JPH06326919A - 自動露出調節装置 - Google Patents

自動露出調節装置

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JPH06326919A
JPH06326919A JP5111305A JP11130593A JPH06326919A JP H06326919 A JPH06326919 A JP H06326919A JP 5111305 A JP5111305 A JP 5111305A JP 11130593 A JP11130593 A JP 11130593A JP H06326919 A JPH06326919 A JP H06326919A
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JP
Japan
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exposure
image pickup
screen
brightness level
circuit
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JP5111305A
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Inventor
Toshinobu Haruki
俊宣 春木
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 いかなる画面に対しても常に最適な露出が得
られるようにする。 【構成】 撮像素子3から出力される輝度レベルを、ロ
ーパスフィルタ12およびAD変換器13を介して同期
分離タイミング回路5および領域選択回路14によって
分割された撮像画面の各々の領域ごとに分離し、さらに
積算回路15a〜15fによって積算する。その積算さ
れた輝度レベルの評価値をニューラルネットワーク16
へ入力し、このニューラルネットワーク16によって撮
像画面全体を代表する代表輝度レベルを算出する。その
算出された代表輝度レベル、および単純平均算出回路1
7によって算出された各領域における輝度レベルの単純
平均の比に基づいて、光学絞り2または映像回路4の利
得を制御するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動露出調節装置に関
し、さらに詳しくは、ビデオカメラなどの撮像装置にお
いて撮像素子から得られる撮像画面の露出を自動的に調
節するための自動露出調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえばビデオカメラなどの撮像
装置においては、撮像素子から出力される映像信号に基
づいて自動的に露出を調節する機能、いわゆるオートア
イリス機能を備えたものが実用化されている。
【0003】従来のオートアイリスの方式としては、主
として、レンズの光学絞りの調節により機構的に露出調
節を行なう方式と、映像信号を増幅するための増幅回路
の利得の調節により電気的に露出調節を行なう方式との
2種類がある。このような光学絞り、利得などの調節に
よる露出の制御は、ビデオカメラにおいて焦点制御と並
んで非常に重要な課題である。
【0004】従来の自動露出調節装置としては、たとえ
ば撮像画面における輝度レベルの平均値またはピーク値
などを検出し、それに基づいて光学絞り、利得などを制
御するものが用いられている。
【0005】このような装置では、撮像画面内に光源な
どの高い輝度レベルを有する部分が存在したり、逆に背
景が暗い場合、そのような周囲の影響によって主要な被
写体にとって適切な露出を得られないことがあった。
【0006】このような問題を解決するために、たとえ
ば特開昭62−110369号公報には、主要な被写体
は撮像画面の中央に位置することが多いという傾向を利
用した撮像装置が開示されている。
【0007】この撮像装置は、撮像画面を中央部とそれ
以外の周辺部とに分割し、各々の輝度レベルを検出し、
さらに両者の比に基づいて利得を制御することによって
映像信号の輝度レベルを補正して、画面の中央部に位置
する主要な被写体にとって適正な露出を得るものであ
る。
【0008】図5はこれに相当する方式を用いた従来の
自動露出調節装置を含むビデオカメラの一部構成を示す
ブロック図である。
【0009】このビデオカメラにおいて、被写体などか
らの入射光はレンズ1を通過し、光学絞り2によってそ
の光量を調節された後、CCDなどの撮像素子3によっ
て光電変換される。この撮像素子3からの映像信号は映
像回路4によって増幅および色分離などの信号処理が行
なわれた後、図示しないビデオ回路へ送られる。
【0010】一方、この自動露出調節装置は、同期分離
タイミング回路5、領域選択回路6、積分回路7a,7
b、除算回路8、目標輝度レベル制御回路9、利得制御
回路10およびオペアンプからなる光学絞り駆動回路1
1などを備える。
【0011】この自動露出調節装置によれば、撮像素子
3からの映像信号は同期分離タイミング回路5および領
域選択回路6によって2つに分離される。すなわち、こ
の自動露出調節装置では、撮像画面が中央部の優先領域
と周辺部の非優先領域とに分割されていて、映像信号は
それぞれの領域ごとに分離される。
【0012】分離された映像信号はそれぞれレベル検出
のための積分回路7aおよび7bへ入力され、それらに
よって1画面ごとに積分される。積分回路7aおよび7
bの出力はともに除算回路8へ入力され、それらの比率
が目標輝度レベル制御回路9および利得制御回路10へ
与えられる。目標輝度レベル制御回路9は、それらの比
率に基づいて撮像画面の露出が最適になるような目標輝
度レベルを生成する。
【0013】駆動回路11はこの目標輝度レベル制御回
路9から出力される目標輝度レベルおよび撮像素子3か
ら出力される映像信号を受け、それらを比較する。その
比較した結果に従って光学絞り2が駆動され、これによ
り撮像画面の露出が調節される。
【0014】一方、映像回路4の利得は利得制御回路1
0によって優先領域および非優先領域における輝度レベ
ルの比に従って制御され、これによっても撮像画面の露
出が調節される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように撮像画面の
中央部における輝度レベルを優先する方式では、優先領
域をどのように設定するかが重要となる。たとえば優先
領域を小さく設定すると、主要な被写体の小さな動きま
たは画面の変化によって優先領域における輝度レベルが
大きく変化する。このため、これに従って露出を調節す
ると、撮像画面全体の輝度レベルがしばしば大きく変化
するという問題がある。これとは逆に優先領域を大きく
設定すると、撮像画面全体の輝度レベルは比較的安定す
るが、主要な被写体の位置または形状次第で優先領域内
に主要な被写体以外の背景なども入ってくるため、撮像
画面の露出を十分に調節できないという問題がある。
【0016】これを改善するためには、たとえば優先領
域をさらに細かく分割し、それぞれの領域における優先
度を設定して種々の画面に対応することが考えられる。
しかしながら、実際の画面は極めて多様であり、そのす
べての場合について最適な優先度を設定することは困難
である。
【0017】この発明は、上述した露出の調節能力と画
面の安定さおよび自然さとが両立しないという問題を解
決するためになされたもので、様々な画面に対して常に
露出を最適に調節できる自動露出調節装置を提供するこ
とを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明は、要約すれ
ば、撮像素子から得られる撮像画面の露出を自動的に調
節するための自動露出調節装置であって、ピックアップ
手段、ニューラルネット手段、および露出制御手段を含
む。ピックアップ手段は、複数の領域に分割された撮像
画面の各々の領域における輝度レベルをピックアップし
て出力する。ニューラルネット手段は、ピックアップ手
段からの出力に基づいて、撮像画面の最適な露出を決定
するために必要となる撮像画面全体を代表する代表輝度
レベルを算出する。露出制御手段は、ニューラルネット
手段によって出力された代表輝度レベルに基づいて、撮
像画面の露出を制御する。
【0019】この発明の他の局面に従うと、この発明
は、撮像素子から得られる撮像画面の露出を自動的に調
節するための自動露出調節装置であって、ピックアップ
手段、ニューラルネット手段、重付平均算出手段、およ
び露出制御手段を含む。ピックアップ手段は、複数の領
域に分割された撮像画面の各々の領域における輝度レベ
ルをピックアップして出力する。ニューラルネット手段
は、ピックアップ手段からの出力に基づいて、撮像画面
の最適な露出を決定するに当たって撮像画面の各々の領
域が持つ重要性を表わす優先度を算出する。重付平均算
出手段は、ニューラルネット手段によって算出された優
先度に基づいて、ピックアップ手段からの出力を重み付
けして、それらの重付平均を算出する。露出制御手段
は、重付平均算出手段によって算出された重付平均に基
づいて、撮像画面の露出を制御する。
【0020】
【作用】この発明に従った自動露出調節装置によれば、
複数の領域に分割された撮像画面の各々の領域における
輝度レベルがピックアップされて出力され、それらの出
力に基づいてニューラルネット手段によって撮像画面全
体を代表する代表輝度レベルが算出される。この代表輝
度レベルに基づいて撮像画面の露出が制御され、撮像画
面の露出が決定される。ここで、予め様々な画面を用い
てニューラルネット手段を学習させておけば、常に撮像
画面にとって最適な露出となるよう自動的に露出が調節
される。
【0021】一方、この発明に従った他の自動露出調節
装置によれば、複数の領域に分割された撮像画面の各々
の領域における輝度レベルがピックアップされて出力さ
れ、それらの出力に基づいてニューラルネット手段によ
って撮像画面の各々の領域が持つ重要性を表わす優先度
が算出される。この算出された優先度に基づいて上記ピ
ックアップされた出力が重み付けされ、それらの重付平
均が算出される。さらに、この算出された重付平均に基
づいて撮像画面の露出が制御され、撮像画面の露出が決
定される。ここで、予め様々な画面を用いてニューラル
ネット手段を学習させておけば、常に撮像画面にとって
最適な露出となるよう自動的に露出が調節される。
【0022】
【実施例】次に、この発明に従った自動露出調節装置の
実施例について図面に基づき詳しく説明する。
【0023】[実施例1]図1は、この発明の第1実施
例による自動露出調節装置を含むビデオカメラのの一部
構成を示すブロック図である。
【0024】図1に示すように、このビデオカメラは、
レンズ1、光学絞り2、CCDなどの撮像素子3、映像
回路4、およびビデオ回路などを備え、さらに自動露出
調節装置を備える。この自動露出調節装置は、ローパス
フィルタ12、AD変換器13、同期分離タイミング回
路5、領域選択回路14、積算回路15aないし15f
を備える。
【0025】ローパスフィルタ12は撮像素子3から出
力される映像信号の中から輝度レベルの低域成分のみを
取出す。AD変換器13はローパスフィルタ12から受
けたアナログの輝度レベルをデジタルの輝度レベルへ変
換する。
【0026】同期分離タイミング回路5は、撮像画面を
図2に示すように複数の領域aないしfに分割するた
め、領域選択回路14を所定のタイミングで切換える切
換信号を生成する。領域選択回路14は、同期分離タイ
ミング回路5からの切換信号に応答して、AD変換器1
3から受けた輝度レベルをそれぞれの領域a〜fごとに
分離する。積算回路15aないしfは領域選択回路14
によって分離された輝度レベルを1画面ごとに積算す
る。
【0027】この自動露出調節装置はさらに、撮像画面
全体を代表する代表輝度レベルを算出するニューラルネ
ットワーク16を備える。ニューラルネットワーク16
は、入力層、中間層および出力層を備え、信号がそれぞ
れの層間を一方向にのみ伝播する多層構造をなす。
【0028】入力層を構成する6つのユニット16aの
各々は、中間層を構成するユニット16bの各々に、あ
る結合係数で結合されている。中間層を構成するユニッ
ト16bの各々は、その次の層を構成するユニット16
bの各々に、ある結合係数で結合されている。さらに、
中間層の最終層を構成するユニット16bの各々は、出
力層を構成する1つのユニット16cに、ある結合係数
で結合されている。
【0029】この自動露出調節装置はさらに、単純平均
算出回路17および除算回路8を備える。単純平均算出
回路17は、積算回路15a〜15fによって各領域a
〜fごとに積算された輝度レベルに基づいてそれらの単
純平均を算出する。除算回路8は、ニューラルネットワ
ーク16から出力される代表輝度レベル、および単純平
均算出回路17から出力される単純平均の比を算出す
る。
【0030】この自動露出調節装置はさらに、目標輝度
レベル制御回路9、光学絞り駆動回路11および利得制
御回路10を備える。目標輝度レベル制御回路9は、除
算回路8から出力される代表輝度レベルおよび平均輝度
レベルの比に基づいて目標輝度レベルを算出し、それを
駆動回路11へ与える。駆動回路11は、その目標輝度
レベルと撮像素子3から出力される輝度レベルとを比較
し、撮像素子3から出力される輝度レベルが目標輝度レ
ベルに一致するように光学絞り2を駆動する.一方、利
得制御回路10は、除算回路8からの代表輝度レベルお
よび平均輝度レベルの比に基づいて映像回路4の利得を
制御する。
【0031】なお、図中、同一符号で示される部分は同
一または相当部分を示す。次に、この第1実施例による
自動露出調節装置の動作を説明する。
【0032】被写体などからの光は、レンズ1および光
学絞り2を介して撮像素子3へ入射する。この撮像素子
3に入射した光は撮像素子3によって光電変換され、映
像回路4によって増幅および色分離などされ、さらに図
示しないビデオ回路へ送られる。
【0033】一方、撮像素子3からの映像信号はローパ
スフィルタ12へ与えられ、そのローパスフィルタ12
によって輝度レベルの低域成分のみが取出され、さらに
AD変換器13によってデジタルの輝度レベルに変換さ
れる。このデジタルの輝度レベルは、領域選択回路14
によって同期分離タイミング回路5からの切換信号に応
答して各領域a〜fごとに分離される。分離された輝度
レベルの各々は積算回路15a〜15fへ与えられ、各
積算回路15a〜15fによって1画面ごとに積算さ
れ、さらにその積算された結果が輝度評価値として出力
される。
【0034】一方、このニューラルネットワーク16は
いわゆる後ろ向き伝播法(バックプロパゲーション法)
によって予め学習されている。すなわち、まずユニット
16a〜16c間の結合係数をランダムに定めておき、
ある選択された画面の各々の領域a〜fにおける輝度レ
ベルをニューラルネットワーク16へ入力する。このと
きニューラルネットワーク16から代表輝度レベルとし
て出力される値を、その画面の代表輝度レベルとして望
ましい教師データと比較し、それらの差が最小になるよ
うに結合係数16a〜16cを変化させる。このような
方法としては、たとえばそれらの差の二乗和を誤差関数
として、この関数を最小化するように結合係数を変化さ
せればよい。
【0035】さらに様々な画面を用いて上記学習を繰返
し、結合係数を更新することによって、いかなる画面に
おいても最適の露出を決定するために必要となる代表輝
度レベルを出力し得るニューラルネットワーク16が実
現される。
【0036】したがって、積算回路15a〜15fから
出力される輝度評価値の各々はニューラルネットワーク
16の入力層を構成するユニット16aへ入力され、中
間層において結合係数に従って順次重み付け処理され、
最後に出力層を構成するユニット16cから撮像画面全
体を代表する代表輝度レベルが出力される。このこと
は、各領域a〜fの輝度評価値に、ニューラルネットワ
ーク16内に設定された各結合係数によって重み付け処
理が施されたことに相当する。
【0037】一方、積算回路15a〜15fから出力さ
れる各領域a〜fにおける輝度評価値は、また、単純平
均算出回路17へも入力され、この単純平均算出回路1
7によって撮像画面全体における単純平均が算出され
る。得られた代表輝度レベルおよび単純平均は除算回路
8へ入力され、それらの比が目標輝度レベル制御回路9
および利得制御回路10の双方へ与えられる。それらの
比に基づき、目標輝度レベル制御回路9によって目標輝
度レベルが生成され、利得制御回路10によって最適な
利得レベルが生成される。
【0038】目標輝度レベル制御回路9から出力される
目標輝度レベルは駆動回路11を構成するオペアンプの
一方に入力され、その他方に撮像素子3から出力される
映像信号が入力される。これら映像信号および目標輝度
レベルはオペアンプによって比較され、それらに差があ
る場合は光学絞り2が駆動され、それらの差がなくなる
ように調節される。これにより、撮像画面の露出は目標
輝度レベルを参照して最適に調節される。また、映像回
路4の利得は利得制御回路10によって制御され、同様
に撮像画面の露出は最適に調節される。
【0039】以上詳述したように、この発明の第1実施
例による自動露出調節装置によれば、撮像画面を分割し
た各々の領域における輝度レベルに基づいて撮像画面全
体を代表する代表輝度レベルを出力するニューラルネッ
トワークが用いられているので、様々な画面に対応して
常に最適な露出が得られる。しかも露出の調節能力と画
面の安定さ、自然さとが両立するなど、種々の優れた効
果を奏する。
【0040】[実施例2]図3は、この発明の第2実施
例による自動露出調節装置を含むビデオカメラの一部構
成を示すブロック図である。
【0041】図3に示すように、この自動露出調節装置
は、上記第1実施例による自動露出調節装置と異なり、
撮像画面の各々の領域a〜fにおける優先度を算出する
ニューラルネットワーク18および重付平均算出回路1
9を備える。その他、図1と同一符号で示される部分は
同一または相当部分であるから、その詳細な説明は省略
する。
【0042】このニューラルネットワーク18も上記ニ
ューラルネットワーク16と同様に多層構造をなし、入
力層、中間層および出力層から構成される。入力層は分
割された撮像画面の領域a〜fの数に相当する6つのユ
ニット18aからなり、中間層はそれより少ない数のユ
ニット18bからなる。出力層は上記ニューラルネット
ワーク16と異なり、それら領域a〜fの数に相当する
6つのユニット18cからなる。
【0043】このニューラルネットワーク18は、たと
えば前述した後ろ向き伝播法によって、撮像画面の最適
な露出を決定するに当たって撮像画面の各々の領域a〜
fにおける優先度を算出するように学習されている。こ
こで、優先度は撮像画面の各々の領域a〜fが持つ重要
性を表わす重み係数に相当するものである。
【0044】重付平均算出回路19は、ニューラルネッ
トワーク18から出力される優先度に基づいて各領域a
〜fにおける輝度評価値を重み付けし、それらの重付平
均を算出する。
【0045】この自動露出調節装置によれば、積算回路
15a〜15fから出力される各々の領域a〜fにおけ
る輝度評価値はニューラルネットワーク18へ入力され
るとともに、単純平均算出回路17および重付平均算出
回路19へ入力される。
【0046】ニューラルネットワーク18へ入力された
各々の領域a〜fにおける輝度評価値はこのニューラル
ネットワーク18によって撮像画面の最適な露出を決定
するに当たって必要となる撮像画面の各々の領域a〜f
における優先度が算出される。この算出された優先度に
基づいて積算回路15a〜15fから出力される輝度評
価値が重付平均算出回路19によって重み付けされる。
一方、積算回路15a〜15fからの輝度評価値は単純
平均算出回路17によってそれらの単純平均が算出され
る。
【0047】そして、これら重付平均および単純平均は
ともに除算回路8へ与えられ、それらの比が目標輝度レ
ベル制御回路9および利得制御回路10へ与えられるこ
とになる。
【0048】この発明の第2実施例による自動露出調節
装置によれば、撮像画面を分割した各々の領域a〜fに
おける輝度レベルに基づいて、撮像画面の各々の領域a
〜fにおける優先度を算出するニューラルネットワーク
18が用いられているので、様々な画面に対応して常に
最適な露出が得られる。
【0049】[実施例3]図4は、この発明の第3実施
例による自動露出調節装置を含むビデオカメラの一部構
成を示すブロック図である。
【0050】図4に示すように、この自動露出調節装置
は、上記第1および第2実施例による自動露出調節装置
と異なり、ニューラルネットワーク16から出力される
代表輝度レベルと、予め定められた基準レベルRef とを
比較して光学絞り2を駆動する駆動回路20を備える。
【0051】この自動露出調節装置によれば、ニューラ
ルネットワーク16から出力される代表輝度レベルは駆
動回路20を構成するオペアンプの一方にフィードバッ
クされ、その他方に入力される基準レベルと比較され、
それらの差がなくなるように光学絞り2が駆動される。
【0052】なお、このような駆動回路20は各領域a
〜fにおける優先度を出力するニューラルネットワーク
18を用いた自動露出調節装置においても用いることが
できる。
【0053】[その他]上記第1ないし第3実施例によ
る自動露出調節装置においては、各領域a〜fにおける
輝度レベルがそのままニューラルネットワーク16,1
8に入力されているが、たとえば領域aにおける輝度レ
ベルおよび領域bにおける輝度レベルの積、または領域
aにおける輝度レベルおよび領域bにおける輝度レベル
の比など、それら輝度レベルに基づいて算術的に得られ
る値がニューラルネットワーク16,18へ入力されて
もよい。さらにズーム倍率、光学絞りなどに基づく種々
のパラメータが入力されてもよい。
【0054】その他、撮像画面の分割数、分割形式など
も上述した実施例に限定されるものではない。また、ニ
ューラルネットワークはマイクロコンピュータを用いて
ソフトウエア上で実行できることはいうまでもない。
【0055】
【発明の効果】この発明の請求項1に記載の自動露出調
節装置は、撮像画面を複数の領域に分割し、各々の領域
における輝度レベルに基づいて撮像画面全体を代表する
代表輝度レベルを算出するためのニューラルネット手段
を備えるため、いかなる画面に対しても常に最適な露出
を得ることが可能である。
【0056】また、請求項2に記載の自動露出調節装置
は、撮像画面を複数の領域に分割し、各々の領域におけ
る輝度レベルに基づいて各々の領域における優先度を算
出するためのニューラルネット手段を備えるため、いか
なる画面に対しても常に最適な露出を得ることが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例による自動露出調節装置
を含むビデオカメラの一部構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示した自動露出調節装置によって撮像画
面が複数の領域に分割される態様を示す説明図である。
【図3】この発明の第2実施例による自動露出調節装置
を含むビデオカメラの一部構成を示すブロック図であ
る。
【図4】この発明の第3実施例による自動露出調節装置
を含むビデオカメラの一部構成を示すブロック図であ
る。
【図5】従来の自動露出調節装置を含むビデオカメラの
一部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
5 同期分離タイミング回路 8 除算回路 9 目標輝度レベル制御回路 10 利得制御回路 11,20 光学絞り駆動回路 12 ローパスフィルタ 13 AD変換器 14 領域選択回路 15a〜15f 積算回路 16,18 ニューラルネットワーク 16a〜16c,18a〜18c ユニット 17 単純平均算出回路 19 重付平均算出回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子から得られる撮像画面の露出を
    自動的に調節するための自動露出調節装置であって、 複数の領域に分割された前記撮像画面の各々の領域にお
    ける輝度レベルをピックアップして出力するためのピッ
    クアップ手段、 前記ピックアップ手段からの出力に基づいて、前記撮像
    画面の最適な露出を決定するために必要となる前記撮像
    画面全体を代表する代表輝度レベルを算出するためのニ
    ューラルネット手段、および前記ニューラルネット手段
    によって出力された代表輝度レベルに基づいて、前記撮
    像画面の露出を制御するための露出制御手段を含む、自
    動露出調節装置。
  2. 【請求項2】 撮像素子から得られる撮像画面の露出を
    自動的に調節するための自動露出調節装置であって、 複数の領域に分割された前記撮像画面の各々の領域にお
    ける輝度レベルをピックアップして出力するためのピッ
    クアップ手段、 前記ピックアップ手段からの出力に基づいて、前記撮像
    画面の最適な露出を決定するに当たって前記撮像画面の
    各々の領域が持つ重要性を表わす優先度を算出するため
    のニューラルネット手段、 前記ニューラルネット手段によって算出された優先度に
    基づいて、前記ピックアップ手段からの出力を重み付け
    して、それらの重付平均を算出するための重付平均算出
    手段、および前記重付平均算出手段によって算出された
    重付平均に基づいて、前記撮像画面の露出を制御するた
    めの露出制御手段を含む、自動露出調節装置。
JP5111305A 1993-05-13 1993-05-13 自動露出調節装置 Withdrawn JPH06326919A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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