JPH09211390A - 偏波無依存型光アイソレータ - Google Patents

偏波無依存型光アイソレータ

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Publication number
JPH09211390A
JPH09211390A JP1449396A JP1449396A JPH09211390A JP H09211390 A JPH09211390 A JP H09211390A JP 1449396 A JP1449396 A JP 1449396A JP 1449396 A JP1449396 A JP 1449396A JP H09211390 A JPH09211390 A JP H09211390A
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JP
Japan
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polarization
optical isolator
lens
fiber
core
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JP1449396A
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Yasushi Sato
恭史 佐藤
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造が簡単で、組立調整が容易で、小型で、測
定器、通信装置への組み込み汎用性が高く、高アイソレ
ーションと低順方向損失特性を併せ持つ、偏波無依存型
光アイソレータを提供する。 【解決手段】ファラデー回転子と複屈折板とを一体化し
た偏波無依存型光アイソレータ基本構成要素3a,3b
を2段に配置し、この構成の両端に光入出射用のコア拡
大ファイバ5a,5bを配置し、コア拡大ファイバ5
a,5bの間であって、コア拡大ファイバ5a,5bに
光を結合する位置にレンズ7を配置した偏波無依存型光
アイソレータ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ通信等
で光ファイバ間に用いられる偏波無依存型光アイソレー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザを信号光源とする光通信の
進歩にともない、数ギガヘルツを越える高速、高密度な
信号伝送が実現されている。この高速、高密度の信号伝
送に用いられる光部品の一つに、半導体レーザへの反射
戻り光を防止する目的で使用される光アイソレータがあ
る。
【0003】光アイソレータには、特定の偏波方向の光
以外は透過させない偏波依存型の光アイソレータと、任
意の偏波方向の光を全て透過させる偏波無依存型光アイ
ソレータとがある。このうち、後者の偏波無依存型の光
アイソレータは、信号伝送系の中継光増幅器等に用いら
れ、今後大きな需要が見込まれている。
【0004】図3は従来の代表的な偏波無依存型光アイ
ソレータ10の構成を示し、1個のファラデー回転子と
3個の複屈折結晶板を用いた構造である。
【0005】図3において、第1から第3の複屈折結晶
板をそれぞれ11,12,13として、11と12の間
に置かれたファラデー回転子を14とした。ファラデー
回転子にはZ方向に平行な磁界が加えられている。1
1,12,13は、一軸結晶からそのC軸が表面と傾く
ように切り出し平行平板に研磨したもので、この平行平
板に垂直に入射した光線を互いに偏波方向が直交する2
つの光に分離する。11,12,13それぞれの光透過
方向の厚みは1:1/√2:1/√2の比率とされ、か
つ13のC軸は12のC軸に対しZ軸まわりに90°回
転した構成である。14はビスマス置換ガーネット等で
形成されたファラデー回転子であり、光の偏波方向を非
相反に45°回転させる。15a,15bは光を光ファ
イバ16a,16bに結合するための結合レンズであ
る。
【0006】また、複屈折結晶板11より光を入射した
場合を順方向、複屈折結晶板13より光が入射した場合
を逆方向と定め、順方向入射光線を10f、逆方向入射
光線を10bとし、2つに分離される光線をそれぞれ順
方向はf1,f2、逆方向はb1,b2と表し、図中に
矢印で示した。
【0007】この光アイソレータ内で光が進む様子を複
屈折結晶板11の方向から見たのが図4(1)(2)で
あり、(1)は順方向に進む光、(2)は逆方向に進む
光の場合で、A〜Eは図3中の各A〜Eの位置に対応し
ている。点は光線の位置、矢印は偏波面の方向を表して
いる。偏波面の回転の方向は時計まわりを+とする。
【0008】図3と図4を用いて光アイソレータの動作
原理を説明する。
【0009】複屈折結晶板11のC軸方向が上向き(Y
軸方向)であるとすると、結合レンズ15aから順方向
に複屈折結晶板11に入射した信号光10fは、互いに
直交する偏波方向の2つの光線f1,f2に分離される
(図4(1)−B)。これらの各偏波成分はその位置関
係は保ったままファラデー回転子14でf1,f2の偏
波面が+45°回転させられ複屈折結晶板12に入射す
る(図4(1)−C)。この複屈折結晶板12はC軸方
向が複屈折結晶板11のC軸に対して−45°回転させ
られており、そのため、光線f2は異常光成分となって
屈折するが、光線f1は常光成分であるからそのまま屈
折せずに透過する(図4(1)−D)。複屈折結晶板1
3はそのC軸方向が複屈折結晶板12に対して+90°
回転させられている。そのため、光線f1が異常光成分
となって屈折し、光線f2は常光成分となってそのまま
透過する(図4(1)−E)。このように一旦2つに分
離された偏波成分はE点で合成され、結合レンズ15b
により光ファイバ16bに結合される。
【0010】一方、逆方向の戻り光10bは、点Cまで
順方向と同様のふるまいをするが、ファラデー回転子1
4が非相反性のため、ファラデー回転子14に入射した
光線b1,b2はその偏波面が順方向から見て+45°
回転させられ複屈折結晶板11に入射する(図4(2)
−B)。そのため、複屈折結晶板11に入射した光線b
1が異常光成分となって屈折し、光線b2は常光成分と
なってそのまま透過する(図4(2)−A)。このよう
に、光線b1、b2は順方向入射位置と異なる位置に出
射するため、光ファイバ16bに結合せず戻り光は遮断
される。
【0011】一般には、図3に示すように、光の入出射
部は光ファイバ16a,16bとレンズ15a,15b
とをそれぞれ組み合わせて用いられるが、光学調整を簡
略化するためにレンズ15a,15bの代わりにコア拡
大ファイバを使用したものもある。
【0012】図5は、コア拡大ファイバ5の縦断面図
で、51はコアを52はクラッドを示し、拡大前のコア
直径をD、拡大後のコア直径をWとする。コア径は、コ
アに含まれるドーパントを熱拡散する事でテーパ状に拡
大され、WはDの3倍から4倍になる。
【0013】図6は、波長1.55μmにおいてコア拡
大ファイバ同士を、ファイバ間距離Z=0μmで拡大領
域を対向させて結合した場合の、ファイバ横ズレ距離X
と接続損失量の関係を、コア拡大率1倍,2倍,3倍,
4倍の場合について計算した結果である。接続損失は、
コア径が大きいほど小さくなり、ファイバ横ズレ距離X
のトレランス特性が向上することがわかる。
【0014】図7は、光の入出射部にコア拡大ファイバ
を用いた偏波無依存型光アイソレータの例であるが、コ
ア拡大ファイバ5a,5bを用いれば、対向するコア拡
大ファイバ5a,5bの軸が多少ずれていても、ファイ
バ横ズレ距離に起因する接続損失を小さく押さえること
ができる。従って光アイソレータを組み立てるにあたり
煩雑な調整工程が不必要となる。また、レンズ無しで構
成されるので価格も安価となる。
【0015】なお、本発明では、1つのファラデー回転
子と2またはそれ以上の複屈折板からなる偏波無依存型
光アイソレータの基本構成要素を2つ配設されたものを
2段型あるいは偏波無依存2段型光アイソレータとし、
複数個配設されたものを多段型あるいは偏波無依存多段
型光アイソレータとする。
【0016】また、コア拡大ファイバ間の距離は、小さ
いほど接続損失が小さいので順方向損失を小さくするた
めにはコア拡大ファイバ間の距離を小さくする必要があ
る。一方、逆方向の光の分離幅(図3のb1とb2の距
離)が大きいほど逆方向損失は大きくなるが、光の分離
幅を大きくするためには、複屈折結晶板11,12,1
3を厚くする必要があり、これは光路長を長くするので
順方向の接続効率が低下する。
【0017】W=30μmとW=38μmのコア拡大フ
ァイバを使用して図7に示す光アイソレータを組み立て
た場合の順方向損失(縦軸)と逆方向損失(横軸)の関
係を示したのが図8である。各素子同士が密着したと仮
定し、ファラデー回転子14、複屈折結晶板11,1
2,13の全ての厚さを合計し、屈折率を考慮した実効
厚さをtとする。グラフ右上に行くに従って、損失は増
加する。例えば、拡大コア径W=38μm、t=710
μmのものは、図8の波線で示した部分となり、挿入損
失1.2dB,アイソレーション48dBの特性が得ら
れることがわかる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述のよ
うに複屈折結晶板とファラデー回転子を用いた従来の偏
波無依存型光アイソレータにおいては、以下のような問
題があった。
【0019】(1)部品点数が多く、さらに各構成部品
を精密に光学調整しなければならないために、工程数が
多く、組立が煩雑であり製作時間がかかる。特に、多段
型で顕著になる。
【0020】(2)偏波無依存型光アイソレータの基本
構成要素の構成部品が多いため、光ファイバ間の光の伝
達空間が長くなり、接続効率が低下する。特に、順方向
損失を増大させ、特に光路長が大きくなる多段型で顕著
になる。
【0021】(3)上記(2)を解決するために、図7
のようにコア拡大ファイバ5a,5bを用いたものもあ
るが、コアの拡大は現状、波長1.55μmのシングル
モードファイバで約38μmであり、これ以上の特性向
上が難しい。よって、さらに順方向損失の低減を求めら
れた場合や、さらに高アイソレーションを求められて多
段型にする場合、すなわち光路長が増大する場合には対
応が困難である。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題に鑑
みてなされたものであり、信号伝送を行う2本の光ファ
イバの光路間に1つのファラデー回転子と2またはそれ
以上の複屈折板からなる偏波無依存型光アイソレータの
基本構成要素を複数個配設してなる偏波無依存型光アイ
ソレータにおいて、2本の光ファイバの光の入出射端を
コア拡大ファイバとし、光路間にレンズを配設し、一方
のコア拡大ファイバから出射された光がレンズで集光し
て形成されるビームウェスト位置に他方のコア拡大ファ
イバを配設してなる偏波無依存型光アイソレータとした
ものである。
【0023】または、2本の光ファイバの光の入出射端
にコア拡大ファイバを接続し、かつコア拡大ファイバ間
にレンズを配設し、一方のコア拡大ファイバから出射さ
れた光がレンズで集光して形成されるビームウェスト位
置に他方のコア拡大ファイバを配設してなる偏波無依存
型光アイソレータとしたものである。
【0024】または、2本の光ファイバの光の入出射端
をコア拡大ファイバとし、2つの偏波無依存型光アイソ
レータの基本構成要素間にレンズを配設し、一方のコア
拡大ファイバから出射された光がレンズで集光して形成
されるビームウェスト位置に他方のコア拡大ファイバを
配設してなる偏波無依存型光アイソレータとしたもので
ある。
【0025】または、2本の光ファイバの光の入出射端
にコア拡大ファイバを接続し、かつ2つの偏波無依存型
光アイソレータの基本構成要素間にレンズを配設し、一
方のコア拡大ファイバから出射された光がレンズで集光
して形成されるビームウェスト位置に他方のコア拡大フ
ァイバを配設してなる偏波無依存型光アイソレータとし
たものである。
【0026】さらに、偏波無依存型光アイソレータの基
本構成要素とレンズ、さらにはコア拡大ファイバを一体
化してなる偏波無依存型光アイソレータとしたものであ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
例を説明する。
【0028】図1は、本発明の偏波無依存2段型光アイ
ソレータ1を示す断面図である。2はハウジング、3
a,3bはファラデー回転子と複屈折結晶板とが一体化
された偏波無依存型光アイソレータの基本構成要素、4
は内部のファラデー回転子に飽和磁界を与える円筒形の
磁石、6a,6bはコア拡大ファイバ5a,5bをコア
拡大領域が対向するよう保持したフェルールであり、7
はコア拡大ファイバ5a,5bのビームウェスト位置に
コア拡大ファイバ5a,5bと同じビームウェストを持
つよう調整されたレンズである。
【0029】ここで偏波無依存型光アイソレータの基本
構成要素3a,3bは、各入出射端面からの反射が最小
になるよう端面間に充填された光学接着剤の屈折率に合
わせ各光学素子端面に反射防止膜が形成され、光軸ずれ
が相殺される様に配置されている。
【0030】レンズ7は、通常の光学レンズを用いて、
諸条件によって厚みを調整すれば良いが、分布屈折率レ
ンズまたは非球面レンズを用いても良い。また、本実施
例では、レンズ7が1つの場合を示したが、複数個あっ
ても良い。
【0031】本実施例での光の経路をコア拡大ファイバ
5aから出射してコア拡大ファイバ5bに入射する場合
で説明すると、一方のコア拡大ファイバ5aから出射し
た光が、広がりながら偏波無依存型光アイソレータの基
本構成要素3aを通ってレンズ7に到達し、レンズ7で
集光されて、偏波無依存型光アイソレータの基本構成要
素3bを通って他方のコア拡大ファイバ5bに入射す
る。ここで、レンズ7は、入射先となるコア拡大ファイ
バ5bに光を結合させる位置、すなわち、コア拡大ファ
イバ5aから出射される光がレンズ7で集光されて形成
されるビームウェスト位置にコア拡大ファイバ5bを配
置している。なお、コア拡大ファイバ5bから出射して
コア拡大ファイバ5aに入射する場合にも、コア拡大フ
ァイバ5aが上記説明したビームウェスト位置となるよ
うに配設する必要がある。
【0032】このように、コア拡大ファイバ5a(また
は5b)から出射された光は広がりながら進むが、レン
ズ7を途中に置くことによって、入射先のコア拡大ファ
イバ5b(または5a)には集光された光が到達し、特
に、入射先のコア拡大ファイバ5b(または5a)をビ
ームウェスト位置に配設すれば、各入出射端面での光の
反射、散乱、各素子内での吸収、散乱を除き結合効率だ
けを考慮すれば、2段型で光路長が増大しているにも関
わらず、ほぼ100%の結合効率を得ることができる。
【0033】また、偏波無依存型光アイソレータの基本
構成要素3a,3bとレンズ7とを一体化すると、全体
が小型化し、しかも個別に位置調整などを行う必要がな
くなる。
【0034】なお、本発明は、偏波無依存型光アイソレ
ータの基本構成要素(図1では3a,3b)を複数個有
する偏波無依存多段型光アイソレータであれば、実現可
能な発明であり、レンズ(図1では7)を配置し、一方
のコア拡大ファイバ(図1では5aまたは5b)から出
射した光が、レンズを介して他方のコア拡大ファイバ
(図1では5bまたは5a)に入射するように構成すれ
ばよい。また、コア拡大ファイバの代わりに光ファイバ
の入出射端にコア拡大ファイバを接続したもので構成さ
せてもよい。
【0035】具体的には、本発明の請求項に示した4つ
の構成で実現可能である。本発明の請求項1に示した第
1の構成は、光ファイバの入出射端をコア拡大ファイバ
とし、偏波無依存型光アイソレータの基本構成要素を複
数個配設し、かついずれかの位置にレンズを配設して、
一方のコア拡大ファイバから出射された光がレンズで集
光して他方のコア拡大ファイバに入射する構成としたも
のである。
【0036】第2の構成は、偏波無依存型光アイソレー
タの基本構成要素を複数個配設し、光ファイバの光の入
出射端にコア拡大ファイバを接続し、かついずれかの位
置にレンズを配設して、一方のコア拡大ファイバから出
射された光がレンズで集光して他方のコア拡大ファイバ
に入射する構成としたものである。
【0037】第3の構成は、上述した図1に示した構成
であり、光ファイバの入出射端をコア拡大ファイバと
し、2つの偏波無依存型光アイソレータの基本構成要素
を配設し、かつ2つの偏波無依存型光アイソレータの基
本構成要素の間にレンズを配設して、一方のコア拡大フ
ァイバから出射された光がレンズで集光して他方のコア
拡大ファイバに入射する構成としてものである。
【0038】第4の構成は、2つの偏波無依存型光アイ
ソレータの基本構成要素を配設し、光ファイバの光の入
出射端にコア拡大ファイバを接続し、かつ2つの偏波無
依存型光アイソレータの基本構成要素の間にレンズを配
設して、一方のコア拡大ファイバから出射された光がレ
ンズで集光して他方のコア拡大ファイバに入射する構成
としたものである。
【0039】なお、上述した図1に示したように、一方
のコア拡大ファイバ(図1では5a)から出射された光
がレンズで集光して形成されるビームウェスト位置に他
方のコア拡大ファイバ(図1では5b)を配設すれば、
散乱、反射を除き結合効率だけを考慮すると、2段型あ
るいは多段型で光路長が増大しているにも関わらず、ほ
ぼ100%の結合効率を得ることができる。
【0040】
【実施例】図2は、本発明の第4の発明である偏波無依
存2段型光アイソレータの実施例で、アダプタ型光アイ
ソレータ21を示す断面図である。22はアダプタハウ
ジング、23はスリーブを示し、8a,8bはファイバ
スタブでコア拡大ファイバ5a,5bを保持したフェル
ールの両端を研磨して作られ、9a,9bで示した挿入
孔からフェルールが挿入されたとき、その端面にフェル
ールが当接されるように光軸方向に位置決め保持されて
いる。アダプタ型光アイソレータ21のアイソレータ部
は偏波無依存型光アイソレータ基本構成要素3a,3b
とレンズ7からなり、図1に示した偏波無依存2段型光
アイソレータ1の構成と実質的に同様のものである。
【0041】偏波無依存型光アイソレータの基本構成要
素3a,3bは、ファラデー回転子基板、複屈折板を用
いて光学調整後、光学接着剤で基板同士を接着し、その
後磁石4の内部に挿入できる大きさにカッティングする
ことで製造できるために、多数の偏波無依存型光アイソ
レータ基本構成要素3を容易に製作することができる。
さらに、偏波無依存型光アイソレータの基本構成要素3
a,3b、およびレンズ7を一体化することにより光路
長を短する事が可能で、例えばファラデー回転子はビス
マス置換ガーネットを用い、複屈折板はルチル結晶板を
用いて一体化した場合、光アイソレータ用素子の実効厚
さは、実用的に700μm程度にすることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、2本
のコア拡大ファイバの信号伝送を行う光路間にレンズを
配設することにより、以下の効果を有する偏波無依存型
光アイソレータを提供できる。
【0043】(1)コア拡大ファイバの特徴を損なわ
ず、結合効率の限界を改善できる。
【0044】(2)偏波無依存型光アイソレータの基本
構成要素の構成によっては、入射光と出射光の光軸がず
れたり、分離された光の光路長が異なることがあるが多
段型にすれば各構成要素同士で光軸ずれ、光路長差を相
殺できる。この光路長の長い偏波無依存多段型光アイソ
レータを順方向損失を劣化させることなく容易に構成で
きる。
【0045】また、前記偏波無依存型光アイソレータの
基本構成要素、レンズ、さらにはコア拡大ファイバを一
体化することにより、以下の効果を有する偏波無依存型
光アイソレータを提供できる。
【0046】(1)アライメント特性が向上し煩雑な微
調整の手間が省ける。
【0047】(2)同一の偏波無依存型アイソレータ基
本構成要素を用いて多段型が構成できるので生産性が良
い。
【0048】(3)小型になり、容易にコネクタ内に配
置できる。
【0049】(4)ホルダ等の部品を別途用いることな
く高価なファラデー回転子や複屈折板をより小さくカッ
ティングして使用でき、大量に、安価に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏波無依存2段型光アイソレータを示
す断面図。
【図2】本発明のアダプタ型光アイソレータを示す断面
図。
【図3】従来の偏波無依存型光アイソレータの構成図。
【図4】従来の偏波無依存型光アイソレータの動作原理
を説明する図で、(1)は順方向の光の伝搬状態図、
(2)は逆方向の光の伝搬状態図。
【図5】コア拡大ファイバの構成を示す縦断面図。
【図6】コア拡大ファイバの結合特性図。
【図7】コア拡大ファイバを用いた従来の偏波無依存型
光アイソレータの断面図。
【図8】コア拡大ファイバを用いた光アイソレータの順
方向、逆方向損失を示す図。
【符号の説明】
f1、f2、b1、b2:光線 1:偏波無依存2段型光アイソレータ 2:ハウジング 3a、3b:偏波無依存型光アイソレータの基本構成要
素 4:円筒形磁石 5、5a、5b:コ
ア拡大ファイバ 6a、6b:フェルール 7:レンズ 8a、8b:ファイバスタブ 9a、9b:挿入口 10:偏波無依存型光アイソレータ 11、12、13:複屈折結晶板 14:ファラデー回転子 15a,15b:結
合レンズ 16a、16b:光ファイバ 21:アダプタ型光アイソレータ 22:アダプタハウ
ジング 23:スリーブ 51:コア 52:クラッド

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号伝送を行う2本の光ファイバの光路間
    に1つのファラデー回転子と2またはそれ以上の複屈折
    板からなる偏波無依存型光アイソレータの基本構成要素
    を複数個配設してなる偏波無依存型光アイソレータにお
    いて、前記2本の光ファイバの光の入出射端をコア拡大
    ファイバとし、前記光路間にレンズを配設し、一方のコ
    ア拡大ファイバから出射された光が前記レンズで集光し
    て形成されるビームウェスト位置に他方のコア拡大ファ
    イバを配設したことを特徴とする偏波無依存型光アイソ
    レータ。
  2. 【請求項2】前記偏波無依存型光アイソレータの基本構
    成要素および前記レンズを一体化したことを特徴とする
    請求項1に記載の偏波無依存型光アイソレータ。
  3. 【請求項3】信号伝送を行う2本の光ファイバの光路間
    に1つのファラデー回転子と2またはそれ以上の複屈折
    板からなる偏波無依存型光アイソレータの基本構成要素
    を複数個配設してなる偏波無依存型光アイソレータにお
    いて、前記2本の光ファイバの光の入出射端にコア拡大
    ファイバを接続し、かつ該コア拡大ファイバ間にレンズ
    を配設し、一方のコア拡大ファイバから出射された光が
    前記レンズで集光して形成されるビームウェスト位置に
    他方のコア拡大ファイバを配設したことを特徴とする偏
    波無依存型光アイソレータ。
  4. 【請求項4】前記コア拡大ファイバと前記偏波無依存型
    光アイソレータの基本構成要素および前記レンズを一体
    化したことを特徴とする請求項3に記載の偏波無依存型
    光アイソレータ。
  5. 【請求項5】信号伝送を行う2本の光ファイバの光路間
    に1つのファラデー回転子と2またはそれ以上の複屈折
    板からなる偏波無依存型光アイソレータの基本構成要素
    を2つ配設してなる偏波無依存型光アイソレータにおい
    て、前記2本の光ファイバの光の入出射端をコア拡大フ
    ァイバとし、前記2つの偏波無依存型光アイソレータの
    基本構成要素間にレンズを配設し、一方のコア拡大ファ
    イバから出射された光が前記レンズで集光して形成され
    るビームウェスト位置に他方のコア拡大ファイバを配設
    したことを特徴とする偏波無依存型光アイソレータ。
  6. 【請求項6】前記偏波無依存型光アイソレータの基本構
    成要素および前記レンズを一体化したことを特徴とする
    請求項5に記載の偏波無依存型光アイソレータ。
  7. 【請求項7】信号伝送を行う2本の光ファイバの光路間
    に1つのファラデー回転子と2またはそれ以上の複屈折
    板からなる偏波無依存型光アイソレータの基本構成要素
    を2つ配設してなる偏波無依存型光アイソレータにおい
    て、前記2本の光ファイバの光の入出射端にコア拡大フ
    ァイバを接続し、かつ前記2つの偏波無依存型光アイソ
    レータの基本構成要素間にレンズを配設し、一方のコア
    拡大ファイバから出射された光が前記レンズで集光して
    形成されるビームウェスト位置に他方のコア拡大ファイ
    バを配設したことを特徴とする偏波無依存型光アイソレ
    ータ。
  8. 【請求項8】前記コア拡大ファイバと前記偏波無依存型
    光アイソレータの基本構成要素および前記レンズを一体
    化したことを特徴とする請求項7に記載の偏波無依存型
    光アイソレータ。
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