JPH09206507A - 泡沫の連続液化処理方法 - Google Patents

泡沫の連続液化処理方法

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JPH09206507A
JPH09206507A JP1606796A JP1606796A JPH09206507A JP H09206507 A JPH09206507 A JP H09206507A JP 1606796 A JP1606796 A JP 1606796A JP 1606796 A JP1606796 A JP 1606796A JP H09206507 A JPH09206507 A JP H09206507A
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JP
Japan
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liquid
foam
diaphragm
pump
storage tank
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JP1606796A
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English (en)
Inventor
Takashi Sakai
敬司 酒井
Tomoyuki Ichi
智之 市
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設の設備にも容易に適用可能で、効果が確
実な連続泡末液化方法の提供。 【解決手段】 泡沫含有液体を貯槽に貯液し、該貯槽液
面の上層に形成される泡沫層から泡沫をダイヤフラム型
ポンプを用いて吸引し、該ポンプのダイヤフラムの揺動
により消泡・液化しながら移送する泡沫の連続液化処理
方法、および泡沫含有液体を貯槽に貯液し、該貯槽液面
の上層に形成される泡沫層から泡沫をダイヤフラム型ポ
ンプを用いて吸引し、該ポンプのダイヤフラムの揺動に
より消泡・液化しながら移送、循環し、前記液体を再使
用する泡沫の連続液化処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡性を有する液
体を循環使用する時の該液体の原単位の削減および周辺
環境の改善技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、界面活性剤などを含む発泡性液体
を循環使用するときは、一般的に図5に示すような循環
系統が用いられている。図5において、21はリザーブタ
ンク、22は開口部分、23は液面、24は空間部、25は泡
沫、26は液体、27a は送液ポンプ、27b は返送ポンプ、
28は送液配管、29は発泡性液体の使用箇所、30は返送配
管を示す。
【0003】発泡性液体はリザーブタンク(以下タンク
と記す)21に蓄えられており、タンク21下部の取出し口
から抜き出され、送液ポンプ27a で昇圧されて送液配管
28を経由して発泡性液体の使用箇所29に送液され、使用
後の液は返送ポンプ27b により返送配管30を経由してタ
ンク21に返送される。この場合、泡沫(以下泡と記す)
は主として使用箇所29および返送配管30において発生
し、泡の混入した液がタンク21に戻るため、循環を続け
ると、タンク21の空間部24は泡が充満し、開口部分22か
らタンク21の外部に溢れ出る。
【0004】なお、タンク21は液の補給管を付設するこ
とが多く、この場合補給する液に対して、図5の開口部
分22に例示される空気抜きが必要となり、該当箇所から
の空気の混入による気泡の形成、該当箇所からの泡の溢
出が生じ、さらに、液体を取扱う場合設備面で不可避的
に開放部分が必要なことが多く、空気の混入による気泡
の形成が避けられない。
【0005】発泡性の液体は、タンク21など設備の外部
に溢れ出ても安定し、消えにくいため、周囲を汚染し、
また泡は継続して溢れ出る性質を有するため、一旦泡が
溢れ出すと泡の溢出に起因する液体の損失量も大きなも
のとなる。従来、泡の処理技術としては、消泡剤が最も
よく用いられるが、使用する液体によっては、液体に悪
影響を及ぼさず効果的な消泡剤が見出せないことも多
い。
【0006】他の方法として、消泡液をスプレーする方
法があり、消泡液としては水あるいは循環液が使用され
るが、水を使用すると液が使用不可能となる場合があ
り、循環液を使用すると消泡が不完全となり、再利用が
困難となる。また、板羽根を用いた浮上式消泡装置(特
公平2−20001 号公報)、液面上の泡に液を散布し攪拌
する方法(特開昭64−56897 号公報)などの機械的消泡
方法、遠心分離、圧力変化や温度変化を利用する消泡方
法があるが、装置が複雑であるか連続処理に適用し難い
などの問題があった。
【0007】さらに、圧力変化を利用する消泡方法の一
種である超音波による消泡方法は、設備的に大がかりで
あり、運転コストも高くなる問題があった。一方、近
年、塗装、食品加工、下水(廃水)処理などにおいて、
取扱う液体の種類、組成の多様化が進み、界面活性剤や
樹脂を含有する発泡性液体の占める割合が大きくなって
きており、泡沫の液化技術、処理技術の必要性が高まっ
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の問題点を解決し、既設の設備にも容易に適用可能
で、効果が確実な連続泡末液化方法を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、泡沫含有
液体を貯槽に貯液し、該貯槽液面の上層に形成される泡
沫層から泡沫をダイヤフラム型ポンプを用いて吸引し、
該ポンプのダイヤフラムの揺動により消泡・液化しなが
ら移送し、泡の体積激減効果により泡の処理、取扱いを
容易にすることを特徴とする泡沫の連続液化処理方法で
ある。
【0010】また、第2の発明は、泡沫含有液体を貯槽
に貯液し、該貯槽液面の上層に形成される泡沫層から泡
沫をダイヤフラム型ポンプを用いて吸引し、該ポンプの
ダイヤフラムの揺動により消泡・液化しながら移送、循
環し、前記液体を再使用することを特徴とする泡沫の連
続液化処理方法である。前記した第1の発明および第2
の発明においては、ダイヤフラムの直径dとダイヤフラ
ムのストローク長lが下記式(1)を満足することが好
ましい。
【0011】5≦d/l≦20 ・・・・(1) また、前記した第1の発明および第2の発明は、より好
ましくは界面活性剤を含有する前記泡沫含有液体に好ま
しく適用される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明者らは、泡沫の連続液化処理を簡易な装置
で解決する方法について種々検討を行った。その結果、
送液ポンプ自体で消泡可能な方法として、ダイヤフラム
型吸引ポンプの駆動動作に着目し検討を行った結果本発
明に到達した。
【0013】本発明方法により消泡・液化現象が生じる
機構は次のように考えられる。すなわち、泡を含む液体
または泡がダイヤフラム型ポンプのダイヤフラム部を通
過する際に、泡に対して加圧、減圧の作用が繰り返し働
き、しかもダイヤフラムが拡張、収縮しながら小さいス
トロークで往復運動(以下揺動と記す)するため、ダイ
ヤフラムと接する液面、すなわち泡の液膜面に対して剪
断力が有効に作用し消泡・液化現象が生じる。
【0014】また、ダイヤフラムのストロークが小さい
ため、液体の中心部には剪断力が液面ほど働かないた
め、ポンプ内の液中に存在する界面活性剤や有機樹脂の
凝集が生ぜず、液使用箇所などでの凝集物による設備ト
ラブル、製品品質の低下などが生じない効果がある。本
発明における、ダイヤフラム型ポンプの好ましい仕様
は、下記(1)式に示すとおりである。
【0015】5≦d/l≦20 ・・・・(1) ここで、dはダイヤフラムの直径、lはダイヤフラムの
ストローク長を示す。d/lが5未満の場合は、液体の
中心部に大きな剪断力が作用して、前記した凝集物が発
生し易くなり、d/lが20を超えた場合は、液面に有効
な剪断力が作用しないため消泡・液化効果が低下する。
【0016】さらに、本発明によれば、ダイヤフラム型
ポンプは他の往復動ポンプと異なり、ピストンなどにお
ける軸シールが不要なため、液中へ油分などの不純物が
混入せず、新たな発泡も生じない。以上述べたように本
発明によれば、使用箇所や配管系統などで発生した泡が
効果的に消泡・液化されながら、泡の移送が行われ、さ
らに液中の界面活性剤、有機樹脂の凝集が生ぜず、液使
用箇所などでの凝集物による設備トラブル、製品品質の
低下などが生じない効果がある。
【0017】図4に、本発明において用いるダイヤフラ
ム型ポンプの断面図を示す。図4において、11は吸込
口、12は胴体、13はボール弁、14はダイヤフラム、15は
吐出口、16は偏心軸を示す。泡を含んだ液または泡の吸
入工程においては、ダイヤフラム14は図4において下か
ら上へ上昇する。
【0018】その際、ポンプ内の流路は減圧され、しか
もダイヤフラム14は収縮状態から拡張状態に変化するた
め、泡に対しては減圧されながら剪断力が働いて消泡・
液化現象が生じる。次に、液の吐出工程においては、ダ
イヤフラム14は図4において上から下へ下降する。その
際、ポンプ内の流路の圧力は高くなるが、ダイヤフラム
14は収縮状態から拡張状態に変化するため、泡に対して
は加圧されながら剪断力が働いて消泡・液化現象が生じ
る。
【0019】以上のサイクルを繰り返すことにより、泡
が消泡・液化されながら移送される。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。 (実施例1)図1に、消泡実験に用いた装置を示す。図
1において、1は泡含有液体貯槽、2は前記貯槽1の液
面3の上層に形成される泡層4から泡5を吸引する泡吸
引口、6は液体、7の泡吸引ポンプはダイヤフラム型ポ
ンプ、8は泡を液化した後、液を前記貯槽1に返送する
返送配管、10は弁を示す。
【0021】ダイヤフラム型ポンプ7の仕様は、吐出
量:6m3/min (吐出口口径:40mmΦ)、ストローク
長:20mm、ダイヤフラム直径:200mm とした。使用した
発泡性の液体は、電磁鋼板の絶縁被膜形成のために塗布
される、非イオン性界面活性剤であるポリオキシエチレ
ンエーテルを含有する液体である。本実施例において
は、弁10の開度を経時的に調節し、泡含有液体貯槽1の
泡吸引口2より、泡径が約1〜3mmΦの泡5をダイヤフ
ラム型ポンプである泡吸引ポンプ7で吸引し、返送配管
8で前記貯槽1へ返送した。
【0022】この結果、重量%で95%以上の泡が液体と
して回収できた。 (実施例2)実施例1と同様の実験を図2に示す装置を
用いて行った。3a、3bは液面、5a、5bは泡、6
a、6bは液体、9は蓄槽を示し、他の符号の内容は図
1と同一である。
【0023】本実施例においては、実施例1と同一のダ
イヤフラム型ポンプ7により泡吸引口2より吸引した泡
5aをダイヤフラム型ポンプ7出側の蓄槽9に移送し、
蓄槽9に蓄えられた泡と液体の合計体積Vと泡含有液体
貯槽1の泡層4の体積減少量ΔVとの比率を測定した。
この結果、V/ΔV=10-2〜10-3となり顕著な消泡・液
化効果が得られることが分かった。
【0024】以上、消泡実験結果について述べたが、図
3に本発明を適用した泡沫の連続液化処理装置を示す。
図3において、10a 、10b 、10c は弁、31は返送配管、
他の符号は図1、図5と同じ内容を示す。図3におい
て、泡含有液体を泡含有液体貯槽1に貯液し、該貯槽1
の上層に形成される泡層4から泡5をダイヤフラム型ポ
ンプである泡吸引ポンプを用いて吸引、消泡・液化しな
がら返送配管8、31および送液配管28を経由して発泡性
液体の使用箇所29に移送し、循環、再使用する。
【0025】なお、図3に示す方法において、返送配管
8、31はそのどちらか片方の配管のみでもよく、本発明
は図3の具体的配管系統に特に制限されるものではな
い。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、泡沫をダイヤフラム型
ポンプで移送または移送、循環することにより、簡易な
装置で確実に消泡・液化が達成でき、泡の体積激減効果
により泡の処理、取扱いが容易となり、回収した液体の
再利用、省資源が可能となり、これに伴う経済的効果が
大きく、さらに泡の体積の激減により発泡性液体を取り
扱う設備における泡の溢出が防止可能となり、衛生面お
よび環境の改善が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】消泡実験に使用した装置を示す説明図である。
【図2】消泡実験に使用した装置を示す説明図である。
【図3】本発明を適用した泡沫の連続液化処理装置を示
す説明図である。
【図4】本発明において用いるダイヤフラム型ポンプの
断面図である。
【図5】従来の発泡性液体の循環系統を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 泡含有液体貯槽 2 泡吸引口 3、3a、3b、23 液面 4 泡層 5、5a、5b、25 泡 6、6a、6b、26 液体 7 ダイヤフラム型ポンプ 8、30、31 返送配管 10、10a 、10b 、10c 弁 11 吸込口 13 ボール弁 14 ダイヤフラム 15 吐出口 16 偏心軸 21 リザーブタンク 22 開口部分 24 空間部 27a 送液ポンプ 27b 返送ポンプ 29 発泡性液体の使用箇所

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 泡沫含有液体を貯槽に貯液し、該貯槽液
    面の上層に形成される泡沫層から泡沫をダイヤフラム型
    ポンプを用いて吸引し、該ポンプのダイヤフラムの揺動
    により消泡・液化しながら移送することを特徴とする泡
    沫の連続液化処理方法。
  2. 【請求項2】 泡沫含有液体を貯槽に貯液し、該貯槽液
    面の上層に形成される泡沫層から泡沫をダイヤフラム型
    ポンプを用いて吸引し、該ポンプのダイヤフラムの揺動
    により消泡・液化しながら移送、循環し、前記液体を再
    使用することを特徴とする泡沫の連続液化処理方法。
JP1606796A 1996-01-31 1996-01-31 泡沫の連続液化処理方法 Pending JPH09206507A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010023003A (ja) * 2008-07-24 2010-02-04 Aisin Seiki Co Ltd 微細気泡消泡装置及び泡入浴装置
JP2021020274A (ja) * 2019-07-26 2021-02-18 株式会社ディスコ 廃液処理装置
CN115090005A (zh) * 2022-06-21 2022-09-23 首钢智新迁安电磁材料有限公司 一种循环罐消泡装置及方法

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