
1つのフォトダイオードが1つの画素に相当する。ライ
ンセンサ4LをY軸の方向に複数本配列することによ
り、2次元のエリアセンサ3Lが形成される。右エリア
センサ3Rにも、同様に、光電変換を行うラインセンサ
4Rが複数本配列されている。
【0017】左レンズの組1Laと1Lbは、焦点距離
が異なる2種類のシリンドリカルレンズである。X軸方
向のレンズ1Laの焦点距離f1は、Y軸方向のレンズ
1Lbの焦点距離f2よりも長い。すなわち、両レンズ
を同一材料で形成する場合、レンズ1Laの曲線は、レ
ンズ1Lbの曲線よりも曲率半径が大きい。
【0018】レンズ1Laとレンズ1Lbは、共にエリ
アセンサ3Lに焦点が合うように重ねて配置される。焦
点は、Z軸方向で±0.5mm以内に収めることが望ま
しい。好ましくは、±0.1mm以内である。レンズ1
Laはレンズ1Lbよりも焦点距離が長いので、レンズ
1Laの方がレンズ1Lbよりもエリアセンサ3Lまで
の距離は遠い。
【0019】レンズ1Laは、X軸方向の倍率を決める
ためのレンズである。レンズ1Lbは、Y軸方向の倍率
を決めるためのレンズである。レンズ1Laとレンズ1
Lbの軸は、X−Y平面内で直交している。
【0020】ここでの直交とは、80°〜100°であ
る。好ましくは、89°〜91°である。右レンズの組
1Ra,1Rbは、左レンズの組1La,1Lbに対応
している。右レンズ1Raは、左レンズ1Laと同じ焦
点距離f1を有する。右レンズ1Rbは、左レンズ1L
bと同じ焦点距離f2を有する。
【0021】レンズ1Raは、X軸方向の倍率を決める
ためのレンズであり、レンズ1Rbは、Y軸方向の倍率
を決めるためのレンズである。レンズ1Laとレンズ1
Lbは、共にエリアセンサ3Rに焦点が合うように重ね
て配置される。
【0022】焦点距離f1と焦点距離f2は異なる。つ
まり、エリアセンサ3Lと3Rに結像される像は、X軸
の倍率とY軸の倍率が異なる。例えば、焦点距離f1は
30mmであり、焦点距離f2は15mmである。この
場合、Y軸はX軸に比べ1/2縮小する。Y軸をX軸の
1/2にするには、f2=f1/2にすればよい。
【0023】図17に示す測距センサで、レンズ51
L,51Rの焦点距離をf1にすると、センサチップ5
2の大きさはA×Bになる。本実施例による測距センサ
は、Y軸がX軸の1/2に縮小され、センサチップ2の
大きさはA×(B/2)になる。X軸方向の長さがAで
あり、Y軸方向の長さがB/2である。本実施例によれ
ば、センサチップ2の大きさを小さくできるので、セン
サチップのコスト、すなわち測距センサのコストを低減
させることができる。ただし、測距精度は低下せず、か
つ測距エリアは狭まらない。
【0024】測距精度を維持するのであれば、X軸を縮
小することは許されない。測距センサは、左エリアセン
サ4Lに結像される像と右エリアセンサ4Rに結像され
る像のX軸方向の間隔に応じて測距値を求める。X軸の
尺度は、測距精度に直接影響する。
【0025】それに対し、Y軸を縮小しても、測距精度
はほとんど変わらない。2次元測距センサは、ラインセ
ンサ4L,4Rに結像される像を基に測距値を算出する
ので、ラインセンサのセンサ配列方向(X軸)に直交す
るY軸は比較的高精度を要求されない。なお、Y軸を縮
小することによる影響については、後に示す。
【0026】測距対象である被写体から発せられる光
は、左レンズの組1Laと1Lbを通過して左エリアセ
ンサ3Lに、右レンズの組1Raと1Rbを通過して右
エリアセンサ3Rに、それぞれ照射される。エリアセン
サ3Lと3Rには、それぞれ被写体の2次元の光像が非
等方的に結像される。当該光像は、X軸方向に比べY軸
方向が1/2に縮小されている。
【0027】測距センサから被写体までの距離は、左エ
リアセンサ3Lに結像される像と、右エリアセンサ3R
に結像される像との間隔に応じて算出される。図2は、
測距センサに不要な光が入射するのを防止するための遮
光板5,6の配置例を示す。
【0028】図1では、図を簡素化するために遮光板の
図示を省いた。図2は、図1の測距センサのうち左レン
ズの組1Laと1Lbおよび左エリアセンサ3Lに係る
部分のみを示す。図示しないが、右レンズの組1Raと
1Rbおよび右エリアセンサ3Rに係る部分についても
同様に、遮光板5と6が配置される。
【0029】遮光板5と6は、エリアセンサ3Lの領域
を画定すると共に、エリアセンサ3Lに不要な光が入射
するのを防止する。遮光板5は、レンズ1Laの上に設
けられ、X軸成分の不要な光を遮光する。レンズ1La
は、X軸の倍率を決めるためのレンズである。遮光板6
は、レンズ1Lbの上に設けられ、Y軸成分の不要な光
を遮光する。レンズ1Lbは、Y軸の倍率を決めるため
のレンズである。
【0030】図3(A)は、丸レンズ51Lを用いて等
方的に像を結像させる例を示す。被写体11は、丸レン
ズ51Lを介してエリアセンサ53Lに光像12として
結像される。光像12は、X軸の倍率とY軸の倍率が同
じである。エリアセンサ53Lの大きさは、V×Wであ
る。X軸方向の長さがVであり、Y軸方向の長さがWで
ある。
【0031】図3(B)は、2枚のシリンドリカルレン
ズ1Laと1Lbを用いて非等方的に像を結像させる例
を示す。被写体11は、2枚のシリンドリカルレンズ1
Laと1Lbを介してエリアセンサ3Lに光像12とし
て結像される。光像12は、X軸の倍率とY軸の倍率が
異なる。Y軸の倍率はX軸の倍率の1/2である。エリ
アセンサ3Lの大きさは、V×(W/2)である。X軸
方向の長さがVであり、Y軸方向の長さがW/2であ
る。
【0032】図4(A)は、丸レンズを用いて3つの被
写体11a,11b,11cを左エリアセンサ53Lと
右エリアセンサ53Rにそれぞれ等方的に結像させた例
を示す。図4(B)は、2枚のシリンドリカルレンズを
用いて図4(A)と同じ被写体11a,11b,11c
を左エリアセンサ3Lと右エリアセンサ3Rにそれぞれ
非等方的に結像させた例を示す。
【0033】被写体11a,11b,11cは、それぞ
れレンズを介して左エリアセンサと右エリアセンサ上に
光像12a,12b,12cとして結像される。丸レン
ズを使用した場合(図4(A))と2枚のシリンドリカ
ルレンズを使用した場合(図4(B))を比べると、3
つの光像12a,12b,12cの間のX軸方向の間隔
は同じである。しかし、3つの光像12a,12b,1
2cのY軸方向の倍率が異なる。2枚のシリンドリカル
レンズを用いた場合(図4(B))の光像は、丸レンズ
を用いた場合(図4(A))の光像よりもY軸が1/2
に縮小される。
【0034】図5は、センサチップ2の詳細な構成を示
す。これまでは、説明の便宜上、X軸を図の横方向に示
し、Y軸を図の縦方向に示した。図5では、X軸を縦方
向に示し、Y軸を横方向に示す。測距センサは、用途に
応じてX軸を水平方向にしたり垂直方向にする。
【0035】測距センサを例えば車載用に用いる場合に
は、Y軸を水平方向とし、X軸を垂直方向とするのがよ
い。車載用測距センサの場合、代表的な被写体は車であ
る。車載用測距センサは、一般的に、車の運転席から前
車の後ろの部分を撮影する。前車の後ろの部分が被写体
である。当該被写体は、水平線が多い。例えば、車の屋
根、窓ガラス、トランク、バンパー、ナンバープレート
等は水平線を含む。水平線を多く含む被写体を測距する
には、Y軸を水平方向とし、X軸を垂直方向とするのが
よい。ラインセンサは、X軸方向(垂直方向)にセンサ
が並んでいるからである。
【0036】センサチップ2上には、左エリアセンサ3
Lと右エリアセンサ3RがX軸方向に並ぶ。前述の通
り、センサチップ2の大きさは、A×(B/2)であ
る。左エリアセンサ3Lの大きさは、V×(W/2)で
あり、例えば5.3mm×5.4mmである。右エリア
センサ3Rも同じ大きさである。
【0037】左エリアセンサ3Lは、X軸方向に長いラ
インセンサ4LをY軸方向に30本並べることにより構
成される。1本のラインセンサ4Lは、5つの領域に分
割される。この測距センサは、30×5ポイントの測距
を行うことができる。つまり、エリアセンサに結像され
る2次元の像の中で30×5ポイントの領域の測距値を
計測することができる。
【0038】taは、ラインセンサ4Lの幅、すなわち
ラインセンサ4LのY軸方向の長さを示す。tbは、ラ
インセンサ4Lの配列ピッチを示す。tb−taは、ラ
インセンサ4L間の不要領域(フォトダイオードのない
領域)の長さである。
【0039】以下、丸レンズを使用した場合と2枚のシ
リンドリカルレンズを使用した場合を比較して、taと
tbの長さを示す。 (1)丸レンズを使用した場合 ta=100μm tb=320μm tb−ta=220μm (2)2枚のシリンドリカルレンズを使用した場合 ta= 50μm tb=160μm tb−ta=110μm 2枚のシリンドリカルレンズを使用すれば、ラインセン
サ4Lの幅taとラインセンサ間の長さtbを1/2に
することができる。不要領域の長さtb−taも1/2
になる。その結果、センサチップ2全体の大きさを小さ
くすることができる。
【0040】丸レンズを使用した場合、エリアセンサ3
Lの大きさはV×W(=5.3mm×10.8mm)で
ある。2枚のシリンドリカルレンズを使用した場合、エ
リアセンサ3Lの大きさはV×(W/2)(=5.3m
m×5.4mm)である。Y軸が1/2になる。センサ
チップ2が小さくなれば、測距センサのコストを下げる
ことができる。
【0041】ラインセンサ4Lは複数のフォトダイオー
ドを含む。1つのフォトダイオードの受光面積は、Y軸
方向がta=50μmであり、X軸方向が24〜12μ
m(標準的には20μm)である。
【0042】以上は、左エリアセンサ3Lについて説明
したが、右エリアセンサ3Rにも、同様に、ラインセン
サ4RがY軸方向に30本並んでおり、1本のラインセ
ンサ4Rは5つの領域に分割されている。
【0043】次に、測距センサの測距原理を説明する。
図5のセンサチップの構成は、2次元多点測距を行うた
めの構成である。まず、基本的な測距として、1次元1
点測距を説明する。
【0044】図6は、1次元1点測距の原理を示す。セ
ンサチップ2の表面に1本の左ラインセンサ4Lと1本
の右ラインセンサ4Rが配置されている。
【0045】レンズ1Lと1Rは、それぞれ2枚のシリ
ンドリカルレンズからなる。被写体11から発せられる
光は、レンズ1Lと1Rを介して、それぞれ左ラインセ
ンサ4Lと右ラインセンサ4R上に照射され、像12L
と12Rを生成する。
【0046】2つの像12Lと12Rは、基線長Bに位
相差dの長さだけ加算した間隔だけ離れた位置に写し出
される。2つの像12Lと12Rの間隔は、B+dの長
さとなる。基線長Bは、被写体11が無限遠に位置する
ときに2つのレンズ1L,1Rを介してセンサチップ2
上に写し出される2つの像の間隔である。
【0047】レンズ・センサ間距離fは、レンズ1か
ら、被写体11の光像が写し出されるセンサチップ2の
面までの距離であり、レンズの焦点距離に相当する。測
距値Lは、被写体11からレンズ1L,1Rまでの距離
であり、この距離が被写体11までの距離として測定さ
れる。
【0048】底辺B、高さLの直角三角形と底辺d、高
さfの直角三角形とが相似するので、測距値Lは、次式
のように基線長Bとレンズ・センサ間距離fとの積Bf
を位相差dで除算した商により表される。
【0049】 L=(B・f)/d ・・・(1) 基線長Bおよび位相差dは、X軸方向の長さである。測
距値Lの精度を維持するためには、X軸を縮小すること
はできない。本実施例では、2枚のシリンドリカルレン
ズを用いてX軸と比較してY軸を縮小する。
【0050】以上は、1次元1点測距を行う例を示し
た。次に、1次元多点測距を行う例を示す。図7は、1
次元多点測距の原理を示す。
【0051】センサチップには、1本の左ラインセンサ
4Lと1本の右ラインセンサ4Rが配置されている。左
ラインセンサ4Lは、2つの領域zn1とzn2に分割
されている。右ラインセンサ4Rも、2つの領域zn1
とzn2に分割されている。
【0052】測距センサは、X軸方向に並ぶ測距エリア
ZN1と測距エリアZN2の2点の測距を行うことがで
きる。被写体11aは、測距エリアZN1の被写体であ
る。被写体11aから発せられる光は、左レンズ1Lと
右レンズ1Rを通過して、それぞれ左ラインセンサ4L
のエリアzn1と右ラインセンサ4Rのエリアzn1に
照射され、それぞれ光像12aを生成する。2つの光像
12aの像間隔(位相差d)を基に、上式(1)を用い
て、被写体11aの測距値Lを算出する。
【0053】一方、被写体11bは、測距エリアZN2
の被写体である。被写体11bから発せられる光は、左
レンズ1Lと右レンズ1Rを通過して、それぞれ左ライ
ンセンサ4Lのエリアzn2と右ラインセンサ4Rのエ
リアzn2に照射され、それぞれ光像12bを生成す
る。2つの光像12bの像間隔(位相差d)を基に、上
式(1)を用いて、被写体11bの測距値Lを算出す
る。レンズから等距離に2つの測距エリアを図示した
が、2つの測距エリアまでの距離は任意でよい。
【0054】図8は、2次元多点測距の原理を示す。セ
ンサチップは、左エリアセンサ3Lと右エリアセンサ3
Rを有する。エリアセンサ3Lと3Rは、共に3本のラ
インセンサを有する。各ラインセンサは、2つの領域に
分割されている。エリアセンサ3Lと3Rは、共に6つ
の領域zn11,zn12,zn13,zn21,zn
22,zn23に分割される。
【0055】測距エリアは、X軸方向に2つ、Y軸方向
に3つ分割され、計6つのエリアZN11,ZN12,
ZN13,ZN21,ZN22,ZN23に分割され
る。測距センサは、2次元に配置された当該6つのエリ
アの測距を行うことができる。
【0056】6つの測距エリアZN11〜ZN23の被
写体は、左レンズ1Lと右レンズ1Rを通過して、それ
ぞれ左エリアセンサ3Lの6つのエリアzn11〜zn
23と右エリアセンサ3Rの6つのエリアzn11〜z
n23に結像される。
【0057】左エリアセンサ3Lと右エリアセンサ3R
の対応するエリアに結像される像の間隔(位相差d)を
基に、式(1)を用いて、測距値Lを算出する。図9
(A)、(B)は、測距エリアとエリアセンサの大きさ
の関係を示す。右エリアセンサ3Rについても、左エリ
アセンサ3Lと同じである。
【0058】図9(A)は、丸レンズ51Lを用いたと
きの測距エリアを示す。被写体11の像は、レンズ51
Lを境界に反転してエリアセンサ53Lに結像される。
丸レンズ51Lとエリアセンサ53Lとの距離は焦点距
離fである。焦点距離fは、例えば30mmである。エ
リアセンサ53LのY軸方向の長さは、Wである。
【0059】図9(B)は、2枚のシリンドリカルレン
ズを用いたときの測距エリアを示す。被写体11の像
は、シリンドリカルレンズ1Lbを境界に反転してエリ
アセンサ3Lに結像される。シリンドリカルレンズ1L
bとエリアセンサ3Lとの距離は焦点距離f2である。
焦点距離fは、例えば15mmである。エリアセンサ3
LのY軸方向の長さは、W/2である。
【0060】丸レンズを用いたときのエリアセンサ53
LのY軸方向の長さはWであり、2枚のシリンドリカル
レンズを用いたときのエリアセンサ3LのY軸方向の長
さはW/2である。被写体11の範囲、すなわち測距エ
リアは両者とも同じである。
【0061】図10(A)は、Y−Z平面であり、視野
角θを示す。シリンドリカルレンズ1Lbとエリアセン
サ3Lの距離は、約レンズ1Laの焦点距離f2であ
る。視野角θに納まるエリアセンサ3LのY軸方向の長
さはW/2である。
【0062】視野角θは、次式で表される。 tan(θ/2)=(W/2)/(2×f2) θ/2=tan-1〔(W/2)/(2×f2)〕 θ=2×tan-1〔(W/2)/(2×f2)〕 本実施例では、W/2が5.4mmであり、f2が15
mmである。視野角θは、以下のようになる。
【0063】 θ=2×tan-1〔(W/2)/(2×f2)〕 =2×tan-1〔5.4/(2×15)〕 =2×tan-1(0.18) ≒20.4° 図17の丸レンズを用いた測距センサでは、エリアセン
サの長さはW/2=5.4mmではなくW=10.8m
mであり、焦点距離はf2=15mmではなくf=30
mmである。このときの視野角θは、以下のようにな
る。
【0064】 θ=2×tan-1〔W/(2×f)〕 =2×tan-1〔10.8/(2×30)〕 =2×tan-1(0.18) ≒20.4° すなわち、2枚のシリンドリカルレンズを用いた測距セ
ンサ(図1)と、丸レンズを用いた測距センサ(図1
7)とは、視野角θが同じである。すなわち、測距エリ
アは同じである。
【0065】図10(B)は、X−Z平面であり、視野
角φを示す。シリンドリカルレンズ1Laとエリアセン
サ3Lとの距離は、約レンズ1Laの焦点距離f1であ
る。視野角φに納まるエリアセンサ3LのX軸方向の長
さはVである。
【0066】X軸方向については、通常の縮小を行うの
で、レンズが丸レンズであっても2枚のシリンドリカル
レンズであっても、視野角φは、同じであり、次式で表
される。
【0067】φ=2×tan-1〔V/(2×f1)〕 本実施例では、Vが5.3mmであり、f1が30mm
である。視野角φは以下のようになる。
【0068】 φ=2×tan-1〔5.3/(2×30)〕 ≒10.1° 以上のように、丸レンズを用いた測距センサ(図17)
と2枚のシリンドリカルレンズを用いた測距センサ(図
1)とは、視野角θとφの両方が同じである。すなわ
ち、測距エリアが同じである。
【0069】本実施例による測距センサは、Y軸方向の
視野角θは約20.4°であり、X軸方向の視野角φは
約10.1°である。丸レンズを用いた場合(図17)
に比べ、同じ測距エリアを維持しながらセンサチップの
大きさを小さくすることができる。
【0070】以上は、2枚のシリンドリカルレンズを用
いれば、同じ測距エリアを維持しながらも、センサチッ
プの大きさを小さくできることを示した。次に、センサ
チップを小さくしても、測距精度を維持できることを説
明する。
【0071】シリンドリカルレンズを用いて光像のY軸
をX軸の1/2に縮小し、エリアセンサをY軸方向に1
/2に縮小するのであれば、測距精度を維持できること
は自明であろう。
【0072】次に、エリアセンサをY軸方向に単純に1
/2に縮小するのではなく、ラインセンサ(フォトダイ
オード)のY軸方向の長さta(図5)を同じに保ちな
がら、エリアセンサのY軸方向の長さを1/2に縮小す
る場合を考える。
【0073】図11(A)は、垂直パターンの被写体が
ラインセンサ4Lに結像される例を示す。垂直パターン
12は、ある垂直パターンの被写体が丸レンズを通過し
てラインセンサ4L上に結像されるパターンである。垂
直パターン12’は、同じ被写体が2枚のシリンドリカ
ルレンズを通過してラインセンサ4L上に結像されるパ
ターンである。垂直パターン12,12’は、共にライ
ンセンサ4Lに対して垂直方向(Y軸方向)に交わる。
【0074】垂直パターン12’は、垂直パターン12
に比べ、X軸方向の倍率は変わらず、Y軸方向がレンズ
の中心に対応する点CNを軸に1/2縮小されたパター
ンになる。
【0075】x0 は、点CNのX座標である。垂直パタ
ーン12は、ラインセンサ4L上のx0 −Δxからx0
+Δxの間に結像される。垂直パターン12’も同じ
く、ラインセンサ4L上のx0 −Δxからx0 +Δxの
間に結像される。
【0076】図11(B)は、上記のラインセンサ4L
が検出するセンサデータを示すグラフである。横軸はX
軸(画素位置)であり、縦軸はセンサデータの大きさを
示す。センサデータ13は、垂直パターン12のセンサ
データであり、垂直パターン12’のセンサデータでも
ある。なお、ここでは、センサデータの大きさについて
は追求しない。重要なのは、X軸の位置が同じであるこ
とである。
【0077】丸レンズを用いた場合でも、2枚のシリン
ドリカルレンズを用いた場合でも、被写体が垂直パター
ンであるときには、ラインセンサが検出するセンサデー
タは同じである。すなわち、被写体が垂直パターンであ
るときには、両者の測距精度は同じである。
【0078】図12(A)は、斜めパターンの被写体が
ラインセンサ4Lに結像される例を示す。斜めパターン
15は、ある斜めパターンの被写体が丸レンズを通過し
てラインセンサ4L上に結像されるパターンである。斜
めパターン15’は、同じ被写体が2枚のシリンドリカ
ルレンズを通過してラインセンサ4L上に結像されるパ
ターンである。斜めパターン15,15’は、共にライ
ンセンサ4Lに対して斜め方向に交わる。
【0079】斜めパターン15’は、斜めパターン15
に比べ、X軸方向の倍率は変わらず、Y軸方向がレンズ
の中心に対応する点CNを軸に1/2縮小されたパター
ンになる。
【0080】x0 は、点CNのX座標である。斜めパタ
ーン15は、ラインセンサ4L上のx0 −Δx1 からx
0 +Δx1 の間に結像される。一方、斜めパターン1
5’は、ラインセンサ4L上のx0 −Δx2 からx0
Δx2 の間に結像される。ここで、Δx1 <Δx2 であ
る。
【0081】図12(B)は、上記のラインセンサ4L
が検出するセンサデータを示すグラフである。横軸はX
軸(画素位置)であり、縦軸はセンサデータの大きさを
示す。センサデータ16は、斜めパターン15のセンサ
データである。センサデータ16’は、斜めパターン1
5’のセンサデータである。
【0082】センサデータ16’は、センサデータ16
に比べ裾が広がった形である。センサデータ16と1
6’は、中心位置x0 が同じであり、X軸方向のずれは
ない。上記の式(1)により測距値Lを求める際、左ラ
インセンサの像と右ラインセンサの像との間隔(位相
差)dを用いる。この位相差dは、丸レンズを用いて
も、2枚のシリンドリカルレンズを用いても、同じであ
る。すなわち、被写体が斜めパターンであっても、両者
の測距精度は同じである。
【0083】以上のように、被写体が垂直パターンであ
っても斜めパターンであっても、両者の測距精度は同じ
である。2枚のシリンドリカルレンズを用いて、センサ
チップを小さくしたとしても、測距精度は低下しない。
【0084】図13は、本発明の他の実施例による2次
元測距センサの構成を示す。2次元測距センサは、セン
サチップ2と左レンズ部材21Lと右レンズ部材21R
を有する。センサチップ2は、先の実施例と同じもので
あり、表面に左エリアセンサ3Lと右エリアセンサ3R
を有する。
【0085】本実施例の測距センサは、先の実施例の測
距センサ(図1)においてレンズを置き換えただけであ
る。レンズ部材21Lと21Rは、2枚のシリンドリカ
ルレンズを一体化したものであり、2枚のシリンドリカ
ルレンズを用いたものと実質的に同一である。視点CC
から見た図を図14(A)に示し、視点DDから見た図
を図14(B)に示す。
【0086】左レンズ部材21Lは、X軸方向の倍率を
決めるためのシリンドリカルレンズ部22Lと、Y軸方
向の倍率を決めるためのシリンドリカルレンズ部23L
と、当該2つのシリンドリカルレンズ部を結合するため
の胴体24Lからなる。
【0087】胴体24Lの表面にレンズ部22Lが設け
られ、胴体24Lの裏面にレンズ部23Lが設けられ
る。レンズ部22Lとレンズ部23Lとは、ほぼ直交す
るように設けられる。
【0088】シリンドリカルレンズ部22Lの焦点距離
はf1であり、シリンドリカルレンズ部23Lの焦点距
離はf2である。焦点距離f1は、焦点距離f2よりも
長い。すなわち、レンズ部22Lの曲線は、レンズ部2
3Lの曲線よりも曲率半径が大きい。
【0089】レンズ部材21Lは、レンズ部22Lとレ
ンズ部23Lの焦点が共にエリアセンサ3Lに合うよう
に構成される。胴体23Lの厚さgは、レンズ部22L
とレンズ部23Lの間隔である。厚さgの決定方法を次
に示す。
【0090】Y軸を1/2にするため、例えば、レンズ
部22Lの焦点距離f1を30mmにし、レンズ部23
Lの焦点距離f2を15mmにする。レンズ部22Lと
レンズ部23Lの間には胴体24Lが介在するので、胴
体24Lの屈折率nを考慮する必要がある。レンズ部材
21Lをプラスチックで成形する場合、胴体24Lの屈
折率nは約1.5である。
【0091】胴体24Lの厚さgは、以下のように表さ
れる。 g=(f1−f2)/n =(30−15)/1.5 =10mm 胴体24Lの厚さgは限定されない。ただし、胴体24
Lの厚さgが厚すぎると、レンズ部材21L全体が大き
くなりすぎ好ましくない。厚さgは10mm程度以下が
好ましい。
【0092】右レンズ部材21Rは、左レンズ部材21
Lと同じ形状であり、X軸方向の倍率を決めるためのシ
リンドリカルレンズ部22Rと、Y軸方向の倍率を決め
るためのシリンドリカルレンズ部23Rと、当該2つの
シリンドリカルレンズ部を結合するための胴体24Rか
らなる。
【0093】左レンズ部材21Lと右レンズ部材21R
を通過して結像される像は、X軸と比べY軸が1/2に
縮小される。センサチップ2の大きさはA×(B/2)
になる。センサチップ2の大きさは小さくてすむので、
センサチップのコスト、すなわち測距センサのコストを
低減させることができる。
【0094】図15は、図13の測距センサに不要な光
が入射するのを防止するための遮光板25,26の配置
例を示す。図13では、図を簡素化するために遮光板の
記載を省いた。図15は、図13の測距センサのうち左
レンズ部材21Lおよび左エリアセンサ3Lに係る部分
のみを示す。図示しないが、右レンズ部材21Rおよび
右エリアセンサ3Rに係る部分についても同様に、遮光
板25と26が配置される。
【0095】遮光板25と26は、図2に示した遮光板
5と6と同じ役割を果たす。遮光板25は、シリンドリ
カルレンズ部22Lを挟むように胴体24Lの上面に固
定され、X軸成分の不要な光を遮光する。遮光板26
は、シリンドリカルレンズ部23Lを挟むように胴体2
4Lの下面に固定され、Y軸成分の不要な光を遮光す
る。
【0096】図16は、他のレンズ部材の例を示す。上
記のレンズ部材は、胴体に遮光板を載せるための平面部
を有していたが、このレンズ部材は胴体にX−Y平面を
持たない。レンズ部22Lと23Lは、X−Y平面への
射影形状が同一であり、レンズ部22Lの曲面とレンズ
部23Lの曲面との間に胴体24Lが収められており、
でっぱりがない。レンズ部22Lとレンズ部23Lは、
共に胴体24Lに接する面積が同じである。
【0097】以上のように、本実施例では、X軸の倍率
とY軸の倍率が異なる像を結像させるためのレンズを用
いる。当該レンズは、例えば、2枚のシリンドリカルレ
ンズを重ねたもの、またはそれに相当するものである
が、他の形状でもよい。
【0098】シリンドリカルレンズとしてかまぼこ形の
形状を示したが、円筒形の形状を有するシリンドリカル
レンズを用いてもよい。Y軸を縮小すれば、像が結像さ
れるセンサチップの大きさを小さくすることができる。
Y軸を縮小しても、測距精度は低下せず、測距エリアは
狭まらない。センサチップを小さくすることにより、セ
ンサチップのコストを低くすることができるので、測距
センサ全体のコストを低くすることができる。
【0099】なお、像のX軸方向の倍率とY軸方向の倍
率の比は2に限らず、その他の比でもよい。Y軸方向の
スケールは、X軸方向に比べ精度が要求されないので、
Y軸を縮小することにより、センサチップを小さくす
る。
【0100】本実施例では、レンズを通して物空間をX
軸方向についてもY軸方向についても縮小を行う。Y軸
方向の倍率をX軸方向の倍率よりも小さくするというこ
とは、Y軸方向の縮小率をX軸方向の縮小率よりも大き
くするということである。
【0101】また、2次元測距センサの場合を例に説明
したが、1次元測距センサの場合にも適用できる。1次
元測距センサは、図6または図7に示すように、1本の
左ラインセンサと1本の右ラインセンサにより構成され
る。この場合も、Y軸方向を縮小すれば、センサチップ
の大きさを小さくすることができる。
【0102】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1および第2のレンズ部材が、お互いに直交する第1
および第2の軸に対して異なる倍率で像を結像するの
で、第1および第2のセンサに結像される像は、第1の
軸の倍率と第2の軸の倍率が異なる。第1の軸と第2の
軸のうち、相対的に精度を要求されない方の軸の倍率を
小さくすれば、測距精度を低下させないでかつ測距エリ
アを狭めないで、第1および第2のセンサを小さくする
ことができる。第1および第2のセンサを小さくすれ
ば、測距センサのコストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による2次元測距センサの構成
を示す斜視図である。
【図2】測距センサに不要な光が入射するのを防止する
ための遮光板の配置例を示す斜視図である。
【図3】図3(A)は丸レンズを用いて等方的に像を結
像させる例を示す概略図であり、図3(B)は2枚のシ
リンドリカルレンズを用いて非等方的に像を結像させる
例を示す概略図である。
【図4】図4(A)は丸レンズを用いて3つの被写体を
左エリアセンサと右エリアセンサにそれぞれ等方的に結
像させた例を示す概略図であり、図4(B)は2枚のシ
リンドリカルレンズを用いて図4(A)と同じ被写体を
左エリアセンサと右エリアセンサにそれぞれ非等方的に
結像させた例を示す概略図である。
【図5】センサチップの詳細な構成を示す平面図であ
る。
【図6】1次元1点測距の原理を示す概略図である。
【図7】1次元多点測距の原理を示す概略図である。
【図8】2次元多点測距の原理を示す概略図である。
【図9】図9(A)は丸レンズを用いたときの測距エリ
アを示す図であり、図9(B)は2枚のシリンドリカル
レンズを用いたときの測距エリアを示す図である。
【図10】図10(A)は視野角θを示す概略図であ
り、図10(B)は視野角φを示す概略図である。
【図11】図11(A)は垂直パターンの被写体がライ
ンセンサに結像される例を示す平面図であり、図11
(B)はラインセンサが検出する垂直パターンのセンサ
データを示すグラフである。
【図12】図12(A)は斜めパターンの被写体がライ
ンセンサに結像される例を示す平面図であり、図12
(B)はラインセンサが検出する斜めパターンのセンサ
データを示すグラフである。
【図13】本発明の他の実施例による2次元測距センサ
の構成を示す斜視図である。
【図14】図14(A)は図13の視点CCから見た側
面図であり、図14(B)は図13の視点DDから見た
側面図である。
【図15】図13の測距センサに不要な光が入射するの
を防止するための遮光板の配置例を示す斜視図である。
【図16】他のレンズ部材の例を示す斜視図である。
【図17】従来技術による2次元測距センサの構成を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 シリンドリカルレンズ 2 センサチップ 3 エリアセンサ 4 ラインセンサ 5,6 遮光板 21 レンズ部材 25,26 遮光板 51 丸レンズ 52 センサチップ 53 エリアセンサ 54 ラインセンサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが光軸に直交する面でお互いに
    直交する第1および第2の軸に対して異なる倍率で像を
    結像させるレンズ部材であり、被写体を空間的に異なる
    経路を経て結像させるための第1および第2のレンズ部
    材(1L,1R)と、 各々が光電変換を行う画素の並びであり、前記第1およ
    び第2のレンズによりそれぞれ結像される第1および第
    2のセンサ(3L,3R)とを有する測距センサ。
  2. 【請求項2】 さらに、前記第1のセンサに結像される
    像と前記第2のセンサに結像される像に応じて被写体ま
    での距離を演算するための距離演算手段を有する請求項
    1記載の測距センサ。
  3. 【請求項3】 前記第1の軸は第1および第2のレンズ
    部材を結ぶ方向の軸であり、前記第1および第2のレン
    ズ部材は、共に第1の軸の倍率が第2の軸の倍率よりも
    大きい請求項1または2記載の測距センサ。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2のレンズ部材は、共
    に焦点距離の異なる2つのシリンドリカルレンズをほぼ
    直交に配置してなる請求項1〜3のいずれかに記載の測
    距センサ。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2のレンズ部材は、共
    に表面と裏面にそれぞれほぼ直交する第1および第2の
    シリンドリカルレンズ面が設けられ、第1および第2の
    シリンドリカルレンズ面は焦点距離が異なる請求項1〜
    3のいずれかに記載の測距センサ。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2のセンサは、共に前
    記第1および第2のレンズ部材を結ぶ方向に画素が配列
    するラインセンサを複数本並べて2次元のセンサを形成
    する請求項1〜5のいずれかに記載の測距センサ。
JP2825696A 1996-02-15 1996-02-15 測距センサ Withdrawn JPH09218035A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2825696A JPH09218035A (ja) 1996-02-15 1996-02-15 測距センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2825696A JPH09218035A (ja) 1996-02-15 1996-02-15 測距センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09218035A true JPH09218035A (ja) 1997-08-19

Family

ID=12243497

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2825696A Withdrawn JPH09218035A (ja) 1996-02-15 1996-02-15 測距センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09218035A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010243463A (ja) * 2009-04-10 2010-10-28 Ricoh Co Ltd ステレオカメラ装置及び車外監視装置
JP2010261877A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Ricoh Co Ltd ステレオカメラ装置及びそれを用いた車外監視装置
JP2016138771A (ja) * 2015-01-26 2016-08-04 国立大学法人山口大学 一次元輝度分布検知装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010243463A (ja) * 2009-04-10 2010-10-28 Ricoh Co Ltd ステレオカメラ装置及び車外監視装置
JP2010261877A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Ricoh Co Ltd ステレオカメラ装置及びそれを用いた車外監視装置
JP2016138771A (ja) * 2015-01-26 2016-08-04 国立大学法人山口大学 一次元輝度分布検知装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4248264B2 (ja) 車両の特徴的姿勢パラメータの測定装置及びシステム
KR101458287B1 (ko) 거리 측정용 카메라 장치
US7538864B2 (en) Vehicle wheel alignment system scanned beam imaging sensor
JP5798810B2 (ja) 画像相関変位センサ
CN103292686B (zh) 图像传感器、姿势检测器、接触探头以及多传感探头
KR19980070247A (ko) 거리 측정 장치
JP5278814B2 (ja) ステレオカメラ装置及び車外監視装置
US9797833B2 (en) Method for determining the refractive power of a transparent object, and corresponding device
KR19990068886A (ko) 프리즘에 의한 스테레오 카메라 시스템
US9649990B2 (en) Device and method for optically recording the underbody of a vehicle
JPH045508A (ja) 物体の形状検出方法及びその装置
JP3223863B2 (ja) 測距装置
JPH09218035A (ja) 測距センサ
JPH0758172B2 (ja) 形状測定方法およびその装置
JP6635590B2 (ja) 三次元距離センサー装置
JP2012026816A (ja) 寸法測定方法および装置
JPS63277973A (ja) 空間フイルタを用いた移動物体の速度測定装置
JPH0798429A (ja) 距離計測装置
JP2001033236A (ja) ステレオ画像計測装置およびステレオ画像計測方法
KR101590814B1 (ko) 미소렌즈 배열의 구성방법 및 이를 이용하여 성능이 향상된 파면측정기
JP6593390B2 (ja) 移動距離計測装置
JP3354447B2 (ja) 車両用距離測定装置
JP2903472B2 (ja) 測距装置
JPH0798205A (ja) 距離計測装置
JPH0789058B2 (ja) 距離測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030506