JPH09210071A - シールド付転がり軸受 - Google Patents
シールド付転がり軸受Info
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- JPH09210071A JPH09210071A JP8017308A JP1730896A JPH09210071A JP H09210071 A JPH09210071 A JP H09210071A JP 8017308 A JP8017308 A JP 8017308A JP 1730896 A JP1730896 A JP 1730896A JP H09210071 A JPH09210071 A JP H09210071A
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- peripheral surface
- grease
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/76—Sealings of ball or roller bearings
- F16C33/78—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
- F16C33/784—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race
- F16C33/7843—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc
- F16C33/7846—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc with a gap between the annular disc and the inner race
- F16C33/785—Bearing shields made of sheet metal
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/76—Sealings of ball or roller bearings
- F16C33/80—Labyrinth sealings
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/04—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
- F16C19/06—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 転がり抵抗の増大を抑え、且つ部品の加工精
度及び組立精度を特に高める事なく、軸受内部への異物
進入防止効果を向上させる。 【構成】 外輪に支持したシールド8の内周縁を、内輪
5の端部外周面に近接させる。内輪5に形成した保持凹
溝13、14にグリース15、15を保持する。各グリ
ース15、15は、各保持凹溝13、14の開口からシ
ールド8の内周縁に形成した折り曲げ縁10に向け突出
する。この分、ラビリンスシールとして機能する隙間1
6、17の実質的幅寸法が減少し、異物進入防止効果が
向上する。
度及び組立精度を特に高める事なく、軸受内部への異物
進入防止効果を向上させる。 【構成】 外輪に支持したシールド8の内周縁を、内輪
5の端部外周面に近接させる。内輪5に形成した保持凹
溝13、14にグリース15、15を保持する。各グリ
ース15、15は、各保持凹溝13、14の開口からシ
ールド8の内周縁に形成した折り曲げ縁10に向け突出
する。この分、ラビリンスシールとして機能する隙間1
6、17の実質的幅寸法が減少し、異物進入防止効果が
向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係るシールド付転がり
軸受は、例えば電動モータ或はオルタネータのロータ支
持部等、ブラシを組み込んだ回転機器の回転支持部に組
み込んだ状態で使用する。
軸受は、例えば電動モータ或はオルタネータのロータ支
持部等、ブラシを組み込んだ回転機器の回転支持部に組
み込んだ状態で使用する。
【0002】
【従来の技術】各種回転機器の回転支持部に、図2に示
す様なシールド付転がり軸受1が組み込まれている。こ
のシールド付転がり軸受1は、内周面に外輪軌道2を有
する外輪3と、外周面に内輪軌道4を有する内輪5と、
上記外輪軌道2と内輪軌道4との間に転動自在に設けら
れた複数の転動体6、6とを備える。又、上記外輪3の
内周面の軸方向(図2の左右方向)両端部に形成した係
止溝7、7には、それぞれ金属薄板等により円輪状に造
られたシールド8、8の外周縁を係止している。これら
各シールド8、8の内周縁は、上記内輪5の外周面に近
接させて、これら内周縁と外周面との間にラビリンスシ
ールを構成している。
す様なシールド付転がり軸受1が組み込まれている。こ
のシールド付転がり軸受1は、内周面に外輪軌道2を有
する外輪3と、外周面に内輪軌道4を有する内輪5と、
上記外輪軌道2と内輪軌道4との間に転動自在に設けら
れた複数の転動体6、6とを備える。又、上記外輪3の
内周面の軸方向(図2の左右方向)両端部に形成した係
止溝7、7には、それぞれ金属薄板等により円輪状に造
られたシールド8、8の外周縁を係止している。これら
各シールド8、8の内周縁は、上記内輪5の外周面に近
接させて、これら内周縁と外周面との間にラビリンスシ
ールを構成している。
【0003】上述の様に構成されるシールド付転がり軸
受1は、例えば上記外輪3を図示しないハウジングに内
嵌固定し、上記内輪5を図示しない回転軸に外嵌固定す
る事で、この回転軸を上記ハウジングの内側に、回転自
在に支持する。上記複数の転動体6、6を設置した軸受
内部と外部空間とは、シールド8、8により隔てて、上
記軸受内部に充填したグリースが外部に漏洩したり、或
は外部空間に浮遊する塵芥等の異物が上記軸受内部に入
り込む事を防止している。即ち、上記軸受内部と外部空
間とは、上記ラビリンスシールを構成する狭い隙間を介
してのみ連通させて、上記グリースの漏洩防止と異物の
進入防止とを図っている。
受1は、例えば上記外輪3を図示しないハウジングに内
嵌固定し、上記内輪5を図示しない回転軸に外嵌固定す
る事で、この回転軸を上記ハウジングの内側に、回転自
在に支持する。上記複数の転動体6、6を設置した軸受
内部と外部空間とは、シールド8、8により隔てて、上
記軸受内部に充填したグリースが外部に漏洩したり、或
は外部空間に浮遊する塵芥等の異物が上記軸受内部に入
り込む事を防止している。即ち、上記軸受内部と外部空
間とは、上記ラビリンスシールを構成する狭い隙間を介
してのみ連通させて、上記グリースの漏洩防止と異物の
進入防止とを図っている。
【0004】尚、この様なグリースの漏洩防止と異物の
進入防止とをより有効に図る為、図3に示す様に、内輪
5の端部外周面に段部9を、シールド8の内周縁に折り
曲げ縁10を、それぞれ形成すると共に、この折り曲げ
縁10を上記段部9内に入り込ませた構造も、従来から
知られている。この図3に示した様な構造によれば、シ
ールド8の内周縁と内輪5の外周面との間に設けたラビ
リンスシールのシール効果が、図2に示した構造の場合
に比べて向上する。
進入防止とをより有効に図る為、図3に示す様に、内輪
5の端部外周面に段部9を、シールド8の内周縁に折り
曲げ縁10を、それぞれ形成すると共に、この折り曲げ
縁10を上記段部9内に入り込ませた構造も、従来から
知られている。この図3に示した様な構造によれば、シ
ールド8の内周縁と内輪5の外周面との間に設けたラビ
リンスシールのシール効果が、図2に示した構造の場合
に比べて向上する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図2〜3に示した従来
構造の場合、通常の使用条件下では十分な耐久性を確保
できるが、使用条件が厳しくなると、耐久性が不十分に
なる可能性がある。即ち、電動モータ或はオルタネータ
のロータ支持部等、ブラシを組み込んだ回転機器の回転
支持部に組み込んだシールド付転がり軸受1の周囲に
は、ブラシの摩耗粉が浮遊する為、より高度の異物進入
防止効果を求められる。外輪3の内周面の軸方向両端部
に設ける密封部材を、非接触型のシールド8、8に代え
て接触型のシール(図示せず)にすれば、上記異物進入
防止効果は向上する。但し、接触型のシールを使用した
場合には、転がり軸受の回転抵抗が大きくなる。又、シ
ールの内周縁と内輪の外周面との間に上記摩耗粉が付着
すると、長期間に亙る使用によってシールの内周縁が摩
耗する為、やはり長期間に亙って十分なシール性を確保
する事は難しい。この様な事情に鑑み、非接触型のシー
ルドを使用して、しかも軸受内部への異物進入防止効果
を向上させる事ができる構造の実現が望まれている。勿
論、シールド8、8の内周縁(に形成した折り曲げ縁1
0の内周面及び端縁)と内輪5の端部外周面(に形成し
た段部9の外周面及び側面)との距離を縮めれば、上記
異物進入防止効果を向上させる事はできる。但し、この
距離を縮める事は、部品の加工精度、組立精度上限界が
あり、これら内周縁と外周面との干渉を確実に防止しつ
つ、上記距離を現在よりも縮める事は難しい。本発明の
シールド付転がり軸受は、この様な観点で発明したもの
である。
構造の場合、通常の使用条件下では十分な耐久性を確保
できるが、使用条件が厳しくなると、耐久性が不十分に
なる可能性がある。即ち、電動モータ或はオルタネータ
のロータ支持部等、ブラシを組み込んだ回転機器の回転
支持部に組み込んだシールド付転がり軸受1の周囲に
は、ブラシの摩耗粉が浮遊する為、より高度の異物進入
防止効果を求められる。外輪3の内周面の軸方向両端部
に設ける密封部材を、非接触型のシールド8、8に代え
て接触型のシール(図示せず)にすれば、上記異物進入
防止効果は向上する。但し、接触型のシールを使用した
場合には、転がり軸受の回転抵抗が大きくなる。又、シ
ールの内周縁と内輪の外周面との間に上記摩耗粉が付着
すると、長期間に亙る使用によってシールの内周縁が摩
耗する為、やはり長期間に亙って十分なシール性を確保
する事は難しい。この様な事情に鑑み、非接触型のシー
ルドを使用して、しかも軸受内部への異物進入防止効果
を向上させる事ができる構造の実現が望まれている。勿
論、シールド8、8の内周縁(に形成した折り曲げ縁1
0の内周面及び端縁)と内輪5の端部外周面(に形成し
た段部9の外周面及び側面)との距離を縮めれば、上記
異物進入防止効果を向上させる事はできる。但し、この
距離を縮める事は、部品の加工精度、組立精度上限界が
あり、これら内周縁と外周面との干渉を確実に防止しつ
つ、上記距離を現在よりも縮める事は難しい。本発明の
シールド付転がり軸受は、この様な観点で発明したもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のシールド付転が
り軸受は、前述した従来のシールド付転がり軸受と同様
に、内周面に外輪軌道を有する外輪と、外周面に内輪軌
道を有する内輪と、上記外輪軌道と内輪軌道との間に転
動自在に設けられた複数の転動体と、上記内周面にその
外周縁を支持し、その内周縁を上記外周面に近接させた
シールドとを備える。特に、本発明のシールド付転がり
軸受に於いては、上記外周面の一部で上記シールドの内
周縁に近接対向する部分に、上記外周面の全周に亙って
形成された保持凹溝と、この保持凹溝内に保持されたグ
リースとを有する。
り軸受は、前述した従来のシールド付転がり軸受と同様
に、内周面に外輪軌道を有する外輪と、外周面に内輪軌
道を有する内輪と、上記外輪軌道と内輪軌道との間に転
動自在に設けられた複数の転動体と、上記内周面にその
外周縁を支持し、その内周縁を上記外周面に近接させた
シールドとを備える。特に、本発明のシールド付転がり
軸受に於いては、上記外周面の一部で上記シールドの内
周縁に近接対向する部分に、上記外周面の全周に亙って
形成された保持凹溝と、この保持凹溝内に保持されたグ
リースとを有する。
【0007】
【作用】上述の様に構成される本発明のシールド付転が
り軸受によれば、シールドの内周縁と内輪の端部外周面
との干渉を確実に防止しつつ、これら内周縁と外周面と
の間に存在してラビリンスシールとして機能する隙間の
幅寸法を実質的に縮める事ができる。即ち、保持凹溝内
にグリースを、この保持凹溝から盛り上がる状態(グリ
ースの一部は保持凹溝の開口からシールドに向け突出す
る状態)で保持すれば、上記隙間の一部がこのグリース
により塞がれる。そして、この隙間の幅寸法が狭くなっ
た分、上記ラビリンスシールの機能が向上し、軸受内部
への異物の進入防止効果が向上する。又、上記グリース
は、異物の捕集効果を有する。即ち、上記隙間を通過し
ようとする異物のうちの多くの部分は、この隙間の両側
に位置する部材に衝突しながら上記軸受内部に入り込も
うとする。これに対して、粘着性を有するグリースに衝
突した異物は、そのままグリースの表面に付着したまま
となって、上記軸受内部にまで達する事はなくなる。こ
の結果、上記異物の進入防止効果がより一層向上する。
り軸受によれば、シールドの内周縁と内輪の端部外周面
との干渉を確実に防止しつつ、これら内周縁と外周面と
の間に存在してラビリンスシールとして機能する隙間の
幅寸法を実質的に縮める事ができる。即ち、保持凹溝内
にグリースを、この保持凹溝から盛り上がる状態(グリ
ースの一部は保持凹溝の開口からシールドに向け突出す
る状態)で保持すれば、上記隙間の一部がこのグリース
により塞がれる。そして、この隙間の幅寸法が狭くなっ
た分、上記ラビリンスシールの機能が向上し、軸受内部
への異物の進入防止効果が向上する。又、上記グリース
は、異物の捕集効果を有する。即ち、上記隙間を通過し
ようとする異物のうちの多くの部分は、この隙間の両側
に位置する部材に衝突しながら上記軸受内部に入り込も
うとする。これに対して、粘着性を有するグリースに衝
突した異物は、そのままグリースの表面に付着したまま
となって、上記軸受内部にまで達する事はなくなる。こ
の結果、上記異物の進入防止効果がより一層向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態の1
例を示している。尚、本発明の特徴は、部品の加工精度
や組立精度を極端に高くしたり、或は転がり軸受の転が
り抵抗(回転抵抗)を増大させる事なく、軸受内部への
異物進入防止効果を向上させる為の構造にある。その他
の部分の構造及び作用は、前述した従来構造と同様であ
るから、同等部分に関する図示及び説明は省略若しくは
簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
例を示している。尚、本発明の特徴は、部品の加工精度
や組立精度を極端に高くしたり、或は転がり軸受の転が
り抵抗(回転抵抗)を増大させる事なく、軸受内部への
異物進入防止効果を向上させる為の構造にある。その他
の部分の構造及び作用は、前述した従来構造と同様であ
るから、同等部分に関する図示及び説明は省略若しくは
簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0009】内輪5の端部外周面には段部9を形成して
いる。又、シールド8の内周縁には折り曲げ縁10を形
成している。そして、上記段部9の外周面11及び側面
12と、上記折り曲げ縁10の内周面及び端縁とを近接
させる事により、上記内輪5の端部外周面と上記シール
ド8の内周縁との間にラビリンスシールを構成してい
る。更に、上記段部9の外周面11の内半部で上記折り
曲げ縁10の内周面に対向する部分には第一の保持凹溝
13を、上記側面12の一部で上記折り曲げ縁10の端
縁に対向する部分には第二の保持凹溝14を、それぞれ
形成している。
いる。又、シールド8の内周縁には折り曲げ縁10を形
成している。そして、上記段部9の外周面11及び側面
12と、上記折り曲げ縁10の内周面及び端縁とを近接
させる事により、上記内輪5の端部外周面と上記シール
ド8の内周縁との間にラビリンスシールを構成してい
る。更に、上記段部9の外周面11の内半部で上記折り
曲げ縁10の内周面に対向する部分には第一の保持凹溝
13を、上記側面12の一部で上記折り曲げ縁10の端
縁に対向する部分には第二の保持凹溝14を、それぞれ
形成している。
【0010】そして、これら各保持凹溝13、14内
に、それぞれグリース15、15を保持している。これ
ら各グリース15、15は、上記各保持凹溝13、14
の開口部から盛り上がった状態、即ち、これら各グリー
ス15、15の一部が保持凹溝13、14の開口から上
記シールド8の内周縁に形成した折り曲げ縁10の内周
面及び端縁に向け突出する状態で保持している。
に、それぞれグリース15、15を保持している。これ
ら各グリース15、15は、上記各保持凹溝13、14
の開口部から盛り上がった状態、即ち、これら各グリー
ス15、15の一部が保持凹溝13、14の開口から上
記シールド8の内周縁に形成した折り曲げ縁10の内周
面及び端縁に向け突出する状態で保持している。
【0011】上述の様に構成される本発明のシールド付
転がり軸受によれば、シールド8の内周縁に形成した折
り曲げ縁10の内周面及び端縁と、内輪5の端部外周面
に形成した段部9の外周面11及び側面12との干渉を
確実に防止しつつ、これら折り曲げ縁10の内周面及び
端縁と上記外周面11及び側面12との間に存在してラ
ビリンスシールとして機能する隙間16、17の幅寸法
を実質的に縮める事ができる。
転がり軸受によれば、シールド8の内周縁に形成した折
り曲げ縁10の内周面及び端縁と、内輪5の端部外周面
に形成した段部9の外周面11及び側面12との干渉を
確実に防止しつつ、これら折り曲げ縁10の内周面及び
端縁と上記外周面11及び側面12との間に存在してラ
ビリンスシールとして機能する隙間16、17の幅寸法
を実質的に縮める事ができる。
【0012】即ち、上記各保持凹溝13、14内にグリ
ース15、15を、これら各保持凹溝13、14から盛
り上がる状態で保持しているので、上記各隙間16、1
7の一部がこれら各グリース15、15により塞がれ
る。そして、これら各隙間16、17の幅寸法が狭くな
った分、上記ラビリンスシールの機能が向上し、軸受内
部への異物の進入防止効果が向上する。例えば、上記段
部9の外周面11と上記折り曲げ縁10の内周面との間
に存在する隙間16の幅寸法は、上記第一の保持凹溝1
3にグリース15を保持する事により、W16からw16に
まで減少する。又、上記段部9の側面12と上記折り曲
げ縁10の端縁との間に存在する隙間17の幅寸法は、
上記第二の保持凹溝14にグリース15を保持する事に
より、W17からw17にまで減少する。
ース15、15を、これら各保持凹溝13、14から盛
り上がる状態で保持しているので、上記各隙間16、1
7の一部がこれら各グリース15、15により塞がれ
る。そして、これら各隙間16、17の幅寸法が狭くな
った分、上記ラビリンスシールの機能が向上し、軸受内
部への異物の進入防止効果が向上する。例えば、上記段
部9の外周面11と上記折り曲げ縁10の内周面との間
に存在する隙間16の幅寸法は、上記第一の保持凹溝1
3にグリース15を保持する事により、W16からw16に
まで減少する。又、上記段部9の側面12と上記折り曲
げ縁10の端縁との間に存在する隙間17の幅寸法は、
上記第二の保持凹溝14にグリース15を保持する事に
より、W17からw17にまで減少する。
【0013】この様にラビリンスシールとして機能する
隙間16、17の幅寸法が実質的に減少する結果、シー
ルド付転がり軸受1の周囲に浮遊する塵芥等の異物がこ
れら各隙間16、17を通過してシールド付転がり軸受
1の軸受内部に進入しにくくなる。しかも、上記幅寸法
を縮めるのに、グリース15、15を使用しているの
で、構成各部材の寸法精度(加工精度)及び組立精度を
極端に高くする必要がない。即ち、グリース15、15
が容易に変形する為、上記シールド8の内周縁に形成し
た折り曲げ縁10とグリース15、15とが干渉して
も、特に問題を生じる事はない。従って、上記寸法精度
及び組立精度を高くする必要はない。
隙間16、17の幅寸法が実質的に減少する結果、シー
ルド付転がり軸受1の周囲に浮遊する塵芥等の異物がこ
れら各隙間16、17を通過してシールド付転がり軸受
1の軸受内部に進入しにくくなる。しかも、上記幅寸法
を縮めるのに、グリース15、15を使用しているの
で、構成各部材の寸法精度(加工精度)及び組立精度を
極端に高くする必要がない。即ち、グリース15、15
が容易に変形する為、上記シールド8の内周縁に形成し
た折り曲げ縁10とグリース15、15とが干渉して
も、特に問題を生じる事はない。従って、上記寸法精度
及び組立精度を高くする必要はない。
【0014】又、上記各グリース15、15は、異物の
捕集効果を有する。即ち、上記各隙間16、17を通過
しようとする異物のうちの多くの部分は、この隙間1
6、17の両側に位置する部材、即ち、折り曲げ縁10
及びグリース15、15に衝突しながら、上記シールド
付転がり軸受1の内部に入り込もうとする。これに対し
て、粘着性を有するグリース15、15に衝突した異物
は、そのままグリース15、15の表面に付着したまま
となって、上記シールド付転がり軸受1の内部にまで達
する事はなくなる。この結果、上記異物の進入防止効果
がより一層向上する。
捕集効果を有する。即ち、上記各隙間16、17を通過
しようとする異物のうちの多くの部分は、この隙間1
6、17の両側に位置する部材、即ち、折り曲げ縁10
及びグリース15、15に衝突しながら、上記シールド
付転がり軸受1の内部に入り込もうとする。これに対し
て、粘着性を有するグリース15、15に衝突した異物
は、そのままグリース15、15の表面に付着したまま
となって、上記シールド付転がり軸受1の内部にまで達
する事はなくなる。この結果、上記異物の進入防止効果
がより一層向上する。
【0015】尚、使用するグリース15、15として
は、優れた剪断安定性を有し、且つ流動し難い高粘度の
グリースを使用する。例えば、弗素グリースは、これら
の要求を満たし、しかも十分な耐熱性を有し蒸発しにく
いので、本発明の実施に好ましく利用できる。
は、優れた剪断安定性を有し、且つ流動し難い高粘度の
グリースを使用する。例えば、弗素グリースは、これら
の要求を満たし、しかも十分な耐熱性を有し蒸発しにく
いので、本発明の実施に好ましく利用できる。
【0016】
【発明の効果】本発明のシールド付転がり軸受は、以上
に述べた通り構成され作用するので、部品の加工精度や
組立精度を極端に高くしたり、或は転がり軸受の転がり
抵抗を増大させる事なく、軸受内部への異物進入防止効
果を向上させて、シールド付転がり軸受及びこのシール
ド付転がり軸受を組み込んだ各種回転機器の耐久性向上
を図れる。
に述べた通り構成され作用するので、部品の加工精度や
組立精度を極端に高くしたり、或は転がり軸受の転がり
抵抗を増大させる事なく、軸受内部への異物進入防止効
果を向上させて、シールド付転がり軸受及びこのシール
ド付転がり軸受を組み込んだ各種回転機器の耐久性向上
を図れる。
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す、図2のA部
に相当する部分拡大断面図。
に相当する部分拡大断面図。
【図2】従来から知られたシールド付転がり軸受の第1
例を示す断面図。
例を示す断面図。
【図3】従来から知られたシールド付転がり軸受の第2
例を示す、図2のA部に相当する部分拡大断面図。
例を示す、図2のA部に相当する部分拡大断面図。
1 シールド付転がり軸受 2 外輪軌道 3 外輪 4 内輪軌道 5 内輪 6 転動体 7 係止溝 8 シールド 9 段部 10 折り曲げ縁 11 外周面 12 側面 13 第一の保持凹溝 14 第二の保持凹溝 15 グリース 16、17 隙間
Claims (1)
- 【請求項1】 内周面に外輪軌道を有する外輪と、外周
面に内輪軌道を有する内輪と、上記外輪軌道と内輪軌道
との間に転動自在に設けられた複数の転動体と、上記内
周面にその外周縁を支持し、その内周縁を上記外周面に
近接させたシールドとを備えたシールド付転がり軸受に
於いて、上記外周面の一部で上記シールドの内周縁に近
接対向する部分に、上記外周面の全周に亙って形成され
た保持凹溝と、この保持凹溝内に保持されたグリースと
を有する事を特徴とするシールド付転がり軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8017308A JPH09210071A (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | シールド付転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8017308A JPH09210071A (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | シールド付転がり軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09210071A true JPH09210071A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=11940388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8017308A Pending JPH09210071A (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | シールド付転がり軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09210071A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7237961B2 (en) | 2003-06-30 | 2007-07-03 | Koyo Seiko Co., Ltd. | Rolling bearing |
JP2008286304A (ja) * | 2007-05-17 | 2008-11-27 | Jtekt Corp | 転がり軸受 |
WO2023021923A1 (ja) * | 2021-08-19 | 2023-02-23 | イーグル工業株式会社 | ロータリコネクタ |
-
1996
- 1996-02-02 JP JP8017308A patent/JPH09210071A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7237961B2 (en) | 2003-06-30 | 2007-07-03 | Koyo Seiko Co., Ltd. | Rolling bearing |
JP2008286304A (ja) * | 2007-05-17 | 2008-11-27 | Jtekt Corp | 転がり軸受 |
WO2023021923A1 (ja) * | 2021-08-19 | 2023-02-23 | イーグル工業株式会社 | ロータリコネクタ |
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