JPH09210597A - レーダ・赤外線追尾妨害装置 - Google Patents

レーダ・赤外線追尾妨害装置

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JPH09210597A
JPH09210597A JP2030596A JP2030596A JPH09210597A JP H09210597 A JPH09210597 A JP H09210597A JP 2030596 A JP2030596 A JP 2030596A JP 2030596 A JP2030596 A JP 2030596A JP H09210597 A JPH09210597 A JP H09210597A
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chaff
radar
tracking
infrared
laser
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JP2030596A
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Hirotoshi Ogawa
博敏 小川
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1種類のカートリッジで赤外線追尾機器、レ
ーダ追尾機器の両方に対処できるようにし、追尾妨害の
運用回数を長くすること。 【解決手段】 チャフカートリッジ1を発射するディス
ペンサ3と、所定の発振周波数によるレーザ光を出力す
るレーザ発振器11と、発射されたチャフカートリッジ
1のチャフによるチャフ雲を追跡する赤外線カメラ13
およびイメージトラッカ17と、赤外線カメラ13およ
びイメージトラッカ17によるチャフ追跡結果によって
レーザ発振器が出力するレーザ光がチャフ雲に照射され
るようにレーザ光の照射方向を調整する可動台9および
この可動台9の駆動制御装置19とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電波(レーダ)及
び赤外線を利用して飛行物体などの目標物の追尾を行う
追尾機器に対し、追尾の妨害を行うレーダ・赤外線追尾
妨害装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】飛行物体などの目標物の追尾を行う追尾
機器には、赤外線追尾によるものと、レーダ追尾による
ものとがあり、これらの追尾機器に対し、追尾の妨害を
行うレーダ・赤外線追尾妨害装置が既に知られている。
【0003】図9は現用のレーダ・赤外線追尾妨害装置
を示している。このレーダ・赤外線追尾妨害装置は、レ
ーダ追尾を妨害するためのチャフを装填されたチャフカ
ートリッジ100と、赤外線追尾を妨害するためのフレ
アを装填されたフレアカートリッジ101とを格納する
ディスペンサ102を有しており、ディスペンサ102
にはチャフカートリッジ100を射出(発射)するため
の点火装置103とフレアカートリッジ101を射出
(発射)するための点火装置104とが設けられてい
る。点火装置103と104は切替スイッチ105によ
ってその何れか一方が選択的に点火スイッチ106に接
続され、切替スイッチ105によってチャフカートリッ
ジ100とフレアカートリッジ101の使用が選択され
る。
【0004】このレーダ・赤外線追尾妨害装置では、点
火スイッチ106が投入されると、これにより点火信号
が切替スイッチ105の切替位置に応じて点火装置10
3と104の何れか一方に送出される。
【0005】切替スイッチ105がチャフカートリッジ
100側に切り替わっていると、点火信号が点火装置1
03に送出され、チャフカートリッジ100が点火され
てチャフカートリッジ100が射出される。
【0006】これに対し切替スイッチ105がフレアカ
ートリッジ101側に切り替わっていると、点火信号が
点火装置104に送出され、フレアカートリッジ101
が点火されてフレアカートリッジ101が射出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーダ・赤外線
追尾妨害装置は、以上のように構成されているため、赤
外線追尾を妨害するためとレーダ追尾を妨害するために
2種類のカートリッジを必要とし、各カートリッジの搭
載可能本数が1種類のカートリッジでよい場合に比して
1/2になる。このため、追尾妨害の有効運用回数が少
なくなる。
【0008】また従来のレーダ・赤外線追尾妨害装置で
は、接近する脅威が赤外線追尾によるものか、レーダ追
尾によるものかで射出するカートリッジの種類を的確に
使い分けなければならず、脅威の種類が特定できない場
合や複合の場合には、チャフカートリッジとフレアカー
トリッジの両方をほぼを同時に射出しなければならな
い。このためカートリッジの消耗が早くなり、このこと
によっても追尾妨害の有効運用回数が少なくなる。
【0009】この発明は、上述のような問題点を解消す
るためになされたもので、1種類のカートリッジで赤外
線追尾機器、レーダ追尾機器の両方に対処でき、従来と
同等のカートリッジ搭載本数をもって追尾妨害の有効運
用回数を倍増し、追尾妨害の運用時間が長いレーダ・赤
外線追尾妨害装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装置は、
チャフを発射するチャフ発射装置と、所定波長のレーザ
光を出力するレーザ発振器と、前記チャフ発射装置によ
り発射されたチャフを追跡するチャフ追跡手段と、前記
チャフ追跡手段によるチャフ追跡結果によって前記レー
ザ発振器が出力するレーザ光がチャフ雲に照射されるよ
うに前記レーザ発振器からのレーザ光の照射方向を調整
するレーザ光照射方向調整手段とを有しているものであ
る。
【0011】この発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置では、チャフ発射装置が発射するチャフによってチャ
フ雲が発生し、電波妨害作用によりレーダ追尾を妨害す
る。
【0012】またチャフ追跡手段がチャフ発射装置によ
り発射されたチャフによるチャフ雲を追跡し、そのチャ
フ追跡結果によってレーザ光照射方向調整手段がレーザ
発振器よりのレーザ光の照射方向を調整し、この調整に
よってレーザ光がチャフ雲に照射される。
【0013】このようにしてレーザ光がチャフ雲に照射
されることにより、レーザ光がチャフ雲で乱反射し、こ
の乱反射部がフレアと同等に赤外線追尾方式の機器に対
する偽目標として作用する。
【0014】次の発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置は、前記チャフが表面をアルミニウムによりコーティ
ングされたガラス繊維片により構成されているものであ
る。
【0015】この発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置では、ガラス繊維片の表面にコーティングされたアル
ミニウムがチャフ雲において電波妨害を行い、またこの
アルミニウムに対してレーザ光が照射されることによっ
て乱反射が生じる。
【0016】次の発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置は、前記レーザ発振器が波長3〜5μm帯に発振周波
数を有するレーザ発振器により構成されているものであ
る。
【0017】この発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置では、波長3〜5μm帯の赤外線による追尾を妨害す
る。
【0018】次の発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置は、前記レーザ発振器が波長3〜5μm帯に発振周波
数を有するレーザ発振器と波長8〜13μm帯に発振周
波数を有するレーザ発振器とにより構成されているもの
である。
【0019】この発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置では、波長3〜5μm帯の赤外線による追尾を妨害す
ることに加えて、波長8〜13μm帯の赤外線による追
尾を妨害する。
【0020】次の発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置は、前記チャフ追跡手段が、前記レーザ発振器の発振
周波数帯域に感度を有する赤外線カメラと、前記赤外線
カメラによる画像データより高輝度領域をチャフ雲とし
て抽出するイメージトラッカにより構成されているもの
である。
【0021】この発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置では、赤外線カメラによってチャフ雲(レーザ光の乱
反射像)が撮像され、イメージトラッカによって赤外線
カメラの画像データより高輝度領域をチャフ雲として抽
出し、チャフ雲を追跡する。
【0022】次の発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置は、前記チャフ追跡手段が、可視レーザ光を出力し前
記レーザ光照射方向調整手段により可視レーザ光の照射
方向を調整されることにより可視レーザ光をチャフ雲に
照射する可視レーザ発振器と、可視光カメラと、前記可
視光カメラによる画像データより高輝度領域をチャフ雲
として抽出するイメージトラッカにより構成されている
ものである。
【0023】この発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置では、可視レーザ発振器より可視レーザ光がレーザ光
照射方向調整手段によって照射方向を調整されることに
よって可視レーザ光がチャフ雲に照射され、可視光カメ
ラによってチャフ雲(可視レーザ光の乱反射像)が撮像
され、イメージトラッカによって可視光カメラの画像デ
ータより高輝度領域をチャフ雲として抽出し、チャフ雲
を追跡する。
【0024】次の発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置は、前記チャフ追跡手段が、チャフ追跡用の電波を出
力するレーダアンテナと、前記レーダアンテナで得られ
る電波の反射エコーよりチャフ雲を識別するレーダトラ
ッカとにより構成されているものである。
【0025】この発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置では、レーダアンテナよりチャフ追跡用の電波を出力
し、レーダトラッカがレーダアンテナで得られる電波の
反射エコーよりチャフ雲を識別することで、チャフ雲を
追跡する。
【0026】次の発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置は、前記レーザ発振器が出力するレーザ光のビーム幅
を拡張するレーザエキスパンダを有しているものであ
る。
【0027】この発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置では、レーザエキスパンダによってレーザ光のビーム
幅が拡張され、発射後の拡散しつつあるチャフ雲に所要
のビーム幅を有するレーザ光が照射され、チャフ雲の比
較的広い領域に亙ってレーザ光の乱反射が生じ、これが
赤外線追尾を妨害するフレアと同等に作用する。
【0028】次の発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置は、前記レーザ発振器が出力するレーザ光をビーム幅
方向に走査する走査光学系を有しているものである。
【0029】この発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置では、走査光学系によってレーザ光がビーム幅方向に
走査され、この走査によりレーザ光のチャフ雲に対する
照射範囲が広がり、チャフ雲の比較的広い領域に亙って
レーザ光の乱反射が生じ、これが赤外線追尾を妨害する
フレアと同等に作用する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明する。
【0031】(実施の形態1)図1はこの発明によるレ
ーダ・赤外線追尾妨害装置の実施の形態1を示してい
る。レーダ・赤外線追尾妨害装置は、チャフカートリッ
ジ1を格納するチャフ発射手段としてディスペンサ3を
有しており、ディスペンサ3にはチャフカートリッジ1
の点火装置5が設けられている。点火装置5には点火ス
イッチ7が接続されており、点火スイッチ7が投入され
ることにより、点火装置5が点火動作し、チャフカート
リッジ1の発射(出射)が行われる。
【0032】チャフカートリッジ1には従来のものと同
様にチャフが装填されている。このチャフは表面をアル
ミニウムによりコーティングされたガラス繊維片により
構成され、これは従来のものと同等のものであってよ
い。従ってチャフカートリッジ1は従来のものをそのま
ま転用することができる。
【0033】可動台9にはレーザ発振器11と赤外線カ
メラ13とが搭載されている。可動台9は、図示されて
いない駆動モータにより駆動される動力駆動式の自動雲
台のようなものであり、レーザ光照射方向調整手段とし
て機能する。
【0034】レーザ発振器11は、波長3〜5μm間の
いずれかの発振周波数を有し、波長3〜5μm間のいず
れかの波長によるレーザ光を点火スイッチ7の投入に同
期して出力する。レーザ発振器11の前方部にはレーザ
光のビーム幅を拡張するレーザエキスパンダ15が配置
されている。なお、レーザ発振器11は赤外線カメラ1
3の画面中心方向にレーザ光を照射するように可動台9
における配置位置を設定されている。
【0035】赤外線カメラ13は、波長3〜5μm帯に
感度を持つ赤外線カメラにより構成され、レーザ光がチ
ャフに照射されることにより生じるチャフ雲の乱反射像
を撮像する。この赤外線カメラ13による撮像では、チ
ャフ雲は高輝度に撮影される。
【0036】赤外線カメラ13には画像処理装置による
イメージトラッカ17が接続されている。イメージトラ
ッカ17は赤外線カメラ13による画像データより高輝
度領域をチャフ雲として抽出し、その高輝度領域の中心
の座標位置を演算して座標位置データを可動台9の駆動
制御装置19へ出力する。
【0037】この実施の形態では、赤外線カメラ13と
イメージトラッカ17とがチャフ追跡手段をなす。
【0038】駆動制御装置19はイメージトラッカ17
より入力する座標位置データに基づいて、赤外線カメラ
13の指向方向(中心光軸)が高輝度領域の中心部に向
くように可動台9を動かす制御を行う。
【0039】次に動作について説明する。
【0040】点火スイッチ7が投入されると、点火装置
5が点火動作し、チャフカートリッジ1が点火射出され
る。このチャフカートリッジ1の射出によりチャフが空
中に拡散し、空中にチャフ雲が発生する。これにより電
波障害が生じ、レーダによる追尾を妨害する。
【0041】またこれと同時にレーザ発振器11が波長
3〜5μm帯のレーザ光の発振を開始する。レーザ発振
器11が出力するレーザ光はレーザエキスパンダ15に
よってビーム幅を広げられ、射出後の拡散しつつあるチ
ャフ雲の全域あるいはほぼ全域または比較的広い範囲に
亙って照射される。チャフ雲で乱反射されたレーザ光は
その乱反射光によって光源となり、この光源がフレアと
同等に機能し、自機にせまりつつある波長3〜5μm帯
の赤外線誘導機器の追尾目標を誤らせるように作用す
る。
【0042】このレーザ光出力状態下で、赤外線カメラ
13はレーザ光を照射されているチャフ雲の反射像を捉
え、イメージトラッカ17が赤外線カメラ13の画像デ
ータより高輝度領域を抽出してチャフ雲の中心座標位置
を計算する。そして駆動制御装置19が赤外線カメラ1
3の画面中心位置に対するチャフ雲の中心座標位置の偏
差を計算し、この偏差が零になるよう、換言すればチャ
フ雲の中心が赤外線カメラ13の画面中心にくるように
可動台9を動かし、レーザ発振器11が出力するレーザ
光の照射方向を調整する。
【0043】レーザ発振器11は赤外線カメラ13の画
面中心方向にレーザ光を照射するように予め取り付けて
あるから、この照射方向調整によりレーザ発振器11が
出力するレーザ光はその後もチャフ雲に照射され、波長
3〜5μm帯の赤外線による追尾を所定時間に亙って妨
害する。
【0044】これにより1種類のカートリッジ、即ちチ
ャフカートリッジ1だけの発射で赤外線追尾機器、レー
ダ追尾機器の両方に対処でき、追尾妨害の運用時間を長
くすることができる。
【0045】(実施の形態2)図2はこの発明によるレ
ーダ・赤外線追尾妨害装置の実施の形態2を示してい
る。尚、図2に於いて、図1に対応する部分は図1に付
した符号と同一の符号を付けてその説明を省略する。
【0046】実施の形態2においては、波長3〜5μm
間のいずれかの波長によるレーザ光を出力するレーザ発
振器11に加えて、可動台9に、波長8〜13μm間の
いずれかの発振周波数を有し、波長8〜13μm間のい
ずれかの波長によるレーザ光を点火スイッチ7の投入に
同期して出力するもう一つのレーザ発振器21とレーザ
エキスパンダ23とが取り付けられている。
【0047】この実施の形態では、チャフ雲に波長8〜
13μm間のいずれかの波長によるレーザ光も照射さ
れ、波長3〜5μm帯の赤外線による追尾妨害に加えて
波長8〜13μm帯の赤外線による追尾も妨害する。
【0048】(実施の形態3)図3はこの発明によるレ
ーダ・赤外線追尾妨害装置の実施の形態3を示してい
る。尚、図3に於いて、図1に対応する部分は図1に付
した符号と同一の符号を付けてその説明を省略する。
【0049】実施の形態3においては、レーダエキスパ
ンダ15に代えてレーザ発振器11が出力するレーザ光
をビーム幅方向に走査する走査ミラー25が設けられて
いる。
【0050】この実施の形態では、走査ミラー25によ
ってレーザ光がビーム幅方向に走査され、この走査によ
りレーザ光のチャフ雲に対する照射範囲が広がり、チャ
フ雲の比較的広い領域に亙ってレーザ光の乱反射が生じ
る。
【0051】従ってこの実施の形態では、実施の形態1
と同等の作用、効果が得られる。
【0052】(実施の形態4)図4はこの発明によるレ
ーダ・赤外線追尾妨害装置の実施の形態4を示してい
る。尚、図4に於いて、図2に対応する部分は図2に付
した符号と同一の符号を付けてその説明を省略する。
【0053】実施の形態4では、実施の形態2と同等に
二つのレーザ発振器11、21が設けられており、走査
ミラー25はレーザ発振器11、21が出力するレーザ
光を各々ビーム幅方向に走査するようになっている。
【0054】従ってこの実施の形態では、実施の形態2
と同等の作用、効果が得られる。
【0055】(実施の形態5)図5はこの発明によるレ
ーダ・赤外線追尾妨害装置の実施の形態5を示してい
る。尚、図5に於いて、図1に対応する部分は図1に付
した符号と同一の符号を付けてその説明を省略する。
【0056】実施の形態5では、可動台9に可視レーザ
光を出力する可視レーザ発振器27とレーザエキスパン
ダ29とが搭載され、また可動台9に赤外線カメラ13
に代えて可視光カメラ31が取り付けられている。可視
光カメラ31にはイメージトラッカ17が接続され、イ
メージトラッカ17は可視光カメラ31による画像デー
タより高輝度領域をチャフ雲として抽出し、その高輝度
領域の中心の座標位置を演算して座標位置データを可動
台9を駆動制御する駆動制御装置19へ出力する。
【0057】この実施の形態では、可視レーザ発振器2
7と可視光カメラ31とイメージトラッカ17とがチャ
フ追跡手段をなす。
【0058】この実施の形態においては、可視レーザ発
振器27が出力する可視レーザ光がチャフ雲に照射さ
れ、可視レーザ光の乱反射像(可視像)が可視光カメラ
31によって撮像され、可視像によりチャフ雲の追跡が
行われる。
【0059】従ってこの実施の形態では、実施の形態1
と同等の作用、効果が得られる。
【0060】(実施の形態6)図6はこの発明によるレ
ーダ・赤外線追尾妨害装置の実施の形態6を示してい
る。尚、図6に於いて、図2、図5に対応する部分は図
2、図5に付した符号と同一の符号を付けてその説明を
省略する。
【0061】実施の形態6では、実施の形態2に示され
ているように、二つのレーザ発振器11、21が設けら
れたものにおいて、実施の形態5における場合と同等
に、可視レーザ発振器27と可視光カメラ31とイメー
ジトラッカ17を使用して可視像によりチャフ雲の追跡
する。
【0062】従ってこの実施の形態では、実施の形態2
と同等の作用、効果が得られる。
【0063】(実施の形態7)図7はこの発明によるレ
ーダ・赤外線追尾妨害装置の実施の形態7を示してい
る。尚、図7に於いて、図4、図5に対応する部分は図
4、図5に付した符号と同一の符号を付けてその説明を
省略する。
【0064】実施の形態7では、実施の形態4に示され
ているよう、二つのレーザ発振器11、21と走査ミラ
ー25とが設けられたものにおいて、実施の形態5にお
ける場合と同等に、可視レーザ発振器27と可視光カメ
ラ31とイメージトラッカ17を使用して可視像により
チャフ雲の追跡する。
【0065】従ってこの実施の形態でも、実施の形態2
と同等の作用、効果が得られる。
【0066】(実施の形態8)図8はこの発明によるレ
ーダ・赤外線追尾妨害装置の実施の形態8を示してい
る。尚、図8に於いて、図1に対応する部分は図1に付
した符号と同一の符号を付けてその説明を省略する。
【0067】実施の形態8では、チャフ追跡手段が、チ
ャフ追跡用の電波を出力するレーダアンテナ33と、レ
ーダアンテナ33で得られる電波の反射エコーよりチャ
フ雲を識別するレーダトラッカ35とにより構成されて
いる。レーダトラッカ35はイメージトラッカ17と同
様に、チャフ雲の高輝度領域の中心の座標位置を演算し
て座標位置データを可動台9を駆動制御する駆動制御装
置19へ出力する。
【0068】この実施の形態では、レーダアンテナ33
よりチャフ追跡用の電波を出力し、レーダトラッカ35
がレーダアンテナ33で得られる電波の反射エコーより
チャフ雲を識別することで、チャフ雲を追跡する。
【0069】従ってこの実施の形態でも、実施の形態1
と同等の作用、効果が得られる。
【0070】
【発明の効果】以上の説明より明かなように、この発明
によるレーダ・赤外線追尾妨害装置においては、ディス
ペンサなどによるチャフ発射装置が発射するチャフによ
って発生するチャフ雲により従来と同等にレーダ追尾の
妨害を行い、またチャフ雲に照射されたレーザ光がチャ
フ雲で乱反射し、この乱反射部がフレアと同等に赤外線
追尾方式の機器に対する偽目標として作用して赤外線の
追尾の妨害を行うから、1種類のカートリッジ(チャフ
カートリッジ)で赤外線追尾機器、レーダ追尾機器の両
方に対処でき、追尾妨害の運用時間を長くすることがで
きる。
【0071】次の発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置では、ガラス繊維片の表面にコーティングされたアル
ミニウムがチャフ雲において電波妨害を行い、またこの
アルミニウムに対してレーザ光が照射されることによっ
て乱反射が生じるから、一種類のチャフによるチャフ雲
によって赤外線の追尾とレーダの追尾とを共に効果的に
妨害することができる。
【0072】次の発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置では、波長3〜5μm帯の赤外線による追尾を効果的
に妨害することができる。
【0073】次の発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置では、波長3〜5μm帯の赤外線による追尾と、波長
8〜13μm帯の赤外線による追尾とを共に効果的に妨
害することができる。
【0074】次の発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置では、赤外線カメラによってチャフ雲のレーザ光によ
る乱反射像が撮像され、イメージトラッカによって赤外
線カメラの画像データより高輝度領域をチャフ雲として
抽出してチャフ雲を追跡するから、チャフ雲の追跡が的
確に行われ、これに応じて赤外線による追尾の妨害が所
定時間に亙って効果的に行われる。
【0075】次の発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置では、可視レーザ発振器より可視レーザ光がレーザ光
照射方向調整手段によって照射方向を調整されることに
よって可視レーザ光がチャフに照射され、可視光カメラ
によってチャフ雲の可視レーザ光による乱反射像が撮像
され、イメージトラッカによって可視光カメラの画像デ
ータより高輝度領域をチャフ雲として抽出してチャフ雲
を追跡するから、チャフ雲の追跡が的確に行われ、これ
に応じて赤外線による追尾の妨害が所定時間に亙って効
果的に行われる。
【0076】次の発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置では、レーダアンテナよりチャフ追跡用の電波を出力
し、レーダトラッカがレーダアンテナで得られる電波の
反射エコーよりチャフを識別することで、チャフ雲を追
跡するから、チャフ雲の追跡が的確に行われ、これに応
じて赤外線による追尾の妨害が所定時間に亙って効果的
に行われる。
【0077】次の発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置では、レーザエキスパンダによってレーザ光のビーム
幅が拡張され、このレーザ光がチャフ雲に照射されるこ
とで、チャフ雲の比較的広い領域に亙ってレーザ光の乱
反射が生じ、これが赤外線追尾を妨害するフレアと同等
に有効に作用するから、赤外線による追尾の妨害が効果
的に行われる。
【0078】次の発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装
置では、走査光学系によるレーザ光のビーム幅方向の走
査によりレーザ光のチャフ雲に対する照射範囲が広が
り、チャフ雲の比較的広い領域に亙ってレーザ光の乱反
射が生じ、これが赤外線追尾を妨害するフレアと同等に
有効に作用するから、赤外線による追尾の妨害が効果的
に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装置
の実施の形態1を示すブロック図である。
【図2】 この発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装置
の実施の形態2を示すブロック図である。
【図3】 この発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装置
の実施の形態3を示すブロック図である。
【図4】 この発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装置
の実施の形態4を示すブロック図である。
【図5】 この発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装置
の実施の形態5を示すブロック図である。
【図6】 この発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装置
の実施の形態6を示すブロック図である。
【図7】 この発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装置
の実施の形態7を示すブロック図である。
【図8】 この発明によるレーダ・赤外線追尾妨害装置
の実施の形態8を示すブロック図である。
【図9】 従来のレーダ・赤外線追尾妨害装置の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 チャフカートリッジ,3 ディスペンサ,5 点火
装置,7 点火スイッチ,9 可動台,11 レーザ発
振器,13 赤外線カメラ,15 レーザエキスパン
ダ,17 イメージトラッカ,19 駆動制御装置,2
1 レーザ発振器,23 レーザエキスパンダ,25
走査ミラー,27 可視レーザ発振器,29 レーザエ
キスパンダ,31 可視光カメラ,33 レーダアンテ
ナ,35レーダトラッカ35

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャフを発射するチャフ発射装置と、 所定波長のレーザ光を出力するレーザ発振器と、 前記チャフ発射装置により発射されたチャフを追跡する
    チャフ追跡手段と、 前記チャフ追跡手段によるチャフ追跡結果によって前記
    レーザ発振器が出力するレーザ光がチャフ雲に照射され
    るように前記レーザ発振器からのレーザ光の照射方向を
    調整するレーザ光照射方向調整手段と、 を有していることを特徴とするレーダ・赤外線追尾妨害
    装置。
  2. 【請求項2】 前記チャフは、表面をアルミニウムによ
    りコーティングされたガラス繊維片であることを特徴と
    する請求項1に記載のレーダ・赤外線追尾妨害装置。
  3. 【請求項3】 前記レーザ発振器は、波長3〜5μm帯
    に発振周波数を有するレーザ発振器により構成されてい
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のレーダ・
    赤外線追尾妨害装置。
  4. 【請求項4】 前記レーザ発振器は、波長3〜5μm帯
    に発振周波数を有するレーザ発振器と波長8〜13μm
    帯に発振周波数を有するレーザ発振器とにより構成され
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載のレー
    ダ・赤外線追尾妨害装置。
  5. 【請求項5】 前記チャフ追跡手段は、前記レーザ発振
    器の発振周波数帯域に感度を有する赤外線カメラと、前
    記赤外線カメラによる画像データより高輝度領域をチャ
    フ雲として抽出するイメージトラッカにより構成されて
    いることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のレ
    ーダ・赤外線追尾妨害装置。
  6. 【請求項6】 前記チャフ追跡手段は、可視レーザ光を
    出力し前記レーザ光照射方向調整手段により可視レーザ
    光の照射方向を調整されることにより可視レーザ光をチ
    ャフ雲に照射する可視レーザ発振器と、可視光カメラ
    と、前記可視光カメラによる画像データより高輝度領域
    をチャフ雲として抽出するイメージトラッカにより構成
    されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記
    載のレーダ・赤外線追尾妨害装置。
  7. 【請求項7】 前記チャフ追跡手段は、チャフ追跡用の
    電波を出力するレーダアンテナと、前記レーダアンテナ
    で得られる電波の反射エコーよりチャフ雲を識別するレ
    ーダトラッカとにより構成されていることを特徴とする
    請求項1〜4の何れかに記載のレーダ・赤外線追尾妨害
    装置。
  8. 【請求項8】 前記レーザ発振器が、出力するレーザ光
    のビーム幅を拡張するレーザエキスパンダを有している
    ことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のレーダ
    ・赤外線追尾妨害装置。
  9. 【請求項9】 前記レーザ発振器が、出力するレーザ光
    をビーム幅方向に走査する走査光学系を有していること
    を特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のレーダ・赤
    外線追尾妨害装置。
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