JPH09209116A - 溶射ヒータの電極とその製造法 - Google Patents

溶射ヒータの電極とその製造法

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JPH09209116A
JPH09209116A JP8039074A JP3907496A JPH09209116A JP H09209116 A JPH09209116 A JP H09209116A JP 8039074 A JP8039074 A JP 8039074A JP 3907496 A JP3907496 A JP 3907496A JP H09209116 A JPH09209116 A JP H09209116A
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JP
Japan
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electrode
resistance layer
layer
resistance
electrodes
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Application number
JP8039074A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Koya
敏行 小屋
Shoichi Goda
昭一 郷田
Tsukasa Sakurada
司 桜田
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COSMO DESIGN KK
Ebara Corp
Shinshu Ceramics Co Ltd
Original Assignee
COSMO DESIGN KK
Ebara Corp
Shinshu Ceramics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁不良とか、抵抗値の変動のない電極を形
成した溶射ヒータとその製造法を提供する。 【解決手段】 金属基板1上に、絶縁層2と抵抗層4の
溶射層を有し、該抵抗層に通電のための電極を設けた溶
射ヒータにおいて、前記電極が、ガス溶射で形成された
絶縁層2の上に、抵抗層4の一部に他の抵抗層より抵抗
率で1/2以下の材料を積層して通電部3とし、該通電
部3上に形成した電極6よりなることを特徴とする溶射
ヒータの電極としたものであり、前記ガス溶射で形成さ
れた絶縁層は、絶縁材の粒径分布が5〜50μmであ
り、膜厚が100〜500μmであり、また、前記通電
部が、抵抗層の上に銅又は銀を溶射した溶射層であり、
前記通電部上に形成した電極がハンダ付け又はろう付け
5されたリード線6であるのがよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶射ヒータに係
り、特に金属基板上に絶縁層と抵抗層を溶射により形成
させた通電により流体を加熱する溶射ヒータの電極とそ
の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】水、ガス、固体を電気加熱するポピュラ
ーな方法は、シーズヒータであるが、近年溶射ヒータが
面状で伝熱抵抗が小さい省エネルギーヒータとして、注
目されている。この技術として、例えば、天然砂鉄原料
を用いた面発熱皮膜の形成方法(特公平2−56425
号公報)、加熱用伝熱材料及び発熱体とそれを用いた加
熱装置(特開平5−214506号公報)などがある。
しかし、電極に関しては、融雪瓦(特開平1−2868
61号公報)及び溶射発熱体電極(特開平6−2158
56号公報)のみである。一方、ガス溶射で皮膜を製造
する技術としては、特公平3−60911号、特公平3
−65430号公報がある。
【0003】上記融雪瓦は、プラズマ溶射で電極はハン
ダで形成されている。しかし、基材がセラミックスのた
め絶縁抵抗は問題がない。しかし、基材が金属のときは
通常のガス及び電気溶射で絶縁層を構成すると、ポーラ
スな被膜となり、フラックス、ハンダ及びろうが浸透し
て絶縁不良の原因となり危険である。同時に、作業温度
が、230℃、800℃程度であるため抵抗層の酸化に
依る抵抗値の上昇が派生して、品質管理上問題となる。
特に、800℃では皮膜が局所的に膨張しクラックが発
生し、ろう等の浸透や抵抗値の変動の影響が大きい。一
方、通常、リード線は樹脂で被われた銅線のため、耐熱
温度は50℃程度であり、発熱の抵抗層に直接ハンダづ
けは危険である。また、溶射皮膜の密着力が小さいた
め、リード線にはターミナルを設ける方が良い。これら
の問題を解決しないと500℃程度の遠赤外溶射ヒータ
が製造できない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決し、絶縁不良とか、抵抗値の変動のない溶射ヒー
タの電極とその製造法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、金属基板上に絶縁層と抵抗層の溶射層
を有し、該抵抗層に通電のための電極を設けた溶射ヒー
タにおいて、前記電極が、ガス溶射で形成された絶縁層
の上に、抵抗層の一部に他の抵抗層より抵抗率で1/2
以下の材料を積層して通電部とし、該通電部上に形成し
た電極よりなることを特徴とする溶射ヒータの電極とし
たものである。前記溶射ヒータの電極において、ガス溶
射で形成された絶縁層は、絶縁材の粒径分布が5〜50
μmであり、膜厚が100〜500μmであり、また、
前記通電部が、抵抗層の上に銅又は銀を溶射した溶射層
であり、前記通電部上に形成した電極がハンダ付け又は
ろう付けされたリード線であるのがよい。また、本発明
では、金属基板上に、ガス溶射で絶縁層及び抵抗層を形
成し、該抵抗層に通電のための電極を形成する溶射ヒー
タの電極の製造法において、前記抵抗層の一部を他の抵
抗層より抵抗率で1/2以下となる材料を溶射して通電
部を形成し、形成した通電部にリード線をハンダ付け又
はろう付けすることとしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明では、電極部抵抗層の上に
抵抗材より抵抗率が1/2以下の材料で、例えばハンダ
の時には銅、ろうの時には銀を溶射して、通電部を設け
てこの部分の抵抗が無視できるようにしたことにより、
電極製造時に熱処理を行うと抵抗層の抵抗が変動する問
題を解決した。また、この通電部を延長すれば、この部
分は発熱微小のため、抵抗層温度より低くなることか
ら、リード線の発熱が容易にクリヤーできた。また、高
温で特に、大型の基材の時には、通電部抵抗層以外も加
熱されるため、通電部抵抗層を除いてセラミックスをコ
ーティングする手段を用いると酸化防止できる。
【0007】これらの手段を講じることにより、抵抗層
の抵抗値の管理は膜厚で行うことができた。この時、ハ
ンダ等が被膜の酸化防止及び封孔処理となるため、空気
中の水分吸着による絶縁抵抗の維持の作用がある。その
後、リード線等をハンダ及びろうで通電部抵抗層に固着
して電極とする。リード線が通電部抵抗層にポイントで
ついても、電流は銅及び銀溶射により、面状の抵抗層に
ほぼ均一に流れる作用がある。また、溶射は上記のガス
溶射で、特に絶縁層はその材料の粒径分布が5〜50μ
mで製造すると緻密な皮膜でクラックもなく、ハンダ等
の浸透を防止できた。なお、低抵抗率材料のスズ、銅、
アルミニウム、ニッケル、銀等の溶射の代用として、塗
布等でもよい。また、大電流の時はリード線を板状に変
えてもよい。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。 実施例1 図1は、本発明の溶射ヒータの概略構成を示す斜視図で
ある。図1において、1は基材、2は絶縁層、3は銅又
は銀の通電部抵抗層、4は抵抗層、5はハンダ又は銀ろ
う付け、6はリード線の電極、7はセラミックのターミ
ナルである。50×50mm、厚さ6.0mmのステン
レス板を基材に絶縁層膜厚を変えてリード線をハンダ付
けし電極を作成して絶縁抵抗試験をおこなった。
【0009】 溶射条件; ガス:アセチレン1.3m3 /hr、酸素2.2m3 /hr 距離:75mm 材料; 絶縁層:アルミナ、粒径分布5〜50μm、 抵抗層:ニッケルクロム、同上、 通電部抵抗層: 銅、 同上、 絶縁層膜厚:50,100,200,300,500μm、 なお、抵抗と通電部抵抗層膜厚は30μmである。上
記、5種類のサンプルにリード線をハンダで固着した
後、絶縁抵抗計でDC500Vをステンレスとリード線
間に印加したところ、膜厚100μm以上は10MΩ以
上であった。
【0010】実施例2 同様に銀ろう付け電極を作成し絶縁抵抗及び抵抗値の試
験をした。但し、絶縁層膜厚は200μmとした。ま
た、通電部抵抗層は銀を用いた。それ以外の抵抗層は通
常のセラミックコーティングを施し、800℃の電気炉
に30分保持し、その後放冷のサイクルを10回実施し
た。その結果、絶縁抵抗は100MΩであり、4端子抵
抗測定器による抵抗は0.30Ωで変動率3.0%であ
った。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、抵抗層の上に、抵抗率
が1/2以下の通電部を形成したことによりこの部分の
抵抗が無視でき、熱処理を行うと抵抗層の抵抗が変動す
る問題がなくなり、溶射をガス溶射で行うことにより、
絶縁層が、緻密な皮膜でクラックもなく形成でき、ハン
ダ等の浸透を防止できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶射ヒータの概略構成を示す斜視図。
【符号の説明】
1:基材、2:絶縁層、3:銅又は銀の通電部抵抗層、
4:抵抗層、5:ハンダ又は銀ろう付け、6:リード線
の電極、7:セラミックのターミナル、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小屋 敏行 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 郷田 昭一 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 桜田 司 長野県木曽郡上松町大字荻原字川向諸原 139番地3株式会社信州セラミックス内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属基板上に絶縁層と抵抗層の溶射層を
    有し、該抵抗層に通電のための電極を設けた溶射ヒータ
    において、前記電極が、ガス溶射で形成された絶縁層の
    上に、抵抗層の一部に他の抵抗層より抵抗率で1/2以
    下の材料を積層して通電部とし、該通電部上に形成した
    電極よりなることを特徴とする溶射ヒータの電極。
  2. 【請求項2】 前記ガス溶射で形成された絶縁層は、絶
    縁材の粒径分布が5〜50μmであり、膜厚が100〜
    500μmであることを特徴とする請求項1記載の溶射
    ヒータの電極。
  3. 【請求項3】 前記通電部が、抵抗層の上に銅又は銀を
    溶射した溶射層であり、前記通電部上に形成した電極が
    ハンダ付け又はろう付けされたリード線であることを特
    徴とする請求項1記載の溶射ヒータの電極。
  4. 【請求項4】 金属基板上に、ガス溶射で絶縁層及び抵
    抗層を形成し、該抵抗層に通電のための電極を形成する
    溶射ヒータの電極の製造法において、前記抵抗層の一部
    を他の抵抗層より抵抗率で1/2以下となる材料を溶射
    して通電部を形成し、形成した通電部にリード線をハン
    ダ付け又はろう付けすることを特徴とする溶射ヒータの
    電極の製造法。
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