JPH0921074A - 耐熱・耐炎性複合布帛 - Google Patents

耐熱・耐炎性複合布帛

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JPH0921074A
JPH0921074A JP7171186A JP17118695A JPH0921074A JP H0921074 A JPH0921074 A JP H0921074A JP 7171186 A JP7171186 A JP 7171186A JP 17118695 A JP17118695 A JP 17118695A JP H0921074 A JPH0921074 A JP H0921074A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリベンザゾール繊維からなる不織布と、3
50℃での乾熱収縮率が1%を越える着色性難燃繊維
(A)と350℃での乾熱収縮率が1%以下の難燃繊維
(B)の重量比(A/B)が80/20〜97/3から
なる編織物を積層してなる耐熱・耐炎性複合布帛。難燃
繊維(A)がメタ系芳香族ポリアミド繊維である上記耐
熱・耐炎性複合布帛。難燃繊維(B)がポリベンザゾー
ル繊維である上記耐熱・耐炎性複合布帛。 【効果】 本発明の耐熱・耐炎性複合布帛は、審美性お
よび視認性に優れ、かつ耐熱性および耐炎性に優れ、耐
熱服、消防服等に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱服、消防服、炉前
服あるいはファイアーブロッキングレーヤー等に応用さ
れる耐熱性および耐炎性に優れる複合布帛に関する。
【0002】
【従来技術】従来、耐熱服、消防服等に使用される耐熱
・耐炎性に優れた複合素材としては、芳香族ポリアミド
繊維、ポリベンズイミダゾール繊維等の耐熱繊維からな
る複合布帛が用いられてきた。その複合布帛の構造とし
ては、耐熱繊維からなる平織り、綾織りといった織布
に、同様の耐熱繊維からなる不織布を積層したものであ
り、必要に応じて、織布の表面にアルミコーティングを
施したり、さらに高温の水、オイル等の侵入を防ぐ目的
で、ポリテトラフルオロエチレンに代表されるフッ素系
高分子のシート(商品名でゴアテックス等)を積層した
ものがある。
【0003】また近年、ポリベンザゾール繊維が開発さ
れ、その優れた耐熱特性(上記芳香族ポリアミド繊維や
ポリベンズイミダゾール繊維よりも耐熱性に優れる)か
ら、耐熱・耐炎性布帛への応用が期待されている。実
際、ポリベンザゾール繊維の編織布に、ポリベンザゾー
ル繊維の不織布を組み合わせた耐熱・耐炎性複合布帛
は、非常に優れた耐熱特性を示し、消防服等に最適な素
材である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリベ
ンザゾール繊維は染色性に劣り、また素材の色が茶色系
であるために、耐熱服、消防服、炉前服等へ応用した場
合は、審美性に劣るばかりか、視認性等の実用性能に劣
るという欠点があった。
【0005】本発明の目的は、上記問題点が解決され
た、審美性および視認性に優れ、かつ耐熱性および耐炎
性に優れた布帛を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明者が鋭意研究した結果、本発明に至った。即ち、本
発明は、ポリベンザゾール繊維からなる不織布と、35
0℃での乾熱収縮率が1%を越える着色性難燃繊維
(A)と350℃での乾熱収縮率が1%以下の難燃繊維
(B)の重量比(A/B)が80/20〜97/3から
なる編織物を積層してなる耐熱・耐炎性複合布帛に関す
る。また、本発明は、難燃繊維(A)がメタ系芳香族ポ
リアミド繊維である上記耐熱・耐炎性複合布帛に関す
る。さらに、本発明は、難燃繊維(B)がポリベンザゾ
ール繊維である上記耐熱・耐炎性複合布帛に関する。
【0007】上記構成の耐熱・耐炎性複合布帛とするこ
とにより、優れた耐熱性(防熱性)、耐炎性を維持した
まま、さらに着色による審美性、視認性を付与できる。
【0008】本発明で使用されるポリベンザゾール繊維
とは、ポリベンザゾール(PBZ)ポリマーからなる繊
維をいう。ポリベンザゾール(PBZ)とは、ポリベン
ゾオキサゾール(PBO)ホモポリマー、ポリベンゾチ
アゾール(PBT)ホモポリマー、または、これらPB
O、PBTのランダム、シーケンシャルあるいはブロッ
ク共重合体等をいう。ここでポリベンゾオキサゾール、
ポリベンゾチアゾールおよびそれらのランダム、シーケ
ンシャルあるいはブロック共重合体は、例えばWolfe ら
の「Liquid Crystalline Polymer Compositions, Proce
ss and Products 」米国特許第4,703,103 号(1987年10
月27日)、「Liquid Crystalline Polymer Composition
s, Process and Products 」米国特許第4,533,692 号
(1985年8 月6 日)、「Liquid Crystalline Poly(2,6-
Benzothiazole) Compositions, Process and Products
」米国特許第4,533,724 号(1985年8 月6 日)、「Liq
uid Crystalline Polymer Compositions, Process and
Products 」米国特許第4,533,693 号(1985年8 月6
日)、Evers の「Thermooxidatively Stable Articulat
ed p-Benzobisoxazole and p-Benzobisthiazole Polyme
rs」米国特許第4,359,567 号(1982年11月16日)、Tsai
らの「Method for making Heterocyclic Block Copolym
er」米国特許第4,578,432 号(1986年3 月25日)等に記
載されている。
【0009】PBZポリマーに含まれる構造単位として
は、好ましくはライオトロピック液晶ポリマーに含まれ
る構造単位から選択されるもの等が挙げられる。PBZ
ポリマーは、好ましくは実質的に下記構造式(a)〜
(h)から選択される1種以上の構造単位を有するもの
であり、より好ましくは実質的に構造式(a)〜(d)
から選択される1種以上の構造単位を有するものであ
る。
【0010】
【化1】
【0011】当該PBZポリマーを用い、以下のように
してPBZ繊維を得ることができる。まず、PBZポリ
マーのドープを形成する。これに用いられる好適な溶媒
としては、クレゾールや、当該ポリマーを溶解しうる非
酸化性の酸等が挙げられる。当該酸溶媒としては、ポリ
燐酸、メタンスルホン酸、高濃度の硫酸、あるいはそれ
らの混合物等が好適に挙げられ、より好ましくはポリ燐
酸およびメタンスルホン酸であり、特に好ましくはポリ
燐酸である。
【0012】溶液(ドープ)中のポリマー濃度は、紡糸
性や生産性等の点から、好ましくは7重量%以上、より
好ましくは10重量%以上、特に好ましくは14重量%
以上である。最大ポリマー濃度は、例えばポリマーの溶
解性やドープ粘度といった実際上の取扱い性により限定
され、これらの限界要因等から、ポリマー濃度は通常で
は20重量%以下である。
【0013】好適なポリマー、共重合体あるいはドープ
は次のような公知の方法により製造される。例えば、Wo
lfe らの米国特許第4,533,693 号(1985年8 月6 日)、
Sybertらの米国特許第4,772,678 号(1988年9 月20
日)、Harrisの米国特許第4,847,350 号(1989年7 月11
日)に記載の方法等により製造することができる。な
お、PBZポリマーは、Gregory らの米国特許第5,089,
591 号(1992年2 月18日)によると、脱水性の酸溶媒中
での比較的高温、高せん断条件下において、高反応速度
での高分子量化が可能である。
【0014】上記ドープを用い、従来公知の方法(例え
ば、当該ドープをノズル孔から押し出し、凝固浴等を通
過させて固化させた後、水洗、乾燥させ、引き取る等)
によって、ポリベンザゾール繊維を製造することができ
る。
【0015】ポリベンザゾール繊維からなる不織布とし
ては、例えば、ポリベンザゾールの短繊維をニードルパ
ンチ、スパンレース等の方法で交絡させて得られるもの
等が挙げられる。当該不織布の総目付は、応用される分
野等により最適化される。例えば、耐熱服、消防服、炉
前服等では100g/m2 以上が好ましく、より好まし
くは目付が100g/m2 以下のスパンレースにより得
られた不織布を重ねあわせて総目付100g/m2 以上
としたものである。目付が大きくなるほど耐熱性(防熱
性)が優れたものになるが、運動性能等を考慮して上限
は決められる。一方、ファイアーブロッキングレイヤー
としては、目付100g/m2 以下のものが一般的であ
る。
【0016】また、取り扱い性を改善するために、当該
不織布には、難燃繊維(A)および(B)からなる編織
物を積層する面とは反対側に、難燃繊維編織物(例えば
メタアラミド繊維織物、難燃処理した綿、難燃剤を含有
するポリエステル等)を積層することもできる。
【0017】350℃での乾熱収縮率が1%を越える着
色性難燃繊維(A)とは、350℃での乾熱収縮率が1
%を越え、着色性を有する難燃性の繊維をいう。
【0018】当該難燃繊維(A)の350℃での乾熱収
縮率は、好ましくは1%を越え20%以下、より好まし
くは1%を越え10%以下である。なお、350℃での
乾熱収縮率とは、350℃の空気中に30分間放置した
後の繊維の長さを測定し、放置前の繊維の長さを100
%としたときの、放置後の繊維の長さの収縮した分の割
合として求めたものである。
【0019】また、着色性(着色性を有する)とは、実
用上問題にならないレベルで着色できることをいう。具
体的には、繊維製造工程において原着といわれる手法で
染料、顔料等を用いて着色可能なこと、あるいは繊維製
造工程後に各種染料等により着色可能なことをいう。さ
らに、難燃性とは、好ましくはLOI値が25以上であ
ることをいう。
【0020】当該難燃繊維(A)としては、例えば、難
燃性を付与した綿、ウール等の天然繊維、難燃性を付与
したアクリル繊維、レーヨン繊維(ポリノジック繊維
等)、メタ系芳香族ポリアミド繊維等が挙げられ、難燃
性能からメタ系芳香族ポリアミド繊維、ポリノジック繊
維が好ましく、メタ系芳香族ポリアミド繊維が特に好ま
しい。これらは1種でも2種以上でも用いることができ
る。また、難燃性は従来公知の方法により付与すること
ができる。
【0021】メタ系芳香族ポリアミド繊維とは、基本構
造がポリメタフェニレンイソフタルアミド重合体からな
る一般にメタアラミド繊維と呼ばれているものである。
また、例えば特開昭55−21406号公報あるいは特
開昭55−29516号公報に記載されているような芳
香族ポリアミドポリマーが混合されていてもよい。具体
的にはノーメックス、コーネックス、アピエール、ケル
メル等の商標名の繊維として知られている。
【0022】なお、当該難燃繊維(A)を着色する際に
用いられる染料および顔料は特に限定されず、従来公知
のもの等を用いることができる。例えば、各種分散染
料、酸性染料、またはカーボンブラック、酸化チタン等
の無機粒子等が挙げられる。
【0023】350℃での乾熱収縮率が1%以下の難燃
繊維(B)としては、例えば、パラアラミド繊維、ポリ
ベンザゾール繊維等が挙げられ、好ましくはポリベンザ
ゾール繊維である。これらは1種でも2種以上でも用い
ることができる。
【0024】また、当該難燃繊維(B)の350℃での
乾熱収縮率は、前述と同様にして測定したものであり、
好ましくは0.5%以下である。
【0025】上記難燃繊維(A)と難燃繊維(B)の重
量比(A/B)は、80/20〜97/3であることが
必要であり、好ましくは90/10〜97/3である。
難燃繊維(A)の混合割合が、難燃繊維(A)および
(B)全体に対して80重量%未満であると、色ムラ等
により審美性が劣る。また97重量%より多いと(即
ち、難燃繊維(B)の混合割合が3重量%未満の場合
は)、接炎時の収縮により性能低下をもたらす。
【0026】難燃繊維(A)と難燃繊維(B)からなる
編織物としては、難燃繊維(A)と難燃繊維(B)との
交織布帛または交編布帛、あるいは難燃繊維(A)と難
燃繊維(B)の各種の複合糸からなるヤーンにより構成
される編織物等が挙げられ、難燃繊維(A)と難燃繊維
(B)の各種の混紡糸からなるヤーンにより構成される
編織物が好ましい。
【0027】混紡糸は一般的によく知られた方法で得ら
れ、具体的にはステープルの段階で混合する方法、スラ
イバーの段階で混合する方法等が挙げられる。
【0028】当該編織物には、必要に応じて、制電性を
付与する目的で導電繊維、導電剤等を含有させることも
可能である。また、各種公知の溌水、溌油加工処理等を
施すことも可能である。
【0029】上記のようなポリベンザゾール繊維からな
る不織布と、350℃での乾熱収縮率が1%を越える着
色性難燃繊維(A)と350℃での乾熱収縮率が1%以
下の難燃繊維(B)の重量比(A/B)が80/20〜
97/3からなる編織物を積層することにより、本発明
の耐熱・耐炎性複合布帛を得ることができる。当該不織
布と編織物の積層方法としては、例えば、耐熱性のミシ
ン糸により縫い合わせたり、耐熱性接着剤で接着する方
法等が挙げられる。
【0030】また、必要に応じて、上記複合布帛の不織
布側、あるいは不織布と編織物の間に、防水布帛〔例え
ば、フッ素系(例えばポリテトラフルオロエチレン)フ
ィルム、あるいはフィルムを張り合わせた難燃繊維布帛
(編織物、不織布等)〕等を、さらに積層させることも
できる。
【0031】本発明の耐熱・耐炎性複合布帛は、例え
ば、耐熱服、消防服、炉前服あるいはファイアーブロッ
キングレーヤー等に用いられる。なお、上記衣服等に用
いる場合、通常、不織布面を内側(人体側)、編織物面
を外側(外気側)になるようにして使用する。そのた
め、不織布側は着色される必要は特にないが、編織物側
は審美性および視認性の点から、着色される必要があ
る。
【0032】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0033】実施例1 極限粘度数30d1/gのシス−ポリベンゾオキサゾー
ルをポリ燐酸に14重量%溶かした紡糸ドープを、0.
22mmのオリフィス径を有する334孔数のノズルか
ら、温度160℃、単孔吐出量0.122ccで押し出
した。ノズルから押し出された繊維状のドープは22c
mのエアーギャップを通過し、その中で引っ張られて約
22℃に調整された凝固浴を通り、さらに走行速度約2
00m/minで連続的に5対以上のローラーで水洗さ
れ、続いて一旦巻取られることなく乾燥され、紡績用の
油剤を付与された後、巻取られた。得られたポリベンザ
ゾール繊維の単糸繊維強度は42g/d、単糸デニール
は1.5dであった。当該繊維を30000デニールの
トウに合糸した後、押し込み式クリンパで捲縮を付与
し、ロータリーカッターで切断し、繊維長44mmのポ
リベンザゾール短繊維(ステープル)を得た。
【0034】得られたステープルをカーディングにより
開繊し、得られたウエブを積層し、スパンレース法によ
り不織布を製造した。得られた不織布は1枚当たり目付
50g/m2 で、これを5層積層して総目付250g/
2 とし、ポリベンザゾール繊維からなる不織布とし
た。
【0035】この不織布表面に、橙色に着色されたメタ
アラミド繊維(350℃での乾熱収縮率15%、LOI
値28)95重量%と、パラアラミド繊維(350℃で
の乾熱収縮率0.3%、LOI値29)5重量%との混
紡糸からなる目付260g/m2 の布帛を積層して、耐
熱・耐炎性複合布帛を得た。
【0036】実施例2 実施例1で得られたポリベンザゾール繊維からなる不織
布表面に、橙色に着色されたメタアラミド繊維(350
℃での乾熱収縮率15%、LOI値28)95重量%
と、実施例1と同様にして得られたポリベンザゾール繊
維の短繊維(350℃での乾熱収縮率0.1%、LOI
値67)5重量%との混紡糸からなる目付260g/m
2 の布帛を積層して、耐熱・耐炎性複合布帛を得た。
【0037】比較例1 実施例1と同様にして得られたポリベンザゾール繊維の
短繊維(350℃での乾熱収縮率0.1%、LOI値6
7)から、通常の方法により20番手の紡績糸を製造し
た。得られた紡績糸を用いて、目付210g/m2 の平
織り布帛を製織した。得られた布帛に、実施例1で得ら
れたポリベンザゾール繊維からなる不織布を積層して、
複合布帛を得た。
【0038】比較例2 メタアラミド繊維(商品名ノーメックス)を用いて実施
例1と同様に目付50g/m2 のスパンレース不織布を
作成し、これを5層積層して目付250g/m 2 の不織
布を得た。この不織布に、実施例1と同じメタアラミド
ステープル(350℃での乾熱収縮率15%、LOI値
28)95重量%とパラアラミドステープル(350℃
での乾熱収縮率0.3%、LOI値29)5重量%との
混紡糸からなる布帛を積層して、複合布帛を得た。
【0039】なお、上記実施例および比較例における各
物性値は、以下のようにして測定したものである。 1)350℃での乾熱収縮率 350℃の空気中に30分間放置した後の繊維の長さを
測定し、放置前の繊維の長さを100%としたときの、
放置後の繊維の長さの収縮した分の割合を求めた。 2)LOI値 JIS L1096に基づき測定した。 3)単糸繊維強度 引っ張り試験機テンシロン(オリエンテック社製)を用
いて、試料長20cm、引っ張り速度20cm/分で破
断点付近の最大応力(g)を測定した。引っ張り試験に
供する試料はあらかじめバイブロスコープを用いて繊度
(d)を求めておき、最大応力(g)を繊度(d)で除
した値を単糸の強度とした。同様の測定を50本の試料
について繰り返し行い、その平均値を単糸繊維強度とし
た。 4)目付 JIS K7201に基づき測定した。
【0040】また、上記実施例および比較例で得られた
複合布帛について、耐熱性(防熱性)、耐炎性および審
美性(染色性)を以下のようにして測定した。その結果
を表1に示す。 耐熱性(防熱性) ISO/DIS9151に準じた方法により評価した。
即ち、80kW/m2の熱量を複合布帛の編織物側から
連続的に暴露した場合の、複合布帛裏面(不織布側)の
温度上昇(ΔT)が24℃となるまでの暴露開始からの
時間(秒)をもって耐熱性の指標とした。 耐炎性 JIS L1091(A−4法)に基づく垂直燃焼試験
により評価した。燃焼試験後の複合布帛の編織物部分の
炭化距離(cm)を耐炎性の指標とした。 審美性(染色性) Kayacion Navy E-CM(日本化薬(株)製)6%owf と、
無水亡硝67g/リットル、炭酸ソーダ20g/リット
ルを用い、80℃、60分、浴比1:20の条件下で複
合布帛を染色加工した。見かけの染色ムラにより、編織
物表面の審美性(染色性)を評価した。なお、当該審美
性試験は、もとから着色されている編織物を使用した実
施例1,2および比較例2以外のもの(比較例1)につ
いて行い、実施例1,2および比較例2はその編織物自
体の審美性を見て評価した。
【0041】
【表1】
【0042】上記表1より明らかなように、実施例1,
2の複合布帛は審美性、視認性に優れ、かつ耐熱性、耐
炎性に優れている。これに対して、比較例1の複合布帛
は着色性難燃繊維が含まれていないため審美性、視認性
に劣り、比較例2の複合布帛はポリベンザゾール繊維か
らなる不織布を使用していないため耐熱性が劣ってい
る。また、いずれの場合も殆ど収縮は見られず、収縮性
は良好であった。
【0043】
【発明の効果】本発明の耐熱・耐炎性複合布帛は、審美
性および視認性に優れ、かつ耐熱性および耐炎性に優
れ、耐熱服、消防服等に好適である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリベンザゾール繊維からなる不織布
    と、350℃での乾熱収縮率が1%を越える着色性難燃
    繊維(A)と350℃での乾熱収縮率が1%以下の難燃
    繊維(B)の重量比(A/B)が80/20〜97/3
    からなる編織物を積層してなる耐熱・耐炎性複合布帛。
  2. 【請求項2】 難燃繊維(A)がメタ系芳香族ポリアミ
    ド繊維である請求項1記載の耐熱・耐炎性複合布帛。
  3. 【請求項3】 難燃繊維(B)がポリベンザゾール繊維
    である請求項1または2記載の耐熱・耐炎性複合布帛。
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