JPH09206672A - 自動車補修部品用塗装鋼板及びそれを用いた補修部品 - Google Patents

自動車補修部品用塗装鋼板及びそれを用いた補修部品

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JPH09206672A
JPH09206672A JP1853796A JP1853796A JPH09206672A JP H09206672 A JPH09206672 A JP H09206672A JP 1853796 A JP1853796 A JP 1853796A JP 1853796 A JP1853796 A JP 1853796A JP H09206672 A JPH09206672 A JP H09206672A
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JP
Japan
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steel sheet
coated steel
coating
parts
weight
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JP1853796A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Harada
宏昭 原田
Ryuzo Kamimura
隆三 上村
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車事故などの原因により車体パネルを損
傷した際に、補修用として供給される補修部品に用いら
れ、耐食性や加工性等に優れ、更に補修工場での塗装作
業性に優れた塗装鋼板及びそれを用いた自動車補修部品
を提供すること。 【解決手段】 亜鉛系のメッキ鋼板の両面にクロメート
処理を施し、更にその表面及び裏面に有機被膜を塗布し
た塗装鋼板であり、表面側の有機被膜の厚さが5〜20
μmの範囲であり、裏面側の有機被膜の厚さが2〜10
μmの範囲であり、且つ裏面側の有機被膜中にクロム酸
系の防錆顔料が樹脂固形分100重量部に対して10〜
100重量部の範囲で含有されていることを特徴とする
自動車補修部品用塗装鋼板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車補修部品用塗
装鋼板及びそれを用いた自動車用補修部品に関し、特に
自動車事故などの原因により車体パネルを損傷した際
に、補修用として供給される補修部品に用いられ、耐食
性や加工性等に優れ、更に補修工場での塗装作業性に優
れた塗装鋼板及びそれを用いた自動車補修部品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、塗装工程を省略して工程の短縮を
実現する技術としては、塗装鋼板の適用が特に家電業界
では一般的になってきている。自動車製造工程において
も同様の効果を狙って塗装鋼板の適用が検討されてい
る。
【0003】現在の自動車の車体は、車体の組み立てを
終えたいわゆるホワイトボディーに脱脂、燐酸亜鉛処理
及び電着塗装を行ない、更に中塗りや上塗りを施して製
造されている。従来から、この車体製造工程に塗装鋼板
を適用させることがしばしば議論されてきた。
【0004】しかしながら、この工程に塗装鋼板を部分
的に使用しても、車体は塗装鋼板以外の部品のために前
述の塗装工程を通らなければならず、工程省略にはなら
ない。また、車体全体を塗装鋼板に代替させる場合に
は、塗装鋼板として製造しにくい構造部材や車体工程で
溶接される小物部品までも考慮する必要があるので現実
的とは言えない。こうした理由から、塗装鋼板の車体製
造工程への適用は現実のものとなっていなかった。
【0005】一方、補修部品はプレス成形された部品に
よってはある単位まで組み立てられた後、部品毎に単品
で電着塗装までの処理がなされ、その後梱包され、出荷
され、修理工場等で車体色に合わせた塗装が施される。
即ち、補修部品については、部品毎の単独塗装であるた
め、例えばフェンダーやフード、又はドアのように薄板
ベースの部品だけを選択することができる点と、カーメ
ーカーにおける塗装は電着塗装までであることから、塗
装鋼板を適用して塗装工程を省略する目的に良く合致し
ていると言える。
【0006】従来、塗装鋼板を自動車の車体用に使うと
いう考え方に加えて、補修部品に適用するという考え方
自体は文献などで紹介され公知となっている。しかしな
がら、これらの従来の検討では、塗装鋼板を補修部品を
主対象とした研究開発はなされてこなかったため、塗装
鋼板は自動車用としての要求特性を満たし得ずに未だ実
用化にいたっていない。
【0007】例えば、SAE paper No. 920652 Prepainte
d Steel for Body Partsなる報文には、塗装鋼板が新車
製造の塗装工程を不要にするのは将来の話で、当面補修
部品や内装パネル部品に使われうると指摘し、塗装鋼板
の開発品として表面側の塗装が2層塗りの25μmのタ
イプと単層の12μmの導電性顔量入りのタイプとを紹
介している。しかしながら、この材料は主として新車用
の内外板パネルを想定しての設計と推察され、外板の補
修部品として必要な耐傷性や厳しい耐食性に対し何らの
考慮も払われておらず、外板パネルへの適用は事実上不
可能と考えられる。
【0008】現有の家電用材料の転用を考えた場合に
は、一般的な塗装鋼板としては例えばリバープレック
(川崎製鉄株式会社製の商品名)がある。同社のカタロ
グによれば、この商品の塗装構成は表面側の合計膜厚が
20〜30μmほどとなっていたため、通常の塗装鋼板
用塗料に用いられるポリエステル系樹脂塗膜では、補修
部品に要求される耐傷性に必要な硬さと部品形状を形成
するために必要な屈曲性とを両立させることができな
い。
【0009】即ち、補修部品は比較的簡易な包装で各修
理工場まで輸送され、修理工場で包装をといてからも手
作業で取り扱われるため、擦り傷やひっかき傷が付きや
すい。従って、こうした状況における傷つきを防止する
ためには、少なくとも塗膜硬度としてHを必要とする。
【0010】一方、加工性に関しては補修部品としてド
アやフードを考えた場合には、ヘミングと呼ばれるアウ
ターパネルの端部おり曲げによってインナーパネルとの
接合を行う加工が有るため、1Tおり曲げ性(試験片と
同じ板厚の板を1枚挟んだ180度おり曲げ性)が要求
される。これらの要求に対して従来材料はその塗膜厚が
厚いために両立が困難であった。
【0011】確かに、例えば特開平4−256469号
公報に開示されているように高分子量の直鎖型ポリエス
テルを用いて表面の耐傷性の必要条件である硬さと加工
上の必要条件である折曲げ性とを同時に実現するという
手法も知られている。しかしながら、この手法は家電製
品のように塗膜鋼板の表面がそのまま製品となる場合に
は有効であるが、補修部品の場合には補修塗料がさらに
塗装されるので、高分子量の直鎖型ポリエステルの極性
の不足から補修塗料密着性が得られないという問題点が
生じる。
【0012】防錆性に関する従来の技術では、例えば防
錆顔料を含むプライマーを5μm前後で表面側に塗布す
る技術が開示されている(特開平5−146750号公
報)。また、この技術はすでに家電用の塗装鋼板では一
般的に用いられている。しかしながら、補修部品への適
用を前提とすれば、補修塗装では塗装の前に必ず下地の
欠陥修正と塗装密着性の確保のために「研ぎ」とよばれ
る研磨を行なう。
【0013】この際、摩耗によって消失する塗膜の厚さ
は、平坦部で1〜3μm 程度になり、作業者によっては
5μm 程度にまで及ぶ。更に、コーナー部や端部では研
磨が集中しやすくなるため、塗膜が消失して素地が露出
する場合もある。従って表面側塗膜での防錆は、せっか
くの防錆顔料が除去されてしまう恐れがあり、車両に取
付けられた後の防錆性能に問題がでる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように従来技術に
よって塗装鋼板に関する自動車補修部品を製造しようと
しても何れも要求性能を満足しうるものではなかった。
本発明者らはこうした現状に鑑み、新たな自動車用補修
部品用の材料を開発すべく鋭意検討した結果、2つの重
要な技術を見い出し、本発明に到達した。
【0015】第1に、これらの従来技術は塗膜の加工性
と耐傷つき性とを同時に解決することができないという
問題点を有していた。この問題点に関し、従来は密着性
に劣る超高分子量の直鎖状ポリエステルなどの特種樹脂
を用いて加工性と硬さとを両立させていた。これに対
し、本発明者らは塗膜の厚みと塗膜物性との関係を研究
する中で、塗膜厚を適正に設計することにより前述の特
性に所望の性能を与えうることを見い出した。
【0016】第2に、上記の従来技術は耐食性が不足す
るという問題点を有していた。この問題点に関しても、
本発明者らは塗膜の防錆機能と耐食性との関係を長年研
究する中で、従来あまり大きな機能性を付与されること
のなかった裏面側の塗膜が持つ防錆上の重要性に着目
し、防錆顔料を集中的に添加することによって、塗装鋼
板を用いた自動車用補修部品の性能を成立させうること
を見い出した。
【0017】本発明者らはこれらの問題点に加え、更に
入念に補修部品の使用状況の市場実態調査に基づき自動
車用補修材料の要求特性を明かにし、これを加味するこ
とによって本発明を完成させた。即ち、本発明者らは自
動車用補修部品材料に要求される性能の着目点として、
(1)プレス加工時の加工性、(2)搬送時の耐傷性、
(3)搬送時及び部品倉庫における保管時の切断面耐食
性、(4)補修工場での塗装前処理としての研磨性、
(5)補修塗料との密着性及び(6)車両搭載時の切断
面の長期耐食性を明らかにし、これらを高度に両立する
材料構成を見い出し、その材料を用いることによって優
れた自動車補修部品を作製することに成功した。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
亜鉛系のメッキ鋼板の両面にクロメート処理を施し、更
にその表面及び裏面に有機被膜を塗布した塗装鋼板であ
り、表面側の有機被膜の厚さが5〜20μmの範囲であ
り、裏面側の有機被膜の厚さが2〜10μmの範囲であ
り、且つ裏面側の有機被膜中にクロム酸系の防錆顔料が
樹脂固形分100重量部に対して10〜100重量部の
範囲で含有されていることを特徴とする自動車補修部品
用塗装鋼板及びそれを用いた補修部品により達成され
た。
【0019】本発明は図1に示すように亜鉛系メッキ鋼
板にクロメート処理を施し、その両面に有機被膜を塗布
した塗装鋼板である。本発明で用いられる亜鉛系メッキ
としては、公知の亜鉛系メッキの中から適宜選択して使
用することができ、例えば溶融亜鉛メッキ、電気亜鉛メ
ッキ又は亜鉛とニッケルとの合金メッキなどが挙げられ
る。メッキの目付量としては切断面の長期耐食性を確保
することを目的とするため、下限値を表面及び裏面とも
に30g/m2とした。現在、電着塗装が施されている自
動車車体用鋼板としては目付が20g/m2の亜鉛ニッケ
ル合金メッキ鋼板が多く使われているが、本発明では従
来の目付量では切断面の耐食性が十分でないため、少な
くとも30g/m2必要であることを見いだした。
【0020】一方、メッキの目付量の上限値は100g
/m2とした。耐食性に関しては目付量が多いほど有利で
あるが、100g/m2を超えると石はね等の衝撃に対し
てメッキ層の剥離が生じやすくなる等のマイナス面が現
れるため、本発明では100g/m2を上限とした目付量
が最適であることを見いだした。
【0021】クロメート処理は、公知の材料と塗布方法
の中から適宜選択して行うことができる。クロメート処
理に代えて燐酸亜鉛などの化成処理も考えられるが、耐
食性の観点から性能の優れるクロメート処理が好まし
い。
【0022】次に、表面側の有機被膜に関して説明す
る。有機被膜の樹脂成分としては通常塗装鋼板で使用さ
れている公知の合成樹脂の中から適宜選択して使用する
ことができ、例えばポリエステル系樹脂、エポキシ系樹
脂又はウレタン樹脂などが挙げられる。但し、あくまで
も補修工場で車体色の塗装がなされることが前提となる
ため、超高分子のポリエステル系やフッソ系の樹脂は好
適ではない。本発明では表面側の膜厚の下限を5μm と
した。この構成は塗膜の研磨性のために必要なもので、
塗膜が5μm よりも薄いと研ぎの工程で有機被膜が除去
され、耐食性が劣ったり、上塗り密着性等が不十分にな
るためにブリスターが発生するなどの問題が生じる。
【0023】一方、表面側の膜厚の上限を20μm とし
た。この構成はおり曲げ加工に必要なかとう性(1T)
と耐傷付き性に必要な硬度(1H以上)とを両立させる
ためのものである。一般的にかとう性と硬度は相反する
関係にあるが、膜厚が薄くなれば両立が可能となる。例
えば、硬化時に1Hの硬度を持つ塗料を15μm 塗布し
た場合には、1Tのおり曲げでクラックは生じないが、
25μm 塗布した場合にはクラックが生じる。参考迄
に、亜鉛メッキ鋼板上にクロメート処理し、25μm の
被膜を塗布したエクセルコート(日本鋼管株式会社製の
商品名)の鉛筆硬度と加工性との関係を図2に示す(同
社カタログNo. 133−011)。
【0024】また、膜厚に関してプレス加工性の観点か
ら考察すると、膜厚が薄ければ薄いほどビード部での塗
膜剥離量が少なく、金型を清掃することなく連続的にプ
レスすることのできる連続性形成を向上させることがで
きる。
【0025】塗膜の硬さは1〜4Hの範囲にあることが
好ましい。硬さが1Hより低ければ輸送時における擦り
傷やひっかき傷が多くなり、逆に4Hよりも高ければ5
μm以上の塗膜でおり曲げ加工時にクラックが生じると
共に、研ぎ作業の際サンドペーパーが塗膜面に引っ掛か
りづらく滑るために、作業能率が著しく劣る。
【0026】次に、裏面側の有機被膜について説明す
る。有機被膜の樹脂成分としては通常塗装鋼板で使用さ
れている公知の合成樹脂の中から適宜選択して使用する
ことができ、例えばポリエステル系樹脂、エポキシ系樹
脂又はウレタン樹脂などが挙げられる。膜厚に関しては
裏面塗膜は防錆の機能を除けば他に要求される主たる機
能がないため、連続性形成や加工性の為には膜厚は薄い
ほうが良い。この主旨から言えば、裏面塗膜の厚さは
0.5μm 程度で十分ということになるが、本発明では
敢えて2〜10μm の範囲を良しとした。なぜなら、切
断面の耐食性及び保存時の端面耐食性を満たすために本
発明では防錆顔料が不可欠であり、更に防錆顔料を特に
裏面側の塗膜に含有させることが有効であることを見い
だしたからである。つまり、裏面側に防錆顔料を使用し
十分な効果を得るためには顔料の量を確保する必要があ
るため、塗膜に含有する防錆顔料濃度の限界を考慮する
と、2μm 以上の膜厚が必要であり、膜厚の増加に伴っ
て単調増加的に耐食性は向上する。しかし、塗膜厚が1
0μm を超えるとプレスでの連続成形性が劣る。
【0027】防錆顔料の効果について更に補足すると、
本発明では特に部品の輸出の際の船舶による輸送途上で
の最悪の保存状態での切断面の耐食性を確保するため、
海水の飛沫を想定した塩水を噴霧した後の初期錆を抑え
る目的で、ストロンチウムクロメートやクロム酸鉛に代
表されるクロム酸系の防錆顔料を有機被膜中の必須成分
とした。
【0028】防錆顔料は表面側、裏面側のいずれの塗膜
に含んでいても効果的ではあるが、本発明者らは従来の
家電用塗装鋼板での一般的材料構成である表面側での防
錆顔料の使用に対し、裏面側での防錆顔料の使用が更に
有効であることを見い出した。即ち、鋼板の切断は表面
側から裏面側に向けて打ち抜くのが一般的であるが、そ
の場合塗装鋼板の切断面を子細に分析すると切断面の表
面側近傍は切断の際に表面側のメッキ相が鉄相を被覆す
るクリープと呼ばれる現象が起こっている。従って切断
面で鉄が露出して赤錆が発生する危険性が高いのは裏面
近傍となるため、裏面の防錆顔料はより効果的に働くの
である。
【0029】更に、塗装後の耐食性を考えると、表面側
の塗膜は研磨によって除去される可能性があるという点
と、表面側には上塗り塗料が塗布されるために切断面の
表面近傍は上塗りによって被覆されるという点でも、裏
面に防錆顔料を含有させる効果が高いとする理由であ
る。
【0030】防錆顔料の塗膜中の含有量については、表
面側の塗膜中の防錆顔料の有無又は含有量によって必要
量に差が生じるが、表面側が研磨によって除去された最
悪の状況を想定して、十分な防錆能力を発揮する量とし
て塗膜の樹脂重量を100重量部としたとき10重量部
を下限とし、塗膜が脆くなることがない顔料の上限値と
して100重量部とした。更に、防錆顔料量が100重
量部を超えると、成形時の剥離が多くなりほしめ等の不
具合が生じる。
【0031】以上のように、自動車用補修部品に要求さ
れる特有の要求性能を子細に調査し、その材料となる塗
装鋼板の構成を本発明の内容とすることによって塗装鋼
板による補修部品の要求性能を達成し、従来の補修部品
の製造工程から塗装をなくすという画期的な合理化を達
成し得たのである。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0033】実施例1 厚さ0.7mmの冷延鋼板に60g/m2の溶融亜鉛メッキ
を施したメッキ鋼板に、CrO3 20g/L及びNa3
AlF5 4g/Lを含むクロメート処理液をスプレーし
た後ゴムロールで絞り、熱風乾燥させてクロメート処理
を施した。
【0034】表面側に塗布する塗料は、ポリエステル樹
脂,アルマテックスP645(三井東圧化学株式会社製
の商品名:固形分60%)40重量部に対し、酸化チタ
ン,タイペークCR−90(石原産業株式会社製の商品
名)30重量部及びストロンチウムクロメート15重量
部を加え、更にガラスビーズを80重量部加えてペイン
トシェーカーにて3時間振とうした。これにポリエステ
ル樹脂,アルマテックスP645(三井東圧化学株式会
社製の商品名)を更に40重量部、メラミン樹脂,ユー
バン20SE60(三井東圧化学株式会社製の商品名:
固形分60%)15重量部及びエピコート1001(油
化シェルエポキシ株式会社製の商品名)5重量部を加え
て攪拌混合し、ガラスビーズを分離して塗料とした。
【0035】裏面側に塗布する塗料は、ブロックウレタ
ン変性エポキシ樹脂,エポキー834(三井東圧化学株
式会社製の商品名:固形分40%)50重量部に対し、
ストロンチウムクロメート20重量部を加え、更にガラ
スビーズを50重量部加えてペイントシェーカーにて3
時間振とうした。これにブロックウレタン変性エポキシ
樹脂,エポキー834(三井東圧化学株式会社製の商品
名)を更に50重量部加えて攪拌混合し、ガラスビーズ
を分離して塗料とした。
【0036】塗料はバーコーターを用いて、表面側の塗
膜の乾燥膜厚が10μm 、裏面側の塗膜の乾燥膜厚が5
μm になるとように塗装し、260℃で50秒間硬化乾
燥させて塗装鋼板を得た。
【0037】実施例2 厚さ0.7mmの冷延鋼板に30g/m2の亜鉛ニッケル合
金メッキを施したメッキ鋼板を用いた他は、実施例1と
全く同様な方法によりクロメート処理及び塗装を施した
塗装鋼板を得た。
【0038】実施例3 厚さ0.7mmの冷延鋼板に90g/m2の溶融亜鉛メッキ
を施したメッキ鋼板を用いた他は、実施例1と全く同様
な方法によりクロメート処理及び塗装を施した塗装鋼板
を得た。
【0039】比較例1 厚さ0.7mmの冷延鋼板に20g/m2の亜鉛ニッケル合
金メッキを施したメッキ鋼板を用いた他は、実施例1と
全く同様な方法によりクロメート処理及び塗装を施した
塗装鋼板を得た。
【0040】比較例2 厚さ0.7mmの冷延鋼板に120g/m2の溶融亜鉛メッ
キを施したメッキ鋼板を用いた他は、実施例1と全く同
様な方法によりクロメート処理及び塗装を施した塗装鋼
板を得た。
【0041】実施例4 実施例1に示すメッキ鋼板、クロメート処理、表面側用
塗料、裏面側用塗料を用い、表面側の塗膜の乾燥膜厚が
5μm 、裏面側の塗膜の乾燥膜厚が5μm となるように
バーコーターを用いて塗布した他は、実施例1と全く同
様な方法により硬化乾燥させて塗装鋼板を得た。
【0042】実施例5 実施例1に示すメッキ鋼板、クロメート処理、表面側用
塗料、裏面側用塗料を用い、表面側の塗膜の乾燥膜厚が
15μm 、裏面側の塗膜の乾燥膜厚が5μm となるよう
にバーコーターを用いて塗布した他は、実施例1と全く
同様な方法により硬化乾燥させて塗装鋼板を得た。
【0043】比較例3 実施例1に示すメッキ鋼板、クロメート処理、表面側用
塗料、裏面側用塗料を用い、表面側の塗膜の乾燥膜厚が
2μm 、裏面側の塗膜の乾燥膜厚が5μm となるように
バーコーターを用いて塗布した他は、実施例1と全く同
様な方法により硬化乾燥させて塗装鋼板を得た。
【0044】比較例4 実施例1に示すメッキ鋼板、クロメート処理、表面側用
塗料、裏面側用塗料を用い、表面側の塗膜の乾燥膜厚が
25μm 、裏面側の塗膜の乾燥膜厚が5μm となるよう
にバーコーターを用いて塗布した他は、実施例1と全く
同様な方法により硬化乾燥させて塗装鋼板を得た。
【0045】実施例6 実施例1に示すメッキ鋼板、クロメート処理、表面側用
塗料、裏面側用塗料を用い、表面側の塗膜の乾燥膜厚が
10μm 、裏面側の塗膜の乾燥膜厚が2μm となるよう
にバーコーターを用いて塗布した他は、実施例1と全く
同様な方法により硬化乾燥させて塗装鋼板を得た。
【0046】実施例7 実施例1に示すメッキ鋼板、クロメート処理、表面側用
塗料、裏面側用塗料を用い、表面側の塗膜の乾燥膜厚が
5μm 、裏面側の塗膜の乾燥膜厚が10μm となるよう
にバーコーターを用いて塗布した他は、実施例1と全く
同様な方法により硬化乾燥させて塗装鋼板を得た。
【0047】比較例5 実施例1に示すメッキ鋼板、クロメート処理、表面側用
塗料、裏面側用塗料を用い、表面側の塗膜の乾燥膜厚が
5μm 、裏面側の塗膜の乾燥膜厚が0.5μmとなるよ
うにバーコーターを用いて塗布した他は、実施例1と全
く同様な方法により硬化乾燥させて塗装鋼板を得た。
【0048】比較例6 実施例1に示すメッキ鋼板、クロメート処理、表面側用
塗料、裏面側用塗料を用い、表面側の塗膜の乾燥膜厚が
5μm 、裏面側の塗膜の乾燥膜厚が15μm となるよう
にバーコーターを用いて塗布した他は、実施例1と全く
同様な方法により硬化乾燥させて塗装鋼板を得た。
【0049】実施例8 実施例1に示すメッキ鋼板、クロメート処理、表面側用
塗料を用い、裏面側に塗布する塗料は、ブロックウレタ
ン変性エポキシ樹脂,エポキー834(三井東圧化学株
式会社製の商品名:固形分40%)50重量部に対し、
ストロンチウムクロメート5重量部及び酸化チタン,タ
イペークCR−90(石原産業株式会社製の商品名)1
5重量部を加え、更にガラスビーズを50重量部加えて
ペイントシェーカーにて3時間振とうした。これにブロ
ックウレタン変性エポキシ樹脂,エポキー834(三井
東圧化学株式会社製の商品名)を更に50重量部加えて
攪拌混合し、ガラスビーズを分離して塗料とした。この
塗料を実施例1と全く同様な方法で塗布し、硬化乾燥さ
せて塗装鋼板を得た。
【0050】実施例9 実施例1に示すメッキ鋼板、クロメート処理、表面側用
塗料を用い、裏面側に塗布する塗料は、ブロックウレタ
ン変性エポキシ樹脂,エポキー834(三井東圧化学株
式会社製の商品名:固形分40%)50重量部に対し、
ストロンチウムクロメート40重量部を加え、更にガラ
スビーズを50重量部加えてペイントシェーカーにて3
時間振とうした。これにブロックウレタン変性エポキシ
樹脂,エポキー834(三井東圧化学株式会社製の商品
名)を更に50重量部加えて攪拌混合し、ガラスビーズ
を分離して塗料とした。この塗料を実施例1と全く同様
な方法で塗布し、硬化乾燥させて塗装鋼板を得た。
【0051】比較例7 実施例1に示すメッキ鋼板、クロメート処理、表面側用
塗料を用い、裏面側に塗布する塗料は、ブロックウレタ
ン変性エポキシ樹脂,エポキー834(三井東圧化学株
式会社製の商品名:固形分40%)50重量部に対し、
ストロンチウムクロメート2重量部及び酸化チタン,タ
イペークCR−90(石原産業株式会社製の商品名)1
8重量部を加え、更にガラスビーズを50重量部加えて
ペイントシェーカーにて3時間振とうした。これにブロ
ックウレタン変性エポキシ樹脂,エポキー834(三井
東圧化学株式会社製の商品名)を更に50重量部加えて
攪拌混合し、ガラスビーズを分離して塗料とした。この
塗料を実施例1と全く同様な方法により塗布し、硬化乾
燥させて塗装鋼板を得た。
【0052】比較例8 実施例1に示すメッキ鋼板、クロメート処理、表面側用
塗料を用い、裏面側に塗布する塗料は、ブロックウレタ
ン変性エポキシ樹脂,エポキー834(三井東圧化学株
式会社製の商品名:固形分40%)50重量部に対し、
ストロンチウムクロメート60重量部を加え、更にガラ
スビーズを50重量部加えてペイントシェーカーにて3
時間振とうした。これにブロックウレタン変性エポキシ
樹脂,エポキー834(三井東圧化学株式会社製の商品
名)を更に50重量部加えて攪拌混合し、ガラスビーズ
を分離して塗料とした。この塗料を実施例1と全く同様
な方法により塗布し、硬化乾燥させて塗装鋼板を得た。
【0053】比較例9 実施例1に示すメッキ鋼板、クロメート処理を用い、表
面側に塗布する塗料は、高分子ポリエステル,アルマテ
ックスHMP25(三井東圧化学株式会社製の商品名:
固形分50%)40重量部に対し、酸化チタン,タイペ
ークCR−90(石原産業株式会社製の商品名)30重
量部及びストロンチウムクロメート15重量部を加え、
更にガラスビーズを80重量部加えてペイントシェーカ
ーにて3時間振とうした。これに高分子ポリエステル樹
脂,アルマテックスHMP25(三井東圧化学株式会社
製の商品名)を更に45重量部及びメラミン樹脂,サイ
メル303(三井東圧化学株式会社製の商品名:固形分
98%以上)15重量部、硬化促進剤キャタリスト60
00(三井東圧化学株式会社製の商品名)を0.5重量
部加えて攪拌混合し、ガラスビーズを分離して塗料とし
た。この表面側用塗料と実施例1と同じ裏側用塗料を、
実施例1と全く同様な方法で塗布し、硬化乾燥させて塗
装鋼板を得た。
【0054】比較例10 実施例1に示すメッキ鋼板、クロメート処理を用い、表
面側に塗布する塗料は、エポキシ変性ポリエステル,エ
ポキー701HV(三井東圧化学株式会社製の商品名:
固形分60%)40重量部に対し、酸化チタン,タイペ
ークCR−90(石原産業株式会社製の商品名)30重
量部及びストロンチウムクロメート15重量部を加え、
更にガラスビーズを80重量部加えてペイントシェーカ
ーにて3時間振とうした。これにエポキシ変性ポリエス
テル,エポキー701HV(三井東圧化学株式会社製の
商品名)を更に30重量部及びメラミン樹脂,ユーバン
20SE−60(三井東圧化学株式会社製の商品名:固
形分60%)30重量部を加えて攪拌混合し、ガラスビ
ーズを分離して塗料とした。この表面側用塗料と実施例
1と同じ裏面側用塗料を、実施例1と全く同様な方法で
塗布し、硬化乾燥させて塗装鋼板を得た。
【0055】比較例11 実施例1に示すメッキ鋼板、クロメート処理を用い、表
面側に塗布する塗料は、ポリエステル樹脂,アルマテッ
クスP64 7BC(三井東圧化学株式会社製の商品
名:固形分60%)40重量部に対し、酸化チタン,タ
イペークCR−90(石原産業株式会社製の商品名)3
0重量部及びストロンチウムクロメート15重量部を加
え、更にガラスビーズを80重量部加えてペイントシェ
ーカーにて3時間振とうした。これにポリエステル樹
脂,アルマテックスP64 7BC(三井東圧化学株式
会社製の商品名)を更に40重量部、メラミン樹脂,ユ
ーバン20SE60(三井東圧化学株式会社製の商品
名:固形分60%)15重量部及びエピコート1001
(油化シェルエポキシ社製の商品名)5重量部を加えて
攪拌混合し、ガラスビーズを分離して塗料とした。この
表面側用塗料と実施例1と同じ裏面側用塗料を、実施例
1と全く同様な方法で塗布し、硬化乾燥させて塗装鋼板
を得た。
【0056】評価方法と判定基準耐傷付き性 JIS K5400に規定する鉛筆硬度の傷跡法に準拠
し、20℃の室温中で塗装鋼板の表面側の表面を5回ひ
っかき、2回以上傷が付いた一段階下の硬度記号を塗膜
の硬度として測定した。性能の良否判断は、この評価自
体が耐傷性の指標となるので、1H以上を合格とした。
【0057】おり曲げ加工性 試験片と同じ厚みの鋼板を挟んで、ハンドプレスにて1
80°おり曲げ加工を行い、おり曲げ部の塗膜にクラッ
クが入らない最小の試験片枚数をTとしており曲げ加工
性とした。性能の良否判断は、ヘミング加工を想定して
1T以下を合格とした。
【0058】絞り成形性 円筒成形法により絞り成形性を評価した。成形条件は、
パンチ径が50mm、クリアランスが1.2mm、絞り比が
1.8、しわ押さえ圧が0.25Kgf /mm2 、成形深さ
が25mm/50φ、成形速度が250mm/min で行い、
成形後の塗膜剥離状況を評価した。性能の良否は剥離の
有無で判断した。
【0059】耐研ぎ性 耐水研磨紙#600番を底面に貼った底面のサイズが5
0×30のあて木を塗膜上に置き、1Kgの加重をのせて
塗膜表面に水を補給しながら10回の往復運動で塗装鋼
板の表面を研磨し、研磨面を目視評価した。良否の判断
は、金属素地の露出がないものを合格とした。
【0060】保存時耐食性 試験片中央を表面側から裏面側に向けて30mm径の円形
にプレスで打ち抜き、JIS Z2371に準拠した塩
水噴霧試験を24時間行い、円形断面の発錆状況を目視
にて観察した。良否の判断は、赤錆の発生がないこと及
び白錆の流出がないものを合格とした。
【0061】上塗り塗装後の評価上塗り塗装 塗装鋼板の表面側の表面を耐水研磨紙#600にて均一
に水研ぎし、シリコンオフにて拭き取り脱脂を行った。
上塗り塗装は、ウレタン塗料,レタンPG80ホワイト
(関西ペイント株式会社製の商品名)を、エアスプレー
にて乾燥膜厚が50μm になるように塗布し、80℃で
30分間乾燥させて上塗り塗装後の性能評価に供した。
【0062】外観品質 塗装鋼板を目視にて観察し、膨れ、剥がれ、塗装はじ
き、色ムラ等の外観上の異常の有無を判定した。
【0063】密着性 JIS K5400に規定するカッタナイフにて上塗り
塗装面に2mm間隔の碁盤目を刻み、JIS Z152
2に規定するセロハン粘着テープにて剥離を行い、残存
基盤目数/100で評価した。良否の判断は100/1
00を合格とした。
【0064】耐久後性能 熱サイクル試験として試験条件、90±2℃で4時間、
室温で0.5時間、−40±2℃で1.5時間、室温で
0.5時間、70±2℃で95%RHで3時間、室温で
0.5時間、−40±2℃で1.5時間、室温で0.5
時間を1サイクルとし、10サイクル行った。良否の判
断は上記の外観品質と密着性で行った。
【0065】耐チッピング性能 JIS J400に規定されるグラベロ試験を行い、J
IS A5001に規定する7号砕石200gを4.0
Kgf /cm2 のエア圧で吹き付けて、塗装面上をセロハン
粘着テープによる剥離を行った後、外観を目視で評価し
た。良否の判断は著しい剥離がないものを合格とした。
【0066】耐食性 試験片中央を表面側から裏面側に向けて30mm径の円形
にプレスで打ち抜き、腐食サイクル試験としてサイクル
条件が塩水噴霧10分、乾燥60±2℃で25±5%R
H155分、湿潤50±2℃で95±5%RH75分、
( )内を5回繰り返す(湿潤50±2℃で95±5%
RH80分、乾燥60±2℃で25±5%RH160
分)を1サイクルとし、100サイクル繰り返した後の
端面錆の拡大状況を評価した。良否の判断は、円形断面
からの錆の広がりが、表面、裏面ともに10mm以内であ
るものを合格とした。
【0067】以上の実施例及び比較例の評価結果を表1
及び表2に示す。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】実施例1,2,3及び比較例1,2から明
らかなように、本発明においては、メッキの目付量は3
0〜100g/m2の範囲であることが好ましい。目付量
が30g/m2未満になると耐食性が不足し、逆に100
g/m2を超えると耐チッピング性が不足する。
【0071】実施例1,4,5及び比較例3,4から明
らかなように、表面側の有機皮膜の膜厚は5〜20μm
の範囲であることが好ましい。膜厚が5μm 未満になる
と、耐研ぎ性が不足し、逆に20μm を超えるとおり曲
げ加工性が不足する。
【0072】実施例1,6,7及び比較例5,6から明
らかなように、裏面側の有機皮膜の膜厚は2〜10μm
の範囲であることが好ましい。膜厚が2μm 未満になる
と、耐食性が不足し、逆に10μm を超えると絞り加工
性が不足する。
【0073】実施例1,8,9及び比較例7,8から明
らかなように、裏面側の有機皮膜中の防錆顔料の配合量
は樹脂固形分100重量部に対して10〜100重量部
の範囲であることが好ましい。配合量が樹脂固形分10
0重量部に対して10重量部未満になると耐食性が不足
し、逆に100重量部を超えると絞り加工性が不足す
る。
【0074】比較例9の結果が示すように、耐傷性及び
おり曲げ加工性を両立しうる超高分子ポリエステルを表
面側塗膜に使用した場合には密着性が不足し、本発明の
塗膜厚の最適設計による方法が優れていることが判る。
【0075】実施例1及び比較例10,11から明らか
なように、表面側の塗膜の硬さは1〜4Hの範囲である
ことが好ましい。硬さが1H未満になると耐傷性が不足
し、4Hを超えるとおり曲げ加工性が不足する。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はその構成
を亜鉛系のメッキ鋼板の両面にクロメート処理を施し、
更にその表面及び裏面に有機被膜を塗布した塗装鋼板で
あり、表面側の有機被膜の厚さが5〜20μmの範囲で
あり、裏面側の有機被膜の厚さが2〜10μmの範囲で
あり、裏面側の有機被膜中にクロム酸系の防錆顔料が樹
脂固形分100重量部に対して10〜100重量部の範
囲含むこととし、更にメッキの目付量を30〜100g
/m2の範囲とし、表面側の塗膜硬度を1〜4Hの範囲と
することによって、自動車補修部品としてのプレス成形
物を製造することが可能になり、その製造過程から塗装
工程を省略することを可能にすると共に、本発明である
材料からなるプレス成形部品又はそれらの接合された部
品は、自動車部品としての高い要求性能を満たす自動車
補修部品となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の亜鉛系メッキ鋼板にクロメート処理を
施し、その両面に有機被膜を塗布した塗装鋼板を示す図
である。
【図2】本発明の塗装鋼板の鉛筆硬度と加工性との関係
を示す図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 亜鉛系のメッキ鋼板の両面にクロメート
    処理を施し、更にその表面及び裏面に有機被膜を塗布し
    た塗装鋼板であり、表面側の有機被膜の厚さが5〜20
    μmの範囲であり、裏面側の有機被膜の厚さが2〜10
    μmの範囲であり、且つ裏面側の有機被膜中にクロム酸
    系の防錆顔料が樹脂固形分100重量部に対して10〜
    100重量部の範囲で含有されていることを特徴とする
    自動車補修部品用塗装鋼板。
  2. 【請求項2】 塗装鋼板に塗布したメッキの目付量が片
    面当たり30〜100g/m2の範囲にあることを特徴と
    する請求項1記載の自動車補修部品用塗装鋼板。
  3. 【請求項3】 塗装鋼板に塗布した有機被膜の硬さが1
    〜4Hの範囲にあることを特徴とする請求項1記載の自
    動車補修部品用塗装鋼板。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の塗装鋼板をプレス成形し
    たことを特徴とする自動車用補修部品。
  5. 【請求項5】 プレス成形した複数の塗装鋼板成形物を
    接着又は溶接又は加締め等の機械的接合法によって組合
    わせたことを特徴とする自動車用補修部品。
JP1853796A 1996-02-05 1996-02-05 自動車補修部品用塗装鋼板及びそれを用いた補修部品 Pending JPH09206672A (ja)

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