JPH09208426A - 粉体化粧料 - Google Patents
粉体化粧料Info
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- JPH09208426A JPH09208426A JP3755896A JP3755896A JPH09208426A JP H09208426 A JPH09208426 A JP H09208426A JP 3755896 A JP3755896 A JP 3755896A JP 3755896 A JP3755896 A JP 3755896A JP H09208426 A JPH09208426 A JP H09208426A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】肌の毛穴、粗いキメ、小皺等の構造的欠点を見
え難くする効果に優れていると共に、肌上での伸びが良
く、経時での化粧崩れがない粉体化粧料を提供すること
を目的とする。 【解決手段】(A)平均一次粒子径が0.001〜0.
1μmの微粒子粉体と薄片状粉体からなる混合粉体表面
をアシル化アミノ酸にて均一に被覆処理して得られた改
質粉体を0.5〜30重量%と、(B)多価アルコール
を0.2〜10重量%とを含有する粉体化粧料。
え難くする効果に優れていると共に、肌上での伸びが良
く、経時での化粧崩れがない粉体化粧料を提供すること
を目的とする。 【解決手段】(A)平均一次粒子径が0.001〜0.
1μmの微粒子粉体と薄片状粉体からなる混合粉体表面
をアシル化アミノ酸にて均一に被覆処理して得られた改
質粉体を0.5〜30重量%と、(B)多価アルコール
を0.2〜10重量%とを含有する粉体化粧料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉体化粧料に関
し、さらに詳しくは、毛穴、粗いキメ、小皺等の肌の構
造的欠点を見え難くする効果と使用感に優れた粉体化粧
料に関する。
し、さらに詳しくは、毛穴、粗いキメ、小皺等の肌の構
造的欠点を見え難くする効果と使用感に優れた粉体化粧
料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ファン
デーションや白粉等の粉体化粧料においては、容貌の修
正という機能は粉体化粧料の特に重要な機能の一つであ
るが、最近は容貌の修正という機能の中でも特に、毛
穴、粗いキメ、小皺等の肌の構造的欠点を見え難くする
効果に優れた粉体化粧料が強く望まれるようになってき
た。
デーションや白粉等の粉体化粧料においては、容貌の修
正という機能は粉体化粧料の特に重要な機能の一つであ
るが、最近は容貌の修正という機能の中でも特に、毛
穴、粗いキメ、小皺等の肌の構造的欠点を見え難くする
効果に優れた粉体化粧料が強く望まれるようになってき
た。
【0003】従来、粉体化粧料には、体質顔料として、
マイカ、タルク、セリサイト等の顔料が配合されている
が、これらの顔料は、肌の凹凸が少ない部分においては
綺麗な化粧塗膜を形成できるが、肌の小皺や粗いキメ、
大きな毛穴等のある部分については、キメや毛穴等に粉
体化粧料の顔料が溜まったり、また皺にひっ掛かるよう
に付いたりし、肌への付着状態が不均一なため、均一で
綺麗に見える化粧塗膜が形成できないという欠点を有し
ている。
マイカ、タルク、セリサイト等の顔料が配合されている
が、これらの顔料は、肌の凹凸が少ない部分においては
綺麗な化粧塗膜を形成できるが、肌の小皺や粗いキメ、
大きな毛穴等のある部分については、キメや毛穴等に粉
体化粧料の顔料が溜まったり、また皺にひっ掛かるよう
に付いたりし、肌への付着状態が不均一なため、均一で
綺麗に見える化粧塗膜が形成できないという欠点を有し
ている。
【0004】また、上記体質顔料にナイロン末、球状シ
リカ等の球状粒子を併用した場合には、球状粒子による
滑り性が付与されるため、凹凸部分における粉体化粧料
の不均一さが低減され、化粧塗膜はより均一で綺麗に見
える。しかしながら、それでも十分に構造的凹凸を見え
難くするとは言い難く、その上、肌への付着性が損なわ
れるため、経時での化粧崩れが起きやすい。
リカ等の球状粒子を併用した場合には、球状粒子による
滑り性が付与されるため、凹凸部分における粉体化粧料
の不均一さが低減され、化粧塗膜はより均一で綺麗に見
える。しかしながら、それでも十分に構造的凹凸を見え
難くするとは言い難く、その上、肌への付着性が損なわ
れるため、経時での化粧崩れが起きやすい。
【0005】すなわち、従来の体質顔料を配合した粉体
化粧料では、毛穴、粗いキメ、小皺等の肌の構造的欠点
を十分に見え難くすることは非常に困難である。したが
って、これらを十分に満足させ、肌上での伸びが良く、
経時での化粧崩れのない粉体化粧料の開発が望まれてい
る。
化粧料では、毛穴、粗いキメ、小皺等の肌の構造的欠点
を十分に見え難くすることは非常に困難である。したが
って、これらを十分に満足させ、肌上での伸びが良く、
経時での化粧崩れのない粉体化粧料の開発が望まれてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは以上の点を
鑑み、鋭意検討した結果、肌の凹凸部においても十分な
滑り性、分散性を有すると共に、十分な付着性を有し、
結果として均一な付着状態を実現できる粉体と、肌への
親和性の高い成分を有効に粉体化粧料に配合すれば、毛
穴、粗いキメ、小皺等の肌の構造的欠点を十分に見え難
くする粉体化粧料が得られると共に、肌上での伸びが良
く、経時での化粧崩れのない粉体化粧料を得ることがで
きることを見出し、本発明を完成するにいたった。
鑑み、鋭意検討した結果、肌の凹凸部においても十分な
滑り性、分散性を有すると共に、十分な付着性を有し、
結果として均一な付着状態を実現できる粉体と、肌への
親和性の高い成分を有効に粉体化粧料に配合すれば、毛
穴、粗いキメ、小皺等の肌の構造的欠点を十分に見え難
くする粉体化粧料が得られると共に、肌上での伸びが良
く、経時での化粧崩れのない粉体化粧料を得ることがで
きることを見出し、本発明を完成するにいたった。
【0007】すなわち、本発明は、(A)平均一次粒子
径が0.001〜0.1μmの微粒子粉体と薄片状粉体
からなる混合粉体表面をアシル化アミノ酸により均一に
被覆処理して得られる改質粉体を0.5〜30重量%
と、(B)多価アルコールを0.2〜10重量%とを含
有することを特徴とする粉体化粧料にある。
径が0.001〜0.1μmの微粒子粉体と薄片状粉体
からなる混合粉体表面をアシル化アミノ酸により均一に
被覆処理して得られる改質粉体を0.5〜30重量%
と、(B)多価アルコールを0.2〜10重量%とを含
有することを特徴とする粉体化粧料にある。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で(A)成分の原料として
使用する微粒子粉体は、0.001〜0.1μmの平均
一次粒子径を有するものであれば特に限定されず、微粒
子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子シリカ等が挙げ
られる。微粒子粉体の平均一次粒子径が0.001μm
未満では、得られる粉体化粧料の使用感が悪くなるとと
もに、原料の工業的生産が困難であり、また平均一次粒
子径が0.1μmを超えると、粉体化粧料を肌に塗布し
た時、化粧膜が白っぽくなるので、微粒子粉体の平均一
次粒子径としては、0.001〜0.1μmの範囲であ
ることが必要である。平均一次粒子径の測定方法として
は、例えば走査型もしくは透過型電子顕微鏡観察にて粉
体の粒子径を測定する方法が挙げられる。
使用する微粒子粉体は、0.001〜0.1μmの平均
一次粒子径を有するものであれば特に限定されず、微粒
子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子シリカ等が挙げ
られる。微粒子粉体の平均一次粒子径が0.001μm
未満では、得られる粉体化粧料の使用感が悪くなるとと
もに、原料の工業的生産が困難であり、また平均一次粒
子径が0.1μmを超えると、粉体化粧料を肌に塗布し
た時、化粧膜が白っぽくなるので、微粒子粉体の平均一
次粒子径としては、0.001〜0.1μmの範囲であ
ることが必要である。平均一次粒子径の測定方法として
は、例えば走査型もしくは透過型電子顕微鏡観察にて粉
体の粒子径を測定する方法が挙げられる。
【0009】また、本発明で(A)成分の原料として使
用する薄片状粉体としては、微粒子粉体の凝集を抑制
し、分散性を高める働きがある粉体であれば特に限定さ
れない。ここでの薄片状粉体とは、板状粉体、鱗片状粉
体を含み、好ましくは長径に対する厚みが0.001〜
0.15の範囲にあるものをさす。この範囲であると、
微粒子粉体の凝集を抑制し、均一に分散させる能力が非
常に高い。これら薄片状粉体としては、例えば、硫酸バ
リウム、シルクパウダー、タルク、セリサイト、カオリ
ン、雲母チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
珪酸アルミニウム、硫酸マグネシウム等、及びこれらの
表面処理粉体から選ばれる1種または2種以上が挙げら
れる。このうち、使用感触に優れ、微粒子粉体の分散効
果の高い硫酸バリウムが特に好ましい。
用する薄片状粉体としては、微粒子粉体の凝集を抑制
し、分散性を高める働きがある粉体であれば特に限定さ
れない。ここでの薄片状粉体とは、板状粉体、鱗片状粉
体を含み、好ましくは長径に対する厚みが0.001〜
0.15の範囲にあるものをさす。この範囲であると、
微粒子粉体の凝集を抑制し、均一に分散させる能力が非
常に高い。これら薄片状粉体としては、例えば、硫酸バ
リウム、シルクパウダー、タルク、セリサイト、カオリ
ン、雲母チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
珪酸アルミニウム、硫酸マグネシウム等、及びこれらの
表面処理粉体から選ばれる1種または2種以上が挙げら
れる。このうち、使用感触に優れ、微粒子粉体の分散効
果の高い硫酸バリウムが特に好ましい。
【0010】本発明に使用する薄片状粉体の量は、粉体
の種類、大きさ、形状によって異なるが、微粒子粉体1
00重量部に対して2.5〜50重量部であることが好
ましい。この範囲であると、微粒子粉体の高い付着性を
維持したままで、改質粉体の透明性を高める効果、感触
を滑らかにする効果を十分に発揮することができる。
の種類、大きさ、形状によって異なるが、微粒子粉体1
00重量部に対して2.5〜50重量部であることが好
ましい。この範囲であると、微粒子粉体の高い付着性を
維持したままで、改質粉体の透明性を高める効果、感触
を滑らかにする効果を十分に発揮することができる。
【0011】本発明において微粒子粉体と薄片状粉体と
から混合粉体を得る方法は、例えば、両者をジューサー
ミキサー等を用いて乾式混合させる方法、または水、エ
タノール等の適当な溶媒中に両者を入れてよく撹拌した
後、溶媒を除去し、乾燥、粉砕を行う方法等が挙げられ
る。
から混合粉体を得る方法は、例えば、両者をジューサー
ミキサー等を用いて乾式混合させる方法、または水、エ
タノール等の適当な溶媒中に両者を入れてよく撹拌した
後、溶媒を除去し、乾燥、粉砕を行う方法等が挙げられ
る。
【0012】さらに、本発明で(A)成分の原料として
使用するアシル化アミノ酸としては、N−ラウロイル−
L−リジン、N−ラウロイル−D−リジン、N−パルミ
トイル−L−リジン、N−ステアロイル−L−リジン等
のリジン誘導体、N−パルミトイル−L−セリン、N−
ステアロイル−L−セリン等のセリン誘導体等の長鎖脂
肪族アシル基をもつアシル化アミノ酸が挙げられる。こ
のうち、本発明の効果を顕著に発揮でき、また原料コス
トの点から、N−ラウロイル−L−リジンが特に好まし
い。
使用するアシル化アミノ酸としては、N−ラウロイル−
L−リジン、N−ラウロイル−D−リジン、N−パルミ
トイル−L−リジン、N−ステアロイル−L−リジン等
のリジン誘導体、N−パルミトイル−L−セリン、N−
ステアロイル−L−セリン等のセリン誘導体等の長鎖脂
肪族アシル基をもつアシル化アミノ酸が挙げられる。こ
のうち、本発明の効果を顕著に発揮でき、また原料コス
トの点から、N−ラウロイル−L−リジンが特に好まし
い。
【0013】本発明に使用するアシル化アミノ酸の量
は、微粒子粉体と薄片状粉体からなる混合粉体100重
量部に対して0.5〜50重量部が好ましい。この範囲
であると、混合粉体の肌への付着性を損なうことなく、
改質粉体に十分な滑らかさを付与することができる。
は、微粒子粉体と薄片状粉体からなる混合粉体100重
量部に対して0.5〜50重量部が好ましい。この範囲
であると、混合粉体の肌への付着性を損なうことなく、
改質粉体に十分な滑らかさを付与することができる。
【0014】本発明において、微粒子粉体と薄片状粉体
からなる混合粉体表面をアシル化アミノ酸で被覆する方
法としては、本発明の目的の点から混合粉体の表面をア
シル化アミノ酸で均一に被覆できる方法であれば特に限
らない。例えば、湿式での被覆方法が挙げられる。湿式
で被覆する方法としては、例えば、適当な溶媒中に混合
粉体を均一に分散させたところに、適当な溶媒に溶解さ
せたアシル化アミノ酸を添加して、pH制御や温度制御
等の適当な方法を用いて混合粉体表面にアシルアミノ酸
を再析出させた後、濾過、乾燥、粉砕を行う方法があ
る。
からなる混合粉体表面をアシル化アミノ酸で被覆する方
法としては、本発明の目的の点から混合粉体の表面をア
シル化アミノ酸で均一に被覆できる方法であれば特に限
らない。例えば、湿式での被覆方法が挙げられる。湿式
で被覆する方法としては、例えば、適当な溶媒中に混合
粉体を均一に分散させたところに、適当な溶媒に溶解さ
せたアシル化アミノ酸を添加して、pH制御や温度制御
等の適当な方法を用いて混合粉体表面にアシルアミノ酸
を再析出させた後、濾過、乾燥、粉砕を行う方法があ
る。
【0015】このようにして得られる改質粉体は、微粒
子粉体が薄片状粉体のまわりに均一に分散している状態
のままアシル化アミノ酸が薄い層で一様に均一に覆って
いる形態をとっており、肌の凹凸部においても十分な滑
り性、分散性を有すると共に、十分な付着性を有する粉
体である。
子粉体が薄片状粉体のまわりに均一に分散している状態
のままアシル化アミノ酸が薄い層で一様に均一に覆って
いる形態をとっており、肌の凹凸部においても十分な滑
り性、分散性を有すると共に、十分な付着性を有する粉
体である。
【0016】本発明において、(A)成分である上記改
質粉体の粉体化粧料中への配合する量は、その製品の特
性によって変化するが、粉体化粧料の総量に対して0.
5〜30重量%配合することが必要である。0.5重量
%未満だと本発明の十分な効果が得られず、30重量%
を超えると塗布時の伸びが重くなる。したがって、上記
の配合量の範囲内で改質粉体を配合する必要がある。
質粉体の粉体化粧料中への配合する量は、その製品の特
性によって変化するが、粉体化粧料の総量に対して0.
5〜30重量%配合することが必要である。0.5重量
%未満だと本発明の十分な効果が得られず、30重量%
を超えると塗布時の伸びが重くなる。したがって、上記
の配合量の範囲内で改質粉体を配合する必要がある。
【0017】本発明で(B)成分として併用される多価
アルコールとは分子内に2個以上の水酸基を有する化合
物であり、他の化粧品用油剤と比較して極性が高いため
に肌上の水分を介して肌への親和性が非常に高い性質を
有する。そのために本発明の改質粉体の肌への付着性を
一層高める成分となり、本発明の粉体化粧料に肌上での
滑り性を損なわない範囲で、荒いキメや小皺、角質の剥
離した部分への付着性を向上させると共に適度な肌馴染
みを付与する働きをする。かかる多価アルコールとして
は、通常化粧品用油剤として使用されているものであれ
ば特に限定されず、例えば、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、1,3ブチレングリコール、グ
リセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール等が挙げられる。
アルコールとは分子内に2個以上の水酸基を有する化合
物であり、他の化粧品用油剤と比較して極性が高いため
に肌上の水分を介して肌への親和性が非常に高い性質を
有する。そのために本発明の改質粉体の肌への付着性を
一層高める成分となり、本発明の粉体化粧料に肌上での
滑り性を損なわない範囲で、荒いキメや小皺、角質の剥
離した部分への付着性を向上させると共に適度な肌馴染
みを付与する働きをする。かかる多価アルコールとして
は、通常化粧品用油剤として使用されているものであれ
ば特に限定されず、例えば、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、1,3ブチレングリコール、グ
リセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール等が挙げられる。
【0018】本発明において、(B)成分である多価ア
ルコールの粉体化粧料中へ配合する量は、粉体化粧料中
の総量に対して、0.2〜10重量%である必要があ
り、さらに好ましくは0.5〜5重量%である。0.2
重量%未満では粉体化粧料の肌への十分な付着性が付与
されず、10重量%を超えると肌上での伸びが重くな
る。したがって、上記の配合量の範囲内で多価アルコー
ルを配合する必要がある。
ルコールの粉体化粧料中へ配合する量は、粉体化粧料中
の総量に対して、0.2〜10重量%である必要があ
り、さらに好ましくは0.5〜5重量%である。0.2
重量%未満では粉体化粧料の肌への十分な付着性が付与
されず、10重量%を超えると肌上での伸びが重くな
る。したがって、上記の配合量の範囲内で多価アルコー
ルを配合する必要がある。
【0019】本発明の粉体化粧料とは、例えば、パウダ
ーファンデーション、パウダーアイシャドウ、白粉、リ
キッドファンデーション、油性フアンデーション等であ
るが、本発明の効果が最も顕著に発揮されるのは、パウ
ダーファンデーション、パウダーアイシャドウ、白粉等
のパウダー状のもの、またはそれらの打型品である。
ーファンデーション、パウダーアイシャドウ、白粉、リ
キッドファンデーション、油性フアンデーション等であ
るが、本発明の効果が最も顕著に発揮されるのは、パウ
ダーファンデーション、パウダーアイシャドウ、白粉等
のパウダー状のもの、またはそれらの打型品である。
【0020】本発明の粉体化粧料には、本発明の改質粉
体及び多価アルコールの他に、通常の粉体化粧料に使用
される粉体類、着色剤、油剤、保湿剤、界面活性剤、殺
菌剤、香料、溶剤、塩類、粘剤、高分子、防腐剤等を同
時に配合することができる。特に、粉体類については従
来公知の無機粉体、有機粉体、色素、及びこれらの複合
粉体及びシリコーン処理、フッ素化合物処理、金属石鹸
処理、油剤処理等の表面処理を施した粉体類が挙げられ
る。また、場合によっては本発明の改質微粒子酸化亜鉛
系粉体をさらに従来公知の表面処理手法で表面処理した
ものも使用できる。
体及び多価アルコールの他に、通常の粉体化粧料に使用
される粉体類、着色剤、油剤、保湿剤、界面活性剤、殺
菌剤、香料、溶剤、塩類、粘剤、高分子、防腐剤等を同
時に配合することができる。特に、粉体類については従
来公知の無機粉体、有機粉体、色素、及びこれらの複合
粉体及びシリコーン処理、フッ素化合物処理、金属石鹸
処理、油剤処理等の表面処理を施した粉体類が挙げられ
る。また、場合によっては本発明の改質微粒子酸化亜鉛
系粉体をさらに従来公知の表面処理手法で表面処理した
ものも使用できる。
【0021】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を詳
細に説明する。尚、評価試験は下記官能特性試験方法で
行った。
細に説明する。尚、評価試験は下記官能特性試験方法で
行った。
【0022】官能特性試験方法 実施例と比較例の粉体化粧料について、専門パネラー2
0名による官能試験を行い、粉体化粧料の使用時の「肌
上での伸び」、「荒いキメや小皺等の目立たなさ」、
「経時での化粧崩れがない」の3項目について評価し
た。評価は次の5段階(5;非常に良い、4;良い、
3;普通、2;悪い、1;非常に悪い)にて判定し、2
0名の平均値を表3および表4に示した。
0名による官能試験を行い、粉体化粧料の使用時の「肌
上での伸び」、「荒いキメや小皺等の目立たなさ」、
「経時での化粧崩れがない」の3項目について評価し
た。評価は次の5段階(5;非常に良い、4;良い、
3;普通、2;悪い、1;非常に悪い)にて判定し、2
0名の平均値を表3および表4に示した。
【0023】製造例1(実施例1、比較例1〜4で使用
する改質粉体の製造) 微粒子酸化亜鉛(平均一次粒子径 0.02μm)76
gと板状硫酸バリウム(長径3〜10μm、短径1〜5
μm、厚さ0.1〜0.3μm)19gをジューサーミ
キサーを用いてよく撹拌混合させた。これを6N塩酸
6.9g、精製水650gの混合溶液に超音波を併用し
たスターラー撹拌により15分間分散した。これに、N
−ラウロイル−L−リジン5gを5N水酸化ナトリウム
水溶液8.7g、精製水65gの混合溶液に溶解させた
ものをゆっくりと20分間かけて添加し、混合粉体表面
に再析出させた。ついで、pHメーターにて溶液のpH
を確認しながら1N塩酸あるいは1N水酸化ナトリウム
水溶液を用いて中和を完成させた後、さらに15分間攪
拌を行った。そして分散液を減圧濾過し、さらに数度水
洗した後、塩分計にて塩化ナトリウムが完全に除去され
ていることを確認した。得られた粉体を金属バットに移
し、85℃に設定した送風乾燥機にて12時間乾燥を行
った。乾燥が終わった粉体はミキサーを用いて粉砕し、
改質粉体98.2g(収率98.2%)を得た。
する改質粉体の製造) 微粒子酸化亜鉛(平均一次粒子径 0.02μm)76
gと板状硫酸バリウム(長径3〜10μm、短径1〜5
μm、厚さ0.1〜0.3μm)19gをジューサーミ
キサーを用いてよく撹拌混合させた。これを6N塩酸
6.9g、精製水650gの混合溶液に超音波を併用し
たスターラー撹拌により15分間分散した。これに、N
−ラウロイル−L−リジン5gを5N水酸化ナトリウム
水溶液8.7g、精製水65gの混合溶液に溶解させた
ものをゆっくりと20分間かけて添加し、混合粉体表面
に再析出させた。ついで、pHメーターにて溶液のpH
を確認しながら1N塩酸あるいは1N水酸化ナトリウム
水溶液を用いて中和を完成させた後、さらに15分間攪
拌を行った。そして分散液を減圧濾過し、さらに数度水
洗した後、塩分計にて塩化ナトリウムが完全に除去され
ていることを確認した。得られた粉体を金属バットに移
し、85℃に設定した送風乾燥機にて12時間乾燥を行
った。乾燥が終わった粉体はミキサーを用いて粉砕し、
改質粉体98.2g(収率98.2%)を得た。
【0024】上記製造例1で得られた改質粉体は、電子
顕微鏡と赤外線吸収スペクトル分析により、添加したN
−ラウロイル−L−リジンの殆ど全てが混合粉体表面に
均一に被覆されていることを確認した。すなわち、改質
粉体の電子顕微鏡による観察結果から、微粒子酸化亜鉛
が薄片状粉体のまわりに均一に分散している状態のまま
N−ラウロイル−L−リジンが薄い層で一様に均一に覆
っている形態をとっていることが確認できた。
顕微鏡と赤外線吸収スペクトル分析により、添加したN
−ラウロイル−L−リジンの殆ど全てが混合粉体表面に
均一に被覆されていることを確認した。すなわち、改質
粉体の電子顕微鏡による観察結果から、微粒子酸化亜鉛
が薄片状粉体のまわりに均一に分散している状態のまま
N−ラウロイル−L−リジンが薄い層で一様に均一に覆
っている形態をとっていることが確認できた。
【0025】製造例2(実施例2、比較例5〜7で使用
する改質粉体の製造) 微粒子酸化チタン(平均一次粒子径 0.07μm)7
6gと製造例1で用いた板状硫酸バリウム19gをジュ
ーサーミキサーを用いてよく撹拌混合させた。これを6
N塩酸6.9g、精製水650gの混合溶液に超音波を
併用したスターラー撹拌により15分間分散した。これ
に、N−ラウロイル−L−リジン5gを5N水酸化ナト
リウム水溶液8.7g、精製水65gの混合溶液に溶解
させたものをゆっくりと20分間かけて添加し、混合粉
体表面に再析出させた。さらに製造例1と同様の操作を
経て、改質粉体98.0g(収率98.0%)を得た。
得られた改質粉体は電子顕微鏡と赤外線吸収スペクトル
分析により、添加したN−ラウロイル−L−リジンの殆
ど全てが混合粉体表面に均一に被覆されていることを確
認した。
する改質粉体の製造) 微粒子酸化チタン(平均一次粒子径 0.07μm)7
6gと製造例1で用いた板状硫酸バリウム19gをジュ
ーサーミキサーを用いてよく撹拌混合させた。これを6
N塩酸6.9g、精製水650gの混合溶液に超音波を
併用したスターラー撹拌により15分間分散した。これ
に、N−ラウロイル−L−リジン5gを5N水酸化ナト
リウム水溶液8.7g、精製水65gの混合溶液に溶解
させたものをゆっくりと20分間かけて添加し、混合粉
体表面に再析出させた。さらに製造例1と同様の操作を
経て、改質粉体98.0g(収率98.0%)を得た。
得られた改質粉体は電子顕微鏡と赤外線吸収スペクトル
分析により、添加したN−ラウロイル−L−リジンの殆
ど全てが混合粉体表面に均一に被覆されていることを確
認した。
【0026】実施例1、比較例1〜4(パウダーファン
デーション) 表1の処方に従い、パウダーファンデーションを作製し
た。尚、改質粉体は製造例1で製造したものを用いた。
デーション) 表1の処方に従い、パウダーファンデーションを作製し
た。尚、改質粉体は製造例1で製造したものを用いた。
【0027】
【表1】
【0028】粉体をミキサーを用いて混合した後、油剤
成分を加えてさらに混合を行った。得られた混合粉体を
60メッシュに通した後、金型を用いて金皿に打型し、
製品のパウダーファンデーションを得た。
成分を加えてさらに混合を行った。得られた混合粉体を
60メッシュに通した後、金型を用いて金皿に打型し、
製品のパウダーファンデーションを得た。
【0029】実施例2、比較例5〜7(パウダーアイシ
ャドウ) 表2の処方に従い、パウダーアイシャドウを作製した。
尚、改質粉体は製造例2で製造したものを用いた。
ャドウ) 表2の処方に従い、パウダーアイシャドウを作製した。
尚、改質粉体は製造例2で製造したものを用いた。
【0030】
【表2】
【0031】粉体をミキサーを用いて混合した後、油剤
成分を加えてさらに混合を行った。得られた混合粉体を
60メッシュに通した後、金型を用いて金皿に打型し、
製品のパウダーアイシャドウを得た。
成分を加えてさらに混合を行った。得られた混合粉体を
60メッシュに通した後、金型を用いて金皿に打型し、
製品のパウダーアイシャドウを得た。
【0032】実施例1及び比較例1〜4の官能特性試験
の結果を表3に示す。
の結果を表3に示す。
【0033】
【表3】
【0034】表3の結果より、実施例1は官能特性試験
の全ての評価項目において比較例1〜4に比べ優れてい
た。
の全ての評価項目において比較例1〜4に比べ優れてい
た。
【0035】次に実施例2及び比較例5〜7の官能特性
試験の結果を表4に示す。
試験の結果を表4に示す。
【0036】
【表4】
【0037】表4の結果より、実施例2は官能特性試験
の全ての評価項目において比較例5〜7に比べ優れてい
た。
の全ての評価項目において比較例5〜7に比べ優れてい
た。
【0038】
【発明の効果】以上のことから、本発明は、微粒子粉体
と薄片状粉体からなる混合粉体表面をアシル化アミノ酸
により均一に被覆処理して得られる改質粉体と、多価ア
ルコールとを配合することにより、毛穴、粗いキメ、小
皺等の肌の構造的欠点を見え難くする効果に優れている
と共に、肌上での伸びが良く、経時での化粧崩れのない
粉体化粧料を提供することは明らかである。
と薄片状粉体からなる混合粉体表面をアシル化アミノ酸
により均一に被覆処理して得られる改質粉体と、多価ア
ルコールとを配合することにより、毛穴、粗いキメ、小
皺等の肌の構造的欠点を見え難くする効果に優れている
と共に、肌上での伸びが良く、経時での化粧崩れのない
粉体化粧料を提供することは明らかである。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)平均一次粒子径が0.001〜
0.1μmの微粒子粉体と薄片状粉体からなる混合粉体
表面をアシル化アミノ酸により均一に被覆処理して得ら
れる改質粉体を0.5〜30重量%と、(B)多価アル
コールを0.2〜10重量%とを含有することを特徴と
する粉体化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3755896A JPH09208426A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 粉体化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3755896A JPH09208426A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 粉体化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09208426A true JPH09208426A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=12500855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3755896A Pending JPH09208426A (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 粉体化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09208426A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011025252A2 (ko) * | 2009-08-26 | 2011-03-03 | 주식회사 선진화학 | 개질된 분체의 제조방법 |
KR101394638B1 (ko) * | 2013-03-26 | 2014-05-12 | 주식회사 선진화학 | 개질된 분체의 제조방법 |
-
1996
- 1996-01-30 JP JP3755896A patent/JPH09208426A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011025252A2 (ko) * | 2009-08-26 | 2011-03-03 | 주식회사 선진화학 | 개질된 분체의 제조방법 |
WO2011025252A3 (ko) * | 2009-08-26 | 2011-08-04 | 주식회사 선진화학 | 개질된 분체의 제조방법 |
KR101394638B1 (ko) * | 2013-03-26 | 2014-05-12 | 주식회사 선진화학 | 개질된 분체의 제조방법 |
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