JPH09206792A - 改質高晒錠剤 - Google Patents
改質高晒錠剤Info
- Publication number
- JPH09206792A JPH09206792A JP1912596A JP1912596A JPH09206792A JP H09206792 A JPH09206792 A JP H09206792A JP 1912596 A JP1912596 A JP 1912596A JP 1912596 A JP1912596 A JP 1912596A JP H09206792 A JPH09206792 A JP H09206792A
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- Japan
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- bleaching agent
- agent
- bleaching
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 プール水循環装置などにおいて用いられる高
晒錠剤を改良し、スケーリング防止効果を有する改質高
晒錠剤を提供する。 【解決手段】 高晒剤とポリアクリル酸ソーダを混合し
て打錠する。ポリアクリル酸ソーダの添加量は高晒剤に
対し０．２％〜１％の範囲とする。
晒錠剤を改良し、スケーリング防止効果を有する改質高
晒錠剤を提供する。 【解決手段】 高晒剤とポリアクリル酸ソーダを混合し
て打錠する。ポリアクリル酸ソーダの添加量は高晒剤に
対し０．２％〜１％の範囲とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明はプール水循環装置
における高晒溶解器等に投入して使用される高晒錠剤の
改良に関するもので、特にスケーリング防止効果を有す
る改質高晒錠剤に関するものである。
における高晒溶解器等に投入して使用される高晒錠剤の
改良に関するもので、特にスケーリング防止効果を有す
る改質高晒錠剤に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来からプール水の殺菌消毒を目的とし
て、プール水循環装置における高晒溶解器に次亜塩素酸
カルシウム系の高晒剤を投入することが行われている。
しかしながら、溶解設備、配管系等に炭酸カルシウムを
主成分とするカルシウムスケールが生成付着するという
問題があった。これを解決するため、スケーリング防止
効果のある薬剤を同時に投入してスケールの生成付着を
抑制することが行われている。
て、プール水循環装置における高晒溶解器に次亜塩素酸
カルシウム系の高晒剤を投入することが行われている。
しかしながら、溶解設備、配管系等に炭酸カルシウムを
主成分とするカルシウムスケールが生成付着するという
問題があった。これを解決するため、スケーリング防止
効果のある薬剤を同時に投入してスケールの生成付着を
抑制することが行われている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】スケーリング防止効果
のある薬剤としては、ポリリン酸化合物等のリン系化合
物が知られているが、排水中に含まれたリン酸イオンが
湖沼、内海などにおいてアオコや赤潮を起こす懸念があ
り、別途有効なスケーリング防止剤が求められていた。
のある薬剤としては、ポリリン酸化合物等のリン系化合
物が知られているが、排水中に含まれたリン酸イオンが
湖沼、内海などにおいてアオコや赤潮を起こす懸念があ
り、別途有効なスケーリング防止剤が求められていた。
【０００４】また、通常は高晒剤とスケーリング防止剤
とを別個に扱っているが、それぞれを所望量投入する必
要があり二種の薬剤を常時保管しておかなければなら
ず、また投入時には濃度調整のため、両者の配合量を調
整して投入しなければならず作業上において手間が掛る
という問題もあった。
とを別個に扱っているが、それぞれを所望量投入する必
要があり二種の薬剤を常時保管しておかなければなら
ず、また投入時には濃度調整のため、両者の配合量を調
整して投入しなければならず作業上において手間が掛る
という問題もあった。
【０００５】そこで、この発明はリン系化合物に代るス
ケーリング防止剤を探求し、これを高晒剤と一体化して
一つの錠剤とすることを目的とするものである。
ケーリング防止剤を探求し、これを高晒剤と一体化して
一つの錠剤とすることを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、ス
ケーリング防止効果があると思われる各種の薬剤につい
て検討を加えた結果、ポリアクリル酸ソーダにその好適
性を見出だし、このポリアクリル酸ソーダを高晒剤とを
混合して打錠することに想到したのである。
ケーリング防止効果があると思われる各種の薬剤につい
て検討を加えた結果、ポリアクリル酸ソーダにその好適
性を見出だし、このポリアクリル酸ソーダを高晒剤とを
混合して打錠することに想到したのである。
【０００７】すなわち、この発明に係る改質高晒錠剤
は、高晒剤とポリアクリル酸ソーダを混合して打錠した
ことを特徴とするものである。打錠するためには両者と
も顆粒状ないし粉末状のものを用いるのが良い。
は、高晒剤とポリアクリル酸ソーダを混合して打錠した
ことを特徴とするものである。打錠するためには両者と
も顆粒状ないし粉末状のものを用いるのが良い。
【０００８】ポリアクリル酸ソーダの添加量としては、
高晒剤に対し０．２％〜１％の範囲が好ましい。０．２
％より少ない場合、スケーリング防止効果に乏しく、ま
た１％以上においては薬剤費が高くなるため経済効果の
点で問題がある。また、高晒剤とポリアクリル酸ソーダ
の相関関係に基づくと思われるが、ポリアクリル酸ソー
ダの添加量の増大が必ずしもスケーリング防止効果の増
大につながらないことからも１％程度までを上限とする
のが好ましい。
高晒剤に対し０．２％〜１％の範囲が好ましい。０．２
％より少ない場合、スケーリング防止効果に乏しく、ま
た１％以上においては薬剤費が高くなるため経済効果の
点で問題がある。また、高晒剤とポリアクリル酸ソーダ
の相関関係に基づくと思われるが、ポリアクリル酸ソー
ダの添加量の増大が必ずしもスケーリング防止効果の増
大につながらないことからも１％程度までを上限とする
のが好ましい。
【０００９】高晒剤としては、次亜塩素酸カルシウムを
主成分とする無機系晒粉、例えば70％高晒などがプール
水の殺菌消毒などには好適である。
主成分とする無機系晒粉、例えば70％高晒などがプール
水の殺菌消毒などには好適である。
【００１０】
【発明の実施の形態】まず、スケーリング防止効果があ
ると思われる薬剤５種について予備テストを行った。供
試サンプルは次の通りである。
ると思われる薬剤５種について予備テストを行った。供
試サンプルは次の通りである。
【表１】
【００１１】予備テストは次の通り行った。70％高晒40
0gを８リットルの水に溶かし（５％高晒溶液）、１リッ
トルビーカーに１リットルづつ入れ、各添加剤２．５ｇ
を分散溶解させる（高晒：分散剤＝１００：５）。次い
で塩化ビニールパイプ（内径５６ｍｍ、外径５９ｍｍ、
長さ７５ｍｍ、重量３５．５ｇ、表面積２７６ｃｍ2 ）
をテストピースとして液面下まで吊り下げてセットす
る。任意の時間に薬匙で攪拌を行い、５日間放置したの
ち、テストピースを取り出してバット内で水流が直接当
たらないよう注意しながら十分に水洗する。風乾の後、
４０℃で乾燥し、デシケータで冷却後秤量した。
0gを８リットルの水に溶かし（５％高晒溶液）、１リッ
トルビーカーに１リットルづつ入れ、各添加剤２．５ｇ
を分散溶解させる（高晒：分散剤＝１００：５）。次い
で塩化ビニールパイプ（内径５６ｍｍ、外径５９ｍｍ、
長さ７５ｍｍ、重量３５．５ｇ、表面積２７６ｃｍ2 ）
をテストピースとして液面下まで吊り下げてセットす
る。任意の時間に薬匙で攪拌を行い、５日間放置したの
ち、テストピースを取り出してバット内で水流が直接当
たらないよう注意しながら十分に水洗する。風乾の後、
４０℃で乾燥し、デシケータで冷却後秤量した。
【００１２】実験結果を表２に示す。
【表２】 上記実験から、ポリアクリル酸ソーダ（アクアリックDL
-100）及び高級アルコール硫酸エステルＮａ（モノゲン
Y-500 ）にスケーリング防止効果が期待できることが
判明した。
-100）及び高級アルコール硫酸エステルＮａ（モノゲン
Y-500 ）にスケーリング防止効果が期待できることが
判明した。
【００１３】なお、これらの添加剤について反応性を調
べるため、70％高晒２２．５ｇと添加剤２．５ｇの混合
品に水２５ｇを加えて加水溶解反応時の温度を測定した
ところ、温度上昇は添加剤を加えないものと変わらなか
った（２１℃→２９℃）。
べるため、70％高晒２２．５ｇと添加剤２．５ｇの混合
品に水２５ｇを加えて加水溶解反応時の温度を測定した
ところ、温度上昇は添加剤を加えないものと変わらなか
った（２１℃→２９℃）。
【００１４】次に、上記２種の添加剤を用いて錠剤サン
プルを試作し、本試験を行った。まず、70％高晒各８０
０ｇに供試添加剤をそれぞれ１．６ｇ、４．０ｇ、８．
０ｇ加えて混合し、畑鉄工所製ロータリー打錠機にて試
験錠剤を打錠した。いずれのサンプルも打錠時の異常は
認められなかった。
プルを試作し、本試験を行った。まず、70％高晒各８０
０ｇに供試添加剤をそれぞれ１．６ｇ、４．０ｇ、８．
０ｇ加えて混合し、畑鉄工所製ロータリー打錠機にて試
験錠剤を打錠した。いずれのサンプルも打錠時の異常は
認められなかった。
【００１５】その物性を表３及び表４に示す。
【表３】
【表４】
【００１６】次に、スケーリング防止効果確認試験を行
った。試験方法は、１リットルのビーカーに、水１リッ
トルおよび錠剤サンプル各５錠を入れ、塩化ビニールパ
イプ（内径５６ｍｍ、外径５９ｍｍ、長さ７５ｍｍ、重
量３５．５ｇ、表面積２７６ｃｍ2 ）をテストピースと
して浸漬し、任意の時間に攪拌を行い、５日間放置して
テストピースへの付着量を測定した。
った。試験方法は、１リットルのビーカーに、水１リッ
トルおよび錠剤サンプル各５錠を入れ、塩化ビニールパ
イプ（内径５６ｍｍ、外径５９ｍｍ、長さ７５ｍｍ、重
量３５．５ｇ、表面積２７６ｃｍ2 ）をテストピースと
して浸漬し、任意の時間に攪拌を行い、５日間放置して
テストピースへの付着量を測定した。
【００１７】その結果を表５に示す。
【表５】
【００１８】高級アルコール硫酸エステルＮａ（モノゲ
ン Y-500）は、溶解時フロック状の浮上物が多く、スケ
ーリング防止効果が少ないのに対し、ポリアクリル酸ソ
ーダ（アクアリック DL-100）は、良好なスケーリング
防止効果を示し、また浮上物も少なかった。さらに表４
で示したように高級アルコール硫酸エステルＮａは、錠
剤の溶解速度が遅く、ヒートロスが増加する難点がある
のに対し、ポリアクリル酸ソーダでは溶解速度も早く、
ヒートロスが少なく、スケーリング防止剤として最適で
あることを確認したのである。
ン Y-500）は、溶解時フロック状の浮上物が多く、スケ
ーリング防止効果が少ないのに対し、ポリアクリル酸ソ
ーダ（アクアリック DL-100）は、良好なスケーリング
防止効果を示し、また浮上物も少なかった。さらに表４
で示したように高級アルコール硫酸エステルＮａは、錠
剤の溶解速度が遅く、ヒートロスが増加する難点がある
のに対し、ポリアクリル酸ソーダでは溶解速度も早く、
ヒートロスが少なく、スケーリング防止剤として最適で
あることを確認したのである。
【００１９】
【発明の効果】以上の通り、この発明に係る高晒錠剤
は、ポリアクリル酸ソーダを含有しており、これをプー
ル水循環装置における高晒溶解器等に投入して使用すれ
ば、溶解設備、配管系等に炭酸カルシウムを主成分とす
るカルシウムスケールが生成付着することなくプール水
の殺菌消毒を行い得る利点を有しており、しかもリン系
化合物に見られる湖沼、内海におけるアオコや赤潮の発
生の懸念も払拭し得たのである。
は、ポリアクリル酸ソーダを含有しており、これをプー
ル水循環装置における高晒溶解器等に投入して使用すれ
ば、溶解設備、配管系等に炭酸カルシウムを主成分とす
るカルシウムスケールが生成付着することなくプール水
の殺菌消毒を行い得る利点を有しており、しかもリン系
化合物に見られる湖沼、内海におけるアオコや赤潮の発
生の懸念も払拭し得たのである。
【００２０】また、顆粒状の高晒剤とポリアクリル酸ソ
ーダを混合して打錠しているので、高晒剤とスケーリン
グ防止剤の２種類を取り扱う必要がなく、薬剤の保管並
びに投入作業における便宜性も有している。
ーダを混合して打錠しているので、高晒剤とスケーリン
グ防止剤の２種類を取り扱う必要がなく、薬剤の保管並
びに投入作業における便宜性も有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０２Ｆ 1/50 ５６０ Ｃ０２Ｆ 1/50 ５６０Ｚ 5/10 ６２０ 5/10 ６２０Ａ // Ｃ１１Ｄ 3/20 Ｃ１１Ｄ 3/20
Claims (2)
- 【請求項１】 高晒剤とポリアクリル酸ソーダを混合し
て打錠してなる改質高晒錠剤。 - 【請求項２】 高晒剤に対し０．２％〜１％の範囲にお
いてポリアクリル酸ソーダを添加してなる請求項１記載
の改質高晒錠剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1912596A JPH09206792A (ja) | 1996-02-05 | 1996-02-05 | 改質高晒錠剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1912596A JPH09206792A (ja) | 1996-02-05 | 1996-02-05 | 改質高晒錠剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09206792A true JPH09206792A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=11990750
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1912596A Pending JPH09206792A (ja) | 1996-02-05 | 1996-02-05 | 改質高晒錠剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09206792A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6679954B1 (en) | 1999-02-18 | 2004-01-20 | Nippon Steel Corporation | High-strength, high-toughness stainless steel excellent in resistance to delayed fracture |
| JP2014080393A (ja) * | 2012-10-17 | 2014-05-08 | Yunifiido Engineering:Kk | 次亜塩素酸カルシウム含有水溶液 |
-
1996
- 1996-02-05 JP JP1912596A patent/JPH09206792A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6679954B1 (en) | 1999-02-18 | 2004-01-20 | Nippon Steel Corporation | High-strength, high-toughness stainless steel excellent in resistance to delayed fracture |
| JP2014080393A (ja) * | 2012-10-17 | 2014-05-08 | Yunifiido Engineering:Kk | 次亜塩素酸カルシウム含有水溶液 |
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