JPH09208020A - 坩堝の運搬用治具 - Google Patents

坩堝の運搬用治具

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Publication number
JPH09208020A
JPH09208020A JP2005096A JP2005096A JPH09208020A JP H09208020 A JPH09208020 A JP H09208020A JP 2005096 A JP2005096 A JP 2005096A JP 2005096 A JP2005096 A JP 2005096A JP H09208020 A JPH09208020 A JP H09208020A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crucible
jig
slit
single crystal
jig body
Prior art date
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Pending
Application number
JP2005096A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Morita
洋 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Sitix Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Sitix Corp filed Critical Sumitomo Sitix Corp
Priority to JP2005096A priority Critical patent/JPH09208020A/ja
Publication of JPH09208020A publication Critical patent/JPH09208020A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単結晶原料22が充填された坩堝21を人力
で直接的に把持・運搬しており、坩堝21が滑り易いの
で持ち難く、落とす危険があると共に、多くの労力を必
要とするという問題があった。また最近、坩堝21の大
形化、及びこれに伴う重量増が予想されており、この問
題を早急に解決する必要があった。 【解決手段】 スリット12を有し、フッ素樹脂等の弾
性材料を用いて形成されたリング形状の治具本体11
と、スリット12近傍に形成された継ぎ手部13と、継
ぎ手部13を締め付ける締め付け手段14と、治具本体
11に形成された把持部15とを備えている坩堝の運搬
用治具10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は坩堝の運搬用治具に
関し、より詳細には単結晶引き上げの際等に使用される
坩堝の運搬用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に単結晶引き上げ装置は、チャン
バーと、該チャンバー内に配設された坩堝の支持軸と、
該支持軸上に取り付けられた略有底円筒形状の坩堝と、
該坩堝の周囲に配設されたヒータと、前記坩堝上方に吊
設された引き上げ軸等とを含んで構成されている。この
ように構成された単結晶引き上げ装置を用いて単結晶を
引上げる場合、別の場所において前記坩堝内に所定の単
結晶原料を所定量充填した後、これを人力により把持し
て前記単結晶引き上げ装置まで運搬し、前記支持軸上に
取り付ける。次に前記チャンバを組み立て、前記チャン
バ内の圧力を所定の真空度に設定した後、前記ヒータに
より前記坩堝を加熱して前記単結晶原料を溶解し、その
溶融液を所定温度に制御・維持する。次に前記引き上げ
軸の下端部に取り付けられた種結晶を前記溶融液に接触
させ、前記坩堝を回転させつつ前記引き上げ軸を回転さ
せながら所定速度で引き上げると、前記溶融液が凝固・
成長して単結晶が引き上げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の坩堝の
運搬方法においては、上述したように単結晶原料が充填
された坩堝を人力で直接的に把持・運搬しており、前記
坩堝が滑り易いので持ち難く、落とす危険があると共
に、多くの労力を必要とするという問題があった。また
最近、より大径化された単結晶に関する需要が高まり、
前記坩堝の大形化、及びこれに伴う重量増が予想されて
おり、上記問題を早急に解決する必要があるという課題
があった。
【0004】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、坩堝を確実に把持して人力でも安全に運搬すること
ができると共に、吊具を装着すると、機械力を用いて容
易に運搬することができる坩堝の運搬用治具を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために本発明に係る坩堝の運搬用治具は、弾性
材料を用いて形成された少なくとも1つのスリットを有
するリング形状の治具本体と、前記スリット近傍に形成
された継ぎ手部と、該継ぎ手部を締め付ける締め付け手
段と、前記治具本体に形成された把持部とを備えている
ことを特徴としている。
【0006】上記した坩堝の運搬用治具によれば、前記
締め付け手段を締め付けると、この締め付け力により前
記継ぎ手部を介して前記スリットが押し縮められ、前記
治具本体の内周面が前記坩堝の外周面に密接して該坩堝
と前記治具本体とが確実に一体化される。そして前記把
持部を掴んで持ち上げると、前記坩堝とこの内部に充填
された単結晶原料とを人力により安全に運搬することが
できると共に、前記把持部に吊具を装着して用いると、
機械力を利用してこれらを容易に運搬することができ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る坩堝の運搬用
治具の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は実
施の形態1に係る坩堝の運搬用治具を概略的に示した斜
視図であり、図中21は坩堝を示している。坩堝21は
例えば石英材料を用いて略有底円筒形状に形成されてお
り、坩堝21内には所定量の単結晶原料22が充填され
ている。一方、坩堝21の外周には治具本体11が配設
され、治具本体11は弾性を有する例えばフッ素樹脂材
料を用いて略リング形状に形成されている。治具本体1
1の内周面11aには例えばローレット加工が施されて
おり、締め付け手段14を用いて治具本体11を締め付
けた際、このローレット加工により形成された凹凸部
(図示せず)と坩堝21の外周面との間に大きな摩擦力
が生じ、治具本体11と坩堝21とが滑ることなく一体
化され易いようになっている。また治具本体11には例
えば1つのスリット12が形成され、スリット12近傍
の治具本体11端部からは略直方体板形状の継ぎ手部1
3がそれぞれ延設されている。各継ぎ手部13の所定箇
所には孔13aが形成され、孔13a内にはボルト14
aが挿通され、ボルト14a端部にはワッシャ14bを
介してナット14cが螺合されている。これらボルト1
4a、ナット14c等を含んで締め付け手段14が構成
されている。また治具本体11における坩堝21を挟ん
で対向する所定箇所には、長孔15aがそれぞれ形成さ
れており、この長孔15aとその近傍の治具本体11部
分とを含んで把持部15が構成されている。これら治具
本体11、スリット12、継ぎ手部13、締め付け手段
14、把持部15等を含んで運搬用治具10が構成され
ている。
【0008】このように構成された運搬用治具10の場
合、坩堝21上部に治具本体11を挿入した後、孔13
aにボルト14aを挿通し、ボルト14aにナット14
cを螺合させて締め付ける。そして長孔15aに指を通
して把持部15を把持すると、坩堝21及び単結晶原料
22を容易に持ち上げ・運搬することができる。あるい
は把持部15にワイヤ吊具を装着すると、クレーン(共
に図示せず)等の機械力を利用して持ち上げ・運搬する
ことができる。
【0009】上記説明から明らかなように、実施の形態
1に係る坩堝の運搬用治具10では、締め付け手段14
を締め付けると、この締め付け力により継ぎ手部13を
介してスリット12が押し縮められ、治具本体11の内
周面11aが坩堝21の外周面に密接して坩堝21と治
具本体11とが確実に一体化される。そして把持部15
を掴んで持ち上げると、坩堝21とこの内部に充填され
た単結晶原料22とを人力により安全に運搬することが
できると共に、把持部15に吊具を装着して用いると、
機械力を利用してもこれらを容易に運搬することができ
る。
【0010】図2は実施の形態2に係る坩堝の運搬用治
具を概略的に示した側面図であり、図中31は図1に示
したものと略同様の治具本体を示している。治具本体3
1における坩堝21を挟んで対向する所定箇所には、略
逆U字形状の把持部35がそれぞれ形成されている。ま
た治具本体31の内周面31aにはフッ素樹脂等を用い
て形成された略リング形状の軟質部材36が貼着されて
おり、締め付け手段14を用いて治具本体31を締め付
けた際、この軟質部材36と坩堝21の外周面との間に
大きな摩擦力が生じ、治具本体31と坩堝21とが滑る
ことなく一体化され易いようになっている。その他の構
成は図1に示したものと同様であるので、ここではその
構成の詳細な説明は省略することとする。これら治具本
体31、把持部35、スリット12、継ぎ手部13、締
め付け手段14等を含んで運搬用治具30が構成されて
いる。
【0011】上記説明から明らかなように、実施の形態
2に係る坩堝の運搬用治具30では、図1に示したもの
と略同様の効果を得ることができる。
【0012】なお、上記した実施の形態1、2では、い
ずれも1個のスリット12が形成されている場合につい
て説明したが、別の実施の形態のものではスリット12
が2個以上形成されていてもよい。
【0013】また、上記実施の形態1、2では、治具本
体11、31がテフロン材料を用いて形成された場合に
ついて説明したが、何らテフロン材料に限定されるもの
ではなく、所定の強度を有する弾性材料であれば、いか
なるものであって使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る坩堝の運搬用治具の実施の形態1
を概略的に示した斜視図である。
【図2】実施例の形態2に係る坩堝の運搬用治具を概略
的に示した側面図である。
【符号の説明】
10 坩堝の運搬用治具 11 治具本体 12 スリット 13 継ぎ手部 14 締め付け手段 15 把持部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性材料を用いて形成された少なくとも
    1つのスリットを有するリング形状の治具本体と、前記
    スリット近傍に形成された継ぎ手部と、該継ぎ手部を締
    め付ける締め付け手段と、前記治具本体に形成された把
    持部とを備えていることを特徴とする坩堝の運搬用治
    具。
JP2005096A 1996-02-06 1996-02-06 坩堝の運搬用治具 Pending JPH09208020A (ja)

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JP2005096A JPH09208020A (ja) 1996-02-06 1996-02-06 坩堝の運搬用治具

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JP2005096A JPH09208020A (ja) 1996-02-06 1996-02-06 坩堝の運搬用治具

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ID=12016245

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010149999A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Kirin Brewery Co Ltd バルブアクチュエータ運搬治具
JP2013147360A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Ihi Corp 坩堝ハンドリング用治具
CN106494814A (zh) * 2016-10-13 2017-03-15 无锡市金武助剂厂有限公司 一种可使清洁剂桶搬运安全的固定装置

Cited By (3)

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JP2013147360A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Ihi Corp 坩堝ハンドリング用治具
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