JPH0921578A - 冷凍装置の故障診断装置 - Google Patents

冷凍装置の故障診断装置

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Publication number
JPH0921578A
JPH0921578A JP7171056A JP17105695A JPH0921578A JP H0921578 A JPH0921578 A JP H0921578A JP 7171056 A JP7171056 A JP 7171056A JP 17105695 A JP17105695 A JP 17105695A JP H0921578 A JPH0921578 A JP H0921578A
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JP
Japan
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blower
defect
refrigeration system
failure diagnosis
compressor
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Application number
JP7171056A
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English (en)
Inventor
Kenji Tanimoto
憲治 谷本
Akira Horikawa
昭 堀川
Hiroshi Kakimoto
啓 柿本
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気的負荷手段の欠陥を致命的故障に至る前
に検知し、当該欠陥検知をユーザに認識させるとともに
適正な延命対策を施し得るようにする。 【解決手段】 冷凍装置を構成する電気的負荷手段(例
えば、送風機、圧縮機)における振動を電気信号として
検出する検出手段8と、該検出手段8により検出された
電気信号に基づいて前記電気的負荷手段の欠陥発生判定
を行う判定手段91と、該判定手段91により欠陥発生
と判定された場合にこれを表示する表示手段92と、前
記判定手段91により欠陥発生と判定された電気的負荷
手段に対して延命対策(例えば、運転回転数の変更)を
行う延命対策手段93とを備えて構成し、電気的負荷手
段(例えば、送風機、圧縮機)の欠陥を致命的故障に至
る前に検知し、当該欠陥検知をユーザに認識させるとと
もに適正な延命対策を施すようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、冷凍装置の故障
診断装置に関し、さらに詳しくは冷凍装置における電気
的負荷手段(例えば、送風機、圧縮機等)の故障を検知
且つ延命対策を行う冷凍装置の故障診断装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷凍装置は、図21に示すよう
に、圧縮機1、凝縮器用送風機5を付設した凝縮器2、
膨張機構3および蒸発器4を順次冷媒配管により接続し
てなる冷凍サイクルを備えている。これらの冷凍装置構
成機器のうち、圧縮機1、凝縮器用送風機5は、モータ
により駆動される電気的負荷手段とされている。
【0003】上記電気的負荷手段には、運転不可能では
ないが、そのままの状態で運転を継続していると、致命
的な故障に至る欠陥が生じることがある。例えば、送風
機5の場合、羽根(特に、合成樹脂製の羽根の場合に顕
著)に亀裂が入ったことを気づかずに運転を継続してい
ると、ついには羽根が破損してしまって運転不能に陥る
し、圧縮機1の場合、偏摩耗等に起因して生ずる軸受ベ
アリング不良、シリンダ不良に気づかずに運転を継続し
ていると、ついには焼き付き等により運転不能に陥る。
【0004】上記のような致命的な故障に至ると、当該
故障機器を交換するまで冷凍装置の運転が不可能となる
が、交換用機器の調達には時間がかかるのが通例であ
り、大きな問題となる(特に、海上輸送用として用いら
れる冷凍コンテナ用冷凍装置において顕著である)。
【0005】ところが、従来の冷凍装置においては、特
開平3ー113228号公報に開示されているように、
インバータによる周波数制御によって、室内の空調負荷
の変動に対応して室内送風機の回転数を制御するように
したものは知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公知例
のものの場合、上記したような電気的負荷手段の欠陥を
未然に検知する方策がとられていないところから、上記
した問題には対応できない。
【0007】上述の理由から、冷凍装置における電気的
負荷手段の欠陥を未然に検知し、欠陥検知の際の延命対
策を可能ならしめることが要求されてきている。
【0008】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、電気的負荷手段の欠陥を致命的故障に至る前に検
知し、当該欠陥検知をユーザに認識させるとともに適正
な延命対策を施し得るようにすることを目的とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明の基本構成で
は、上記課題を解決するための手段として、冷凍装置を
構成する電気的負荷手段(例えば、送風機5、圧縮機
1)における振動を電気信号として検出する検出手段8
と、該検出手段8により検出された電気信号に基づいて
前記電気的負荷手段の欠陥発生判定を行う判定手段91
と、該判定手段91により欠陥発生と判定された場合に
これを表示する表示手段92と、前記判定手段91によ
り欠陥発生と判定された電気的負荷手段に対して延命対
策(例えば、運転回転数の変更)を行う延命対策手段9
3とを備えて構成している。
【0010】本願発明の基本構成において、前記電気的
負荷手段としてインバータ7による周波数制御により回
転数制御される送風機5あるいは圧縮機1を採用し、前
記延命対策手段93を前記インバータ7の周波数を変更
するものとするのが新たな機器を追加することなく故障
診断および延命対策を行える点で好ましい。
【0011】
【作用】本願発明の基本構成では、上記手段により次の
ような作用が得られる。
【0012】即ち、電気的負荷手段(例えば、送風機
5、圧縮機1)において、欠陥が発生して振動が生じる
と、印加電流が一定しなくなるところから、該印加電流
の変動を電気信号として検出し、該電気信号に基づいて
欠陥発生の判定がなされ、該判定の結果が表示手段92
からの指令により表示装置10に表示されるとともに、
当該電気的負荷手段に対して延命対策(例えば、運転回
転数の変更)が施される。従って、致命的な故障発生が
回避されるとともに、交換用部品の調達時間が稼げるこ
ととなる。
【0013】本願発明の基本構成において、前記電気的
負荷手段としてインバータ7による周波数制御により回
転数制御される送風機5あるいは圧縮機1を採用し、前
記延命対策手段93を前記インバータ7の周波数を変更
するものとした場合、インバータ7の保有する既存の機
能を利用することが可能となり、新たな機器を追加する
ことなく故障診断および延命対策が行える。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態を説明する。
【0015】以下の実施の形態において本願発明が適用
される冷凍装置は、従来技術の項において既に説明した
ものと同じ構成とされている。即ち、冷凍装置は、図に
示すように、圧縮機1、凝縮器2、膨張機構3および凝
縮器用送風機5を付設した蒸発器4を順次冷媒配管によ
り接続してなる冷凍サイクルを備えている。これらの冷
凍装置構成機器のうち、圧縮機1、凝縮器用送風機5
は、モータにより駆動される電気的負荷手段とされてい
る。
【0016】第1の実施の形態 図1および図2には、本願発明の第1の実施の形態にか
かる冷凍装置の故障診断装置が示されている。
【0017】この実施の形態においては、故障診断対象
となる電気的負荷手段として凝縮器用の送風機5が用い
られており、該送風機5のモータ6はインバータ7によ
る周波数制御により回転数制御されることとなってい
る。
【0018】そして、前記インバータ7とモータ6との
間には、前記送風機5の振動(具体的には、モータ6の
界磁電流の変動)を電気信号として検出する検出手段8
が介設されている。該検出手段8としては、前記インバ
ータ7の機能として既設されているものが流用されてい
る。
【0019】また、前記検出手段8からの電気信号はコ
ントローラ9に入力され、該コントローラ9において各
種演算処理がなされることとなっている。このコントロ
ーラ9からは、前記インバータ7に対して制御信号が出
力されるとともに、LED表示機能を有する表示装置1
0に対して表示信号が出力されることとなっている。
【0020】前記コントローラ9は、例えばマイクロコ
ンピュータにより構成され、図2に示すように、前記検
出手段8により検出された電気信号に基づいて前記送風
機5の欠陥(例えば、羽根のひび割れ等)発生判定を行
う判定手段91と、該判定手段91により欠陥発生と判
定された場合に前記表示装置10に表示指令信号を出力
する表示手段92と、前記判定手段91により欠陥発生
と判定された送風機5に対して延命対策を行う延命対策
手段93とを備えて構成されている。
【0021】前記判定手段91においては、検出手段8
からの電気信号を高速フーリエ変換(以下、FFTとい
う)して得られた振動レベル波形に基づいて欠陥発生判
定が行われる。例えば、送風機5に欠陥が発生していな
い場合には、FFTにより得られた振動レベル波形は、
図3に示すように、運転周波数域Aの前後におけるピー
ク値X1,Y1が約ー70dBVとなるような波形を示す
が、送風機5に欠陥が発生した場合には、FFTにより
得られた振動レベル波形は、図4に示すように、運転周
波数域Aの前後におけるピーク値X2,Y2が約ー60d
BVとなるような波形を示すという現象が生ずる。従っ
て、前記ピーク値の変動が所定値以上になっているか否
かにより欠陥発生判定が行われる。
【0022】前記表示手段92からの表示指令信号によ
る表示装置10の表示は、メンテナンスコード、エラー
コードあるいは故障診断対象(ここでは、送風機)の模
型形状表示等により行われる。なお、海上冷凍コンテナ
の場合には、発信装置を付設しておいてメンテナンス会
社、荷主、船主に連絡するようにしてもよく、船内モニ
タリングシステムを用いて船員にメンテナンスを促すよ
うにしてもよい。
【0023】前記延命対策手段93においては、インバ
ータ7に対して周波数を下げる制御信号が出力される。
このことにより、送風機5の運転回転数が下げられ、そ
の結果送風機5における欠陥の拡大が抑制され、継続運
転が可能となる。なお、延命継続中にも検出手段8によ
る検出は継続され、末期現象時には送風機5の運転は停
止される。この運転停止時期は、欠陥発生から末期現象
までの時間を経験的に求めておき、許容範囲を考慮して
タイマー等により設定される。また、末期現象時におい
ても送風機5の運転を継続させる必要があるときは(例
えば、生鮮食料品等のように運転停止した場合には腐敗
するものを冷凍しているときは)、別途設けたスイッチ
により延命対策を施しながら運転を継続させるようにし
ている。
【0024】上記延命対策手段93によるインバータ7
の周波数制御においては、徐々に周波数を下げてもよ
く、一度に周波数を下げてもよい。また、羽根のひび割
れ等により共振点が発生している場合には、その周波数
を避けて(即ち、周波数を上げたり、下げたりして)運
転してもよい。さらに、欠陥発生後において再起動させ
る場合には、ON/OFF時に捩れ等を起こして欠陥が
拡大するおそれがあるため、加速レートを低減するのが
望ましい。
【0025】ついで、図5に示すフローチャートを参照
して、第1の実施の継続にかかる冷凍装置の故障診断装
置の作用を説明する。
【0026】ステップS1において検出手段8からの電
気信号が入力されると、ステップS2においてFFTに
より振動レベル波形が求められ、ステップS3において
欠陥発生判定が行われる。該欠陥発生判定は、前述した
ように判定手段92により実行される。つまり、運転周
波数域前後における振動レベルのピーク値を正常時の値
と比較し、両者の差(例えば、X2−X1、Y2−Y1)が
所定値ΔX,ΔY以上(即ち、異常状態)となっている
か否かにより欠陥発生が判定される。
【0027】ステップS3において欠陥発生と判定され
た場合には、ステップS4において異常状態が所定時間
t継続したか否かの判定がなされる。該判定は、異常状
態が欠陥発生に起因するものではなく、他の一時的な原
因により生じる場合があるのを考慮して行われる。
【0028】ついで、ステップS5において最低周波数
運転か否かの判定がなされ、肯定判定された場合には、
運転周波数を下げる余地がないので、延命対策を行うこ
となく次ステップに進むが、否定判定された場合には、
ステップS6においてインバータ7に対して運転周波数
を下げる指令が出力される。該指令は、延命対策手段9
3からの制御信号として出力される。
【0029】上記延命対策は、ステップS7においてセ
ットされたタイマー(延命対策の限界までの時限を有す
るタイマー)がカウントアップする(ステップS8)ま
で継続され、ステップS8において前記タイマーのカウ
ントアップが確認されると、ステップS9において運転
停止禁止モードになっているか否かの判定がなされる。
該判定は、前述したように末期現象時においても送風機
5の運転を継続させる必要があるとき(例えば、生鮮食
料品等のように運転停止した場合には腐敗するものを冷
凍しているとき)、別途設けたスイッチにより運転停止
禁止モードが選択されたか否かを判定するために行われ
る。そして、ステップS9において肯定判定された場合
には、ステップS1へリターンして運転が継続され、否
定判定された場合には、ステップS10へ進み、送風機5
の運転が停止される。このことにより、送風機5が運転
不能に陥った状態で冷凍装置を運転した場合に生ずる弊
害が防止されるのである。
【0030】上記したように、第1の実施の形態例にお
いては、冷凍装置の凝縮器用送風機5に欠陥(例えば、
羽根のひび割れ等)が生じた場合、該欠陥発生によって
生ずる振動に起因する印加電流の変動を電気信号として
検出し、該電気信号に基づいて欠陥発生を判定し、該判
定の結果を表示してユーザに知らせるとともに、送風機
5に対して延命対策(例えば、運転回転数の変更)を施
すようにしているので、致命的な故障発生が確実に回避
できるとともに、交換用送風機の調達までの時間が稼げ
ることとなり、運転の継続性が確保できるとともに、交
換用送風機の手配も円滑に行えることとなる。
【0031】また、図6には、送風機5の再起動時にお
ける制御フローチャートが示されている。
【0032】この場合、ステップS1において電源がO
Nされると、ステップS2において送風機5の欠陥発生
の有無が判定され、肯定判定された場合には、ステップ
3に進み、送風機5の運転加速レートが小さ目に切り
換えられ、ステップS4において送風機5の運転が開始
される。このようにすれば、欠陥発生後において再起動
させる場合に、ON/OFF時に捩れ等を起こすことが
なくなり、欠陥の拡大が防止できる。
【0033】第1の実施の形態では、故障診断対象とし
て凝縮器用送風機のみを選択した場合について説明して
いるが、故障診断対象としては、凝縮器用送風機あるい
は(および)蒸発器用送風機を選択することもできる。
【0034】第2の実施の形態 図7および図8には、本願発明の第2の実施の形態にか
かる冷凍装置の故障診断装置が示されている。
【0035】この実施の形態の場合、第1の実施の形態
と相異して、インバータ7,7によりそれぞれ周波数制
御される2個の凝縮器用送風機5,5を備えている。従
って、検出手段8も2個必要とされている。
【0036】また、この実施の形態の場合、コントロー
ラ9の延命対策手段93は、欠陥発生と判定された送風
機5の運転回転数を下げるとともに、欠陥発生と判定さ
れていない送風機5の運転回転数を上げる制御信号を出
力することとなっている。その他の構成は第1の実施の
形態と同様なので説明を省略する。
【0037】ついで、図9に示すフローチャートを参照
して、第2の実施の形態にかかる冷凍装置の故障診断装
置の作用を説明する。
【0038】ステップS1〜ステップS6の制御は第1の
実施の形態と同様なので説明を省略し、以後の制御につ
いて説明する。
【0039】ステップS7において複数(第2の実施の
形態の場合、2個)の送風機5,5が運転されているか
否かの判定がなされ、肯定判定された場合には、ステッ
プS8に進み、欠陥が発生していない方の送風機5の回
転数(具体的には、インバータ7の周波数)が上げら
れ、その後ステップS1へリターンする。このようにす
ると、欠陥発生と判定された送風機5の回転数低下によ
る風量不足を欠陥発生と判定されていない送風機5によ
ってカバーできることとなり、冷凍装置の性能低下を防
止できる。なお、ステップS7において否定判定された
場合には、ステップS9に進み、タイマー(延命対策の
限界までの時限を有するタイマー)がセットされ、ステ
ップS10において前記タイマーのカウントアップが確認
されるまで送風機5の運転(延命対策を施した状態での
運転)が継続され、ステップS10において前記タイマー
のカウントアップが確認されると、ステップS11へ進
み、送風機5の運転が停止される。
【0040】第3の実施の形態 図10および図11には、本願発明の第3の実施の形態
にかかる冷凍装置の故障診断装置が示されている。
【0041】この実施の形態の場合、第1の実施の形態
とは、送風機5がインバータにより制御されるものでは
なく、例えばタップ切換により回転数制御されるものと
されているいる点が相異している。従って、検出手段8
は別途追加される。符号11は交流電源である。また、
コントローラ9からの制御信号は、モータ6に対して出
力されることとなっている。その他の構成は第1の実施
の形態と同様なので説明を省略する。
【0042】ついで、図12に示すフローチャートを参
照して、第3の実施の形態にかかる冷凍装置の故障診断
装置の作用を説明する。
【0043】この実施の形態の場合、ステップS5にお
いて送風機5(具体的には、モータ6)の回転数が最低
となっているか否かの判定がなされることと、ステップ
6において送風機5の回転数(具体的には、モータ
6)の回転数が下げられることと、運転停止禁止モード
判定を行わない点とが第1の実施の形態と相異している
だけであり、その他の制御は第1の実施の形態と同様な
ので説明を省略する。
【0044】第4の実施の形態 図13および図14には、本願発明の第4の実施の形態
にかかる冷凍装置の故障診断装置が示されている。
【0045】この実施の形態の場合、第3の実施の形態
と相異して、2個の凝縮器用送風機5,5を備えてい
る。従って、検出手段8も2個必要とされている。
【0046】また、この実施の形態の場合、コントロー
ラ9の延命対策手段93は、欠陥発生と判定された送風
機5の運転回転数を下げるとともに、欠陥発生と判定さ
れていない送風機5の運転回転数を上げる制御信号を出
力することとなっている。その他の構成は第3の実施の
形態と同様なので説明を省略する。
【0047】ついで、図15に示すフローチャートを参
照して、第4の実施の形態にかかる冷凍装置の故障診断
装置の作用を説明する。
【0048】ステップS1〜ステップS6の制御は第3の
実施の形態と同様なので説明を省略し、以後の制御につ
いて説明する。
【0049】ステップS7において複数(第4の実施の
形態の場合、2個)の送風機5,5が運転されているか
否かの判定がなされ、肯定判定された場合には、ステッ
プS8に進み、欠陥が発生していない方の送風機5の回
転数が上げられ、その後ステップS1へリターンする。
このようにすると、欠陥発生と判定された送風機5の回
転数低下による風量不足を欠陥発生と判定されていない
送風機5によってカバーできることとなり、冷凍装置の
性能低下を防止できる。なお、ステップS7において否
定判定された場合には、ステップS9に進み、以後第3
の実施の形態におけると同様な処理がなされる。
【0050】第5の実施の形態 図16には、本願発明の第5の実施の形態にかかる冷凍
装置の故障診断装置が示されている。
【0051】この実施の形態の場合、故障診断対象とな
る電気的負荷手段として圧縮機1が用いられている点が
第1の実施の形態と相異しているのみであり、その他の
構成は第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
【0052】ついで、図17に示すフローチャートを参
照して、第5の実施の形態にかかる冷凍装置の故障診断
装置の作用を説明する。
【0053】ステップS1において検出手段8からの電
気信号が入力されると、ステップS2においてFFTに
より振動レベル波形が求められ、ステップS3において
欠陥発生判定が行われる。該欠陥発生判定は、前述した
ように判定手段92により実行される。つまり、運転周
波数域前後における振動レベルのピーク値を正常時の値
と比較し、両者の差(例えば、X2−X1、Y2−Y1)が
所定値ΔX,ΔY以上(即ち、異常状態)となっている
か否かにより欠陥発生が判定される。
【0054】ステップS3において欠陥発生と判定され
た場合には、ステップS4において異常状態が所定時間
t継続したか否かの判定がなされる。該判定は、異常状
態が欠陥発生に起因するものではなく、他の一時的な原
因により生じる場合があるのを考慮して行われる。
【0055】ついで、ステップS5において最低周波数
運転か否かの判定がなされ、肯定判定された場合には、
運転周波数を下げる余地がないので、延命対策を行うこ
となく次ステップに進むが、否定判定された場合には、
ステップS6においてインバータ7に対して運転周波数
を下げる指令が出力される。該指令は、延命対策手段9
3からの制御信号として出力される。
【0056】上記延命対策は、ステップS7においてセ
ットされたタイマー(延命対策の限界までの時限を有す
るタイマー)がカウントアップする(ステップS8)ま
で継続され、ステップS8において前記タイマーのカウ
ントアップが確認されると、ステップS9において圧縮
機1の運転が停止される。このことにより、圧縮機1が
運転不能に陥った状態で冷凍装置を運転した場合に生ず
る弊害が防止されるのである。
【0057】上記したように、この実施の形態において
は、冷凍装置の圧縮機1に欠陥(例えば、偏摩耗等に起
因する軸受ベアリング不良、シリンダ不良等)が生じた
場合、該欠陥発生によって生ずる振動に起因する印加電
流の変動を電気信号として検出し、該電気信号に基づい
て欠陥発生を判定し、該判定の結果を表示してユーザに
知らせるとともに、圧縮機1に対して延命対策(例え
ば、運転回転数の変更)を施すようにしているので、致
命的な故障発生が確実に回避できるとともに、交換用圧
縮機の調達までの時間が稼げることとなり、運転の継続
性が確保できるとともに、交換用圧縮機の手配も円滑に
行えることとなる。
【0058】第6の実施の形態 図18および図19には、本願発明の第6の実施の形態
にかかる冷凍装置の故障診断装置が示されている。
【0059】本実施例の場合、第5の実施の形態とは圧
縮機1が、インバータにより制御されるものではなく、
例えばアンロードによる能力制御されるものとされてい
る点が相異している。従って、検出手段8は別途追加さ
れる。符号11は交流電源である。また、コントローラ
9からの制御信号は、圧縮機1におけるアンロード機構
12に対して出力されることとなっている。その他の構
成は第5の実施の形態と同様なので説明を省略する。
【0060】ついで、図20に示すフローチャートを参
照して、第6の実施の形態にかかる冷凍装置の故障診断
装置の作用を説明する。
【0061】この実施の形態の場合、ステップS5にお
いて圧縮機1の回転数が最低となっている(即ち、アン
ロード運転状態となっている)か否かの判定がなされる
ことと、ステップS6において圧縮機1の回転数が下げ
られる(即ち、アンロード運転に切り換えられる)こと
とが第5の実施の形態と相異しているだけであり、その
他の制御は第5の実施の形態と同様なので説明を省略す
る。
【0062】なお、圧縮機1の回転数を下げるには、ポ
ールチェンジ型の圧縮機ではポールチェンジにより行
い、あるいはタップ切換型の圧縮機ではタップ切換によ
り行うようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】本願発明によれば、冷凍装置の電気的負
荷手段(例えば、送風機5、圧縮機1)に欠陥が生じた
場合、該欠陥発生によって生ずる振動に起因する印加電
流の変動を電気信号として検出し、該電気信号に基づい
て欠陥発生を判定し、該判定の結果を表示してユーザに
知らせるとともに、当該電気的負荷手段に対して延命対
策(例えば、運転回転数の変更)を施すようにしている
ので、致命的な故障発生が確実に回避できるとともに、
交換用部品の調達までの時間が稼げることとなり、運転
の継続性が確保できるとともに、交換用部品の手配も円
滑に行えるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる冷凍装置
の故障診断装置を示すブロック構成図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる冷凍装置
の故障診断装置におけるコントローラの内容を示すブロ
ック図である。
【図3】正常状態の電気的負荷手段への印加電流の特性
を示す周波数ー振動レベル特性図である。
【図4】異常状態の電気的負荷手段への印加電流の特性
を示す周波数ー振動レベル特性図である。
【図5】本願発明の第1の実施の形態にかかる冷凍装置
の故障診断装置の作用を説明するフローチャートであ
る。
【図6】本願発明の第1の実施の形態にかかる冷凍装置
の故障診断装置における再起動制御を説明するフローチ
ャートである。
【図7】本願発明の第2の実施の形態にかかる冷凍装置
の故障診断装置を示すブロック構成図である。
【図8】本願発明の第2の実施の形態にかかる冷凍装置
の故障診断装置におけるコントローラの内容を示すブロ
ック図である。
【図9】本願発明の第2の実施の形態にかかる冷凍装置
の故障診断装置の作用を説明するフローチャートであ
る。
【図10】本願発明の第3の実施の形態にかかる冷凍装
置の故障診断装置を示すブロック構成図である。
【図11】本願発明の第3の実施の形態にかかる冷凍装
置の故障診断装置におけるコントローラの内容を示すブ
ロック図である。
【図12】本願発明の第3の実施の形態にかかる冷凍装
置の故障診断装置の作用を説明するフローチャートであ
る。
【図13】本願発明の第4の実施の形態にかかる冷凍装
置の故障診断装置を示すブロック構成図である。
【図14】本願発明の第4の実施の形態にかかる冷凍装
置の故障診断装置におけるコントローラの内容を示すブ
ロック図である。
【図15】本願発明の第4の実施の形態にかかる冷凍装
置の故障診断装置の作用を説明するフローチャートであ
る。
【図16】本願発明の第5の実施の形態にかかる冷凍装
置の故障診断装置を示すブロック構成図である。
【図17】本願発明の第5の実施の形態にかかる冷凍装
置の故障診断装置の作用を説明するフローチャートであ
る。
【図18】本願発明の第6の実施の形態にかかる冷凍装
置の故障診断装置を示すブロック構成図である。
【図19】本願発明の第6の実施の形態にかかる冷凍装
置の故障診断装置におけるコントローラの内容を示すブ
ロック図である。
【図20】本願発明の第6の実施の形態にかかる冷凍装
置の故障診断装置の作用を説明するフローチャートであ
る。
【図21】一般の冷凍装置の冷媒回路図である。
【符号の説明】
1は電気的負荷手段(圧縮機)、5は電気的負荷手段
(送風機)、6はモータ、7はインバータ、8は検出手
段、9はコントローラ、10は表示装置、12はアンロ
ード機構、91は判定手段、92は表示手段、93は延
命対策手段。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍装置を構成する電気的負荷手段にお
    ける振動を電気信号として検出する検出手段(8)と、
    該検出手段(8)により検出された電気信号に基づいて
    前記電気的負荷手段の欠陥発生判定を行う判定手段(9
    1)と、該判定手段(91)により欠陥発生と判定され
    た場合にこれを表示する表示手段(92)と、前記判定
    手段(91)により欠陥発生と判定された電気的負荷手
    段に対して延命対策を行う延命対策手段(93)とを備
    えていることを特徴とする冷凍装置の故障診断装置。
  2. 【請求項2】 前記電気的負荷手段は送風機(5)とさ
    れており、前記延命対策手段(93)は前記送風機
    (5)の運転回転数を変更するものとされていることを
    特徴とする前記請求項1記載の冷凍装置の故障診断装
    置。
  3. 【請求項3】 前記送風機(5)はインバータ(7)に
    よる周波数制御により回転数制御されるものとされてお
    り、前記延命対策手段(93)は前記インバータ(7)
    の周波数を変更するものとされていることを特徴とする
    前記請求項2記載の冷凍装置の故障診断装置。
  4. 【請求項4】 前記電気的負荷手段は圧縮機(1)とさ
    れており、前記延命対策手段(93)は前記圧縮機
    (1)の運転回転数を変更するものとされていることを
    特徴とする前記請求項1記載の冷凍装置の故障診断装
    置。
  5. 【請求項5】 前記圧縮機(1)はインバータ(7)に
    よる周波数制御により回転数制御されるものとされてお
    り、前記延命対策手段(93)は前記インバータ(7)
    の周波数を変更するものとされていることを特徴とする
    前記請求項4記載の冷凍装置の故障診断装置。
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