JPH0920992A - 合成ゴムや合成樹脂に電気めっきを施す方法 - Google Patents

合成ゴムや合成樹脂に電気めっきを施す方法

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JPH0920992A
JPH0920992A JP16945895A JP16945895A JPH0920992A JP H0920992 A JPH0920992 A JP H0920992A JP 16945895 A JP16945895 A JP 16945895A JP 16945895 A JP16945895 A JP 16945895A JP H0920992 A JPH0920992 A JP H0920992A
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JP
Japan
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synthetic resin
synthetic rubber
synthetic
electroplating
roughened
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Pending
Application number
JP16945895A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Suganuma
延之 菅沼
Tetsuya Kotoda
哲哉 古藤田
Hiromi Morikawa
ひろみ 森川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagoya Mekki Inc
Original Assignee
Nagoya Mekki Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般の合成樹脂や合成ゴムに耐久性が高い電
気めっきを施す。 【解決手段】 合成ゴム面や合成樹脂面を粗化し、これ
に導電性皮膜を形成して電気めっきを施す方法であっ
て、合成ゴム面や合成樹脂面を粗化するに当たり、合成
ゴム面や合成樹脂面を凹凸面に噴射加工法やバレル加工
法などで機械加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成ゴムや合成樹
脂に電気めっきを施す方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の合成樹脂に電気めっきを施す場
合、一般の合成樹脂、多くの場合は合成樹脂成形品に、
エッチング処理,キャタリスト処理,アクセレレータ処
理,化学めっき処理を順次施して、電気めっきを施す。
【0003】最近、電気めっきに適した特殊な合成樹
脂、例えば導電性のあるカーボンブラックを添加した合
成樹脂が開発され、この特殊な合成樹脂に前処理を施し
てまたは施さずに電気めっきを施す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、一般の合成
樹脂に電気めっきを施す場合は、電気めっき層は、剥離
し易く、耐久性が低い。
【0005】電気めっき用の特殊な合成樹脂に電気めっ
きを施す場合は、電気めっき層は、剥離し難くて耐久性
が高いが、電気めっきを施す合成樹脂が高価な特殊品に
限定される。
【0006】即ち、一般の合成樹脂や合成ゴムに耐久性
が高い電気めっきを施すことができない。
【0007】
【課題を解決するための着眼】本発明者は、一般の合成
樹脂に電気めっきを施した場合、電気めっき層の剥離強
度が低い原因は、合成樹脂面をエッチング処理して粗化
した際、粗化は、合成樹脂面の特定の成分が溶解されて
微少な穴が形成されて行なわれるので、粗化された合成
樹脂面の凹凸が微細であって電気めっき層のアンカリン
グ効果が低いためである、ことを発見した。
【0008】そこで、合成樹脂面や合成ゴム面は、電気
めっき層のアンカリング効果が高い大きな凹凸を形成す
るため、エッチングのような化学処理ではなく、機械加
工によって粗化することを着想した。
【0009】表面を粗化する機械加工には、工作物に投
射材を衝突させるショットブラストやサンドブラストの
噴射加工,バレル内で工作物と研磨材を接触して相対運
動させるバレル加工,工作物と研磨布紙を接触して相対
運動させる研磨加工などが例示される。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、合成ゴム面や
合成樹脂面を粗化し、これに導電性皮膜を形成して電気
めっきを施す方法であって、合成ゴム面や合成樹脂面を
粗化するに当たり、合成ゴム面や合成樹脂面を凹凸面に
噴射加工法やバレル加工法などで機械加工することを特
徴とする合成ゴムや合成樹脂に電気めっきを施す方法で
ある。
【0011】本発明においては、電気めっきを施す合成
ゴム面や合成樹脂面を粗化するに当たり、合成ゴム面や
合成樹脂面を凹凸面に機械加工するので、粗化された合
成ゴム面や合成樹脂面の凹凸が大きくなって電気めっき
層のアンカリング効果が高くなる。従って、電気めっき
層は、剥離し難くて耐久性が高くなる。
【0012】また、電気めっきを施す合成ゴムや合成樹
脂が電気めっき用の高価な特殊品に限定されず、一般品
でよい。一般の合成ゴムや合成樹脂に電気めっきを施す
ことができる。
【0013】
【発明の効果】本発明においては、一般の合成樹脂や合
成ゴムに耐久性が高い電気めっきを施すことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、製品や部品の合成ゴム
面や合成樹脂面を噴射加工法やバレル加工法などで機械
加工して凹凸面に粗化し、粗化された合成ゴム面や合成
樹脂面に、これを洗浄した後、金属粉を含む塗料を付着
して導電性の皮膜を形成し、導電性皮膜付きの合成ゴム
面や合成樹脂面に電気めっき層を形成する。
【0015】
【実施例】
<第1実施例>本例は、市販されている合成ゴム製のゴ
ルフボールに金または銀もしくは銅の電気めっきを施し
て、電気金めっき層または電気銀めっき層もしくは電気
銅めっき層で被覆したゴルフボールを製造する例であ
る。
【0016】第1工程−表面粗化 ゴルフボールの表面を噴射加工法のショットブラストに
よって粗化する。
【0017】多数のゴルフボールをかごに入れてかごを
ゆっくり回転し、投射材のガラスビーズをノズルから高
圧空気で噴射し、ガラスビーズを回転中のかご内のゴル
フボールの表面に衝突させる。投射材のガラスビーズ
は、粒度が#300であり、噴射圧力が2kgf/cm2であ
り、噴射時間が30分である。
【0018】すると、ゴルフボール表面の塗膜が剥離し
て合成ゴム面が露出し、ゴルフボール表面の露出した合
成ゴム面が凹凸面に機械加工される。ゴルフボールの粗
化された合成ゴム面は、表面荒さが30〜50μmであ
る。
【0019】第2工程−洗浄 ゴルフボールの粗化された合成ゴム面を超音波洗浄法に
よって洗浄する。
【0020】洗浄液に脱脂剤の溶液を用い、その溶液に
多数のゴルフボールを入れて超音波を加える。脱脂剤の
溶液は、温度が50℃である。洗浄時間は、5分であ
る。
【0021】すると、ゴルフボールの粗化された合成ゴ
ム面は、汚れが取り除かれ、脱脂される。
【0022】第3工程−導電性皮膜の形成 ゴルフボールの粗化された合成ゴム面に、金属粉と有機
溶剤を含む塗料を付着して、導電性の皮膜を形成する。
【0023】塗料と有機溶剤のシンナーの混合液に金属
粉の銅粉を添加し、これをスプレーガンでゴルフボール
の粗化された合成ゴム面に吹き付け、室温で乾燥する。
塗料と有機溶剤の混合液と金属粉の重量割合は、10
0:1である。
【0024】すると、ゴルフボールの粗化された合成ゴ
ム面には、金属粉の銅粉を含む導電性の塗膜が形成され
る。この塗膜は、厚さが10μmである。有機溶剤のシ
ンナーによってゴルフボールの粗化された合成ゴム面の
一部が溶解して、溶解した合成ゴムで金属粉の銅粉が合
成ゴム面に接着される。
【0025】第4工程−下地用もしくは仕上げ用の電気
銅めっき層の形成 ゴルフボールの導電性塗膜付きの合成ゴム面に、銅めっ
きを施して、電気銅めっき層を形成する。
【0026】硫酸銅のめっき液に多数の導電性塗膜付き
のゴルフボールを入れて通電する。めっき液は、硫酸銅
が250g/l,硫酸が90g/l,チオ尿素が0.1g/lで
あり、温度が25℃である。電流は、密度が3A/dm2
あり、通電時間が150分である。
【0027】すると、ゴルフボールの導電性塗膜付きの
合成ゴム面に硫酸銅の電気めっき層が形成される。電気
銅めっき層は、厚さが50〜80μmである。また、電
気銅めっき層は、導電性塗膜中の金属粉の銅粉と化学的
に結合する。
【0028】この電気銅めっき層は、金めっきまたは銀
めっきのゴルフボールを製造する場合は、下地用の電気
銅めっき層になる。銅めっきのゴルフボールを製造する
場合は、仕上げ用の電気銅めっき層になり、電気銅めっ
きを施したゴルフボールが得られる。
【0029】第5工程−仕上げ用の電気金めっき層また
は電気銀めっき層の形成 ゴルフボールの下地用電気銅めっき層に、金めっきまた
は銀めっきを施して、電気金めっき層または電気銀めっ
き層を形成する。
【0030】金めっき液または銀めっき液に多数の下地
用電気めっき層付きのゴルフボールを入れて通電する。
【0031】金めっき液は、シアン化第1金カリウムが
1g/l,青化カリウムが7.5g/l,第2りん酸カリウム
が15g/lであり、温度が60℃である。電流は、密度
が1A/dm2であり、通電時間が20〜30秒である。
【0032】銀めっき液は、青化銀カリウムが30g/
l,シアン化ナトリウムが80g/l,炭酸ナトリウムが3
0g/l,光沢剤が少々であり、温度が25℃である。電
流は、密度が0.8A/dm2であり、通電時間が5分であ
る。
【0033】すると、ゴルフボールの下地用電気めっき
層に仕上げ用の電気金めっき層または電気銀めっき層が
積層されて形成される。電気金めっき層は、厚さが0.
05μmである。電気銀めっき層は、厚さが5μmであ
る。
【0034】即ち、電気金めっきまたは電気銀めっきを
施したゴルフボールが得られる。
【0035】<第2実施例>本例は、一般の合成樹脂で
成形した機械部品に金,銀,銅,ニッケル,クロムなど
の電気めっきを施す例である。
【0036】表面粗化工程 合成樹脂成形品の表面を噴射加工法のショットブラスト
によって粗化する。
【0037】多数の合成樹脂成形品をかごに入れてかご
をゆっくり回転し、投射材のガラスビーズをノズルから
高圧空気で噴射し、ガラスビーズを回転中のかご内の合
成樹脂成形品の表面に衝突させる。投射材のガラスビー
ズは、粒度が#200であり、噴射圧力が2kgf/cm2
あり、噴射時間が5〜10分である。
【0038】すると、合成樹脂成形品表面の成形面が除
去されて合成樹脂成形品の非成形面が露出し、合成樹脂
成形品の露出した非成形面が凹凸面に機械加工される。
合成樹脂成形品の粗化された非成形面は、表面荒さが3
0〜50μmである。
【0039】その後は、前例におけるのと同様に、洗
浄,導電性皮膜形成,下地用もしくは仕上げ用電気めっ
き層形成と,仕上げ用電気めっき層形成の各工程を経
る。電気めっきを施した合成樹脂成形品の機械部品が得
られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成ゴム面や合成樹脂面を粗化し、これ
    に導電性皮膜を形成して電気めっきを施す方法であっ
    て、合成ゴム面や合成樹脂面を粗化するに当たり、合成
    ゴム面や合成樹脂面を凹凸面に機械加工することを特徴
    とする合成ゴムや合成樹脂に電気めっきを施す方法。
  2. 【請求項2】 合成ゴム面や合成樹脂面を粗化するに当
    たり、合成ゴム面や合成樹脂面を、これに投射材を衝突
    させる噴射加工法で凹凸面にすることを特徴とする請求
    項1に記載の合成ゴムや合成樹脂に電気めっきを施す方
    法。
  3. 【請求項3】 粗化された合成ゴム面や合成樹脂面に導
    電性皮膜を形成するに当たり、合成ゴム面や合成樹脂面
    に、金属粉と有機溶剤を含む塗料を付着して導電性の塗
    膜を形成することを特徴とする請求項1または2に記載
    の合成ゴムや合成樹脂に電気めっきを施す方法。
JP16945895A 1995-07-05 1995-07-05 合成ゴムや合成樹脂に電気めっきを施す方法 Pending JPH0920992A (ja)

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WO2009034901A1 (ja) * 2007-09-10 2009-03-19 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. 離型剤コーティング方法
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