JPH09207769A - 牽引型軌条式運搬装置 - Google Patents
牽引型軌条式運搬装置Info
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- JPH09207769A JPH09207769A JP4078896A JP4078896A JPH09207769A JP H09207769 A JPH09207769 A JP H09207769A JP 4078896 A JP4078896 A JP 4078896A JP 4078896 A JP4078896 A JP 4078896A JP H09207769 A JPH09207769 A JP H09207769A
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Abstract
(57)【要約】
〔課題〕 荷物を積む台車は二本の副軌条上を走行さ
せ、台車を牽引する牽引車は副軌条の間に敷設される主
軌条上を走行させることで、全体として統制がとれたコ
ンパクトな軌条式運搬装置を提供する。 〔解決手段〕 地上に敷かれた二本の副軌条１０の間に
主軌条１２を敷設し、主軌条１２上を走行する牽引車１
４で副軌条１０上に置かれた台車１６を牽引することを
特徴とする牽引型軌条式運搬装置。
せ、台車を牽引する牽引車は副軌条の間に敷設される主
軌条上を走行させることで、全体として統制がとれたコ
ンパクトな軌条式運搬装置を提供する。 〔解決手段〕 地上に敷かれた二本の副軌条１０の間に
主軌条１２を敷設し、主軌条１２上を走行する牽引車１
４で副軌条１０上に置かれた台車１６を牽引することを
特徴とする牽引型軌条式運搬装置。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺で重量物の運搬に
適した牽引型軌条式運搬装置に関するものである。
適した牽引型軌条式運搬装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術とその課題】荷物を積載する台車を牽引車
で牽引する牽引型軌条式運搬装置の軌条には、大きく分
けて複（二本）軌条と単軌条とがある。前者は軌条が二
本であることから、台車が安定する利点があるが、牽引
車が必要以上に大型化する欠点がある。これに対して後
者はコンパクトになる利点はあるが、牽引車や台車が安
定性に欠け、あまり重量のある荷物を運搬できないとい
う欠点がある。
で牽引する牽引型軌条式運搬装置の軌条には、大きく分
けて複（二本）軌条と単軌条とがある。前者は軌条が二
本であることから、台車が安定する利点があるが、牽引
車が必要以上に大型化する欠点がある。これに対して後
者はコンパクトになる利点はあるが、牽引車や台車が安
定性に欠け、あまり重量のある荷物を運搬できないとい
う欠点がある。
【０００３】又、走行形態も、軌条に転動する駆動輪を
駆動する摩擦式と、軌条にラック等を添着してこれに駆
動輪を噛み合わせる噛合式とがある。それぞれに長所、
短所を有するが、摩擦式のものは軌条及び駆動輪構造が
簡単になり、噛合式のものは牽引力が大きいという利点
がある。本発明は、それぞれの長所を取り入れて大重量
の荷物の運搬を小型、低コストの設備でできるようにし
たものである。
駆動する摩擦式と、軌条にラック等を添着してこれに駆
動輪を噛み合わせる噛合式とがある。それぞれに長所、
短所を有するが、摩擦式のものは軌条及び駆動輪構造が
簡単になり、噛合式のものは牽引力が大きいという利点
がある。本発明は、それぞれの長所を取り入れて大重量
の荷物の運搬を小型、低コストの設備でできるようにし
たものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】以上の課題の下、本発明
は、地上に敷かれた二本の副軌条の間に主軌条を敷設
し、主軌条上を走行する牽引車で副軌条上に置かれた台
車を牽引することを特徴とする牽引型軌条式運搬装置を
提供したものである。
は、地上に敷かれた二本の副軌条の間に主軌条を敷設
し、主軌条上を走行する牽引車で副軌条上に置かれた台
車を牽引することを特徴とする牽引型軌条式運搬装置を
提供したものである。
【０００５】又、本発明は、前記した構成において、台
車が、複数のものを連結して構成されるものである牽引
型軌条式運搬装置、台車が、制動機構を有するものであ
る牽引型軌条式運搬装置、主軌条が、一面にラックを添
着されて地上に架設される単軌条であり、牽引車がラッ
クに噛み合う駆動輪を駆動して自走する噛合式のもので
ある牽引型軌条式運搬装置、この制動機構が、ラックに
噛み合う制動力を付与できる制動輪を有して台車に連結
されて主軌条上を走行する制動車に組み込まれるもので
ある牽引型軌条式運搬装置、主軌条及び副軌条が、適当
な長さのものをジョイント機構で継ぎ足すユニット式で
構成される牽引型軌条式運搬装置をそれぞれ提供したも
のである。
車が、複数のものを連結して構成されるものである牽引
型軌条式運搬装置、台車が、制動機構を有するものであ
る牽引型軌条式運搬装置、主軌条が、一面にラックを添
着されて地上に架設される単軌条であり、牽引車がラッ
クに噛み合う駆動輪を駆動して自走する噛合式のもので
ある牽引型軌条式運搬装置、この制動機構が、ラックに
噛み合う制動力を付与できる制動輪を有して台車に連結
されて主軌条上を走行する制動車に組み込まれるもので
ある牽引型軌条式運搬装置、主軌条及び副軌条が、適当
な長さのものをジョイント機構で継ぎ足すユニット式で
構成される牽引型軌条式運搬装置をそれぞれ提供したも
のである。
【０００６】本発明が以上の手段をとることにより、即
ち、荷物の積載機能は二本の副軌条上を走行する台車
で、台車の牽引機能は副軌条の中に設けた主軌条上を走
行する牽引車で受け持たせたことにより、それぞれの役
割分担が果たせ、横に張り出した積荷姿勢で大重量の荷
物を運搬できるとともに、牽引車の大きさを相応に抑え
ることができ、全体をバランスのとれたものとすること
ができる。更に、主軌条をラックを添着した単軌条と
し、牽引車をこれに噛み合う噛合式のものにすること
で、小型ながら大きな牽引力を出させるものにすること
ができる。
ち、荷物の積載機能は二本の副軌条上を走行する台車
で、台車の牽引機能は副軌条の中に設けた主軌条上を走
行する牽引車で受け持たせたことにより、それぞれの役
割分担が果たせ、横に張り出した積荷姿勢で大重量の荷
物を運搬できるとともに、牽引車の大きさを相応に抑え
ることができ、全体をバランスのとれたものとすること
ができる。更に、主軌条をラックを添着した単軌条と
し、牽引車をこれに噛み合う噛合式のものにすること
で、小型ながら大きな牽引力を出させるものにすること
ができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図１は本発明の一例を示す牽引型
軌条式運搬装置の側面図であるが、本発明は、要する
に、地上に敷かれた二本の副軌条１０の間に主軌条１２
を敷設し、主軌条１２上を走行する牽引車１４で副軌条
１０上に置かれた台車１６を牽引するものである。この
場合の主軌条１２は複軌条でも単軌条でもよいし、牽引
車１４の駆動形態は摩擦式でも噛合式でもよい。しか
し、本発明をもっとも効果的に実施するには、以下に説
明する主軌条を単軌条として噛合式にしたものが適す
る。
を参照して説明する。図１は本発明の一例を示す牽引型
軌条式運搬装置の側面図であるが、本発明は、要する
に、地上に敷かれた二本の副軌条１０の間に主軌条１２
を敷設し、主軌条１２上を走行する牽引車１４で副軌条
１０上に置かれた台車１６を牽引するものである。この
場合の主軌条１２は複軌条でも単軌条でもよいし、牽引
車１４の駆動形態は摩擦式でも噛合式でもよい。しか
し、本発明をもっとも効果的に実施するには、以下に説
明する主軌条を単軌条として噛合式にしたものが適す
る。
【０００８】図１は主軌条１２を単軌条として噛合式で
走行する牽引車１４の一例を示す側面図であるが、二本
の副軌条１０は適当な枕木１８等を介在させて地上に直
接敷設する。単軌条である主軌条１２は枕木１８の上に
立てた支柱２０によって地上一定高さに架設する。これ
ら副軌条１０、主軌条１２及び枕木１８等は角パイプ等
が適し、これらをすべて同一規格のものにすれば、低コ
ストでできる。
走行する牽引車１４の一例を示す側面図であるが、二本
の副軌条１０は適当な枕木１８等を介在させて地上に直
接敷設する。単軌条である主軌条１２は枕木１８の上に
立てた支柱２０によって地上一定高さに架設する。これ
ら副軌条１０、主軌条１２及び枕木１８等は角パイプ等
が適し、これらをすべて同一規格のものにすれば、低コ
ストでできる。
【０００９】ところで、この場合、牽引車１４の駆動反
力や重量等によって支柱２０が倒れたりしないように、
主軌条１２方向には各支柱２０を斜めの連結棒２２で連
結し、横方向には支柱２０と枕木１８とを斜柱２４で張
っておく。尚、これら連結棒２２及び斜柱２４の張力を
調整するために、それぞれの途中にはターンバックル２
６を挿設しておく。
力や重量等によって支柱２０が倒れたりしないように、
主軌条１２方向には各支柱２０を斜めの連結棒２２で連
結し、横方向には支柱２０と枕木１８とを斜柱２４で張
っておく。尚、これら連結棒２２及び斜柱２４の張力を
調整するために、それぞれの途中にはターンバックル２
６を挿設しておく。
【００１０】主軌条１２には、これを案内体として自走
する牽引車１４を載設する。図２は牽引車１４の一例を
示す側面図、図３は一部背面図であるが、主軌条１２の
裏面にラック２８を添着しておき、牽引車１４にこのラ
ック２８に噛み合う（円周上にラック２８と同じピッチ
で配設したピン３０で歯車の代用をしている）駆動輪３
２を設け、これをエンジン３４等の駆動源で駆動して走
行するのである。
する牽引車１４を載設する。図２は牽引車１４の一例を
示す側面図、図３は一部背面図であるが、主軌条１２の
裏面にラック２８を添着しておき、牽引車１４にこのラ
ック２８に噛み合う（円周上にラック２８と同じピッチ
で配設したピン３０で歯車の代用をしている）駆動輪３
２を設け、これをエンジン３４等の駆動源で駆動して走
行するのである。
【００１１】この場合、当然ながら、エンジン３４の動
力は適当に減変速されて駆動輪３２に伝えられる。この
減変速機構は機械式のミッションであってもよいし、Ｈ
ＳＴ等による油圧式のものであってもよい（これらはい
ずれも周知の構造であるので、ここでは説明を省略す
る）。
力は適当に減変速されて駆動輪３２に伝えられる。この
減変速機構は機械式のミッションであってもよいし、Ｈ
ＳＴ等による油圧式のものであってもよい（これらはい
ずれも周知の構造であるので、ここでは説明を省略す
る）。
【００１２】ここで、駆動輪３２は、主軌条１２の底面
（主軌条１２よりも幅狭のラック２８の外側部分）に摺
接する外周面と、外周面の外側に主軌条１２の側面に摺
接するフランジとを有している。又、駆動輪３２の上方
には主軌条１２の上面に摺接する外周面と、外周面の外
側に主軌条１２の側面に摺接するフランジとを有する遊
動輪３６が設けられている。而して、この遊動輪３６と
駆動輪３２とで主軌条１２を上下から挟持する構造をと
る。
（主軌条１２よりも幅狭のラック２８の外側部分）に摺
接する外周面と、外周面の外側に主軌条１２の側面に摺
接するフランジとを有している。又、駆動輪３２の上方
には主軌条１２の上面に摺接する外周面と、外周面の外
側に主軌条１２の側面に摺接するフランジとを有する遊
動輪３６が設けられている。而して、この遊動輪３６と
駆動輪３２とで主軌条１２を上下から挟持する構造をと
る。
【００１３】こうすることで、牽引車１４の横倒れが防
止できるのであるが、万全を期すため、もう一つ別の二
つの遊動輪３６を設け、この二組のもので横倒れを防い
でいる。更に、牽引車１４の後部にはユニバーサルジョ
イント機構を持つ牽引棒３８が連結できる構造になって
おり、この牽引棒３８で台車１６を牽引する。牽引棒３
８のユニバーサルジョイント機構は主軌条１２と副軌条
１０との段差を吸収するためである。
止できるのであるが、万全を期すため、もう一つ別の二
つの遊動輪３６を設け、この二組のもので横倒れを防い
でいる。更に、牽引車１４の後部にはユニバーサルジョ
イント機構を持つ牽引棒３８が連結できる構造になって
おり、この牽引棒３８で台車１６を牽引する。牽引棒３
８のユニバーサルジョイント機構は主軌条１２と副軌条
１０との段差を吸収するためである。
【００１４】図４は台車１６の側面図、図５は背面図で
あるが、台車１６は、台枠フレーム４０の下方に副軌条
１０上を転動する車輪４２を取り付けたもので（摩擦
式）、台枠フレーム４０上に荷物４４を積載できる構造
をしている。尚、台車１６は、何台かを前記した牽引棒
３８で連結できるようになっている。
あるが、台車１６は、台枠フレーム４０の下方に副軌条
１０上を転動する車輪４２を取り付けたもので（摩擦
式）、台枠フレーム４０上に荷物４４を積載できる構造
をしている。尚、台車１６は、何台かを前記した牽引棒
３８で連結できるようになっている。
【００１５】台車１６には制動機構４６が付設されてい
る。本例における制動機構４６は、ラック２８に噛み合
う制動輪４８と、これとは別の遊動輪３６とで上述した
上下挟持機構によって主軌条１２上を走行する制動車５
０に組み込むものを示した。即ち、制動車５０の内部に
制動輪４８と動力的に連結される制動ドラム５２を設
け、この制動ドラム５２に制動力を与えるものである。
る。本例における制動機構４６は、ラック２８に噛み合
う制動輪４８と、これとは別の遊動輪３６とで上述した
上下挟持機構によって主軌条１２上を走行する制動車５
０に組み込むものを示した。即ち、制動車５０の内部に
制動輪４８と動力的に連結される制動ドラム５２を設
け、この制動ドラム５２に制動力を与えるものである。
【００１６】図６はその説明図であるが、制動ドラム５
２の内周に内拡式の制動シュー５４を設け（５６はこれ
を戻すバネ）、制動シュー５４をレバー５８の操作で張
って制動ドラム５２に制動力を与えるものである。主軌
条１２にはラック２８が添着されているから、これを利
用して制動機構４６を噛合式とし、大きな制動力が出せ
るようにしたものである。
２の内周に内拡式の制動シュー５４を設け（５６はこれ
を戻すバネ）、制動シュー５４をレバー５８の操作で張
って制動ドラム５２に制動力を与えるものである。主軌
条１２にはラック２８が添着されているから、これを利
用して制動機構４６を噛合式とし、大きな制動力が出せ
るようにしたものである。
【００１７】制動車５０は台車１６の下方に設けられ、
制動車５０と台車１６とは、これも主軌条１２と副軌条
１０の段差を吸収するためにヒンジ機構を有する連結具
６０で連結される。この場合、制動車５０は各台車１６
に少なくとも一輛は連結され、各々のレバー５８はワイ
ヤ等で連結されている（図示省略）。従って、どの制動
車５０で制動しても全部の台車１６に制動が効くように
なっている。制動時に各台車１６が牽引車１４へ突き上
げるような事態をなくすためである。
制動車５０と台車１６とは、これも主軌条１２と副軌条
１０の段差を吸収するためにヒンジ機構を有する連結具
６０で連結される。この場合、制動車５０は各台車１６
に少なくとも一輛は連結され、各々のレバー５８はワイ
ヤ等で連結されている（図示省略）。従って、どの制動
車５０で制動しても全部の台車１６に制動が効くように
なっている。制動時に各台車１６が牽引車１４へ突き上
げるような事態をなくすためである。
【００１８】このような牽引型軌条式運搬装置は、主軌
条１２及び副軌条１０とも容易に敷設でき、又、容易に
解体できる。従って、工事現場、例えば、高速道路の橋
梁における鉄筋の運搬等のための仮設のもの等に適す
る。即ち、基礎工事が完了した橋梁の上に主軌条１２と
副軌条１０を敷設し、資材を運搬して当該資材の運搬が
完了した箇所から撤去するようなやり方ができる。
条１２及び副軌条１０とも容易に敷設でき、又、容易に
解体できる。従って、工事現場、例えば、高速道路の橋
梁における鉄筋の運搬等のための仮設のもの等に適す
る。即ち、基礎工事が完了した橋梁の上に主軌条１２と
副軌条１０を敷設し、資材を運搬して当該資材の運搬が
完了した箇所から撤去するようなやり方ができる。
【００１９】このため、主軌条１２及び副軌条１０とも
適当な長さのものを継ぎ足すユニット式にしておく。図
７はその敷設状態を示す平面図、図８は一部拡大断面平
面図であるあるが、主軌条１２及び副軌条１０とも、適
当な間隔で敷いた枕木１８で支えてジョイント機構６
２、６４で繋いで継ぎ足して行く。尚、これらジョイン
ト機構６２、６４の一例として、本例では、主軌条１２
（副軌条１０も同じ）の一端から相手方に内挿できる継
子６６を突出させるとともに、主軌条１２と継子６６と
が合致する箇所に孔６８を形成し、この孔６８にボルト
７０を通して固定するものを示した。
適当な長さのものを継ぎ足すユニット式にしておく。図
７はその敷設状態を示す平面図、図８は一部拡大断面平
面図であるあるが、主軌条１２及び副軌条１０とも、適
当な間隔で敷いた枕木１８で支えてジョイント機構６
２、６４で繋いで継ぎ足して行く。尚、これらジョイン
ト機構６２、６４の一例として、本例では、主軌条１２
（副軌条１０も同じ）の一端から相手方に内挿できる継
子６６を突出させるとともに、主軌条１２と継子６６と
が合致する箇所に孔６８を形成し、この孔６８にボルト
７０を通して固定するものを示した。
【００２０】まず、主軌条１２の架設は、枕木１８の上
に前記した支柱２０を立ててこれに支持金具７２を取り
付け、支持金具７２とこれら孔６８とにジョイント機構
６２のボルト７０を通して固定する構造をとる。尚、す
べての枕木１８の位置にジョイント機構６２は必要とし
ないので（本例では、一つとびの枕木１８の部分で継ぐ
構造をとっている）、そのような箇所では主軌条１２に
ボルト７０を通す孔６８だけをあけておけばよい。
に前記した支柱２０を立ててこれに支持金具７２を取り
付け、支持金具７２とこれら孔６８とにジョイント機構
６２のボルト７０を通して固定する構造をとる。尚、す
べての枕木１８の位置にジョイント機構６２は必要とし
ないので（本例では、一つとびの枕木１８の部分で継ぐ
構造をとっている）、そのような箇所では主軌条１２に
ボルト７０を通す孔６８だけをあけておけばよい。
【００２１】次に、副軌条１０の敷設は、枕木１８の上
では単に載置し、枕木１８の中間に敷設した中間枕木７
４に固定する構造をとる。図９はそれを示す図８のＡ−
Ａ断面図、図１０は同じくＢ−Ｂ断面図であるが、枕木
１８の上に上面が開口した断面Ｕ形の受け金具７６を取
り付け、これに副軌条１０を嵌め込んで支持する。一
方、中間枕木７４には断面Ｌ字形の固定金具７８を取り
付け、これにジョイント機構６４のボルト７０を通して
固定する。ジョイント機構６４を要しない中間枕木７４
の部分では、前記と同様、副軌条１０にボルト７０を通
す孔６８だけをあけておけばよい。尚、中間枕木７４は
各々の副軌条１０の下だけに存在する短片のもので十分
である。
では単に載置し、枕木１８の中間に敷設した中間枕木７
４に固定する構造をとる。図９はそれを示す図８のＡ−
Ａ断面図、図１０は同じくＢ−Ｂ断面図であるが、枕木
１８の上に上面が開口した断面Ｕ形の受け金具７６を取
り付け、これに副軌条１０を嵌め込んで支持する。一
方、中間枕木７４には断面Ｌ字形の固定金具７８を取り
付け、これにジョイント機構６４のボルト７０を通して
固定する。ジョイント機構６４を要しない中間枕木７４
の部分では、前記と同様、副軌条１０にボルト７０を通
す孔６８だけをあけておけばよい。尚、中間枕木７４は
各々の副軌条１０の下だけに存在する短片のもので十分
である。
【００２２】副軌条１０の敷設構成を以上のようにした
のは、副軌条１０は駆動や制動に使用しないため、大し
た力がかからず、主軌条１２と一定の間隔で敷設されて
おればよいからである。この点、枕木１８の上で一々固
定する構造をとっていたのでは、寸法精度が要求され、
その精度も過剰精度となってコストを引き上げる（中間
枕木７４の位置は少々違っても許される）。尚、主軌条
１２と副軌条１０のジョイント機構６２、６４を設ける
箇所（継ぎ目位置）は互いに異なった位置に設定するの
が力を分散させる意味からも好ましい。
のは、副軌条１０は駆動や制動に使用しないため、大し
た力がかからず、主軌条１２と一定の間隔で敷設されて
おればよいからである。この点、枕木１８の上で一々固
定する構造をとっていたのでは、寸法精度が要求され、
その精度も過剰精度となってコストを引き上げる（中間
枕木７４の位置は少々違っても許される）。尚、主軌条
１２と副軌条１０のジョイント機構６２、６４を設ける
箇所（継ぎ目位置）は互いに異なった位置に設定するの
が力を分散させる意味からも好ましい。
【００２３】以上、本発明の一例について説明したが、
本発明は、これらに限定されるものではない。例えば、
牽引車や制動車の各操作はレバー等による手動式のもの
を意図しているが、これは、この牽引型軌条式運搬装置
が安全のために一般には歩行速度以下で走行するため、
傍を歩く作業者が十分に操作できるからにすぎない。従
って、操作力をソレノイドや流体シリンダ或いはサーボ
モータによるものとし、これらをラジコンで制御するよ
うなことも、勿論、可能である。
本発明は、これらに限定されるものではない。例えば、
牽引車や制動車の各操作はレバー等による手動式のもの
を意図しているが、これは、この牽引型軌条式運搬装置
が安全のために一般には歩行速度以下で走行するため、
傍を歩く作業者が十分に操作できるからにすぎない。従
って、操作力をソレノイドや流体シリンダ或いはサーボ
モータによるものとし、これらをラジコンで制御するよ
うなことも、勿論、可能である。
【００２４】
【発明の効果】以上、本発明は、前記したものであるか
ら、次のような効果が期待できる。 １）荷物の積載機能は二本の副軌条上を走行する台車
で、台車の牽引機能は主軌条上を走行する牽引車で受け
持たせたことにより、それぞれの役割分担が果たせ、横
に張り出した積荷姿勢で大重量の荷物を運搬できるとと
もに、牽引車を相応の大きさに抑えることができる。 ２）主軌条は副軌条の間に敷設するものであるため、軌
条の設置スペースが小さくてすみ、全体をコンパクトに
できる。 ３）主軌条を単軌条にし、且つ、その一面にラックを添
着した噛合式の牽引車にすることで、軌条の設備が小型
化できるとともに、牽引車も小さい容量のもので大きな
牽引力を出させるものにすることができる。 ４）主軌条及び副軌条を継ぎ足し可能なユニット式にす
れば、その敷設及び取り外しも容易であるとともに、軌
条の長さを自由に調整できる。
ら、次のような効果が期待できる。 １）荷物の積載機能は二本の副軌条上を走行する台車
で、台車の牽引機能は主軌条上を走行する牽引車で受け
持たせたことにより、それぞれの役割分担が果たせ、横
に張り出した積荷姿勢で大重量の荷物を運搬できるとと
もに、牽引車を相応の大きさに抑えることができる。 ２）主軌条は副軌条の間に敷設するものであるため、軌
条の設置スペースが小さくてすみ、全体をコンパクトに
できる。 ３）主軌条を単軌条にし、且つ、その一面にラックを添
着した噛合式の牽引車にすることで、軌条の設備が小型
化できるとともに、牽引車も小さい容量のもので大きな
牽引力を出させるものにすることができる。 ４）主軌条及び副軌条を継ぎ足し可能なユニット式にす
れば、その敷設及び取り外しも容易であるとともに、軌
条の長さを自由に調整できる。
【図１】本発明の一例を示す牽引型軌条式運搬装置の側
面図である。
面図である。
【図２】本発明の一例を示す牽引車の側面図である。
【図３】本発明の一例を示す牽引車の一部背面図であ
る。
る。
【図４】本発明の一例を示す台車の一部側面図である。
【図５】本発明の一例を示す台車の背面図である。
【図６】本発明の一例を示す制動機構の斜視図である。
【図７】本発明の一例を示す主軌条及び副軌条の敷設状
態の平面図である。
態の平面図である。
【図８】本発明の一例を示す主軌条及び副軌条の敷設状
態の一部拡大平面図である。
態の一部拡大平面図である。
【図９】図８のＡ−Ａ断面図である。
【図１０】図８のＢ−Ｂ断面図である。
１０ 副軌条 １２ 主軌条 １４ 牽引車 １６ 台車 ２８ ラック ３２ 駆動輪 ４６ 制動機構 ４８ 制動輪 ５０ 制動車 ６２ ジョイント機構 ６４ ジョイント機構
Claims (6)
- 【請求項１】 地上に敷かれた二本の副軌条の間に主軌
条を敷設し、主軌条上を走行する牽引車で副軌条上に置
かれた台車を牽引することを特徴とする牽引型軌条式運
搬装置。 - 【請求項２】 台車が、複数のものを連結して構成され
るものである請求項１記載の牽引型軌条式運搬装置。 - 【請求項３】 台車が、制動機構を有するものである請
求項１又は２記載の牽引型軌条式運搬装置。 - 【請求項４】 主軌条が、一面にラックを添着されて地
上に架設される単軌条であり、牽引車がラックに噛み合
う駆動輪を駆動して自走する噛合式のものである請求項
１〜３いずれかに記載の牽引型軌条式運搬装置。 - 【請求項５】 制動機構が、ラックに噛み合う制動力を
付与できる制動輪を有して台車に連結されて主軌条上を
走行する制動車に組み込まれるものである請求項４記載
の牽引型軌条式運搬装置。 - 【請求項６】 主軌条及び副軌条が、適当な長さのもの
をジョイント機構で継ぎ足すユニット式で構成される請
求項１〜５いずれかに記載の牽引型軌条式運搬装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4078896A JPH09207769A (ja) | 1996-02-01 | 1996-02-01 | 牽引型軌条式運搬装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4078896A JPH09207769A (ja) | 1996-02-01 | 1996-02-01 | 牽引型軌条式運搬装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09207769A true JPH09207769A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=12590367
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4078896A Pending JPH09207769A (ja) | 1996-02-01 | 1996-02-01 | 牽引型軌条式運搬装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09207769A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002211387A (ja) * | 2001-01-22 | 2002-07-31 | Nikkari Co Ltd | 資材運搬方法及び資材運搬装置 |
| JP2003063383A (ja) * | 2001-08-22 | 2003-03-05 | Nikkari Co Ltd | 長尺資材運搬装置及びこの装置による長尺資材運搬方法 |
-
1996
- 1996-02-01 JP JP4078896A patent/JPH09207769A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002211387A (ja) * | 2001-01-22 | 2002-07-31 | Nikkari Co Ltd | 資材運搬方法及び資材運搬装置 |
| JP2003063383A (ja) * | 2001-08-22 | 2003-03-05 | Nikkari Co Ltd | 長尺資材運搬装置及びこの装置による長尺資材運搬方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060711 |
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| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20061115 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |