JPH09213184A - 温度ヒューズ - Google Patents

温度ヒューズ

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JPH09213184A
JPH09213184A JP1655696A JP1655696A JPH09213184A JP H09213184 A JPH09213184 A JP H09213184A JP 1655696 A JP1655696 A JP 1655696A JP 1655696 A JP1655696 A JP 1655696A JP H09213184 A JPH09213184 A JP H09213184A
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JP
Japan
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fuse
central hole
fuse tube
activator
tube
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JP1655696A
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English (en)
Inventor
Takuo Nakajima
卓夫 中島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヒューズ部の腐蝕等に原因した作動温度の変動
を確実に抑制でき、感知精度、感知速度を向上するとと
もに製品の信頼性を高める。 【解決手段】中心孔2Aを有しかつ可融合金Mからなる
ヒューズ管2の両端にリード線6を固着したヒューズ基
体3と、ヒューズ管2を囲んで長さ方向にのびかつ両端
が各リード線6に保持される外筒5とを具える。前記中
心孔2A内に活性剤Jを充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設定温度で信頼性
高く電気回路の通電を遮断しうる温度ヒューズに関す
る。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】近
年、周囲温度が規定値をこえることによって電気回路を
遮断し、この電気回路及び電気製品等の焼損、さらには
火災の発生等を防止する安全スイッチとして温度ヒュー
ズが多用されている。
【0003】この温度ヒューズは、通常、図6に示すよ
うに、リード線a、a間に接続した融点の低いヒューズ
線bを、絶縁性の外筒c及び両端の封止体dによって被
覆保護するとともに、ヒューズ線bの外周面には、ヒュ
ーズ線を腐蝕から防ぐ活性剤eが塗布されている。
【0004】しかし、温度ヒューズは、長期の使用に際
し周囲温度による熱歪み等よって、前記封止体dとの接
着面積が小な外筒cの外端部に隙間gが発生しやすく、
この隙間gから前記活性剤が外部に洩れ出してヒューズ
線の変質を招き、作動温度が当初の設定値よりも高温側
に変動するという問題を有している。
【0005】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、中心孔を有するヒューズ管を用い、かつこの中心孔
内に活性剤を密封して充填することを基本として、ヒュ
ーズ管の内周面での変質を招き、設定温度で信頼性高く
通電を遮断しうる温度ヒューズの提供を目的としてい
る。
【0006】請求項2記載の発明は、中心孔を容易に密
閉でき能率良く生産しうる温度ヒューズの提供を目的と
している。
【0007】請求項3記載の発明は、ヒューズ管の腐蝕
を外周面からも減じて作動温度の変動をさらに抑制した
温度ヒューズの提供を目的としている。
【0008】請求項4記載の発明は、外挿リングとの接
触部分を起点としてヒューズ管の溶断を迅速かつ確実に
行いうる温度ヒューズの提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のうちで請求項1記載の温度ヒューズの発明
は、加熱によって溶融する可融合金からなりかつ長さ方
向にのびしかも両端部を閉じた中心孔を有するヒューズ
管の両端にリード線が固着されたヒューズ基体と、前記
リード線間を、ヒューズ管を囲んで長さ方向にのびかつ
両端が各リード線に保持される外筒とを具えるととも
に、前記中心孔内に、前記可融合金を腐蝕から防ぐ活性
剤を充填したことを特徴としている。
【0010】又請求項2記載の発明は、ヒューズ管を筒
状に形成し、リード線の溶着によって中心孔の両端部を
密封することを特徴としたものであります。
【0011】又請求項3記載の発明は、ヒューズ管の外
周面に、さらに活性剤を塗布することを特徴としたもの
であります。
【0012】又請求項4記載の発明は、前記ヒューズ管
に良付着性金属からなる外挿リングを取付けることを特
徴としたものであります。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例とともに説明する。図1、2において、温度ヒュー
ズ1は、可融合金Mからなるヒューズ管2を有するヒュ
ーズ基体3と、このヒューズ基体3の前記ヒューズ管2
を囲んで保護する外筒5とを具る。
【0014】前記ヒューズ基体3は、加熱によって溶融
する可融合金Mからなるヒューズ管2と、このヒューズ
管2の両端に電気導通可能に固着されるリード線6、6
とからなり、該リード線6としては、例えば表面を錫メ
ッキ処理した軟銅線からなる通常の導電線等が用いられ
る。
【0015】又前記ヒューズ管2は、本例では、長さ方
向に連続してのびる中心孔2Aを形成した筒状をなし、
この中心孔2A内には活性剤Jが充填されるとともに、
中心孔2Aの両端部Eは、前記リード線6が溶着される
ことによって密封される。すなわち、図2に示すよう
に、先端部を加熱したリード線6を、前記中心孔2Aの
端部Eに略挿入することによって、ヒューズ管2の接触
部分が溶融してリード線6先端部と溶着するとともに、
このリード線6先端部が中心孔2Aの端部Eを密封す
る。従って、本例では前記中心孔2Aの内径は、前記リ
ード線6の直径と略同一若しくはそれ以下としている。
【0016】なお前記可融合金Mとしては、例えば鉛
(Pb)、錫(Sn)、カドミウム(Cd)、ビスマス
(Bi)等を用いた融点の低い周知の合金Mが使用でき
る。なお本例では、Pb(30.6WT%)、Sn(5
1.2WT%)、Cd(18.2WT%)とした合金Mが用
いられ、その融点を140〜160度程度、例えば15
0度程度に設定するとともに、その断面積は、用いられ
る電気回路の定格電流に応じて設定される。
【0017】又前記活性剤Jは、本例では、例えば塩化
亜鉛、塩化アンモニウム等と、パラフィン、松やになど
の樹脂、獣脂等とを混合したペースト状をなし、ペース
トの無機成分が酸化膜を浸食破壊するとともに有機成分
が表面を覆って酸化膜の生成を防止する。なお要求によ
り樹脂などの前記有機成分のみで活性剤Jを形成しても
良い。
【0018】このように、前記ヒューズ管2内に封入さ
れた活性剤Jは、少なくとも中心孔2Aの内周面を腐蝕
から守るため、この内周面側から、当初の設定温度で溶
融を開始する。又温度上昇による活性剤Jの熱膨張によ
って中心孔2Aの内部圧力が高まるため、ヒューズ管2
の溶断が促進され、当初の設定温度で迅速かつ確実に通
電を遮断でき、品質の安定性と高い信頼性とが保証され
る。なお前記ヒューズ管2の外周面に、活性剤Jをさら
に塗布してもよい。
【0019】又前記ヒューズ基体3にはヒューズ管2
に、溶融した可融合金Mとの付着性に優れる良付着性金
属からなる外挿リング7を嵌着している。
【0020】外挿リング7は、本例では、良付着性金属
の平板を、例えば、プレス打抜きしてなる円板体をな
し、前記ヒューズ管2の長さ中間位置に設けられる。ま
た外挿リング7は、ヒューズ管2を嵌入する嵌入孔8を
有し、この嵌入孔8が三角形、四角形等の多角形状をな
すことによって、ヒューズ管2とは2点以上で点接触す
る。これによって外挿リング7のヒューズ管2への嵌入
を容易とするとともに、嵌入後の位置ずれを防止する。
又ヒューズ管2の外周面に活性剤Jを塗布する際には、
前記点接触は、活性剤Jの粘着力、表面張力等の作用に
よって、ヒューズ管2と嵌入孔8との間に活性剤Jを長
期に亘って保持するのに効果的である。なお点接触させ
るために、前記嵌入孔8を楕円とすることもできる。ま
た前記嵌入孔8を円形としたときには、ヒューズ管2に
遊びを有して挿入した後、外挿リング7を直径方向にか
しめて固定する他、外挿リング7にスリットを形成した
C字状とし、嵌入孔8にバネ性を持たせても良い。
【0021】前記良付着性金属としては、金、白金、
銀、銅、前記可融合金Mを構成する金属、及びJIS H 86
21-9.9のはんだ濡れ性試験に準じ、溶融した可融合金M
内に浸せきした試験片を取出した時の浸せき面に、可融
合金Mが粒状となることなく均一に濡れた状態となる試
験片の金属、さらにはこれらの合金も使用できる。また
外挿リング7として、表面のみに良付着性金属をメッキ
被覆したものを使用しても良い。
【0022】このような外挿リング7は、ヒューズ管2
と接触しているため、ヒューズ管2との熱伝導率が高く
しかも比熱等に原因して外挿リング7の温度が他の温度
より早期に上昇する。従って、あたかも熱源として機能
し、この接触部分を起点として迅速にヒューズ管2を溶
融し、温度ヒューズ1の感知精度、感知速度をさらに向
上できる。また図3に示すように、ヒューズ管2が前記
接触部分を起点として溶融化する際、液状となる合金M
は、吸着力によって外挿リング7に引き寄せられるが、
外挿リング7自体も吸着力によって一方のリード線6に
引き寄せられ、他端側のリード線6とは大きく離間し、
回路を確実に遮断できる。
【0023】前記外筒5は、本例では、熱硬化性プラス
チック、セラミック、ガラス等の不燃性、難燃性の絶縁
材からなる円筒体からなり、前記ヒューズ管2を囲んで
長さ方向にのび、かつ両端が封止体10を介して各リー
ド線6に保持される。
【0024】前記封止体10は、本例では光硬化性樹脂
から形成され、外筒5とリード線6とを封止しかつ固定
するとともに、外筒5内に、ヒューズ管2を外挿リング
7とともに収容する空間Hを形成する。なお封止体10
は、外筒5の外端面から内側にやや入り込んで充填され
ており、外筒5との接着面積を増加させる。
【0025】なお光硬化性樹脂は、オリゴマーやモノマ
ーに光増感剤を加えた樹脂材であって、光(紫外線)の
照射によって光増感剤から励起されて発生するラジカル
やイオンと反応して、前記オリゴマーやモノマーが重合
を開始して硬化する。なお光増感剤として、例えばベン
ゾフェノンやトリフェニルスルホニウムヘキサフルオロ
フォスフィン等が使用でき、又オリゴマーやモノマーと
して、例えばアクリレート、エポキシ化合物、不飽和化
合物とチオールとの配合物等も使用できる。なお光源と
しては、水銀灯やメタルハライドランプ等が使用でき
る。
【0026】図4にヒューズ管2の他の例を示す。図に
おいて、ヒューズ管2は、筒状の主部12の両端に、こ
の主部12を絞り込むことによって中心孔2Aの両端部
Eを閉じた絞り部13を形成している。そしてこの絞り
部13の端面に、リード線6を溶着等によって固定して
いる。このようにヒューズ管単体でその中心孔2Aを閉
じるため、製造過程において、ヒューズ管2を、活性剤
Jの流失を招くことなく長期に亘って保存・保管でき
る。
【0027】図5にヒューズ管2のさらに他の例を示
す。図において、ヒューズ管2の中心孔2Aは、例えば
その中央等で途切れる不連続に形成してもよく、又その
中心孔2Aの両端部Eを栓14などで封止しても良い。
【0028】
【発明の効果】本発明の温度ヒューズは叙上の如く構成
しているため、ヒューズ部の腐蝕等に原因した作動温度
の変動を確実に抑制でき、感知精度、感知速度を向上す
るとともに製品の信頼性を高めうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の温度ヒューズを示す断面図
である。
【図2】ヒューズ基体を拡大して示す略断面図である。
【図3】ヒューズ管の溶断状態を示す断面図である。
【図4】ヒューズ管の他の実施例を示す断面図である。
【図5】ヒューズ管のさらに他の実施例を示す断面図で
ある。
【図6】従来技術を説明する温度ヒューズの断面図であ
る。
【符号の説明】
2 ヒューズ管 2A 中心孔 3 ヒューズ基体 5 外筒 6 リード線 7 外挿リング 10 封止体 E 中心孔の端部 J 活性剤 M 可融合金

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱によって溶融する可融合金からなりか
    つ長さ方向にのびしかも両端部を閉じた中心孔を有する
    ヒューズ管の両端にリード線が固着されたヒューズ基体
    と、前記リード線間を、ヒューズ管を囲んで長さ方向に
    のびかつ両端が各リード線に保持される外筒とを具える
    とともに、前記中心孔内に、前記可融合金を腐蝕から防
    ぐ活性剤を充填した温度ヒューズ。
  2. 【請求項2】前記ヒューズ管は、前記中心孔が連続にの
    びる筒状をなし、かつ中心孔に活性剤が充填されるとと
    もに、前記リード線が溶着されることによって中心孔が
    密封されることを特徴とする請求項1記載の温度ヒュー
    ズ。
  3. 【請求項3】前記ヒューズ管の外周面に活性剤が塗布さ
    れることを特徴とする請求項1記載の温度ヒューズ。
  4. 【請求項4】前記ヒューズ基体は、溶融した前記可融合
    金との付着性に優れる良付着性金属からなる外挿リング
    を、前記ヒューズ管に配したことを特徴とする請求項1
    記載の温度ヒューズ。
JP1655696A 1996-02-01 1996-02-01 温度ヒューズ Pending JPH09213184A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011060761A (ja) * 2009-09-04 2011-03-24 Qiankun Kagi Kofun Yugenkoshi 保護装置
US8472158B2 (en) 2009-09-04 2013-06-25 Cyntec Co., Ltd. Protective device
KR101354096B1 (ko) * 2010-04-16 2014-01-22 신테크 컴퍼니, 리미티드 보호 장치
US9025295B2 (en) 2009-09-04 2015-05-05 Cyntec Co., Ltd. Protective device and protective module

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US9129769B2 (en) 2009-09-04 2015-09-08 Cyntec Co., Ltd. Protective device
US9336978B2 (en) 2009-09-04 2016-05-10 Cyntec Co., Ltd. Protective device
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