JPS63240942A - 排せつ物処理剤 - Google Patents

排せつ物処理剤

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JPS63240942A
JPS63240942A JP29409886A JP29409886A JPS63240942A JP S63240942 A JPS63240942 A JP S63240942A JP 29409886 A JP29409886 A JP 29409886A JP 29409886 A JP29409886 A JP 29409886A JP S63240942 A JPS63240942 A JP S63240942A
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excrement
water
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Tsutomu Mizutani
水谷 勤
Shoichiro Moriyama
森山 昭一郎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 (産業上の利用分野) 本発明は、動物の排せつ物そのものまたはそれが発する
臭気を簡便かつ経済的に処理しうる排せつ物処理剤に関
する。
室内で飼育する犬猫小鳥などの愛玩用小動物の排せつ物
、医薬品・化粧品などの試験研究期間で飼育する動物の
排せつ物、鶏舎・豚舎に排せつされる糞尿、あるいは病
人などが吐出したおう吐物や、たん、糞尿などの排せつ
物は、いずれも特異な悪臭を発生するだけでなく、不快
な外観を呈し、又、概して水分の多い粘着性物質である
ため、その除去、清掃処理が容易でなく、放置すれば悪
臭を増し、蝿がたかり、うじや、かびが発生するに至り
、そのために、その発生する周辺の生活環境や作業環境
を著しく害するばかりでなく、更には、ひとつの大きな
公害問題となっている。
本発明が目的とするところは主に上記のような排せつ物
に接触させて、その悪臭を除去し、その周辺の環境を改
善すると共に、排せつ物中の水分をすみやかに吸収して
、その除去、清掃処理が容易かつ奇麗に、清潔に行いう
る排せつ物処理剤を提供することにあるが、更には悪臭
含有気体をこれに接触させて悪臭を除去する脱臭剤とし
ても利用可能なものを提供しようとするものである。
(従来の技術) 従来のこの種の排せつ物処理剤及び処理方法として鶏糞
、豚糞尿、牛糞尿、人糞尿、下水汚泥、活性汚泥等の悪
臭を発生する固形物または懸濁状の液状物に対して珪藻
土または珪藻土に100重量96以下(好ましくは10
〜50重量%)の水酸化カルシウムを加えた混合物を添
加して悪臭物質の表面を被覆し、悪臭の発生を防止する
技術(特開昭53−76188号公報(脱臭剤および脱
臭方法))や特殊な添着剤で処理した活性炭を吸着剤と
して使用し、この吸着剤による動物臭の除去方法として
は当該吸着剤を吸着装置に装填して、それに動物臭を含
むガスを通過させることによって行う技術(特開昭53
−95891号公報(動物臭除去方法))を挙げること
ができる。
又、この種の排せつ物処理剤として市販されているもの
に主に愛玩用猫のトイレに敷いて、その糞尿を排せつさ
せて処理する猫砂と称されるものを挙げることができる
。猫は排せつ後に、その排せつ物を猫砂で覆って隠す習
性があり、このため古くから乾燥した天然砂などが猫砂
として使用されているが、最近では天然ゼオライトを乾
燥破砕して6〜2mm程度の粒径範囲の粒状物としたも
のなどが臭いを取る猫砂と称して市販されている。
(発明が解決しようとする問題点) 排せつ物の種類、形態は多種多様であり、又、その発生
する場所も居住室内、病室内、乗り物的、作業場内外な
どと広範囲であり、更に、これを処理する人々も主婦、
老人、病人、作業員等と様々であり、このため排せつ物
処理剤に要求される要件も様々である。本発明が目的と
する排せつ物処理剤は以上のような多様な排せつ物の処
理に対応できるよう次のl)〜8)のような要素を具備
するものであるが、従来の技術にはこれらの全要素を具
備するものは見当らない。
即ち、一般に活性炭を基材とするものは脱臭効果に於い
て優れていても高価であり、又、使用時に黒い粉塵を撒
き散らし、周辺を黒く汚すなどの欠点があり、又、特開
昭53−76188号公報の構成のものや猫砂は脱臭効
果において不充分であると共に殊に前者に於いては下記
の5)、6)の要素が、後者に於いては2〉、3)、6
)の要素が、それぞれ不足している。
1) 排せつ物に対し脱臭効果があること。
2) 排せつ物中の水分を、速やかに、かつ可及的、多
計に吸水して、排せつ物を半乾燥状態にすること。
3) 排せつ物中の水分を吸水した処理剤は粘着せずま
た、揺動、加圧作用を受けても容易には、その水分を遊
離しないこと。
この要素は、排せつ物処理用具に処理物を粘着させずに
、清掃処理を容易にするために必要である。
4) 無害であり、万一、小動物の口に入っても安全で
あると共に、使用済みのものは庭、田畑に撒けるなど処
理が簡単であること。
5) 外観が奇麗、衛生的で取り扱い易いこと。
6) 使用時に小動物の手足や、容器、床などに付着、
粘着したり、飛散しないこと。
7) 必要に応じ脱臭性能、防かび性能、制菌性能及び
防虫性能を容易に強化もしくは付与できること。
8) 安価に供給でき、かつ使用に当たっては特殊な装
置や操作を必要としないこと。
〔発明の概要〕
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記の間m点を解決しようとするものである
すなわち、本発明による動物の排せつ物処理剤は、下記
の群から選んだ鉱物を主成分とする珪質頁岩の粉末を水
硬性石膏を結合剤として固化させたものの成型物からな
ること、を特徴とするものである。
(イ) オパールCT (ロ) オパールC (ハ) 石英系珪質頁岩であって、X線回折図において
、2θ=20,9°、26.7’ 、および50.1°
の位置に強い回折ピークを示すもの(効 果) 処理剤の脱臭主成分として特定の鉱物を使用したことに
よって、動物排せつ物の処理ないし脱臭効果が大きく、
またこの鉱物の粉末や成型たとえば造粒するための結合
剤として石膏を使用したことによって、該成型物中に分
散固定されているこの鉱物の脱臭能力が損なわれないば
かりでなく、この成型物は適度の崩壊性を有していて、
その廃棄処理が容易である(なお、効果の詳細について
は後記)。
〔発明の詳細な説明〕
珪質頁岩 本発明が目的とする排せつ物処理剤(脱臭剤を包含する
)の主成分を珪質頁岩系天然鉱物と水硬性石膏とするこ
とに関する。まず本発明に使用する第一の主成分である
珪質頁岩系天然鉱物について以下に説明する。
古くから、珪藻土や、天然ゼオライトなどの天然鉱物が
安価な吸着剤として用途に応じて使用されているが、こ
れらの吸芒剤は安価である反面、成否効果が不充分であ
る。本発明者は脱臭効果にすぐれ、かつ吸水力の大きい
吸着剤を求めて種々検討した結果、ある種の珪質頁岩系
天然鉱物に、脱臭効果にすぐれ、かつ吸水力の大きいも
のがあることを見出した。
天然に産する珪酸には石英、トリディマイI・、クリス
トバライトといった完全な結晶構造を持つものとオパー
ル(蛋白石)、珪酸ガラスと呼ばれる非晶質構造を持つ
ものがあることは周知のことである。
この天然産の非晶質珪酸の内部構造について、系統的研
究を行っていたのはJONES、 5EGNIT &N
ICKSON(1983)やJONES、 5ANDE
R8& 5EGNIT(1984)であった。そして、
JONES & 5EGNIT(1971)はオパール
と通称されているものか結晶構造から0PAL A。
0PAL CT、 0PAL Cの3種に分けられるこ
とを明らかにした。つまり、オパールは結晶と結晶の、
あるいは非晶質と結晶の、中間の性質を何する珪酸物質
であることが認められてきたのである。そして、この分
類と名称は珪酸鉱物の性質、珪質堆積岩などを研究して
いる多くの人々から進んで用いられるようになった(水
谷伸冶 地質学論集、第15号、81〜90ページ、1
978年11月)。
以下、本明細書に於いてもこの分類と名称を用いる。
一方、IIJIMA & TADAは珪質堆積岩の続成
作用の研究論文において我が国の東北地方及び北海道に
かけて珪質頁岩あるいは硬質頁岩と通称されて、いる珪
質前が広く分布し、これらの珪質頁岩がオパールCTを
主成分とするもの、オパールCを主成分とするもの、あ
るいはこれらの混合物を主成分とするものであると述べ
ている(IIJIMA &TADA、 Sedimen
tology(1981) 28,185−200)。
本発明者は東北北三県に未利用のまま埋蔵されているこ
れらの珪質頁岩についての詳細にその脱臭性能、吸水力
を検討した結果、次のことを見出した。
即ち、これらの珪質頁岩はX線回折図形から次の5種類
に分類され、それぞれの脱臭性能や吸水力が異なる。尚
、これらのX線回折図形を第1〜≠ 5図に示した。
(1) 非晶質珪酸即ちオパールAを主成分とするもの
で、X線の回折線のピークが殆ど現れない。以下、この
種の珪質頁岩をオパールA系珪質頁岩と呼称する。又、
低温窒素吸着法によるそのBET表面積値は25〜60
 rrl’ / ’i:である。吸水性は良好であるが
、脱臭性は良好とはいえず、従って本発明の主成分とし
ては使用できない。代表的なX線回折図形を第1図に示
した。
尚、北東北で採掘されている珪藻土のX線の回折図形は
、この非晶質系珪質頁岩と同様の図形を示す。
(2) オパールCTを主成分とするもので、クリスト
バライトとトリディマイトに相当する位置に回折線のピ
ークが明瞭に現れるが、ピークの幅が広く結晶性が悪い
ことを示している。以下、この種の珪質頁岩をオパール
C系珪質頁岩と呼称する。又、低温窒素吸着法によるそ
のBET表面積値は20〜9(JJrr1′/gであり
、脱臭性、吸水性共に良好であって、本発明の主成分と
して使用可能のものである。代表的なX線回折図形を第
2図に示した。
(3) オパールCを主成分とするもので、クリストバ
ライトに相当する位置に回折線のピークが明瞭に現れる
が、ピークの幅が広く結晶性が悪いことを示している。
以下、この種の珪質頁岩をオパールC系珪質頁岩と呼称
する。又、低温窒素吸着法によるそのBET表面積値は
20〜50ゴ/gであり、脱臭性、吸水性共に良好であ
って、本発明の主成分として使用可能のものである。代
表的なX線回折図形を第3図に示した。
(4) 石英を主成分とするもので、石英に相当する位
置に回折線のピークが明瞭に現れるが、クリストバライ
トとトリディマイトに相当する位置にはピークが現れな
い。2θ=26,7″″のピークの根元の幅は広く、又
ピークにシャープ性がなく、やや結晶性の悪いことを示
している。以下、この種の珪質頁岩を石英系珪質頁岩と
呼称する。
又、低温窒素吸着法によるそのBET表面積値は10〜
30rrr/gである。脱臭性吸水性はやや劣るが、本
発明の主成分としては使用可能のものである。代表的な
X線回折図形を第4図に示した。
本発明に用いる珪質頁岩の化学成分は下記の通りであり
、この成分内容は概ね珪藻土の化学成分と同様である。
珪藻土は周知のように、ろ過助剤、食品添加物などに多
用されている人畜無害な物質であり、従って本発明が用
いる珪質頁岩も人畜無害物質であることは論をまたない
S L 02    85  〜94重量%Al2O3
2〜 5 Fe203   0.5”’  2 Ca O20、1〜2 Mg0      0.2〜 I Na、OO,2〜0. 5 に20      0.2〜 I Ig−Los8 1 〜4 本発明が珪質頁岩を主成分の一つとする所以は、第一に
は、その優れた脱臭力を利用することにあり、第二には
多孔質であるためのかなりの吸水力を持つことを利用す
ることにある。他方、この種の珪質頁岩は北東北および
北海道地区に、未利用のまま無尽蔵に埋蔵されているも
のであり、本発明はこの珪質頁岩系天然鉱物のa効活用
化を目的とするものである。
石膏 次に、本発明に使用する第二の主成分である水硬性石膏
について説明する。
先に説明した本発明に使用する脱臭性のある珪質頁岩は
、多孔質であるが、その嚢体の嵩密度が概ね0.7〜1
.3の範囲にあり、為にその吸水量がかなり大幅に変動
し、又その脱臭力、色調なども一定しない。本発明が、
主目的とする用途に供するには可及的この脱臭力、吸水
量を増大させ、かつその色調も含めてこれらを均一化す
ることが必要であり、このためにはこれを粉砕して粉末
化したものを適切な結合剤を用いて造粒、あるいは所望
の形状に成型することが必要であることが知れた。
本発明者はこの用途に供する結合剤について種々検討し
た結果、本発明に用いる結合剤としては焼石膏(Ca 
S OL/2H20)又は水硬性無水石膏(Ca S 
O4)あるいは両者の混合物などの水硬性石膏が最適で
あることを見出した。
水硬性石膏は、これを水と混和すると、永和反応を起こ
して三水塩石膏(Ca S O42H20)となって硬
化する。本発明は、これらの水硬性石膏粉末を珪質頁岩
粉末に対してたとえば10重量%以上、好ましくは20
〜70重量%の範囲で加えたものに水を加えて混合し、
これを硬化させて所望の形状の処理剤を得るものである
が、この場合、水硬性石膏を本発明の結合剤として使用
することの利点は次の通りである。
1) 水硬性石膏は、珪質頁岩の脱臭性能(珪質真岩単
位重量当たり脱臭性能)を阻害しない。
従って水硬性石膏の混合比率を増減することにより、脱
臭性能を阻害することなく、用途に応じた色々な程度の
結合強度、硬度をもった処理剤が提供できる。
2) 処理剤の吸水量は水硬性石膏の混合比率、混合水
の混合比率、水硬性石膏粉末あるいは珪質頁岩粉末の粒
度の調整、更には泡沫の混合などにより適宜調節ができ
るので、用途に応じた色々な程度の吸水量をもった処理
剤が提供できる。
3) 硬化した水硬性石膏は全く粘着性をもたないので
、水硬性石膏で結合した処理剤は排せつ物中の水分を吸
収しても、互いに粘着したり、あるいは処理用器具に粘
着することもない。従って、排せつ物の除去やその周辺
の清掃をすこぶる奇麗に、衛生的に、かつ容易に行うこ
とができる。
4) 本発明の主成分である石膏及び珪質頁岩は、共に
人畜に安全無害である。従って、本発明の処理剤は多用
しても人畜に害を及ぼす懸念はなく、安心して使用がで
き、又廃棄しても二次公害を起こす心配もない。なお、
石膏は食品添加剤として認定されており、又一方の本発
明の主成分である珪質頁岩はその化学組成が珪藻土と同
類であり、珪藻土も食品添加剤として認定されている物
質であることは前記した通りである。
5) 使用済みの処理剤は、庭、畑などに放棄して置く
と、その結合剤である硬化した水硬性石膏が徐々に雨水
に溶解するため(溶解度−0,2g/100g水、20
℃)、短期間に自然に非粘着性の、水切れの良い、保水
性のある砂状態に崩壊して土壌となり、土壌改良材とし
ても機能するので、使用済みの処理剤は有効に活用でき
、仮に廃棄したとしても自然土に容易に還元され、かつ
、その成分は人畜無害であるので廃棄公害を起こす心配
もない。すなわち石膏(CaSO42H20)は古くか
ら土壌改良材としても用いられている。
それ自体が中性であり多量に土壌に投与しても土壌の酸
度を変化させることなくCaおよび、S O4を土壌に
与えうる利点がある。一方、珪質頁岩粉末は珪酸骨85
〜94%、その化学組成は珪藻土と同類であり、従って
土壌にSiを供給すると共に通気性をもたらすことが期
待される。珪藻土が農薬の充填増量材として多用されて
いることはいうまでもない。尚、上記の崩壊する期間は
、水硬性石膏の混合比率や処理剤の硬度の調節などによ
り調節することも可能である。
6) 水硬性石膏は、これに加水して混練したものは流
動性がよく、型枠に流しこんで成型するなど造形性に優
れているが、更に硬化時間調節剤の添加によりその硬化
時間を数分から数時間の範囲にわたり任意の時間に調節
することも可能であるので、所望の形状の処理剤が効率
よく成型、生産できる。
7) 用途により処理剤の外観向上、処理剤表層の硬度
増強あるいは微粉末の混和忌避などが要求されるときは
、処理剤表面を水硬性石膏あるいは水硬性石膏と珪質頁
岩の混合物で再被覆することにより容易に対応できる。
8) 本発明の主要成分である水硬性石膏は、天然に鉱
物として産出する天然石膏、化学工業より副生ずる化学
石膏、排煙脱硫処理により副生ずる排煙脱硫石膏などを
処理して得ることができるが我が国では化学石膏と排煙
脱硫石膏が多量に副生されており、そのを動滑用が望ま
れている。これらの副産石膏は比較的安価に利用でき、
かつ本発明の今一つの主要成分である珪質頁岩が、無尽
蔵に埋蔵される未利用の天然鉱物であることと相まって
本発明の処理剤は極めて経済的に供給ができる。
水硬性石膏を結合剤として使用して得られる利点は以上
の通りであるが、従来、たとえば粒状活性炭を得るには
活性炭粉末に廃糖蜜、澱粉、CMC、ベントナイトなど
の粘結剤を水と共に均一に混合して練って造球する方法
がとられているところ、これらの粘結剤は吸水すれば粘
着するばかりでなく、その粘着力を失って本発明が目的
とする用途には供し得ず、更に本発明が目的とする任意
の形状の処理剤を効率よく成型することもできない。
本発明の処理剤の脱臭性、防かび性、制菌性などを強化
する薬剤及び本処理剤を成型するさいに使用する水硬性
石膏は、その硬化時間を調節することができる。
先に述べたように、本発明の処理剤が目的とする排せつ
物はその種類、形態、発生場所などが多種多用であるた
め、用途によっては脱臭性、防かび性、制菌性などを更
に強化あるいは外観性の向上、更には複雑な形状のもの
などが要求される。
これらの要求に対応するには、まず脱臭性、防かび性、
制菌性などの強化薬剤を添加することが必要であるが、
他方これらの薬剤は本発明処理剤の結合剤である水硬性
石膏の硬化を阻害するものであってはならない。本発明
に使用する水硬性石膏のうち、焼石膏は一般に水と容易
に反応して硬化するが、薬剤によっては数日間にわたっ
てこれを硬化させないものもある。又、水硬性無水石膏
のある種のもの(■型無水石膏)は反応性に乏しく、こ
れを硬化させるにはある種の硫酸塩たとえば硫酸亜鉛、
硫酸ソーダ、明ばんなどを硬化剤として添加することが
必要である。他方、本発明の処理剤を効率よく生産し、
あるいは複雑な形状のものを成型するには、水硬性石膏
の硬化時間を適宜調節しうろことが必要である。
従って、本発明の処理剤の脱臭性、防かび性、制菌性な
どを強化するために使用する薬剤は本発明処理剤の結合
剤である水硬性石膏の硬化を阻害せず、かつその硬化時
間を適宜調節するに使用する硬化時間調節剤の効果を阻
害しないものであることが必要であり更にはこれらの薬
剤は人畜無害のものであることが望ましい。
本発明者は上記の条件に適合する薬剤を種々検討した結
果、クエン酸またはその塩、エリソルビン酸またはその
塩、燐酸またはその塩、ミョウバン、硫酸第一鉄、およ
びホウ酸またはその塩が、具体的には例4の薬剤が、こ
れらの諸要件に適していることを見出した。
尚、これらの薬剤を本発明の処理剤に添着させるには所
定の本薬剤の一種又は二種以上を溶解又は懸濁した水を
本発明の処理剤を成型する混合用水に使用すればよく、
特別な器具を要することなく容易にこれらの薬剤を均一
に添着することができる。
本発明の処理剤の製法は、珪質頁岩粉末に、この珪質頁
岩粉末の10重二%以上、好ましくは20〜70重量%
、の水硬性石膏粉末を加えたものを、更に特に軽量多孔
質なものを得る場合には予め発泡した所定量の泡沫もし
くは発泡剤を加えて、所定量の単なる水、もしくは脱臭
力増強剤や硬化時間調節剤などの薬剤を溶解又は懸濁し
た水で混練して、これを硬化させて所望の形状の処理剤
を成型(造粒を含む)し、次いで乾燥して得ることを基
本とするが、詳しくは次の三製造方法に区分される。
第一の製法は、汎用の造粒機を用いて造粒し、次いで乾
燥したものを、ふるい分けて用途に応じた粒度範囲に調
整して球粒製品を得る方法である。
第二の製法は、所定形状の型枠に流し込むなどして板状
、あるいはブロック状の成型体を得、これを乾燥して粉
砕したもの、あるいは粉砕して乾燥したものを、ふるい
分けて用途に応じた粒度範囲に調整して粉粒製品を得る
方法である。
第三の製法は、所定形状の型枠に流し込んで所望の形状
の成型体を得、これを乾燥して板状、ブロック状、格子
状、蜂の果状、ラシヒ環状など様々な形状の成型製品を
得る方法である。
本処理剤の製造方法は以上の通りであるから、本処理剤
は粉砕機、攪拌機、造粒機、乾燥機などの汎用設備でご
く容易、簡単に、かつ生産性よく製造ができる。尚、製
造工程中で発生した粒度範囲外などの不良品は、これを
粉砕して原料に少量(原料に対し10重1%以下)づつ
混入して使用するか、あるいはこれを粉砕して焼成し、
硬化した石膏を焼石膏に変化させて原料として使用でき
るので無駄もない。
第一の製法による球粒製品は、人と共住する小動物や病
人などの排せつ物などに、これを接触せしめて処理する
用途、及び悪臭含有気体をこれに接触させて悪臭を除去
する用途、第二の製法による粉粒製品は鶏糞、豚糞尿な
どの家畜類の排せつ物に、これを混合接触せしめて処理
する用途、第三の製法による成型製品は悪臭含有気体を
これに接触させて悪臭を除去する用途、をそれぞれ主用
途とするものである。
上記の球粒製品はこれを人と共住する小動物や病人など
の排せつ物などに、接触させ処理する用途に供する場合
は、その製品に微粉末が付着あるいは混在することは使
用の際にこれらの微粉末が周辺に付着したり飛散したり
して周辺を汚すので好ましくなく、又、その外観も可及
的良好であることが要求される。更に又、悪臭含有気体
をこれに接触させて悪臭を除去する用途に供する球粒製
品や成型製品についても、同様なことが要求される。即
ち、本発明の処理剤は用途によってはl)製品中に微粉
末を含まず又製品の運搬あるいはその使用時に微粉末を
発生しがたいもの、あるいは2)着色などにより外観性
を向上させたものなどが要求されることとなる。
本発明者はこれらの要求に対応すべく種々検討した結果
、処理剤表面を水硬性石膏あるいは水硬性石膏と珪質頁
岩の混合物で被覆することにより処理剤の外観向上、処
理剤表層の硬度強化、処理剤に微粉末が付着しているこ
と、あるいは混在することの防止などができることを見
出し、その最も簡便適切な被覆方法として次の方法を見
出した。
まず、球粒製品についての方法は、下記の通りである。
すなわち、造粒機で造粒された球粒の表面に水を噴霧す
るなどしてその表面を適度に湿らせた直後に、水硬性石
膏粉末あるいは水硬性石膏粉末と珪質頁岩粉末の混合物
をこれに噴霧して球粒の表面に付着させ、続いてこれら
の球粒を適当な回転ドラムに導入して転動することによ
り、被覆する。被覆層は徐々に硬化して、被被覆粒と一
体となって仕上がる。被覆層の厚さ及び硬度は、噴霧す
る粉末量と転動する時間により調節する。
成型製品についての方法は、下記の通りである。
すなわち、水硬性石膏粉末あるいは水硬性石膏粉末と珪
質頁岩粉末の混合物を水と練って適当な軟度とした記し
ようを成型体に吹き付けるか、あるいは泥しよう中に成
型体を素早く浸漬して取り出し、余剰の泥しようを振り
除くなどの方法で被覆する。被覆層は徐々に硬化して、
被被覆成型体と一体となって仕−1−がる。
(作用と実施例) 次に、本発明の実施方法とその製品についての実験結果
を例をあげて説明する。
例  1 この実施例は、本発明の処理剤がその主成分の一つとす
る珪質頁岩種類とその脱臭力及び吸水量に関する。
1) 試料の、7!I製 各地で採取した珪質頁岩を100℃で乾燥した後、細用
鉄鋼所製の衝撃式粉砕機「バルベライザ−AP−2DH
J  (スクリーン 1.Omm付)で−回粉砕して得
た粉末(以下、珪質頁岩粉末という)を、珪質頁岩の粉
末試料として使用する。
2) 試験項目と試験方法 (イ) X線粉末回折法にょる珪質頁岩組成分析110
℃で12時間乾燥した珪質頁岩粉末試料を乳鉢で微粉砕
したものを用いて常法によりX線粉末線を得て解析した
(0)  BET比表面積 110℃で12時間乾燥した珪質頁岩粉末試料を乳鉢で
100メツシユふるいを全通させたちの0.5gを用い
て、低温窒素吸萱法によりBET比表面積を測定した。
(ハ) 2比重 100m1容器に試料をすりきれ一杯に軽く充填して、
その試料重量W (g)を測定し、嵩比重−W/100
として求めた。
(ニ) 脱臭試験と吸水試験 *試料の調製 珪質頁岩粉末70部(以下、いずれも重量部)と焼石膏
粉末30部を混合したものをそれぞれ適宜の水量(以下
、造粒水量という)で造粒し、乾燥して粒径3〜5報に
調製したものを試料とする。
尚、比較のために、市販の粒状活性炭、粒状天然ゼオラ
イト、けい藻土粉末及び100℃で乾燥した珪質頁岩を
破砕して粒径3〜5mm1ニ調製したものも試料として
加えた。
*脱臭試験法 試料100gをそれぞれ2000m1容のポリ容器にい
れ、さらに猫尿(排せつ後48時間を経過した悪臭の著
しいもの)2ml又は硫化水素飽和水2mlをそれぞれ
ン戸紙に含浸させたものをそれぞれこのポリ容器の片す
みに先にいれた試料と接触しないように入れたのちポリ
容器を密閉して、一定時間毎に容器内の空気の一部を採
取してその臭気度を3人のパネルで測定し、3人中2人
が臭気を感じなくなるまでの時間(以下、臭気完了時間
という)を測定した。
本吸水瓜試験法 その底面全面が0.41目の網である直径55報×高さ
40mmのポリ容器に試料20gを入れ、これを瞬時に
水中に浸漬し、30秒間浸漬して、直ちに水中より取り
上げ、10分間放置して水をきって重量増(吸水量)を
測定し、これを試料の初ffi 20 gで除して吸水
量(%)として求めた。
*耐圧強度 各試料より直径5.0〜5.2mmの球粒5個を採取し
、各粒に垂直荷重をかけその崩壊時の加重ff1kgを
求め5個の平均値で表した。
3) 試験結果 表1に珪質頁岩そのものの試験結果を示す。尚、表中の
珪質頁岩の名称は、前記した通りであって、X線回折図
形に基く分類、名称によるものである第1図〜第4図に
各分類毎の代表的なX線回折図形を示す。表2に珪質頁
岩粉末を焼石膏で造粒したものの試験結果を示す。
表1 以上の結果から次のことが知れる。
1) 脱臭能力のある珪質頁岩は、オパールC系珪質頁
岩、オパールC系珪質頁岩及び石英系珪質頁岩の三種で
あり、オパールA系珪質頁岩は脱臭力が乏しい。
2) 脱臭力のある珪質頁岩は、これを粉末化しない嚢
体の形のものでも脱臭力をしめすが、粉末化して造粒し
たものは更に良好な脱臭力を示す。
3)  BET表面積と脱臭能力との相関性は乏しい。
4) 造粒品の吸水力は嚢体そのものよりかなり増加す
るが、頁岩種類による変動が大きい。この対策について
は例3で説明する。
例2 この例は、本発明の処理剤の主成分である珪質頁岩粉末
と水硬性石膏粉末の配合比率に関する。
1) 試料の調製 オパールC系珪質頁岩粉末と焼石膏粉末の配合比率を変
えて混合したものを、それぞれ適量の水を用いて造粒し
、乾燥して粒径3〜5mmに調製したものを試料とする
2) 試験項目と試験方法 (イ) 脱臭時間 試験方法二側1の2)(ニ)に記載の方法による。
(ロ) 吸水量 試験方法:例1の2)(ニ)に記載の方法による。
(ハ) 耐圧強度 試験方法二側1の2)(ニ)に記載の方法による。
(ニ) 嵩比重 試験方法二側1の2)(ニ)に記載の方法による。
(ホ) 水中崩壊性 吸水量測定後の試料について目視及びかるく手触して次
の区分に従い判定した。
X×印二球形をとどめず粉末化して崩壊するもの。
XO印:球形をとどめるものと粉末化したものが混在す
る。
○ 印:いずれの粒も球形をとどめるもの。
(へ) 吸水量の付着性 吸水量測定後の試料について、かるく手触して指先への
付着の程度を次の区分に従い判定した。
××印二指先に粘着著しく付着するもの。
XO印二指先に若干付着するもの。
O印:指先にほとんど付着しないもの。
3) 試験結果 試験結果を表3に示す。尚、比較のためにブランクのデ
ータ、市販粒状活性炭、粒状天然ゼオライト、珪藻土粉
末についてのデータを併記した。
以上の結果から次のことが知れる。
珪質頁岩粉末を焼石膏で結合した本処理剤の球粒は、良
好な脱臭力を発揮する。強度、吸水量などの性能から、
本処理剤を排せつ物に接触させて使用する用途には焼石
膏の配合率は対珪質頁岩粉末比25〜100重量%のも
のが望ましく、又悪臭含有気体のみに接触させて使用す
る用途にはその要求強度にあわせて焼石膏配合率25〜
400咀量%のものが使用可能である。
例3 この例は、本発明の処理剤の吸水量とその主成分たる珪
質頁岩粉末及び水硬性石膏粉末の粒度及びこれを調製す
る際に使用する水量との関係に関する。
1) 試料の調製 乾燥した珪質頁岩及び焼石膏をそれぞれ粉砕し、粒度1
00メツシュ全通品、150メツシュ全通品、及び20
0メツシュ全通品の三種の粉末試料を作り、それぞれの
珪質頁岩粉末70部に同一粒度の焼石膏粉末30部を混
合したものを水量を変えて造粒し、乾燥して粒径3〜5
mmに調整したものを試料とする。
2) 試験項目と試験方法 (イ) 脱臭時間 試験方法二側1の2)(ニ)に記載の方法による。
但し、筋原についてのみ試験した。
(ロ) 吸水量 試験方法:例1の2)(ニ)に記載の方法による。
(ハ) 耐圧強度 試験方法二側1の2)(ニ)に記載の方法による。
3) 試験結果 試験結果を表4に示す。
以上の結果から、本処理剤の吸水量は、その主成分たる
珪質頁岩粉末及び水硬性石膏粉末の粒度を変えること並
びに成型に使用する水量を変えることにより適宜調節す
ることが可能であることが知れる。
例4 この例は、脱臭性、防かび性、防虫性などを強化する薬
剤及び水硬性石膏の硬化時間調節用薬剤についての実験
結果に関する。
1) 脱臭試験及び防かび、防虫試験用試料の調製 オパールCT系珪質頁岩粉末70部(以下いずれも重量
部)と焼石・身粉末30部を混合したものを、各種薬剤
0.3部をそれぞれ溶解した水40部を用いて造粒機で
造粒し、乾燥して、粒径3〜5mmに調整して試料とし
た。
薬剤の種類並びに調整した処理剤の記号を表5に示す。
記号に、L、M、NSOの試料は比較のためのものであ
る。
表5 註)A−Gの薬剤はいずれも食品添加物認定物質 2) 脱臭試験 筋原(排せつ後48時間経過した悪臭の著しいもの)2
ml、及び硫化水素飽和水2mlをそれぞれ濾紙に含浸
したものを、それぞれ2000m1容のポリ容器に入れ
、さらに表5の試料A−M(Lを除く)各100gをそ
れぞれこのポリ容器に入れたのちポリ容器を密閉して一
定時間毎に容器内の空気の一部を採取して、その臭気度
を3人のパネルで測定し3人中2人が臭気を感じなくな
るまでの時間(以下脱臭完了時間という)を測定した。
その結果を表6に示す。
尚、比較の為に処理剤を使用しないブランクのデータを
試料記号りとして併記した。
表6 3) 防かび、防虫試験 排せつ直後の水分63%の鶏糞100gに表5の試料A
−に各10gをそれぞれ加えて軽く混和したものを30
0m1ビーカーに入れ、湿度75%/温度25℃の恒温
室に蝿と共に放置し、かびの発生状況およびうじの発生
状況を観察した。その結果を表7に示す。
尚、比較のために処理剤を添加しないブランクのデータ
を試料記号りとして併記した。
表 7 は全面にかび発生を意味する。
4) 硬化時間試験 焼石−1li1−100部又は無水石膏(■型無水石膏
)100部にその硬化剤としてカリミョウバン1部を混
合したものを、表5の各種薬剤A−Jを0.3部又は1
.0部を溶解した水70部で混練し、その硬化時間を測
定した。その結果を表8に示す。
尚、比較の為に薬剤を添加しないブランクのデータを試
料記号りとして併記した。
表8 表6の結果より、本発明の処理剤はそれのみでも優れた
脱臭力を発揮するが、本発明の脱臭力強化剤をこれに添
着したものは更に強力な脱臭力を発揮することが知れる
表7の結果より、本発明の処理剤はそれのみでも優れた
防かび性と防虫性を発揮するが、本発明の脱臭力強化剤
の内ホウ酸及びホウ砂を、これに添着したものは、さら
に強力に防かび性と防虫性を発揮する。ホウ酸及びホウ
砂以外の脱臭力強化剤を添着したものは、さらに防かび
性と防虫性を強化することはないが、悪化することもな
いことが知れる。
表8の結果より、本発明の脱臭力強化剤は本発明が主要
成分として使用する水硬性石膏の硬化を阻害せず、いず
れも硬化するが強化剤の種類により硬化時間を遅延する
もの(以下硬化遅緩剤という)、硬化時間を促進するも
の(以下硬化促進剤という)、硬化時間に殆ど影響を与
えないものがあることが知れる。
以上の結果より、本発明が使用しようとする脱臭力強化
剤は、その1種又は2種以上を用途に応じて適宜使用す
ることにより、脱臭力の強化のみならず、防かび性と防
虫性の強化が可能であると共に本発明処理剤を成型する
際に、その硬化時間をその成型条件に適した時間に調節
できる効果を発揮する。
例  5 この例は、本発明の処理剤及びこれに本発明の脱臭の強
化剤を添着した処理剤を排せつ物に撒布接触させた場合
の排せつ物の悪臭を除去する効果と、排せつ物の水分を
吸収してその取り扱いを容易にする効果、並びに本処理
剤を調製するさいに使用する混合水量を増加すること、
あるいは泡沫を添加混合することにより、その吸水量を
増加せしめ得ることと、この吸水量を増加せしめたこと
が、排せつ物の処理を容易にする効果に関する。
1) 試料の調製 試料Y1ニオパールC系珪質頁岩700gと焼石膏粉末
300gを混合したものに 水700gを加えて混練りして型枠 に流しこんで硬化させたものを乾燥 し、これを粉砕して2.5順目ふる いでふるって、そのふるい通過分を 試料Y1とする。
試料Y2:試料Y1を調製するさいに使用する水に脱臭
力強化剤としてホウ酸10 gを溶解して調製したものを試料Y 2とする。
試料Y3:試料Y1を調製するさいに使用する水に脱臭
力強化剤として硫酸第二鉄 5gとクエン酸ソーダ5gを溶解し て調製したものを試料Y3とする。
試料Y4:試料Y1を調製するさいに使用する水量を8
50gとして調製したもの を試料Y4とする。
試料Y5:試料Y1を調製するさいにあらかじめ発泡さ
せた泡沫700ccを加え て調製したものを試料Y5とする。
2) 脱臭試験 排せつ直後の鶏糞(水分66%)100gに各試料20
gを加えたものをそれぞれ2000m1容のポリ容器に
いれたのち、これを密閉して1分間振って両者を混合し
、一定時間毎に容器内の空気の一部を採取してその臭気
度を3人のパネルで測定し、3人中2人が1/20の臭
気(原空気を20分の1に希釈したときと同程度の臭気
)に達したと判断するまでの経過時間(以下、臭気度1
/20到達時間という)および3人中2人が臭気を感じ
なくなるまでの時間(以下、脱臭完了時間という)を測
定した。
3) 取り扱いの容易さ試験 排せつ直後の鶏糞(水分66%)100gに各試料20
gを加えたものをそれぞれ300m1ビーカーにいれ、
これをヘラで両者が混合する程度まで軽く混合して放置
し、一定時間毎にこれをヘラですくいあげてヘラ及びビ
ーカー内壁への付着状態を観察すると共にその重量変化
を求めて含水率の変化を測定した。
4) その他の試験 (イ) 硬化時間 試料調製時のオパールC系珪質頁岩と焼石膏粉末を混合
したものに水を加えて混練りしたものについて、それぞ
れその硬化時間を測定した。硬化時間の測定は、JIS
  A6904せっこうプラスターの5,4凝結試験の
項に規定される混合せっこうプラスター(上塗用)の凝
結終結時間測定法により凝結終結時間を測定し、これを
硬化時間として表示した。
(ロ) 吸水量 その底面全面が0.4mm口の網である直径55m1l
X高さ40mnのポリ容器に試料2 Q gを入れ、こ
れを瞬時に水中に浸漬し、30秒間浸漬して、直ちに水
中より取り上げ、10分間放置して水をきって重量増(
吸水量)を測定し、これを試料の初市20g除して吸水
量(%)として求めた。
(ハ) 嵩比重 100m1容器に試料をすりきり一杯に軽く充填して、
その試料重量W (g)を測定し嵩比重−W/100と
して求めた。
以上2)、3)、4)、の結果を表9に示した。
尚、比較のために処理用試料と混合しない鶏糞について
のブランクのデータ、天然砂を2.5mm口ふるいでふ
るったその通過分、及び市販けい藻−]−粉末について
のデータを試料記号Y6、Y7、Y8として併記した。
以上の結果から次のことが知れる。
本発明の処理剤を排せつ物に撒布してこれを処理すると
、排せつ物の臭気を除去するだけでなく、処理用具への
付着がなくなり、取り扱いが容易になる。特に、泡末を
加えて調整したものは、この点が顕著である。又、処理
物の乾燥も早くなる。
本処理剤の乾燥速度が珪藻上粉末処理のものに比へて早
くなる理由は、本処理剤か粗粒分を含む粉末構成である
のに対し、珪藻土か微粉末構成であることか主因であろ
うと推定されるか、ホウ酸を加えたものの乾燥速度が特
に早くなる理由は定かでない。
例に の例6は、本発明の処理剤及びこれに本発明の脱臭力強
化剤を添着した処理剤を悪臭含有気体に接触させた場合
の、その脱臭効果に関する。
脱臭試験1 1) 試料の調製 試料Z1ニオーパルCT系珪質頁岩粉末70部と焼石8
30部を混合したものを水 40部を用いて造粒し、乾燥して、 粒径3〜5mmに調整したものを試料 Z1とする。
試料Z2:試料Z1を調製するさいに使用する水に脱臭
力強化剤としてクエン酸 0.5部を溶解して調製したものを 試料Z2とする。
試料Z3ニオパールCT系珪質頁岩粉末70部と無水石
膏(■型無水石膏)30部 を混合したものを硬化剤兼脱臭力強 化剤としてカリミョウバン1部を溶 解した水40部を用いて造粒し、乾 燥して、粒径3〜5mmに調整したも のを試料z3とする。
2) 脱臭試験 筋原20部と鶏糞50部を混合した悪臭発生物10gを
50m1のガラス製吸引ビンに入れ、この吸引ビンの吸
引口を20.000m1容のポリ製広日下ロビン(活栓
付)の活栓の先端と連結し、活栓を開いて温度25℃で
48時間放置し、活栓を閉じて悪臭ガスを調製し、この
容器の中に先に調製した試料200gをそれぞれ投入し
た後、容器を密閉して一定時間毎に容器内の空気を採取
して、その臭気度を3人のパネルで測定し、3人中2人
がl/20の臭気(原空気を20分の1に希釈したとき
と同程度の臭気)に達したと判断するまでの経過時間(
以下臭気度1/20到達時間という)、および3人中2
人が臭気を感じなくなるまで経過時間(以下脱臭完了時
間という)を求めた。その結果を表10に示す。
尚、比較のために悪臭発生物のみを投入したブランクの
データ、市販の粒状活性炭、粒状天然ゼオライト、珪藻
土粉末についてのデータをそれぞれ試料記号Z4、Z5
、Z6、Z7として併記した。
表10 脱臭試験2 1) 試料の調製 オパールCT系珪質頁岩粉末60部と焼石膏40部を混
合したものを水70部で混練りしたものを型枠に流し込
んで25m+++X25關X 1.5 mmの大きさの
成型体を成型し、乾燥したものを脱臭用試料とする。
2) 脱臭試験 内径240關の鋼製カラムに脱臭用試料25kg(充填
層長さ1.8m)を充填した臭気除去筒に無窓鶏舎内の
悪臭気体をカラム内風速6m/secで通過させて、そ
の臭気を求めた結果臭気は感知されず、その効果は約3
昼夜持続された。
通過ガスに臭気が感知されるようにな9た時点で、当該
充填筒に100℃の熱風を20分間通過させて処理し、
再び同様の脱臭試験を繰り返したところ、前回と同様の
結果が得られた。
以上の脱臭試験1)ないし2)の結果から1) 本発明
の処理剤は、その結合剤が焼石膏であるか無水石膏であ
るかを問わず、これに悪臭含窒気体を接触させれば優れ
た脱臭剤として機能し、又これに本発明の脱臭力強化剤
であるクエン酸又はカリミョウバンを添着したものは更
に強力な脱臭効果を発揮する。
2) 本発明の処理剤は、これを簡易な充填筒に充填し
て悪臭気体を通過させれば、優れた脱臭効果を発揮する
と共に、更にこれが脱臭性能を喪失した後は、これを1
00〜110°Cの温度で処理することにより再生でき
る。
ことが知れる。
例7 この例は、本発明の処理剤の表層を、その硬強度増強、
及び化粧性向上を目的として焼石膏粉末と又は焼石膏粉
末と珪質頁岩粉末の混合物で被覆することに関する。
1) 試料の調製 オパールCT系珪質頁岩粉末80部と焼石膏粉末20部
を混合したものを、水40部を用いて球粒を連続造粒し
、造粒機から溢流してくる球粒に水1部を噴霧した後、
直ちに焼石膏粉末又は焼石膏100部に白色チタン粉末
3都黄色顔料0. 3部を混合した着色焼石膏粉末、又
は焼石膏粉末50部とオパールCT系珪質頁岩粉末50
部を混合した粉末を噴霧し、続けて造粒機とベルトコン
ベヤーで連結する横型回転筒(径600mm、長さ20
00mm、回転数50回転/分)に導入して転動させて
粉末をmwして硬化せしめたのち、乾燥し、粒径3〜5
m+mに調整したものを試料とする。
尚、比較のため同時に造粒して被覆しない球粒を乾燥し
て3〜5mmに調整したものも試料(試料の記号Wl)
とし調製した。
2) 試験方法 各試料について、吸水量、耐圧強度、崩壊硬度、脱臭力
を以下の試験方法で測定した。
吸水量:例1の2)(ニ)に記載の方法による。
脱臭カニ例1の2)(ニ)に記載の方法による。
但し、筋原についてのみ試験した。
耐圧強度:各試料より直径5.0〜5.2mm0球粒5
個を採取し各位に垂直荷重を かけその崩壊時の加重=bgを求め5 個の平均値で表した。
崩壊硬度二ボールミル磁製ポット(内径100m1lX
内深100mm:通称4寸ポット)に試料100gと磁
製玉3個(全重 世105g)をいれ、1分間75回 転の速さで15分間回転させて試料 を取り出し0.5mm目ふるいでふる って、ふるいを通過した微粉生成量 A Cg)を求め次式により崩壊率を 算出した。
崩壊率(%)− (A/100)X100 3) 試験結果 *被覆量:乾燥球粒に対する被覆した被覆材の重量% 以上の結果から、本処理剤の表面を焼石膏又は焼石膏と
珪質頁岩を混合したもので適当に被覆すると、その脱臭
力や吸水力を阻害することなく、耐圧強度や摩擦や衝撃
による崩壊性(崩壊率)が改善され、本処理剤の輸送時
あるいは使用時等にこれの一部か粉化して周辺を汚すこ
とを防止することが出来る。しかし、過量に被覆すると
耐圧強度は強くなるが、崩壊率は被覆層が欠けて剥離す
るため、悪化するので3〜5%の被覆量が適当である。
尚、管色焼石膏で被覆したものは、下地色がよく隠蔽さ
れ著しく化粧性を向上する。本発明の主成分である珪質
頁岩は、その色調が灰白色、黄色、茶謁色等まちまちで
ある欠点があるが、本方法によれば常に均一色の、化粧
性良好な製品が極めて容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は、各種の珪質頁岩のX線回折図であって、
第1図はオパールA系珪質頁岩に、第2図はオパールC
系珪質頁岩に、第3図はオパールC系珪質頁岩に、第4
図は石英系珪質頁岩に、それぞれ関するものである。 手続ネ市正ゼ)(方式) 昭和63年5月13日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記の群から選んだ鉱物を主成分とする珪質頁岩の
    粉末を水硬性石膏を結合剤として固化させたものの成型
    物からなることを特徴とする、動物の排せつ物の処理剤
    。 (イ)オパールCT (ロ)オパールC (ハ)石英系珪質頁岩であって、X線回折図において、
    2θ=20.9°、26.7°、および50.1°の位
    置に回折ピークを示すもの。 2、成型物が粒状である、特許請求の範囲第1項の処理
    剤。 3、下記の群から選んだ薬剤を含んでなる、特許請求の
    範囲第1〜2項のいずれか1項の処理剤。 (a)クエン酸またはその塩、 (b)エリソルビン酸またはその塩、 (c)燐酸またはその塩、 (d)ミョウバン、 (e)硫酸第二鉄、 (f)ホウ酸またはホウ酸塩。
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