JP6913641B2 - ペット用排尿処理材 - Google Patents

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Description

本発明はペット用排尿処理材に係り、特に、高消臭性で硫黄系悪臭の脱臭能に優れたペット用排尿処理材に関する。
従前よりペット用トイレに使用されるペット用の排尿処理材としては様々なものがある。形状としては、ペレット形状、シート形状等のものがあり、その原料についても粘土、おがくず、紙等の様々な種類のものがある。このようなペット用排尿処理材は室内で用いられることが一般的であるため、消臭性能に関しては様々な提案がなされている。
例えば特許文献1には、脱臭性、消臭性を目的として、ゼオライト粒の表面をベントナイトで被覆した愛がん動物用排泄物処理砂が示されている。また特許文献2には、粒径0.2〜2.0mmφの多孔質ケイ酸粒を重量%で15〜35%と、粒径200ミクロン以下のゼオライト粉末10〜20%と、残部が粒径200ミクロン以下のベントナイト粉末とからなり、前記多孔質ケイ酸粒を核として表面にゼオライト粉末とベントナイト粉末とが付着して粒径1〜8mmφの略球状に形成した屎尿処理剤が示されている。また特許文献3には、溶媒に炭素数2以下のアルコールを用いた芳香剤溶液を、粒状ゼオライトに含浸させたのち乾燥することにより、前記芳香剤を前記粒状ゼオライトに担持させたペット用排泄物処理剤が示されている。また特許文献4には、モンモリロナイト系粘土鉱物と合成アルミノケイ酸亜鉛とからなるアンモニア吸着性粒状物の表面に、銅化合物及び銀化合物を添着させた消臭剤が示されている。
特開平6−14669号公報 特開平6−46704号公報 特開2000−236766号公報 特開2005−176673号公報
しかしながら、これらの従来技術は消臭性能の点で十分とは言えず、特に硫黄系悪臭の脱臭能については満足できるものではなかった。
本発明は、上述の問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、全体的に消臭性能が高く、特に硫黄系悪臭の脱臭能に優れたペット用排尿処理材を提供することにある。
本発明の他の目的並びに作用効果については、以下の記述を参照することにより、当業者であれば容易に理解されるであろう。
このような問題を解決するために、本発明に係るペット用排尿処理材は、自己接着性を有する接着性粒状物と、非崩壊性の非自己接着性粒状物の外表面に消臭添加剤が偏在する消臭性粒状物と、を含み、前記2種の粒状物は、粒状物全体を100重量部とした場合に、接着性粒状物:消臭性粒状物=98:2〜60:40の重量比で含まれ、前記消臭添加剤は銅化合物を含み、前記銅化合物は粒状物全体に対して銅(Cu)換算で20ppm以上の範囲で含まれるものである。
ここで「自己接着性を有する接着性粒状物」とは、乾燥時には自己接着性を有しないが、吸水時には自己接着性を有する物質を主成分としたものを意味し、例えばベントナイトや紙(パルプ)等を主成分とした粒状物が挙げられる。また「非崩壊性の非自己接着性粒状物」とは、前述の自己接着性を有する接着性粒状物とは異なり吸水時にも自己接着性を有さず、更に水中に投下して1時間が経過しても実質的な崩壊が起こらないものを意味し、例えば沸石(ゼオライト)類や、酸性白土、カオリン、鹿沼土、パーライト等の焼成物などが挙げられる。
そしてこのような構成によれば、銅化合物の配合割合が適切な範囲であり、且つ接着性粒状物と消臭性粒状物の配合比も適切な範囲であるため、実用に十分な吸尿性が維持されながらも高い消臭性能を有し、特に硫黄系悪臭の脱臭能に優れたペット用排尿処理材が得られる。
また本発明の好ましい実施の形態においては、前記自己接着性を有する接着性粒状物は、膨潤性スメクタイト系粘土を原料とするものである。
このような構成によれば、実用に充分な吸尿固化性を有しながらも、消臭性能に優れたペット用排尿処理材が得られる。
また本発明の好ましい実施の形態においては、前記膨潤性スメクタイト系粘土は、該膨潤性スメクタイト系粘土1kg当たり0.3〜1.5当量(eq)の交換性ナトリウム成分を含むものである。
このような構成によれば、スメクタイト粒子の層間乃至は近傍に好適な量の交換性ナトリウムが存在するため膨潤固化性がより向上し、尿を吸収した粒状物が素早く膨潤、固結することでまとまった固化塊状物が得られる。
また本発明の好ましい実施の形態においては、前記膨潤性スメクタイト系粘土から成る接着性粒状物は、膨潤度が15mL/2g以上である。
ここで、膨潤度は次の手順で測定されたものである。粉末試料2gを、純水100mLを入れたメスシリンダーに、内壁に殆ど付着しないようにしながら先に加えた試料が殆ど沈着した後に次の試料を加えるようにして分け入れ、試料を加え終わった後に24時間静置した後に、容器内に堆積した試料の見掛け容積を読み取り膨潤度(ml/2g)とした。
そしてこのような構成によれば、膨潤度が適切な範囲であるため尿の吸収が速やかに進行することに加え、半乾燥乃至乾燥後においても崩れにくい硬い塊状物が形成されやすくなる。
また本発明の好ましい実施の形態においては、前記消臭性粒状物のうち90重量量%以上は、目開きが11mmの篩を通過し、且つ0.6mmの篩を通過しないものとする。
このような構成によれば、消臭性粒状物の大部分の粒径が0.6〜11mmの範囲であることにより、消臭剤の担持表面積が大きくなることで消臭性能がより向上し、更に、包装袋やペット用トイレへの充填時にも偏りが起こりにくく粉立ちも抑制できる。
また本発明の好ましい実施の形態においては、前記非崩壊性の非自己接着性粒状物は、天然産出の斜プチロル沸石またはモルデン沸石から成る水和非崩壊性の鉱物の粗砕物である。
ここで「水和非崩壊性の鉱物」とは、水中に投下して1時間が経過しても実質的な崩壊が起こらない鉱物を意味する。
そしてこのような構成によれば、天然産出の斜プチロル沸石またはモルデン沸石の粗砕物の外表面を形成する破砕面は、親水性であるにも拘らず水と接触しても崩壊して泥状化することもなく、且つ内部の所謂ゼオライト孔と呼ばれる孔路が適度な径であるため、消臭剤成分である銅化合物等の水溶液を噴霧等により吹き付けた際に水分子は内部まで取り込まれるが銅イオン(Cu2+)は奥深くまで取り込まれず粒状物の外表面に適度な濃度で担持されるため、各種濃度の消臭水溶液を様々な容量で吹き付けた場合にも、その効果が有効に発揮される。
また本発明の好ましい実施の形態においては、前記銅化合物は、二価の銅と酸との塩化合物である。
このような構成によれば、本発明の目的とする硫黄系悪臭物質の脱臭、特にメルカプト化合物の化学的吸着による捕捉が促進され、より優れた消臭性能が発揮される。
また本発明の好ましい実施の形態においては、前記銅化合物が硫酸銅である。
このような構成によれば、硫酸銅が二価の銅塩(Cu2+)の状態で担持され、有効に消臭性能が付与されるだけでなく、銅の硝酸塩や塩酸塩(塩化物)を使用する場合に比べて噴霧工程の噴霧機をはじめとする周辺装置類の腐食等の懸念も少ない。
また本発明の好ましい実施の形態においては、前記接着性粒状物と消臭性粒状物とを合わせた全体のカサ密度が、700〜850g/Lの範囲である。
このような構成によれば、従来使用されている粘土鉱物系のペット用排尿処理材(市販猫砂)のカサ密度と略同じかやや軽め(低密度)程度の適度なカサ密度であるため、軽くなりすぎて猫等のペットが使用時に足で蹴って飛び散ることが抑制されると共に、重量増加による流通時の運賃コストの増加等も防がれる。
また本発明の好ましい実施の形態においては、下記の式(1)で示されるメルカプタン脱臭能DOが90以上である。
<メルカプタン脱臭能:DOM
DOM={([EMB]−[EMR])/[EMB]}×100・・式(1)
(式中、EMBは、エチルメルカプタンのブランク濃度(ppm)
EMRは、所定濃度のエチルメルカプタン水溶液が底部に敷き詰められた
ペット用排尿処理材試料の一部に吸収された状態にある密閉容器内気相部分の
エチルメルカプタンの濃度(ppm))
このような構成によれば、尿から発生する悪臭物質である3−メチルメルカプトブタノール(以下、3−MMBとする)や糞から発生する悪臭物質であるエチルメルカプタン(以下、EMPとする)等の各種硫黄系悪臭物質の脱臭が効果的に起こり、優れた消臭性能が得られる。
また本発明の好ましい実施の形態においては、下記の式(2)で示される固化吸尿能CUS(ml/100g)が45以上である。
US=[MC/(MA−MP)]×100・・・・・・・・・・式(2)
(式中、MAは容量がMC(ml)で重量がMP(g)の試験尿液を吸収したペット用排尿処理材の固化塊状物の重量(g))
このような構成によれば、ペット用排尿処理材の単位重量当たりの吸尿性能として実用的に性能が担保される。
また、本願発明は、ペット用排尿処理材の製造方法としても捉えることができる。
本発明に係るペット用排尿処理材の製造方法は、自己接着性を有する素材から接着性粒状物を製造するステップと、銅化合物を含む消臭添加剤を製造するステップと、非崩壊性の多孔性鉱物の外表面に前記消臭添加剤を偏在させるステップと、前記2種の粒状物を、接着性粒状物:消臭性粒状物=98:2〜60:40の重量比となるように混合するステップと、を含むことを特徴とする。
そして、このような構成によれば、優れた消臭性能、特に猫の糞尿由来の硫黄系(メルカプタン系)悪臭に対する優れた脱臭能とアンモニアを主とする窒素系悪臭に対しても優れた脱臭能と防臭能、が付与されたペット用排尿処理材が提供される。
各実施例における組成と配合を示す図表である。 各比較例における組成と配合を示す図表である。 各実施例における物性を示す図表である。 各比較例における物性を示す図表である。
以下に、本発明に係るペット用排尿処理材の好適な一実施例を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明に係るペット用排尿処理材は、自己接着性を有する接着性粒状物と、非崩壊性の非自己接着性粒状物の外表面に消臭添加剤が偏在する消臭性粒状物とを含み、前記2種の粒状物は、粒状物全体を100重量部とした場合に、接着性粒状物:消臭性粒状物=98:2〜60:40の重量比で含まれ、前記消臭添加剤は銅化合物を含み、前記銅化合物は粒状物全体に対して銅換算で20ppm以上の範囲で含まれることを特徴とするものである。
<接着性粒状物>
本発明において「自己接着性を有する接着性粒状物」とは、乾燥時には自己接着性を有しないが、吸水時には自己接着性を有する物質を主成分としたものを意味する。このような接着性粒状物の原料としては、酸性白土、サブベントナイト、ベントナイト等のジオクタヘドラル型スメクタイトを主要成分とし必要に応じてアルカリ処理した膨潤性粘土、パルプ、紙(再生紙)、等を用いることが出来る。
接着性粒状物の原料としてジオクタヘドラル型スメクタイトを主要成分とした粘土を用いる場合には、これらの原料粘土ではその種類毎にスメクタイトの層間内や層間外に付着しているイオン交換性のナトリウム成分量が異なり、一般的には酸性白土、サブベントナイト、ベントナイトの順に、pH、該Na成分量ともに高くなる。具体的には、酸性白土では、pHは5、該Na成分量は0ミリ当量/100g程度であるのに対して、サブベントナイト〜ベントナイトではpHは8〜10、該Na成分量は1〜20ミリ当量/100g程度となる。したがって、後述するアルカリ化合物の添加については、その原料粘土毎に適したアルカリ量とすることが好ましい。スメクタイト系粘土にアルカリ剤を添加して混練することでスメクタイト系粘土のスメクタイト層間にアルカリ化合物の陽イオンが導入され、スメクタイト系粘土の膨潤性と固化性が向上する。
ここで用いるアルカリ化合物としては、炭酸塩、ケイ酸塩、水酸化物等既知のものを適宜選択して用いることができるが、充分な膨潤性向上効果が得られ、安価であるという理由から炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、水酸化ナトリウム等のナトリウム化合物が好ましい。
また、ナトリウム化合物の添加量は、原料粘土に元々含有されている交換性ナトリウム量と添加した交換性ナトリウム量の合量が0.3〜1.5当量(eq)、特に0.5〜1.0当量(eq)となるように調整することが好ましい。このとき、得られる接着性粒状物の懸濁液pHは10以上となる。
スメクタイト粒子の層間乃至は近傍に交換性ナトリウムが好適な量だけ存在することで、猫等の尿を吸収した部分が素早く膨潤・泥状化し、やがてゲル化して、該泥状化域で接触している粒状物同士が固結して固化塊状物を生成する。このとき、上述の範囲で交換性ナトリウム成分を含むことにより、「尿で固まる排尿処理材」として実用上充分な固化性を有することとなる。但し、交換性ナトリウム成分の量が少なすぎると尿を吸収した粒状物同士の接触域での膨潤→泥状化が充分でなく、逆に交換性ナトリウムの量が多すぎると泥状→ゲル化の進行が充分でなくなる。
また、膨潤性スメクタイト粘土から成る接着性粒状物同士の吸尿固化に関するメカニズムは大凡このように説明できるが、接着性粒状物:非自己接着性粒状物=98:2〜60:40(重量部)の割合で配合されている場合には、先ず吸尿により接着性粒状物の表層が膨潤・泥状化し、その泥状部分が非自己接着性粒状物の親水性表面と接触して異種の粒状物同士を接着するようにゲル化するため異種の粒状物が混じり合った硬い固化塊状物が生成することが見出された。意外にも、接着性粒状物の表面に生じる泥状化部分があたかも接着剤のように働いて、該粒状物自らの表面と自らは接着性も接着成分も有しない非自己接着性粒状物の表面を接着するように進行する現象が認められた。自己接着性粒状物(A)と非自己接着性粒状物(B)の混合物であっても、或る配合比率(A>B)では、2種の粒状物の混じり合った状態で硬い塊状物に固化するという意外な現象の発見が本発明に至る大きな原動力となったものである。
すなわち、本発明では排尿処理材に尿から発生する多種の悪臭成分、特に猫に特有の3−MMB等の硫黄系悪臭成分の消臭に優れた銅化合物を含む消臭剤成分を表面に高濃度に担持する目的で、非自己接着性ではあってもベントナイト粒状物や紙(パルプ)粒状物よりは水の吸収性も小さく非崩壊性の粒状物の発見と利用に至ったものである。
(交換性ナトリウム成分の定量)
交換性ナトリウム成分量(eq/kg)は、例えば「日本土壌肥料学会監修:土壌標準分析・測定法」に一部準拠して、次のように求められる。粒状物試料約5gを乳鉢で粉砕し、100メッシュの篩を全通させて粉末試料(≦150μm)となし、該粉末試料2gをポリエチレン製密閉フタ付きの50ml遠心管にとり、1M酢酸アンモニウム25mlを加えて1時間浸透する。その後遠心分離機にかけて試料を沈着させる。上澄液中のナトリウム(Na)成分の濃度を発光分光分析(ICP)等により定量し、試料1kg(150℃乾燥基準)当たりの交換性ナトリウム成分含有量(eq/1kg)を算出する。
(懸濁液のpH)
粒状物試料約2gを乳鉢で粉砕し、26メッシュの篩を全通させて粉末試料(≦600μm)となし、該粉末試料1gを100mlのビーカーに取り、純水99gを加えてマグネチックスターラ―で10分間かき混ぜ、30分間静置した後、液面から1〜2cmの深さの上部液のpHをガラス電極式pHメーターにより室温下で測定する。
また、本発明の粘土を主原料とする自己接着性粒状物の粒径範囲は、従来から通常使用されている粘土系排尿処理材(猫砂)と同様に、90重量%以上が0.6〜3.5mmの範囲にあることが好ましい。
次に、自己接着性粒状物としてパルプや紙等を原料とした所謂紙砂を用いる場合には、パルプや紙(再生紙)を必要に応じて所定の大きさに破砕したりほぐしたりして澱粉やグアガム等の水溶性糊剤を添加し、押出し造粒や転動造粒により、柱状や球状の所定形状にしたものを適宜選択して用いることが出来る。このような所謂紙砂として市販されている自己接着性粒状物の粒径範囲は、メーカー毎にマチマチでもあるが、期待する使用性に応じて大凡3〜10mmの範囲に分布するものが大半である。
<消臭性粒状物>
本発明において用いる消臭性粒状物は、非崩壊性の非自己接着性粒状物の外表面に消臭添加剤を偏在させたものである。
ここで「非崩壊性の非自己接着性粒状物」とは、前述の自己接着性を有する接着性粒状物とは異なり吸水時にも自己接着性を有さず、更に水中に投下して1時間が経過しても実質的な崩壊が起こらないものを意味する。このような非崩壊性の非自己接着性粒状物の原料としては、例えば斜プチロル沸石(クリノプチロライト)、モルデン沸石(モルデナイト)、濁沸石(ローモンタイト)、菱沸石(チャバサイト)、十字沸石(フィリップサイト)、方沸石(アナルサイム)等の天然沸石(ゼオライト)類や、酸性白土、活性白土、白陶土(カオリン)、加水ハロイサイト、鹿沼土等の非膨潤性粘土類の焼成物が挙げられる。これらの中でも水分子は容易に取り込むが、銅イオン(Cu2+)は内部の奥深くまで取り込まず外表面近傍に担持させられることから、斜プチロル沸石(クリノプチロライト)及び/又はモルデン沸石(モルデナイト)が好ましい。
天然産出の斜プチロル沸石またはモルデン沸石の粗砕物の外表面を形成する破砕面は、親水性であるにも拘らず水と接触しても崩壊して泥状化することもなく、且つ内部への水の吸収が液体状または気体状で適度にバランスよく起こるため、消臭剤成分である銅化合物等の水溶液を噴霧等により吹き付ける際においても、各種濃度の水溶液を各種容量で容易に効果的に吹き付けることが可能となる。例えば、消臭剤水溶液をやや多めに吹き付けた場合でも、該粒状物の外表面の崩壊も泥状化も全く起こらず、やがて水分を液状でのみならず気体状でも吸収するため、消臭剤の担持面は迅速に風乾状態となる。このとき、沸石類から成る該粒状物は内部に約7.5Å前後の最小径からなり所謂ゼオライト孔と呼ばれる孔路が縦横に伸びており、その内部に水分子は容易に取り込むが銅イオン(Cu2+)からなる消臭剤自体は内部の奥深くまでは取り込まないので、粒状物の外表面に適度の濃度で有効に担持される。
天然沸石(ゼオライト)類の粗砕物は目的や用途によって特定の粒径範囲に分級して市販されることが多いため篩分け等の手間が不要であり、また市販されている状態のままで既に非崩壊性で非自己接着性の性質を持っているためそれ以上の加工を加える必要もなく、本発明における利用上の便宜性は極めて大きい。中でも、斜プチロル沸石とモルデン沸石、特に斜プチロル沸石は我が国での産地も多く、園芸用や農業用の土壌改良材等としての粗砕粒状物は大量に市販されており入手が容易であるため、本発明においても好適に利用できる。
一方、非膨潤性粘土類の焼成粒状物は、原料粘土を押出造粒により粒状物となし、適宜の温度で焼成した粒状物である。焼成粒状物の最適な焼成温度は、該粒状物を水に投入して1時間が経過しても実質的な崩壊が起こらなくなる下限温度以上で褐色への着色防止や焼成エネルギーコストの抑制等の兼ね合いから選べばよく、一般には450℃以上、特に550〜650℃の温度で焼成するのが好ましい。
また、本発明において接着性粒状物と消臭性粒状物は、粒状物全体を100重量部とした場合に、接着性粒状物:消臭性粒状物=98:2〜60:40の重量比で含まれ、97:3〜65:35の範囲であればより好ましく、95:5〜75:25の範囲であれば特に好ましい。消臭性粒状物は前述の通り非自己接着性であり、発明者等の知見によれば消臭性粒状物の配合比が略40重量部を超えると吸尿固化性は低下していくので、優れた消臭性能の発現と実用的な固化性の維持を目的とする本発明の意図から上述の範囲で配合するものである。このような範囲で2種の粒状物を混合することで、消臭能に優れながらも十分な吸水性と固化性を有するペット用排尿処理材とすることができる。配合割合による大凡の傾向としては、接着性粒状物の割合が高い程吸尿性や固化性に優れたペット用排尿処理材となり、接着性粒状物の割合が低い程高い消臭性能、特に硫黄系悪臭の脱臭能は高いペット用排尿処理材となるものである。
本発明において、消臭添加剤は銅化合物を含むものである。ここで用いることができる銅化合物としては、例えば硫酸銅(CuSO4)、塩化銅(CuCl2)、硝酸銅(Cu(NO32)、及び之等の水和物などの水溶性銅化合物のみならず、クエン酸銅(Cu2647)、フマール酸銅(CuC444)、及びこれらの水和物等の難溶性銅化合物などが挙げられ、それぞれ水溶液または微細に分散した水懸濁液の状態で噴霧または滴加して担持する方法で用いる。これらの中でも、安全性や作業性、低コスト性に優れ、糞から発生する悪臭であるEMPや、尿から発生する悪臭である3−MMB等の硫黄系悪臭への吸着による脱臭効果と抗菌性、抗酵素機能によるアンモニア等の発生抑制能、噴霧機をはじめとする周辺装置の腐食防止等の点から無機塩が好ましく、硫黄系悪臭物質の脱臭効果から二価の酸と銅との塩化合物であればより好ましく、中でも優れた脱臭効果が得られることから硫酸銅が特に好ましい。
硫酸銅の脱臭効果が優れているのは以下のような作用機序によるものである。消臭性粒状物の表面に担持された銅塩のCu2+イオンは、空のd軌道が窒素原子(N)や硫黄原子(S)から電子を受容して生じる強固な配位結合により、EMPや3−MMBを強く化学吸着し、特に3−MMBとは6員環のキレート型錯体も生成し、アンモニア(NH3)ともアンミン錯体を生成し得る。その結果、これらの悪臭物質はCu2+イオンの存在する消臭性粒状物表面に強く固定されて揮散しないため、優れた脱臭状態が具現される。
また、消臭性粒状物の表面にイオン化した第二銅(Cu2+)を偏在させることにより、銅イオンによって或る種の分解酵素に対する抗酵素作用や該分解酵素保有菌に対する抗菌作用が働き、該分解酵素活性の抑制乃至失活が起こり、結果として悪臭の発生自体を防ぐ防臭状態が具現される。すなわち、ウレアーゼ保有菌に対しては菌への抗菌作用やウレアーゼ自体への抗酵素作用が働きウレアーゼ活性の抑制乃至失活が起こり、尿素の加水分解によるアンモニアの発生が抑制乃至防止され、β−リアーゼ等のフェリニン分解酵素保有菌に対しては菌への抗菌作用や分解酵素自体への抗酵素作用が働き、体内で分解されずに尿中に排泄されたフェリニンの分解による3−MMB等の発生が抑制乃至防止され、結果として悪臭の発生自体を防ぐ防臭状態が具現される。
さらに、消臭性粒状物の表層部のpHが消臭添加剤により酸性側にある事で、アンモニアやアミン類といった塩基性悪臭ガスをより多く吸着できることとなり、その事によってもより高い脱臭力を得ることに寄与している。本発明の消臭性粒状物は、以上に述べた脱臭状態と防臭状態が合わさって、高い消臭性能が実現されるものである。
本発明において銅化合物の配合量は、粒状物全体に対して銅(Cu)換算で20ppm以上の範囲で含まれ、30〜300ppmの範囲であればより好ましく、50〜250ppmの範囲であれば特に好ましい。銅化合物の配合割合をこのような範囲とすることで、排尿処理材を構成している粒状物全体が十分な消臭能が得られる。上記のような粒状物全体に対する銅化合物の添加範囲は、消臭性粒状物に対して少なくとも銅(Cu)換算で50ppm以上添加されておれば、該消臭性粒状物と接着性粒状物の配合割合により適宜調整して実現することが可能である。
本発明において、銅化合物が非崩壊性の非自己接着性粒状物の外表面に偏在している点については、X線回折法において確認を行っている。具体的には、非崩壊性の非自己接着性粒状物として斜プチロル沸石(クリノプチロライト)を用いて銅化合物担持前後の粒状物のそれぞれを粉末X線回折法において分析し、銅化合物の担持前後で実質的なピーク位置の変化やピークの減失が生じていないことから、銅イオン(Cu2+)は粒の表面乃至表層に留まり、細孔の内部までは侵入していないと考えられる。
また本発明においては、発明の効果を損なわない範囲において銅化合物以外の消臭能を持つ金属塩を添加しても良い。このような金属塩としては、硝酸銀、酢酸銀、過塩素酸銀、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、塩化亜鉛等が挙げられる。さらに、消臭性粒状物の表面酸性度を増強して特にアンモニア等の塩基性悪臭ガスに対する脱臭能をより向上させる目的で、銅化合物以外に硫酸や硫酸アルミニウム等の酸や酸性塩化合物を併用することもできる。
本発明において消臭性粒状物は、90重量量%以上は目開きが11mmの篩を通過し、且つ0.6mmの篩を通過しない粒度分布であることが好ましい。大部分の粒径が11mm以下であることより消臭性粒状物の消臭剤担持表面積が全体的に大きくなり消臭性能を有効に発揮でき、一方、大部分の粒径が0.6mm以上であることより包装袋またはトイレへの充填状態における消臭性粒状物の偏析が起こりにくく粉立(粉舞)も抑制される。 本発明においては、接着性粒状物と消臭性粒状物とを合わせたペット用排尿処理材全体としてのカサ密度が、700〜850g/Lの範囲であることが好ましい。ペット用排尿処理材全体のカサ密度を上述の範囲とすることで、従来使用されている粘土鉱物系のペット用排尿処理材(市販猫砂)のカサ密度と略同じかやや軽め(低密度)のカサ密度となるので、これ以上重くなって持ち運び難くなったり流通の運賃コストが上がったりするのが防がれ、逆にこれ以上軽すぎて猫等のペットが使用時に足で蹴って飛び散らかすのが抑制される。
先にも述べたように本発明に係るペット用排尿処理材は高消臭性で特に硫黄系悪臭への脱臭能に優れたものである。具体的には、下記の式(1)で示されるメルカプタン脱臭能DOMが90以上であればエチルメルカプタンを90%以上脱臭していることを意味し、十分なメルカプタン脱臭能DOを有してると言える。
DOM={([EMB]−[EMR])/[EMB]}×100・・・式(1)
(式中、EMBは、エチルメルカプタンのブランク濃度(ppm)
EMRは、所定濃度のエチルメルカプタン水溶液が底部に敷き詰められた
ペット用排尿処理材試料の一部に吸収された状態にある密閉容器内気相部分の
エチルメルカプタンの濃度(ppm))
また本発明に係るペット用排尿処理材は、接着性粒状物として膨潤性スメクタイト系粘土を採用した際にも十分な吸尿性能を有するものである。具体的には、下記の式(2)で示される固化吸尿能:CUSが45以上であれば、排尿処理材の単位重量当たりの尿の処理量としては実用上も充分であると言える。固化塊状物の中に相当量の尿が吸収されて閉じ込められることにより、それだけでも尿からの臭いの揮散が抑えられ、さらには一緒に固められている消臭性粒状物の働きによって悪臭の脱臭と防臭が促されるのである。なおここで、CUS=45という数値は、10gのペット用排尿処理材で4.5mlの尿液を吸収可能だということを意味する。
US=[MC/(MA−MP)]×100・・・・・・・・・・式(2)
(式中、MAは容量がMC(ml)で重量がMP(g)の試験尿液を吸収したペット用排尿処理材の固化塊状物の重量(g))
本発明において、接着性粒状物として膨潤性スメクタイト系粘土を採用する際には、膨潤度が15mL/2g以上であることが好ましい。ここで、膨潤度は次の手順で測定されたものである。粉末試料2gを、純水100mLを入れたメスシリンダーに、内壁に殆ど付着しないようにしながら先に加えた試料が殆ど沈着した後に次の試料を加えるようにして分け入れ、試料を加え終わった後に24時間静置した後に、容器内に堆積した試料の見掛け容積を読み取り膨潤度(ml/2g)とした。
膨潤性スメクタイト系粘土から成る接着性粒状物の膨潤と固化の機構は以下の通りである。該接着性粒状物の表層が吸尿により適度に膨潤し、隣接の粒状物同士の接触域が泥状化しゲル化することにより、硬い塊状物を形成する固化メカニズムが適度に進行する効果が期待できるのである。このとき、膨潤度が低すぎて15mL/2g以下となると固化機構を促進するに充分な膨潤→泥状化が起こりにくく、逆に膨潤度が高すぎて35mL/2g以上の場合は粒状物の表層部に初めに吸収された水による膨潤ベントナイト粒子の遮水層が形成されてそれ以上水が吸収されにくくなる。
次に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[接着性粒状物の調製]
新潟県新発田市所在のサブベントナイト粘土鉱床から採掘したスメクタイト系粘土を原料とし、必要に応じて水を添加し、水分含有率が33%の粗砕物を得た。150℃乾物換算で10kgの該粗砕物と活性ベントナイト化剤の炭酸ナトリウム粉末をNa2CO3として300g(=5.7当量)を同一ポリエチレン製袋に入れてよく振り混ぜてから、孔径10mmの成形板の付いた単軸式横型押出造粒機に3回かけて混合・捏和する。該粗造粒物を孔径3mmの成形板の付いたデスクペレッター(回転ロール式縦型押出造粒機)を用いて造粒し、回転式小型乾燥炉により170℃で乾燥し、解砕機と篩分機にかけて自己接着性を有する接着性粒状物を得た。
[消臭性粒状物の調製]
市販の天然ゼオライトである斜プチロル沸石の粗砕粒状物(破砕状、不定形)1kgを回転式円筒容器に容れ、該粒状物全体が均質に流動・混合するように適宜回転させながら、別途に調製した硫酸銅からなる消臭添加剤水溶液(CuSO4:3.77%)50gを噴霧により該粒状物の表面に吹き付けることで、該粒状物当たり750ppmのCu量が表面に添着された消臭性粒状物が得られた。
[混合調製]
得られた接着性粒状物と消臭性粒状物を、接着性粒状物:消臭性粒状物の重量比が97:3となるように混合し、実施例1のペット用排尿処理材を得た。本実施例の配合によれば混合粒状物全体に対する銅化合物の添加量は銅(Cu)換算で23ppmである。
実施例1において、接着性粒状物:消臭性粒状物の重量比が95:5となるように混合した以外は実施例1と同様にして実施例2のペット用排尿処理材を得た。本実施例の配合によれば混合粒状物全体に対する銅化合物の添加量は銅(Cu)換算で38ppmである。
実施例1において、接着性粒状物:消臭性粒状物の重量比が90:10となるように混合した以外は実施例1と同様にして実施例3のペット用排尿処理材を得た。本実施例の配合によれば混合粒状物全体に対する銅化合物の添加量は銅(Cu)換算で75ppmである。
実施例1において、接着性粒状物:消臭性粒状物の重量比が80:20となるように混合した以外は実施例1と同様にして実施例4のペット用排尿処理材を得た。本実施例の配合によれば混合粒状物全体に対する銅化合物の添加量は銅(Cu)換算で150ppmである。
実施例1において、接着性粒状物:消臭性粒状物の重量比が65:35となるように混合した以外は実施例1と同様にして実施例5のペット用排尿処理材を得た。本実施例の配合によれば混合粒状物全体に対する銅化合物の添加量は銅(Cu)換算で263ppmである。
実施例1において、炭酸ナトリウム粉末の添加量を250g(=4.7当量)に変更し消臭添加剤水溶液を硫酸銅と硫酸アルミニウムからなる消臭添加剤水溶液(CuSO4:3.77%、Al2(SO43:2.69%)50gに変更し、接着性粒状物:消臭性粒状物の重量比を95:5に変更した以外は実施例1と同様にして実施例6のペット用排尿処理材を得た。本実施例の配合によれば混合粒状物全体に対する銅化合物の添加量は銅(Cu)換算で38ppmである。
実施例1において、において、炭酸ナトリウム粉末の添加量を350g(=6.6当量)に変更し、消臭添加剤水溶液を硫酸銅と硫酸からなる消臭添加剤水溶液(CuSO4:3.77%、H2SO4:2.31%)50gに変更し、接着性粒状物:消臭性粒状物の重量比を90:10に変更した以外は実施例1と同様にして実施例7のペット用排尿処理材を得た。本実施例の配合によれば混合粒状物全体に対する銅化合物の添加量は銅(Cu)換算で75ppmである。
実施例1において、斜プチロル沸石の粗砕粒状物(破砕状、不定形)1kgを下記の如く別途に調製した酸性白土造粒物の焼成品1kgに変更し、消臭添加剤水溶液を塩化銅からなる消臭添加剤水溶液(CuCl2:3.18%、)50gに変更し、接着性粒状物:消臭性粒状物の重量比を85:15に変更した以外は実施例1と同様にして実施例8のペット用排尿処理材を得た。
[酸性白土造粒物の焼成品の別途調製]
新潟県新発田市所在の酸性白土粘土鉱床から採掘したスメクタイト系粘土を原料とし、必要に応じて水を添加し、孔径10mmの成形板の付いた単軸式横型押出造粒機に3回かけて混合・捏和する。該粗造粒物を孔径3mmの成形板の付いたデスクペレッター(回転ロール式縦型押出造粒機)を用いて造粒し、送風式箱型乾燥機により170℃で乾燥し解砕機と篩分機にかけた後、更に焼成炉により600℃で2時間焼成し酸性粘土造粒物の焼成品を得た。本実施例の配合によれば混合粒状物全体に対する銅化合物の添加量は銅(Cu)換算で113ppmである。
実施例1において、接着性粒状物をパルプと再生紙を解砕し細粉化したものに澱粉等の水溶性糊剤を添加して球状に成型された市販のペット用トイレ砂としての紙砂(粒径:約5〜10mm、香料無添加品)に変更し、接着性粒状物:消臭性粒状物の重量比を90:10に変更した以外は実施例1と同様にして実施例9のペット用排尿処理材を得た。本実施例の配合によれば混合粒状物全体に対する銅化合物の添加量は銅(Cu)換算で75ppmである。
比較例1
実施例1において、消臭性粒状物を斜プチロル沸石の粗砕粒状物に何らの消臭添加剤も担持させないものに変更し、接着性粒状物:消臭性粒状物の重量比を90:10に変更した以外は実施例1と同様にして比較例1のペット用排尿処理材を得た。
比較例2
実施例1において調製した接着性粒状物のみを用いて比較例2のペット用排尿処理材とした。
比較例3
比較例2において、スメクタイト系粘土を出願人が市販用に製造している粘土鉱物系猫砂製品の基材として用いている、新潟県新発田市所在の実施例1とは異なるサブベントナイト粘土鉱床から採掘したスメクタイト系粘土に変更し、炭酸ナトリウム粉末の添加量を290g(=5.5当量)に変更した以外は比較例2と同様にして比較例3のペット用排尿処理材を得た。
比較例4
実施例9において使用した市販の紙砂のみを用いて比較例4のペット用排尿処理材とした。
以上の各実施例および比較例で得られたペット用排尿処理材の接着性粒状物(A)と消臭性粒状物(B)のそれぞれの組成と物性を図1〜4に示した。ここで各図中の略称はそれぞれ以下の通りである。pH:懸濁液のpH、粒径範囲(%/0.6〜11mm):接着性粒状物全体に対する目開き11mmの篩を通過して目開き0.6mmの篩を通過しない接着性粒状物の割合、銅化合物種:添加された銅化合物の種類、他消臭添加物:銅化合物以外の消臭性に寄与する添加物の種類、配合比:接着性粒状物(A)と消臭性粒状物(B)の配合比、全体Cu添加量:粒状物全量(A+B)に対するCu添加量、粘土A:実施例1で用いられた新潟県新発田市から採掘されたスメクタイト系粘土、粘土B:新潟県新発田市の粘土Aとは異なる鉱床から採掘されたスメクタイト系粘土、沸石:斜プチロル沸石、である。なお、図中の各物性の測定や評価は以下の試験法や評価方法に基づいて行った。
[試験尿液の調製]
猫の実尿を模して各種性能試験用に供した試験尿液は以下の処方で調製した。
容量2Lのビーカーに約500mlの脱イオン水を入れ、撹拌下、各々別々に秤取した下記7種の無機試薬(1〜7)を順次加え入れて溶解した後、下記2種の有機試薬(8,9)も秤り入れ、脱イオン水を加えて全量を1kgとした。

1_塩化カルシウム(CaCl2・2H2O=147.01;≧99%):74mg
2_塩化マグネシウム(MgCl2・6H2O=203.30;≧97%):943mg
3_塩化カリウム(KCl=74.55;≧99%):9.0g
4_塩化ナトリウム(NaCl=58.44;≧99%):1.2g
5_硫酸ナトリウム(Na2SO4=142.04;≧99%):5.7g
6_炭酸水素ナトリウム(NaHCO3=84.01;≧99.5%):4.2g
7_リン酸二水素ナトリウム(NaH2PO4・2H2O=155.99;≧99%):15.8g
8_尿素(Urea;CH42O=60.06;≧99%):60.7g
9_アラントイン(Allantoin;C4643=158.12;≧98%):3.1g

さらに撹拌して均質な溶液となしてpHを測定したところ、pH:6.3〜6.4(20〜30℃)であった。本水溶液を本発明の各種性能試験に用いる試験尿液とした。
<消臭性能試験法>
[消臭性能試験法1:3−MMB消臭能]
本試験は、猫特有の悪臭成分である3−MMB水溶液を発生源として用いた官能試験である。本試験を官能試験にしたのは、3−MMBは検知管等による検出が難しく、GC−MS等の大型で高額な装置を用いないと検出できないためである。
容量200mlの広口ガラス瓶(口径:45.5mm、ポリエチレン製中蓋・ポリプロピレン製ネジ蓋付、中蓋の中央部には注入口ゴム栓を付設)の底部に、各実施例及び比較例に係るペット用排尿処理材試料20gを秤取して平らに敷き容れ、臭気源として3−MMB水溶液(0.01(W/V)%)10mlを試料上に垂直に滴下し、直ちに密封したものを5セット用意する。室温(20〜30℃)で1分間静置後、5人のモニターがそれぞれ何れかのセットの蓋を外して開封し、内部から漂ってくる空気の臭いを嗅いで、3−MMB臭に対する消臭性を下記評価基準により4段階にて区分評価し、◎及び○を合格とした。
◎:4名以上のモニターが3−MMBの悪臭を感じず、1名以下が僅かに感じた。
○:3名のモニターが3−MMBの悪臭を感じず、2名が僅かに感じた。
△:3名のモニターが3−MMBの悪臭を感じた。
×:4名以上のモニターが3−MMBの悪臭を感じた。
[消臭性能試験法2:メルカプタン脱臭能:DOM(%)]
本試験法は、猫の糞尿から発生するエチルメルカプタンを例とする各種硫黄(S)系悪臭成分を代表してエチルメルカプタンを悪臭源に用いた方法である。
容量1800mlの広口ガラス瓶(口径:58.5mm、ポリエチレン製中蓋・ポリプロピレン製ネジ蓋付、中蓋の中央部には注入口ゴム栓を付設)の底部に、各実施例及び比較例に係るペット用排尿処理材試料100gを秤取して平らに敷き容れ、臭気源としてエチルメルカプタン水溶液(0.02(V/V)%)1mlを試料上に垂直に滴下し、直ちに密封して室温(20〜30℃)で5分間静置後、北川式ガス検知管(エチルメルカプタンガス検知用)を用いてヘッドスペースのエチルメルカプタン濃度[EMR](ppm)を測定した。また、ブランク濃度[EMB]の測定は、試料を容れないブランクサンプルを作成して別個に同場所でほぼ同時に行った。測定の結果、ブランク濃度[EMB]は20ppmであった。
得られたエチルメルカプタン濃度及びブランク濃度を式(1)に代入して、メルカプタン脱臭能DOM(%)を小数点以下を四捨五入した整数値で求めた。メルカプタン脱臭能DOMが90以上、即ちエチルメルカプタンを90%以上脱臭できていれば、十分なメルカプタン脱臭能DOMを有していると言える。
DOM={([EMB]−[EMR])/[EMB]}×100・・・式(1)
[消臭性能試験法3:アンモニア脱臭能:DOA(%)]
本試験法は、猫の尿から発生するアンモニアをはじめとする各種窒素(N)系悪臭成分を代表してアンモニアを悪臭源に用いた悪臭雰囲気からの脱臭率で表す方法である。
容量1800mlの広口ガラス瓶(口径:58.5mm、ポリエチレン製中蓋・ポリプロピレン製ネジ蓋付、中蓋の中央部には注入口ゴム栓を付設)の底部に、各実施例及び比較例に係るペット用排尿処理材試料100gを秤取して平らに敷き容れ、臭気源としてアンモニア水溶液(0.7(W/V)%)1mlを試料上に垂直に滴下し、直ちに密封して室温(20〜30℃)で20分間静置後、北川式ガス検知管(アンモニアガス検知用)を用いてガラス瓶内のヘッドスペース(蓋の下付近)のアンモニア濃度[AMR](ppm)を測定した。また、ブランク濃度[AMB]の測定は、試料を容れないブランクサンプルを作成し、別個に同場所でほぼ同時に行った。測定の結果、ブランク濃度[AMB]は4000ppmであった。
得られたアンモニア濃度及びブランク濃度を式(3)に代入してアンモニア脱臭能DOA(%)を、小数点以下を四捨五入した整数値で求めた。アンモニア脱臭能DOAが98以上、即ちアンモニアを98%以上脱臭できていれば、十分なアンモニア脱臭能DOAを有してると言える。
DOA={([AMB]−[AMR])/[AMB]}×100・・・式(3)
[消臭性能試験法4:アンモニア防臭能:POA(%)]
本試験は、各種細菌類からのウレアーゼ(加水分解酵素)の作用により尿の主要成分である尿素から発生するアンモニアの発生濃度を測定し、その発生抑制能としてアンモニア防臭能を算出する方法である。
容量1800mlの広口ガラス瓶(口径:58.5mm、ポリエチレン製中蓋・ポリプロピレン製ネジ蓋付、中蓋の中央部には注入口ゴム栓を付設)の底部に、各実施例及び比較例に係るペット用排尿処理材試料100gを秤取して平らに敷き容れ、臭気源として尿素濃度6.07(W/W)%である試験尿10gに0.3(W/V)%ウレアーゼ水溶液(ナタ豆由来、使用当日に調製したもの)1mlをすばやく混合したものを、シリンジを用いて試料上に垂直に滴下し、直ちに密封して室温(20〜30℃)下に静置し、24時間経過後に、ガラス瓶内のヘッドスペースのアンモニアガス濃度[AMO](ppm)を北川式ガス検知管(アンモニアガス検知用)を用いて測定した。またブランク濃度[AMB]の測定は、試料を容れない状態で同様の操作を、別個に同場所でほぼ同時に行った。測定の結果、ブランク濃度[AMB]は8000ppmであった。
得られたアンモニア濃度及びブランク濃度を式(4)に代入し、アンモニア防臭能POA(%)を、小数点以下を四捨五入した整数値で求めた。アンモニア防臭能POAが98以上、即ちアンモニアを98%以上防臭できていれば、十分なアンモニア防臭能POAを有していると言える。
POA={([AMB]−[AMO])/[AMB]}×100・・・式(4)
[消臭性能総合評価]
本実施例においては、ペットの糞尿から発生する悪臭ガスに対する消臭性能の評価として、成猫の特にオス猫の尿により多く含まれる一種のフェロモン様物質である3−MMBの特異臭に対する消臭能、酸性臭気に分類され硫黄(S)系悪臭ガスであるエチルメルカプタンに対する脱臭能(DOM)、塩基性臭気に分類され窒素(N)系悪臭ガスであるアンモニアに対する脱臭能(DOA)、さらには、トレイに棲息している雑菌が保有するウレアーゼの作用により尿中の尿素が分解されることにより発生するアンモニアをその発生を防止することによって消臭する防臭能(POA)を測定し、それらを総合して、下記評価基準により5段階にて区分評価し、B以上を合格とした(各数値は小数点以下を四捨五入した整数値)。なお、以下の評価基準においては、4つの項目すべてを満たす基準のうち最も上の基準がその試料の評価となる。
・S:3−MMB消臭能:◎、かつDOM≧95、かつDOA≧99、かつPOA≧99であるもの
3−MMBに対する消臭能が極めて高く、メルカプタン脱臭能とアンモニアに対する脱臭能及び防臭能の何れも極めて高いことから、ペットの尿と糞から発生する硫黄系と窒素系の全ての悪臭に対する極めて優れた消臭効果が期待できる。
・A:3−MMB消臭能:○以上、かつDOM;DOA;POAがBの基準を満たした上で、何れか一種以上がSの基準に該当するもの
Sよりはやや劣るが、各種悪臭成分に対する消臭能乃至防臭能がいずれも高く、全体として優れた消臭効果が期待できる。
・B:3−MMB消臭能:○以上、かつDOM≧90、かつDOA≧98、かつPOA≧98であるもの
3−MMBに対する消臭能が高く、メルカプタン脱臭能とアンモニアに対する脱臭能および防臭能の何れも高いことから、ペットの尿と糞から発生する硫黄系と窒素系の全ての悪臭に対する高い消臭効果が期待できる。
・C:3−MMB消臭能:△以上、DOM;DOA;POAの何れか一種以上がBの基準に該当するもの
やや高い〜やや不充分な消臭効果である。
・D:S〜Cのいずれの基準にも該当しないもの
3−MMBに対する消臭能、メルカプタン脱臭能とアンモニアに対する脱臭能および防臭能の何れか一種以上について従来のベントナイト系猫砂と同レベル以下、場合によっては4種の能力すべてについて従来のベントナイト系猫砂と同レベル以下であり、ペットの尿と糞から発生する悪臭に対する消臭効果についても現在の市販品と同等かそれ以下である。
<固化性能試験>
[固化吸尿能:CUS(ml/100g)及び比固化長:SL(mm/g)]
深さが15cm以上である方形または円筒形のトレイ(容器)に、あらかじめ150℃で乾燥したペット用排尿処理材試料を約15cmの深さに敷き詰め、表面を平らにしてから、試験尿液20ml(=20.8g)を1cmの高さから30秒間で注下して得られた固化塊状物を10分後に取り出し、重量MA(g)及び垂直方向(縦方向)の長さLV(mm;5mm刻みの数値)を測定して、以下の固化吸尿能と比固化長を測定する。この実施例においては、固化吸尿能と比固化長の測定を各試料毎に3回ずつ行い、3つの測定値のうち真ん中の値を採用してそれぞれ以下の式(2)、式(5)に代入して固化吸尿能、及び比固化長としたものである。
尚、固化吸尿能CUSは、固化塊状物を構成している吸液前の粒状品試料100g当たりの吸液量(ml)を意味しており(小数点以下四捨五入)、比固化長SLは、固化塊状物の単位重量(g)当たりの固化長(mm)を意味している(小数第2位以下四捨五入)。
固化吸尿能:CUS(ml/100g)
US=[20/(MA−20.8)]×100・・・式(2)
(式中、Mは試験尿液20mlを吸収した固化塊状物の重量(g)である。)
比固化長:SL(mm/g)
SL=LV/MC・・・・・・式(5)
(式中、MCは試験尿液20mlを吸収した固化塊状物の重量(g)、LVは垂
直方向(縦方向)の固化長(mm)である。)
本発明に係るペット用排尿処理材は特に消臭性能をより一層向上させることを目的にしたものであるため、固化吸尿能CUSについては45以上、比固化長SLについては1.0以下であれば十分である。なお、CUS=45という数値は、10gのペット用排尿処理材で4.5mlの尿液を吸収可能だということを意味する。
但し、以上2つの固化性に関わる指標はベントナイト系粒状物を主配合基材とするペット用排尿処理材に適用するものであり、紙(パルプ)系のペット用排尿処理材は不適用とする。ベントナイト系の排尿処理材と紙(パルプ)系のペット用排尿処理材とでは固化性能が大きく異なるため両者を比較することに意義はないと考えられる。
図1〜4の結果より明らかなように、実施例1〜9に係るペット用排尿処理材は、いずれも高い消臭性能と十分な固化性能を有するものであった。また膨潤性スメクタイト系粘土を用いた実施例1〜8のペット用排尿処理材は、高い固化吸尿能と比固化長を有し吸尿後の塊状物が小さくしっかりとまとまるため、使用済みの塊状物が取り除きやすいという利点もある。
実施例1〜5は主として接着性粒状物と消臭性粒状物の混合比を検討するための実施例だが、全体的な傾向として接着性粒状物の割合が高いと固化性能により優れたペット用排尿処理材となり、消臭性粒状物の割合が高いと消臭性能により優れたペット用排尿処理材となる。特に消臭性粒状物を10重量部以上配合した実施例3〜5では、すべての消臭性能試験で非常に良い結果となった。
次に、消臭添加剤として硫酸アルミニウム、若しくは硫酸を更に添加した実施例6,7のペット用排尿処理材は、消臭性粒状物の配合割合は実施例2,3と同量であるにも関わらずこれらの実施例より優れた消臭性能を有するものとなった。これは、硫酸アルミニウムや硫酸を添加したことで消臭性粒状物表面のpHが酸性に寄り、ウレアーゼ等の酵素が失活されてアンモニア防臭能等が上がったことと、固体酸量の増強によってアンモニア脱臭能等も上がったことが理由と考えられる。
次いで、消臭性粒状物の基材として酸性白土焼成品を用いた実施例8のペット用排尿処理材は、消臭性粒状物の基材として斜プチロル沸石を用いた実施例3,4とほぼ同等の性能が得られた。
また、接着性粒状物としてパルプと再生紙を主原料とした紙砂を用いた実施例9のペット用排尿処理材についても膨潤性スメクタイト系粘土を主原料としたペット用排尿処理材と同様に高い消臭能と実用に足る程度の固化性が認められた。
一方、消臭性粒状物に消臭添加剤を担持させなかった比較例1のペット用排尿処理材では、消臭性能が全体的に低い結果となり、特に3−MMB脱臭能とメルカプタン脱臭能については著しく劣るものとなった。
また、接着性粒状物のみで構成された実施例2〜4のペット用排尿処理材は、比較例1のペット用排尿処理材と同様に消臭性能が全体的に低く、特に3−MMB脱臭能とメルカプタン脱臭能については著しく劣るものであった。

Claims (11)

  1. 自己接着性を有する接着性粒状物と、
    非崩壊性の非自己接着性粒状物の外表面に消臭添加剤が偏在する消臭性粒状物と、を含み、
    前記2種の粒状物は、粒状物全体を100重量部とした場合に、接着性粒状物:消臭性粒状物=98:2〜60:40の重量比で含まれ、
    前記消臭添加剤は銅化合物を含み、前記銅化合物は粒状物全体に対して銅(Cu)換算で20ppm以上含まれ、
    前記非崩壊性の非自己接着性粒状物は、天然産出の斜プチロル沸石またはモルデン沸石から成る水和非崩壊性の鉱物の粗砕物であることを特徴とするペット用排尿処理材。
  2. 前記接着性粒状物は、膨潤性スメクタイト系粘土を原料とすることを特徴とする請求項1に記載のペット用排尿処理材。
  3. 前記膨潤性スメクタイト系粘土は、該膨潤性スメクタイト系粘土1kg当たり0.3〜1.5当量(eq)の交換性ナトリウム成分を含む、ことを特徴とする請求項2に記載のペット用排尿処理材。
  4. 前記膨潤性スメクタイト系粘土は、膨潤度が15mL/2g以上であることを特徴とする請求項2または3に記載のペット用排尿処理材。
  5. 前記消臭性粒状物のうち90重量量%以上は、目開きが11mmの篩を通過し、且つ0.6mmの篩を通過しないものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のペット用排尿処理材。
  6. 前記銅化合物は、二価の銅と酸との塩化合物である請求項1〜の何れかに記載のペット用排尿処理材。
  7. 前記銅化合物が硫酸銅であることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のペット用排尿処理材。
  8. 前記接着性粒状物と消臭性粒状物とを合わせた全体のカサ密度が、700〜850g/Lの範囲であることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載のペット用排尿処理材。
  9. 下記の式(1)で示されるメルカプタン脱臭能DOMが90以上であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のペット用排尿処理材。
    <メルカプタン脱臭能:DOM
    DOM={([EMB]−[EMR])/[EMB]}×100・・・式(1)
    (式中、EMBは、エチルメルカプタンのブランク濃度(ppm)
    EMRは、所定濃度のエチルメルカプタン水溶液が底部に敷き詰められた
    ペット用排尿処理材試料の一部に吸収された状態にある密閉容器内気相部分の
    エチルメルカプタンの濃度(ppm))
  10. 下記の式(1)で示される固化吸尿能CUS(ml/100g)が45以上であることを特徴とする請求項2〜のいずれかに記載のペット用排尿処理材。
    US=[MC/(MA−MP)]×100・・・・・・・・・・式(2)
    (式中、MAは容量がMC(ml)で重量がMP(g)の試験尿液を吸収したペット用排尿処理材の固化塊状物の重量(g))
  11. 自己接着性を有する素材から接着性粒状物を製造するステップと、
    銅化合物を含む消臭添加剤を製造するステップと、
    非崩壊性の多孔性鉱物の外表面に前記消臭添加剤を偏在させるステップと、
    前記2種の粒状物を、接着性粒状物:消臭性粒状物=98:2〜60:40の重量比となるように混合するステップとを含み
    前記非崩壊性の非自己接着性粒状物は、天然産出の斜プチロル沸石またはモルデン沸石から成る水和非崩壊性の鉱物の粗砕物であることを特徴とするペット用排尿処理材の製造方法。
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