JPH09214454A - マルチプレクサ回路 - Google Patents

マルチプレクサ回路

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JPH09214454A
JPH09214454A JP8014853A JP1485396A JPH09214454A JP H09214454 A JPH09214454 A JP H09214454A JP 8014853 A JP8014853 A JP 8014853A JP 1485396 A JP1485396 A JP 1485396A JP H09214454 A JPH09214454 A JP H09214454A
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    • H04J3/02Details
    • H04J3/04Distributors combined with modulators or demodulators
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリティカルパス遅延時間を短縮し、高速動
作を可能ならしめるシフトレジスタ方式の時分割多重マ
ルチプレクサ回路の提供。 【解決手段】 N個のD−FFで構成されるN段シフト
レジスタと、N個の2入力NANDゲートと、N入力N
ANDゲートと、リタイミングD−FFとを有し、該D
−FFにおけるスレイブラッチの書き込み制御用スイッ
チ出力Q1を該2入力NANDゲートの一方の入力に、
Nビットのパラレル入力データを他方の入力にそれぞれ
接続する。シフトレジスタにビットクロック幅のハイレ
ベルパルス信号を与えることで、ビットクロックに同期
した高速シリアル出力が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低速なパラレル入
力データを高速なシリアル出力データに変換する時分割
多重マルチプレクサ回路に関し、特にシフトレジスタを
用いスタティックで高速動作が可能なマルチプレクサ回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のマルチプレクサ回路を、
3:1マルチプレクサを一例として図4に示す。3個の
Dフリップフロップによるシフトレジスタと、3個の2
入力NANDゲートと、1個の3入力NANDゲート
と、1個のリタイミング用Dフリップフロップとで構成
される。
【0003】シフトレジスタに与えられたビットクロッ
ク幅のハイレベルパルス信号は、ビットクロックに同期
してシフトレジスタをスキャンしていく。各々のパラレ
ル入力データ(D0,D1,D2)は、対応するレジス
タの出力Qによって2入力NANDゲートで順番に刻ま
れていく。これらの出力は3入力NANDゲートで多重
され、リタイミング用Dフリップフロップを介してビッ
トクロックに同期したシリアルデータとして出力され
る。このシフトレジスタを構成するDフリップフロップ
回路は、CMOS技術を適用した場合、図4の破線内に
示すように、2個のインバータと2個のトランスファゲ
ートとからそれぞれ構成される2つのラッチをマスタス
レイブ接続し、入力Dと出力Qにバッファインバータを
付加して実現していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来のマルチプ
レクサ回路のクリティカルパスは、シフトレジスタを構
成するDフリップフロップ、2入力NANDゲート、3
入力NANDゲート、およびリタイミング用Dフリップ
フロップである。すなわち、ビットクロックの立ち上が
りから、シフトパルスが出力Qに現れ、これが2入力N
ANDゲートと3入力NANDゲートを伝わり、次のビ
ットクロックの立ち上がりでリタイミング用Dフリップ
フロップに取り込まれるまでが、クリティカルパス遅延
時間となる。このクリティカルパス遅延時間が、所望の
ビットクロック周期を下回らねばならない。例えば、最
先端の0.15μmCMOSプロセスと電源電圧2Vを
想定し、8:1マルチプレクサ回路のクリティカルパス
遅延時間をSPICEシミュレーションで見積もると約
400psであった。これは、2.5Gb/sの最高動
作速度に相当するが、基幹系光通信システムにおいて用
いられている2.4Gb/s動作のためには、動作余裕
がほとんどなく、実際上使用できないという課題があっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のマルチプレクサ
回路は、N個のDフリップフロップで構成されるN段シ
フトレジスタと、N個の2入力NANDまたはNORゲ
ートと、N:1論理ゲートと、リタイミング論理ゲート
とを有し、Dフリップフロップにおけるスレイブラッチ
の出力を次段のDフリップフロップの入力に、スレイブ
ラッチの書き込み制御用スイッチの出力を2入力NAN
DまたはNORゲートの一方の入力に、Nビットのパラ
レル入力データを2入力NANDまたはNORゲートの
他方の入力に、N個の2入力NANDまたはNORゲー
トの出力をN:1論理ゲートの入力に、その出力をリタ
イミング論理ゲートの入力にそれぞれ接続する。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明について図面を参照し
て説明する。図1(a)は、本発明の第1の実施例の
3:1マルチプレクサ回路である(N=3の場合に相当
する)。3個のDフリップフロップによるシフトレジス
タと、3個の2入力NANDゲートと、1個の3入力N
ANDゲートと、1個のリタイミング用Dフリップフロ
ップとで構成される。シフトレジスタにはQ1とQ2の
出力を有するデュアル出力Dフリップフロップを使用し
ている。このデュアル出力Dフリップフロップ回路を、
図1(b)の破線内に示す。従来のDフリップフロップ
回路において、スレイブラッチへの書き込みを制御する
トランスファゲートの出力を取り出しQ1とし、従来通
りのスレイブラッチの出力をQ2とする。ビットクロッ
クの立ち上がりからの遅延時間は、Q1出力がQ2出力
に比べてインバータ2段相当少ない。したがって、Q1
出力をクリティカルパスである2入力NANDゲート
に、Q2出力をクリティカルパスではない次段のDフリ
ップフロップ入力にそれぞれ接続することにより、クリ
ティカルパス遅延時間を減少でき最高動作速度が向上す
る。例えば、最先端の0.15μmCMOSプロセスと
2Vの電源電圧を想定した8:1マルチプレクサ回路の
SPICEシミュレーションでは、従来技術と比較して
クリティカルパス遅延時間が約70ps減少し、約33
0psとなる。これは約3Gb/sの最高動作速度に相
当し、基幹系光通信システムにおける2.4Gb/s動
作が余裕を持って実現できる利点がある。
【0007】図2は、本発明の第2の実施例の3:1マ
ルチプレクサ回路である。上述の第1の実施例に対し
て、デュアル出力Dフリップフロップ回路から2個の入
出力バッファインバータを削除している。したがって、
D入力に対してQ1出力は反転、Q2出力は非反転の関
係になるので、この場合シフトレジスタにはビットクロ
ック幅のロウレベルパルス信号を与える必要がある。本
実施例は、第1の実施例と比べて、素子数を減少でき低
消費電力化が図れる利点がある。
【0008】図3は、本発明の第3の実施例の3:1マ
ルチプレクサ回路である。上述の第1の実施例に対し
て、2入力NANDゲートに替えて2入力NORゲート
を、3入力NANDゲートに替えて3入力NORゲート
をクリティカルパスに使用している。この場合、シフト
レジスタにはビットクロック幅のロウレベルパルス信号
を与える必要がある。本実施例は、GaAs DCFL
回路のように高速なNORゲートが利用できる場合や、
CMOS技術においてもnMOSをドライバにpMOS
をロードにした高速NORゲートを用いた場合に、より
高い最高動作速度が得られる利点がある。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、N個のD
フリップフロップで構成されるN段シフトレジスタと、
N個の2入力NANDまたはNORゲートと、N:1論
理ゲートと、リタイミング論理ゲートとを有し、Dフリ
ップフロップにおけるスレイブラッチの出力を次段のD
フリップフロップの入力に、スレイブラッチの書き込み
制御用スイッチの出力を2入力NANDまたはNORゲ
ートの一方の入力に、Nビットのパラレル入力データを
2入力NANDまたはNORゲートの他方の入力に、N
個の2入力NANDまたはNORゲートの出力をN:1
論理ゲートの入力に、その出力をリタイミング論理ゲー
トの入力にそれぞれ接続することにより、マルチプレク
サ回路のクリティカルパス遅延時間を短縮し、最高動作
速度を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のマルチプレクサ回路
【図2】本発明の第2の実施例のマルチプレクサ回路
【図3】本発明の第3の実施例のマルチプレクサ回路
【図4】従来のマルチプレクサ回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N個のDフリップフロップで構成される
    N段シフトレジスタと、N個の2入力論理ゲートと、N
    入力論理ゲートと、リタイミング論理ゲートとを有し、
    前記2入力論理ゲートにおける一方の入力を前記Dフリ
    ップフロップの出力に、他方の入力をNビットのパラレ
    ル入力データにそれぞれ接続し、N個の前記2入力NA
    NDゲートの出力を前記N入力論理ゲートの入力に接続
    し、その出力を前記リタイミング論理ゲートの入力に接
    続して構成したシフトレジスタ方式のN:1時分割多重
    マルチプレクサ回路において、前記Dフリップフロップ
    におけるスレイブラッチの書き込み制御用スイッチの出
    力を前記2入力論理ゲートの一方の入力に直結し、前記
    スレイブラッチの出力を次段のDフリップフロップの入
    力に接続したことを特徴とするマルチプレクサ回路。
  2. 【請求項2】 前記2入力論理ゲートが2入力NAND
    ゲートであることを特徴とする請求項1記載のマルチプ
    レクサ回路。
  3. 【請求項3】 前記2入力論理ゲートが2入力NORゲ
    ートであることを特徴とする請求項1記載のマルチプレ
    クサ回路。
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