JPH092066A - ドアビーム - Google Patents

ドアビーム

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JPH092066A
JPH092066A JP18218695A JP18218695A JPH092066A JP H092066 A JPH092066 A JP H092066A JP 18218695 A JP18218695 A JP 18218695A JP 18218695 A JP18218695 A JP 18218695A JP H092066 A JPH092066 A JP H092066A
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JP
Japan
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slit
open pipe
door beam
door
width
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Pending
Application number
JP18218695A
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English (en)
Inventor
Shigeru Kuroda
茂 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH092066A publication Critical patent/JPH092066A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶接用端部ブラケットを容易に一体加工し得
ると共にその強度も容易に確保し得るドアビームを安価
に提供する。 【構成】 全長に亘りスリットを有するオープン管から
なり、かつその両端にスリットを広げてなる平坦面から
なるブラケット部を一体形成することにより、ドアへの
溶接作業やその強度に問題を生じることなく、溶接用端
部ブラケットを容易に一体加工でき、部品点数が削減さ
れ、その製造コストも低廉化する。しかも溶接部分がな
いことで耐久性が向上する。しかも、スリットがビーム
部全長に亘って存在することから、ドアの電着塗装工程
でのビーム内面への塗装が確実に行えるという効果もあ
る。また、材料に含まれる炭素が0.25重量%以下で
あり、かつ上記両端を除き、強度部材として機能する中
間部のみを高周波焼き入れなどで高強度化加工すること
により、強度及び端部ブラケットの加工容易性が一層向
上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のドアに対する
側面または前面からの衝撃発生時に衝撃エネルギーを吸
収し、更に車室内空間を確保するためのドアビームに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のドアビームは、高強度の丸または
角パイプの両端にプレス加工したブラケットを溶接固定
し、ブラケットをドアフレームにスポット溶接するよう
にしていた(例えば、特開平5−38992号公報参
照)が、ブラケットを溶接固定するため、その作業工数
が多くなると共にコストが高騰化する問題があった。
【0003】そこで、例えば特開平5−65531号公
報には、パイプの両端部を潰してブラケットとして用い
たものが開示されている。しかしながら、ブラケットの
部分の板が2重になることから端部の質量が増加するば
かりでなく、その厚みによるスポット溶接時の障害が問
題となる。
【0004】また、特開平7−32880号公報には、
パイプの端末にスリットを形成し、そこを広げて平坦に
加工し、ブラケットとしたものがある。しかしながら、
スリット加工の際、スリットの終端を起点として亀裂が
発生することを防止するためにスリットをプレス等で加
工するなど、その加工作業が繁雑になり、そのコストも
低廉化することが困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記したよう
な従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、その主
な目的は、溶接用端部ブラケットを容易に一体加工し得
ると共にその強度も容易に確保し得るドアビームを安価
に提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的は本発明に
よれば、耐衝撃用として車両ドアに設けられるドアビー
ムであって、全長に亘りスリットを有するオープン管か
らなり、かつその両端に前記スリットを広げてなる平坦
面からなるブラケット部が一体形成されていることを特
徴とするドアビームを提供することにより達成される。
【0007】
【作用】このように、ドアビームを全長に亘りスリット
を有するオープン管で構成し、かつその両端に前記スリ
ットを広げてなる平坦面からなるブラケット部を一体形
成することで、溶接用端部ブラケットを容易に一体加工
し得る。また、材料に含まれる炭素が0.25重量%以
下であり、かつ上記両端を除き、強度部材として機能す
る中間部のみを高周波焼き入れなどで高強度化加工する
ことにより、強度を損なうことなく端部ブラケットの加
工容易性を一層向上することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
【0009】図1(a)は、本発明が適用されたドアビ
ームを示す平面図である。このドアビーム1は全長に亘
りスリット2を有するオープン管からなり、その両端部
はスリット2が開かれて平坦なブラケット部3、4をな
している。また、その中間部5は後記する高周波焼き入
れにより高強度化加工されている。
【0010】図1(b)に示すように、ドアビーム1の
中間部5の断面はC字状をなし、スリット2の幅Sは
1.0mm以上となっている。これは、高周波焼き入れ
の際に縁部同士が近接、接触すると、高周波を加えた際
に接触抵抗により発熱し溶解してしまうことからこれを
防止するためである。
【0011】以下に、本実施例に於けるドアビーム1の
製造工程を図2に示す。まず、炭素を0.2〜0.25
重量%含む鋼材からオープン管の造管をする(図2
(a))。その際、上記したように、スリット2の幅S
を1.0mm以上にする。次に、必要長に切断する(図
2(b))。このとき端部が多少変形しても後工程でプ
レス成形して平坦化することから問題を生じない。そし
て、中間部5に高周波焼き入れにより高強度化加工を施
す(図2(c))。その部分の強度は、引っ張り強さ1
50kgf/mm2以上、170kgf/mm2近辺となる。云うま
でもなく、このスリット幅Sの制限は熱処理可能な材料
によってドアビームを形成する場合のものであり、強
度、剛性の関係から熱処理が不要の場合にはこの限りで
ない。ここで、図3に示すように、ドアビームとして実
用的なパイプ外径φ40未満の場合、高周波焼き入れを
行うことによって、熱処理前後のスリット幅Sは概ね線
形に変化する。従って、熱処理前のスリット幅Sを1.
0mm以上としておけば、スリットの縁部同士が接触す
る心配はない。また、スリット幅Sの高周波焼き入れに
よる変化は、径の差及び肉厚の影響をほとんど受けな
い。
【0012】次に、オープン管の両端をスリット2から
押し広げ(図2(d))、フラット鍛造により平坦なブ
ラケット部3、4を形成する(図2(e))。そして、
このブラケット部3、4を図示されないドアに溶接する
こととなる。尚、本実施例では端部を熱処理しないこと
から、φ19以上のオープン管に於てその伸びは25%
以上となっている。このため、例えば高張力鋼板をプレ
ス加工することによりパイプ状に成形する場合に比して
その部分の成形性に優れ、ブラケット部3、4の形成を
容易にしている。
【0013】図4は、上記実施例の変形実施例を示す図
1(b)と同様な図である。本実施例ではドアビーム1
1をなすオープン管が円形断面ではなく方形断面をな
し、その一辺にスリット12が設けられている。本実施
例でも上記実施例と同様に高周波焼き入れを行う場合、
図3と同様な図5のグラフに示すように、熱処理前後の
スリット幅Sは概ね線形に変化する。従って、本実施例
でも熱処理前のスリット幅Sを1.0mm以上としてお
けば、スリットの縁部同士が接触する心配はない。ま
た、スリット幅Sの高周波焼き入れによる変化は、辺の
長さの影響をほとんど受けない。グラフ中、Bはスリッ
ト12の存在する辺と平行関係にある辺の幅である。
【0014】一方、方形断面のオープン管を用いる場
合、問題となり得るのはコーナーのRである。このRが
小さすぎるとオープン管の両端をスリット12から押し
広げ、フラット鍛造により平坦なブラケット部を形成す
る際、その平坦度に影響を及ぼす。図6に、フラット鍛
造時にコーナーの外側のRと厚みtとの比(R/t)と
フラット度(mm)との関係を示す。このグラフにより
明らかなように、フラット度を0.5mm以下とするた
めには、コーナーの外側のRは、R≧3tとする必要が
ある。
【0015】尚、上記各実施例に於ては、スリットの位
置をドア外側にするか、内側にするかは荷重スペックを
満足する限り任意に設定して良い。
【0016】上記した各オープン管及び比較例としての
電縫管を、図7に示すように、単体で3点曲げにて静曲
げ試験した結果を図8に示す。ここで、支持スパンAは
1000mmとし、半径6インチの反円柱状の押圧部材
の外周面で押圧し、またオープン管はスリットのある面
を押圧した。
【0017】この試験結果によれば、電縫管と同寸法の
オープン管ではスリットが存在する分だけ荷重が落ちる
が、同寸法で肉厚tを1.8mmから2.3mmにすれ
ば、ストローク各領域にて、同等若しくはそれ以上の荷
重を発生させることができる。また、方形断面のオープ
ン管では同一寸法であれば肉厚tが1.6mmで電縫管
と同等以上の荷重を得ることができる。表1に電縫管に
対するオープン管の設定例を示す。
【0018】
【表1】
【0019】また、上記実施例のドアビームでは、強度
部材として機能する中間部の引っ張り強さ150kgf/m
m2以上を有していながらその両端部での伸びは、φ19
以上のオープン管で25%以上となっており、伸びが概
ね15%以下の120kgf/mm2級の高張力鋼板よりも両
端部の成形性に於て遙かに優れている。
【0020】更に、図2(b)の作業、即ち必要長にオ
ープン管を切断する際にも、素材の引っ張り強さが50
〜70kgf/mm2の範囲であることから、プレスカットが
容易で、切断に対するコストも抑制することができる。
【0021】
【発明の効果】上記した説明により明らかなように、本
発明によるドアビームによれば、全長に亘りスリットを
有するオープン管からなり、かつその両端にスリットを
広げてなる平坦面からなるブラケット部を一体形成する
ことにより、ドアへの溶接作業やその強度に問題を生じ
ることなく、溶接用端部ブラケットを容易に一体加工で
き、部品点数が削減され、その製造コストも低廉化す
る。しかも溶接部分がないことで耐久性が向上する。し
かも、スリットがビーム部全長に亘って存在することか
ら、ドアの電着塗装工程でのビーム内面への塗装が確実
に行えるという効果もある。また、材料に含まれる炭素
が0.25重量%以下であり、かつ上記両端を除き、強
度部材として機能する中間部のみを高周波焼き入れなど
で高強度化加工することにより、強度及び端部ブラケッ
トの加工容易性が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明が適用されたドアビームを示
す平面図(b)は、(a)のb−b線について見た断面
図。
【図2】(a)〜(e)は、ドアビームの製造工程を示
す斜視図。
【図3】図1のドアビームの熱処理前後のスリット幅の
関係を示すグラフ。
【図4】図1〜図3の実施例の変形実施例を示す図1
(b)と同様な図。
【図5】図4のドアビームの図3と同様な熱処理前後の
スリット幅の関係を示す図。
【図6】フラット鍛造時にコーナーの外側のRと厚みt
との比(R/t)とフラット度(mm)との関係を示す
グラフ。
【図7】本発明に基づくドアビームに用いられるオープ
ン管及び従来の電縫管の静曲げ試験器の構成を示す模式
図。
【図8】本発明に基づくドアビームに用いられるオープ
ン管及び従来の電縫管の静曲げ試験結果を示すグラフ。
【符号の説明】
1 ドアビーム 2 スリット 3、4 ブラケット部 5 中間部 11 ドアビーム 12 スリット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐衝撃用として車両ドアに設けられる
    ドアビームであって、 全長に亘りスリットを有するオープン管からなり、かつ
    その両端に前記スリットを広げてなる平坦面からなるブ
    ラケット部が一体形成されていることを特徴とするドア
    ビーム。
  2. 【請求項2】 前記スリット幅が1mm以上となって
    いることを特徴とする請求項1に記載のドアビーム。
  3. 【請求項3】 材料に含まれる炭素が0.25重量%
    以下であり、かつ前記両端を除き、強度部材として機能
    する中間部が高強度化加工されていることを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載のドアビーム。
JP18218695A 1995-06-26 1995-06-26 ドアビーム Pending JPH092066A (ja)

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JP18218695A JPH092066A (ja) 1995-06-26 1995-06-26 ドアビーム

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003094943A (ja) * 2001-09-27 2003-04-03 Kikuchi Co Ltd 車両用ドアの補強ビーム及びその製造方法
US7402775B2 (en) 2005-04-21 2008-07-22 Asteer Co., Ltd. Vehicular shock-absorbing beam
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