JPH092135A - タンクローリの底弁操作装置 - Google Patents

タンクローリの底弁操作装置

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JPH092135A
JPH092135A JP7180840A JP18084095A JPH092135A JP H092135 A JPH092135 A JP H092135A JP 7180840 A JP7180840 A JP 7180840A JP 18084095 A JP18084095 A JP 18084095A JP H092135 A JPH092135 A JP H092135A
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bottom valve
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gear
valve
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Hiroyuki Shimura
浩之 志村
Masaaki Ishibashi
正明 石橋
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1に、荷卸し等に際し作業者がタンク上に
昇り降りする必要がなく、作業者の負担が軽減されると
共に転落の危険もなく安全性が向上し、第2に、しかも
これが簡単容易に実現される、タンクローリの底弁操作
装置を提案する。 【構成】 この底弁操作装置Bは、モータ35にて、介
装歯車34,歯車32,その穴部33,伝達棒30等を
介し、ハンドル6を正逆回転させると共に、モータ35
の駆動回路36に設けられた駆動制御用の切換弁37の
操作部38を、地上寄りに配してなる。そして、タンク
2のタンク室3上のハンドル6が正逆回転されることに
より、タンク室3上部のフランジ部7や軸受8中を貫挿
させたシャフト9、そしてタンク室3内の連結機構5を
介し、タンク室3底部の底弁を開閉するようになってい
る。そこで作業者は、地上側から切換弁37の操作部3
8を操作することにより、タンク2上に昇り降りするこ
となく荷卸しを実施できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タンクローリの底弁操
作装置に関する。すなわち、タンク底部に設けられた底
弁を開閉する、タンクローリの底弁操作装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図2は、この種従来例の底弁操作装置
を、底弁と共に示した縦断面図である。タンクローリ1
は、一般的にタンク2内が複数のタンク室3に区画され
ており、このようなタンク2の各タンク室3底部にはそ
れぞれ底弁4が設けられ、各タンク室3からの荷卸しや
各タンク室3への積込みが、この底弁4を介し行われる
ようになっている。ところで、この種のタンクローリ1
にあっては、通常、タンク室3底部に設けられた底弁4
を、連結機構5を介しタンク室3上に設けられたハンド
ル6にて開閉する方式が採用されている。そして、この
ような底弁開閉装置Aは従来、タンク室3上部に固定さ
れたフランジ部7と、フランジ部7上に同軸に固定され
た軸受8と、フランジ部7および軸受8中を縦に貫挿さ
れたシャフト9と、シャフト9のタンク室3上に突出し
た上端に取付けられたハンドル6と、シャフト9の下端
にタンク室3内で接続された連結機構5と、を備えてな
り、連結機構5がタンク室3底部の底弁4に接続された
構成よりなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、この種従来例の底弁開閉装置Aにあっては、ガソリ
ンスタンド等の給油所の荷受けタンクに荷卸しする際
は、まず、作業者(多くの場合は運転者、以下同様)が
タンクローリ1のタンク2上に昇り、荷卸し対象のタン
ク室3のハンドル6を回すことによって、シャフト9や
連結機構5を介し底弁4を開とし、もって、荷卸し対象
のタンク室3から荷受けタンクへの荷卸しが開始されて
いた。又、このようにして荷卸しが開始されると、作業
者は一旦地上側に降り、荷卸し付帯作業に従事してい
た。そして荷卸しが完了すると、作業者は再びタンク2
上に昇り、荷卸し対象のタンク室3のハンドル6を回す
ことにより、シャフト9や連結機構5を介し、その底弁
4を閉としていた。
【0004】このように、この種従来例の底弁開閉装置
Aにあっては、荷卸しに際し、作業者が地上側とタンク
2上間を往復していたが、このようなタンク2上への昇
り降りは、作業者にとって大きな負担となると共に、転
落等の危険も伴うという問題が指摘されていた。特に、
タンクローリ1のタンク2は、前述したように複数のタ
ンク室3に区画されており、各タンク室3からの荷卸し
毎にこのような昇り降りを要していたので、作業者の負
担や危険は大きな問題となっていた。又、各タンク室3
への積込みが底弁4を介して実施される場合、つまりタ
ンク室3上のマンホール側から積込むのではなく、ポン
プを利用して底弁4側から積込むボトムローディングが
実施される場合も、上述した荷卸しの場合と同様にタン
ク2上への昇り降りを要し、作業者の負担や危険が問題
となっていた。
【0005】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、モー
タにて介装歯車,歯車,その穴部,伝達棒等を介し、ハ
ンドルを正逆回転させるようにすると共に、モータの駆
動制御用の切換弁の操作部を地上寄りに配したことによ
り、第1に、荷卸し等に際し作業者がタンク上に昇り降
りする必要がなく、第2に、しかもこれが簡単容易に実
現される、タンクローリの底弁操作装置を提案すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。すなわち、この
タンクローリの底弁操作装置は、タンク底部に設けられ
た底弁を、連結機構を介しタンク上に設けられたハンド
ルにて開閉する方式のタンクローリに関する。そして、
タンク上部に固定されたフランジ部と、該フランジ部上
に同軸に固定された軸受と、該フランジ部および軸受中
を縦に貫挿されたシャフトと、該シャフトのタンク上に
突出した上端に取付けられた前記ハンドルと、該シャフ
トの下端にタンク内で接続された前記連結機構と、を有
してなると共に、更に次の構成を有してなる。すなわ
ち、該ハンドルから垂下された複数の伝達棒と、該軸受
にボス部が回動自在に外嵌された歯車と、該歯車に穿設
され該伝逹棒がそれぞれ挿入される複数の穴部と、該歯
車に介装歯車を介し連結され正逆に回転可能なモータ
と、該モータの駆動回路に設けられた駆動制御用の切換
弁と、地上寄りに配された該切換弁の操作部と、を有し
てなる。
【0007】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。この底弁操作装置によると、荷卸し等
に際し作業者は、地上側から操作部を操作し切換弁を切
換えてモータを正逆回転させることにより、介装歯車,
歯車,その穴部,伝達棒等を介しハンドルを正逆回転さ
せる。そして、このようにタンク上のハンドルが正逆回
転することにより、シャフトや連結機構を介しタンク底
部の底弁が開閉され、もって荷卸し等が実施される。
【0008】そこで第1に、この底弁操作装置による
と、荷卸し等に際し作業者はタンク上に昇り降りするこ
とを要せず、地上側から切換弁を切換操作するだけで、
底弁を開閉可能である。もって、作業者の負担が軽減さ
れると共に、転落等の危険もない。第2に、しかもこの
底弁操作装置は、従来例の底弁操作装置について、ハン
ドルに伝達棒を垂下し、軸受に穴部付の歯車を外嵌し
て、介装歯車付のモータやその駆動制御用の切換弁等を
設けることにより、容易に適用可能であり、上述した第
1の点が簡単容易に実現される。
【0009】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1は本発明の実施例を示し、
(1)図はその縦断面図、(2)図はその駆動回路等の
説明図である。図3はタンクローリの側面図である。
【0010】まず図3等により、タンクローリ1につい
て一般的に述べておく。タンクローリ1は、タンク2内
が複数のタンク室3に区画されると共に、各タンク室3
にそれぞれ底弁4が設けられ、各タンク室3からの荷卸
しが、各底弁4,配管10(図2参照),吐出弁等を介
して行われる。
【0011】このようなタンクローリ1について、更に
詳述する。タンクローリ1のタンク2内は、幅方向に沿
った仕切板Pにより、2室から7室程度(図示例では6
室)の複数のタンク室3に区画されている。そして、レ
ギュラーガソリン,ハイオクガソリン,軽油,灯油,そ
の他の油等が、油槽所等の貯蔵タンクから、マンホール
に付設された積込口を介し各タンク室3にそれぞれ積載
されるが、各タンク室3毎に異なった種類の油等が積載
されることも多い。なお、このようにタンク室3上のマ
ンホール側から積込むのではなく、ポンプを利用してタ
ンク室3下部の底弁4側から積込む、いわゆるボトムロ
ーディングが実施される場合もある。
【0012】そしてタンクローリ1は、タンク2の各タ
ンク室3にこれらの油等を積載して運搬し、目的地の給
油所、例えばガソリンスタンドの地下タンク等の荷受け
タンクに荷卸しする。このタンク2からの荷卸しは、各
タンク室の底弁4、各底弁4に一端が分岐接続された配
管10、集合された配管10の他端であってタンク2の
左右両側下等に位置する吐出弁付の吐出口や、吐出口に
一端が接続された吐出ホース(図示せず)、等々を介し
て実施される。ガソリンスタンド等の給油所側の荷受け
タンクは、例えばレギュラーガソリン,ハイオクガソリ
ン,軽油,灯油,その他の油等の種類毎に区画されてい
る。なおタンクローリ1としては、図示例のように一体
の単体タイプのもののほか、タンク2を搭載したトレー
ラーがトラクタにて牽引されるトレーラータイプのもの
もある。タンクローリ1は、一般的にこのようになって
いる。
【0013】以下図1により、本発明の底弁操作装置B
について説明する。この底弁操作装置Bは、まず図1の
(1)図中に示したように、前述した図2の底弁操作装
置Aと同様に、タンク2の各タンク室3底部に設けられ
た各底弁4を、それぞれ、連結機構5を介しタンク室3
上に設けられたハンドル6にて開閉する方式よりなる。
そして、タンク室3上部に固定されたフランジ部7と、
フランジ部7上に同軸に固定された軸受8と、フランジ
部7および軸受8中を縦に貫挿されたシャフト9と、シ
ャフト9のタンク室3上に突出した上端に取付けられた
ハンドル6と、シャフト9の下端にタンク室3内で接続
された連結機構5と、を備えてなる。
【0014】これらについて、更に詳述する。まずフラ
ンジ部7は、タンク2の各タンク室3上部に設けられた
上部開口部11に、パッキン12を介装しつつボルト1
3等にて上側から密接固定されており、ボスやブッシュ
とも称される。軸受8は、このフランジ部7上に同軸に
螺合等により固定され、略円筒状の形状をなす。ハンド
ル軸たるシャフト9は、このようなフランジ部7および
軸受8中に、正逆に回転自在かつ昇降動自在に縦に密貫
挿され、フランジ部7や軸受8にてシールされつつガイ
ドされるようになっており、更にOリング14も介装さ
れている。そしてハンドル6は、このようなシャフト9
の上端、つまりタンク室3,フランジ部7,軸受8上に
突出したシャフト9の上端に、そのハブ部15が外嵌さ
れつつナット16にて取付け固定されている。もって、
ハンドル6はシャフト9と共に、左右方向に正逆に回転
自在かつ上下方向に昇降自在となっている。又、シャフ
ト9のタンク室3内の下端には、連結機構5が接続され
ており、この連結機構5は、そのロッド17の上端が、
ジョイントヨーク18を介しシャフト9の下端に連結さ
れると共に、ロッド17の下端が、ジョイントヨーク1
8を介し底弁4のねじシャフト19に連結されている
(図2の下部分参照)。
【0015】ここで、底弁4について詳述しておく。図
2中には底弁4の1例が示されており、この図2に示さ
れた底弁4は、タンク室3の底部中央の下部開口部20
に、ボルト21等にて下側から密接固定された下部弁箱
22と、下部弁箱22の上面に形成された弁孔23と、
弁孔23の周縁の弁座24と、下部弁箱22のこの弁座
24の外側から立設された上部弁箱25と、上部弁箱2
5の下部に複数個形成された流入口26、等を備えてな
る。そして、このような上部弁箱25の内部に弁体27
が配されており、この弁体27は昇降動可能で、下部弁
箱22の弁座24にパッキン28を介し上側から圧接,
離反し、もって弁孔23を閉鎖,開放することにより、
底弁4が開閉されるようになっている。又、このような
底弁4の弁体27上に、縦のねじシャフト19の下端
が、正逆に回転自在に取付けられている。このねじシャ
フト19は、その軸を中心に正逆に回転自在かつ昇降自
在であると共に、弁孔23,弁座24,弁体27等と同
軸で、上部弁箱25の頂部に形成されたねじ穴29に螺
合しつつ、上端がタンク室3内に突出している。そし
て、底弁4のこのようにタンク室3内に突出したねじシ
ャフト19の上端に、前述した連結機構5のロッド17
の下端が、ジョイントヨーク18を介し連結されてい
る。
【0016】そこで、図1の(1)図に示した底弁開閉
装置Bにあっては、図2に示したこの種従来例の底弁開
閉装置Aと同様に、ハンドル6を正逆回転させつつ昇降
させることにより、シャフト9、タンク室3内の連結機
構5のジョイントヨーク18やロッド17、ねじシャフ
ト19等を介すると共に、これらが従動して正逆に回転
しつつ上昇,下降することにより、弁体27が弁座24
に圧接,離反し、もって底弁4が開閉されるようになっ
ている。なお、ハンドル6が右回転すると、シャフト
9,連結機構5,ねじシャフト19等が下降し、弁体2
7が弁座24に圧接して、底弁4は閉となり、逆にハン
ドル6が左回転すると、シャフト9,連結機構5,ねじ
シャフト19等が上昇し、弁体27が弁座24から離反
して、底弁4は開となる。
【0017】さて、この図1の(1)図に示した底弁操
作装置Bにあっては、図2に示したこの種従来例の底弁
操作装置Aとは異なり、更に、次の構成を備えてなる。
すなわちこの底弁操作装置Bは、前述した構成に加え更
に、各タンク室3上の前記ハンドル6から垂下された複
数の伝達棒30と、各タンク室3上の軸受8にボス部3
1が回動自在に外嵌された歯車32と、各歯車32に穿
設され伝達棒30がそれぞれ挿入される複数の穴部33
と、各歯車32に介装歯車34を介し連結され正逆に回
転可能なモータ35と、各モータ35の駆動回路36に
設けられた駆動制御用の切換弁37と、地上寄りに配さ
れた各切換弁37の操作部38と、を有してなる。
【0018】これらについて、更に詳述する。まず伝達
棒30は、ハンドル6の外周部から相互間に間隔を存し
つつ複数、固定的に垂下されており、ハンドル6と一体
設してもよいが、ハンドル6から取外し可能に設けても
よく、更に、ハンドル6に対し折曲可能又は単独で上昇
可能に取付けるようにしてもよい。歯車32は、軸受8
に形成された段部上の径小部に対し、そのボス部31が
同軸かつ水平に密に外嵌されると共に、回動自在となっ
ている。又この歯車32には、上述した伝達棒30の
径,間隔,位置に見合った複数の穴部33が穿設されて
おり、これらの穴部33に、伝達棒30がそれぞれ貫挿
されている。そして図示例のモータ35は、正逆に回転
可能なエアー駆動式のものよりなり、そのモータ軸39
に介装歯車34が付設され、この小歯車たる介装歯車3
4と上述した歯車32とが、噛み合っている。図示例で
は、このような介装歯車34および歯車32として、ウ
ォームとウォームホイールが用いられている。
【0019】そして図示例では、エアー駆動式のモータ
35が用いられ、エアー方式の駆動機構が採用されてい
る。すなわち図1の(2)図に示したように、車載の加
圧エアー源40のエアータンク41には、モータ35の
駆動回路36を構成するエアー配管42の一端側が接続
され、エアー配管42の他端側は各タンク室3の数だけ
分岐されている。そして、分岐されたエアー配管42の
他端は、それぞれ切換弁37を介し、各タンク室3用の
ハンドル6の回転駆動用のモータ35へと導かれてい
る。この切換弁37は、モータ35を介し循環するエア
ー配管43に対し、その一方側をエアー配管42に続
で他方側を大気に開放か、その逆か、又はその一方
側および他方側を共に大気に開放でエアー配管42には
断等、,,のいずれかに切換え可能となってい
る。
【0020】そして、このような切換弁37の例えば操
作レバーよりなる操作部38は、それぞれ、タンクロー
リ1の地上寄りに配されている。図示例では図3中に示
したように、各タンク室3毎の切換弁37の操作レバー
つまり操作部38は、タンク2下の車台フレーム44付
近に集合せしめられている。
【0021】図示例では、モータ35の駆動に、このよ
うなエアー式の駆動機構が採用されている。そして、荷
卸し等の対象となるタンク室3の切換弁37について、
その操作レバーたる操作部38を操作することにより、
図1の(2)図に示した加圧エアー源40のエアータン
ク41から、駆動回路36を構成するエアー配管42を
介し、モータ35に加圧エアーが供給され、モータ35
が所定量だけ正逆に回転駆動される。そこで、介装歯車
34,歯車32,その穴部33,伝達棒30等を介し、
モータ35の回転が伝達され、そのタンク室3のハンド
ル6が適宜正逆回転されるので、前述により、シャフト
9,連結機構5,ねじシャフト19等を介し、弁体27
が弁座24に圧接,離反し、底弁4が開閉される(図2
も参照)。
【0022】なお、図1の(2)図中45は圧力調整弁
であり、この圧力調整弁45は、モータ35の駆動回路
36を形成する前述したエアー配管42に、分岐接続さ
れている。そして圧力調整弁45は、モータ35が所定
量だけ回転駆動して、ハンドル6が底弁4の開閉に足る
量だけ回転し、もって弁体27が下降して弁座24に圧
接するか上昇して上部弁箱25頂部に達すると、作動す
るようになっている。圧力調整弁45は、このような条
件設定のもとに作動して、エアー配管42そして43中
のエアーを大気に開放し圧を抜くことにより、モータ3
5をロックすることなくフリーな状態で停止させるの
で、常時一定のトルクでハンドル6が回転され、安定的
に底弁4が開閉されるようになる。
【0023】ところで図示例では、上述したようにエア
ー駆動式のモータ35が用いられ、モータ35の駆動に
エアー方式の駆動機構が採用されていたが、このような
エアー方式以外のものも適宜採用可能である。例えば、
油圧方式の駆動機構を採用し、油圧源からの油圧を油圧
配管よりなる駆動回路36にて、前述に準じた切換弁3
7を介し、油圧駆動式の各モータ35に供給するように
してもよい。この場合には、各モータ35から油圧源へ
の戻り配管が付設されるが、勿論、切換弁37の操作部
38等に関しては前述した所に準じる。
【0024】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。この底弁操作装置B
は、モータ35にて介装歯車34,歯車32,その穴部
33,伝達棒30等を介し、ハンドル6を正逆回転させ
ると共に、モータ35の駆動回路36に設けられた駆動
制御用の切換弁37の操作部38を、地上寄りに配して
なる。そして、タンク2のタンク室3上のハンドル6が
正逆回転されることにより、タンク2のタンク室3上部
のフランジ部7や軸受8中を貫挿されたシャフト9や、
タンク室3内の連結機構5等を介し、タンク室3底部の
底弁4を開閉するようになっている。
【0025】そこで、この底弁操作装置Bにあっては、
タンクローリ1のタンク2のタンク室3から、ガソリン
スタンド等の給油所の荷受けタンクに、積込まれたガソ
リン,軽油,灯油,その他の油等を荷卸しする際におい
て、作業者は、地上側から切換弁37の操作レバー等の
操作部38を操作することにより、荷卸しを開始できる
と共に、荷卸しを終了させることもできる。すなわち作
業者は、地上側から操作部38を操作し切換弁37を切
換えて、モータ35の駆動を制御し、もってモータ35
を正逆回転させることにより、介装歯車34,歯車3
2,その穴部33,伝達棒30等を介し、タンク室3上
のハンドル6を正逆回転させる。そして、このようにタ
ンク室3上のハンドル6が正逆回転されることにより、
タンク室3上部のシャフト9やタンク室3内の連結機構
5を介し、タンク室3底部の底弁4が開閉され、もって
荷卸しが実施される。さてそこで、このタンクローリ1
の底弁操作装置Bにあっては、次の第1,第2のように
なる。
【0026】第1に、この底弁操作装置Bによると、荷
卸しに際し作業者は、タンク2上に昇り降りすることを
要せず、地上側とタンク2上間を往復することなく、地
上側からモータ35の駆動制御用の切換弁37を切換操
作するだけで、底弁4を開閉可能である。もって、この
底弁操作装置Bでは荷卸しに際し、前述したこの種従来
例の底弁操作装置A(図2参照)に比し、昇り降りしな
い分だけ作業者の負担が軽減されると共に、昇り降りし
ないので転落等の危険もない。
【0027】第2に、しかもこの底弁操作装置Bは、こ
れまで一般的に多用されてきた従来例の底弁操作装置A
に、容易に適用可能である。すなわち、この種従来例の
底弁操作装置Aについて、そのハンドル6に伝達棒30
を垂下すると共に、軸受8に穴部33付の歯車32を回
動自在に外嵌して、介装歯車34付のモータ35や、そ
の駆動制御用で操作部38付の切換弁37、等を設ける
ことにより、容易に適用可能である。このように、この
底弁操作装置Bによると、上述した第1の点が簡単容易
に実現される。
【0028】なお第1に、以上説明した例は、このよう
な底弁操作装置Bにより、タンクローリ1のタンク室3
からガソリンスタンド等の給油所の荷受けタンクに、積
込まれていたガソリン,軽油,灯油,その他の油等を荷
卸しする場合に関するが、この底弁操作装置Bは更に、
油槽所等の貯蔵タンクからタンクローリ1のタンク室3
に、ポンプを利用してガソリン,軽油,灯油,その他の
油等を積込む、いわゆるボトムローディングの場合に
も、同様に使用可能である。すなわち、このような積込
みに際しても、荷卸しの場合について説明した所と全く
同様に、作業者は、地上側から切換弁37の操作部38
を操作するだけでよく、タンク2上に昇り降りすること
を要せず、作業者の負担が軽減されると共に、転落等の
危険もない。
【0029】なお第2に、この底弁操作装置Bは、ハン
ドル6をマニュアル操作することにより、底弁4を開閉
する方式にも容易に転用可能である。つまり、前述した
この種従来例の底弁操作装置A(図2参照)のように、
荷卸し等に際しタンク2上に昇り降りして、タンク2つ
まりタンク室3上のハンドル6を、モータ35によらず
マニュアルにて正逆回転させ、もって底弁4を開閉する
ようにすることも、容易に可能である。
【0030】そしてこの場合には、ハンドル6側の歯
車32とモータ35側の介装歯車34間の噛み合いを外
す、ハンドル6の取付け固定用のナット16を一旦外
して、伝達棒30付のハンドル6を、図示とは逆に伝達
棒30を上位に位置させてから、再びナット16にてシ
ャフト9の上端に取付け固定する、伝達棒30をハン
ドル6から取外したり,折曲したり,単独で上昇させ
る、等々により、ハンドル6をモータ35側とは分離さ
れたフリーな状態とする。もってこれらにより、この底
弁操作装置Bは容易に、ハンドル6のマニュアル操作に
より底弁4を開閉する方式にも、転用可能となる。
【0031】
【発明の効果】本発明に係るタンクローリの底弁操作装
置は、以上説明したように、モータにて介装歯車,歯
車,その穴部,伝達棒等を介し、ハンドルを正逆回転さ
せるようにすると共に、モータの駆動制御用の切換弁の
操作部を地上寄りに配したことにより、次の効果を発揮
する。
【0032】第1に、荷卸し等に際し作業者は、タンク
上に昇り降りする必要がなくなる。すなわちこの底弁操
作装置によると、荷卸しやポンプを利用した積込みに際
し、作業者は、地上側からの遠隔操作により底弁を開閉
でき、地上側とタンク上間を往復することを要しない。
もって、前述したこの種従来例の底弁操作装置に比べ、
作業者の負担が大きく軽減されると共に、転落等の危険
もなく安全性が向上する。
【0033】第2に、しかもこれは簡単容易に実現され
る。すなわちこの底弁操作装置は簡単な構成よりなり、
前述したこの種従来例の底弁操作装置、つまり、これま
で一般的に多用されてきた底弁操作装置に容易に適用可
能である等、簡単容易でコスト面にも優れている。この
ように、この種従来例に存した問題点が一掃される等、
本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタンクローリの底弁操作装置の実
施例を示し、(1)図は、その縦断面図であり、(2)
図はその駆動回路等の説明図である。
【図2】この種従来例の底弁操作装置を、底弁と共に示
した縦断面図である。
【図3】タンクローリの側面図である。
【符号の説明】
1 タンクローリ 2 タンク 4 底弁 5 連結機構 6 ハンドル 7 フランジ部 8 軸受 9 シャフト 30 伝達棒 31 ボス部 32 歯車 33 穴部 34 介装歯車 35 モータ 36 駆動回路 37 切換弁 38 操作部 B 底弁操作装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク底部に設けられた底弁を、連結機
    構を介しタンク上に設けられたハンドルにて開閉する方
    式のタンクローリにおける、底弁操作装置であって、 タンク上部に固定されたフランジ部と、該フランジ部上
    に同軸に固定された軸受と、該フランジ部および軸受中
    を縦に貫挿されたシャフトと、該シャフトのタンク上に
    突出した上端に取付けられた前記ハンドルと、該シャフ
    トの下端にタンク内で接続された前記連結機構と、 該ハンドルから垂下された複数の伝達棒と、該軸受にボ
    ス部が回動自在に外嵌された歯車と、該歯車に穿設され
    該伝逹棒がそれぞれ挿入される複数の穴部と、該歯車に
    介装歯車を介し連結され正逆に回転可能なモータと、該
    モータの駆動回路に設けられた駆動制御用の切換弁と、
    地上寄りに配された該切換弁の操作部と、を有してなる
    ことを特徴とするタンクローリの底弁操作装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005325964A (ja) * 2004-05-17 2005-11-24 Oshima Shipbuilding Co Ltd バルブ開閉装置
CN105526399A (zh) * 2016-01-22 2016-04-27 辽宁石油化工大学 一种阀门外置传动机构远程操作控制系统

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