JPH09216491A - 筆記具 - Google Patents
筆記具Info
- Publication number
- JPH09216491A JPH09216491A JP8027855A JP2785596A JPH09216491A JP H09216491 A JPH09216491 A JP H09216491A JP 8027855 A JP8027855 A JP 8027855A JP 2785596 A JP2785596 A JP 2785596A JP H09216491 A JPH09216491 A JP H09216491A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cap
- tip
- writing instrument
- cylinder
- fitting
- Prior art date
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- Granted
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B43—WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
- B43K—IMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
- B43K23/00—Holders or connectors for writing implements; Means for protecting the writing-points
- B43K23/08—Protecting means, e.g. caps
- B43K23/12—Protecting means, e.g. caps for pens
- B43K23/122—Protecting means, e.g. caps for pens with means for preventing choking
- B43K23/124—Protecting means, e.g. caps for pens with means for preventing choking comprising an air passage
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B43—WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
- B43K—IMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
- B43K8/00—Pens with writing-points other than nibs or balls
- B43K8/02—Pens with writing-points other than nibs or balls with writing-points comprising fibres, felt, or similar porous or capillary material
- B43K8/04—Arrangements for feeding ink to writing-points
Landscapes
- Pens And Brushes (AREA)
- Clips For Writing Implements (AREA)
Abstract
全ての要素を満足させた画期的な筆記具を提供すること
である。 【技術手段】キャップ2と軸筒1との両者間に、キャッ
プ2が装着された状態で筆記チップ3と軸筒1の先端開
口との密閉作用を図る嵌入嵌合部13,16と、軸筒1に対
するキャップ2の脱落防止を図る乗越え嵌合部10,11と
を、それらの嵌入嵌合と乗り越え嵌合とがキャップ2の
装着時に同時に開始する様に設けて、キャップ2を装着
する過程で指先に掛る負荷が一度で済む様にしたことで
ある。又、キャップ2の外面にキャップ2との連設脚部
36-1よりも幅広で、該連設脚部36-1部分を含めた頭部か
ら開口部に至る間に通気空隙39を形成するクリップ36を
一体に備えると共に、連設脚部36-1を境に頭部から開口
部に向けて平行に連続させた縦溝41を設けて、キャップ
2を誤って飲み込んだ場合でもキャップ2の外面とクリ
ップ36との間の通気空隙39と、2本の縦溝41により広く
且つ十二分な流通面積がより安全に確保される様にした
ことである。
Description
ボールペン等の筆記具に係り、特に軸筒内に装填したイ
ンク吸蔵体からインクが供給される筆記チップを軸筒の
先端に先口を介して具備し装着すると共に、該先端に筆
記チップを密閉するキャップを着脱自在に装着し、後端
には尾栓を固定的に嵌着してなる筆記具に関する。
の筆記具は数多く知られており、筆記中にインク切れを
引き起したり、また、インクが必要以上に吐出するボタ
落ち現象を起したりすることがなく、書き味に優れてい
る等の機能性、そしてキャップの着脱に優れている等の
取扱性、又誤って飲み込んだ場合でも空気の流通が確実
に確保されて窒息する虞れがない等の安全性、更には外
観的美観による装飾性等に着目した種々の改良が試みら
れてきている。
機能性、取扱性、安全性、装飾性等の筆記具の要求され
るこれら全ての要素を満足させたものが未だに開発され
ていないのが現状である。
たもので、その目的とする処は、機能性、取扱性、安全
性、装飾性等のこれら全ての要素を満足させた画期的な
筆記具を提供することである。
発明は、軸筒内に装填したインク吸蔵体からインクが供
給される筆記チップを軸筒の先端に先口を介して取り付
けると共に、該先端に筆記チップを密閉するキャップを
抜き差し着脱可能に装着し、後端には尾栓を取り付けて
なる筆記具に於いて、前記キャップと軸筒との両者間
に、キャップの装着時に同時に開始する乗越え嵌合部と
嵌入嵌合部とを設けたことである。斯る請求項1記載の
技術的手段によれば、キャップの装着時に、乗り越え嵌
合と嵌入嵌合とが同時に開始して軸筒への装着が成され
る。即ち、キャップが装着された状態で密閉作用を図る
嵌入嵌合と脱落防止を図る乗り越え嵌合とが同時に成さ
れる。それにより、キャップを装着する過程で指先に掛
る負荷は一度で済む。
連設脚部部分を含めた頭部から開口部に至るキャップ外
面との間に通気空隙を形成するクリップを一体に備え、
更に前記連設脚部を境に頭部から開口部に向けて平行に
連続させた縦溝を設けたことである。斯る請求項2記載
の技術的手段によれば、キャップを誤って飲み込んだ場
合、キャップの外面とクリップとの間の通気空隙により
空気の流通が確実に確保される。しかも、前記通気空隙
と共にキャップの頭部から開口部に向けて平行に連続す
る2本の縦溝により広く且つ十二分な流通面積がより安
全に確保される。
部によりその後端側がキャップの頭部側に連設され、そ
の裏面には前記連設脚部の突出幅と略同幅で、先端側の
挟持凸部から連設脚部に亘り該連設脚部の根元に向けて
アール形に連設させた縦補強リブを設けたことである。
斯る請求項3記載の技術的手段によれば、不使用時にお
いてノートや衣服のポケットに対するクリップの挾着力
は裏面の縦補強リブにより保たれる。しかも、連設脚部
との連設がアール形であることから、クリップがキャッ
プから離れる外方に向けて大きく開かる等の悪戯が成さ
れても、連設脚部との付根にクラック等が入る虞れがな
く、連設脚部との連設強度が図られる。
ップの開口部に至る範囲で、該クリップ裏面の縦補強リ
ブの真下を基点に周方向に適宜離間せしめた間隔をおい
て平行に形成して、両縦溝間にリブ当接部を設けたこと
である。斯る請求項4記載の技術的手段によれば、クリ
ップが強い力を受けてキャップ側に押されても、その変
形状態(変形量)は縦補強リブがキャップ外面のリブ当
接部に当接した時点で抑えられる。そして、その変形に
よりクリップとキャップとの間の通気空隙の流通面積が
低減されてもクリップと両縦溝との間で最低限の流通面
積(空気の流通)が確保される。
と、このキャップ本体内に同軸状に設けた内キャップと
から二重筒構造を成し、一方、軸筒はインク吸蔵体を装
填する筒本体と、この筒本体の先端に連設部を介して同
軸状に連設させて筆記チップを先口を介して圧入保持さ
せるチップ保持筒部とからなり、キャップの装着時にキ
ャップ本体が筒本体のキャップ装着部に、内キャップが
チップ保持筒部に夫々嵌合する様にしたことである。斯
る請求項5記載の技術的手段によれば、軸筒に対するキ
ャップの装着が、キャップ本体の筒本体に対する嵌合
と、内キャップのチップ保持筒部に対する嵌合との両者
間で(二段構えで)行われる。
から該キャップ本体の内径より細い外径にて同軸状に形
成して、該キャップ本体との間にヒケ防止空隙を設けた
ことである。斯る請求項6記載の技術的手段によれば、
内キャップとキャップ本体との間にヒケ防止空隙を設け
ることで、キャップの肉厚を全て略均等化して成形時の
ヒケ発生を防ぐ。
部に対して嵌合装着されるその装着範囲の肉厚を他の部
分よりも肉薄く形成して、当該肉薄部分にチップ保持筒
部に対する嵌入嵌合部を設けたことである。斯る請求項
7記載の技術的手段によれば、チップ保持筒部に対する
内キャップの装着範囲は肉薄であることから、内キャッ
プの弾性作用が助長されると同時にその弾性作用により
チップ保持筒部に対する内キャップの摩擦係数が軽減さ
れると同時に、チップ保持筒部に対する内キャップの嵌
入力(密閉力)の安定化が約束される。。
を周方向に適宜の間隔をおいて設けて、キャップの装着
時に筒本体のキャップ装着部に線接触する様にしたこと
である。斯る請求項8記載の技術的手段によれば、キャ
ップの装着時に、キャップ本体は内面縦リブが筒本体の
キャップ装着部に対して線接触し、筒本体との接触負荷
が軽減される。しかも、その線接触によりキャップ装着
部との芯合わせが成された状態で、上記した請求項1の
如く乗り越え嵌合と嵌入嵌合とが同時に成される。
置する端部をアーチ形に形成したことである。斯る請求
項9記載の技術的手段によれば、キャップの装着時に、
キャップ本体の内面縦リブはアーチ形端部により筒本体
のキャップ装着部に速かに導かれて該キャップ装着部に
対して線接触する。即ち、縦リブはキャップ装着部の開
口部等に引っ掛かることがなく、該キャップ装着部の外
面へと案内され、且つ線接触のもとでキャップ本体をキ
ャップ装着部のキャップ装着基端へと導く。
内方に適宜入り込んだ部位より内底部側に向けて形成し
て、該開口部の内面に筒本体のキャップ装着部の外径よ
り大径とする遊嵌口を設けたことである。斯る請求項10
記載の技術的手段によれば、キャップの装着時に、キャ
ップ本体は遊嵌口により筒本体のキャップ装着部に対し
てラフな状態で嵌挿され、その後、縦リブによるキャッ
プ装着部との線接触によりキャップ装着基端へと押し込
まれ装着される。
に、キャップ本体が装着される範囲にて形成され、キャ
ップ本体の内径と略同径とする外径にてそのキャップ装
着基端から開口部方向途中部位に至る適宜の範囲で設け
たストレート筒部と、このストレート筒部から開口部近
傍に至る適宜の範囲で傾斜状に設けたテーパー筒部とか
らなり、更にテーパー筒部の傾斜基端部位には前記スト
レート筒部の外径よりも小径とする乗越え嵌合部を設け
たことである。斯る請求項11記載の技術的手段によれ
ば、キャップの装着時に、その初期の段階ではキャップ
本体はキャップ装着部の乗越え嵌合部、テーパー筒部に
接触することなく、これらとの間に遊びがあるラフな状
態でキャップ装着部のストレート筒部まで嵌挿される。
そして、内面縦リブがストレート筒部に達することで、
該ストレート筒部の外面に線接触し、キャップ本体は上
記した請求項8の如く、キャップ装着部との芯合せが成
させた状態でキャップ装着部に装着される。
入嵌合するチップ保持筒部の開口部に排気口を設けると
共にその内面には先口を嵌入保持させる数本の縦保持リ
ブを周方向に適宜の間隔をおいて設けて、前記排気口か
ら周方向の各縦保持リブ間の空気流通縦溝を介して筒本
体内を連絡する空気流通空隙を形成したことである。斯
る請求項12記載の技術的手段によれば、キャップの装着
時に、内キャップ内の空気はチップ保持筒部の排気口か
ら同内部の空気流通縦溝と空気流通空隙とを介して流通
する筒本体内へと排気される。それにより、キャップの
装着時に、内キャップ内には内圧が発生しない。一方、
キャップを取り外す時においても前記排気口、空気流通
縦溝、空気流通空隙による筒本体内との流通が確保され
ていることから、内キャップがチップ保持筒部から抜け
外れる過程で、内キャップ内には減圧作用(吸引作用)
は生じない。又、筆記チップを保持する先口は縦保持リ
ブによる線接触によりチップ保持筒部に対して正確に芯
合せが成させた状態で保持される。
ャップ本体とが夫々嵌合装着するチップ保持筒部と筒本
体との連設部に、筒本体内に通じる空気交換用の空気口
を設けると共に、筒本体の先側内面にはインク吸蔵体の
先側を保持される数本の縦保持リブを周方向に適宜の間
隔をおいて設けて、前記空気口から各縦保持リブ間の空
気流通縦溝を介してインク吸蔵体の後側を衝合保持する
尾栓側まで至る空気流通空隙を形成する一方で、尾栓に
は前記空気交換空隙から同尾栓内部を連絡する流通口を
設けたことである。斯る請求項13記載の技術的手段によ
れば、キャップの装着時に、キャップ本体内の空気は空
気交換用の空気口から筒本体内のインク吸蔵体の前端
へ、そして、各縦保持リブ間の空気流通縦溝、筒本体と
の間の空気流通空隙を通って尾栓側まで送られ、該尾栓
の吸気流通口から該尾栓内部に入り込んでインク吸蔵体
の後端へと送られる。又、インク吸蔵体は筒本体内面の
縦保持リブと尾栓とにより筒本体内に芯合わせが成され
た状態でしっかりと保持される。
部の開口部からその内方に適宜の深さまで没入内在させ
てその没入範囲におけるチップ保持筒部とキャップ装着
部との両者間に該キャップ装着部の開口部に向けて開口
させた隙間を形成して、キャップの装着時に、該隙間に
より解放されたキャップ装着部の先端解放筒部にキャッ
プ本体が嵌入嵌合する様にしたことである。斯る請求項
14記載の技術的手段によれば、キャップの装着時に、キ
ャップ本体がキャップ装着部の先端解放筒部に対して嵌
入嵌合を開始すると、該先端解放筒部は隙間側に逃げる
動きを成す。又、空気口がキャップ装着部の開口部から
適宜の深さにてその内方に位置する隙間底に開口されて
いることから、空気口の存在が外部から目視され難い。
も前後2カ所に、尾栓の取付け時に、夫々嵌着する環状
凸部を設けたことである。斯る請求項15記載の技術的手
段によれば、尾栓は少なくとも前後2カ所の環状凸部同
士の夫々の嵌着力により筒本体にしっかりと嵌着され
る。
ら尾栓が嵌着される範囲にて該開口部に向けて段々に広
がる様に形成した栓取付部を設けて、この栓取付部の内
部基端側に前側の環状凸部を設けると共に、その拡開開
口部側には前側の環状凸部の凸径よりも大径とする後側
の環状凸部を設ける一方、尾栓の開口部側には前記栓取
付部に嵌挿し得る形状にてその途中部位から開口部に向
けて段々に細くなる様に形成した先細状の取付筒部を設
けて、この取付筒部の開口部側に前記前側の環状凸部に
対して嵌着する前側の環状凸部を設けると共に、その基
端側には該前側の環状凸部の凸径よりも大径とし、前記
後側の環状凸部に対して嵌着する後側の環状凸部を設け
たことである。斯る請求項16記載の技術的手段によれ
ば、尾栓の取付け時に、その初期の段階では先細状の取
付筒部を筒本体の大きく開口する栓取付部の拡開開口か
らラフな状態で嵌挿させることができる。しかも、その
取付け時に取付筒部の前側の環状凸部は栓取付部の後側
の環状凸部に引っ掛かることなく、該栓取付部の内部基
端側の前側の環状凸部までスムーズに嵌挿せしめられて
該前側の環状凸部に対して嵌着せしめると共に、同取付
筒部の後側の環状凸部は栓取付部の後側の環状凸部に対
して嵌着せしめる。
筒取付部と尾栓の取付筒部との両者間に、前側の環状凸
部の凸径よりも大径で、後側の環状凸部の凸径よりも小
径とする芯合せ嵌合部を設けて、尾栓の取付け時に芯合
せ嵌合が前後の環状凸部の嵌着が開始する前に開始する
様にしたことである。斯る請求項17記載の技術的手段に
よれば、上記した請求項16記載の前後の環状凸部同士の
嵌着が、芯合せ嵌合部により筒本体に対する尾栓の芯合
せ(センターリング)が成された後に成される。しか
も、その取付け時に尾栓の芯合せ嵌合部が栓取付部の後
側の環状凸部に引っ掛かることなく、該栓取付部の芯合
せ嵌合部までスムーズに嵌挿せしめられて該芯合せ嵌合
部に対して芯合せ嵌合せしめる。
栓の尾端側に、キャップを着脱自在に装着するキャップ
保持部を設けてなることである。斯る請求項18記載の技
術的手段によれば、キャップ装着部から取り外したキャ
ップを、筆記時に尾栓のキャップ保持部に装着しておく
ことができる。
部位を境に先部側を太く、後部側を細くした適宜の長さ
を有する段付き棒状に形成する一方、金属からなる先口
を、筆記チップの途中段差部からその先端の筆記部部分
を除くその先部側まで被嵌保持し得る長さに形成して、
その後端開口部に前記段差部を衝合掛止させる掛止部を
設けると共に、その先端開口部を筆記チップに対してカ
シメにより係止せしめたことである斯る請求項19記載の
技術的手段によれば、軸筒のペン保持筒部に圧入により
取り付ける先口に対して筆記チップを掛止部に対する段
差部の衝合掛止とカシメによる係止より軸方向に不動の
状態でしっかりと取り付けることができる。それによ
り、筆記チップが不用意に抜け外れたり、先口内に潜る
こともなく、筆記の安定性が約束される。
軟質合成樹脂材料からなるインク誘導芯部と硬質合成樹
脂材料からなる外皮部とからなり、インク誘導芯部の先
部と後部とを除くその全体を外皮部で一体に被覆したこ
とである。斯る請求項20記載の技術的手段によれば、筆
ペンとして要求される適宜の撓りと復元力が軟質合成樹
脂材料からなるインク誘導芯部の筆記部とその近傍まで
被覆されている硬質合成樹脂材料からなる外皮部とによ
り発揮される。しかも、インク吸蔵体内に連通状に連結
されたインク誘導芯部よりインク吸蔵体からのインクの
誘導が確実に成される。
おいて、該後部と共にその一部がインク吸蔵体の内部に
挿入される様に該後部を被覆したことである。斯る請求
項21記載の技術的手段によれば、インク誘導芯部の後部
がインク吸蔵体の内部に挿入された状態において、イン
ク誘導芯部がむき出し状態で露出しない。
り込んだ合成樹脂材料にて成形したことである。斯る請
求項22記載の技術的手段によれば、金属微粒子が軸筒と
キャップとの表面に無数に点在した状態でキラキラと光
輝く如く現出する。それにより、外観的美観が図られ
る。
づいて説明する。図1は本発明筆記具の全体を示した縦
断図で、1は軸筒、2はキャップ、3は筆記チップ、4
はインク吸蔵体、5は尾栓であり、キャップ2の装着時
に、筆記チップ3と軸筒1の後述する筒本体1-1 の開口
部とを夫々密閉する嵌入嵌合と装着後のキャップ2の脱
落防止を図る乗越え嵌合とが同時に開始する様に構成し
てなる。
金属微粒子を全体に均等に且つ点在する様に練り込んだ
適宜の合成樹脂材料を用いて成形して、練り込んだ金属
微粒子が表面全体に無数に点在した状態でキラキラと光
輝く如く現出する様にしてなる(図1の(イ)参照)。
体1-1 と、筆記チップ3を保持させるチップ保持筒部1-
2 とからなり、チップ保持筒部1-2 を筒本体1-1 の先端
開口部に連設部6を介して同軸状に連設し、筒本体1-1
の後端開口部には尾栓5を外部との流通を完全に遮断し
た密閉状態にて固定的に嵌着してなる(図1乃至図2参
照)。
装填し得る適宜の長さと太さを有する円筒筒状に成形し
て、その先端側外面にキャップ装着部7を設けると共
に、後端側内面には栓取付部8を設けてなる。
るキャップ本体2-1 の内径と略同径とする外径で且つ該
キャップ本体2-1 が押し込み装着される範囲にて筒本体
1-1の先端側外面に他の部分よりも一回り程細く形成さ
れ、そのキャップ装着基端9側からストレート筒部7-1
、このストレート筒部7-1 から開口部近傍に向けたテ
ーパー筒部7-2 と、このテーパー筒部7-2 の傾斜基端か
ら開口部に向けた先端解放筒部7-3 とからなる(図3参
照)。そして、先端解放筒部7-3 が連設するテーパー筒
部7-2 の傾斜基端部位にはキャップ2の装着時に、キャ
ップ本体2-1 の後述する内面の乗越え嵌合部10が乗越え
嵌合する外面の乗越え嵌合部11を設けてなる。
時に、キャップ本体2-1 の後述する縦リブ12が線接触せ
しめることで、キャップ装着部7に対するキャップ2の
芯合せ(センターリング)が成される部分であり、キャ
ップ本体2-1 の内径と略同径(内面縦リブ12群の突端を
円周状に結ぶその内輪郭径L(図18参照)と略同径)と
する外径にてキャップ装着基端9から開口部方向途中部
位に至る範囲L1 で円筒状に形成してなる。尚、このス
トレート筒部7-1 の前記範囲L1 は適宜選択するもので
ある。例えば、キャップ本体2-1 の内面の乗越え嵌合部
10がキャップ装着部7の外面の乗越え嵌合部11に対して
乗り越え嵌合が開始するその手前位で縦リブ12が接触す
る様に形成する等のキャップ装着基端9からのその範囲
L1 を適宜選択するものである。
に、その初期の段階でキャップ本体2-1 がキャップ装着
部7との間に遊びがあるラフな状態で該キャップ装着部
7に対して嵌挿される様に成すもので、ストレート筒部
7-1 からキャップ装着部7の開口部近傍に向けた適宜の
範囲L2 で緩かに傾斜させる。即ち、このテーパー部7-
2 はストレート筒部7-1 との連設基端からその傾斜基端
側に向けて該ストレート筒部7-1 の外径よりも僅かに小
径となる様に緩かに傾斜させた先細筒状に形成してな
る。
開口部を密閉する様にキャップ2の装着時に、キャップ
本体2-1 の後述する嵌入嵌合部13が嵌入嵌合せしめる部
分であり、ストレート筒部7-1 の外径よりも小径とする
外径にて且つチップ保持筒部1-2 との間には後述する隙
間14が確保された解放状態にてテーパー筒部7-1 の傾斜
基端からキャップ装着部7の開口部に向けた範囲L3 に
て円筒状に形成してなる。
2の装着時に、キャップ本体2-1 の内面の嵌入嵌合部13
が嵌入嵌合を開始するに伴い隙間14側に逃げる動き成
す。即ち、先端解放筒部7-3 にはチップ保持筒部1-2 と
の間に隙間14が確保されていることにより、適度の弾性
作用が付与され、キャップ本体2-1 の嵌入嵌合時に受け
る摩擦が軽減されることから、隙間14を介して後述する
吸気交換用の空気口15を密閉する嵌入嵌合部13とのシー
ル作用を長期に亘り一定に維持し得るものである。尚、
この先端解放筒部7-3 の肉厚を、キャップ本体2-1 が嵌
入嵌合する時にその弾性作用がより効果的に発揮し得る
様に薄肉状に形成するも適宜自由である。
に、キャップ本体2-1 の内面の乗越え嵌合部10が乗越え
嵌合せしめる該乗越え嵌合部10との嵌合係止力により、
キャップ本体2-1 をキャップ装着部7に係止保持する役
目を成すものであり、キャップ本体2-1 の内径(内面の
縦リブ12群の突端を円周状に結ぶその内輪郭径D)より
も小径とする環状外径にてテーパー筒部7-2 の傾斜基端
に形成して、キャップ2の装着時に、内面の縦リブ12が
引っ掛からない様に設けてなる。
部7-1 、テーパー筒部7-2 、先端解放筒部7-3 から形成
してなることから、キャップ2の装着時に、その初期の
段階ではキャップ本体2-1 はキャップ装着部7の外面の
乗越え嵌合部11、そしてテーパー筒部7-2 に接触するこ
となく、これら両者と内面の縦リブ12との間には遊びが
あるラフな状態でキャップ装着部7に対して嵌挿するこ
とができる(図2の状態)。それにより、キャップ2の
装着がすこぶる簡便となり、取扱性の向上が図られたキ
ャップ2の装着構造となる。そして、キャップ本体2-1
の内面の縦リブ12がストレート筒部7-1 に達し、該スト
レート筒部7-1 の外面に線接触することで、キャップ本
体2-1 はキャップ装着部7との芯合せ(センターリン
グ)が成され、その芯合せが成された状態でキャップ本
体2-1 の内面の乗越え嵌合部10が前記外面の乗越え嵌合
部11に対して乗越え嵌合を開始すると共に嵌入嵌合部13
が先端解放筒部7-3 に対して嵌入嵌合を開始することか
ら(図2の二点鎖線及び図16の状態参照)、それらの嵌
合がスムーズに且つ確実に成されると同時に、キャップ
2の後述する内キャップ2-2 の嵌入嵌合部16のチップ保
持筒部1-2 に対する嵌入嵌合もスムーズに且つ確実に成
される。即ち、キャップ2を装着する過程において、芯
ズレにより起る一方が他方側に噛んでしまって動きが鈍
る等の噛合いの悪さを引き起こすことなく、外面の乗越
え嵌合部11に対する内面の乗越え嵌合部10の乗越え嵌
合、そして先端解放筒部7-3 に対する嵌入嵌合部13の嵌
入嵌合がスムーズに行われ、且つ乗越え嵌合によるキャ
ップ2の脱落防止と、嵌入嵌合による密閉作用とが確実
に成された状態でキャップ本体2-1 はキャップ装着部7
に装着され、同時に内キャップ2-2 はチップ保持筒部1-
2 に対して装着される(図17の状態参照)。
口17を介して保持すると共に、キャップ2の装着時に、
内キャップ2-2 の嵌入嵌合部16が嵌入嵌合せしめる部分
であり、キャップ装着部7の先端解放筒部7-3 の内径よ
りも二回り程細い外径(内キャップ2-2 の内径と略同径
とする外径)で内面形状が大径部18と小径部19とから段
付き孔形状を成し、小径部19が開口するその後端側を先
端解放筒部7-3 の内面に連設部6を介して一体に連設せ
しめられ、先端解放筒部7-3 の内部からその開口部前方
に向けて同軸状に突出せしめる(図1の(ロ)及び図
3、図4参照)。
端に至るその没入範囲に、キャップ装着部7の先端解放
筒部7-3 の弾性作用を助長する隙間14が確保される様
に、該先端解放筒部7-3 の開口部からその内方に向けた
適宜の深さ域まで没入内在せしめて、チップ保持筒部1-
2 の小径部19の後端をキャップ装着部7の内面に一体に
連設すると共に、吸気交換用の空気口15を開口してな
る。
気交換を図る。そして、筆記後(使用後)のキャップ2
の装着時においてはキャップ本体2-1 内の空気を、筒本
体1-1 内のインク吸蔵体4の前端へ、そして、後述する
空気流通縦溝20、空気流通空隙21、流通口22を通して尾
栓5により衝合保持されているインク吸蔵体4の後端側
へと送り込んでインク吸蔵体4の前後端の内圧の変化を
抑える役目とを成すもので、連設部6に適宜の開口面積
を有する開口形状にて周方向数カ所(図では3カ所)に
設けてなる(図7参照)。
設部6に連設させた状態で且つインク吸蔵体4の先側を
筒本体1-1 の軸芯に芯合せせしめた状態で保持し得る突
出高さにて筒本体1-1 の先側内面に、周方向に適宜の間
隔をおいて設けた数本の縦保持リブ23間に、前記空気口
15に連通させた状態で該空気口15からの空気を空気流通
空隙21へと導く様に形成してなる(図3乃至図8参
照)。
はインク吸蔵体4の前端開口を該連設部6から離間させ
た状態で係止保持させる係止部24を設けて、空気口15か
らの空気がインク吸蔵体4の前端に送り込まれる様にし
てある。又、筒本体1-1 の後端側に向けて解放する縦保
持リブ23の端部をアール形に形成して、筒本体1-1 の後
端開口部から筒本体1-1 内に挿入組み込まれるインク吸
蔵体4が縦保持リブ23に引っ掛かることなく、そのアー
ル端部23-1により案内されて縦保持リブ23間にスムーズ
に挿入され、保持される様にしてある(図3参照)。
らインク吸蔵体4の後側を衝合保持する尾栓5側まで至
る筒本体1-1 とインク吸蔵体4との間に形成して、筒本
体1-1 の空気口15から流通口22を開口する後端の尾栓5
側までの流通が保たれる様にしてなる。
空気をインク吸蔵体4の後端開口が開口状に臨む尾栓5
内に案内導くためのもので、尾栓5の後述する取付筒部
5-1の開口部に適宜の開口幅と深さにて凹欠せしめた開
口形状にて設ける(図3及び図9乃至図10参照)。
らインク吸蔵体4の前端、そして後端開口に通じる流通
構造を設けてなることから、キャップ2の装着時に、キ
ャップ本体2-1 内の空気は空気交換用の空気口15から筒
本体1-1 内の係止部24のより保持されたインク吸蔵体4
の前端へ、そして、各縦保持リブ23間の空気流通縦溝2
0、筒本体1-1 とインク吸蔵体4との間の空気流通空隙2
1を通って尾栓5側まで送られ、該尾栓5の流通口22か
ら該尾栓5内部に入り込んでインク吸蔵体4の後端へと
送られる(図2の矢印参照)。それにより、インク吸蔵
体4の前後端の一方側のみに空気が送られ、その一方側
のみの内圧が上昇変化することで起る筆記時のインク切
れ、ボタ落ち現象を防ぐことができる。又、インク吸蔵
体4を筒本体1-1 内面の縦保持リブ23により該筒本体1-
1 の軸芯に対して芯合せせしめた状態で縦保持リブ23と
尾栓5とにより筒本体1-1 内に保持することができる。
又、空気口15をキャップ装着部7の開口部から適宜の深
さにてその内方に内在する連設部6に開口してなること
から、空気口15の存在が外部から目視され難い。それに
より、空気口15が表面に開口存在するものに比べて外観
上の低下を抑えることができることから、商品としての
装飾性等の低下を招く虞れがなく、その装飾性等の向上
が図られる。
しめた開口形状にてチップ保持筒部1-2 の開口部に周方
向数カ所(図では3カ所)に設けた排気口であり(図4
及び図5参照)、チップ保持筒部1-2 内に設けた空気流
通縦溝26、空気流通空隙27を介して筒本体1-1 内と連絡
せしめて、キャップ2の装着時に、内キャップ2-2 内の
空気を空気流通縦溝26を介して空気流通空隙27から筒本
体1-1 内に排気せしめ、そして、キャップ2が取り外さ
れる時においては内キャップ2-2 内に減圧作用(吸引作
用)が生じない様に筒本体1-1 内と流通を空気流通縦溝
26と空気流通空隙27とにより図る様にしてなる(図4参
照)。
開口部より内方に適宜入り込んだ部位から小径部19との
連設段差部に至る大径部18の内面に、先口17を圧入保持
し得る突出高さにて周方向に適宜の間隔をおいて設けた
数本の縦保持リブ28間に、排気口25と小径部19とを連絡
する様に設けてなる(図4乃至図6参照)。
の空気流通縦溝26を介してチップ保持筒部1-2 の排気口
25から筒本体1-1 内とを連絡するものであり、前記空気
流通縦溝26から筒本体1-1 内に通じる筆記チップ3の後
述するインク誘導芯部3-1 の後部3-11側が貫通状に遊挿
される該後部3-11と小径部19との間に形成して、排気口
25と筒本体1-1 内との流通が空気流通縦溝26を介して保
たれる様に設けてなる。
囲されるチップ保持筒部1-2 の開口部に排気口25を開口
し、チップ保持筒部1-2 の内部には排気口25から筒本体
1-1内に通じる流通構造を設けてなることから、キャッ
プ2の装着時に、内キャップ2-2 内の空気は加圧される
ことなく、排気口25からチップ保持筒部1-2 内の空気流
通縦溝26を介して筒本体1-1 内とを連絡する空気流通空
隙27を通って該筒本体1-1 内に排気される(図4の矢印
参照)。それにより、キャップ2の装着時に、内キャッ
プ2-2 内には内圧は発生しない。即ち、内キャップ2-2
がチップ保持筒部1-2 に対する装着限まで押し込まれる
過程で、内キャップ2-2 内の空気が加圧縮されて同内キ
ャップ2-2 内に内圧が発生することにより起る筆記チッ
プ3のインクが筒本体1-1 内のインク吸蔵体4側に押し
戻されてしまって、筆記時にインク切れを引き起こすと
言った逆流現象を防ぐことができる。そして、キャップ
2を取り外す時においても内キャップ2-2 内と筒本体1-
1 内との空気の流通が確保されていることにより、内キ
ャップ2-2 内には減圧作用(吸引作用)は生じない。即
ち、内キャップ2-2 がチップ保持筒部1-2 から抜け外れ
る過程で、内キャップ2-2 内に生じる減圧作用によりイ
ンク吸蔵体4から筆記チップ3に必要以上のインクが引
き込まれて、取り外した時に筆記チップ3からインクが
吹き出したり、或いは筆記中に筆記チップ3からインク
が必要以上に吐出するボタ落ち現象を防ぐことができ
る。よって、筆記具として要求されるところの機能性の
安定化が期待できる。又、チップ保持筒部1-2 は筆記チ
ップ3を貫通状に保持する先口17を面接触ではなく、縦
保持リブ28群による線接触にて保持する様にしてなるこ
とから、先口17をチップ保持筒部1-2 の軸芯に対して正
確に芯合せせしめた状態で該チップ保持筒部1-2 に圧入
保持させることができる。しかも、その芯合せは面接触
に比べて簡単に行うことができることから、先口17のチ
ップ保持筒部1-2 に対する組込み作業性が大幅に軽減さ
れる。よって、組込み作業性の向上が期待できる。
は、尾栓5の後述する取付筒部5-1 の長さ範囲L4 にて
筒本体1-1 の後端開口部に向けて内面形状(内径)が段
々に(徐々に)広がる様に形成した拡開形状を成し、そ
の拡開基端部位と拡開開口側との前後2カ所に、尾栓5
の後述する前後の環状凸部29,30が個々に嵌着する凸径
L5 <L6 を備えた前後の環状凸部31,32を設けると共
に、この前後の環状凸部31,32間には尾栓5の後述する
芯合せ嵌合部33が芯合せ嵌合する芯合せ嵌合部34を設け
てなる。
時に、尾栓5の前後の環状凸部29,30との嵌着により尾
栓5を栓取付部8に対して密閉状態に保持するものであ
り、前側の環状凸部31を栓取付部8の内部基端側に設
け、後側の環状凸部32をその拡開開口部側に前側の環状
凸部31の凸径L5 よりも大径とする凸径L6 にて設けて
なる(図11参照)。
する栓取付部8の内面に、前側の環状凸部31の凸径L5
よりも大径で、後側の環状凸部32の凸径L6 よりも小径
とする内径L7 にて軸方向にフラットに形成して、尾栓
5の取付け時に、同じくフラットな取付筒部5-1 の芯合
せ嵌合部33が芯合せ嵌合せしめる様にしてなる(図12乃
至図13参照)。
状に閉鎖すると共に、中綿4-1 を適宜の合成樹脂材料か
らなる外皮チューブ4-2 により被覆して形成してなるイ
ンク吸蔵体4の外皮チューブ4-2 の後端開口外周縁を衝
合係止せしめた状態で保持する役目を成し(図3及び図
13参照)、所望な合成樹脂材料により筒本体1-1 と太さ
を略同じ程度の太さで(外径で)適宜な長さを有する有
底筒状に成形され、その筒方向途中部位の尾端側より外
面に筒本体1-1 の後端開口部(栓取付部8の拡開開口
部)に当接させる鍔部35を突設備えて、この鍔部35から
開口側を栓取付部8への取付筒部5-1 とし、尾端側を栓
部を兼ねたキャップ保持部5-2 としてなる。
と略同じ長さで、その外面形状を鍔部35側から開口部に
向けて段々に(徐々に)細くなる先細状に形成し、その
開口部側と鍔部35側との前後2カ所に凸径L8 <L9 を
備えた前後の環状凸部29,30を設けると共に、この環状
凸部29,30間には前側の環状凸部29の凸径L8 よりも大
径で、後側の環状凸部30の凸径L9 よりも小径とする内
径L10にて栓取付部8の芯合せ嵌合部34と同じく軸方向
にフラットな芯合せ嵌合部33を設けてなる(図11参
照)。ここで、尾栓5の取付け時に、同時に開始する前
側の環状凸部29と31同士並びに後側の環状凸部30と32同
士の嵌着が開始する前に、取付筒部5-1 の芯合せ嵌合部
33と栓取付部8の芯合せ嵌合部34との芯合せ嵌合が開始
する様にそれらの位置関係を設定した上で、取付筒部5-
1 と栓取付部8とに設けるものである。
と芯合せ嵌合部33は、筒本体1-1 の栓取付部8の前後の
環状凸部31,32と芯合せ嵌合部34との上記した構成説明
(関連性)から見れば、その構成を理解できるものであ
るから、その具体的な構成説明は省略する。
の内径と略同径とする外径にて尾栓5の尾端側に形成す
ると共に、その尾端外周縁をアーチ形に形成せしめて、
キャップ2の装着時に、同内面の縦リブ12が引っ掛かる
ことなく、線接触にてスムーズに嵌入せしめる様に形成
してなる(図14参照)。
の取付筒部5-1 とを叙上の如く形成してなることから、
尾栓5の取付け時に、その初期の段階では先細状の取付
筒部5-1 を大きく開口する栓取付部8の拡開開口からラ
フな状態で該栓取付部8内に向けて嵌挿させることがで
きる。しかも、その取付け時に取付筒部5-1 の前側の環
状凸部29は栓取付部8の後側の環状凸部32に引っ掛かる
ことなく、該栓取付部8の前側の環状凸部31までスムー
ズに嵌挿せしめられて該環状凸部31に対して嵌着せしめ
ると共に、この前側の環状凸部29,31同士の嵌着が開始
すると同時に同取付筒部5-1 の後側の環状凸部30が栓取
付部8の後側の環状凸部32に対して嵌着せしめる。そし
て、この前後の環状凸部29と31同士並びに後側の環状凸
部30と32同士の嵌着が、芯合せ嵌合部33,34の芯合せ嵌
合による筒本体1-1 に対する尾栓5の芯合せ(センター
リング)が成された後に開始することから、それらの嵌
着がスムーズに且つ確実に成される。更に、筆記時にキ
ャップ装着部7から取り外したキャップ2を尾栓5のキ
ャップ保持部5-2 に装着しておける(図14の二点鎖線の
位置まで押し込んだ状態で装着しておける)。つまり、
使用後の保管時は勿論のこと、使用時(筆記時)におい
ても軸筒1に対してキャップ2を装着しておけることか
ら、キャップ2が紛失してしまうと言った心配がなくな
る。
部7に対する装着時に、該キャップ装着部7の外面の乗
越え嵌合部11に対して乗越え嵌合する内面の乗越え嵌合
部10と、先端解放筒部7-3 に対して嵌入嵌合する嵌入嵌
合部13とを内面に有するキャップ本体2-1 と、チップ保
持筒部1-2 に対して嵌入嵌合する嵌入嵌合部16を内面に
有する内キャップ2-2 とから二重筒構造に形成してなる
(図15参照)。
部7のストレート筒部7-1 の外径と略同径とする内径
で、該キャップ装着部7の開口部から突出する筆記チッ
プ3、チップ保持筒部1-2 を含めた該キャップ装着部7
全体を包囲し得る長さを有する有底筒状に成形され、そ
の内面には軸方向の縦リブ12と、周方向の乗越え嵌合部
10、嵌入嵌合部13とを備え、外面にはクリップ36を一体
に備えてなる。
ップ装着部7のストレート筒部7-1に線接触せしめて、
キャップ装着部7に対するキャップ本体2-1 の接触抵抗
(摺接抵抗)の軽減せしめると共にキャップ装着部7に
対して芯合せせしめる役目を成し、キャップ本体2-1 の
開口部から内方に適宜入り込んだ部位より内キャップ2-
2 が同軸状に突出する内底部側に向けた筒方向略途中部
位に至る範囲にて周方向に適宜の間隔をおいて形成し
て、キャップ本体2-1 の開口部側に位置する端部と該開
口部との間にキャップ装着部7のストレート筒部7-1 の
外径より大径とする遊嵌口37を形成してなる。又、キャ
ップ本体2-1 の開口部側に位置する縦リブ12の端部をア
ーチ形に形成して(図1の拡大図参照)、キャップ2の
装着時に、縦リブ12がアーチ形端部12-1により案内され
てキャップ装着部7のストレート筒部7-1 に対してスム
ーズに嵌入せしめて線接触する様にしてなる。
着時に、キャップ装着部7の外面の乗越え嵌合部11に対
して乗越え嵌合せしめて、キャップ装着部7に対してキ
ャップ本体2-1 が不用意に抜け外れない様に保持する脱
落防止を図るもので、前記外面の乗越え嵌合部11に乗越
え嵌合し得る環状径にてキャップ本体2-1 の内面所定部
位に形成してなる。ここで、内面の乗越え嵌合部10はキ
ャップ本体2-1 がキャップ装着部7に対してその開口部
がキャップ装着基端9に衝突するその装着限まで押し込
み装着される手前位で前記外面の乗越え嵌合部11に対す
る乗越え嵌合が開始する様に、該外面の乗越え嵌合部11
との位置関係を設定した上で、キャップ本体2-1 の内面
に設けるものである。図では縦リブ12群の内底部側に位
置する端部を周方向に連設する様にキャップ本体2-1 の
内面部位に形成してなる(図15参照)。
チップ保持筒部1-2 とキャップ装着部7との間に確保し
た隙間14を介してその底部の連設部6に開口されている
空気交換用の空気口15を密閉する様にキャップ装着部7
の先端解放筒部7-3 に対して嵌入嵌合せしめるもので、
内面の乗越え嵌合部10の近傍におけるキャップ本体2-1
の内底部側内面に、先端解放筒部7-3 の外径と略同径と
する環状径にて形成してなる。ここで、キャップ本体2-
1 の嵌入嵌合部13の先端解放筒部7-3 に対する嵌入嵌合
と、同内面の乗越え嵌合部10のキャップ装着部7の外面
の乗越え嵌合部11に対する乗り越え嵌合とが同時に開始
する様に、嵌入嵌合部13と内面の乗越え嵌合部10との位
置関係を設定した上で、キャップ本体2-1 の内面に設け
るものである。
に、チップ保持筒部1-2 に対して嵌入嵌合せしめて、筆
記チップ3を密閉する(インクの揮発を防ぐ)役目を成
し、キャップ本体2-1 の内底部から該キャップ本体2-1
の内径より細い外径にて同軸状に設けて、該キャップ本
体2-1 との間に成形時のヒケ防止空隙38を設けてなる。
そして、内キャップ2-2 の少なくともチップ保持筒部1-
2 に嵌入嵌合するその装着範囲における肉厚を他の部分
よりも適宜肉薄く形成せしめて、当該薄肉部分2-20に嵌
入嵌合部16を設けてなる。
径と略同径とする環状径にて内キャップ2-2 の開口部近
傍における薄肉部分2-20の内面に設けて、キャップ2の
装着時に、チップ保持筒部1-2 に嵌入嵌合せしめる様に
してなる。ここで、嵌入嵌合部16のチップ保持筒部1-2
に対する嵌入嵌合が、上記したキャップ装着部7に対す
るキャップ本体2-1 の乗越え嵌合と嵌入嵌合とを同時に
開始する様に、嵌入嵌合部16の位置関係を設定した上
で、内キャップ2-2 の内面に設けるものである。
なることから、筒本体1-1 のキャップ装着部7への装着
時に、該キャップ装着部7のストレート筒部7-1 に対し
てキャップ本体2-1 の縦リブ12が線接触し、筒本体1-1
との接触負荷が面接触に比べて軽減される。そして、そ
の線接触により筒本体1-1 に対する芯合せが成された後
に、キャップ装着部7の外面の乗越え嵌合部11と先端解
放筒部7-3 に対するキャップ本体2-1 の内面の乗越え嵌
合部10と嵌入嵌合部13との乗越え嵌合、嵌入嵌合、そし
てチップ保持筒部1-2 に対する内キャップ2-2 の嵌入嵌
合部16の嵌入嵌合とが同時に開始して、それらの嵌合が
同時に完了する(図16の状態から図17の状態)。従っ
て、キャップ2をキャップ装着部7に対してスムーズに
装着することができ、しかもその装着過程において指先
に掛る負荷は一度で済むことから、キャップ2の装着性
がすこぶる簡便となる。よって、筆記具としての取扱性
の向上が図られる。
において連設脚部36-1により連設されてその連設脚部36
-1の突出幅よりも幅広で、該連設脚部36-1部分を含めて
キャップ本体2-1 の開口部に向けた全長に亘りキャップ
本体2-1 の外面に一体に備えられて、該キャップ本体2-
1 の外面との間に通気空隙39を形成してなる。そして、
このクリップ36の裏面には連設脚部36-1の突出幅と略同
幅で、先端側の挟持凸部36-2から連設脚部36-1に亘り該
連設脚部36-1の根元に向けてアール形に連設させた縦補
強リブ40を設けて、連設脚部36-1との連設強度を補うと
共に、クリップ36の挟持力を向上させてなる。
の外面には該クリップ36の連設脚部36-1を境にキャップ
本体2-1 の頭部から開口部に向けて平行に連続させた2
本の縦溝41が設けられており、この2本の縦溝41はキャ
ップ2を誤って飲み込んだ場合、上記した通気空隙39と
共に空気の流通を確保する役目を成す。そして、この2
本の縦溝41は連設脚部36-1の根元からキャップ本体2-1
の開口部に至る範囲において、クリップ36裏面の縦補強
リブ40の真下を基点に周方向に適宜離間せしめた間隔を
おいて平行に形成して、縦補強リブ40の真下に位置する
連設脚部36-1の根元からキャップ本体2-1 の開口部に至
るキャップ本体2-1 の外面にリブ当接部42を設けて、ク
リップ36が強い力を受けてキャップ本体2-1 の外面側に
押された場合、その変形状態(変形量)が真下に位置す
るリブ当接部42に当接した時点で抑えられる様にしてな
る。即ち、クリップ36がキャップ本体2-1 側に押し潰さ
れた如く変形を来した状態であっても、クリップ36とキ
ャップ本体2-1 の外面との間には縦補強リブ40の高さに
相当する通気空隙39が保たれる様にしてなる。
よれば、幼児が誤って飲み込み、万一喉に詰まったとし
てもキャップ本体2-1 の外面とクリップ36との間の通気
空隙39により空気の流通がが確保される。しかも、その
流通状態はキャップ本体2-1の頭部から開口部に向けて
平行に連続する2本の縦溝41により広く且つ十二分な流
通面積がより安全に確保されるものである(図20参
照)。又、クリップ36が強い力を受けてキャップ本体2-
1 側に押されて変形を来しても、その変形状態は裏面の
縦補強リブ40がリブ当接部42に当接した時点で抑えられ
る。しかも、その変形によりクリップ36とキャップ本体
2-1 との間の通気空隙39の流通面積が低減されてもクリ
ップ36と2本の縦溝41との間で最低限の流通面積(空気
の流通路)が確保される。よって、筆記具に要求される
安全性が確実に保たれる。又、不使用時においてノート
や衣服のポケットPに挟むクリップ36の挟持力は裏面の
縦補強リブ40により保たれる。しかも、縦補強リブ40は
連設脚部36-1に対してアール形に連設していることか
ら、連設脚部36-1との連設強度が図られる。よって、ク
リップ36のキャップ本体2-1 に対する連設強度の更なる
向上が期待できる。又、クリップ36をノートや衣服のポ
ケットPに挟み込む際に、その下部においてキャップ本
体2-1 の頭部から開口部に走る2本の縦溝41がノートや
衣服のポケットPに対する接触状態が緩和される。即
ち、クリップ36はその真下において2本の縦溝41間に存
在するリブ当接部42とによりノートや衣服のポケットP
に挟持する挟持構造となることから、ノートや衣服のポ
ケットPに対するクリップ36の着脱がスムーズになる
(図18参照)。
21に示した様に、軟質合成樹脂材料からなるインク誘導
芯部3-1 の筆記部となる先部3-10とインク吸蔵体4の内
部に連通状に挿入される後部3-11とを除くその全体を硬
質合成樹脂材料からなる外皮部3-2 で一体に被覆すると
共に、その長さ方向略途中部位を境に先部3-10側を太
く、後部3-11側をチップ保持筒部1-2 の小径部19の内面
との間に空気流通空隙27を確保し得る太さで尚且つ筒本
体1-1 内のインク吸蔵体4に挿入し得る様に途中部位か
らその後端に向けて先細状に形成した適宜の長さを有す
る段付き棒状を成す。そして、外皮部3-2 によるインク
誘導芯部3-1 の後部3-11側の被覆形態は図示の様に、該
後部3-11がインク吸蔵体4に挿入される際、外皮部3-2
の一部が後部3-11と共にインク吸蔵体4の内部に挿入さ
れる様に該後部3-11を被覆せしめて、後部3-11がインク
吸蔵体4の内部に挿入された状態において、インク誘導
芯部3-1 がむき出し状態で露出しない様にしてある(拡
大図参照)。即ち、キャップ2の装着時に、筒本体1-1
内に送り込まれてくる空気がインク誘導芯部3-1 に入り
込んで、該インク誘導芯部3-1 のインクがその先部3-10
側に押し出されると言ったキャップ2の装着時の空気圧
の影響を受けない様にしてある。
によれば、筆ペンとして要求される適宜の撓りと復元力
が軟質合成樹脂材料からなるインク誘導芯部3-1 の筆記
部分とその近傍まで被覆されている硬質合成樹脂材料か
らなる外皮部3-2 とにより発揮される。しかも、インク
吸蔵体4の内部に連通状に挿入されたインク誘導芯部3-
1 によりインク吸蔵体4からのインクの誘導が確実に成
される。又、キャップ2の装着時に、筒本体1-1 内に送
り込まれきた空気がインク誘導芯部3-1 に、その後部3-
11側から入り込み、その空気圧によりインク誘導芯部3-
1 のインクが先部3-10側に押されて該先部3-10の筆記部
から吹き出したり、或いは筆記時に筆記部から必要以上
に吐出すると言ったボタ落ち現象を防ぐことができる。
対して取付保持する金属からなる先口17を、筆記チップ
3の段差部43から筆記部部分を除くその先部3-10側まで
被嵌保持し得る長さに形成して、その後端開口部に前記
段差部43を衝合掛止させる掛止部44を設けると共に、そ
の先端開口部を筆記チップ3に対してカシメにより係止
せしめて、先口17に対して筆記チップ3を軸方向に不動
の状態でしっかりと取り付けることができる様にしてな
る。
ら不用意に抜け外れたり、先口17内に潜ることもないこ
とから、筆記の安定性が約束された機能性の向上が図ら
れる。
るから、下記の作用効果を奏する。請求項1によれば、
キャップの装着時に、乗越え嵌合と嵌入嵌合とが同時に
開始して軸筒への装着が成される。即ち、キャップが装
着された状態での密閉作用を図る軸筒に対する嵌入嵌合
と脱落防止を図る軸筒に対する乗越え嵌合とが同時に成
されることから、キャップを装着する過程で指先に掛る
負荷は一度で済み、取扱性の向上が図れる。
ップとの間の通気空隙により空気の流通が確実に確保さ
れる。しかも、その流通性は通気空隙と共にキャップの
頭部から開口部に向けて平行に連続させた2本の縦溝に
より広く且つ十二分な流通面積がより安全に確保される
ことから、幼児等が誤って飲み込み、万一喉に詰まった
としても、空気の流通が確実に確保され、安全性が図ら
れる。
トや衣服のポケットに対するクリップの挾着力は裏面の
縦補強リブにより保たれることから、ノートや衣服のポ
ケットから簡単に抜け外れることはない。しかも、連設
脚部との連設がアール形であることから、挟持凸部を備
えたクリップの解放先端側がキャップから離れる外方に
向けて大きく開かれる等の悪戯が成されても、連設脚部
との付根にクラック等が入る虞れがなく、連設脚部との
連設強度が図られる。ひいてはクリップのキャップに対
する連設強度の更なる向上が期待できることから、安全
性が図られる。
けてキャップ側に潰される如く押されても、その変形状
態(変形量)は縦補強リブがキャップ外面のリブ当接部
に当接した時点で抑えられる。そして、その変形により
クリップとキャップとの間の通気空隙の流通面積が低減
されてもクリップと両縦溝との間で最低限の流通面積
(空気の流通)が確保されることから、安全性が図られ
る。
の装着状態が、キャップ本体の筒本体に対する乗越え、
そして圧入嵌合と、内キャップのチップ保持筒部に対す
る嵌入嵌合との両者間で(二段構えで)行われることか
ら、キャップは軸筒に対してしっかりと装着され、軸筒
から不用意に抜け外れることはない。
本体との間にヒケ防止空隙を設けて、キャップの肉厚を
全て略均等化してなることから、成形時に肉厚部分と薄
肉部分との熱量に伴う固化時間(冷却速度)の違いによ
り生じるヒケ発生を防いで、ヒケ発生により表面に現れ
る歪みを無くすことができる。即ち、歪みによる品質の
低下を防ぐことができ、品質の安定化が図られる。
によりその弾性作用が助長されると同時にその弾性作用
によりチップ保持筒部に対する内キャップの摩擦係数が
軽減されることから、チップ保持筒部に対する内キャッ
プの嵌入嵌合が繰り返し成されても、内キャップの優れ
た弾性作用とチップ保持筒部との摩耗軽減により該チッ
プ保持筒部に対する内キャップの嵌入力(密閉力)は長
期に亙り一定に保たれる。即ち、内キャップによる筆記
チップの密閉作用を長期に亙り一定に保ってインキの揮
発を完全に防いで長期に亙る品質の安定化が約束され
る。
キャップ本体の内面の縦リブが筒本体のキャップ装着部
に対して線接触し、筒本体との接触負荷が全周面が接触
する面接触に比べて大幅に軽減されることから、キャッ
プの装着がすこぶる簡便となる。しかも、その線接触に
より筒本体との芯合わせが成された状態で、該筒本体の
キャップ装着部に対する上記した乗越え嵌合と嵌入嵌合
とが同時に且つ確実に成されることから、それらによる
密閉作用と脱落防止との確実性が図られる。
キャップ本体の内面の縦リブはアーチ形端部により筒本
体のキャップ装着部に速かに導かれて該キャップ装着部
に対して線接触する。即ち、縦リブはキャップ装着部の
開口部やその途中部位に引っ掛かることがなく、該キャ
ップ装着部の外面へと案内され、該外面に対して線接触
せしめた状態でキャップ本体をキャップ装着部のキャッ
プ装着基端まで導くことから、キャップの装着性が図ら
れる。
キャップ本体は遊嵌口により筒本体のキャップ装着部に
対してラフな状態で嵌挿され、その後、縦リブによるキ
ャップ装着部との線接触によりキャップ装着基端へと押
し込まれ装着されることから、キャップの装着性がより
一層図られる。
その初期の段階ではキャップ本体はキャップ装着部の外
面の乗越え嵌合部、テーパー筒部に接触することなく、
これらとの間に遊びがあるラフな状態でキャップ装着部
のストレート筒部まで嵌挿される。そして、縦リブがス
トレート筒部に達することで、該ストレート筒部の外面
に線接触、そしてキャップ装着部との芯合せ(センター
リング)が成させた状態でキャップ本体の内面の乗越え
嵌合部が前記外面の乗越え嵌合部に対して乗越え嵌合を
開始すると共に嵌入嵌合部が先端解放筒部に対して嵌入
嵌合を開始する様にしてなることから、それらの嵌合が
スムーズに成される。ひいてはキャップの装着性がより
一層効果的に図られる。
内キャップ内の空気はチップ保持筒部の排気口から同内
部の空気流通縦溝と空気流通空隙とを介して流通する筒
本体内へと排気される様にしてなることから、その装着
時に、内キャップ内には必要以上の内圧は発生しない。
一方、キャップを取り外す時においても前記排気口、空
気流通縦溝、空気流通空隙による筒本体内との流通が確
保されていることから、内キャップがチップ保持筒部か
ら抜け外れる過程で、内キャップ内には減圧作用(吸引
作用)は生じない。即ち、キャップの着脱時に筆記チッ
プのインクがインク吸蔵体側に押し戻されて筆記時にイ
ンク切れを引き起こす逆流現象、そしてインク吸蔵体か
ら筆記チップに必要以上のインクが引き込まれてその着
脱時にインクが吹き出したり、或いは筆記時に筆記チッ
プからインクが必要以上に吐出するボタ落ち現象を防ぐ
ことができることから、筆記の安定性が約束された機能
性の向上が図られる。又、筆記チップを保持する先口は
縦保持リブによる線接触によりチップ保持筒部に対して
正確に芯合せが成させた状態で保持させることから、組
立時での品質の安定化が図られる。
キャップ本体内の空気は空気交換用の空気口から筒本体
内のインク吸蔵体の前端へ、そして、各縦保持リブ間の
空気流通縦溝、筒本体との間の空気流通空隙を通って尾
栓側まで送られ、該尾栓の流通口から該尾栓内部に入り
込んでインク吸蔵体の後端へと送られる。即ち、インク
吸蔵体の前後端の一方側のみに空気が送られ、その一方
側のみの内圧が上昇変化することで起る筆記時のインク
切れ、ボタ落ち現象を防ぐことができることから、上記
した請求項12と同様に筆記の安定性が約束された機能性
の向上が図られる。又、インク吸蔵体は筒本体内面の縦
保持リブと尾栓とにより筒本体内に芯合わせが成された
状態でしっかりと保持されることから、組立時での品質
の安定化が図られる。
キャップ本体がキャップ装着部の先端解放筒部に対して
嵌入嵌合を開始すると、該先端解放筒部は隙間側に逃げ
る動きを成すことから、キャップ本体の嵌入嵌合時に受
けるキャップ本体との摩擦係数が軽減され、キャップ装
着部の先端解放筒部はキャップ本体との嵌入嵌合が繰り
返し成されても、摩耗することなく、キャップ本体との
嵌入嵌合力(密閉力)は長期に亙り一定且つ安定良く保
たれる。即ち、空気口の密閉作用を長期に亙り一定に保
って該空気口からのインキの揮発を完全に防いで長期に
亙る品質の安定化が約束される。又、空気口をキャップ
装着部の開口部から適宜の深さにてその内方に位置する
隙間底に開口してその存在を外部から目視され難くして
なることから、空気口により外観的美観の低下を招くこ
とがなく、商品として装飾的効果が図られる。
同士の夫々の嵌着力により尾栓を筒本体の後端に、該後
端を密閉せしめた状態でしっかりと取り付けることがで
きる。
の初期の段階では先細状の取付筒部を筒本体の大きく開
口する栓取付部の拡開開口からラフな状態で該栓取付部
に対して嵌挿し得る。しかも、その取付け時に取付筒部
の前側の環状凸部は栓取付部の後側の環状凸部に引っ掛
かることなく、該栓取付部の前側の環状凸部までスムー
ズに嵌挿せしめられて該前側の環状凸部に対して嵌着さ
れる様にしてなることから、その取り付けが簡便とな
り、組立性の向上が図られる。
の前後の環状凸部同士の嵌着が、芯合せ嵌合部により筒
本体に対する尾栓の芯合せ(センターリング)が成され
た後に行われる様にしてなることから、尾栓の取付け時
に、前後の環状凸部同士はスムーズ且つ確実に嵌着せし
める。しかも、その取付け時に尾栓の芯合せ嵌合部は栓
取付部の後側の環状凸部に引っ掛かることなく、該栓取
付部の芯合せ嵌合部までスムーズに嵌挿せしめられて該
芯合せ嵌合部に対して芯合せ嵌合せしめる様にしてなる
ことから、上記した請求項16と同様に尾栓の取り付けが
簡便となり、組立性の向上が図られ、加えて尾栓の取付
状態の確実性が図られる
り外したキャップを、筆記時に尾栓のキャップ保持部に
装着しておける様にしてなることから、キャップが紛失
してしまうと言った心配がなくなる。
圧入により取り付ける先口に対して筆記チップを、該先
口の掛止部に対する段差部の衝合掛止とその開口部のカ
シメによる係止より軸方向に不動の状態でしっかりと取
り付けることができることから、使用中に筆記チップが
不用意に抜け外れたり、先口内に潜ることもなく、筆記
の安定性が約束された機能性の向上が図られる。
る適宜の撓りと復元力が軟質合成樹脂材料からなるイン
ク誘導芯部の筆記部とその近傍まで被覆されている硬質
合成樹脂材料からなる外皮部とにより発揮される。しか
も、インク吸蔵体内に連通状に連結されたインク誘導芯
部よりインク吸蔵体からのインクの誘導が確実に成され
る様にしてなることから、筆ペン用に最適な筆記チップ
を提供することができる。
がインク吸蔵体の内部に挿入された状態において、イン
ク誘導芯部の後部共に被覆する外皮部の一部もインキ吸
蔵体の内部に挿入されることから、インク誘導芯部がむ
き出し状態で露出しない。よって、キャップの装着時
に、筒本体内に送り込まれきた空気がインク誘導芯部
に、後部側から入り込み、その空気圧によりインク誘導
芯部のインクが先部側に押されて該先部の筆記部から吹
き出したり、或いは筆記時に筆記部から必要以上に吐出
すると言ったボタ落ち現象を防ぐことができ、筆記の安
定性が約束された機能性の向上が図られる。
子が軸筒とキャップとの表面に無数に点在した状態でキ
ラキラと光輝く如く現出することから、外観的美観が図
られ、消費者の目を引くインパクトの強い装飾的効果が
図られる。
筆記中にインク切れを引き起したり、また、インクが必
要以上に吐出するボタ落ち現象を起したりすることがな
く、書き味に優れている等の機能性、そしてキャップの
着脱に優れている等の取扱性、又誤って飲み込んだ場合
でも空気の流通が確実に確保されて窒息する虞れがない
等の安全性、更には外観的美観による装飾性等の筆記具
に要求されるこれら全ての要素を満足させた画期的な筆
記具となる。又、芯合せを簡単に行うことができる等の
組立性の向上、そしてキャップの着脱性の向上が期待で
きることから、生産性の向上、生産コストの削減が図ら
れる。
図、(ロ)は同拡大縦断面図
た正面図で、キャップを装着するその初期の段階を示す
省略して示す
図
面図
中の状態を示した同縦断面図
示した同縦断面図
状態を示した縦断面図
状態を示した同縦断面図
示した同縦断面図
した要部の拡大縦断面図
プ 2-1 …キャップ本体 2-2 …内キャ
ップ 3…筆記チップ 3-1 …インク誘
導芯部 3-2 …外皮部 4…インク
吸蔵体 5…尾栓 5-1 …取付筒部 5-2 …キャップ保持部 6…連設部 7…キャップ装着部 7-1 …ストレー
ト筒部 7-2 …テーパー筒部 7-3 …先端解
放筒部 8…栓取付部 9…キャップ
装着基端 10…キャップ側の乗越え嵌合部 11…軸筒側の
乗越え嵌合部 12…縦リブ 12-1…アーチ端
部 13,16…キャップ側の嵌入嵌合部 14…隙間 15…空気口 17…先口 20…空気流通縦溝 21…空気流通
空隙 22…流通口 23…縦保持リ
ブ 25…排気口 26…空気流通
縦溝 27…空気流通空隙 28…縦保持リ
ブ 29,30…尾栓側の環状凸部 31,32…筒本
体側の環状凸部 33…尾栓側の芯合せ嵌合部 34…筒本体側
の芯合せ嵌合部 36…クリップ 36-1…連設脚部 36-2…挟持凸部 37…遊嵌口 38…ヒケ防止空隙 39…通気空隙 40…縦補強リブ 41…縦溝 42…リブ当接部 43…段差部 44…掛止部
Claims (22)
- 【請求項1】 軸筒内に装填したインク吸蔵体からイン
クが供給される筆記チップを軸筒の先端に先口を介して
取り付けると共に、該先端に筆記チップを密閉するキャ
ップを抜き差し着脱可能に装着し、後端には尾栓を取り
付けてなる筆記具に於いて、 前記キャップと軸筒との両者間に、キャップの装着時に
同時に開始する乗越え嵌合部と嵌入嵌合部とを設けてな
る筆記具。 - 【請求項2】 請求項1記載の筆記具において、 キャップは連設脚部の突出幅よりも幅広で、該連設脚部
部分を含めて頭部から開口部に至る通気空隙を形成する
クリップを一体に備え、更に前記連設脚部を境に頭部か
ら開口部に向けて平行に連続させた縦溝を設けてなる筆
記具。 - 【請求項3】 請求項2記載の筆記具において、 クリップは前後に長く突出する連設脚部によりその後端
側がキャップの頭部側に一体に連設され、その裏面には
先端側の挟持凸部から連設脚部に亘り、且つ該連設脚部
の根元に向けてアール形に連設させた縦補強リブを設け
てなる筆記具。 - 【請求項4】 請求項2又は3記載の筆記具において、 縦溝を、クリップの連設脚部からキャップの開口部に至
る範囲で、該クリップ裏面の縦補強リブの真下を基点に
周方向に適宜離間せしめた間隔をおいて平行に形成し
て、両縦溝間にリブ当接部を設けてなる筆記具。 - 【請求項5】 請求項1又は2記載の筆記具において、 キャップは有底筒状のキャップ本体と、このキャップ本
体内に同軸状に設けた内キャップとから二重筒構造を成
し、一方、軸筒はインク吸蔵体を装填する筒本体と、こ
の筒本体の先端に連設部を介して同軸状に連設させて筆
記チップを取り付けるチップ保持筒部とからなり、キャ
ップの装着時にキャップ本体が筒本体のキャップ装着部
に、内キャップがチップ保持筒部に夫々嵌合する様にし
てなる筆記具。 - 【請求項6】 請求項5記載の筆記具において、 内キャップを、キャップ本体の内底部から該キャップ本
体の内径より細い外径にて同軸状に形成して、該キャッ
プ本体との間にヒケ防止空隙を設けてなる筆記具。 - 【請求項7】 請求項5又は6記載の筆記具において、 内キャップの少なくともチップ保持筒部に嵌合装着され
るその装着範囲における肉厚を他の部分よりも肉薄く形
成して、当該薄肉部分にチップ保持筒部に対する嵌入嵌
合部を設けてなる筆記具。 - 【請求項8】 請求項5記載の筆記具において、 キャップ本体の内面に数本の縦リブを設けてなる筆記
具。 - 【請求項9】 請求項8記載の筆記具において、 縦リブのキャップ本体の開口部側に位置する端部をアー
チ形に形成してなる筆記具。 - 【請求項10】 請求項8又は9記載の筆記具において、 縦リブを、キャップ本体の開口部から内方に適宜入り込
んだ部位より内底部側に向けて形成して、該開口部の内
面に筒本体のキャップ装着部の外径より大径とする遊嵌
口を設けてなる筆記具。 - 【請求項11】 請求項5又は10記載の筆記具において、 キャップ装着部は筒本体の先端側外面に、キャップ本体
が装着される範囲にて形成され、キャップ本体の内径と
略同径とする外径にてそのキャップ装着基端から開口部
方向途中部位に至る適宜の範囲で設けたストレート筒部
と、このストレート筒部から開口部近傍に至る適宜の範
囲で傾斜状に設けたテーパー筒部とからなり、更にテー
パー筒部の傾斜基端に前記ストレート筒部の外径よりも
小径とする乗越え嵌合部を設けてなる筆記具。 - 【請求項12】 請求項5記載の筆記具において、 チップ保持筒部の開口部に排気口を設けると共にその内
面には先口を嵌入保持させる数本の縦保持リブを設け
て、前記排気口から各縦保持リブ間の空気流通縦溝を介
して筒本体内に通じる空気流通空隙を形成してなる筆記
具。 - 【請求項13】 請求項5又は12記載の筆記具において、 チップ保持筒部と筒本体との連設部に、該筒本体内に通
じる空気口を設けると共に、筒本体の先側内面にはイン
ク吸蔵体の先側を保持させる数本の縦保持リブを設け
て、前記空気口から各縦保持リブ間の空気流通縦溝を介
してインク吸蔵体の後側を衝合保持する尾栓側まで至る
空気流通空隙を形成する一方で、尾栓には前記空気流通
空隙と同尾栓内部とを連絡する流通口を設けてなる筆記
具。 - 【請求項14】 請求項5又は13記載の筆記具において、 連設部を、筒本体のキャップ装着部の内方に適宜の深さ
まで没入内在させてその没入範囲におけるチップ保持筒
部とキャップ装着部との両者間に隙間を形成して、該隙
間により解放状に設けたキャップ装着部の先端解放筒部
にキャップ本体が嵌入嵌合される様にしてなる筆記具。 - 【請求項15】 請求項1又は13記載の筆記具において、 筒本体と尾栓との両者間の少なくとも前後2カ所に、尾
栓の取付け時に夫々嵌着する環状凸部を設けてなる筆記
具。 - 【請求項16】 請求項15記載の筆記具において、 筒本体の後端に、その後端開口部から尾栓が嵌着される
範囲にて該開口部に向けて段々に広がる様に形成した栓
取付部を設けて、この栓取付部の内部基端側に前側の環
状凸部を設けると共に、その拡開開口部側には前側の環
状凸部の凸径よりも大径とする後側の環状凸部を設ける
一方、尾栓の開口部側には前記栓取付部に嵌挿し得る形
状にてその途中部位から開口部に向けて段々に細くなる
様に形成した先細状の取付筒部を設けて、この取付筒部
の開口部側に前記前側の環状凸部に対して嵌着する前側
の環状凸部を設けると共に、その基端側には該前側の環
状凸部の凸径よりも大径とし、前記後側の環状凸部に対
して嵌着する後側の環状凸部を設けてなる筆記具。 - 【請求項17】 請求項16記載の筆記具において、 前後の環状凸部間における筒本体の栓取付部と尾栓の取
付筒部との両者間に、前側の環状凸部の凸径よりも大径
で、後側の環状凸部の凸径よりも小径とする芯合せ嵌合
部を設けて、尾栓の取付け時に芯合せ嵌合が前後の環状
凸部の嵌着が開始する前に開始する様にしてなる筆記
具。 - 【請求項18】 請求項15乃至17いずれか記載の筆記具に
おいて、 尾栓の尾端側に、キャップを着脱自在に装着するキャッ
プ保持部を設けてなる筆記具。 - 【請求項19】 請求項1又は5記載の筆記具において、 筆記チップを、その長さ方向略途中部位を境に先部側を
太く、後部側を細くした段付き棒状に形成する一方、金
属からなる先口を、筆記チップの途中段差部からその先
端の筆記部部分を除くその先部側まで被嵌保持し得る長
さに形成して、その後端開口部に前記段差部を掛止させ
る掛止部を設けると共に、その先端開口部を筆記チップ
に対してカシメにより係止せしめてなる筆記具。 - 【請求項20】 請求項1又は5又は19記載の筆記具にお
いて、 筆記チップが筆ペン用であり、軟質合成樹脂材料からな
るインク誘導芯部と硬質合成樹脂材料からなる外皮部と
からなり、インク誘導芯部の先部と後部を除くその全体
を外皮部で一体に被覆してなる筆記具。 - 【請求項21】 請求項20記載の筆記具のおいて、 外皮部はインク誘導芯部の後部側において、該後部と共
にその一部がインク吸蔵体の内部に挿入される様に該後
部を被覆してなる筆記具。 - 【請求項22】 請求項1又は5記載の筆記具のおいて、 軸筒とキャップとを金属微粒子を練り込んだ合成樹脂材
料にて成形してなる筆記具。
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