JPH0920975A - 高密着性溶射ロール - Google Patents

高密着性溶射ロール

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JPH0920975A
JPH0920975A JP8126350A JP12635096A JPH0920975A JP H0920975 A JPH0920975 A JP H0920975A JP 8126350 A JP8126350 A JP 8126350A JP 12635096 A JP12635096 A JP 12635096A JP H0920975 A JPH0920975 A JP H0920975A
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JP
Japan
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roll
thermal spray
coating
adhesion
spray coating
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JP8126350A
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Inventor
Takeshi Inoue
剛 井上
Hiroyasu Yamamoto
普康 山本
Osamu Kato
治 加藤
Kenichi Ozaki
健一 尾崎
Takenori Yoshimura
武憲 吉村
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Fujiko KK
Nippon Steel Corp
Fujikoo KK
Original Assignee
Fujiko KK
Nippon Steel Corp
Fujikoo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた機能性溶射皮膜を被覆し、剥離のおそ
れなく製鉄プロセスロールとして使用できる溶射ロール
を提供する。 【解決手段】 ロール基材の表面に、77重量%以上9
0重量%以下のタングステン炭化物(WC)と、10重
量%以上23重量%以下のコバルト(Co)とからなる
組成の溶射皮膜を、90重量%以上の粉末の粒径が10
μm以上100μm以下の原料粉末を溶射して、厚さ2
0μm以上200μm以下となるように施す。その皮膜
の上に、さらに、Mo、Ni、Cr、Co、Al、Y、
Al23、Cr32 、TiO2 のいずれか1種もし
くは2種以上を主成分とする金属、金属化合物、セラミ
ックもしくはサーメットの機能性溶射皮膜を被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄鋼製造工程において
用いられる各種のプロセスロールの中で、特に溶射施工
されて使用される高密着性溶射ロールに関する。なお、
プロセスロールとは、材料の加工(圧延、矯正、巻取
り)、搬送、支持、案内などの機能を有するロールの総
称である。
【0002】
【従来の技術】製鉄プロセスロールとしては、耐熱性、
耐摩耗性、または耐焼付き性などの向上のために多くの
種類の溶射ロールが使用されている。例えば、原田良
夫:溶射技術、vol.13−No.2(1993)
p.32〜39、岩崎良孝:高温学会誌、vol.1
6,Suppl.(1990),p.273〜276な
どに解説されているとおりである。また、溶射ロールに
関しては、特開平3−53055号公報に、Znメッキ
鋼板圧延用ロールとしてWC−Co、Cr32 −Ni
Cr等をロール基材表面に溶射したロールが、特開平1
−95807号公報に、WC系材料と自溶性合金を造粒
した粉末をロール基材表面に溶射したロールが記載され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、溶射皮膜とロ
ール基材との密着力は機械的な結合あるいはアンカー効
果によるといわれている。しかし、この密着機構から考
察してこれを最大限に発揮させる試みは従来十分になさ
れておらず、溶射ロールは耐摩耗性や耐熱性などが優れ
ていても使用中に剥離するので、製品の品質管理上もし
くは経済的に実用に耐えないとされてきた例が多い。た
とえば、従来から使用されているWC−Co系溶射ロー
ルには冷間圧延ロールへの採用が試みられた例がある
が、低負荷しか作用しないロールにすぎず、高負荷のか
かる冷間圧延ワークロールへ工業的に採用した例はな
く、剥離の問題から期待する寿命延長効果は得られてい
ない。溶射ロールは、使用箇所の目的に合致した機能を
有する皮膜を任意に選択できる利便性をもつが、ロール
基材からの剥離が原因で製鉄プロセスロールへ広く採用
されていないのが現状であり、密着性に優れた溶射ロー
ルが望まれている。そこで本発明は、耐熱性、耐摩耗
性、または耐焼付き性などの優れた機能性溶射皮膜を被
覆し、剥離のおそれなく製鉄プロセスロールとして使用
できる溶射ロールを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の高密着性溶射ロ
ールは、ロール基材の表面に、77重量%以上90重量
%以下のタングステン炭化物(WC)と、10重量%以
上23重量%以下のコバルト(Co)とからなる組成の
溶射皮膜を、好ましくは厚さ20μm以上200μm以
下施し、その皮膜の上にさらに、好ましくはMo、N
i、Cr、Co、Al、Y、Al23 、Cr32
TiO2 のいずれか1種もしくは2種以上を主成分とす
る金属、金属化合物、セラミックもしくはサーメットで
ある機能性溶射皮膜を被覆したことを特徴とする高密着
性溶射ロールである。また、前記WC−Co溶射皮膜
は、90重量%以上の粉末の粒径が10μm以上100
μm以下の原料粉末を溶射した皮膜であることが好まし
い。
【0005】溶射ロールに施工された溶射皮膜は、熱負
荷もしくは力学的負荷を繰り返し受けることによって剥
離する。このときの剥離界面は、溶射皮膜内部の破壊面
ではなく、ほとんどがロール基材と溶射皮膜の界面であ
る。この剥離現象は、溶射皮膜が2層以上施工された溶
射ロールにおいても同じである。これは、溶射皮膜とロ
ール基材とで弾性定数、熱膨張率などの機械的性質が大
きく異なり、機械的応力や熱応力が界面に集中するため
である。従って、密着性に優れた溶射ロールを開発する
には、ロール基材との密着性を高めた溶射皮膜の開発が
必須である。
【0006】そこでまず、溶射皮膜の密着性評価方法に
ついて考察した。これはJISH8664に記載されて
いる引張試験あるいはせん断試験のような機械材料試験
方法を応用したものとは異なり、転がり疲れ試験を応用
したものである。この評価方法は、従来のJISH86
64に記載されている評価方法では再現できない応力条
件、つまり実際のロールに働く応力状態に近い力学条件
を再現できる。また、転がり疲れによって皮膜が剥離す
るまでの転動数という定量的な指標で評価できる。具体
的には、図5に示す転動疲労試験機を用い、円周側面に
溶射皮膜を被覆した試験片1を、円周側面に曲率半径で
500mmの凸クラウンをつけた相手片2と接触させ、
一定荷重(通常は最大接触応力で80kg/mm2
上)をかけて同一周速度で転動し、溶射皮膜の剥離が発
生するまでの転動疲労回数を測定する方法である。この
転動疲労試験方法の評価が妥当かどうかを検証するた
め、実機プロセスロールに使用されている溶射ロールお
よびメッキロールの密着性を評価した結果、実機プロセ
スロールの剥離寿命と相似的に同等の傾向が得られ、か
つ、溶射皮膜の剥離形態が実機プロセスロールで生じる
剥離形態に類似していることが確認できた。従って、製
鉄プロセスロールに施された溶射ロールの密着性の評価
方法として有効であることが明らかになった。
【0007】そこで、この転動疲労試験方法を用いて、
図1に示すように、サーメットの他にメタル、セラミッ
クス等多くの種類の溶射皮膜とロール基材との密着性を
比較した。その結果、WC−12wt%Co溶射皮膜の
ロール基材に対する密着力が最も高く、現在圧延で使用
されているプロセスロールの交換寿命を上回る転動疲労
寿命を有していることがわかった。ロール基材と溶射皮
膜との界面を観察すると、WC−12wt%Coの溶射
皮膜を構成する粉末粒子がロール基材の内部に食い込ん
でいるのに対し、図1に示したWC−12wt%Co以
外の溶射皮膜では、溶射皮膜を構成する粉末粒子がロー
ル基材の内部に食い込んでいる様子が認められない。つ
まり、WC−12wt%Coの溶射皮膜は、溶射皮膜を
構成する粉末粒子のロール基材への食い込みによって、
ロール基材と溶射皮膜との界面の面積が大きくなるよう
に接合されてロール基材との密着力が高くなることが判
る。
【0008】次に、WC−Co系溶射皮膜のロール基材
に対する密着性とCo含有量の関係を転動疲労試験によ
って調査した。その結果、図2に示すように、現状のプ
ロセスロールの交換寿命である100万回を上回るの
は、Coが10重量%以上23重量%以下の範囲である
ことが判明した。また、WC−Co系溶射皮膜のロール
基材に対する密着性とWC−Co系溶射皮膜の膜厚との
関係を同じく転動疲労試験によって調査した。その結
果、図3に示すように、20μm以上200μm以下の
膜厚であれば、現状のプロセスロール寿命である100
万回を上回ることが判明した。これは、WC−Co系溶
射皮膜のCo含有量が10重量%以上23重量%以下の
組成範囲で成立することも確認した。従って、Co含有
量が10重量%以上23重量%以下で、しかも膜厚が2
0μm以上200μm以下のWC−Co系溶射皮膜であ
れば、従来ロールと同等以上の交換寿命を得ることが可
能である。
【0009】次に、本発明では、WC−Co系溶射皮膜
のロール基材との密着力の高さを利用して、各種溶射皮
膜の密着力を高める。つまり、WC−Co系溶射皮膜を
ロール基材に施し、その上から耐熱性もしくは耐摩耗性
に優れた機能性溶射皮膜をさらに施すことによって、こ
れらの機能性溶射皮膜がロール基材から剥離しやすい特
性を改善する。すなわち、ロール基材にWC−Co系溶
射皮膜を施し、その上に種々の機能性溶射皮膜を施した
溶射ロールを製作し、溶射皮膜の密着性を転動疲労試験
で調査した結果、図4に示すように、WC−Co系溶射
皮膜を下層に施していない溶射ロールよりも、WC−C
o系溶射皮膜を下層に施した溶射ロールの方が密着力が
向上し、現状のプロセスロールの交換寿命と同等以上の
寿命を有することが明らかになった。
【0010】WC−Co系溶射皮膜と機能性溶射皮膜と
の密着力については、二つの溶射ガンを用いて、下層の
WC−Co系溶射皮膜を溶射した後直ちに上層の機能性
溶射皮膜を溶射したり、もしくは下層のWC−Co系溶
射皮膜と上層の機能性溶射皮膜との界面近傍のみ、上層
溶射皮膜成分と下層溶射皮膜成分の存在割合を連続的に
変化させるなどの工夫によって溶射皮膜内部と同等の破
壊強度(密着力)をもたせることが可能である。従来の
溶射皮膜の剥離が、溶射皮膜内部の破壊によるものでは
なく、溶射皮膜とロール基材との界面からの剥離である
ことから、溶射皮膜内部の破壊強度と同等の強度(密着
力)をもつWC−Co系溶射皮膜と機能性溶射皮膜との
界面が先に剥離することは考えられない。実際、図4に
示したWC−Co系溶射皮膜と機能性溶射皮膜を有する
溶射ロールの転動疲労試験における剥離はすべてロール
基材とWC−Co系溶射皮膜の界面で発生しており、W
C−Co系溶射皮膜と機能性溶射皮膜の界面では発生し
なかった。
【0011】機能性溶射皮膜は、使用する箇所の必要特
性に応じて任意に選定し、溶射を施すことが可能であ
る。たとえば、熱間耐摩耗性を必要とする箇所には、高
温硬度の高いMo金属もしくはMoを主成分とした金属
化合物や、Al23 、Cr32 、TiO2 のいずれ
か1種もしくは2種以上を主成分としたセラミックもし
くはサーメット皮膜が好ましい。また、冷間耐摩耗性を
必要としている箇所には、Cr32 −20Ni−5A
lなどのような酸化物もしくは炭化物セラミックのいず
れか1種もしくは2種以上を主成分とするセラミック皮
膜もしくはサーメット皮膜が好ましい。耐熱性を必要と
している箇所には、Co、Ni、Crを1主成分とする
金属合金、たとえば、CoCrAlY、NiCr、Ni
CrAlYなどの合金などが好ましい。このほかにも、
耐焼付き性が要求される箇所には、Moを主成分とする
皮膜、たとえば、Mo単体、Mo−Ni合金などが好ま
しい。これらの皮膜はWC−Co系溶射皮膜との密着性
に優れ、WC−Co系溶射皮膜とロール基材との密着性
を上回る密着力を有している。
【0012】さらに、溶射皮膜の密着力を向上させるた
めには、WC−Co系溶射皮膜の原料粉末の少なくとも
90重量%以上の粉末の粒径を10μm以上100μm
以下に制御することが好ましい。溶射皮膜の密着性は、
溶射施工に用いる粉末粒子がロール基材に食い込み、接
合界面の面積が増えるほど向上する。従って、原料粉末
の質量が大きいものほど溶射ガンから射出される原料粉
末の運動エネルギーが大きくなり、被施工材、すなわち
ロール基材の表面に食い込む量が増加する。従って、粉
末粒径の大きいものを用いることによって、溶射皮膜の
密着性を高めることが可能である。他方、粉末粒径は施
工する膜厚をも考慮して決めなければならない。そこ
で、前記の密着性評価方法によって、最適な粉末粒径を
実験で調査した結果、使用する原料粉末の90重量%以
上の粉末粒径が10μm以上100μm以下であれば、
さらに一層密着性が向上し、特に、原料粉末の90重量
%以上の粉末粒径が15μm以上30μm以下であるも
のは、優れた密着性を示すことが明らかになった。
【0013】溶射皮膜を施す製鉄プロセスロール用のロ
ール基材には、アダマイトロール材、高クロム鋳鉄ロー
ル材、熱間ダイス鋼など種々のロール材質が使用されて
いるが、これらのロールの適正硬度があればWC−Co
系溶射皮膜との密着力が十分に維持できるので、ロール
基材の成分や組織等に左右されず、どのロール基材でも
本発明の効果を得ることができる。
【0014】
【実施例1】図5に示す2円筒型の転動疲労試験機によ
って、溶射ロールの密着性に及ぼす溶射皮膜の膜厚の影
響と、WC−Co系溶射皮膜のWC成分とCo成分の比
率の影響を調査した。試験片1のロール基材にはFe−
0.9wt%C−3wt%Cr鍛鋼ロール材を使用し、
表1、表2に示す各種溶射皮膜を施した。機能性溶射皮
膜の溶射にはガスフレーム溶射法、WC−Co系溶射皮
膜の溶射には大気溶射法を使用した。相手片2にはFe
−0.8wt%C−0.9wt%Cr鍛鋼ロール材を使
用した。そして、試験片1と相手片2を接触させ、荷重
を1000kgかけて転動疲労試験を行った。試験中は
冷却水5を試験片1と相手片2に供給し、常温に保って
各種溶射皮膜が剥離するまでの転動疲労回数(転動疲労
寿命)を調査した。その結果を表1、表2に示す。実施
例の高密着性溶射ロールは現在使用している圧延ロール
の交換寿命相当の転動疲労回数を上回っており、十分な
実用性を有していた。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【実施例2】2Hi型の熱間小型圧延機を用いて溶射ロ
ールの耐剥離性を調査した。表1に示すロールを用い
て、1000℃に加熱された厚さ:20mm、幅:10
0mm、長さ:300mmの材料を圧下率60%で圧延
した。そして、剥離が発生するまでのパス回数、すなわ
ち圧延された材料枚数を指標として溶射ロールの耐剥離
性を評価した。その結果、表1、表2に示すように、本
発明の高密着性溶射ロールは、現状のロール交換の寿命
パス数である約200パス以上の耐剥離性を有し、十分
実用可能であった。
【0018】
【実施例3】図5に示す2円筒型の転動疲労試験機によ
って、溶射ロールの密着性に及ぼす溶射皮膜の原料粉末
粒径の影響を調査した。試験片1のロール基材にはFe
−0.9wt%C−3wt%Cr鍛鋼ロール材を使用
し、表3に示す各種溶射皮膜を施した。機能性溶射皮膜
の溶射にはガスフレーム溶射法、WC−Co系溶射皮膜
の溶射には大気溶射法を使用した。相手片2にはFe−
0.8wt%C−0.9wt%Cr鍛鋼ロール材を使用
した。相手片2には曲率半径500mmの凸クラウンを
設けて、小さい荷重で大きな接触圧力をかけられるよう
にした。試験片1と相手片2を接触させる荷重は100
0kgとして、転動疲労試験を行った。試験中は冷却水
5を試験片1と相手片2に供給し、常温に保って実験を
行い、原料粉末粒径を変えた各種溶射皮膜が剥離するま
での転動疲労回数(転動疲労寿命)を調査した。その結
果を表3に示す。本発明により原料粉末の粒径を調整し
た溶射ロールの転動疲労回数は、現在使用している圧延
ロールの交換寿命相当の転動疲労回数だけでなく、原料
粉末の粒径を調整していない本発明の溶射ロールの転動
疲労回数をも上回り、さらに密着性に優れた溶射ロール
が得られた。
【0019】
【表3】
【0020】
【発明の効果】本発明により、溶射皮膜の剥離が原因で
使用できなかった溶射ロールが実用可能になり、優れた
機能性皮膜を自由に表面に付与することが可能になる。
それによって、ロールに要求される特性に応じた機能を
自由に付与することができ、ロール保有数を低減できる
とともに、従来のロールよりも寿命が延長されるので、
生産性向上および固定費低減などの効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】各種溶射皮膜の転動疲労回数を示す図である。
【図2】皮膜の転動疲労回数とCo添加量の関係を示す
図である。
【図3】皮膜の転動疲労回数と皮膜膜厚の関係を示す図
である。
【図4】下層にWC−Co溶射皮膜を施したときの転動
疲労回数を示す図である。
【図5】転動疲労試験機の概略を示す図である。
【符号の説明】
1 試験片 2 相手片 3 溶射皮膜 4 油圧装置 5 冷却水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 普康 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 加藤 治 北九州市戸畑区中原西2−18−12 株式会 社フジコー内 (72)発明者 尾崎 健一 北九州市戸畑区中原西2−18−12 株式会 社フジコー内 (72)発明者 吉村 武憲 北九州市戸畑区中原西2−18−12 株式会 社フジコー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール基材の表面に、77重量%以上9
    0重量%以下のタングステン炭化物(WC)と、10重
    量%以上23重量%以下のコバルト(Co)とからなる
    組成の溶射皮膜を施し、その皮膜の上にさらに機能性溶
    射皮膜を被覆したことを特徴とする高密着性溶射ロー
    ル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高密着性溶射ロールにお
    いて、WC−Co溶射皮膜の厚さが20μm以上200
    μm以下であることを特徴とする高密着性溶射ロール。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の高密着性溶射ロ
    ールにおいて、機能性溶射皮膜がMo、Ni、Cr、C
    o、Al、Y、Al23 、Cr32 、TiO2 のい
    ずれか1種もしくは2種以上を主成分とする金属、金属
    化合物、セラミックもしくはサーメットであることを特
    徴とする高密着性溶射ロール。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の高密着性溶
    射ロールにおいて、WC−Co溶射皮膜は、少なくとも
    90重量%以上の粉末の粒径が10μm以上100μm
    以下の原料粉末を溶射した皮膜であることを特徴とする
    高密着性溶射ロール。
JP8126350A 1995-05-02 1996-04-24 高密着性溶射ロール Withdrawn JPH0920975A (ja)

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