JPH0921104A - 地表土質安定法 - Google Patents

地表土質安定法

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JPH0921104A
JPH0921104A JP20265495A JP20265495A JPH0921104A JP H0921104 A JPH0921104 A JP H0921104A JP 20265495 A JP20265495 A JP 20265495A JP 20265495 A JP20265495 A JP 20265495A JP H0921104 A JPH0921104 A JP H0921104A
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JP
Japan
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sand
ground surface
natural
water
mixture
Prior art date
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Pending
Application number
JP20265495A
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English (en)
Inventor
Sakae Takai
栄 高井
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TOKAI HAKUSA KK
Original Assignee
TOKAI HAKUSA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自然表土に粉塵飛散防止性と、人の歩行や
運動のためにの適度な粘弾性を付与する 【構成】 自然表土面を自然砂およびセラミック系人
工骨材砂またはそにいずれかと剪断により分子量を小さ
くした高吸水性ポリマーとの混合物で被覆する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は公共のグランド、歩道、
公園等の粉塵飛散を防止すると共に、これらの箇所の自
然表土を弾粘性化し歩行および運動を快適にする地表土
質安定法に関する。
【0002】
【従来の技術】自然表土が乾燥すると、粒径0.1〜
0.8mmの粉塵は風速が8m(疾風)のとき跳躍運動
をするといわれ、粉塵が人の目に入ったり、屋内に堆積
する問題がある。一方、グランド、歩道、公園等では、
人間が歩いたり走ったりする場合、その表土は利用者の
脚部や腰部などへの負担が軽減されるような適度な弾性
と自然な感触を持つ機能が要求されている。
【0003】従来、グランド等では粉塵防止のために頻
繁な散水の他、塩化カルシュウムや塩の散布が行なわれ
ている。またアンツーカー、緑泥石粉、およびクレーを
吸水性高分子と混合して表土を造る方法は公開特許公報
59−72301号で知られている。本発明者は砂と粉
状高吸水性ポリマーの混合体をグランドに敷きならした
後水を散布する工法を開発するため多くの実験を行なっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術のなか
で、散水の場合は高頻度で水を散布するための煩雑さと
経済性の欠点、また塩化カルシウムおよび塩等の散布の
場合は含塩土壌が人の目や皮膚に炎症を起す危険、表土
の硬化、および金属の腐食等の問題がある。公開特許公
報59−72301号の方法ではアンツーカー、緑泥石
粉、クレーが高価でその使用には経済的な制限がある。
また砂と粉状高吸水性ポリマーの混合体をグランドに敷
きならした後水を散布する実験では地中でポリマーの各
粒子が膨張し不均一なゲル状となるため、施工後グラン
ドを歩行するとき表土が靴に付着しグランドを荒らすと
いう欠点の他、上記混合体が乾燥した場合は水の蒸発に
よる表層内の空隙体積が大きすぎて表土面に歩行跡が残
る欠点があった。本発明ではこれらの問題を解決し、長
期にわたりグランド、歩道、公園等の粉塵の飛散を防止
し、表土に粘弾性を付与する事によって利用者の快適な
歩行と運動、および安全を図ることを課題としている。
【0005】
【問題を解決するるための手段】本発明はグランド、歩
道、公園等の自然表土面に、天然砂およびセラミック系
人工骨材砂または両者の混合物(以下これら3者を各々
砂という)と、上記剪断高吸水性ポリマーとの混合体で
被覆し転圧した厚さ3〜10cmの表土(以下新表土と
いう)を造成する手段によって上記問題を解決した。表
土の状態によっては、表土に粒径2〜3mmの粗粒砂層
を基層として使用してもよい。さらに場合によっては、
砂に現地の自然表土を混合してもよい。天然砂に対する
高吸水性ポリマーの重量比は砂(100):ポリマー
(0.1〜0.01好ましくは0.05)である。剪断
高吸水性ポリマーは、水100に対して高吸水性ポリマ
ー1の重量比で混合し攪拌機などで剪断して、粘度を低
下させ、均一な白濁ペースト状にしたものである。使用
した天然砂は野間砂で、その粒度分布および組成を各々
表1の1)および2)に示す。
【0006】
【表1】
【0007】使用したセラミック系人工骨材砂の粒度分
布および組成を各々表2の1)および2)に示す。
【0008】
【表2】
【0009】本発明が公開特許公報59−72301号
の方法と異なる主なる点としては、アンツーカー、緑泥
石、クーレーを使わないこと、およびポリマーは、高吸
水性ポリマーを剪断してその物理的性質を変えた剪断高
吸水ポリマーを用いることにある。
【0010】
【作用】剪断高吸水性ポリマーは、剪断しない高吸水性
ポリマーに比べて粘度は低く、吸水率も低いが砂と混用
した剪断高吸水性ポリマーから構成された新表土は均一
な吸水性によって、剪断しない高吸水性ポリマーを使っ
た表土よりやや緻密で固めの安定した粘弾性を生じ、施
工直後の人の通行による靴への粘着がなく、乾燥したと
きグランドにほとんど足跡が残らない安定した性状を示
し、利用者に快適さと衝撃に対する安全性を与える。
【0011】本発明の新表土の内部に貯留される水の量
は自然表土の場合の数倍となり、後述するように蒸発速
度は自然表土とほぼ同一のため新表土の湿潤期間は自然
表土の数倍となり、長期の粉塵抑制が可能になる。ま
た、水分の蒸発による自然表土の乾燥は地表から1フィ
ートの範囲迄に止まりそれ以深は容易に乾燥しないとい
われている。実験によれば剪断高吸水性ポリマーは高湿
度条件下で吸湿し低湿度条件下では放湿するという性
質、いわゆる呼吸性が認められる。地中の水蒸気は夜間
には地表面に向かって移動し、水分の減少した表土に取
り込まれる。本発明の新表土は剪断高吸水性ポリマーを
含むため緻密で夜間の水分を取込み、大気に逃がす量が
少ない傾向があり、湿潤防塵期間は更に長くなる。
【0012】新表土は剪断高吸水ポリマーにより氷点降
下性が生ずる。、
【0013】新表土は剪断高吸水ポリマーによりアンモ
ニア吸着性を生ずる。
【0014】
【実施例1】グランドの自然表土の上に粗目の砂を2c
m厚さに敷き均し、この上に本発明の新表土を2cmの
厚さで形成した。この新表土の素材はF.M.2.3の
野間砂と剪断をかけた高吸水性ポリマーの含水ゲルで、
高吸水性ポリマーはイソブチレン/無水マイレン酸共重
合体の中和物である。上記新表土は砂と、剪断高吸水性
ポリマーをミキサー−で混合したものを表土上に敷き均
し、ローラー転圧をかけて形成した。新表土の組成は、
重量にして、砂100に対して高吸水ポリマー0.05
と水50の割合からなる。剪断高吸水性ポリマーは高吸
水ポリマー0.1%水溶液をミキサーで攪拌する方法に
よった。完成したグランドは、切取りによる蒸発試験を
行なうとともに現地新表土の粉塵発生および安定性調査
をおこなった。切取り試験では、完成したグランドの新
表土を、直径22mmの円で切り取ったサンプルAと従
来のグランド面から同様にしてとったとサンプルBの比
較をおこなった。AおよびBの測定値は各4個の平均値
で示した。この蒸発試験結果を第1図に示す。この図か
ら蒸発前は、Aでは砂が約40grで水が18gr、B
では砂約45grに水は11grであた。この結果Aの
貯水量はBの約3倍であること、蒸発速度はAとBはほ
ぼ同一である事がわかった。一方、新表土を被覆したグ
ランドは適度の弾性と湿分があり長期にわたって埃がた
ちにくくなった。
【0015】
【実施例2】実施例1の砂を、セラミック系人工骨材に
変え、他は実施例1と同の条件でグランドに新表土を構
成した。使用したセラミック系人工骨材は、容積を砂と
等しくした。完成した新表土の現場状況および切取りサ
ンプルによる蒸発試験結果は実例1とほぼ同じであっ
た。
【0016】
【実施例3】実施例1の砂を、野間砂と乾いた運動グラ
ンドの土壌の混合物に変え、他は実施例1と同じ条件で
グランド新表土を構成した。野間砂と乾いた運動グラン
ドとの土壌の混合物は各々容積を上記砂の1/2に等し
くした。完成した新表土の現場状況および切取りサンプ
ルによる蒸発試験は実例1とほぼ同じ結果が得られた。
【0017】
【実施例4】実施例1の砂を、セラミック系人工骨材と
乾いた運動グランドの土壌との混合物に変え、他は実施
例1と同等の条件でグランド新表土を構成した。セラミ
ック系人工骨材と乾いた運動グランドとの土壌混合物は
各々の容積を上記砂の1/2に等しくした。完成した新
表土の現場状況および切取りサンプルによる蒸発試験は
実例1とほぼ同じ結果が得られた。
【0018】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によれ
ば、剪断高吸水性ポリマーと砂との混合・転圧によって
作られた新表土の保水性、粘弾性、砂の蒸発防止性、締
め固まり性はグランド、歩道、公園等に長期にわたる粉
塵の飛散防止と粘弾性を与え、これによって粉塵の舞い
上がりが防止され、利用者の脚部や腰部などの衝撃が軽
減されると共に運動中の急激な着地や転倒による負傷が
防止され、自然感があり、メインテナンスが容易なグラ
ンド、歩道、公園等の表土構造が可能になった。また塩
化カルシウムの使用による金属の錆の発生、アルカリ含
有粉塵の皮膚および目の炎症防止が可能となった。
【0019】これに加えて、本発明には次の効果がみと
められる。イ)地中から放散される夜間の水分の放散を
減少させ、これを貯えて日中の地表乾燥を遅らせること
ができる。ロ)剪断高吸水性ポリマーの氷点降下性によ
り、凍結による地表破壊の防止に役立つ。ハ)剪断高吸
水性ポリマーのアンモニア吸着性によりグランド、公園
等の糞尿の脱臭に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の施工グランドから切り取った2種のサ
ンプルによる時間と保有水量との関係を示す図である。
【符号の説明】
a) 水で飽和した自然砂と含水剪断高吸水ポリマーの
混合体 b) 水で飽和したグランドの自然表土

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グランド、歩道、公園等の自然表土を、自
    然砂およびセラミック系人工骨材砂と、剪断により分子
    量が減少し、粘度が低下した均一なペースト状の含水高
    吸水性ポリマー(以下剪断高吸水性ポリマーと呼ぶ)と
    の混合物を被覆転圧することを特徴とする地表土質安定
  2. 【請求項2】剪断高吸水性ポリマーの原料の高吸水性ポ
    リマーは、紫外線耐久性のある共重合体の中和物または
    酢酸ビニール/メタクリル酸共重合体の加水分解物を主
    体とするイソブチレン/無水マイレン酸共重合体の中和
    物とする地表土質安定法
JP20265495A 1995-07-06 1995-07-06 地表土質安定法 Pending JPH0921104A (ja)

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JP20265495A JPH0921104A (ja) 1995-07-06 1995-07-06 地表土質安定法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002161510A (ja) * 2000-11-24 2002-06-04 Toko Sangyo Kk グラウンド整地方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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