JP2004028601A - 監視用レーザレーダシステム及び撮像方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】レーザレーダの長所は活かしつつ同時に広範囲の監視を容易且つ短時間に行うことができる監視用レーザレーダシステムを提供する。
【解決手段】レーザ装置11からターゲットに向けてパルスレーザ光を照射すとともに、このパルスレーザ光の照射に同期した所定時間後にシャッタを開いて前記パルスレーザ光の反射光をICCDカメラ13に取り込んでこの反射光に基づく画像信号S1 を得るレーザレーダシステムと、前記ターゲットから発する赤外線を取り込んでこの赤外線に基づく画像信号を出力する赤外線カメラ18を有する赤外線カメラシステムとを具備して、先ず赤外線カメラ18で広範囲の画像情報を取り込み、その後レーザレーダシステムで目標のターゲットに絞り込んで狭範囲の鮮明な画像でこのターゲットの監視を行うようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】レーザ装置11からターゲットに向けてパルスレーザ光を照射すとともに、このパルスレーザ光の照射に同期した所定時間後にシャッタを開いて前記パルスレーザ光の反射光をICCDカメラ13に取り込んでこの反射光に基づく画像信号S1 を得るレーザレーダシステムと、前記ターゲットから発する赤外線を取り込んでこの赤外線に基づく画像信号を出力する赤外線カメラ18を有する赤外線カメラシステムとを具備して、先ず赤外線カメラ18で広範囲の画像情報を取り込み、その後レーザレーダシステムで目標のターゲットに絞り込んで狭範囲の鮮明な画像でこのターゲットの監視を行うようにした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は監視用レーザレーダシステム及び撮像方法に関し、特に監視用レーザレーダシステムを用いて広範囲の監視を行う場合に適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】
雨天,霧中等の悪天候時、また夜間,薄暮にも安定したターゲットの長距離且つ高分解能での画像監視を可能とする装置としてレーザレーダ装置がある。このレーザレーダ装置は、ストロボ写真撮影と類似した動作原理を有しており、ストロボフラッシュの代わりに、「極短パルスレーザ光」を、また写真機の代わりに、「高速ゲート付きICCDカメラ」を用いたアクティブな撮像装置である。
【0003】
さらに詳言すると、図7に示すように、当該レーザレーダ装置Iでは、レーザ装置1から極短パルスのレーザ光をターゲット2に向けて照射し、高速度で動作するシャッター機能を有する超高速ゲート付ICCDカメラ(以下、ICCDカメラと称す。)3でターゲット2からの反射光を撮像する。すなわち、ターゲット2からの反射光がICCDカメラ3に到達する瞬間のみ、シャッタを開くことにより、ターゲット2の発見とともに、レーザ光の伝搬速度(光速)に基づきターゲット2迄の距離も検知する。さらに詳言すると次の通りである。
【0004】
図8(a)は当該レーザレーダ装置Iにおけるレーザ動作とシャッタ動作のタイミングの関係を示す波形図、(b)はターゲットの探知態様を示す説明図である。図8(a)に示すように、当該レーザレーダ装置Iでターゲットを探知するときは、パルス信号P0 でレーザ光を照射し、時間t1 後にパルス信号P1 でICCDカメラ3のシャッタを開くとともに時間t2 の経過後に閉じる。このことによりレーザレーダ装置Iから時間t1 に対応する距離だけ離れ、時間t2 に対応する距離の領域の情報をICCDカメラ3を介して画像情報として取り込むことができる。このときの探知距離L1 は、L1 =光速・時間t1 /2で求めることができ、また探知範囲Aは、A=光速・時間t2 /2で求めることができる。例えば、探知距離L1 が600mで、探知範囲A1 が150mのとき、時間t1 、t2 はそれぞれ4μ秒、1μ秒となる。
【0005】
かかるレーザレーダ装置Iを用いれば、レーザ装置1及びICCDカメラ3とターゲット2間の外乱(霧、雨、波浪等)の影響を大幅に低減することが可能であるばかりでなく、レーザ光を用いたアクティブな探査方法であるため昼夜を問わず運用できるという特長も有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術に係るレーザレーダ装置は、レーザ装置1によるパルス光の照射と、ICCDカメラ3のシャッタ開閉のタイミングにより撮影する範囲が決定される、いわゆるレンジゲート方式であるため、限定領域の監視の場合にはその特長を十分活かせる。しかし、広範囲の監視が必要な場合、シャッタ開のタイミンイグ及びシャッタ開の時間で決定される限定領域を奥行き方向及び水平方向にスキャンして監視を行う必要がある。このため、ターゲット2が高速で移動する物体である場合、海面上に浮遊して波間に見え隠れする物体である場合には、これを見逃す虞がある。すなわち、広範囲の監視に時間を要するという問題がある。
【0007】
本発明は、上記従来技術に鑑み、レーザレーダの長所は活かしつつ同時に広範囲の監視を容易且つ短時間に行うことができる監視用レーザレーダシステム及び撮像方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の構成は次の点を特徴とする。
【0009】
1) 認識対象物であるターゲットに向けてパルスレーザ光を照射するパルスレーザ光照射手段と、このパルスレーザ光の照射に同期した所定時間後にシャッタを開いて前記パルスレーザ光の反射光を取り込んでこの反射光に基づく画像信号を出力する撮像手段とを有するとともに、前記パルスレーザ光照射手段及び前記撮像手段の方位角及び俯仰角を調整可能に形成したレーザレーダシステムと、
前記ターゲットから発する赤外線を取り込んでこの赤外線に基づく画像信号を出力する赤外線カメラを有するとともに、前記赤外線カメラの方位角及び俯仰角を調整可能に形成した赤外線カメラシステムと、
前記レーザレーダシステムのレーザ光の照射タイミング、シャッタの開タイミング及びシャッタの開時間等の制御、赤外線カメラのシャッタ動作の制御並びに前記レーザレーダシステム及び赤外線カメラシステムの方位角及び俯仰角を制御する制御部とを有すること。
【0010】
2) 認識対象物であるターゲットに向けてパルスレーザ光を照射するパルスレーザ光照射手段と、このパルスレーザ光の照射に同期した所定時間後にシャッタを開いて前記パルスレーザ光の反射光を取り込み、この反射光に基づく画像信号を出力する撮像手段とを有するとともに、前記パルスレーザ光照射手段及び前記撮像手段の方位角及び俯仰角を調整可能に形成したレーザレーダシステムと、
前記ターゲットに向けて電波を発射するとともにこのターゲットから反射した電波を受信してその受信信号を出力する電波レーダを有する電波レーダシステムと、
前記レーザレーダシステムのレーザ光の照射タイミング、シャッタの開タイミング及びシャッタの開時間等の制御、電波レーダの送受信の制御並びに前記レーザレーダシステム及び電波レーダシステムの方位角又は俯仰角を制御する制御部とを有すること。
【0011】
3) 認識対象物であるターゲットに向けてレーザ光を照射するレーザ光照射手段と、このレーザ光の照射に同期した所定時間後にシャッタを極く短時間開いて前記レーザ光の反射光を取り込み、この反射光に基づく画像信号を出力する撮像手段とを有するレーザレーダ装置を用いる一方、
前記レーザ光照射手段からレーザ光を照射するとともに、前記撮像手段の高速シャッタ動作を行わず、常時開状態として前記レーザ光の反射光を取り込むことにより、前記レーザ光を、ターゲットを照明する照明手段として用い、且つ前記撮像手段を一般的な高感度カメラとして用いることにより広範囲の画像情報を一度に取り込んで処理すること。
【0012】
4) 認識対象物であるターゲットに向けてパルスレーザ光を照射するパルスレーザ光照射手段と、このパルスレーザ光の照射に同期した所定時間後にシャッタを開いて前記パルスレーザ光の反射光を取り込み、この反射光に基づく画像信号を出力する撮像手段とを有するレーザレーダ装置における前記シャッタの開時間を長くして広範囲の画像情報を取り込んで処理すること。
【0013】
5) 上記4)に記載する撮像方法において、
シャッタの開時間を6.7μ秒近傍としたこと。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0015】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る監視用レーザレーダシステムを示すブロック線図である。同図に示すように、本形態に係る監視用レーザレーダシステムも図7に示すレーザレーダ装置Iと同様の原理で所定範囲の監視を行うものであり、レーザ装置11からターゲット2(図7参照。以下同じ。)に向けてパルスレーザ光を照射し、このターゲット2からの反射光をICCDカメラ13で撮影して画像信号S1 を得、この画像信号S1 を制御部15を介してモニタ14で可視化するとともに、画像データとして記録装置16に記憶している。
【0016】
本形態に係る監視用レーザレーダシステムの最大の特徴は、赤外線カメラシステムも有する点にある。この赤外線カメラシステムは、赤外線受光系17及びこの赤外線受光系17を介してターゲット2からの赤外線画像を取り込む赤外線カメラ18とを有している。赤外線カメラ18は前記ターゲット2から発する赤外線を取り込んでこの赤外線に基づく受信信号S2 を出力する。受信信号S2 は制御部15を介してモニタ14で可視化するとともに、画像データとして記録装置16に記憶する。ここで、赤外線カメラ18の撮影する温度範囲等は制御部15が送出する制御信号S3 で制御する。制御部15は受光系制御信号S4 も送出しており、この受光系制御信号S4 で赤外線受光系17の光学系のズームレンズを駆動して所定の倍率に制御する。ここで、赤外線受光系17及び赤外線カメラ18が一体となってカメラヘッド部Bを構成しており、このカメラヘッド部Bが雲台(それ自体は図示せず。)に載置されて水平面内を回動するとともに、垂直面内でも回動して方位角及び俯仰角を適宜調節し得るように構成してある。
【0017】
このように、レーザレーダ装置11の他に赤外線カメラ18を備えることにより両者の特長を活かすことができる。広範囲のターゲット2を探査する場合には赤外線カメラ18が適しており、絞り込んだ範囲のターゲット2の鮮明な画像情報をその距離情報とともに得る場合にはレーザレーダ装置11が適しているからである。
【0018】
同期装置19は、パルスレーザ光を照射するためのトリガ信号S5 を供給するとともに、ICCDカメラ13にそのシャッタ開のタイミング及びシャッタ開時間を制御する制御信号S6 を供給する。ここで、制御信号S6 はICCDカメラ3からの画像信号S1 の読み出しのタイミングも制御する。かかるトリガ信号S5 及び制御信号S6 は、制御部15が送出するレンジゲート制御信号S7 に基づき同期装置19で形成する。かくして、所定の周期(通常1/30(秒))で立ち上がるトリガ信号S5 でレーザ装置11からパルスレーザ光をターゲット2に向けて照射するとともに、前記トリガ信号S5 に同期させてある制御信号S6 でICCDカメラ13のシャッタの開動作を制御する。このシャッタ開のタイミング及びシャッタ開時間がレンジゲート制御信号S7 で一意に定められる。
【0019】
送光系20及び受光系21は、レーザ装置11から照射されるレーザ光の送光光学系又はこのレーザ光の反射光の受光光学系で構成してあり、制御部15が送出する送光系制御信号S8 又は受光系制御信号S9 の制御によりそのズームレンズを駆動して所定の倍率に制御する。
【0020】
ここで、レーザ装置11、ICCDカメラ13、同期装置19、送光系20及び受光系21でカメラヘッド部Cを構成しており、このカメラヘッド部Cが雲台(それ自体は図示せず。)に載置されて水平面内を回動するとともに、垂直面内でも回動してレーザ光の照射方向を適宜調節し得るように構成してある。すなわち、レーザ光の照射方向の方位角及び俯仰角を適宜調節し得るように構成してある。
【0021】
方向指示系22は前記カメラヘッド部B、Cを載置する雲台及びこれの駆動機構等を含むもので、制御部15が送出する方位角・俯仰角制御信号S10でカメラヘッド部B、Cが所定の方位角及び俯仰角になるようにそれぞれの姿勢を制御する。このとき、前記カメラヘッド部B、Cは一つの雲台に載置され、さらにこの雲台上でカメラヘッド部Cが別の雲台上に載置されている。かくして、カメラヘッド部B、Cの方位角及び俯仰角を一体的に調節するとともに、カメラヘッド部Cのみの方位角及び俯仰角をカメラヘッド部Bとは独立に調節することができるように構成してある。また、このときの方位角及び俯仰角の指示、監視範囲の設定等、当該監視に伴う種々の指令はインターフェース23を介して監視員24が制御部15に与え、この制御部15が送出する各種の制御信号(レンジゲート制御信号S7 等)で各部を制御する。さらに、当該方向指示系22はミラー(回転ミラー、振動ミラー等)を用いたスキャナとして構成することも可能である。
【0022】
図2は、上述の如き監視用レーザレーダシステムにおける監視の態様を示す説明図である。先ず、赤外線カメラ18のシャッタを開く。この結果、同図(a)に示すように、赤外線カメラ18の奥行き方向に関し最遠方、中間距離及び最短距離というように異なる3箇所に分散するターゲット2−1、2−2、2−3からの赤外線IR−1、IR−2、IR−3を取り込む。すなわち、ターゲット2−1〜2−3が存在する広範囲の画像情報を取り込んで受信信号S2 を出力する。制御部15では、この受信信号S2 を処理してモニタ14に表示するとともに、記録装置16に記録する。
【0023】
次に、図2(b)に示すように、赤外線カメラ18の受信信号S2 を処理して得る画像情報より、監視したいターゲット2−2を選択し、その方向、距離等に応じて適切な方位角、俯仰角制御信号S10及びレンジゲート制御信号S7 を設定してレーザ装置11からパルスレーザ光Lを照射する。このときの方位角、俯仰角及びレンジゲート制御信号S7 の指示は、監視員24がインターフェース23を介して制御部15に必要な信号を供給することにより行う。図2(b)はこのようにして照射したパルスレーザ光Lがターゲット2−2の位置に達した状態を示している。
【0024】
最後に、図2(c)に示すように、レンジゲート制御信号S7 によりパルスレーザ光Lの照射に同期する所定時間後にシャッタ13aを一定時間開状態とする。このシャッタ13aの開時間は前記レンジゲート制御信号S7 に基づく制御信号S6 によりターゲット2−2を含む所定の狭範囲(通常は奥行き方向に数10mの範囲)に限定してある。こうして得るターゲット2−2の画像情報は鮮明なものが得られる。
【0025】
図3は本発明の第2の実施の形態に係る監視用レーザレーダシステムを示すブロック線図である。同図に示すように、本形態に係る監視用レーザレーダシステムは、図1に示す赤外線カメラシステムの代わりに電波レーダシステムをレーザレーダシステムと組み合わせたものである。すなわち、赤外線カメラシステムの機能を電波レーダシステムで代替させただけで他の構成は図1に示す実施の形態と全く同様である。そこで、図3中、図1と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
【0026】
本形態において、電波レーダ25はその全体的な駆動動作が制御部15が送出する制御信号S11で制御され、通常は、そのアンテナを水平面内で360度方向に回転させつつ電波を発し、且つその反射電波を受信して受信信号S12を得ている。なお、前記アンテナは必要に応じ俯仰角を調整するように構成することもできる。
【0027】
図4は、上述の如き監視用レーザレーダシステムにおける監視の態様を示す説明図である。先ず、電波レーダ25から発射する電波により広範囲の監視を行う。すなわち、同図(a)に示すように、電波レーダ25から発射する電波が電波レーダ25の奥行き方向に関し最短距離、中間距離及び最遠方というように異なる3箇所に分散するターゲット2−1、2−2、2−3で反射されて戻ってくる。そこで、この戻ってきた電波を電波レーダ25を介して受信することにより受信信号S12を得る。すなわち、ターゲット2−1〜2−3が存在する広範囲の情報を取り込んで受信信号S12を出力する。制御部15では、この受信信号S12を処理してモニタ14に表示するとともに、記録装置16に記録する。
【0028】
次に、図3(b)に示すように、電波レーダ25の受信信号S12を処理して得る受信情報より、監視したいターゲット2−2を選択し、その方向、距離等に応じて適切な方位角、俯仰角制御信号S10及びレンジゲート制御信号S7 を設定してレーザ装置11からパルスレーザ光Lを照射する。このときの方位角、俯仰角及びレンジゲート制御信号S7 の指示は、監視員24がインターフェース23を介して制御部15に必要な信号を供給することにより行う。図3(b)はこのようにして照射したパルスレーザ光Lがターゲット2−2の位置に達した状態を示している。
【0029】
最後に、図3(c)に示すように、レンジゲート制御信号S7 によりパルスレーザ光Lの照射に同期する所定時間後にシャッタ13aを一定時間開状態とする。このシャッタ13aの開時間は前記レンジゲート制御信号S7 に基づく制御信号S6 によりターゲット2−2を含む所定の狭範囲(通常は奥行き方向に数10mの範囲)に限定してある。こうして得るターゲット2−2の画像情報は鮮明なものが得られる。
【0030】
図1及び図3に示すレーザレーダシステムを用いれば次の様な広範囲の監視情報を得る撮像方法を実現することもできる。
【0031】
図5は、レーザレーダシステムのレーザ装置11を照明手段として用いてその出射光であるレーザ光Lでターゲット2−1、2−2、2−3を照明するとともに、ICCDカメラ13を高感度カメラとして用いる撮像方法における撮像態様を示す説明図である。
【0032】
先ず、図5(a)に示すように、レーザ装置11からレーザ光Lを照射する。この場合の照射光は必ずしもパルスレーザ光である必要はなく、連続光であっても良い。ターゲット2−1〜2−3を照明することができれば良いからである。
【0033】
次に、図5(b)及び図5(c)に示すように、ICCDカメラ13のシャッタ13aを開状態としてターゲット2−1〜2−3からの反射光であるレーザ光L−1、L−2、L−3を順次取り込む。この間のシャッタ13aの開時間は、通常の高感度カメラのシャッタの開時間と同様に設定しておく。例えば1/30(秒)である。
【0034】
最後に、図5(c)に示すように、ICCDカメラ13のシャッタ13aを閉じる。この結果、モニタ14の画面には、ターゲット2−1〜2−3の画像が良好に再現される。すなわち、ターゲット2−1〜2−3を含む広範囲の監視が可能となる。
【0035】
図6は、レーザ装置11からは通常と同様の極短パルスレーザ光Lを照射するとともに、ICCDカメラ13のシャッタ13aの開時間を大きくとることにより奥行き方向の広範囲の画像情報を得る場合の撮像方法を示す説明図である。
【0036】
先ず、図6(a)に示すように、レーザ装置11から所定のパルスレーザ光Lを照射する。
【0037】
次に、図6(b)及び図6(c)に示すように、シャッタ13aを開状態とする。図6(b)は最短距離のターゲット2−1で反射したパルスレーザ光L−1がICCDカメラ13に取り込まれる一方、レーザ装置11から照射したパルスレーザ光Lが中間のターゲット2−3の位置に至った状態を示している。また、図6(c)は中間のターゲット2−2で反射したパルスレーザ光L−2がICCDカメラ13に取り込まれる状態を示している。
【0038】
図6(d)はICCDカメラ13のシャッタ13aを閉じた状態を示している。このとき、最遠方のターゲット2−3で反射したパルスレーザ光L−3が戻ってきているが、シャッタ13aが閉じているので、これはICCDカメラ13で取り込むことができない。したがって、モニタ14の画像としては、ターゲット2−3は再生されないが、ターゲット2−1、2−2が再生された画像となる。ただ、この場合、ターゲット2−1、2−2は撮像することができるので、その分広範囲の監視を行うことができる。この場合の範囲は例えば1000m程度することができる。ちなみに、奥行き方向に1000mの範囲を監視する場合にはシャッタ13aの開時間を6.7μ秒とすれば良い。
【0039】
【発明の効果】
以上実施の形態とともに具体的に説明した通り、〔請求項1〕に記載する発明は、認識対象物であるターゲットに向けてパルスレーザ光を照射するパルスレーザ光照射手段と、このパルスレーザ光の照射に同期した所定時間後にシャッタを開いて前記パルスレーザ光の反射光を取り込んでこの反射光に基づく画像信号を出力する撮像手段とを有するとともに、前記パルスレーザ光照射手段及び前記撮像手段の方位角及び俯仰角を調整可能に形成したレーザレーダシステムと、前記ターゲットから発する赤外線を取り込んでこの赤外線に基づく画像信号を出力する赤外線カメラを有するとともに、前記赤外線カメラの方位角及び俯仰角を調整可能に形成した赤外線カメラシステムと、前記レーザレーダシステムのレーザ光の照射タイミング、シャッタの開タイミング及びシャッタの開時間等の制御、赤外線カメラのシャッタ動作の制御並びに前記レーザレーダシステム及び赤外線カメラシステムの方位角及び俯仰角を制御する制御部とを有するので、
先ず、赤外線カメラシステムで広範囲の監視を行い、これで不審物が発見された場合等にこの不審物をターゲットとしてレーザレーダシステムにより探査範囲を絞って所定の探査を行うことができる。すなわち、赤外線カメラシステムとレーザレーダシステムとの特長を活かした監視を行うことができる。広範囲のターゲットを探査する場合には赤外線カメラシステムが適しており、絞り込んだ範囲のターゲットの鮮明な画像情報をその距離情報とともに得る場合にはレーザレーダシステムが適しているからである。
【0040】
〔請求項2〕に記載する発明は、認識対象物であるターゲットに向けてパルスレーザ光を照射するパルスレーザ光照射手段と、このパルスレーザ光の照射に同期した所定時間後にシャッタを開いて前記パルスレーザ光の反射光を取り込み、この反射光に基づく画像信号を出力する撮像手段とを有するとともに、前記パルスレーザ光照射手段及び前記撮像手段の方位角及び俯仰角を調整可能に形成したレーザレーダシステムと、前記ターゲットに向けて電波を発射するとともにこのターゲットから反射した電波を受信してその受信信号を出力する電波レーダを有する電波レーダシステムと、前記レーザレーダシステムのレーザ光の照射タイミング、シャッタの開タイミング及びシャッタの開時間等の制御、電波レーダの送受信の制御並びに前記レーザレーダシステム及び電波レーダシステムの方位角又は俯仰角を制御する制御部とを有するので、
先ず、電波レーダシステムで広範囲の監視を行い、これで不審物が発見された場合等にこの不審物をターゲットとしてレーザレーダシステムにより探査範囲を絞って所定の探査を行うことができる。すなわち、電波レーダシステムとレーザレーダシステムとの特長を活かした監視を行うことができる。広範囲のターゲットを探査する場合には電波レーダシステムが適しており、絞り込んだ範囲のターゲットの鮮明な画像情報をその距離情報とともに得る場合にはレーザレーダシステムが適しているからである。
【0041】
〔請求項3〕に記載する発明は、認識対象物であるターゲットに向けてレーザ光を照射するレーザ光照射手段と、このレーザ光の照射に同期した所定時間後にシャッタを極く短時間開いて前記レーザ光の反射光を取り込み、この反射光に基づく画像信号を出力する撮像手段とを有するレーザレーダ装置を用いる一方、前記レーザ光照射手段からレーザ光を照射するとともに、前記撮像手段の高速シャッタ動作を行わず、常時開状態として前記レーザ光の反射光を取り込むことにより、前記レーザ光を、ターゲットを照明する照明手段として用い、且つ前記撮像手段を一般的な高感度カメラとして用いることにより広範囲の画像情報を一度に取り込んで処理するので、
高速シャッター操作による一般的な高感度カメラ(月明かり等のパッシブ光による撮影のため、広範囲の監視が可能)による撮影と、レーザ光照射を組み合わせることができ、スチールカメラのストロボ撮影のように露光時の光量を増加させることが可能となる。したがって、広範囲の監視を一度のシャッタ操作で良好に行い得る。
また、この場合のレーザ光源は、通常のレーザレーダシステムにおいて用いられているパルスレーザの他、CW(連続波)レーザ光とすることも可能である。
【0042】
〔請求項4〕に記載する発明は、認識対象物であるターゲットに向けてパルスレーザ光を照射するパルスレーザ光照射手段と、このパルスレーザ光の照射に同期した所定時間後にシャッタを開いて前記パルスレーザ光の反射光を取り込み、この反射光に基づく画像信号を出力する撮像手段とを有するレーザレーダ装置における前記シャッタの開時間を長くして広範囲の画像情報を取り込んで処理するので、
監視領域を広範囲なものとすることができる。ちなみに、現状のレーザレーダシステムは雨・霧からの散乱光や、太陽光、逆光となる照明等のノイズ光の影響を省くため、レンジゲート方式による限定監視領域をごく狭い領域(奥行き数10メートル)に設定している。このため、広範囲の情報を短時間に得ることが困難となっている。本発明では、ノイズ光の影響のない晴れた夜間等により広範囲の監視を一度に行う場合に特に有用なものとなる。
【0043】
〔請求項5〕に記載する発明は、〔請求項4〕に記載する撮像方法において、シャッタの開時間を6.7μ秒近傍としたので、
監視領域を1000m程度とすることができる。すなわち、広範囲の領域の監視を一度に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る監視用レーザレーダシステムを示すブロック線図である。
【図2】図1に示す監視用レーザレーダシステムにおける監視時の態様を概念的に示す説明図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る監視用レーザレーダシステムを示すブロック線図である。
【図4】図3に示す監視用レーザレーダシステムにおける監視時の態様を概念的に示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る撮像方法を概念的に示す説明図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る撮像方法を概念的に示す説明図である。
【図7】レーザレーダ装置の原理を示す説明図である。
【図8】図7に示すレーザレーダ装置の動作を説明するための図で、(a)は照射パルスとシャッタの開タイミング及び開持続時間等との関係を示す説明図、(b)は探査範囲等を概念的に示す説明図である。
【符号の説明】
A 探知範囲
L 探知距離
B、C カメラヘッド部
L パルスレーザ光
11 レーザ装置
13 ICCDカメラ
13a シャッタ
14 モニタ
15 制御部
18 赤外線カメラ
25 電波レーダ
【発明の属する技術分野】
本発明は監視用レーザレーダシステム及び撮像方法に関し、特に監視用レーザレーダシステムを用いて広範囲の監視を行う場合に適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】
雨天,霧中等の悪天候時、また夜間,薄暮にも安定したターゲットの長距離且つ高分解能での画像監視を可能とする装置としてレーザレーダ装置がある。このレーザレーダ装置は、ストロボ写真撮影と類似した動作原理を有しており、ストロボフラッシュの代わりに、「極短パルスレーザ光」を、また写真機の代わりに、「高速ゲート付きICCDカメラ」を用いたアクティブな撮像装置である。
【0003】
さらに詳言すると、図7に示すように、当該レーザレーダ装置Iでは、レーザ装置1から極短パルスのレーザ光をターゲット2に向けて照射し、高速度で動作するシャッター機能を有する超高速ゲート付ICCDカメラ(以下、ICCDカメラと称す。)3でターゲット2からの反射光を撮像する。すなわち、ターゲット2からの反射光がICCDカメラ3に到達する瞬間のみ、シャッタを開くことにより、ターゲット2の発見とともに、レーザ光の伝搬速度(光速)に基づきターゲット2迄の距離も検知する。さらに詳言すると次の通りである。
【0004】
図8(a)は当該レーザレーダ装置Iにおけるレーザ動作とシャッタ動作のタイミングの関係を示す波形図、(b)はターゲットの探知態様を示す説明図である。図8(a)に示すように、当該レーザレーダ装置Iでターゲットを探知するときは、パルス信号P0 でレーザ光を照射し、時間t1 後にパルス信号P1 でICCDカメラ3のシャッタを開くとともに時間t2 の経過後に閉じる。このことによりレーザレーダ装置Iから時間t1 に対応する距離だけ離れ、時間t2 に対応する距離の領域の情報をICCDカメラ3を介して画像情報として取り込むことができる。このときの探知距離L1 は、L1 =光速・時間t1 /2で求めることができ、また探知範囲Aは、A=光速・時間t2 /2で求めることができる。例えば、探知距離L1 が600mで、探知範囲A1 が150mのとき、時間t1 、t2 はそれぞれ4μ秒、1μ秒となる。
【0005】
かかるレーザレーダ装置Iを用いれば、レーザ装置1及びICCDカメラ3とターゲット2間の外乱(霧、雨、波浪等)の影響を大幅に低減することが可能であるばかりでなく、レーザ光を用いたアクティブな探査方法であるため昼夜を問わず運用できるという特長も有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術に係るレーザレーダ装置は、レーザ装置1によるパルス光の照射と、ICCDカメラ3のシャッタ開閉のタイミングにより撮影する範囲が決定される、いわゆるレンジゲート方式であるため、限定領域の監視の場合にはその特長を十分活かせる。しかし、広範囲の監視が必要な場合、シャッタ開のタイミンイグ及びシャッタ開の時間で決定される限定領域を奥行き方向及び水平方向にスキャンして監視を行う必要がある。このため、ターゲット2が高速で移動する物体である場合、海面上に浮遊して波間に見え隠れする物体である場合には、これを見逃す虞がある。すなわち、広範囲の監視に時間を要するという問題がある。
【0007】
本発明は、上記従来技術に鑑み、レーザレーダの長所は活かしつつ同時に広範囲の監視を容易且つ短時間に行うことができる監視用レーザレーダシステム及び撮像方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の構成は次の点を特徴とする。
【0009】
1) 認識対象物であるターゲットに向けてパルスレーザ光を照射するパルスレーザ光照射手段と、このパルスレーザ光の照射に同期した所定時間後にシャッタを開いて前記パルスレーザ光の反射光を取り込んでこの反射光に基づく画像信号を出力する撮像手段とを有するとともに、前記パルスレーザ光照射手段及び前記撮像手段の方位角及び俯仰角を調整可能に形成したレーザレーダシステムと、
前記ターゲットから発する赤外線を取り込んでこの赤外線に基づく画像信号を出力する赤外線カメラを有するとともに、前記赤外線カメラの方位角及び俯仰角を調整可能に形成した赤外線カメラシステムと、
前記レーザレーダシステムのレーザ光の照射タイミング、シャッタの開タイミング及びシャッタの開時間等の制御、赤外線カメラのシャッタ動作の制御並びに前記レーザレーダシステム及び赤外線カメラシステムの方位角及び俯仰角を制御する制御部とを有すること。
【0010】
2) 認識対象物であるターゲットに向けてパルスレーザ光を照射するパルスレーザ光照射手段と、このパルスレーザ光の照射に同期した所定時間後にシャッタを開いて前記パルスレーザ光の反射光を取り込み、この反射光に基づく画像信号を出力する撮像手段とを有するとともに、前記パルスレーザ光照射手段及び前記撮像手段の方位角及び俯仰角を調整可能に形成したレーザレーダシステムと、
前記ターゲットに向けて電波を発射するとともにこのターゲットから反射した電波を受信してその受信信号を出力する電波レーダを有する電波レーダシステムと、
前記レーザレーダシステムのレーザ光の照射タイミング、シャッタの開タイミング及びシャッタの開時間等の制御、電波レーダの送受信の制御並びに前記レーザレーダシステム及び電波レーダシステムの方位角又は俯仰角を制御する制御部とを有すること。
【0011】
3) 認識対象物であるターゲットに向けてレーザ光を照射するレーザ光照射手段と、このレーザ光の照射に同期した所定時間後にシャッタを極く短時間開いて前記レーザ光の反射光を取り込み、この反射光に基づく画像信号を出力する撮像手段とを有するレーザレーダ装置を用いる一方、
前記レーザ光照射手段からレーザ光を照射するとともに、前記撮像手段の高速シャッタ動作を行わず、常時開状態として前記レーザ光の反射光を取り込むことにより、前記レーザ光を、ターゲットを照明する照明手段として用い、且つ前記撮像手段を一般的な高感度カメラとして用いることにより広範囲の画像情報を一度に取り込んで処理すること。
【0012】
4) 認識対象物であるターゲットに向けてパルスレーザ光を照射するパルスレーザ光照射手段と、このパルスレーザ光の照射に同期した所定時間後にシャッタを開いて前記パルスレーザ光の反射光を取り込み、この反射光に基づく画像信号を出力する撮像手段とを有するレーザレーダ装置における前記シャッタの開時間を長くして広範囲の画像情報を取り込んで処理すること。
【0013】
5) 上記4)に記載する撮像方法において、
シャッタの開時間を6.7μ秒近傍としたこと。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0015】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る監視用レーザレーダシステムを示すブロック線図である。同図に示すように、本形態に係る監視用レーザレーダシステムも図7に示すレーザレーダ装置Iと同様の原理で所定範囲の監視を行うものであり、レーザ装置11からターゲット2(図7参照。以下同じ。)に向けてパルスレーザ光を照射し、このターゲット2からの反射光をICCDカメラ13で撮影して画像信号S1 を得、この画像信号S1 を制御部15を介してモニタ14で可視化するとともに、画像データとして記録装置16に記憶している。
【0016】
本形態に係る監視用レーザレーダシステムの最大の特徴は、赤外線カメラシステムも有する点にある。この赤外線カメラシステムは、赤外線受光系17及びこの赤外線受光系17を介してターゲット2からの赤外線画像を取り込む赤外線カメラ18とを有している。赤外線カメラ18は前記ターゲット2から発する赤外線を取り込んでこの赤外線に基づく受信信号S2 を出力する。受信信号S2 は制御部15を介してモニタ14で可視化するとともに、画像データとして記録装置16に記憶する。ここで、赤外線カメラ18の撮影する温度範囲等は制御部15が送出する制御信号S3 で制御する。制御部15は受光系制御信号S4 も送出しており、この受光系制御信号S4 で赤外線受光系17の光学系のズームレンズを駆動して所定の倍率に制御する。ここで、赤外線受光系17及び赤外線カメラ18が一体となってカメラヘッド部Bを構成しており、このカメラヘッド部Bが雲台(それ自体は図示せず。)に載置されて水平面内を回動するとともに、垂直面内でも回動して方位角及び俯仰角を適宜調節し得るように構成してある。
【0017】
このように、レーザレーダ装置11の他に赤外線カメラ18を備えることにより両者の特長を活かすことができる。広範囲のターゲット2を探査する場合には赤外線カメラ18が適しており、絞り込んだ範囲のターゲット2の鮮明な画像情報をその距離情報とともに得る場合にはレーザレーダ装置11が適しているからである。
【0018】
同期装置19は、パルスレーザ光を照射するためのトリガ信号S5 を供給するとともに、ICCDカメラ13にそのシャッタ開のタイミング及びシャッタ開時間を制御する制御信号S6 を供給する。ここで、制御信号S6 はICCDカメラ3からの画像信号S1 の読み出しのタイミングも制御する。かかるトリガ信号S5 及び制御信号S6 は、制御部15が送出するレンジゲート制御信号S7 に基づき同期装置19で形成する。かくして、所定の周期(通常1/30(秒))で立ち上がるトリガ信号S5 でレーザ装置11からパルスレーザ光をターゲット2に向けて照射するとともに、前記トリガ信号S5 に同期させてある制御信号S6 でICCDカメラ13のシャッタの開動作を制御する。このシャッタ開のタイミング及びシャッタ開時間がレンジゲート制御信号S7 で一意に定められる。
【0019】
送光系20及び受光系21は、レーザ装置11から照射されるレーザ光の送光光学系又はこのレーザ光の反射光の受光光学系で構成してあり、制御部15が送出する送光系制御信号S8 又は受光系制御信号S9 の制御によりそのズームレンズを駆動して所定の倍率に制御する。
【0020】
ここで、レーザ装置11、ICCDカメラ13、同期装置19、送光系20及び受光系21でカメラヘッド部Cを構成しており、このカメラヘッド部Cが雲台(それ自体は図示せず。)に載置されて水平面内を回動するとともに、垂直面内でも回動してレーザ光の照射方向を適宜調節し得るように構成してある。すなわち、レーザ光の照射方向の方位角及び俯仰角を適宜調節し得るように構成してある。
【0021】
方向指示系22は前記カメラヘッド部B、Cを載置する雲台及びこれの駆動機構等を含むもので、制御部15が送出する方位角・俯仰角制御信号S10でカメラヘッド部B、Cが所定の方位角及び俯仰角になるようにそれぞれの姿勢を制御する。このとき、前記カメラヘッド部B、Cは一つの雲台に載置され、さらにこの雲台上でカメラヘッド部Cが別の雲台上に載置されている。かくして、カメラヘッド部B、Cの方位角及び俯仰角を一体的に調節するとともに、カメラヘッド部Cのみの方位角及び俯仰角をカメラヘッド部Bとは独立に調節することができるように構成してある。また、このときの方位角及び俯仰角の指示、監視範囲の設定等、当該監視に伴う種々の指令はインターフェース23を介して監視員24が制御部15に与え、この制御部15が送出する各種の制御信号(レンジゲート制御信号S7 等)で各部を制御する。さらに、当該方向指示系22はミラー(回転ミラー、振動ミラー等)を用いたスキャナとして構成することも可能である。
【0022】
図2は、上述の如き監視用レーザレーダシステムにおける監視の態様を示す説明図である。先ず、赤外線カメラ18のシャッタを開く。この結果、同図(a)に示すように、赤外線カメラ18の奥行き方向に関し最遠方、中間距離及び最短距離というように異なる3箇所に分散するターゲット2−1、2−2、2−3からの赤外線IR−1、IR−2、IR−3を取り込む。すなわち、ターゲット2−1〜2−3が存在する広範囲の画像情報を取り込んで受信信号S2 を出力する。制御部15では、この受信信号S2 を処理してモニタ14に表示するとともに、記録装置16に記録する。
【0023】
次に、図2(b)に示すように、赤外線カメラ18の受信信号S2 を処理して得る画像情報より、監視したいターゲット2−2を選択し、その方向、距離等に応じて適切な方位角、俯仰角制御信号S10及びレンジゲート制御信号S7 を設定してレーザ装置11からパルスレーザ光Lを照射する。このときの方位角、俯仰角及びレンジゲート制御信号S7 の指示は、監視員24がインターフェース23を介して制御部15に必要な信号を供給することにより行う。図2(b)はこのようにして照射したパルスレーザ光Lがターゲット2−2の位置に達した状態を示している。
【0024】
最後に、図2(c)に示すように、レンジゲート制御信号S7 によりパルスレーザ光Lの照射に同期する所定時間後にシャッタ13aを一定時間開状態とする。このシャッタ13aの開時間は前記レンジゲート制御信号S7 に基づく制御信号S6 によりターゲット2−2を含む所定の狭範囲(通常は奥行き方向に数10mの範囲)に限定してある。こうして得るターゲット2−2の画像情報は鮮明なものが得られる。
【0025】
図3は本発明の第2の実施の形態に係る監視用レーザレーダシステムを示すブロック線図である。同図に示すように、本形態に係る監視用レーザレーダシステムは、図1に示す赤外線カメラシステムの代わりに電波レーダシステムをレーザレーダシステムと組み合わせたものである。すなわち、赤外線カメラシステムの機能を電波レーダシステムで代替させただけで他の構成は図1に示す実施の形態と全く同様である。そこで、図3中、図1と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
【0026】
本形態において、電波レーダ25はその全体的な駆動動作が制御部15が送出する制御信号S11で制御され、通常は、そのアンテナを水平面内で360度方向に回転させつつ電波を発し、且つその反射電波を受信して受信信号S12を得ている。なお、前記アンテナは必要に応じ俯仰角を調整するように構成することもできる。
【0027】
図4は、上述の如き監視用レーザレーダシステムにおける監視の態様を示す説明図である。先ず、電波レーダ25から発射する電波により広範囲の監視を行う。すなわち、同図(a)に示すように、電波レーダ25から発射する電波が電波レーダ25の奥行き方向に関し最短距離、中間距離及び最遠方というように異なる3箇所に分散するターゲット2−1、2−2、2−3で反射されて戻ってくる。そこで、この戻ってきた電波を電波レーダ25を介して受信することにより受信信号S12を得る。すなわち、ターゲット2−1〜2−3が存在する広範囲の情報を取り込んで受信信号S12を出力する。制御部15では、この受信信号S12を処理してモニタ14に表示するとともに、記録装置16に記録する。
【0028】
次に、図3(b)に示すように、電波レーダ25の受信信号S12を処理して得る受信情報より、監視したいターゲット2−2を選択し、その方向、距離等に応じて適切な方位角、俯仰角制御信号S10及びレンジゲート制御信号S7 を設定してレーザ装置11からパルスレーザ光Lを照射する。このときの方位角、俯仰角及びレンジゲート制御信号S7 の指示は、監視員24がインターフェース23を介して制御部15に必要な信号を供給することにより行う。図3(b)はこのようにして照射したパルスレーザ光Lがターゲット2−2の位置に達した状態を示している。
【0029】
最後に、図3(c)に示すように、レンジゲート制御信号S7 によりパルスレーザ光Lの照射に同期する所定時間後にシャッタ13aを一定時間開状態とする。このシャッタ13aの開時間は前記レンジゲート制御信号S7 に基づく制御信号S6 によりターゲット2−2を含む所定の狭範囲(通常は奥行き方向に数10mの範囲)に限定してある。こうして得るターゲット2−2の画像情報は鮮明なものが得られる。
【0030】
図1及び図3に示すレーザレーダシステムを用いれば次の様な広範囲の監視情報を得る撮像方法を実現することもできる。
【0031】
図5は、レーザレーダシステムのレーザ装置11を照明手段として用いてその出射光であるレーザ光Lでターゲット2−1、2−2、2−3を照明するとともに、ICCDカメラ13を高感度カメラとして用いる撮像方法における撮像態様を示す説明図である。
【0032】
先ず、図5(a)に示すように、レーザ装置11からレーザ光Lを照射する。この場合の照射光は必ずしもパルスレーザ光である必要はなく、連続光であっても良い。ターゲット2−1〜2−3を照明することができれば良いからである。
【0033】
次に、図5(b)及び図5(c)に示すように、ICCDカメラ13のシャッタ13aを開状態としてターゲット2−1〜2−3からの反射光であるレーザ光L−1、L−2、L−3を順次取り込む。この間のシャッタ13aの開時間は、通常の高感度カメラのシャッタの開時間と同様に設定しておく。例えば1/30(秒)である。
【0034】
最後に、図5(c)に示すように、ICCDカメラ13のシャッタ13aを閉じる。この結果、モニタ14の画面には、ターゲット2−1〜2−3の画像が良好に再現される。すなわち、ターゲット2−1〜2−3を含む広範囲の監視が可能となる。
【0035】
図6は、レーザ装置11からは通常と同様の極短パルスレーザ光Lを照射するとともに、ICCDカメラ13のシャッタ13aの開時間を大きくとることにより奥行き方向の広範囲の画像情報を得る場合の撮像方法を示す説明図である。
【0036】
先ず、図6(a)に示すように、レーザ装置11から所定のパルスレーザ光Lを照射する。
【0037】
次に、図6(b)及び図6(c)に示すように、シャッタ13aを開状態とする。図6(b)は最短距離のターゲット2−1で反射したパルスレーザ光L−1がICCDカメラ13に取り込まれる一方、レーザ装置11から照射したパルスレーザ光Lが中間のターゲット2−3の位置に至った状態を示している。また、図6(c)は中間のターゲット2−2で反射したパルスレーザ光L−2がICCDカメラ13に取り込まれる状態を示している。
【0038】
図6(d)はICCDカメラ13のシャッタ13aを閉じた状態を示している。このとき、最遠方のターゲット2−3で反射したパルスレーザ光L−3が戻ってきているが、シャッタ13aが閉じているので、これはICCDカメラ13で取り込むことができない。したがって、モニタ14の画像としては、ターゲット2−3は再生されないが、ターゲット2−1、2−2が再生された画像となる。ただ、この場合、ターゲット2−1、2−2は撮像することができるので、その分広範囲の監視を行うことができる。この場合の範囲は例えば1000m程度することができる。ちなみに、奥行き方向に1000mの範囲を監視する場合にはシャッタ13aの開時間を6.7μ秒とすれば良い。
【0039】
【発明の効果】
以上実施の形態とともに具体的に説明した通り、〔請求項1〕に記載する発明は、認識対象物であるターゲットに向けてパルスレーザ光を照射するパルスレーザ光照射手段と、このパルスレーザ光の照射に同期した所定時間後にシャッタを開いて前記パルスレーザ光の反射光を取り込んでこの反射光に基づく画像信号を出力する撮像手段とを有するとともに、前記パルスレーザ光照射手段及び前記撮像手段の方位角及び俯仰角を調整可能に形成したレーザレーダシステムと、前記ターゲットから発する赤外線を取り込んでこの赤外線に基づく画像信号を出力する赤外線カメラを有するとともに、前記赤外線カメラの方位角及び俯仰角を調整可能に形成した赤外線カメラシステムと、前記レーザレーダシステムのレーザ光の照射タイミング、シャッタの開タイミング及びシャッタの開時間等の制御、赤外線カメラのシャッタ動作の制御並びに前記レーザレーダシステム及び赤外線カメラシステムの方位角及び俯仰角を制御する制御部とを有するので、
先ず、赤外線カメラシステムで広範囲の監視を行い、これで不審物が発見された場合等にこの不審物をターゲットとしてレーザレーダシステムにより探査範囲を絞って所定の探査を行うことができる。すなわち、赤外線カメラシステムとレーザレーダシステムとの特長を活かした監視を行うことができる。広範囲のターゲットを探査する場合には赤外線カメラシステムが適しており、絞り込んだ範囲のターゲットの鮮明な画像情報をその距離情報とともに得る場合にはレーザレーダシステムが適しているからである。
【0040】
〔請求項2〕に記載する発明は、認識対象物であるターゲットに向けてパルスレーザ光を照射するパルスレーザ光照射手段と、このパルスレーザ光の照射に同期した所定時間後にシャッタを開いて前記パルスレーザ光の反射光を取り込み、この反射光に基づく画像信号を出力する撮像手段とを有するとともに、前記パルスレーザ光照射手段及び前記撮像手段の方位角及び俯仰角を調整可能に形成したレーザレーダシステムと、前記ターゲットに向けて電波を発射するとともにこのターゲットから反射した電波を受信してその受信信号を出力する電波レーダを有する電波レーダシステムと、前記レーザレーダシステムのレーザ光の照射タイミング、シャッタの開タイミング及びシャッタの開時間等の制御、電波レーダの送受信の制御並びに前記レーザレーダシステム及び電波レーダシステムの方位角又は俯仰角を制御する制御部とを有するので、
先ず、電波レーダシステムで広範囲の監視を行い、これで不審物が発見された場合等にこの不審物をターゲットとしてレーザレーダシステムにより探査範囲を絞って所定の探査を行うことができる。すなわち、電波レーダシステムとレーザレーダシステムとの特長を活かした監視を行うことができる。広範囲のターゲットを探査する場合には電波レーダシステムが適しており、絞り込んだ範囲のターゲットの鮮明な画像情報をその距離情報とともに得る場合にはレーザレーダシステムが適しているからである。
【0041】
〔請求項3〕に記載する発明は、認識対象物であるターゲットに向けてレーザ光を照射するレーザ光照射手段と、このレーザ光の照射に同期した所定時間後にシャッタを極く短時間開いて前記レーザ光の反射光を取り込み、この反射光に基づく画像信号を出力する撮像手段とを有するレーザレーダ装置を用いる一方、前記レーザ光照射手段からレーザ光を照射するとともに、前記撮像手段の高速シャッタ動作を行わず、常時開状態として前記レーザ光の反射光を取り込むことにより、前記レーザ光を、ターゲットを照明する照明手段として用い、且つ前記撮像手段を一般的な高感度カメラとして用いることにより広範囲の画像情報を一度に取り込んで処理するので、
高速シャッター操作による一般的な高感度カメラ(月明かり等のパッシブ光による撮影のため、広範囲の監視が可能)による撮影と、レーザ光照射を組み合わせることができ、スチールカメラのストロボ撮影のように露光時の光量を増加させることが可能となる。したがって、広範囲の監視を一度のシャッタ操作で良好に行い得る。
また、この場合のレーザ光源は、通常のレーザレーダシステムにおいて用いられているパルスレーザの他、CW(連続波)レーザ光とすることも可能である。
【0042】
〔請求項4〕に記載する発明は、認識対象物であるターゲットに向けてパルスレーザ光を照射するパルスレーザ光照射手段と、このパルスレーザ光の照射に同期した所定時間後にシャッタを開いて前記パルスレーザ光の反射光を取り込み、この反射光に基づく画像信号を出力する撮像手段とを有するレーザレーダ装置における前記シャッタの開時間を長くして広範囲の画像情報を取り込んで処理するので、
監視領域を広範囲なものとすることができる。ちなみに、現状のレーザレーダシステムは雨・霧からの散乱光や、太陽光、逆光となる照明等のノイズ光の影響を省くため、レンジゲート方式による限定監視領域をごく狭い領域(奥行き数10メートル)に設定している。このため、広範囲の情報を短時間に得ることが困難となっている。本発明では、ノイズ光の影響のない晴れた夜間等により広範囲の監視を一度に行う場合に特に有用なものとなる。
【0043】
〔請求項5〕に記載する発明は、〔請求項4〕に記載する撮像方法において、シャッタの開時間を6.7μ秒近傍としたので、
監視領域を1000m程度とすることができる。すなわち、広範囲の領域の監視を一度に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る監視用レーザレーダシステムを示すブロック線図である。
【図2】図1に示す監視用レーザレーダシステムにおける監視時の態様を概念的に示す説明図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る監視用レーザレーダシステムを示すブロック線図である。
【図4】図3に示す監視用レーザレーダシステムにおける監視時の態様を概念的に示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る撮像方法を概念的に示す説明図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る撮像方法を概念的に示す説明図である。
【図7】レーザレーダ装置の原理を示す説明図である。
【図8】図7に示すレーザレーダ装置の動作を説明するための図で、(a)は照射パルスとシャッタの開タイミング及び開持続時間等との関係を示す説明図、(b)は探査範囲等を概念的に示す説明図である。
【符号の説明】
A 探知範囲
L 探知距離
B、C カメラヘッド部
L パルスレーザ光
11 レーザ装置
13 ICCDカメラ
13a シャッタ
14 モニタ
15 制御部
18 赤外線カメラ
25 電波レーダ
Claims (5)
- 認識対象物であるターゲットに向けてパルスレーザ光を照射するパルスレーザ光照射手段と、このパルスレーザ光の照射に同期した所定時間後にシャッタを開いて前記パルスレーザ光の反射光を取り込んでこの反射光に基づく画像信号を出力する撮像手段とを有するとともに、前記パルスレーザ光照射手段及び前記撮像手段の方位角及び俯仰角を調整可能に形成したレーザレーダシステムと、
前記ターゲットから発する赤外線を取り込んでこの赤外線に基づく画像信号を出力する赤外線カメラを有するとともに、前記赤外線カメラの方位角及び俯仰角を調整可能に形成した赤外線カメラシステムと、
前記レーザレーダシステムのレーザ光の照射タイミング、シャッタの開タイミング及びシャッタの開時間等の制御、赤外線カメラのシャッタ動作の制御並びに前記レーザレーダシステム及び赤外線カメラシステムの方位角及び俯仰角を制御する制御部とを有することを特徴とする監視用レーザレーダシステム。 - 認識対象物であるターゲットに向けてパルスレーザ光を照射するパルスレーザ光照射手段と、このパルスレーザ光の照射に同期した所定時間後にシャッタを開いて前記パルスレーザ光の反射光を取り込み、この反射光に基づく画像信号を出力する撮像手段とを有するとともに、前記パルスレーザ光照射手段及び前記撮像手段の方位角及び俯仰角を調整可能に形成したレーザレーダシステムと、
前記ターゲットに向けて電波を発射するとともにこのターゲットから反射した電波を受信してその受信信号を出力する電波レーダを有する電波レーダシステムと、
前記レーザレーダシステムのレーザ光の照射タイミング、シャッタの開タイミング及びシャッタの開時間等の制御、電波レーダの送受信の制御並びに前記レーザレーダシステム及び電波レーダシステムの方位角又は俯仰角を制御する制御部とを有することを特徴とする監視用レーザレーダシステム。 - 認識対象物であるターゲットに向けてレーザ光を照射するレーザ光照射手段と、このレーザ光の照射に同期した所定時間後にシャッタを極く短時間開いて前記レーザ光の反射光を取り込み、この反射光に基づく画像信号を出力する撮像手段とを有するレーザレーダ装置を用いる一方、
前記レーザ光照射手段からレーザ光を照射するとともに、前記撮像手段の高速シャッタ動作を行わず、常時開状態として前記レーザ光の反射光を取り込むことにより、前記レーザ光を、ターゲットを照明する照明手段として用い、且つ前記撮像手段を一般的な高感度カメラとして用いることにより広範囲の画像情報を一度に取り込んで処理することを特徴とする撮像方法。 - 認識対象物であるターゲットに向けてパルスレーザ光を照射するパルスレーザ光照射手段と、このパルスレーザ光の照射に同期した所定時間後にシャッタを開いて前記パルスレーザ光の反射光を取り込み、この反射光に基づく画像信号を出力する撮像手段とを有するレーザレーダ装置における前記シャッタの開時間を長くして広範囲の画像情報を取り込んで処理することを特徴とする撮像方法。
- 〔請求項4〕に記載する撮像方法において、シャッタの開時間を6.7μ秒近傍としたことを特徴とする撮像方法。
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