JPH09214983A - カラー撮像装置 - Google Patents

カラー撮像装置

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JPH09214983A
JPH09214983A JP8014429A JP1442996A JPH09214983A JP H09214983 A JPH09214983 A JP H09214983A JP 8014429 A JP8014429 A JP 8014429A JP 1442996 A JP1442996 A JP 1442996A JP H09214983 A JPH09214983 A JP H09214983A
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color
image pickup
gain
component
signal
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JP8014429A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Takenaga
博之 武長
Yoichi Takeshima
陽一 竹島
Manabu Itsuki
学 居附
Kazuya Ishida
和也 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利得可変範囲の狭い安価な利得制御回路用い
るとともに、利得制御前に各色成分毎の振幅レベル差を
減少させ、使用光源によらず、ノイズ量の変化および直
流成分のばらつきを抑制したカラー撮像装置を得る。 【解決手段】 撮像部3からの電気信号Eを各色成分毎
に利得制御して第1の色成分信号E1を出力する第1の
利得制御手段5と、第1の色成分信号を再度利得制御し
て第2の色成分信号E2を出力する第2の利得制御手段
7と、各利得制御手段の動作状態を切り替えるモード切
替手段30とを備え、ホワイトバランス設定モードにお
いて、第1の利得制御手段は使用光源の下で標準被写体
を撮像して得られた電気信号に対して利得を設定し、第
2の利得制御手段は第2の色成分信号の各振幅レベルが
所定の比率となるように利得を設定し、設定された各利
得を通常撮像モードにおいて維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえばイメー
ジスキャナまたはビデオカメラ等に用いられて、赤
(R)、緑(G)および青(B)の異なる色成分の光に
対応した電気信号を時分割で順次出力するカラー撮像装
置に関し、特にコストアップを招くことなく各色成分の
利得制御(ホワイトバランス)を効果的に行うことので
きるカラー撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図20はたとえば特開平2−23879
1号公報に記載された従来のカラー撮像装置を示すブロ
ック構成図である。図において、1は被写体(図示せ
ず)からの光を入射する撮像レンズ、2は撮像レンズ1
を通過する入射光量を調整する絞り、505は絞り2を
通過した光を色成分(後述するR、GおよびB)毎に選
択的に通過させる回転色フィルタ、500は回転色フィ
ルタ505を通過した光を電気信号Fに変換して出力す
る撮像素子であり、これらは、任意の使用光源で照明さ
れた被写体からの入射光に基づいて各色成分毎の電気信
号Fを時系列的に出力する撮像部を構成している。
【0003】501は電気信号Fのホワイトバランスを
とる利得制御回路であり、各色成分毎の電気信号Fに対
する利得を時分割で可変設定する。すなわち、各色成分
毎の電気信号Fは、時系列的に出力されるので、利得制
御回路501は、各色成分に対応した電気信号Fの出力
期間に応じて、各色成分毎の利得を時分割制御すること
になる。
【0004】502は利得制御回路501に対するディ
ジタル制御部すなわちマイクロプロセッサであり、たと
えば、あらかじめ使用光源の種類に応じて設定された条
件パターンに基づいて8ビットのディジタル信号からな
る利得制御信号Cを出力し、利得制御回路501の利得
を設定するようになっている。503は利得制御回路5
01を介して利得制御された電気信号をさらに増幅する
増幅器、504は増幅器503の利得を調整するための
可変抵抗器である。
【0005】図21は図20内の回転色フィルタ505
の構成を示す正面図である。図において、520〜52
2は回転色フィルタ505上に配設されたR、Gおよび
Bの各色フィルタであり、回転色フィルタ505の回転
中心に関して対称的に配置されている。
【0006】図22は図20内の利得制御回路501の
構成を示す回路図であり、図において、510は撮像素
子500からの電気信号Fを増幅する広帯域アンプであ
る。511は広帯域アンプ510に並列接続された抵抗
器群であり、利得制御信号Cのビット数に対応した複数
(この場合、8個)の抵抗器からなり、利得制御信号C
に応答して広帯域アンプ510の増幅利得を決定するよ
うになっている。抵抗器群511の各抵抗器は、利得制
御信号Cのビット重み付けに対応した抵抗値を有する。
【0007】512は抵抗器群511の各抵抗器毎に直
列接続されたスイッチ群であり、利得制御信号Cの各ビ
ットに対応して個別にオンオフ制御される複数(8個)
のアナログスイッチからなり、抵抗器群511の各抵抗
器を選択的に接続または切り離すようになっている。ス
イッチ群512の各アナログスイッチは、オン動作時に
抵抗器群511の各抵抗器を選択的に接続し、抵抗器群
511の合成(並列)抵抗値に応じて広帯域アンプ51
0の増幅利得を決定する。
【0008】図23は利得制御回路501の利得制御動
作を説明するための波形図であり、(a)は撮像素子5
00から利得制御回路501に入力される利得制御前の
電気信号F、(b)はマイクロプロセッサ502から利
得制御回路501に入力される利得制御信号C、(c)
は利得制御回路501から出力される利得制御後の電気
信号をそれぞれ示している。
【0009】次に、図23を参照しながら、図20〜図
22に示した従来のカラー撮像装置の動作について説明
する。まず、撮像レンズ1を通過した入射光は、絞り2
を介して適正な光量に制限され、回転色フィルタ505
を通過した後、撮像素子500により撮像されて電気信
号Fに変換される。
【0010】このとき、回転色フィルタ505は、R、
G、Bの色フィルタ520〜522(図21参照)が撮
像素子500に順次対向するように、撮像素子500の
撮像タイミングに同期して回転している。したがって、
撮像素子500は、R、G、Bの各色フィルタ520〜
522に対応したカラー画像を撮像し、各フィールド毎
に、G、B、Rの順の各色成分毎の電気信号F(図23
(a)参照)をフィールド色順次信号として出力し、こ
れを利得制御回路501に入力する。
【0011】撮像素子500からのフィールド色順次信
号すなわち電気信号Fは、利得制御回路501内の広帯
域アンプ510(図22参照)に入力され、広帯域アン
プ510の利得制御によって増幅される。広帯域アンプ
510の増幅利得は、利得制御信号Cに応じてオンオフ
動作するスイッチ群512を介して選択的に接続される
抵抗器群511により、利得制御信号Cのビット重み付
け(図23(b)参照)に対応して制御される。
【0012】一方、マイクロプロセッサ502には、こ
こでは図示しないが、回転色フィルタ505の回転によ
るフィールド毎の色成分(R、G、B)の切替情報と、
各色成分(R、G、B)毎の電気信号Fのホワイトバラ
ンスを制御するための増幅利得情報(撮影場所の色温度
に応じてあらかじめ設定されている)とが入力されてい
る。
【0013】これにより、マイクロプロセッサ502
は、撮像素子500からフィールド毎に順次出力される
電気信号F(色順次信号)の各色成分(G、B、R)に
応じた利得制御信号C(増幅利得制御用のディジタル信
号)を、利得制御回路501内のスイッチ群512に出
力し、広帯域アンプ510の増幅利得を時分割制御する
ようになっている。
【0014】利得制御回路501内の広帯域アンプ51
0は、利得制御された電気信号(図23(c)参照)を
増幅器503に入力し、増幅器503は、可変抵抗器5
04により電気信号の全体的なレベルを調整した後、最
終的な電気信号として出力する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来のカラー撮像装置
は以上のように、利得制御信号Cによりディジタル制御
される利得制御回路501を用いてホワイトバランスを
とっているので、利得制御回路501で制御される利得
の可変範囲を広く且つ高精度に設定する必要があり、高
価な広帯域アンプ510を必要とするという問題点があ
った。
【0016】また、被写体を照明する使用光源として、
ハロゲンランプのようにR成分が他の色成分GおよびB
に比べて多く含まれる光源や、蛍光灯のようにB成分が
他の色成分RおよびGに比べて多く含まれる光源等を用
いた場合には、各色成分R、GおよびB間の利得差が大
きくなり、ノイズ量が各色成分R、GおよびB間で大き
く変化し、さらに、各色成分R、GおよびB間の直流成
分にばらつきがあった場合には、そのばらつきが増幅さ
れるという問題点があった。
【0017】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、利得制御回路として、利得の可
変範囲が比較的狭い安価な増幅回路を使用することがで
き、ハロゲンランプや蛍光灯のような光源を用いた場合
でも、ノイズ量が各色成分間で大きく変化したり各色成
分間の直流成分のばらつきが大きくなるのを防止し、各
色成分毎の利得を効果的に制御することのできるカラー
撮像装置を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るカラー撮像装置は、使用光源で照明された被写体から
の入射光に基づいて、赤、緑および青の各色成分に対応
した電気信号を時系列的に出力する撮像部と、電気信号
を各色成分毎に利得制御して第1の色成分信号を出力す
る第1の利得制御手段と、第1の色成分信号を各色成分
毎に再度利得制御して第2の色成分信号を出力する第2
の利得制御手段と、第1および第2の利得制御手段の動
作状態をホワイトバランス設定モードと通常撮像モード
とに切り替えるモード切替手段とを備え、ホワイトバラ
ンス設定モードにおいて、第1の利得制御手段は、使用
光源の下で標準被写体を撮像して得られた電気信号に対
して各色成分毎の利得を設定するとともに、第2の利得
制御手段は、各色成分に対応した第2の色成分信号の各
振幅レベルが所定の比率となるように各色成分毎の利得
を設定し、通常撮像モードにおいて、第1および第2の
利得制御手段は、ホワイトバランス設定モードで設定し
た各利得を維持するものである。
【0019】この発明の請求項1においては、撮像部か
ら出力される電気信号に対して、各色成分信号の出力期
間の利得を、第1の利得制御手段によりあらかじめ制御
し、第2の利得制御手段に入力される前に各色成分信号
の振幅差を少なくする。
【0020】また、この発明の請求項2に係るカラー撮
像装置は、請求項1において、第1の利得制御手段は、
モード切替手段からのモード切替信号に応答して利得制
御信号を出力する利得制御信号発生回路と、利得制御信
号に応答して電気信号に対する各色成分毎の利得を制御
する利得制御回路とにより構成されたものである。
【0021】また、この発明の請求項3に係るカラー撮
像装置は、請求項2において、利得制御信号発生回路
は、利得制御回路から出力される第1の色成分信号に基
づいて利得制御信号を出力するものである。
【0022】また、この発明の請求項4に係るカラー撮
像装置は、請求項1において、第1の利得制御手段は、
ホワイトバランス設定モードにおいて、第1の色成分信
号のうちの赤成分および青成分の各振幅レベルを比較
し、赤成分および青成分のうちの振幅レベルの大きい方
の出力期間の利得と、第1の色成分信号のうちの緑成分
の出力期間の利得とが、赤成分および青成分のうちの振
幅レベルの小さい方の出力期間の利得に対して、それぞ
れ特定倍率となるように各色成分毎の利得を設定するも
のである。
【0023】この発明の請求項4においては、第1の利
得制御手段により、赤成分および青成分の大きい方の振
幅レベルと緑成分の振幅レベルとを特定量減衰させて、
第2の利得制御手段に入力される前に各色成分信号の振
幅差を少なくする。
【0024】また、この発明の請求項5に係るカラー撮
像装置は、請求項4において、特定倍率を、1よりも小
さく且つ1/10以上の値に設定したものである。
【0025】また、この発明の請求項6に係るカラー撮
像装置は、請求項1において、第1の利得制御手段は、
ホワイトバランス設定モードにおいて、第1の色成分信
号のうちの赤成分、緑成分および青成分の各振幅レベル
を比較し、各色成分のうちの最も低い振幅レベルに第1
の特定倍率を乗じた値を基準レベルとし、基準レベルよ
りも大きい振幅レベルの信号の出力期間の利得が、基準
レベル以下の振幅レベルの信号の出力期間の利得に対し
て、第2の特定倍率となるように各色成分毎の利得を設
定するものである。
【0026】この発明の請求項6においては、第1の利
得制御手段により、各色成分信号のうちの最も低い振幅
レベルに基づく基準レベルよりも大きい色成分信号を特
定量減衰させ、第2の利得制御手段に入力される前に各
色成分信号の振幅差を少なくする。
【0027】また、この発明の請求項7に係るカラー撮
像装置は、請求項6において、第1の特定倍率を、1よ
りも大きく且つ10以下の値に設定し、第2の特定倍率
を、1よりも小さく且つ1/10以上の値に設定したも
のである。
【0028】また、この発明の請求項8に係るカラー撮
像装置は、請求項1において、第1の利得制御手段の各
色成分毎の利得を所定の複数の利得設定パターンに切り
替えるためのパターン切替手段を設け、第1の利得制御
手段は、ホワイトバランス設定モードにおいて、パター
ン切替手段から出力されるパターン切替信号に応答し
て、複数の利得設定パターンの中から選択して各色成分
毎の利得を設定するものである。
【0029】また、この発明の請求項9に係るカラー撮
像装置は、請求項8において、利得設定パターンは、使
用光源の種類に対応して設定されたものである。
【0030】この発明の請求項9においては、第1の利
得制御手段により、各色成分信号の出力期間の利得が所
定の利得配分となるように制御し、第2の利得制御手段
に入力される前に各色成分信号の振幅差を少なくする。
【0031】また、この発明の請求項10に係るカラー
撮像装置は、請求項9において、利得設定パターンは、
蛍光灯、ハロゲン灯、その他、に対応した3種類を含む
ものである。
【0032】また、この発明の請求項11に係るカラー
撮像装置は、請求項1において、撮像部は、赤、緑およ
び青の各色成分毎に感度を有する個別の一次元受光部か
らなる撮像素子と、撮像素子を機械的に移動させる撮像
素子移動機構と、撮像素子を電気的に駆動する撮像素子
駆動手段とにより構成されたものである。
【0033】また、この発明の請求項12に係るカラー
撮像装置は、請求項1において、撮像部は、赤、緑およ
び青の各色成分のみに対して透光性を有する個別のカラ
ーフィルタからなるカラーフィルタ群と、カラーフィル
タ群に関連して配置された固体撮像素子と、カラーフィ
ルタ群のうちの必要な色成分を透光するカラーフィルタ
を、必要な時間だけ固体撮像素子の前面の光路上に配置
するように、カラーフィルタ群を駆動制御するカラーフ
ィルタ制御手段とにより構成されたものである。
【0034】また、この発明の請求項13に係るカラー
撮像装置は、赤、緑および青の各色成分のみに対して透
光性を有する個別のカラーフィルタと、カラーフィルタ
を通した光を電気信号に変換する受光部とからなり、使
用光源で照明された被写体からの入射光に基づいて、各
色成分に対応した電気信号を時系列的に出力する撮像部
と、受光部における各色成分毎の受光量を制御する撮像
部駆動手段と、電気信号を色成分毎に利得制御して色成
分信号を出力する利得制御手段と、撮像部駆動手段およ
び利得制御手段の動作状態をホワイトバランス設定モー
ドと通常撮像モードとに切り替えるモード切替手段とを
備え、ホワイトバランス設定モードにおいて、撮像部駆
動手段は、使用光源の下で標準被写体を撮像して得られ
た電気信号に対して受光部での各色成分毎の受光量を設
定するとともに、利得制御手段は、各色成分に対応した
色成分信号の各振幅レベルが所定の比率となるように各
色成分毎の利得を設定し、通常撮像モードにおいて、撮
像部駆動手段および利得制御手段は、ホワイトバランス
設定モードで設定した各色成分毎の受光量および利得を
維持するものである。
【0035】この発明の請求項13においては、撮像部
における各色成分の受光量を設定し、利得制御手段に入
力される前に各色成分信号の振幅差を少なくする。
【0036】また、この発明の請求項14に係るカラー
撮像装置は、請求項13において、撮像部駆動手段は、
モード切替手段からのモード切替信号に応答して駆動制
御信号を出力する駆動制御信号発生回路と、駆動制御信
号に応答して受光部での各色成分毎の受光量を制御する
撮像素子駆動回路とにより構成されたものである。
【0037】また、この発明の請求項15に係るカラー
撮像装置は、請求項14において、駆動制御信号発生回
路は、撮像部から出力される電気信号に基づいて駆動制
御信号を出力するものである。
【0038】また、この発明の請求項16に係るカラー
撮像装置は、請求項13において、撮像部駆動手段は、
ホワイトバランス設定モードにおいて、電気信号のうち
の赤成分および青成分の各振幅レベルを比較し、赤成分
および青成分のうちの振幅レベルの大きい方の受光量お
よび電気信号のうちの緑成分の受光量が、赤成分および
青成分のうちの振幅レベルの小さい方の受光量に対し
て、特定倍率となるように各色成分毎の受光量を設定す
るものである。
【0039】この発明の請求項16においては、撮像部
における各色成分毎の受光時間を、赤成分および青成分
のうちの大きい方の振幅レベルの受光量および緑成分の
受光量が、振幅レベルの小さい方の受光量に比べて特定
倍率となるように設定し、利得制御手段に入力される前
に各色成分信号の振幅差を少なくする。
【0040】また、この発明の請求項17に係るカラー
撮像装置は、請求項16において、特定倍率を、1より
小さく且つ1/10以上の値に設定したものである。
【0041】また、この発明の請求項18に係るカラー
撮像装置は、請求項13において、撮像部駆動手段は、
ホワイトバランス設定モードにおいて、電気信号のうち
の赤、緑成分および青成分の各振幅レベルを比較し、各
色成分のうちの最も大きい振幅レベルに第1の特定倍率
を乗じた値を基準レベルとし、基準レベルよりも小さい
振幅レベルの色成分の受光量が、基準レベル以上の振幅
レベルの色成分の受光量に対して、第2の特定倍率とな
るように各色成分毎の受光量を設定するものである。
【0042】また、この発明の請求項19に係るカラー
撮像装置は、請求項18において、第1の特定倍率を、
1よりも小さく且つ1/10以上の値に設定し、第2の
特定倍率を、1よりも大きく且つ10以下の値に設定し
たものである。
【0043】また、この発明の請求項20に係るカラー
撮像装置は、請求項13において、撮像部駆動手段の各
色成分毎の受光量を所定の複数の受光量設定パターンに
切り替えるためのパターン切替手段を設け、撮像部駆動
手段は、ホワイトバランス設定モードにおいて、パター
ン切替手段から出力されるパターン切替信号に応答し
て、複数の受光量設定パターンの中から選択して各色成
分毎の受光量を設定するものである。
【0044】また、この発明の請求項21に係るカラー
撮像装置は、請求項20において、受光量設定パターン
は、使用光源の種類に対応して設定されたものである。
【0045】また、この発明の請求項22に係るカラー
撮像装置は、請求項21において、受光量設定パターン
は、蛍光灯、ハロゲン灯、その他、に対応した3種類を
含むものである。
【0046】また、この発明の請求項23に係るカラー
撮像装置は、請求項13において、撮像部は、赤、緑お
よび青の各色成分のみに対して透光性を有する各カラー
フィルタが配設された個別の一次元受光部からなる撮像
素子と、撮像素子を機械的に移動させる撮像素子移動機
構と、撮像素子を電気的に駆動する撮像素子駆動手段と
により構成され、撮像素子駆動手段は、各一次元受光部
における電荷蓄積時間を制御することにより、各色成分
毎の受光量を制御するものである。
【0047】また、この発明の請求項24に係るカラー
撮像装置は、請求項13において、撮像部は、赤、緑お
よび青の各色成分のみに対して透光性を有する個別のカ
ラーフィルタからなるカラーフィルタ群と、カラーフィ
ルタ群に関連して配置された固体撮像素子と、カラーフ
ィルタ群のうちの必要な色成分を透光するカラーフィル
タを、必要な時間だけ固体撮像素子の前面の光路上に配
置するように、カラーフィルタ群を駆動制御するカラー
フィルタ制御手段とにより構成され、カラーフィルタ制
御手段は、各色成分毎の受光量を、各カラーフィルタを
固体撮像素子の前に配置する時間により制御するもので
ある。
【0048】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて具体的に説明する。図1はこの発明の実施の形態1
を示すブロック図であり、1および2は前述と同様のも
のである。
【0049】3は撮像レンズ1および絞り2を通過した
入射光を撮像する撮像素子であり、R成分に感度を有す
る一次元受光部と、G成分に感度を有する一次元受光部
と、B成分に感度を有する一次元受光部とを備え、入射
光に対して時系列的に各色成分に対応した電気信号Eを
出力する。
【0050】10は撮像素子3を電気的に駆動する撮像
素子駆動回路、20は撮像素子3を機械的に移動させる
撮像素子移動機構、40は撮像素子3および撮像素子移
動機構20からなる撮像主要部であり、上記の撮像レン
ズ1、絞り2、撮像素子駆動回路10および撮像主要部
40は、被写体からの入射光に基づいて電気信号Eを出
力する撮像部を構成している。
【0051】4は電気信号Eを増幅する増幅回路、5は
増幅回路4を介した電気信号に対して利得の粗調整制御
を行い第1の色成分信号E1を出力する利得制御回路で
ある。6は第1の色成分信号E1をサンプルホールドす
るサンプルホールド回路であり、第1の色成分信号E1
から撮像素子3の読み出しクロックを除去して出力す
る。
【0052】7はサンプルホールド回路6を介した第1
の色成分信号E1の各色成分R、G、B毎の出力期間の
利得を微調整するホワイトバランス回路、8はホワイト
バランス回路7から出力される第2の色成分信号E2を
A/D変換するA/D変換器、9はA/D変換器8から
出力されるディジタル信号を処理するディジタル信号処
理回路である。
【0053】11は利得制御回路5の利得を設定するた
めの利得制御信号発生回路であり、利得制御回路5と関
連して第1の利得制御手段を構成しており、サンプルホ
ールド回路6から出力される第1の色成分信号E1に基
づいて、利得制御用の電圧信号すなわち利得制御信号C
1を利得制御回路5に出力する。
【0054】図1において、ホワイトバランス回路7
は、第2の利得制御手段を構成しており、前述(図2
0)の利得制御回路501に相当している。したがっ
て、図1内の回路構成においては、ホワイトバランス回
路7の前段に利得制御回路5が挿入された点が図20内
の回路構成と大きく異なっている。また、ホワイトバラ
ンス回路7は、第1の利得制御手段と同様に利得をフィ
ードバック制御するための利得制御信号発生回路(図示
せず)を含んでいるものとする。
【0055】30は利得制御回路5およびホワイトバラ
ンス回路7の利得制御モードを切り替えるモード切替回
路であり、各回路5および7の利得制御モードをホワイ
トバランス設定モードと通常撮像モードとに切り替える
ために、各モードに対応したモード切替信号Mを出力す
る。モード切替信号Mは、ホワイトバランス回路7およ
び利得制御信号発生回路11に入力される。
【0056】次に、図2を参照しながら、図1に示した
この発明の実施の形態1の概略動作について説明する。
図2は利得制御信号発生回路11による利得制御信号C
1の生成動作を概略的に示すフローチャートである。通
常、任意の使用光源により照明された被写体からの入射
光は、撮像レンズ1を介して集光され、さらに、絞り2
を介して適当な光量に制限され、所定の結像面に結像さ
れる。この結像面上に配置された撮像素子3は、入射光
に含まれるR、GおよびBの各色成分に対応した電気信
号Eを時系列的に出力する。
【0057】こうして撮像部から出力された電気信号E
は、増幅回路4により増幅された後、利得制御回路5に
より利得制御され、サンプルホールド回路6を介してホ
ワイトバランス回路7に入力される。ホワイトバランス
回路7は、第1の色成分信号E1に対してさらに利得制
御し、第2の色成分信号E2を出力する。第2の色成分
信号E2は、A/D変換器8を介してディジタル信号に
変換され、ディジタル処理回路9に入力される。
【0058】ここで、ユーザが、カラー撮像装置の動作
モードをホワイトバランス設定モードに切り替えた場合
について説明する。まず、ユーザは、モード切替回路3
0を切り替えて、モード切替回路30からホワイトバラ
ンス設定モードを示すモード切替信号Mを発生させ、利
得制御回路5およびホワイトバランス回路7の動作状態
をホワイトバランス設定モードに設定し、被写体の通常
撮像時の使用光源と同一の光源の下で、標準被写体たと
えば白色基準板を撮像する。
【0059】標準被写体(白色基準板)からの入射光
は、前述と同様に、撮像部内の撮像レンズ1および絞り
2を介して撮像素子3に結像され、R、GおよびBの各
色成分に対応した電気信号Eに変換され、電気信号E
は、増幅回路4を介して利得制御回路5に入力される。
【0060】このとき、ホワイトバランス設定モードを
示すモード切替信号Mに応答して、利得制御信号発生回
路11は、初期状態において、R、GおよびBの各色成
分に対して同一利得となるような利得制御信号C1を利
得制御回路5に出力する。したがって、利得制御回路5
は、初期状態においては、増幅回路4から入力される電
気信号と同様の色成分毎の振幅レベル分布を有する第1
の色成分信号E1を出力する。
【0061】こうして利得制御回路5から出力された第
1の色成分信号E1は、サンプルホールド回路6により
サンプルホールドされ、撮像素子3の読み出しクロック
が除去された色成分信号となって、ホワイトバランス回
路7および利得制御信号発生回路11に入力される。
【0062】以下、利得制御信号発生回路11は、サン
プルホールドされた第1の色成分信号E1に基づいて、
利得制御回路5に対する利得制御信号C1をたとえば図
2の処理フローにより決定する。図2において、まず、
サンプルホールド回路6の出力信号(電気信号Eと同様
の振幅レベル分布を有する色成分信号E1)から各色成
分(R、G、B)毎の振幅レベルVr、Vg、Vbを検
出する(ステップS1)。
【0063】続いて、各色成分毎の振幅レベルVr、V
g、Vbの比較等に基づいて、あらかじめ設定された第
1の条件パターン(ステップS2)にしたがい、各色成
分に対して振幅レベルがほぼ同一となるような利得設定
するための利得制御信号C1を出力する(ステップS
3)。ただし、第1の条件パターン(詳細については、
後述する)は、たとえば、R、G、B各色成分毎の振幅
レベル差が減少するように設定されているものとする。
【0064】すなわち、利得制御信号発生回路11は、
サンプルホールド回路6から入力された信号が第1の条
件パターンを満たすか否かを判定し(ステップS2)、
第1の条件パターンを満たす(すなわち、YES)と判
定されれば、ステップS3に進み、各振幅レベルVr、
VgおよびVbが、それぞれ、特定倍率Kr、Kgおよ
びKb倍となるように、利得制御回路5の利得設定を行
うための利得制御信号C1を出力する。
【0065】この場合、ステップS3において、R成分
に対応した色成分信号の振幅レベルVrをKr倍し、G
成分に対応した色成分信号の振幅レベルVgをKg倍
し、B成分に対応した色成分信号をKb倍するように利
得制御信号C1を決定する。ここで、Kr、Kgおよび
Kbは、各振幅レベルVr、VgおよびVbに対する任
意の可変利得である。
【0066】一方、ステップS2において、第1の条件
パターンを満たさない(すなわち、NO)と判定されれ
ば、ステップS4に進み、同様に各色成分信号の振幅レ
ベルVr、VgおよびVbの比較等に基づき、あらかじ
め設定された第2の条件パターンを満たすか否かを判定
する(ステップS4)。
【0067】もし、第2の条件パターンを満たす(すな
わち、YES)と判定されれば、ステップS5に進み、
R成分に対応した信号の振幅レベルVrをLr倍し、G
成分に対応した信号の振幅レベルVgをLg倍し、B成
分に対応した信号の振幅レベルVbをLb倍するよう
に、利得制御信号C1を決定する。ここで、Lr、Lg
およびLbは、前述と同様に、各振幅レベルVr、Vg
およびVbに対する任意の可変利得である。
【0068】また、ステップS4においてNOと判定さ
れ、第1および第2の条件パターンのいずれも満たさな
い場合には、ステップS6に進み、R成分に対応した信
号の振幅レベルVrをMr倍し、G成分に対応した信号
の振幅レベルVgをMg倍し、B成分に対応した信号の
振幅レベルVbをMb倍するように、利得制御信号C1
を決定する。ここで、Mr、MgおよびMbは、前述と
同様に、各振幅レベルVr、VgおよびVbに対する任
意の可変利得である。
【0069】なお、条件パターンの判定ステップは、図
2のような2回のステップS2およびS4(詳細は後述
する)に限定されるものではなく、任意の条件パターン
内容で且つ任意のステップ数だけ挿入され得る。
【0070】こうして、ステップS3、S5またはS6
で設定された利得制御信号C1は、利得制御信号発生回
路11内に記憶されて保持される。この状態は、モード
切替スイッチ30から次のモード切替信号Mが出力さ
れ、通常撮像モードから再びホワイトバランス設定モー
ドに切り替えられるまで保持される。
【0071】上記利得制御により利得制御回路5から出
力された第1の色成分信号E1は、サンプルホールド回
路6において、撮像素子3の読み出しクロックが除去さ
れ、後段のホワイトバランス回路7に入力される。ホワ
イトバランス回路7は、モード切替信号Mに応答して、
入力されたR、GおよびBの各色成分に対応した信号の
振幅レベルVr、Vg、Vbを検出し、最も振幅レベル
の大きい信号と他の信号とが同じ振幅レベルとなるよう
に、利得の設定を行う。
【0072】こうして、利得制御回路5およびホワイト
バランス回路7の利得設定が全て完了した後、ユーザ
は、モード切替スイッチ30を通常撮像モードに切り替
え、通常の撮像を行う。このとき、ホワイトバランス回
路7は、モード切替スイッチ30が通常撮像モードに切
り替えられた瞬間に、通常撮像モードを示すモード切替
信号Mに応答して、各色成分毎に対応した信号に対する
利得を記憶して保持する。
【0073】通常撮像モードにおいて、被写体からの入
射光は、撮像レンズ1および絞り2を介して撮像素子3
に結像され、撮像素子3は、撮像素子移動機構20によ
り結像面上を移動し、結像された被写体の画像を順次電
気信号Eに変換して時系列的に出力する。電気信号Eは
増幅回路4を介して利得制御回路5に入力され、利得制
御回路5は、ホワイトバランス設定モード時に設定され
た利得制御信号C1に基づいて利得を制御し、第1の色
成分信号E1を出力する。
【0074】ホワイトバランス回路7は、サンプルホー
ルド回路6を介して入力された第1の色成分信号E1に
対して、ホワイトバランス設定モード時に設定された利
得で、R、G、Bの各色成分毎の信号を制御し、第2の
色成分信号E2を出力する。第2の色成分信号E2は、
A/D変換器7を介してディジタル信号に変換された
後、ディジタル信号処理回路9により種々の処理が施さ
れる。
【0075】このように、利得制御回路5およびホワイ
トバランス回路7を用いて、2段階に利得制御を行うこ
とにより、前段の利得制御回路5を利得粗調整用のロー
コスト回路で構成することができるとともに、後段のホ
ワイトバランス回路7の利得制御範囲を小さく設定する
ことができる。したがって、各色成分毎の利得制御の信
頼性を損なうことなく、装置全体のコストダウンを実現
することができる。
【0076】すなわち、利得制御信号発生回路11にお
いて、サンプルホールド回路6の出力信号の各色成分毎
の振幅レベルVr、Vg、Vbを検出し、各色成分R、
G、Bの出力期間の利得を、あらかじめ設定された条件
パターンにより制御することにより、ホワイトバランス
回路7の前段で各色成分R、G、Bの振幅差を少なく
し、ホワイトバランス回路7において各色成分R、G、
B間の利得差が少なくなるようにしたので、ホワイトバ
ランス回路7として利得可変範囲が広くない安価な増幅
回路を使用することができる。
【0077】また、使用光源がハロゲン灯や蛍光灯の場
合でも、ノイズ量が各色成分間で大きく変化したり、各
色成分間の直流成分のばらつきが大きくなるのを抑制す
ることができる。さらに、利得制御信号C1は、あらか
じめパターン化された条件にしたがって作成されるの
で、利得制御信号発生回路11の構成も簡単で安価に実
現することができる。
【0078】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、利得制御回路5に対する利得制御(図2内の条件パ
ターン判定ステップS2およびS4)について一般的な
場合を想定し、具体的な説明を省略したが、専ら蛍光灯
およびハロゲン灯等の使用光源を考慮して、R成分およ
びB成分の比較に基づいて利得を制御してもよい。
【0079】以下、第1の色成分信号E1のうちのRお
よびBの各振幅レベルVrおよびVbの大きさの比較に
基づいて利得制御回路5の利得を制御するようにしたこ
の発明の実施の形態2について説明する。この発明の実
施の形態2の構成および概略動作については図1および
図2に示した通りである。
【0080】図3はこの発明の実施の形態2による利得
制御動作を示す説明図であり、横軸は時間、縦軸は振幅
レベルに対応しており、時系列的に出力される各信号の
色成分毎の振幅レベルをタイミングチャート波形として
図式的に示している。
【0081】図3において、(a)は蛍光灯による使用
光源の下で撮像素子3から出力される電気信号E(利得
制御回路5の入力信号に相当)、(b)は初期状態にお
いて電気信号E(図3(a)参照)に対応してサンプル
ホールド回路6から出力される各色成分信号、(c)は
利得制御後に利得制御回路5から出力される第1の色成
分信号E1をそれぞれ示しており、サンプルホールド回
路6の出力信号は反転される。
【0082】また、図3(d)はハロゲン灯による使用
光源の下で撮像素子3から出力される電気信号E(利得
制御回路5の入力信号に相当)、(e)は電気信号E
(図3(d)参照)に対して利得制御後の利得制御回路
5から出力される第1の色成分信号E1をそれぞれ示し
ている。図3(f)はホワイトバランス回路7から利得
制御後に出力される第2の色成分信号E2を示してい
る。
【0083】次に、図1および図3とともに、図4のフ
ローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態2
によるホワイトバランス設定モード時の利得制御動作に
ついて説明する。前述と同様に、ユーザは、まず、モー
ド切替回路30を切り替えてホワイトバランス設定モー
ドとし、通常撮像時の使用光源の下で白色基準板を撮像
して、各色成分に対応した電気信号E(たとえば、図3
(a)参照)を時系列的に出力する。
【0084】また、ホワイトバランス設定モード時の初
期状態において、利得制御信号発生回路11は、モード
切替信号Mに応答して、各色成分R、G、Bに対して各
信号が同一利得となるような利得制御信号C1を出力す
る。したがって、利得制御回路5は、図3(a)と同様
の振幅レベル分布の第1の色成分信号E1を出力し、サ
ンプルホールド回路6は、第1の色成分信号E1から撮
像素子3の読み出しクロックを除去した出力信号(図3
(b)参照)を利得制御信号発生回路11に入力する。
【0085】以下、利得制御信号発生回路11は、サン
プルホールドされた第1の色成分信号E1に基づいて、
利得制御回路5に対する利得制御信号C1をたとえば図
4の処理フローにより決定する。まず、サンプルホール
ド回路6から入力された第1の色成分信号E1のうち、
R成分およびB成分に対応した信号の振幅レベルVrお
よびVbを検出する(ステップS11)。
【0086】続いて、各振幅レベルVrおよびVbの大
きさを比較し、Vr≧Vb(R成分の振幅レベルがB成
分の振幅レベル以上)か否かを判定する(ステップS1
2)。もし、R成分の振幅レベルVrがB成分の振幅レ
ベル以上(すなわち、YES)と判定されれば、R成分
およびG成分に対応した信号の各振幅レベルVrおよび
Vgを特定量減衰させるように、利得を下げるための利
得制御信号C1を発生させる(ステップS13)。
【0087】一方、ステップS12において、B成分の
振幅レベルVbの方がR成分の振幅レベルVrよりも大
きい(すなわち、NO)と判定されれば、B成分および
G成分に対応した信号の各振幅レベルVbおよびVgを
特定量減衰させるように、利得を下げるための利得制御
信号C1を発生させる(ステップS14)。
【0088】こうして設定された利得制御信号C1は、
利得制御信号発生回路11内に記憶され、次にモード切
替スイッチ30において通常撮像モードからホワイトバ
ランス設定モードに切り替えられるまで保持される。
【0089】これにより、利得制御回路5の入力信号の
各成分毎の振幅レベルが、たとえばVb>Vr(図3
(a)参照)を示す場合であっても、利得制御回路5か
ら出力される第1の色成分信号E1は、各色成分毎にほ
ぼ同一振幅レベル(図3(c)参照)となる。
【0090】また、利得制御回路5の入力信号の各成分
毎の振幅レベルが、たとえばVr≧Vb(図3(d)参
照)を示す場合であっても、利得制御回路5から出力さ
れる第1の色成分信号E1は、各色成分毎にほぼ同一振
幅レベル(図3(e)参照)となる。
【0091】このように、R成分およびB成分に注目し
て前段階的に利得制御をされた第1の色成分信号E1
は、サンプルホールド回路6を介してホワイトバランス
回路7に入力される。ホワイトバランス回路7は、サン
プルホールド回路6を介して入力される第1の色成分信
号E1に対し、各色成分R、G、Bに対応した信号の振
幅レベルVr、Vg、Vbを検出し、最も振幅レベルの
大きい信号とそれ以外の信号とが同じ振幅レベルとなる
ように、利得の設定を行う。
【0092】たとえば、利得制御回路5から出力される
第1の色成分信号E1が図3(c)または(e)に示す
ような場合、第1の色成分信号E1は、サンプルホール
ド回路6を介して極性が反転された後、ホワイトバラン
ス回路7に入力され、最終的に利得設定された第2の色
成分信号E2となる。この結果、第2の色成分信号E2
は、図3(f)に示すように、R成分およびB成分の各
振幅レベルVrおよびVbが、G成分の振幅レベルVg
と同じ振幅レベルとなる。このとき、あらかじめ利得制
御回路5においてR成分およびB成分の各振幅レベルV
rおよびVbが粗調整されているので、各振幅レベルV
rおよびVbならびにG成分の振幅レベルVgに関する
微調整が有効に行われる。
【0093】これらの利得設定が全て終了した後、ユー
ザは、モード切替スイッチ30を通常撮像モードに切り
替え、通常の撮像を行う。この場合も、ホワイトバラン
ス回路7は、モード切替スイッチ30を通常撮像モード
に切り替えた瞬間に、各色成分に対応した信号の利得を
記憶して保持するようになっている。
【0094】したがって、通常撮像モードにおいて、利
得制御回路5は、使用光源で照明された被写体からの入
射光に基づく電気信号Eに対して、既に設定された利得
により、G成分とR成分またはB成分とに対応した各色
成分信号の振幅レベルを特定量減衰させ、第1の色成分
信号E1として出力する。同様に、ホワイトバランス回
路7は、既に設定された利得によりR、G、Bの各色成
分信号をそれぞれ制御し、第2の色成分信号E2として
出力する。
【0095】このように、利得制御回路5において、使
用光源の種類を考慮してRまたはBの色成分に対する利
得調整をあらかじめ行うことにより、各色成分毎の利得
制御の信頼性を損なうことなく、利得制御回路5および
ホワイトバランス回路7のコストダウンを実現すること
ができる。
【0096】すなわち、利得制御信号発生回路11にお
いて、サンプルホールド回路6の出力信号のR成分およ
びB成分の振幅レベルVrおよびVbを比較し、大きい
方の信号とG成分の信号とを特定量減衰させることによ
り、ホワイトバランス回路7の前段で各色成分R、G、
Bの振幅差を少なくしたので、ホワイトバランス回路7
において各色成分R、G、B間の利得差が少なくなり、
ホワイトバランス回路7として安価な増幅回路を使用す
ることができる。
【0097】実施の形態3.なお、上記実施の形態2で
は、利得制御回路5で減衰させる利得を特に規定せずに
説明したが、振幅レベルの大きい方の色成分信号に対す
る利得すなわち特定倍率を、1よりも小さく且つ1/1
0以上の任意の値(図3の場合は、1/3程度の固定倍
率)に設定してもよい。
【0098】通常、蛍光灯またはハロゲン灯を用いた場
合、R成分またはB成分と他の色成分との振幅レベルの
差は10倍以内なので、特定倍率を1/10より小さく
設定する必要はなく、上記倍率範囲内で十分対応するこ
とができる。
【0099】実施の形態4.また、上記実施の形態2で
は、利得制御回路5に対する利得制御信号C1を、R成
分およびB成分の振幅レベルVrおよびVbの比較に基
づいて決定したが、最小の振幅レベルに基づいて基準レ
ベルを設定し、各色成分毎の振幅レベルと基準レベルと
の比較に基づいて利得制御信号C1を決定してもよい。
【0100】以下、各色成分の振幅レベルを基準レベル
と比較して利得制御信号C1を決定するようにしたこの
発明の実施の形態4について説明する。この発明の実施
の形態4の構成および概略動作については図1および図
2に示した通りである。
【0101】図5はこの発明の実施の形態4による利得
制御動作を示す図3と同様の説明図であり、(a)は蛍
光灯による使用光源の下で撮像素子3から出力される電
気信号E、(b)は初期状態において電気信号E(図5
(a)参照)に対応してサンプルホールド回路6から出
力される各色成分信号、(c)は利得制御後に利得制御
回路5から出力される第1の色成分信号E1、(d)は
ホワイトバランス回路7から利得制御後に出力される第
2の色成分信号E2をそれぞれ示している。
【0102】図5(b)において、Vminは各振幅レ
ベルVr、Vg、Vbのうちで最小の振幅レベルであ
り、ここでは、使用光源を蛍光灯としているので、R成
分の振幅レベルVrが最小レベルVminとなってい
る。また、Vrefは基準レベルであり、最小レベルV
minに対して第1の特定倍率kを乗じることにより得
られる。
【0103】次に、図1および図5とともに、図6のフ
ローチャートを参照しながら、この発明の実施の形態4
によるホワイトバランス設定モード時の利得制御動作に
ついて説明する。前述と同様に、ホワイトバランス設定
モードにおいて、使用光源(この場合、蛍光灯)の下で
白色基準板を撮像すると、R成分の振幅レベルVrのみ
が小さい電気信号E(図5(a)参照)が得られる。
【0104】また、利得制御回路5は、ホワイトバラン
ス設定モードの初期において、図5(a)と同等の振幅
レベル分布の第1の色成分信号E1(図5(b)参照)
を出力し、第1の色成分信号E1は、サンプルホールド
回路6を介して利得制御信号発生回路11にフィードバ
ック入力される。
【0105】以下、利得制御信号発生回路11は、図6
の処理フローにより、利得制御回路5に対する利得制御
信号C1を決定する。図6において、S1は前述(図
2)と同様のステップである。まず、サンプルホールド
回路6の出力信号(図5(b)参照)から、R、G、B
の各色成分に対応した信号の振幅レベルVr、Vg、V
bを検出する(ステップS1)。
【0106】続いて、各振幅レベルVr、Vg、Vbの
大きさを比較して最小の振幅レベルVmin(この場
合、Vmin=Vr)を検出し(ステップS21)、最
小レベルVminを特定倍(k倍)した値を基準レベル
Vref(=Vmin・k)として求める(ステップS
22)。
【0107】次に、基準レベルVrefと各色成分毎の
振幅レベルVr、Vg、Vbとを、それぞれ順次比較し
(ステップS23、S25、S27)、基準レベルVr
efよりも振幅レベルが大きい色成分の信号の出力期間
の利得を、他の色成分の信号の出力期間の利得に対して
第2の特定倍率により特定倍し(ステップS24、S2
6、S28)、特定量減衰させるような利得制御信号C
1を発生させる(ステップS29)。
【0108】すなわち、基準レベルVrefを設定(ス
テップS22)した後、まず、R成分の振幅レベルVr
が基準レベルVrefよりも大きいか否かを判定し(ス
テップS23)、もし、Vref<Vr(すなわち、Y
ES)と判定されれば、R成分の出力期間の利得を下げ
る(ステップS24)。
【0109】また、G成分の振幅レベルVgが基準レベ
ルVrefよりも大きいか否かを判定し(ステップS2
5)、Vref<Vg(すなわち、YES)と判定され
ればG成分の出力期間の利得を下げる(ステップS2
6)。同様に、B成分の振幅レベルVbが基準レベルV
refよりも大きいか否かを判定し(ステップS2
7)、Vref<Vb(すなわち、YES)と判定され
ればB成分の出力期間の利得を下げる(ステップS2
8)。
【0110】最後に、各処理ステップS23〜S28で
設定された利得制御信号C1を利得制御回路5に出力し
(ステップS29)、各色成分毎の振幅レベルVr、V
g、Vbを均等化制御する。その後、上記利得制御状態
を記憶し、モード切替スイッチ30により通常撮像モー
ドからホワイトバランス設定モードに再度切り替えられ
るまで保持する。
【0111】これにより、たとえば、蛍光灯の下で得ら
れた電気信号E(図5(a)参照)に基づくサンプルホ
ールド回路6の出力信号(図5(b)参照)の場合であ
っても、振幅レベル差が抑制された第1の色成分信号E
1(図5(c)参照)が得られる。
【0112】この場合、最も低い色成分Rの振幅レベル
Vrを特定倍(k倍)した基準レベルVrefと各色成
分の振幅レベルVr、Vg、Vbとを比較すると、B成
分およびG成分に対応した振幅レベルVbおよびVgが
基準レベルVrefよりも大きいので、これらが第2の
特定倍率により低減され、利得制御回路5の出力は、各
色成分毎にほぼ同一振幅レベルの信号(図5(c)参
照)となる。
【0113】以上のように利得制御をされた第1の色成
分信号E1は、サンプルホールド回路6を介してホワイ
トバランス回路7に入力され、さらに利得制御されて第
2の色成分信号E2としてA/D変換器8に入力され
る。たとえば、ホワイトバランス回路7に入力される第
1の色成分信号E1が図5(c)のような場合、各振幅
レベルVr、Vg、Vbがさらに均等化する(図5
(d)参照)ように利得設定が行われる。
【0114】以下、前述と同様に、モード切替スイッチ
30を通常撮像モードに切り替えて通常の撮像を行う。
これにより、利得制御回路5において、基準レベルVr
efよりも大きい色成分信号が特定量減衰し、ホワイト
バランス回路7に入力される前に各色成分信号の振幅差
を少なくすることができる。したがって、各色成分毎の
利得制御の信頼性を損なうことなく、利得制御回路5お
よびホワイトバランス回路7のコストダウンを実現する
ことができる。
【0115】すなわち、利得制御信号発生回路11にお
いて、サンプルホールド回路6の出力信号の各色成分の
振幅レベルVr、Vg、Vbを比較し、最小の色成分の
振幅レベルVminに特定倍率kを乗じた基準レベルV
refと比較して大きい色成分の出力期間の信号を特定
量減衰させることにより、ホワイトバランス回路7の前
段で各色成分R、G、Bの振幅差を少なくしたので、ホ
ワイトバランス回路7として安価な増幅回路を使用する
ことができる。
【0116】実施の形態5.また、上記実施の形態4で
は、最小レベルVminから基準レベルVrefを求め
るための第1の特定倍率kを規定せずに説明したが、特
定倍率kを1よりも大きく且つ10以下の任意の値(図
5(b)の場合、k=2程度の固定倍率)に設定しても
よい。この場合も、前述のように、通常、最小レベルV
minが他の振幅レベルの1/10以下になり得ないの
で、第1の特定倍率kを1から10までの間の値に設定
すれば、基準レベルVrefとして適切な値が得られる
ことになる。
【0117】また、利得制御回路5で基準レベルよりも
大きい色成分の出力期間の利得を他の色成分の出力期間
の利得よりも低減するための第2の特定倍率を規定せず
に説明したが、第2のの特定倍率を1よりも小さく且つ
1/10以上の値(図5の場合、1/3程度の固定倍
率)に設定してもよい。
【0118】実施の形態6.なお、上記実施の形態1で
は、ホワイトバランス設定モードにおいて、サンプルホ
ールド回路6を介した第1の色成分信号E1に基づいて
条件パターンを設定し、各色成分毎の振幅レベルVr、
Vg、Vbの条件パターンにより利得制御回路5の利得
(利得制御信号C1)を設定したが、利得設定パターン
を外部から切替設定してもよい。
【0119】図7は利得設定パターンを外部から切替設
定するようにしたこの発明の実施の形態6を示すブロッ
ク図であり、11Aは前述(図1内)の利得制御信号発
生回路11に対応しており、1〜10、20、30、4
0、C1、E、E1、E2およびMは、前述と同様のも
のである。
【0120】13はたとえば使用光源の種類に応じて外
部から切替操作されるパターン切替回路であり、利得制
御信号発生回路11Aに対してパターン切替信号Pを出
力し、利得制御回路5の各色成分毎の利得を所定の複数
の利得設定パターンに切り替えるようになっている。
【0121】この場合、利得制御信号発生回路11A
は、ホワイトバランス設定モードにおいて、パターン切
替回路13からのパターン切替信号Pに応答して、所定
の複数の利得設定パターンの中から選択して、利得制御
回路5に対して各色成分毎の利得を設定するための利得
制御信号C1を出力する。
【0122】図8は使用光源の種類による各分光特性を
示す説明図であり、横軸は波長、縦軸は光感度である。
図8において、(a)はG成分がB成分およびR成分よ
りも多い光源Xの分光特性、(b)はG成分がB成分お
よびR成分よりも少ない光源Yの分光特性をそれぞれ示
している。
【0123】図9はこの発明の実施の形態6による利得
制御動作を示す図5と同様の説明図であり、(a)は図
8内の光源Xを用いた場合に得られる電気信号Ex、
(b)は電気信号Exに対して利得制御回路5から出力
される第1の各色成分信号E1x、(c)は図8内の光
源Yを用いた場合に得られる電気信号Ey、(d)は電
気信号Eyに対して利得制御回路5から出力される第1
の各色成分信号E1yをそれぞれ示している。
【0124】次に、図8および図9を参照しながら、図
7に示したこの発明の実施の形態6の動作について説明
する。まず、ホワイトバランス設定モードにおいて、撮
像素子3は、G成分を多く含む分光特性の光源X(図8
(a)参照)を用いた場合には、図9(a)のような電
気信号Exを出力し、G成分が少ない分光特性の光源Y
(図8(b)参照)を用いた場合には、図9(c)のよ
うな電気信号Eyを出力する。
【0125】一方、パターン切替回路13は、外部操作
により、あらかじめ設定されている複数の使用光源に対
応した利得設定パターンのうち、撮像を行う使用光源に
対応した利得設定パターンに切り替えるためのパターン
切替信号Pを出力する。利得制御信号発生回路11A
は、パターン切替信号Pに応答して、特定の色成分(た
とえば、G成分)の信号の出力期間の利得を他成分の信
号の出力期間の利得に比べて、特定倍となるように利得
制御信号C1を出力する。
【0126】たとえば、光源Xおよび光源Yを使用光源
とする場合、パターン切替信号Pは、光源X、光源Y、
その他の光源、の3種類に対応して切替設定され、使用
光源に応じて外部からスイッチ操作により切り替えられ
る。すなわち、パターン切替信号Pは、使用光源が光源
Xの場合には光源Xを示し、光源Yの場合には光源Yを
示し、光源Xでも光源Yでもない場合はその他の光源を
示すことになる。
【0127】したがって、利得制御信号発生回路11A
は、パターン切替信号Pが光源Xを示す場合には、電気
信号Ex(図9(a)参照)のうちのG成分の利得がR
成分およびB成分の利得の特定倍(たとえば、図9
(b)参照の1/m倍)となるように利得制御信号C1
を発生する。
【0128】また、利得制御信号発生回路11Aは、パ
ターン切替信号Pが光源Yを示す場合には、電気信号E
y(図9(c)参照)のうちのR成分およびB成分の利
得がG成分の利得の特定倍(たとえば、図9(d)参照
の1/n倍)となるように、利得制御信号C1を発生
し、パターン切替信号Pがその他の光源を示す場合に
は、全ての色成分の利得が同じとなるように利得制御信
号C1を発生させる。
【0129】利得制御回路5は、利得制御信号C1に応
答して、増幅回路4を介した電気信号Eの利得を制御す
る。したがって、利得制御回路5は、光源Xを用いた場
合の電気信号Ex(図9(a)参照)に対しては、G成
分の信号の出力期間の利得をR成分およびB成分の信号
の出力期間の利得に比べて1/m倍に減衰設定した第1
の色成分信号E1x(図9(b)参照)を出力し、光源
Yを用いた場合の電気信号Ey(図9(c)参照)に対
しては、R成分およびB成分の信号の出力期間の利得を
G成分の信号の出力期間の利得に比べて1/n倍に減衰
設定した第1の色成分信号E1y(図9(d)参照)を
出力する。
【0130】また、ホワイトバランス回路7における利
得制御についても、前述と同様に行われる。このよう
に、モード切替回路30からのモード切替信号Mに応答
して利得制御回路5およびホワイトバランス回路7の利
得設定処理を完了した後、モード切替回路30を通常撮
像モードに切り替えて通常撮像が行われ、利得制御信号
発生回路11Aおよびホワイトバランス回路7は、各色
成分毎の利得を記憶して保持する。
【0131】通常撮像モードにおいて、利得制御回路5
は、パターン切替回路13からのパターン切替信号Pに
応答して、各色成分毎の第1の色成分信号E1を特定量
減衰させて出力する。この場合、利得設定パターンが外
部操作で選択されるので、利得制御信号発生回路11A
内で条件パターン(振幅レベルの比較等)を設定する必
要がないので、さらにコストダウンを実現することがで
きる。
【0132】すなわち、使用光源に応じて利得設定パタ
ーンを決定し、特定色成分の信号を特定量減衰させるよ
うにしたので、ホワイトバランス回路7の前段で各色成
分R、G、Bの振幅差が少なくなることから、ホワイト
バランス回路7において、各色成分R、G、B間の利得
差が少なくなり、ホワイトバランス回路7として利得可
変範囲が広くない安価な増幅回路を使用することができ
る。
【0133】また、使用光源がハロゲン灯や蛍光灯の場
合でも、各色成分間のノイズ量の変化を抑制することが
でき、各色成分間の直流成分のばらつきを抑制すること
ができる。
【0134】実施の形態7.なお、上記実施の形態6で
は、選択される使用光源の種類として、架空の光源Xお
よびYを設定したが、具体的な光源として、ハロゲン
灯、蛍光灯、その他、の3種類に設定してもよい。
【0135】たとえば、ハロゲン灯を用いた場合には、
B成分の利得に対しR成分およびG成分の利得を1倍〜
1/10倍の間の固定倍率に設定し、蛍光灯を用いた場
合には、R成分の利得に対してG成分およびB成分の利
得を1倍〜1/10倍の間の固定倍率に成分し、その他
の光源を用いた場合には、全ての色成分の利得を同一に
設定することになる。
【0136】実施の形態8.また、上記各実施の形態1
〜7では、撮像主要部40(図1および図7参照)を、
R、G、Bの各色成分に対して感度を有する個別の一次
元受光部を備えた撮像素子3と、撮像素子3を移動させ
る撮像素子移動機構20とにより構成したが、各色成分
毎に対応したカラーフィルタを用いても同等の作用効果
を奏することは言うまでもない。
【0137】図10は撮像主要部40内にカラーフィル
タを用いたこの発明の実施の形態8の要部を示す概略構
成図であり、101はR、G、Bの各色成分のみを透光
する個別のカラーフィルタが配設されたカラーフィルタ
群、102はカラーフィルタ群101を介した光路上に
配置された一次元または二次元の受光部すなわち固体撮
像素子である。103はカラーフィルタ群101を駆動
制御するカラーフィルタ制御装置であり、カラーフィル
タ群101のうちの、必要な色成分を透光するカラーフ
ィルタのみを、必要な時間だけ固体撮像素子102の前
面の光路上に配置する。
【0138】図11は図10内のカラーフィルタ群10
1の具体例を示す正面図であり、スライド式色フィルタ
で構成した場合を示している。図11において、110
はスライド式色フィルタの本体を構成するスライド板、
111〜113はスライド板110上に配設されたR、
G、Bの各色フィルタである。
【0139】なお、カラーフィルタ群101は、図11
のようなスライド式に限らず、前述(図21参照)のよ
うに、回転板上にR、G、Bの各色フィルタ520〜5
22が配設された回転色フィルタ505によっても構成
され得る。
【0140】この場合、カラーフィルタ制御装置103
は、受光部の受光タイミングに合わせて、R、G、B対
応の各色フィルタ111〜113(または、520〜5
22)を時系列的に受光部の前にスライド(または、回
転)させ、必要な色フィルタを固体撮像素子102の前
に配置させる。これにより、撮像主要部40は、時系列
的にR、G、Bの各色成分に対応した電気信号Eを出力
する。
【0141】実施の形態9.また、上記各実施の形態1
〜7では、ホワイトバランス回路7の利得制御範囲を小
さくするために、ホワイトバランス回路7の前段に粗調
整用の利得制御回路5を挿入したが、電気信号Eの各色
成分毎の振幅レベルに応じて撮像素子駆動回路を制御す
ることにより、撮像素子3における各色成分毎の受光量
を設定制御してもよい。
【0142】以下、電気信号Eに基づいて撮像素子3の
受光量を設定するようにしたこの発明の実施の形態9に
ついて説明する。図12はこの発明の実施の形態9の概
略構成を示すブロック図であり、10Aは前述の撮像素
子駆動回路10(図1および図7参照)に対応してお
り、1〜4、6〜9、20、30、40、E、E2およ
びMは前述と同様のものである。この場合、利得制御回
路5(図1参照)は不要となり、増幅回路4を介した電
気信号Eは、サンプルホールド回路6に入力される。
【0143】12は撮像素子駆動回路10Aの駆動タイ
ミングを制御する駆動制御信号発生回路であり、モード
切替信号Mに応答して、サンプルホールド回路6の出力
信号(撮像素子3の読み出しクロックが除去された電気
信号E)に基づいて、撮像素子駆動回路10Aに駆動制
御信号Dを出力する。撮像素子駆動回路10Aは、駆動
制御信号Dに応答して撮像素子3を駆動するパルスを出
力し、撮像素子3における各色成分毎の受光量を制御す
るようになっている。
【0144】次に、図13のフローチャートを参照しな
がら、この発明の実施の形態9の駆動制御信号発生回路
12による受光量制御動作について説明する。図13に
おいて、S1、S2およびS4は前述(図1)と同様の
ステップであり、S33、S35およびS36は、前述
の各ステップS3、S5およびS6にそれぞれ対応する
ステップである。
【0145】まず、ホワイトバランス設定モードにおい
て、使用光源の下で白色基準板を撮像する。このとき、
初期状態において、撮像素子3は、撮像素子駆動回路1
0Aからの駆動制御信号Dに応答して、各色成分毎に対
応した3つの一次元受光部の電荷蓄積時間がそれぞれ等
しくなるように、撮像素子駆動回路10Aにより駆動制
御される。この状態で撮像素子3から得られた電気信号
Eは、増幅回路4で増幅され且つサンプルホールド回路
6でサンプルホールドされ、駆動制御信号発生回路12
に入力される。
【0146】駆動制御信号発生回路12は、図13の処
理により、サンプルホールド回路6を介してフィードバ
ックされた電気信号Eに応じて、撮像素子3の動作制御
用の駆動制御信号Dを決定し、これを撮像素子駆動回路
10Aに出力する。すなわち、時系列的に入力される電
気信号Eの各色成分毎の振幅レベルVr、Vg、Vbを
検出し(ステップS1)、あらかじめ設定された第1、
第2(任意数)の条件パターン(ステップS2、S4)
に基づいて駆動制御信号Dを発生する。なお、第1およ
び第2の条件パターンは、前述と同様に、各色成分R、
G、Bの振幅レベル差が減少するように設定されてい
る。
【0147】たとえば、各振幅レベルVr、Vg、Vb
が第1の条件パターン(ステップS2)を満たす場合に
は、撮像素子3においてR成分に対して感度を有する一
次元受光部の蓄積時間TrをKr倍し、G成分に対して
感度を有する一次元受光部の蓄積時間TgをKg倍し、
B成分に対して感度を有する一次元受光部の蓄積時間T
bをKb倍するように、撮像素子駆動回路10Aに対す
る駆動制御信号Dを出力する(ステップS33)。
【0148】同様に、第2の条件パターン(ステップS
4)を満たす場合には、R成分に対して感度を有する一
次元受光部の蓄積時間TrをLr倍し、G成分に対して
感度を有する一次元受光部の蓄積時間TgをLg倍し、
B成分に対して感度を有する一次元受光部の蓄積時間T
bをLb倍するように、撮像素子駆動回路10Aに対す
る駆動制御信号Dを出力する(ステップS35)。
【0149】一方、第1および第2の条件パターンのい
ずれも満たさない場合には、R成分に対して感度を有す
る一次元受光部の蓄積時間TrをMr倍し、G成分に対
して感度を有する一次元受光部の蓄積時間TgをMg倍
し、B成分に対して感度を有する一次元受光部の蓄積時
間TbをMb倍するよう、撮像素子駆動回路10Aに対
する駆動制御信号Dを出力する(ステップS36)。
【0150】これにより、撮像素子3において、各色成
分R、G、Bの振幅レベル差が減少するように受光量が
制御される。こうして設定された駆動制御信号Dは、駆
動制御信号発生回路12内に記憶され、モード切替回路
30により通常撮像モードからホワイトバランス設定モ
ードに再度切り替えられるまで保持される。
【0151】駆動制御信号Dに応答して受光量制御さ
れ、各色成分毎の振幅レベル差が抑制された電気信号E
は、サンプルホールド回路6を介してホワイトバランス
回路7に入力され、ホワイトバランス回路7において、
各振幅レベルVr、Vg、Vbのうちの最大レベルの色
成分信号と他の色成分信号とが同じ振幅レベルとなるよ
うに利得の設定を行う。
【0152】撮像素子3の受光量設定およびホワイトバ
ランス回路の利得設定が全て完了すると、モード切替信
号Mが切り替えられて通常撮像が行われるが、このと
き、ホワイトバランス回路7は、各色成分に対応して設
定された利得を記憶して保持する。
【0153】通常撮像において、撮像素子3およびホワ
イトバランス回路7は、既に設定された駆動制御信号D
および利得により各色成分毎に制御され、ホワイトバラ
ンス回路7から出力された色成分信号E2は、A/D変
換器7でディジタル信号に変換された後、ディジタル信
号処理回路9において種々の処理が施される。この場合
も、撮像素子3での受光量制御により、あらかじめ平衡
化された電気信号Eが得られるため、ホワイトバランス
回路7での利得制御範囲が抑制され、前述と同様にコス
トダウンを実現することができる。
【0154】すなわち、駆動制御信号発生回路12にお
いて、サンプルホールド回路6から出力される各色成分
の振幅レベルVr、Vg、Vbを検出し、各色成分R、
G、Bに対して感度を有する一次元受光部(撮像素子
3)の電荷蓄積時間Tr、Tg、Tbを、あらかじめ設
定された条件パターンにより設定制御することにより、
ホワイトバランス回路7の前段で各色成分R、G、Bの
振幅差を少なくすることができる。
【0155】したがって、ホワイトバランス回路7にお
いて各色成分R、G、B間の利得差が少なくなり、ホワ
イトバランス回路として安価な増幅回路を使用すること
ができる。また、駆動制御信号Dは、あらかじめパター
ン化された条件にしたがって作成されるので、駆動制御
信号発生回路12の構成も簡単で安価に実現することが
できる。
【0156】実施の形態10.なお、上記実施の形態9
では、撮像素子3に対する電荷蓄積時間Tr、Tg、T
bの制御内容(ステップS33、S35およびS36)
を一般的に示したが、使用光源が蛍光灯またはハロゲン
灯の場合を想定してR成分およびB成分に注目し、条件
パターンに応じて電荷蓄積時間TrまたはTb(受光量
に相当)のいずれかを長く設定してもよい。
【0157】以下、条件パターンに応じて電荷蓄積時間
TrまたはTbを長く設定したこの発明の実施の形態1
0について説明する。この場合、装置の概略構成および
概略動作は図12および図13に示した通りである。図
14はこの発明の実施の形態10による受光量制御動作
を示す説明図であり、(a)は蛍光灯を用いた場合の初
期状態における電気信号Eo、(b)は初期状態の電気
信号Eoに対するサンプルホールド回路6の出力信号、
(c)は受光量制御後の電気信号E、(d)はハロゲン
灯を用いた場合の初期状態における電気信号Eo、
(e)は受光量制御後の電気信号Eである。
【0158】次に、図12および図14とともに図15
のフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形
態10による電荷蓄積時間(受光量)制御動作について
説明する。図15において、S11およびS12は前述
(図4)と同様のステップであり、S43およびS44
は前述(図4)のステップS13およびS14にそれぞ
れ対応している。
【0159】まず、ホワイトバランス設定モードの初期
状態において、使用光源の下で白色基準板を撮像した入
射光により、撮像素子3は、撮像素子駆動回路10Aの
制御下で、各成分毎の一次元受光部の電荷蓄積時間T
r、Tg、Tbが等しくなるように駆動される。
【0160】このとき、受光量制御前の電気信号Eo
は、たとえば使用光源として蛍光灯を用いた場合には、
図14(a)のようにR成分の振幅レベルVrが小さい
状態で出力される。この電気信号Eoは、サンプルホー
ルド回路6を介して図14(b)のようにレベル反転さ
れた後、駆動制御信号発生回路12に入力される。
【0161】駆動制御信号発生回路12は、サンプルホ
ールド回路6を介して入力された電気信号に対し、図1
5に示す処理フローを施すことにより駆動制御信号Dを
決定する。まず、R成分およびB成分の各振幅レベルV
rおよびVbを検出し(ステップS11)、振幅レベル
VrおよびVbの大きさを比較して、R成分の振幅レベ
ルVrがB成分の振幅レベルVb以上か否かを判定する
(ステップS12)。
【0162】もし、使用光源としてハロゲン灯が用いら
れ、電気信号Eoの振幅レベルが図14(d)の状態で
あれば、Vr≧Vb(すなわち、YES)と判定され、
B成分に対して感度を有する一次元受光部の電荷蓄積時
間Tbを、他成分に対して感度を有する一次元受光部の
電荷蓄積時間TrおよびTgよりも特定倍だけ長くする
ように、撮像素子駆動回路10Aに対して駆動制御信号
Dを出力する(ステップS43)。
【0163】一方、使用光源として蛍光灯が用いられ、
電気信号Eoの振幅レベルが図14(a)の状態であれ
ば、図14(b)から明らかなように、Vb>Vr(す
なわち、NO)と判定され、R成分に対して感度を有す
る一次元受光部の電荷蓄積時間Trを、他成分に対して
感度を有する一次元受光部の電荷蓄積時間TgおよびT
bよりも特定倍だけ長くするように、撮像素子駆動回路
10Aに対して駆動制御信号Dを出力する(ステップS
44)。
【0164】こうして決定された駆動制御信号Dは、駆
動制御信号発生回路12において記憶され、モード切替
回路30において通常撮像モードからホワイトバランス
設定モードに再度切り替えられるまで保持される。これ
により、駆動制御信号発生回路12に入力される振幅レ
ベルが、たとえば図14(b)のように、Vb>Vrの
状態であっても、R成分に対する電荷蓄積時間Trが他
成分の電荷蓄積時間よりも増大するので、制御後の電気
信号Eは、図14(c)のように、R成分の振幅レベル
Vrが特定倍大きくなって他成分の振幅レベルとほぼ等
しくなる。
【0165】同様に、初期状態の電気信号Eoが図14
(d)のように、Vr>Vbの状態であっても、B成分
に対する電荷蓄積時間Tbが他成分の電荷蓄積時間より
も増大するので、制御後の電気信号Eは、図14(e)
のように、B成分の振幅レベルVbが特定倍だけ増大さ
れて他成分の振幅レベルとほぼ等しくなる。
【0166】こうして、受光量制御により平衡化された
電気信号Eは、前述と同様に、増幅回路4およびサンプ
ルホールド回路6を介してホワイトバランス回路7に入
力され、ホワイトバランス回路7により、各振幅レベル
Vr、Vg、Vbのうちの最大レベルの信号とそれ以外
の信号とが同一振幅レベルとなるように利得制御され
る。
【0167】以下、通常撮像モード切替時において、各
色成分に対応して設定された利得は、ホワイトバランス
回路7内に記憶保持される。通常撮像時において、撮像
素子3およびホワイトバランス回路7は、ホワイトバラ
ンス設定モード時に設定された駆動制御信号Dおよび利
得に基づいて駆動制御される。
【0168】このように、駆動制御信号発生回路12に
おいて、サンプルホールド回路6の出力信号のうちのR
成分およびB成分の振幅レベルVrおよびVbを比較
し、振幅レベルが小さい方の色成分に対する電荷蓄積時
間を、他の色成分に対する電荷蓄積時間に比べて長く設
定したので、ホワイトバランス回路7の前段で各色成分
R、G、Bの振幅差が少なくなる。
【0169】したがって、ホワイトバランス回路7にお
いて各色成分R、G、B間の利得差が少なくなり、ホワ
イトバランス回路7として安価な増幅回路を使用するこ
とができる。また、使用光源がハロゲンランプや蛍光灯
の場合でも、ノイズ量が各色成分間で大きく変化した
り、各色成分間の直流成分のばらつきが大きくなるのを
抑制することができる。
【0170】実施の形態11.また、上記実施の形態1
0では、撮像素子3において、振幅レベルが小さい方の
色成分の電荷蓄積時間と他の色成分の電荷蓄積時間との
割合を特に規定せずに説明したが、振幅レベルの小さい
色成分に対する電荷蓄積時間を他成分に対する電荷蓄積
時間の1倍〜10倍の間の固定倍率(たとえば、図14
(b)の例では2倍程度)に設定してもよい。
【0171】実施の形態12.また、上記実施の形態1
0では、R成分およびB成分の比較結果のみに基づいて
撮像素子3に対する電荷蓄積時間Tr、Tg、Tbを設
定制御したが、前述の実施の形態4のように、全ての色
成分R、G、Bの振幅レベルVr、Vg、Vbを比較し
て電荷蓄積時間Tr、Tg、Tbを設定制御してもよ
い。
【0172】以下、各色成分の振幅レベルVr、Vg、
Vbの比較結果を用いたこの発明の実施の形態12につ
いて説明する。この場合、駆動制御信号発生回路12
(図12参照)は、各色成分の振幅レベルVr、Vg、
Vbのうちの最大の振幅レベルから算出した基準レベル
と各振幅レベルとの比較結果に基づいて、電荷蓄積時間
Tr、Tg、Tbを制御するための駆動制御信号Dを決
定する。
【0173】図16はこの発明の実施の形態12による
受光量制御動作を示す説明図であり、(a)は蛍光灯を
用いた場合の初期状態における電気信号Eo、(b)は
初期状態の電気信号Eoに対するサンプルホールド回路
6の出力信号、(c)は受光量制御後の電気信号Eであ
る。図16(b)において、Vrefは基準レベルであ
り、最大の振幅レベルVmax(この場合、G成分の振
幅レベルVg)の特定倍(1/k倍)により算出され
る。
【0174】次に、図12および図16とともに図17
のフローチャートを参照しながら、この発明の実施の形
態12による電荷蓄積時間(受光量)制御動作について
説明する。図17において、S1は前述(図6)と同様
のステップであり、S51〜S59は前述(図6)のス
テップS21〜S29にそれぞれ対応している。
【0175】まず、ホワイトバランス設定モードの初期
状態において、撮像素子3から出力される電気信号Eo
は、たとえば蛍光灯を用いた場合には図16(a)のよ
うに出力され、サンプルホールド回路6を介して、図1
6(b)のようにレベル反転された後、駆動制御信号発
生回路12に入力される。
【0176】駆動制御信号発生回路12は、サンプルホ
ールド回路6の出力信号(図16(b)参照)に対し
て、図17に示す処理フローを施すことにより駆動制御
信号Dを決定する。まず、各色成分R、G、Bの振幅レ
ベルVr、Vg、Vbを検出し(ステップS1)、各振
幅レベルの大きさを比較して最大の振幅レベルVmax
(=Vg)を検出し(ステップS51)、最大の振幅レ
ベルVmaxを特定倍(1/k倍)して基準レベルVr
efを算出する(ステップS52)。
【0177】続いて、基準レベルVrefと各色成分
R、G、Bの振幅レベルVr、Vg、Vbとをそれぞれ
比較し(ステップS53、S55、S57)、基準レベ
ルよりも小さい振幅レベルの色成分に対して感度を有す
る一次元受光部の電荷蓄積時間が、他成分の電荷蓄積時
間に比べて第2の特定倍だけ長くなるように駆動制御信
号Dを決定し(ステップS54、S56、S58)、撮
像素子駆動回路10Aに出力する(ステップS59)。
この駆動制御信号Dは、通常撮像モードからホワイトバ
ランス設定モードに再度切り替えられるまで保持され
る。
【0178】たとえば、使用光源が蛍光灯であって、駆
動制御信号発生回路12の入力信号(サンプルホールド
回路6の出力信号)が図16(b)のように得られた場
合、最大の振幅レベルVmax(=Vg)を特定倍(1
/k倍)した基準レベルVrefと各振幅レベルVr、
Vg、Vbとを比較すると、R成分に対応した振幅レベ
ルVrが基準レベルVrefよりも小さくなる。
【0179】したがって、ステップS53において、V
ref>Vr(すなわち、YES)と判定され、撮像素
子3におけるR成分に対する電荷蓄積時間Trが、他成
分に対する電荷蓄積時間TgおよびTbよりも第2の特
定倍だけ長く設定される(ステップS54)。
【0180】これにより、受光量制御後に撮像素子3か
ら出力される電気信号Eは、図16(c)のようにR成
分の振幅レベルVrが第2の特定倍だけ増大された信号
となる。以下、前述と同様に、ホワイトバランス回路7
において、各色成分毎の利得が設定され、通常撮像モー
ド切替時において、ホワイトバランス設定モード時に記
憶保持された制御値により利得制御が行われる。
【0181】この実施の形態12においても、上記実施
の形態9〜11と同様の作用効果を奏する。すなわち、
駆動制御信号発生回路12において、サンプルホールド
回路6の出力信号の各成分R、G、Bの振幅レベルV
r、Vg、Vbを比較し、最大の色成分の振幅レベルV
maxに特定倍率(1/k)を乗じた基準レベルVre
fと比較して小さい色信号に対する電荷蓄積時間を、他
の色成分に対する電荷蓄積時間に比べて長くしたので、
ホワイトバランス回路7の前段で各色成分R、G、Bの
振幅差が少なくなり、ホワイトバランス回路7として安
価な増幅回路を使用することができる。
【0182】実施の形態13.また、上記実施の形態1
2では、基準レベルVrefを最大の振幅レベルVma
xの特定倍(1/k倍)として特に規定せずに説明した
が、特定倍(1/k)を1倍〜1/10倍の間の固定倍
率(たとえば、図16(b)の例では1/2倍程度)に
設定してもよい。
【0183】また、各色成分のうち、振幅レベルが基準
レベルVrefよりも小さい色成分に対する電荷蓄積時
間を他成分に対する電荷蓄積時間に比べて第2の特定倍
だけ長くするように説明したが、第2の特定倍を1倍〜
10倍の間の固定倍率(たとえば、図16の例では2倍
程度)に設定してもよい。
【0184】実施の形態14.なお、上記実施の形態9
〜13では、ホワイトバランス設定モードにおいて、サ
ンプルホールド回路6を介した電気信号に基づいて条件
パターンを設定し、各色成分毎の振幅レベルVr、V
g、Vbの条件パターンに基づいて電荷蓄積時間Tr、
Tg、Tb(駆動制御信号D)を設定したが、前述の実
施の形態6のように、受光量設定パターンを外部から切
替設定してもよい。
【0185】図18は受光量設定パターンを外部から切
替設定するようにしたこの発明の実施の形態14を示す
ブロック図であり、12Aは前述(図12内)の駆動制
御信号発生回路12に対応しており、1〜9、10A、
13、20、30、40、D、E、E2、MおよびP
は、前述(図7および図12)と同様のものである。
【0186】次に、図19の説明図を参照しながら、図
18に示したこの発明の実施の形態14による受光量制
御動作について説明する。図19において、(a)は図
8(a)の分光特性を有する光源Xを用いた場合の受光
量制御後に得られる電気信号Ex、(b)は図8(b)
の分光特性を有する光源Yを用いた場合の受光量制御後
に得られる電気信号Eyをそれぞれ示している。
【0187】ホワイトバランス設定モードにおいて、撮
像素子3は、撮像素子駆動回路10Aから出力される駆
動パルスに応じて、入射光に含まれる各色成分R、G、
Bに対応した電気信号Eを時系列的に出力する。一方、
パターン切替回路13は、あらかじめ設定されている複
数の光源のうちの使用光源に対応した受光量設定パター
ンに外部から切り替えられ、使用光源に対応したパター
ン切替信号Pを出力する。
【0188】駆動制御信号発生回路12Aは、パターン
切替信号Pに基づいて、特定の色成分に対する電荷蓄積
時間が他の色成分に対する電荷蓄積時間に比べて特定倍
だけ長くなるように駆動制御信号Dを出力し、撮像素子
駆動回路10Aは、駆動制御信号Dに応じて撮像素子3
に駆動パルスを出力する。
【0189】たとえば、G成分が他成分に対して多い光
源X(図8(a)参照)と、G成分が他成分に対して少
ない光源Y(図8(b)参照)とが存在する場合、パタ
ーン切替回路13は、光源X、光源Y、その他、の3種
類の切替数を有し、使用光源に応じて外部からスイッチ
操作により切り替えられる。
【0190】したがって、パターン切替回路13は、使
用光源が光源Xの場合には光源Xを示すパターン切替信
号Pを出力し、光源Yの場合には光源Yを示すパターン
切替信号Pを出力し、光源Xでも光源Yでもない場合に
はその他を示すパターン切替信号Pを出力する。
【0191】駆動制御信号発生回路12Aは、光源Xを
示すパターン切替信号Pが入力された場合には、R成分
およびB成分に対する電荷蓄積時間TrおよびTbが、
G成分に対する電荷蓄積時間Tgの特定倍(たとえば、
m倍)となるように駆動制御信号Dを出力する。
【0192】また、光源Yを示すパターン切替信号Pが
入力された場合には、G成分に対する電荷蓄積時間Tg
が、R成分およびB成分に対する電荷蓄積時間Trおよ
びTbの特定倍(たとえば、n倍)となるように駆動制
御信号Dを出力し、その他の光源を示すパターン切替信
号Pが入力された場合には、各色成分に対する電荷蓄積
時間Tr、Tg、Tbが同一となるように駆動制御信号
Dを発生させる。
【0193】こうして生成された駆動制御信号Dに応じ
て、撮像素子駆動回路10Aは撮像素子3を駆動する。
したがって、光源Xを用いた場合には、R成分およびB
成分に対する電荷蓄積時間TrおよびTbが、G成分に
対する電荷蓄積時間Tgのm倍に設定されるので、電気
信号Exの振幅レベルVrおよびVbもm倍され、図1
9(a)に示すように、全体的にほぼ同一の振幅レベル
となる。
【0194】一方、光源Yを用いた場合には、G成分に
対する電荷蓄積時間Tgが、R成分およびB成分に対す
る電荷蓄積時間TrおよびTbのn倍に設定されるの
で、電気信号Eyの振幅レベルVgもn倍され、図19
(b)に示すように、全体的にほぼ同一の振幅レベルと
なる。
【0195】以下、前述と同様に、ホワイトバランス回
路7において、各色成分毎の利得が設定され、通常撮像
モード切替時において、ホワイトバランス設定モード時
に記憶保持された制御値により利得制御が行われる。
【0196】この実施の形態14においても、前述と同
様の作用効果を奏する。すなわち、使用光源に応じて選
択された受光量設定パターンに基づいて、特定色成分に
対する電荷蓄積時間を他の色成分に対する電荷蓄積時間
に比べて長くしたので、ホワイトバランス回路7の前段
で各色成分R、G、Bの振幅差が少なくなり、ホワイト
バランス回路7として安価な増幅回路を使用することが
できる。
【0197】実施の形態15.なお、上記実施の形態1
4では、選択される使用光源の種類を、架空の光源Xお
よびYとして説明したが、前述の実施の形態7のよう
に、具体的な光源としてハロゲン灯および蛍光灯を用い
てもよい。
【0198】たとえば、ハロゲン灯を用いた場合には、
B成分に対する電荷蓄積時間Tbが、R成分およびG成
分に対する電荷蓄積時間TrおよびTgの1倍〜10倍
に設定され、蛍光灯を用いた場合には、R成分に対する
電荷蓄積時間Trが、G成分およびB成分に対する電荷
蓄積時間TgおよびTbの1倍〜10倍に設定され、そ
の他の光源を用いた場合には、各色成分に対する電荷蓄
積時間Tr、Tg、Tbが同一に設定される。
【0199】実施の形態16.また、上記実施の形態9
〜15では、各色成分R、G、B毎に感度を有する個別
の一次元受光部からなる撮像素子3と撮像素子移動機構
20とにより撮像主要部40を構成したが、前述の実施
の形態8(図10参照)のように構成してもよく、前述
と同等の効果を奏することは言うまでもない。
【0200】この場合、各色成分の受光時間の制御は、
二次元の固体撮像素子102の前面の光路上に時系列的
に配置される各カラーフィルタの配置時間を制御するこ
とにより行われる。また、前述と同様に、カラーフィル
タ群101は、回転色フィルタ505(図21参照)、
または、スライド式色フィルタ110(図11参照)で
構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1〜5の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による利得制御信号
発生回路の動作を示すフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態2による利得制御動作
を示す説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による利得制御信号
発生回路の動作を示すフローチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態4による利得制御動作
を示す説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態4による利得制御信号
発生回路の動作を示すフローチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態6および7の構成を示
すブロック図である。
【図8】 異なる光源の分光特性例を示す説明図であ
る。
【図9】 この発明の実施の形態6による利得制御動作
を示す説明図である。
【図10】 この発明の実施の形態8および16による
撮像素子の構成例を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態8および16による
カラーフィルタ群の一例としてスライド式色フィルタを
示す正面図である。
【図12】 この発明の実施の形態9〜13の構成を示
すブロック図である。
【図13】 この発明の実施の形態9による利得制御信
号発生回路の動作を示すフローチャートである。
【図14】 この発明の実施の形態10による受光量制
御動作を示す説明図である。
【図15】 この発明の実施の形態10による利得制御
信号発生回路の動作を示すフローチャートである。
【図16】 この発明の実施の形態12による受光量制
御動作を示す説明図である。
【図17】 この発明の実施の形態12による利得制御
信号発生回路の動作を示すフローチャートである。
【図18】 この発明の実施の形態14の構成を示すブ
ロック図である。
【図19】 この発明の実施の形態14および15によ
る受光量制御動作を示す説明図である。
【図20】 従来のカラー撮像装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図21】 従来のカラー撮像装置による回転カラーフ
ィルタの構成を示す正面図である。
【図22】 従来のカラー撮像装置による利得制御回路
の具体的構成例を示す回路図である。
【図23】 従来のカラー撮像装置による利得制御動作
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 撮像レンズ、2 絞り、3 撮像素子、5 利得制
御回路、7 ホワイトバランス回路(利得制御回路)、
10、10A 撮像素子駆動回路、11、11A 利得
制御信号発生回路、12、12A 駆動制御信号発生回
路、13 パターン切替回路、20 撮像素子移動機
構、30 モード切替回路、101 カラーフィルタ
群、102 固体撮像素子(受光部)、103 カラー
フィルタ制御装置、110 スライド式色フィルタ、1
11〜113 色フィルタ、505回転色フィルタ、5
20〜522 色フィルタ、C1 利得制御信号、D
駆動制御信号、E 電気信号、E1、E2 色成分信
号、M モード切替信号、Pパターン切替信号、Vr、
Vg、Vb 振幅レベル、Vmin 最小レベル、Vm
ax 最大レベル、Vref 基準レベル、k 特性倍
率、Tr、Tg、Tb電荷蓄積時間、S1 各色成分の
振幅レベルを検出するステップ、S3、S5、S6 各
色成分毎に利得制御信号を決定するステップ、S11
R成分およびB成分の振幅レベルを検出するステップ、
S12 R成分およびB成分の振幅レベルを比較するス
テップ、S13、S14、S24、S26、S28 各
色成分毎に利得を制御するステップ、S21 最小レベ
ルを検出するステップ、S22、S52 基準レベルを
算出するステップ、S23、S25、S27、S53、
S55、S57 基準レベルと各色成分の振幅レベルと
を比較するステップ、S33、S35、S36 各色成
分毎に駆動制御信号を決定するステップ、S43B成分
の電荷蓄積時間(受光量)を制御するステップ、S44
R成分の電荷蓄積時間(受光量)を制御するステッ
プ、S51 最大レベルを検出するステップ、S54、
S56、S58 各色成分の電荷蓄積時間(受光量)を
制御するステップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 和也 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電機 エンジニアリング株式会社京都事業所内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用光源で照明された被写体からの入射
    光に基づいて、赤、緑および青の各色成分に対応した電
    気信号を時系列的に出力する撮像部と、 前記電気信号を前記各色成分毎に利得制御して第1の色
    成分信号を出力する第1の利得制御手段と、 前記第1の色成分信号を前記各色成分毎に再度利得制御
    して第2の色成分信号を出力する第2の利得制御手段
    と、 前記第1および第2の利得制御手段の動作状態をホワイ
    トバランス設定モードと通常撮像モードとに切り替える
    モード切替手段とを備え、 前記ホワイトバランス設定モードにおいて、前記第1の
    利得制御手段は、前記使用光源の下で標準被写体を撮像
    して得られた電気信号に対して前記各色成分毎の利得を
    設定するとともに、前記第2の利得制御手段は、前記各
    色成分に対応した前記第2の色成分信号の各振幅レベル
    が所定の比率となるように前記各色成分毎の利得を設定
    し、 前記通常撮像モードにおいて、前記第1および第2の利
    得制御手段は、前記ホワイトバランス設定モードで設定
    した各利得を維持することを特徴とするカラー撮像装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1の利得制御手段は、 前記モード切替手段からのモード切替信号に応答して利
    得制御信号を出力する利得制御信号発生回路と、 前記利得制御信号に応答して前記電気信号に対する各色
    成分毎の利得を制御する利得制御回路とにより構成され
    たことを特徴とする請求項1に記載のカラー撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記利得制御信号発生回路は、 前記利得制御回路から出力される第1の色成分信号に基
    づいて前記利得制御信号を出力することを特徴とする請
    求項2に記載のカラー撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の利得制御手段は、前記ホワイ
    トバランス設定モードにおいて、前記第1の色成分信号
    のうちの赤成分および青成分の各振幅レベルを比較し、
    前記赤成分および青成分のうちの振幅レベルの大きい方
    の出力期間の利得と、前記第1の色成分信号のうちの緑
    成分の出力期間の利得とが、前記赤成分および青成分の
    うちの振幅レベルの小さい方の出力期間の利得に対し
    て、それぞれ特定倍率となるように前記各色成分毎の利
    得を設定することを特徴とする請求項1に記載のカラー
    撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記特定倍率は、1よりも小さく且つ1
    /10以上の値であることを特徴とする請求項4に記載
    のカラー撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の利得制御手段は、前記ホワイ
    トバランス設定モードにおいて、 前記第1の色成分信号のうちの赤成分、緑成分および青
    成分の各振幅レベルを比較し、前記各色成分のうちの最
    も低い振幅レベルに第1の特定倍率を乗じた値を基準レ
    ベルとし、 前記基準レベルよりも大きい振幅レベルの信号の出力期
    間の利得が、前記基準レベル以下の振幅レベルの信号の
    出力期間の利得に対して、第2の特定倍率となるように
    前記各色成分毎の利得を設定することを特徴とする請求
    項1に記載のカラー撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の特定倍率は、1よりも大きく
    且つ10以下の値であり、前記第2の特定倍率は、1よ
    りも小さく且つ1/10以上の値であることを特徴とす
    る請求項6に記載のカラー撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の利得制御手段の各色成分毎の
    利得を所定の複数の利得設定パターンに切り替えるため
    のパターン切替手段を設け、 前記第1の利得制御手段は、前記ホワイトバランス設定
    モードにおいて、前記パターン切替手段から出力される
    パターン切替信号に応答して、前記複数の利得設定パタ
    ーンの中から選択して前記各色成分毎の利得を設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のカラー撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記利得設定パターンは、前記使用光源
    の種類に対応して設定されたことを特徴とする請求項8
    に記載のカラー撮像装置。
  10. 【請求項10】 前記利得設定パターンは、蛍光灯、ハ
    ロゲン灯、その他、に対応した3種類を含むことを特徴
    とする請求項9に記載のカラー撮像装置。
  11. 【請求項11】 前記撮像部は、 赤、緑および青の各色成分毎に感度を有する個別の一次
    元受光部からなる撮像素子と、 前記撮像素子を機械的に移動させる撮像素子移動機構
    と、 前記撮像素子を電気的に駆動する撮像素子駆動手段とに
    より構成されたことを特徴とする請求項1に記載のカラ
    ー撮像装置。
  12. 【請求項12】 前記撮像部は、 赤、緑および青の各色成分のみに対して透光性を有する
    個別のカラーフィルタからなるカラーフィルタ群と、 前記カラーフィルタ群に関連して配置された固体撮像素
    子と、 前記カラーフィルタ群のうちの必要な色成分を透光する
    カラーフィルタを、必要な時間だけ前記固体撮像素子の
    前面の光路上に配置するように、前記カラーフィルタ群
    を駆動制御するカラーフィルタ制御手段とにより構成さ
    れたことを特徴とする請求項1に記載のカラー撮像装
    置。
  13. 【請求項13】 赤、緑および青の各色成分のみに対し
    て透光性を有する個別のカラーフィルタと、前記カラー
    フィルタを通した光を電気信号に変換する受光部とから
    なり、使用光源で照明された被写体からの入射光に基づ
    いて、前記各色成分に対応した電気信号を時系列的に出
    力する撮像部と、 前記受光部における前記各色成分毎の受光量を制御する
    撮像部駆動手段と、 前記電気信号を前記色成分毎に利得制御して色成分信号
    を出力する利得制御手段と、 前記撮像部駆動手段および前記利得制御手段の動作状態
    をホワイトバランス設定モードと通常撮像モードとに切
    り替えるモード切替手段とを備え、 前記ホワイトバランス設定モードにおいて、前記撮像部
    駆動手段は、前記使用光源の下で標準被写体を撮像して
    得られた電気信号に対して前記受光部での各色成分毎の
    受光量を設定するとともに、前記利得制御手段は、前記
    各色成分に対応した前記色成分信号の各振幅レベルが所
    定の比率となるように前記各色成分毎の利得を設定し、 前記通常撮像モードにおいて、前記撮像部駆動手段およ
    び前記利得制御手段は、前記ホワイトバランス設定モー
    ドで設定した前記各色成分毎の受光量および利得を維持
    することを特徴とするカラー撮像装置。
  14. 【請求項14】 前記撮像部駆動手段は、 前記モード切替手段からのモード切替信号に応答して駆
    動制御信号を出力する駆動制御信号発生回路と、 前記駆動制御信号に応答して前記受光部での各色成分毎
    の受光量を制御する撮像素子駆動回路とにより構成され
    たことを特徴とする請求項13に記載のカラー撮像装
    置。
  15. 【請求項15】 前記駆動制御信号発生回路は、 前記撮像部から出力される電気信号に基づいて前記駆動
    制御信号を出力することを特徴とする請求項14に記載
    のカラー撮像装置。
  16. 【請求項16】 前記撮像部駆動手段は、前記ホワイト
    バランス設定モードにおいて、前記電気信号のうちの赤
    成分および青成分の各振幅レベルを比較し、前記赤成分
    および青成分のうちの振幅レベルの大きい方の受光量お
    よび前記電気信号のうちの緑成分の受光量が、前記赤成
    分および青成分のうちの振幅レベルの小さい方の受光量
    に対して、特定倍率となるように前記各色成分毎の受光
    量を設定することを特徴とする請求項13に記載のカラ
    ー撮像装置。
  17. 【請求項17】 前記特定倍率は、1より小さく且つ1
    /10以上の値であることを特徴とする請求項16に記
    載のカラー撮像装置。
  18. 【請求項18】 前記撮像部駆動手段は、前記ホワイト
    バランス設定モードにおいて、 前記電気信号のうちの赤、緑成分および青成分の各振幅
    レベルを比較し、前記各色成分のうちの最も大きい振幅
    レベルに第1の特定倍率を乗じた値を基準レベルとし、 前記基準レベルよりも小さい振幅レベルの色成分の受光
    量が、前記基準レベル以上の振幅レベルの色成分の受光
    量に対して、第2の特定倍率となるように前記各色成分
    毎の受光量を設定することを特徴とする請求項13に記
    載のカラー撮像装置。
  19. 【請求項19】 前記第1の特定倍率は、1よりも小さ
    く且つ1/10以上の値であり、前記第2の特定倍率
    は、1よりも大きく且つ10以下の値であることを特徴
    とする請求項18に記載のカラー撮像装置。
  20. 【請求項20】 前記撮像部駆動手段の各色成分毎の受
    光量を所定の複数の受光量設定パターンに切り替えるた
    めのパターン切替手段を設け、 前記撮像部駆動手段は、前記ホワイトバランス設定モー
    ドにおいて、前記パターン切替手段から出力されるパタ
    ーン切替信号に応答して、前記複数の受光量設定パター
    ンの中から選択して前記各色成分毎の受光量を設定する
    ことを特徴とする請求項13に記載のカラー撮像装置。
  21. 【請求項21】 前記受光量設定パターンは、前記使用
    光源の種類に対応して設定されたことを特徴とする請求
    項20に記載のカラー撮像装置。
  22. 【請求項22】 前記受光量設定パターンは、蛍光灯、
    ハロゲン灯、その他、に対応した3種類を含むことを特
    徴とする請求項21に記載のカラー撮像装置。
  23. 【請求項23】 前記撮像部は、 赤、緑および青の各色成分のみに対して透光性を有する
    各カラーフィルタが配設された個別の一次元受光部から
    なる撮像素子と、 前記撮像素子を機械的に移動させる撮像素子移動機構
    と、 前記撮像素子を電気的に駆動する撮像素子駆動手段とに
    より構成され、 前記撮像素子駆動手段は、前記各一次元受光部における
    電荷蓄積時間を制御することにより、前記各色成分毎の
    受光量を制御することを特徴とする請求項13に記載の
    カラー撮像装置。
  24. 【請求項24】 前記撮像部は、 赤、緑および青の各色成分のみに対して透光性を有する
    個別のカラーフィルタからなるカラーフィルタ群と、 前記カラーフィルタ群に関連して配置された固体撮像素
    子と、 前記カラーフィルタ群のうちの必要な色成分を透光する
    カラーフィルタを、必要な時間だけ前記固体撮像素子の
    前面の光路上に配置するように、前記カラーフィルタ群
    を駆動制御するカラーフィルタ制御手段とにより構成さ
    れ、 前記カラーフィルタ制御手段は、前記各色成分毎の受光
    量を、前記各カラーフィルタを前記固体撮像素子の前に
    配置する時間により制御することを特徴とする請求項1
    3に記載のカラー撮像装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7570284B2 (en) 2003-03-13 2009-08-04 Nikon Corporation White balance adjustment circuit and image-capturing apparatus

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7570284B2 (en) 2003-03-13 2009-08-04 Nikon Corporation White balance adjustment circuit and image-capturing apparatus

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