JPH09207869A - 伝達機構及びそれを用いた変速機構 - Google Patents

伝達機構及びそれを用いた変速機構

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JPH09207869A
JPH09207869A JP2446796A JP2446796A JPH09207869A JP H09207869 A JPH09207869 A JP H09207869A JP 2446796 A JP2446796 A JP 2446796A JP 2446796 A JP2446796 A JP 2446796A JP H09207869 A JPH09207869 A JP H09207869A
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rotating body
transmission
rotation
transmission mechanism
driving force
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JP2446796A
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Makoto Iizuka
飯塚  誠
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの入力系統から入力された駆動力を選択
的に出力に伝達できる伝達機構及びそれを用いた変速機
構に関し、簡単な構成で、2系統の入力を選択的に出力
できる伝達機構及びそれを用いた変速機構を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 回転軸5を中心とした円周上に所定の角
度にわたって形成された第1の溝部8を有し、駆動部か
ら供給される回転駆動力により該回転軸5を中心に回転
する第1の回転体2と、前記第1の回転体2の前記第1
の溝部8と係合し、前記第1の溝部8の形成角度範囲で
移動が規制される第1の凸部15と、前記回転軸5を中
心とした円周上に所定の角度にわたって形成された第2
の溝部14とを有し、前記第1の回転体2の前記回転軸
5を中心に回転して、出力系に駆動力を伝達する第2の
回転体3と、前記第2の回転体3の前記第2の溝部14
と係合し、前記第2の溝部14の形成角度範囲で移動が
規制される第2の凸部21を有し、前記第1の回転体2
の前記回転軸5を中心に回転して、入力系から駆動力を
入力する第3の回転体4とより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は伝達機構及びそれを
用いた変速機構に係り、特に、2つの入力系統から入力
された駆動力を選択的に出力に伝達できる伝達機構及び
それを用いた変速機構に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自転車には変速機が取り付けられ
ており、自転車に取り付けられる変速機にも自動変速機
が開発されている。このような、自動変速機には自動で
変速を行う同時に変速レバーにより手動で変速を行なえ
る構成とすることが望まれている。このためには、2系
統の入力を選択的に1系統で出力できる伝達機構が必要
となる。
【0003】従来、2系統の入力を選択的に1系統で出
力できる伝達機構としてはその切り替えに伝達機構に機
械式のクラッチや電気式のソレノイド等による切換装置
を設け、必要とする入力を切り替えることにより、2系
統の入力から1系統の出力を選択していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の2系
統の入力を選択的に1系統で出力できる伝達機構として
はその切り替えに機械式のクラッチや電気式のソレノイ
ドを設けたものでは、機械式のクラッチや電気式のソレ
ノイドが必要であるため、重くなると共に、コストが上
昇する等の問題点があった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、簡単な構成で2系統の入力を選択的に出力できる伝
達機構及びそれを用いた変速機構を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、回
転軸を中心とした円周上に所定の角度にわたって形成さ
れた第1の溝部を有し、駆動部から供給される回転駆動
力により該回転軸を中心に回転する第1の回転体と、前
記第1の回転体の前記第1の溝部と係合し、前記第1の
溝部の形成角度範囲で移動が規制される第1の凸部と、
前記回転軸を中心とした円周上に所定の角度にわたって
形成された第2の溝部とを有し、前記第1の回転体の前
記回転軸を中心に回転して、出力系に駆動力を伝達する
第2の回転体と、前記第2の回転体の前記第2の溝部と
係合し、前記第2の溝部の形成角度範囲で移動が規制さ
れる第2の凸部を有し、前記第1の回転体の前記回転軸
を中心に回転して、入力系から駆動力を入力する第3の
回転体とを有することを特徴とする。
【0007】請求項1によれば、駆動部が駆動される
と、第1の回転体が回転し、第1の回転体に設けられた
第1の溝部の端部が第2の回転体に設けられた第1の凸
部に当接して第2の回転体を回転させ、出力系に駆動力
を伝達する。また、入力系から駆動力が伝達されると、
第3の回転体が回転し、第3の回転体に設けられた第2
の凸部が第2の回転体の溝部の端部に当接して第2の回
転体を回転させ、出力系に駆動力を伝達する。
【0008】このとき、第2の回転体は第1の回転体と
は第1の溝部の形成角度内で回動しているときには第2
の回転体の第1の凸部とは当接せず、第2の回転体を回
転させることはなく、また、第2の回転体は第3の回転
体の第2の凸部とは第2の回転体の第2の溝部の形成角
度内で回動しているときには第2の回転体とは当接せ
ず、第2の回転体を回転させることはない。従って、第
1の回転体を一方の方向に回転させ第1の溝部の端部を
第1の凸部に当接させることにより第2の回転体を回転
させ、第3の回転体を他方に回転させ第2の凸部を第2
の溝部の端部に当接させることにより第2の回転体を回
転させるようにすれば、第1の回転体により第2の回転
体が回動しているときには第2の回転体は第3の回転体
に対して第2の溝部の範囲では当接せず、逆に第3の回
転体により第2の回転体が回動しているときには第2の
回転体は第1の回転体に対して第1の溝部の範囲では当
接しないことになる。このため、第1の回転体に供給さ
れる駆動力と、第3の回転体に供給される駆動力とを選
択的に第2の回転体に伝達できる。
【0009】請求項2は、前記第2の回転体は変速機と
係合し、前記第3の回転体はチェンジレバーと係合し、
前記第1の回転体に自動変速切換装置と係合し、前記チ
ェンジレバー操作時には、前記チェンジレバーの操作に
応じて前記第3の回転体を回転駆動させ、前記第2の凸
部を前記第2の溝部の端部に突き当てて前記第2の回転
体を回転駆動させ、前記変速機を駆動し、前記自動変速
切換装置動作時には、前記自動変速切換装置からの駆動
力に応じて前記第1の回転体を回転駆動させ、前記第1
の溝部の端部を前記第1の凸部に突き当てて前記第2の
回転体を回転駆動させ、前記変速機を駆動することを特
徴とする。
【0010】請求項2によれば、第2の回転体を変速機
に接続し、第1の回転体を自動変速切換装置に接続し、
第3の回転体をチェンジレバーに接続することにより自
動変速切換装置を駆動し第1の回転体を駆動して第2の
回転体を駆動すれば自動で変速でき、チェンジレバーを
操作し第3の回転体を駆動して第2の回転体を駆動すれ
ば手動で変速できるため、自動変速と手動変速とを選択
的に実行できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施例の分解斜
視図を示す。本実施例の伝達機構1は、自転車の変速機
を自動又は手動で変速できるようにする変速機構に搭載
されるもので、自動変速装置から供給される駆動力によ
って回動する第1の回転体2と、第1の回転体2及び変
速機と係合し、第1の回転体2の回転駆動力を変速機に
伝達する第2の回転体3と、第2の回転体3及びチェン
ジレバーと係合し、チェンジレバーからの供給された駆
動力によって回転し、チェンジレバーからの回転駆動力
を第2の回転体3に伝達する第3の回転体4とから構成
される。
【0012】第1の回転体2は、円盤状をなし、その中
心部には軸受け部7が形成されている。軸受け部7は、
回転軸5に係合し、第1の回転体2を回転軸5を中心に
回転自在に保持する。外周端部にはギア6が形成されて
いる。ギア6は、自動変速装置と噛合し自動変速装置か
ら駆動力が伝達される。
【0013】第1の回転体2の回転中心P0 から半径R
の位置には回転中心P0 を中心に所定の角度θ0 にわた
って第1の溝部8が形成されている。第1の溝部8は第
2の回転体3と係合して、第1の回転体2に自動変速装
置から伝達された回転駆動力を第2の回転体3に伝達す
る。
【0014】第2の回転体3は、円盤状をなし、その中
心には軸受け部9が形成されている。軸受け部9は回転
軸5に係合し、第2の回転体3を回転軸5を中心に回転
自在に保持する。また、第2の回転体3の外周端部には
変速機に接続されたワイヤ10を接続する係合部11及
びワイヤ10をガイドするガイド溝12が形成されてい
る。係合部11にはワイヤ10の先端に形成された接続
部13が係合され、ワイヤ10と第2の回転体3とが固
定される。
【0015】ガイド溝12は第2の回転体3の外周端部
全周にわたって形成されている。ガイド溝12には係合
部11に固定されたワイヤ10が係合し、ワイヤ10の
経路を所定の経路となるようにガイドする。また、第2
の回転体3の回転中心P1 から半径Rの位置には回転中
心P1 を中心に所定の角度θ0 にわたって第2の溝部1
4が形成されている。第2の溝部14は、第3の回転体
4に対向する面に形成され、第3の回転体4と係合し
て、第3の回転体4にチェンジレバーから伝達された回
転駆動力が第2の回転体3に伝達される。なお、第2の
溝部14は、第2の回転体3を貫通して形成しても良
い。 さらに、第2の回転体3の第1の回転体2に対向
する面には、第2の回転体3の回転中心P1 から半径R
の位置に第1の回転体2に形成された第1の溝部8と係
合する第1の凸部15が形成されている。第1の凸部1
5は、第1の回転体2に形成された第1の溝部8に係合
し、第1の回転体2の回転により第1の溝部8の端部に
当接し、第2の回転体3に回転駆動力を伝達する。
【0016】第3の回転体4は、円盤状をなし、その中
心には軸受け部16が形成されている。軸受け部16は
回転軸5に係合し、第3の回転体4を回転軸5を中心に
回転自在に保持する。また、第3の回転体4の外周端部
にはチェンジレバーに接続されたワイヤ17を接続する
係合部18及びワイヤ17をガイドするガイド溝19が
形成されている。係合部18にはワイヤ17の先端に固
定された接続ネジ20が係合され、ワイヤ17と第3の
回転体4とが固定される。
【0017】ガイド溝19は第3の回転体4の外周端部
全周にわたって形成されている。ガイド溝19には接続
ネジ20に固定されたワイヤ17が係合し、ワイヤ17
の経路を所定の経路となるようにガイドする。第3の回
転体4はワイヤ17を介してチェンジレバーから伝達さ
れた駆動力により回転される。第3の回転体4が回転駆
動されると第3の回転体4に形成された第2の凸部21
が第2の回転体3の第2の溝部14の端部に当接して、
第2の回転体3を回転させ、変速機に接続されたワイヤ
10を駆動する。
【0018】次に、本実施例の伝達機構1を用いた変速
機構について説明する。図2に本発明の一実施例の伝達
機構を用いた変速機構の構成図を示す。図2(A)は側
面図、図2(B)は平面図を示す。伝達機構1は、ワイ
ヤ10が変速機22に接続され、ワイヤ17がチェンジ
レバー23に接続され、第1の回転体2の外周部に形成
されたギヤ6が自動変速装置24に噛合している。
【0019】変速機22は、ワイヤ10をバネ25によ
り矢印A1 方向に付勢している。ワイヤ10は、伝達機
構1により張引され、変速機22はワイヤ10の張引量
に応じて変速位置が変更される。変速機22は、4つの
変速状態を有し、図2(B)に示すようにワイヤ10が
伝達機構1から最も引き出された状態で1速、1速の状
態から長さDだけ引き込まれたときには2速、2速の状
態から更に長さDだけ引き込まれると3速、3速の状態
から更に長さDだけ引き込まれ、伝達機構1に最も引き
込まれた状態となると4速となる。
【0020】チェンジレバー23は、伝達機構1の第3
の回転体4に接続されたワイヤ17の他端に接続され、
ワイヤ17の引き出し量を4段階に制御する。チェンジ
レバー23を1段に設定すると、ワイヤ17がチェンジ
レバー23から最も引き出された状態となり、ワイヤ1
0が最も引き出された状態となり、変速機22の変速位
置が1速に設定される。また、チェンジレバー23を2
段に設定すると、ワイヤ17が長さDだけ矢印C1 方向
に引き込まれて、第3の回転体4を矢印B2 方向が回動
され、第2の回転体3が矢印B2 方向に回動され、ワイ
ヤ17が矢印A2 方向に長さDだけ引き込み、変速機2
2の変速位置を2速にする。
【0021】同様に、チェンジレバー23を3段に設定
すると、ワイヤ17が更に長さDだけ矢印C1 方向に引
き込まれて、第3の回転体4を矢印B2 方向が回動さ
れ、第2の回転体3が矢印B2 方向に回動され、ワイヤ
17を更に矢印A2 方向に長さDだけ引き込み、変速機
22の変速位置を3速に設定する。さらに、チェンジレ
バー23を4段に設定すると、ワイヤ17が更に長さD
だけ矢印C1 方向に引き込まれて、第3の回転体4を矢
印B2 方向が回動され、第2の回転体3が矢印B2 方向
に回動され、ワイヤ17を更に矢印A2 方向に長さDだ
け引き込み、変速機22の変速位置を4速に設定する。
【0022】自動変速装置24は、モータ、減速ギヤ、
制御装置などより構成される。自動変速装置24は駆動
輪のトルクや回転速度等を検出し、その検出結果に応じ
てモータを所定の回転数回転させ、伝達機構1の第1の
回転体2の回転位置を制御する。
【0023】自動変速装置24は、駆動輪の回転トルク
が所定のしきい値ST1より大きくなったり、駆動輪の
回転速度がしきい値SR1より小さくなると、モータを
制御して、第1の回転体2を矢印B1 方向に回転させ、
第2の回転体3を矢印B1 方向に回転させることにより
ワイヤ10を矢印A1 方向に引き出し、変速機22の変
速位置を1速に設定する。また、自動変速装置24は、
駆動輪の回転トルクが所定のしきい値ST2より小さく
なったり、駆動輪の回転速度がしきい値SR2より大き
くなると、モータを制御して、第1の回転体2を更に矢
印B2 方向に回転させ、第2の回転体3を矢印B2 方向
に回転させることによりワイヤ10を長さDだけ矢印A
2 方向に引き込み、変速機22の変速位置を2速に設定
する。同様に、自動変速装置24は、駆動輪の回転トル
クが所定のしきい値ST3より小さくなったり、駆動輪
の回転速度がしきい値SR3より大きくなると、モータ
を制御して、第1の回転体2を更に矢印B2 方向に回転
させ、第2の回転体3を矢印B2 方向に回転させること
によりワイヤ10を更に長さDだけ矢印A2 方向に引き
込み、変速機22の変速位置を3速に設定する。同様
に、自動変速装置24は、駆動輪の回転トルクが所定の
しきい値ST4より小さくなったり、駆動輪の回転速度
がしきい値SR4より大きくなると、モータを制御し
て、第1の回転体2を更に矢印B2 方向に回転させ、第
2の回転体3を矢印B2 方向に回転させることによりワ
イヤ10を更に長さDだけ矢印A2 方向に引き込み、変
速機22の変速位置を4速に設定する。
【0024】次に、伝達機構1の変速時の動作について
説明する。図3乃至図5に本発明の一実施例の変速時の
動作説明図を示す。図3はチェンジレバー、自動変速装
置、変速機の変速位置が共に1速の状態、図4はチェン
ジレバー、変速機の変速位置が4速、自動変速装置の変
速位置が1速の状態、図5は自動変速装置、変速機の変
速位置が4速、チェンジレバーの変速位置が1速の状態
を示す。なお、図3乃至図5において(A)は第3の回
転体の状態、(B)は第2の回転体の状態、(C)は第
1の回転体の状態を示している。
【0025】図3に示すようにチェンジレバー23、自
動変速装置24、変速機22の変速位置が共に1速の状
態では、第2の回転体3に形成された第1の凸部15が
第1の回転体2の第1の溝部8の矢印B1 方向の端部に
当接し、第3の回転体4に形成された第2の凸部21が
第2の回転体3の第2の溝部14の矢印B2 方向の端部
に当接した状態とされている。
【0026】次に、図3に示す状態で、チェンジレバー
23を1速から4速のポジションに操作すると、第3の
回転体4が矢印B2 方向に回動する。このとき、第3の
回転体4に形成された第2の凸部21は第2の回転体3
の第2の溝部14に矢印B2方向の端部で当接している
ため、第3の回転体4が矢印B2 方向に回動することに
より、第2の回転体3が矢印B2 方向に回動される。
【0027】なお、このとき、第1の回転体2の第1の
溝部8は、第2の回転体3の第1の凸部15に矢印B1
方向の端部で当接しているため、第2の回転体3が矢印
B2方向に回動すると、第2の回転体3の第1の凸部1
5は矢印B2方向に回動するため、第1の凸部15は第
1の回転体2の第1の溝部8を矢印B2方向に移動し、
第1の回転体2を回動させることはない。
【0028】このため、図4に示すように第1の回転体
2の位置は回転せずに第3の回転体4の回転に応じた回
動量だけ第2の回転体3が回動し、ワイヤ10が引き込
まれ、変速機23の変速位置が4速にチェンジされる。
次に、図3に示す状態で、自動変速装置24が1速から
4速の制御を行うと、第1の回転体4が矢印B2方向に
回動する。このとき、第1の回転体2に形成された第1
の溝部8は矢印B1方向の端部が第2の回転体3に形成
された第1の凸部15と当接しているため、第1の回転
体2が矢印B2方向に回動することにより、第2の回転
体3が矢印B2方向に回動される。
【0029】なお、このとき、第3の回転体4の第2の
凸部21は、第2の回転体3の第2の溝部14に矢印B
2方向の端部で当接しているため、第2の回転体3が矢
印B2 方向に回動すると、第2の回転体3の第2の溝部
14は矢印B2方向に回動するため、第3の回転体4の
第2の凸部21は、第2の回転体3の第2の溝部14の
端部には当接しない。このため、第2の回転体3の矢印
B2方向の移動により、第3の回転体4が回動させるこ
とはない。
【0030】このため、図5に示すように第3の回転体
4の位置は回転せずに第1の回転体2の回転に応じた回
動量だけ第2の回転体3が矢印B2 方向に回動し、ワイ
ヤ10が引き込まれ、変速機23の変速位置が4速にチ
ェンジされる。また、自動変速時に変速機23が2速ま
たは3速の状態で、チェンジレバー23を3速または4
速位置に操作すると、第3の回転体4の第2の凸部21
が第2の回転体3の第2の溝部14の矢印B2 方向の端
部に当接し、第2の回転体3を矢印B2 方向に回動さ
せ、変速機23を3速又は4速の位置にシフトできる。
【0031】図6に本発明の一実施例の伝達機構を用い
た変速機構を自転車に適応したときの構成図を示す。上
記の変速機構を自転車26に搭載するときには伝達機構
1と自動変速装置24とが一体に内蔵された自動変速ユ
ニット27と自動変速装置24に電源を供給する電源ユ
ニット28とをセットにして提供される。
【0032】自動変速ユニット27及び電源ユニット2
8はフレーム29に固定され、導電ケーブル30により
接続される。変速機22は例えば、自転車26の後輪2
6aの軸受け部26bに内装されており、ワイヤ10に
より自動変速ユニット27に内装された伝達機構1の第
2の回転体3に接続される。
【0033】また、チェンジレバー23は自転車26の
ハンドル29に固定され、ワイヤ17により自動変速ユ
ニット27の伝達機構1の第3の回転体4に接続されて
いる。図7に本発明の一実施例の自動変速ユニットの構
成図を示す。同図中、図1、図2同一構成部分には同一
符号を付し、その説明は省略する。
【0034】自動変速ユニット27は、ケース31内に
上記の伝達機構1と自動変速装置24とを内蔵した構成
とされている。伝達機構1はケース31の矢印D1 方向
の半体に内蔵され、自動変速ユニット27はケース31
の矢印D2 方向の半体に内蔵されている。
【0035】伝達機構1はケース31の矢印D1 方向半
体に矢印D2 方向から第1の回転体2、第2の回転体
3、第3の回転体4の順で重ねて配設されている。ワイ
ヤ17はケース31の矢印D1 方向の半体に第3の回転
体4の端面と一致する位置で固定され、ワイヤ10はケ
ース31の矢印D1 方向の半体に第2の回転体3の端面
と一致する位置で固定され、ワイヤ10、17と第3及
び第2の回転体3、4との接続を容易にしている。
【0036】また、自動変速装置24はモータ33、ウ
ォームギア34、入力ギア35、減速ギア36、出力ギ
ア37、出力ギア37の回転を検出する検出装置38、
制御装置39を有する。入力ギア35の回転軸40は伝
達装置1の回転軸5と同一軸上に植設されている。ま
た、減速ギア36と出力ギア37の回転軸41は共通か
されている。
【0037】モータ33はケース31内に回転軸41が
矢印E方向に延在するように配置される。モータ33の
回転軸41には、ウォームギア34が固定される。ウォ
ームギア34は入力ギア35に噛合し、入力ギア35は
減速ギア36に噛合し、出力ギア37はケース31半体
の矢印D1 方向に突出しており、ケース31半体の矢印
D1 方向に格納された伝達機構1の第1の回転体2のギ
ア6に噛合している。
【0038】出力ギア37の回転を検出する検出装置3
8は減速ギア36に固定され、外周に凹凸が形成された
検出用回転体42と検出用回転体42の凹凸に係合した
マイクロスイッチ43より構成されている。検出装置3
8は検出用回転体43が回転することによりマイクロス
イッチ43が検出用回転体42の凹部でオフし、凸部で
オンすることにより、減速ギア36の回転を検出する。
マイクロスイッチ43は制御装置39に接続され、制御
装置39はマイクロスイッチ43のオンオフの回数を検
出して、伝達機構1の第1の回転体2の回転位置を検出
する。
【0039】制御装置39には車輪の回転数及びトルク
などに関する情報が供給され、前述したように車輪の回
転数及びトルク応じてモータ33の回転を第1の回転体
2が所定の位置となるように制御する。上記自動変速ユ
ニット27はチェンジレバー23と変速機22との間に
ワイヤ10、17を介して接続するだけでよいので、ふ
つうの自転車に容易に取り付け可能である。このため、
ふつうの自転車の変速機22を自動変速機とすることが
可能となる。
【0040】なお、本実施例の伝達機構の適用例として
変速機構、及び、自転車について説明したが、これに限
ることはなく、2系統の入力に対して選択的に1系統の
入力を出力する構成の機構であれば、適応可能である。
更に、本実施例では第1の回転体をギアにより駆動して
いるが、第1の回転体をワイヤで駆動したり、第3の回
転体をギアで駆動したり、第2の回転体の出力をギアで
出力する構成も考えられる。
【0041】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1によれ
ば、第1の回転体に供給される駆動力と、第3の回転体
に供給される駆動力とを選択的に第2の回転体に伝達で
きる等の特長を有する。
【0042】請求項2によれば、第2の回転体を変速機
に接続し、第1の回転体を自動変速切換装置に接続し、
第3の回転体をチェンジレバーに接続することにより自
動変速切換装置を駆動し第1の回転体を駆動して第2の
回転体を駆動すれば自動で変速でき、チェンジレバーを
操作し第3の回転体を駆動して第2の回転体を駆動すれ
ば手動で変速できるため、自動変速と手動変速とを選択
的に実行できる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の伝達機構を用いた変速機構
の構成図である。
【図3】本発明の一実施例の伝達機構を用いた変速機構
の動作説明図である。
【図4】本発明の一実施例の伝達機構を用いた変速機構
の動作説明図である。
【図5】本発明の一実施例の伝達機構を用いた変速機構
の動作説明図である。
【図6】本発明の一実施例の伝達機構を用いた変速機構
を用いた自転車の構成図である。
【図7】本発明の一実施例の伝達機構を用いた変速機構
を用いた自転車の自動変速ユニットの構成図である。
【符号の説明】
1 伝達機構 2 第1の回転体 3 第2の回転体 4 第3の回転体 5 回転軸 6 ギア 7、9、16 軸受け部 8 第1の溝部 10、17 ワイヤ 11、18 接続部 12、19 ガイド溝 13 係合部 14 第2の溝部 15 第1の凸部 20 接続ネジ 21 第2の凸部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を中心とした円周上に所定の角度
    にわたって形成された第1の溝部を有し、駆動部から供
    給される回転駆動力により該回転軸を中心に回転する第
    1の回転体と、 前記第1の回転体の前記第1の溝部と係合し、前記第1
    の溝部の形成角度範囲で移動が規制される第1の凸部
    と、前記回転軸を中心とした円周上に所定の角度にわた
    って形成された第2の溝部とを有し、前記第1の回転体
    の前記回転軸を中心に回転して、出力系に駆動力を伝達
    する第2の回転体と、 前記第2の回転体の前記第2の溝部と係合し、前記第2
    の溝部の形成角度範囲で移動が規制される第2の凸部を
    有し、前記第1の回転体の前記回転軸を中心に回転し
    て、入力系から駆動力を入力する第3の回転体とを有す
    ることを特徴とする伝達機構。
  2. 【請求項2】 前記第2の回転体は変速機と係合し、 前記第3の回転体はチェンジレバーと係合し、 前記第1の回転体に自動変速切換装置と係合し、 前記チェンジレバー操作時には、前記チェンジレバーの
    操作に応じて前記第3の回転体を回転駆動させ、前記第
    2の凸部を前記第2の溝部の端部に突き当てて前記第2
    の回転体を回転駆動させ、前記変速機を駆動し、 前記自動変速切換装置動作時には、前記自動変速切換装
    置からの駆動力に応じて前記第1の回転体を回転駆動さ
    せ、前記第1の溝部の端部を前記第1の凸部に突き当て
    て前記第2の回転体を回転駆動させ、前記変速機を駆動
    することを特徴とする請求項1記載の伝達機構を用いた
    変速機構。
JP2446796A 1996-02-09 1996-02-09 伝達機構及びそれを用いた変速機構 Pending JPH09207869A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001518357A (ja) * 1997-10-03 2001-10-16 ビーエイチエム メディカル インコーポレイティド 人間昇降用ウィンチ組立体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001518357A (ja) * 1997-10-03 2001-10-16 ビーエイチエム メディカル インコーポレイティド 人間昇降用ウィンチ組立体

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