JPH09213601A - 露光方法及び装置 - Google Patents

露光方法及び装置

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JPH09213601A
JPH09213601A JP8013624A JP1362496A JPH09213601A JP H09213601 A JPH09213601 A JP H09213601A JP 8013624 A JP8013624 A JP 8013624A JP 1362496 A JP1362496 A JP 1362496A JP H09213601 A JPH09213601 A JP H09213601A
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reticle
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JP8013624A
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Masahiro Nei
正洋 根井
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Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
    • G03F9/7003Alignment type or strategy, e.g. leveling, global alignment
    • G03F9/7046Strategy, e.g. mark, sensor or wavelength selection
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
    • G03F9/7065Production of alignment light, e.g. light source, control of coherence, polarization, pulse length, wavelength
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
    • G03F9/7088Alignment mark detection, e.g. TTR, TTL, off-axis detection, array detector, video detection

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動可能なアライメントセンサの光学調整用
の基準マークに位置による製造誤差があっても、高精度
に位置合わせを行う。 【解決手段】 XY平面内及びZ方向に移動可能なアラ
イメントセンサ1を、露光用のデータファイルに設定さ
れたウエハマークWMの位置に合わせて移動し、レチク
ルマークRMと基準マーク部材16上の基準マークKM
X1との位置ずれ量ΔX1 を測定する。最初にオフセッ
ト取りした位置にアライメントセンサ1の測定点が位置
決めされるように基準マークKMX1を移動したときの
移動量X2を測定し、基準マークKMX1のマークピッ
チの整数倍と移動量X2 との差ΔX 2 、及び位置ずれ量
ΔX3 を測定する。次に、基準マークの製造誤差bを、
b=ΔX2 −(ΔX3 −ΔX1 )により計算する。この
製造誤差に基づき補正したベースライン量に基づいて例
えばダイ・バイ・ダイ方式で露光を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素
子、液晶表示素子、撮像素子(CCD等)、又は薄膜磁
気ヘッド等を製造するためのフォトリソグラフィ工程に
おいて、マスク上のパターンを感光性の基板上に露光す
るための露光方法及び露光装置に関し、特にマスクと感
光基板との位置合わせのためのアライメントセンサが基
板上の位置合わせ用マークの位置に応じて移動可能な構
成を有する場合に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子等をフォトリソグ
ラフィ技術を用いて製造する際に使用されるステッパー
等の投影露光装置においては、マスクとしてのレチクル
上に形成された回路パターンを感光基板としてのウエハ
又はガラスプレート等上のフォトレジスト層に高い重ね
合わせ精度で転写するために、レチクルとウエハとを高
精度に位置合わせ(アライメント)することが求められ
ている。このためのアライメントセンサとしては、レー
ザ光をウエハ上のドット列状のアライメントマークに照
射し、そのマークにより回折又は散乱された光を用いて
そのマークの位置を検出するLSA(Laser Step Align
ment)方式、ハロゲンランプを光源とする波長帯域幅の
広い光で照明して撮像したアライメントマークの画像デ
ータを画像処理して計測するFIA(Field Image Alig
nment)方式、あるいはウエハ上の回折格子状のアライメ
ントマークに、同一周波数又は周波数を僅かに変えたレ
ーザ光を2方向から照射し、発生した2つの回折光を干
渉させ、その位相からアライメントマークの位置を計測
するLIA(Laser Interferometric Alignment )方式
等のアライメントセンサがある。
【0003】また、従来のアライメント方式としては、
投影光学系を介してウエハの位置を測定するTTL(ス
ルー・ザ・レンズ)方式、及び投影光学系を介すること
なく直接ウエハの位置を計測するオフ・アクシス方式に
よるアライメントが主流であったが、最近では、ICの
高集積化が進み露光装置の重ね合わせ精度に対する要求
が厳しくなってきている。そのためにTTR(スルー・
ザ・レチクル)方式のアライメント方法が注目されてい
る。このTTR方式のアライメント方法(以下、「TT
Rアライメント」という)は、露光時にウエハ上のアラ
イメントマークとレチクル上のアライメントマークとを
同時に観察し、両者の相対位置を目標値に追い込むもの
であり、露光位置でアライメント動作を行い、ウエハス
テージのステッピング精度の影響を受けない高精度な重
ね合わせ露光を行うことができるという特徴がある。
【0004】ところで、ウエハ上の回路パターンは、何
層もの積み重ねにより形成される。その場合、ウエハ上
に形成されるアライメントマーク(ウエハマーク)が複
数の層(レイヤ)で使用されると、その間のプロセスに
よって次第に損傷を受けるため、レイヤに応じてウエハ
マークの打ち換えが行われ、ウエハマークの位置が変化
する。従って、TTRアライメントの特徴を生かすため
に、ウエハ上のショット領域に付設されたウエハマーク
の位置に応じてアライメントセンサの移動が可能に構成
された投影露光装置も開発されている。
【0005】斯かる移動可能に構成されたアライメント
センサにおける従来のTTRアライメントは、露光波長
を用いてレチクル上のマークとウエハ上のマークを重ね
て観察しその両者の位置ずれを所定の許容範囲内に追い
込む方法により行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
は光学系の調整誤差等によって、アライメントセンサの
計測結果には再現性のある一定の誤差、即ち、オフセッ
トが含まれている。そこで、例えば投影露光装置の立ち
上げ時(組立調整時)等には、光学系等の調整完了後
に、そのアライメントセンサの計測結果を用いて試し焼
き(テストプリント)を行って、重ね合わせ誤差を計測
し、この計測された重ね合わせ誤差をオフセットとして
記憶する「オフセット取り」という工程が実施される。
その後、アライメントセンサをウエハマークの位置に応
じて移動したときにも通常の要求精度の場合には、特に
移動した場所において再びオフセット取りを行うことは
なかった。但し、特に重ね合わせ精度の要求が厳しい場
合には、オフセット取りをアライメントセンサを移動さ
せる毎に実行することもあった。このように、いちいち
アライメントセンサが移動する毎にテストプリントを行
ってオフセット取りを行うのは繁雑であった。
【0007】本発明は斯かる点に鑑み、ウエハマークの
打ち換え等によりアライメントセンサの位置が移動して
も、簡易な方法で正確にオフセット取りを行うことがで
きる露光方法を提供することを目的とする。更に、本発
明はこのような露光方法を実施できる露光装置を提供す
ることをも目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による露光方法
は、所定のアライメント光(LB1 ,LB2 )を用いて
マスク(6)上の位置合わせ用マーク(RM)と、基板
ステージ(11)上に載置される感光性の基板(9)上
の位置合わせ用マーク(WM)と、の相対的な位置ずれ
量を検出するアライメント系(1)を用いて、そのマス
ク(6)とその基板(9)との位置合わせを行って、そ
のマスク(6)上のパターンを投影光学系(21)を介
してその基板(9)上に転写する露光方法において、そ
のアライメント系(1)をその基板(9)上の位置合わ
せ用マーク(WM)の形成位置に応じて移動自在に配置
し、その基板ステージ(11)上にそのアライメント系
(1)の調整のための基準マーク(KMX1)が形成さ
れた基準マーク部材(16)を配置して、その基板ステ
ージ(11)を駆動してその基準マーク(KMX1)を
所定の基準位置に移動して、そのアライメント系(1)
をその基板(9)上の位置合わせ用マーク(WM)の位
置に合わせて移動し、そのアライメント系(1)によっ
てそのマスク(6)上の位置合わせマーク(RM)とそ
の基準マーク(KMX1)との第1の位置ずれ量を計測
する第1工程(ステップ104)を有する。
【0009】更に、本発明は、その基板ステージ(1
1)を駆動してその基準マーク(KMX1)の製造誤差
が既知の部分をそのアライメント系(1)の検出点に移
動し、そのアライメント系(1)によりそのマスク
(6)上の位置合わせマーク(RM)とその基準マーク
(KMX1)との第2の位置ずれ量を計測する第2工程
(ステップ105,106)と、その第1及び第2の位
置ずれ量の差分を算出し、その算出結果に基づいてその
マスクとその基板との相対位置を補正する第3工程(ス
テップ110)と、を有するものである。
【0010】斯かる本発明の露光方法によれば、アライ
メント系(1)の移動に伴って基準マーク(KMX1)
上のアライメント系(1)の検出点の位置が変化する。
この場合、基準マーク(KMX1)に製造誤差があると
検出点の位置により測定誤差が発生する。しかし、本発
明では第1工程(ステップ104)に示すように、その
位置におけるマスク(6)上の位置合わせマーク(R
M)と、基準マーク部材(16)上の基準マーク(KM
X1)と、の第1の位置ずれ量(ΔX1 )を測定し、次
に、第2工程(ステップ105,106)に示すよう
に、アライメント系(1)の検出点を基準マーク(KM
X1)の製造誤差が既知の部分に移動してマスク(6)
上の位置合わせ用マーク(RM)と基準マーク部材(1
6)上の基準マーク(KMX1)との第2の位置ずれ量
ΔX3 を計測し、それら第1及び第2の位置ずれ量(Δ
1 ,ΔX3 )の差分(=ΔX3 −ΔX1 )を計算す
る。この場合、その差分とそのときの基板ステージの移
動量とのオフセットは例えば基準マーク(KMX1)の
製造誤差により発生するものであり、このオフセットに
基づいてマスク(6)と基板(9)との相対位置を補正
することにより、基準マーク(KMX1)の製造誤差に
よるアライメント系(1)の測定誤差が補正される。
【0011】この場合、その第3工程におけるその相対
位置の補正は、そのアライメント系(1)によるその基
板(9)上での検出中心と露光中心との間隔を検出する
ためのベースライン計測時に行われることが好ましい。
これにより、ベースライン計測値が補正され、基準マー
ク(KMX1)の製造誤差等の残留によるマスク(6)
と基板(9)との位置合わせ精度の低下が抑えられる。
【0012】また、本発明による露光装置は、露光用の
照明光(IL)でマスク(6)上のパターンを感光性の
基板(9)上に転写露光する投影光学系(21)と、そ
の基板(9)をその投影光学系(21)の光軸(AX)
に垂直な平面内で位置決めする基板ステージ(11)
と、を有する露光装置において、その基板(9)上の位
置合わせ用マーク(WM)の形成位置に応じて移動自在
に設けられ、そのマスク(6)の位置合わせマーク(R
M)とその基板(9)上の位置合わせマーク(WM)と
の相対的な位置ずれ量を計測するアライメント系(1)
と、その基板ステージ(11)上に配置され、そのアラ
イメント系(1)の調整のための基準マーク(KMX
1)が形成されたその基準マーク部材(16)と、その
基準マーク(KMX1)を所定の距離だけ移動させたと
きのそのアライメント系(1)によるそのマスク(6)
上の位置合わせ用マーク(RM)とその基準マーク(K
MX1)との位置ずれ量の計測値の差分とを算出する算
出手段(15a)と、この算出手段の算出結果に基づい
てそのマスク(6)とその基板(9)との相対位置を制
御する制御手段(15)と、を備えるものである。
【0013】斯かる本発明の露光装置によれば、アライ
メント系(1)による位置合わせ用マーク(RM)と基
準マーク(KMX1)との位置ずれ量の計測値の差分を
算出する算出手段(15a)と、その差分に基づいてマ
スク(6)と基板(9)との相対位置を制御する制御手
段(15)とを備えているので、上述の本発明の露光方
法を実施できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
につき図1〜図3を参照して説明する。本例は、ステッ
パー型の投影露光装置において2光束ヘテロダイン干渉
方式(LIA方式)でTTR(スルー・ザ・レチクル)
方式のアライメントセンサを使用して、ダイ・バイ・ダ
イ方式で露光する場合に本発明を適用したものである。
2光束ヘテロダイン方式は例えば特開平2−27230
5号公報に開示されている。
【0015】図2は、本例の投影露光装置の全体の概略
構成を示し、この図2において、露光時には不図示の露
光照明系からの波長λ0 の露光用の照明光ILがレチク
ル6に照射され、その照明光のもとでレチクル6のパタ
ーンが投影光学系21を介して例えば1/5に縮小され
てフォトレジストが塗布されたウエハ9上の各ショット
領域に投影される。露光用の照明光ILとしては、水銀
ランプのi線(波長:365nm)の他エキシマレーザ
光(波長:248nm,193nm等)等も使用でき
る。以下、投影光学系21の光軸AXに平行にZ軸を取
り、Z軸に垂直な平面で図2の紙面に平行にX軸を、図
2の紙面に垂直にY軸を取って説明する。
【0016】この場合、レチクル6はレチクルステージ
10上に保持され、レチクルステージ10は投影光学系
21の光軸AXに垂直な平面内でX方向、Y方向、及び
回転方向(θ方向)にレチクル6の位置決めを行う。レ
チクルステージ10上に固定された移動鏡12、及び外
部に設置されたレーザ干渉計(不図示)によりレチクル
ステージ10のX座標、Y座標、及び回転角が常時計測
され、計測値が装置全体の動作を統轄制御する中央制御
系15に供給されている。レチクル6のパターン領域の
近傍にはX軸用の回折格子状のレチクルマークRM、及
びY軸用の回折格子状のレチクルマーク(不図示)が形
成され、それらの外側にはレチクルアライメント用の一
対のアライメントマーク(不図示)も形成されている。
【0017】一方、ウエハ9は不図示のウエハホルダを
介してウエハステージ11上に載置されている。ウエハ
ステージ11は投影光学系21の光軸AXに垂直な平面
内でX方向、Y方向、及び回転方向(θ方向)にウエハ
9の位置決めを行うと共にウエハ9の焦点方向(Z方
向)の位置決めも行う。ウエハステージ11上に固定さ
れた移動鏡13、及び外部に設置されたレーザ干渉計
(不図示)によりウエハ9のX座標、Y座標、及び回転
角が常時計測され、計測値が中央制御系15に供給され
ている。ウエハ9の各ショット領域にはX軸の回折格子
状のウエハマークWM及びY軸の回折格子状のウエハマ
ーク(不図示)が付設されている。
【0018】また、ウエハステージ11上のウエハ9の
近傍にはウエハマークと同じピッチの格子状の基準マー
ク等が形成された基準マーク部材16が固定され、後述
のアライメントセンサ1のキャリブレーション時には、
基準マーク部材16が投影光学系21の露光フィールド
内に移動され、基準マーク部材16上の基準マークがウ
エハマークと同様にアライメント照明光により照明され
る。この基準マークは、照射されるアライメント照明光
より計測方向及び非計測方向の幅が共に広く形成されて
いる。図2ではその内、X軸用の基準マークKMX1を
示す。
【0019】図3は、基準マーク部材16の構成を説明
するための平面図を示し、この図3に示すように、基準
マーク部材16の左右方向(X方向)の端部中央にはア
ライメント用の十字状の基準マーク(以下、「アライメ
ント基準マーク」という)KMA,KMBが形成されて
いる。レチクルアライメント時にはこのアライメント基
準マークKMA,KMBとレチクル6上の不図示のアラ
イメントマークとを不図示のレチクルアライメントセン
サで観察することによりレチクル6のアライメント、即
ち基準マーク部材16の中心のレチクル6の投影像の中
心(露光中心)への設定が行われる。
【0020】これらのアライメント基準マークKMA,
KMBの内側に近接してそれぞれY軸用の基準マークK
MY1,KMY2が形成されている。また、基準マーク
部材16のY方向の両端部近傍の中央にX軸用の基準マ
ークKMX1,KMX2が形成されている。本例の投影
露光装置にはX軸に2軸、Y軸に2軸、計4軸のアライ
メントセンサが設置されており、これらの4軸のアライ
メントセンサによりそれぞれ基準マークKMX1,KM
X2,KMY1,KMY2の位置ずれが検出される。図
2ではその内1つのX軸用の第1のアライメントセンサ
1を示す。以下では、もう1つのX軸用のアライメント
センサをX軸用の第2のアライメントセンサと呼び、Y
軸用の2つのアライメントセンサをY軸用の第1及び第
2のアライメントセンサと呼ぶ。
【0021】図2に戻り、本例でTTRアライメントを
行うアライメントセンサ1は、レチクル6の上方に設置
されている。本例のアライメントセンサ1は、図2中点
線の枠で示すように、アライメント光学系2、ダイクロ
イックミラー40、及びダイクロイックミラー40の右
方の対物レンズ39から構成されている。また、アライ
メントセンサ1は、センサ駆動系14によりX方向、Y
方向、及びZ方向に自在に移動できるようになってお
り、センサ駆動系14を制御する中央制御系15の指令
により必要に応じ所定の位置まで移動する。なお、アラ
イメントセンサ1はX方向の位置ずれを計測するもので
あるが、前述のように同様のTTR方式のアライメント
センサはX方向の計測のためにもう1軸、Y方向の計測
用として2軸、計4軸分が設置されており、レチクル6
とウエハ9とのX方向、Y方向、及び回転方向の位置ず
れ量が計測できるようになっている。以下では、X方向
の位置決め方法を例に取って説明する。
【0022】アライメントセンサ1によりアライメント
を行う際には、アライメント光学系2中の2つのレーザ
光源から射出されたレーザビームは、所定の周波数変調
を受けてアライメント光として射出される。アライメン
ト光としては、ウエハ9上に塗布されているフォトレジ
ストに対する感光性の弱い波長域の光(例えばHe−N
eレーザ光源からの波長633nmのレーザビーム等)
が使用される。このアライメント光は対物レンズ39、
ダイクロイックミラー40を介してレチクル6上の回折
格子状のX軸のレチクルマークRM、及び光透過性の窓
部(レチクル窓)RWに照射され、レチクル窓RWを透
過したアライメント光がウエハ9上の位置決め対象のシ
ョット領域に付設されたX軸のウエハマークWMに照射
される。
【0023】そして、ウエハマークWMでの回折により
生じたヘテロダインビーム、及びレチクルマークRMで
の回折により生じたヘテロダインビームが、ダイクロイ
ックミラー40、及び対物レンズ39を経てアライメン
ト光学系2に戻り、アライメント光学系2内の受光系で
3つのビート信号が生成される。これらのビート信号が
不図示のアライメント信号処理系に供給され、ここでレ
チクルからのレチクルビート信号とウエハからのウエハ
ビート信号との位相差が検出され、検出された位相差が
中央制御系15に供給される。中央制御系15には各種
の演算を行う演算系15aが付随しており、中央制御系
15から供給される情報に基づいて必要な演算を行い、
その演算結果を中央制御系15に供給する。
【0024】ここで、アライメント光学系2及びレーザ
ビームの光路について更に詳しく説明する。本例では、
第1の光源31A及び第2の光源31Bの2つの光源を
使用し、それら2つの光源31A,31Bからそれぞれ
射出される異なった2つの波長のレーザビームを使用し
ている。1波長のみのレーザビームでは、ウエハ表面の
反射率やウエハ表面に塗布されたフォトレジストの屈折
率及び反射率により、ウエハ表面からの反射光の信号強
度が変化して安定した信号が得られないが、2つの波長
をもつレーザビームによれば、ウエハの表面やフォトレ
ジストの状態にかかわらず安定した信号強度を得ること
ができるからである。そして、例えばHe−Neレーザ
光源よりなる第1の光源31Aからは波長λ1 のレーザ
ビームが射出され、例えばレーザダイオードよりなる第
2の光源31Bからは波長λ2 のレーザビームが射出さ
れる。
【0025】光源31Aからのレーザビームはダイクロ
イックミラー42を透過し、光源31Bからのレーザビ
ームはダイクロイックミラー42で水平方向に反射され
る。そして、2つの光源31A,31Bからの2つのレ
ーザビームはダイクロイックミラー42を出たところで
1つのレーザビームB0 に合成される。ダイクロイック
ミラー42からのレーザビームB0 は、ハーフミラー3
2によりハーフミラー32を透過するレーザビームB1
とハーフミラー32で反射されるレーザビームB2 との
2つのレーザビームに2分割される。レーザビームB1
は直接周波数F 1 で駆動されている音響光学素子(以
下、「AOM」と言う)34aに入射する。他方のレー
ザビームB2 は、ハーフミラー32で反射された後、反
射ミラー33でレーザビームB1 と平行になるように反
射され、周波数F2 で駆動されているAOM34bに入
射する。なお、周波数F1 及びF2 はそれぞれ数10M
Hzであり、且つ両周波数の差が一例として50kHz
となっている。AOM34a,34bではそれぞれ入射
するレーザビームB1 ,B2 を周波数変調してアライメ
ント照明光LB1 ,LB2 として射出する。両照明光L
1 ,LB2 の周波数差は50kHzである。
【0026】AOM34a,34bにより周波数が変調
されたアライメント照明光LB1 ,LB2 は、それぞれ
ハーフミラー35に入射し、所定の割合の照明光が透過
して調整光学系43に入射する。ハーフミラー35で下
方に反射されたアライメント照明光LB1 ,LB2 は、
集光レンズ36により参照格子37上に集光され、参照
格子37からの±1次回折光よりなるヘテロダインビー
ムが光電検出素子38に入射し、光電検出素子38から
周波数50kHzの参照ビート信号が出力される。
【0027】調整光学系43は、波長λ1 ,λ2 の2色
のアライメント照明光のウエハ9上での相対入射角を変
化させる不図示の直視プリズム、及びテレセントリック
性を調整するための光学系等を含み、調整光学系43は
これらの直視プリズム及び光学系を駆動するそれぞれの
駆動系を介して中央制御系15により制御されている。
調整光学系43を出たアライメント照明光LB1 ,LB
2 は、対物レンズ39を介してダイクロイックミラー4
0に向かう。以上のように、アライメントセンサ1内で
生成され、波長λ0 の露光照明光ILと異なる波長
λ1 ,λ2 からなる一対のアライメント照明光LB1
LB2 が、ダイクロイックミラー40で方向が変えられ
た後、レチクル6に向けて射出される。
【0028】アライメント照明光LB1 ,LB2 の約1
/2は、レチクル6の下面に形成された回折格子状のレ
チクルマークRM上に集光され、一部がレチクルマーク
RMから反射され、一部がレチクルマークRMで回折さ
れる。この場合、アライメント照明光LB1 ,LB
2 は、YZ平面に平行で且つ光軸AXに対して互いに対
称な入射角でレチクルマークRMに照射され、レチクル
マークRMのピッチは一方の一次回折光が他方の入射方
向に戻るように設定されている。従って、レチクルマー
クRMによる照明光LB1 ,LB2 の反射光(0次光)
は互いに光路を換える形で反射され、入射光路を逆に戻
ってアライメントセンサ1に戻る。一方、レチクルマー
クRMによる照明光LB1 の+1次回折光LB1 +1 と照
明光LB2 の−1次回折光LB2 -1 とは、それぞれ入射
時の光路を逆戻りしてアライメントセンサ1の内部に戻
るようになっている。即ち、アライメント照明光LB1
の0次光とアライメント照明光LB2 の−1次回折光L
2 -1 とがレチクル側の第1のヘテロダインビームとな
り、+1次回折光LB1 +1 とアライメント照明光LB2
の0次光とがレチクル側の第2のヘテロダインビームと
なる。
【0029】また、アライメント照明光LB1 ,LB2
の残りの部分は、レチクル6のレチクルマークRMの近
傍に形成されたレチクル窓RWを通過し、投影光学系2
1中の色収差制御板5に達する。色収差制御板5のアラ
イメント照明光LB1 ,LB 2 の通過部分には、それぞ
れ回折格子状の軸上色収差制御素子が形成されており、
アライメント照明光LB1 ,LB2 はそれぞれ軸上色収
差制御素子1a,1bで所定角度だけ曲げられて、回折
格子状のウエハマークWMに対し互いに対称な入射角で
照射される。
【0030】アライメント照明光LB1 の+1次回折光
LB1 +1 とアライメント照明光LB 2 の−1次回折光L
2 -1 とはそれぞれ真上に発生し、これら2つの回折光
がアライメント検出光(ヘテロダインビーム)となる。
この場合、色収差制御板5の偏向作用により投影光学系
21によるアライメント照明光LB1 ,LB2 に対する
軸上色収差が除去されているため、レチクルマークRM
上で交差したアライメント照明光LB1 ,LB2 がウエ
ハマークWM上でも交差するようになっている。また、
色収差制御板5の軸上色収差制御素子1a,1bをそれ
ぞれ通過したアライメント照明光LB1 ,LB2 の±1
次回折光LB1 +1 ,LB2 -1 は軸上色収差制御素子1c
を通過する。更に、色収差制御板5はアライメント照明
光のウエハ9上での入射位置(横方向の色収差)を制御
する機能も有している。ウエハマークWMからのアライ
メント検出光は、色収差制御板5上の別の軸上色収差制
御素子1cを通ることによって縦方向の色収差に対応す
る分だけ偏向されて、レチクル窓RWに向かう。その
後、各検出光はレチクル窓RW、ダイクロイックミラー
40、及び対物レンズ39を介して再びアライメント光
学系2へ戻る。
【0031】レチクルマークRM及びウエハマークWM
からの3組のヘテロダインビームはアライメント光学系
2に戻った後、調整光学系43を介してハーフミラー3
5により反射され、光電検出素子に受光される。この場
合、図2に示すように、ウエハマークWMからの±1次
回折光LB1 +1 ,LB2 -1 よりなるヘテロダインビーム
は光電検出素子41cにより受光される。また、レチク
ルマークRMからの−1次回折光LB2 -1 及びレチクル
マークRMで反射された照明光LB1 よりなるヘテロダ
インビームは光電検出素子41bに受光され、レチクル
マークRMからの+1次回折光LB1 +1 及びレチクルマ
ークRMで反射された照明光LB2 よりなるヘテロダイ
ンビームは光電検出素子41aに受光される。光電検出
素子41a,41bからはそれぞれレチクルマークRM
の位置に対応する第1及び第2のレチクルビート信号が
出力され、光電検出素子41cからウエハマークWMの
位置に対応するウエハビート信号が出力される。
【0032】2つのレチクルビート信号及びウエハビー
ト信号は、それぞれアライメント信号処理系(不図示)
に供給され、ここで例えば、第1のレチクルビート信号
とウエハビート信号との位相差が検出される。検出され
た位相差は中央制御系15に供給される。例えばダイ・
バイ・ダイ方式(以下、「D/D方式」ともいう)のア
ライメント(露光)を行う場合には、中央制御系15
は、両ビート信号の位相差に基づき、レチクルマークと
ウエハマークとの位置ずれが所定の目標追い込み値にな
るように、ウエハステージ11の位置を調整する。その
後、レチクル6のパターン像がウエハ9の当該ショット
領域に投影露光される。
【0033】次に、本例の露光動作につき主に図1を参
照して説明する。本例では、基準マーク部材16上の基
準マークに製造誤差がある場合、アライメントセンサの
基準マーク上の検出点の位置により発生する測定誤差
(オフセット)を正確に計測してオフセット取りを行う
と共に、それに基づいてベースライン量を補正するもの
である。
【0034】図1は、本例の露光方法を説明するための
フローチャートを示す。なお、予め本例の4軸のアライ
メントセンサにより初期のオフセット取りが既に行わ
れ、そのとき検出されたオフセット量が中央制御系15
に記憶されているものとする。即ち、その初期のオフセ
ット取りの際には、例えば図3の基準マーク部材16を
露光フィールドに移動して、基準マーク部材16上のア
ライメント基準マークとテストプリント用のレチクル上
のレチクルマークとを、不図示のレチクルアライメント
センサを用いて位置合わせした状態で、4軸のアライメ
ントセンサによって基準マークKMX1,KMX2,K
MY1,KMY2と対応するレチクル上のアライメント
マークとの位置ずれ量BX1,BX2,BY1,BY2
を計測して、目標値として記憶する。この際の4軸のア
ライメントセンサによる基準マークKMX1,KMX
2,KMY1,KMY2上の計測点を点線で示す計測点
45X1,45X2,45Y1,45Y2とする。従っ
て、図2のX軸のアライメントセンサ1による計測点は
基準マークKMX1上の計測点45X1となる。
【0035】次に、重ね焼き用のウエハを露光フィール
ドに移動して、4軸のアライメントセンサによってウエ
ハ上の露光対象のショット領域に付設されたウエハマー
クと、対応するレチクル上のレチクルマークとの位置ず
れ量が上述の目標値BX1,BX2,BY1,BY2と
なるように位置合わせを行って、レチクル上のパターン
を投影光学系21を介してウエハ上に投影露光する。そ
の後、ウエハの現像を行って、ウエハ上に既に形成され
ていたパターンと今回露光されたパターンとの位置ずれ
量aX1,aX2,aY1,aY2を実測する。このよ
うに残留している位置ずれ量aX1,aX2,aY1,
aY2が各アライメントセンサのオフセットとなり、そ
の後は各アライメントセンサの計測値から対応するオフ
セットを差し引いて得られる結果に基づいてアライメン
トが実行される。
【0036】以下では、代表的に図2のX軸のアライメ
ントセンサ1の光学調整及びオフセット取り等の動作に
つき説明する。この場合、基準マーク部材16上のX軸
の基準マークKMX1上の計測点45X1は初期のオフ
セット取りが行われた位置であるため、計測点45X1
を基準マークKMX1の原点、即ち製造誤差が0の位置
とみなすことができる。また、以下ではそのアライメン
トセンサ1の初期のオフセットをaとして説明する。
【0037】図1に示すように、ステップ101におい
て、先ずレチクル6を図2のレチクルステージ10上に
搬送した後、ウエハステージ11上の基準マーク部材1
6が投影光学系21の露光フィールド内に位置するよう
にウエハステージ11を駆動する。そして、不図示のレ
チクルアライメントセンサを用いて、レチクル6の2個
のアライメントマークを図3に示す基準マーク部材16
のアライメント基準マークKMA,KMBに対して位置
決めする。これによって、基準マーク部材16上の中心
が露光中心に合わせ込まれる。そして、中央制御系15
は露光対象とするレチクル及びウエハの各種条件が記録
されている不図示の露光用のデータファイルからレチク
ル6上のレチクルマークRMの位置、及び露光対象のウ
エハの各ショット領域のウエハマークの位置を読み込
み、ステップ102においてセンサ駆動系14を介して
アライメントセンサ1の位置を設定する。
【0038】次に、ステップ103において、アライメ
ントセンサ1に対して各種光学調整が自動で行われる。
このステップ103の調整工程では、ステップ102で
移動されたアライメントセンサ1において、アライメン
ト照明光の光軸の計測方向及び非計測方向におけるテレ
セントリック性の調整、2つの波長λ1 ,λ2 の照明光
のウエハ9上への入射角度の調整、及びアライメント照
明光のウエハ9上での照射位置の調整等が行われる。
【0039】また、このようにアライメントセンサ1が
移動すると、オフセットが初期値aから変化している恐
れがある。そこで、アライメントセンサ1について以下
のようにオフセット取りを行う。先ず、ステップ104
でアライメントセンサ1を固定し、基準マーク部材16
の中心を露光中心に合わせた状態で、基準部材16の基
準マークKMX1にアライメント照明光を照射し、基準
マークKMX1に対応するウエハビート信号を取り込
み、レチクルマークRMに対応するレチクルビート信号
との位相差より両マークのX方向への位置ずれ量を求
め、中央制御系15に記憶する。図3に示すように、基
準マーク部材16上の基準マークKMY1の位置を検出
するアライメントセンサ1からのアライメント照明光L
1 ,LB2 が実線で示す矩形の測定点46X1に照射
され、位置ずれ量が測定される。ここで求められた位置
ずれ量をΔX1 とする。図3には、第1のアライメント
センサ1以外のアライメントセンサ、即ちX軸用の第2
のアライメントセンサ、及びY軸用の第1及び第2のア
ライメントセンサからのアライメント照明光の移動後の
測定点46X2、及び測定点46Y1,46Y2も共に
示す。
【0040】次に、ステップ105において、ウエハス
テージ11を駆動して、装置の初期のオフセット取りを
行った計測点45X1にアライメント照明光LB1 ,L
2が照射されるように、基準マークKMX1を移動さ
せ、そのときのウエハステージ11のX方向への移動量
を記憶する。言い換えると、投影光学系21の投影倍率
をβとして、ステップ102でのアライメントセンサ1
の移動量のβ倍の移動量だけ逆方向にウエハステージ1
1が移動する。図3ではアライメントセンサ1のアライ
メント照明光LB1 ,LB2 が、オフセット取りを行っ
た測定点45X1に照射されるように位置決めされる。
このとき、測定点46X1から測定点45X1までのウ
エハステージ11のX方向への移動量をX2 とし、基準
マークKMX1のマークピッチの整数倍とX2 との差を
ΔX2 とする。そして、ステップ106で、基準マーク
KMX1に対応するウエハビート信号を取り込み、レチ
クルマークRMに対応するレチクルビート信号との位相
差より両マークの位置ずれ量を求める。ここで求められ
た位置ずれ量をΔX3 とする。一般にLIA方式では計
測対象マークのピッチの±1/4又は1/2の範囲内で
のみ正確に位置検出が行われるが、ここではウエハステ
ージ11の移動量より、基準マークのピッチの例えば±
1/4倍を単位とする位置ずれ量もΔX3 に含まれてい
るものとする。次に、演算系15aにより基準マークK
MX1の測定点46X1での製造誤差bを次式より算出
する。
【0041】b=ΔX2 −(ΔX3 −ΔX1 ) そして、求められた製造誤差bを中央制御系15で記憶
する。X軸用の第1のアライメントセンサ1に対して以
上のステップ104〜106が終了すると、ステップ1
07で全て(全軸)のアライメントセンサでの計測が終
了したかどうかを確認する。全軸のアライメントセンサ
に対する計測が終了していない場合は再びステップ10
4に戻り、次のアライメントセンサに対して順次ステッ
プ104〜106が繰り返され、全軸のアライメントセ
ンサに対する計測が終了した時点でステップ108に移
行する。
【0042】以上、ステップ107までのステップによ
り、X軸用の第1,第2のアライメントセンサ、及びY
軸用の第1、第2のアライメントセンサの移動後の測定
点での基準マークの製造誤差が検出され、中央制御系1
5に記憶される。以上の作業でアライメントセンサの基
準マークを用いたオフセット取りが終了し、次のステッ
プ108でベースラインチェックが行われる。このベー
スラインチェックは、アライメントセンサの検出中心と
レチクル6の投影パターンの中心(露光中心)との位置
ずれ量を計測するものであり、再び基準マーク部材16
上のアライメント基準マークKMA,KMBをレチクル
6上のアライメントマークに合わせた状態で、基準マー
ク部材16上の基準マークと対応するレチクル6上のレ
チクルマークとの位置ずれ量を計測する。この場合も4
軸のアライメントセンサによりX方向に2つ、Y方向に
2つ、計4つの位置ずれ量のデータが検出されるが、こ
こでもX軸用の第1のアライメントセンサ1に関する位
置ずれ量cにより代表させるものとする。ここで、求め
られた位置ずれ量c、即ちベースライン量を先に求めら
れたオフセットa及び製造誤差bに基づいて補正し、演
算系15aにより最終的なベースライン量Bを次式より
求める。
【0043】B=c+(b+a) この補正されたベースライン量Bは中央制御系15に記
憶される。他のアライメントセンサに関しても同様にベ
ースライン量が求められる。以上でベースラインチェッ
クを含む一連のアライメントセンサ1に対する光学系の
セットアップが終了し、露光動作に入る。そして、以下
のD/D方式の露光工程において、以上で求められた相
対関係を維持するように露光が行われることになる。先
ず、ステップ109において、ウエハ9をウエハステー
ジ11上にロードし、不図示のサーチアライメントセン
サにより、粗い位置決めであるサーチアライメントを行
う。サーチアライメントによってウエハ9上の大体のシ
ョットの配列座標は求まっており、次のステップ110
において、D/D方式によりレチクル6の回路パターン
をウエハ9上の各ショット領域に露光する。
【0044】D/D方式は、前述のように、露光対象の
ショット領域毎にアライメントセンサ1によりレチクル
マークRMとウエハマークWMとの位置合わせを行っ
て、当該ショット領域に露光するもので、D/D方式で
は、グローバルアライメントと呼ばれる複数のショット
領域の計測結果に基づいて配列座標を求める方式に対
し、ウエハ内の非線形誤差等の影響が低減される利点が
ある。更に、本例では、ウエハマークWMとレチクルマ
ークRMとを露光位置において計測するため、重ね合わ
せ精度がウエハステージの位置決め誤差に影響されな
い。但し、本発明の効果はD/D方式に限定されるもの
でなく、TTR方式のアライメントセンサを使用して、
グローバルアライメント方式でアライメントを行う場合
も本発明の適用によって位置決め精度が向上する。
【0045】以上、本例によれば、基準マーク部材に形
成された基準マークの製造誤差を精密に検出するので、
ウエハマークの打ち換え等によりアライメントセンサの
位置を変える場合でも、基準マークの製造誤差に基づく
アライメントセンサの測定誤差(オフセット)が補正さ
れ、レチクル6とウエハ9とを精密に位置合わせするこ
とができる。また、予めアライメントセンサの位置に対
応して基準マークの製造誤差を求めるための多くの時間
及びデータを記憶するための膨大な量のメモリーを必要
としない利点もある。
【0046】次に、本発明の露光方法の実施の形態の他
の例について図4を参照して説明する。前述の例は、ア
ライメントセンサ1をレチクルマーク及びウエハマーク
の位置に応じて移動する毎に基準マークの製造誤差を測
定するものであるが、本例では、予め基準マーク上の所
定の複数の点における製造誤差を計測し、アライメント
センサが移動する毎に基準マークの製造誤差を測定する
ことなく、予め計測された製造誤差に基づいてアライメ
ントセンサ1のオフセットを補正するものである。
【0047】図4は、本例の露光動作を説明するための
フローチャートを示し、この図4において、ステップ1
06B,106Cが基準マーク上の測定点の変化に対応
して繰り返される点を除き、図1の例と同様の工程であ
り、同じ工程には同一符号を付し、その詳細説明を省略
する。また、本例の場合はステップ101〜106まで
は全軸のアライメントセンサによりほぼ同時に計測が行
われるものであり、初期設定時での露光動作を示すもの
である。
【0048】図4において、ステップ105で基準マー
クをオフセット取りを行った位置に移動し、ステップ1
06において、レチクル6のレチクルマークと基準マー
クとにアライメントセンサからアライメント照明光を照
射し、アライメント信号(ウエハビート信号、及びレチ
クルビート信号)からレチクルマークと基準マークとの
位置ずれ量を測定する。これにより全軸のアライメント
センサのオフセット取り時の位置ずれ量が測定される。
【0049】次に、アライメントセンサ毎に対応する基
準マークを所定の間隔だけ移動させ、基準マーク上の複
数の測定点でアライメント信号を取り込みレチクルマー
クとの位置ずれ量を測定し、図1のステップ106と同
様に、それらの複数の測定点における基準マークの製造
誤差を計測する。即ち、ステップ106Bで最初のアラ
イメントセンサに対応する基準マークをオフセット取り
を行った位置から所定の間隔だけ移動し、ステップ10
6Cにおいて、移動した位置でアライメント信号を取り
込み、対応するレチクルマークとの位置ずれ量を測定
し、このときのウエハステージ11の移動量とマークピ
ッチの整数倍との差に基づいて図1のステップ106と
同様に基準マークの製造誤差を測定する。次に、再び基
準マークを所定の間隔だけ移動させ、同様に基準マーク
の製造誤差を計測する。ステップ106Dにおいて、予
め設定された所定のウエハ基準マー上の測定点に対して
測定が行われたかどうかを確認し、測定が終了していな
い場合は再びステップ106Bに戻りステップ106D
までのステップが繰り返され、測定が終了した時点でス
テップ107に移行する。
【0050】ステップ107では、全てのアライメント
センサに対して以上のステップ106B〜106Dの動
作が終了したかどうかを確認する。測定が行われていな
いアライメントセンサが残っている場合は、ステップ1
06Bに戻り、そのアライメントセンサによりステップ
10B〜106Cが繰り返され、全てのアライメントセ
ンサによる測定が終了した時点で次のステップ108に
移行する工程となっている。
【0051】以上の工程で測定された各アライメントセ
ンサに対応する基準マークの所定の複数の測定点におけ
る製造誤差は、製造誤差テーブルとして中央制御系15
のメモリーに記憶され、以下のD/D露光におけるレチ
クル6とウエハ9との位置合わせを行う際のベースライ
ン量を補正するために使用される。この場合、基準マー
ク上の測定されていない位置における製造誤差は、適当
な補間法を利用して算出すればよい。
【0052】本例では、基準マークの所定の複数の測定
点における基準マークの製造誤差を予め測定するため、
アライメントセンサの位置に応じて基準マークの製造誤
差を計測する必要がない。従って、予めデータを取る時
間が必要であるが、製造誤差テーブルを保管するための
メモリーの容量が少なくて済むという利点がある。更
に、アライメントセンサを移動した後のオフセット取り
が不要となるため、スループットが向上する利点があ
る。
【0053】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取
り得ることは勿論である。
【0054】
【発明の効果】本発明の露光方法によれば、アライメン
ト系が移動した際には、自動的にその位置における基準
マークの例えば製造誤差等によって発生するオフセット
を算出し、補正することができる。従って、アライメン
ト系の位置を変更した後でも、テストプリントによる煩
雑なオフセット取りを行うことなく、高精度な重ね合わ
せ精度を実現することができる。また、予めアライメン
ト系の移動範囲に合わせて基準マークの全範囲での製造
誤差を測定する等による時間及び膨大なメモリーを必要
としない利点がある。
【0055】また、第3工程における相対位置の補正
が、アライメント系による基板上での検出中心と露光中
心との間隔を調整するためのベースライン計測時に行わ
れる場合には、ベースライン計測値が補正され、基準マ
ークの製造誤差等の残留によるマスクと基板との位置合
わせ精度の低下が抑えられる利点がある。また、本発明
の露光装置によれば、前述の本発明の露光方法を実施す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による露光方法の実施の形態の一例を示
すフローチャートである。
【図2】実施の形態で使用される投影露光装置の一例を
示す概略構成図である。
【図3】図2の投影露光装置に使用される基準マーク部
材上の各種基準マークを示す拡大平面図である。
【図4】本発明による露光方法の実施の形態の他の例を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 TTR方式のアライメントセンサ 2 アライメント光学系 LB1 ,LB2 アライメント照明光 IL 照明光(露光用) 6 レチクル 9 ウエハ 10 レチクルステージ 11 ウエハステージ 14 センサ駆動系 16 基準マーク部材 21 投影光学系 AX 投影光学系の光軸 31A,31B 光源 43 調整光学系 RM レチクルマーク WM ウエハマーク KMY1,KMY2 Y軸用の基準マーク KMX1,KMX2 X軸用の基準マーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/30 525X

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のアライメント光を用いてマスク上
    の位置合わせ用マークと、基板ステージ上に載置される
    感光性の基板上の位置合わせ用マークと、の相対的な位
    置ずれ量を検出するアライメント系を用いて、前記マス
    クと前記基板との位置合わせを行って、前記マスク上の
    パターンを投影光学系を介して前記基板上に転写する露
    光方法において、 前記アライメント系を前記基板上の位置合わせ用マーク
    の形成位置に応じて移動自在に配置し、前記基板ステー
    ジ上に前記アライメント系の調整のための基準マークが
    形成された基準マーク部材を配置して、 前記基板ステージを駆動して前記基準マークを所定の基
    準位置に移動して、前記アライメント系を前記基板上の
    位置合わせ用マークの位置に合わせて移動し、前記アラ
    イメント系によって前記マスク上の位置合わせ用マーク
    と前記基準マークとの第1の位置ずれ量を計測する第1
    工程と、 前記基板ステージを駆動して前記基準マークの所定部分
    を前記アライメント系の検出点に移動し、前記アライメ
    ント系により前記マスク上の位置合わせマークと前記基
    準マークとの第2の位置ずれ量を計測する第2工程と、 前記第1及び第2の位置ずれ量の差分を算出し、該算出
    結果に基づいて前記マスクと前記基板との相対位置を補
    正する第3工程と、 を有することを特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の露光方法であって、 前記第3工程における前記相対位置の補正は、前記アラ
    イメント系による前記基板上での検出中心と露光中心と
    の間隔を計測するためのベースライン計測時に行われる
    ことを特徴とする露光方法。
  3. 【請求項3】 露光用の照明光でマスク上のパターンを
    感光性の基板上に転写露光する投影光学系と、前記基板
    を前記投影光学系の光軸に垂直な平面内で位置決めする
    基板ステージと、を有する露光装置において、 前記基板上の位置合わせ用マークの形成位置に応じて移
    動自在に設けられ、前記マスクの位置合わせマークと前
    記基板上の位置合わせマークとの相対的な位置ずれ量を
    計測するアライメント系と、 前記基板ステージ上に配置され、該アライメント系の調
    整のための基準マークが形成された基準マーク部材と、 前記基準マークを所定の距離だけ移動させたときの前記
    アライメント系による前記マスク上の位置合わせ用マー
    クと前記基準マークとの位置ずれ量の計測値の差分とを
    算出する算出手段と、 該算出手段の算出結果に基づいて前記マスクと前記基板
    との相対位置を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする露光装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004111719A1 (ja) * 2003-06-16 2004-12-23 Olympus Corporation 像振れ補正装置

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WO2004111719A1 (ja) * 2003-06-16 2004-12-23 Olympus Corporation 像振れ補正装置
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