JPH09204883A - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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Publication number
JPH09204883A
JPH09204883A JP1065696A JP1065696A JPH09204883A JP H09204883 A JPH09204883 A JP H09204883A JP 1065696 A JP1065696 A JP 1065696A JP 1065696 A JP1065696 A JP 1065696A JP H09204883 A JPH09204883 A JP H09204883A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
separator
wire
slit
groove
deflection yoke
Prior art date
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Pending
Application number
JP1065696A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaki Hisada
隆紀 久田
Soichi Sakurai
宗一 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP1065696A priority Critical patent/JPH09204883A/ja
Publication of JPH09204883A publication Critical patent/JPH09204883A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】偏向ヨークの巻線ばらつきによる性能ばらつき
を大幅に低減する。 【解決手段】セパレータ1のワイヤガイド2L〜7R内
にワイヤを束ねて巻回してサドル型コイルを形成する偏
向ヨークであって、セパレータに形成されたリブとリブ
8〜13及び9r〜13rの間に形成されるワイヤガイ
ド溝のセパレータ壁面に、断面がV字形の凹状で中心軸
方向に延びた溝を形成し、溝の深さを中央付近で最も深
くした偏向ヨーク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー陰極線管に
用いられる偏向ヨークに係り、特に、ワイヤガイド溝を
有するセパレータにワイヤを巻回してサドル形コイルを
形成するスリット巻線方式の偏向ヨークに関する。
【0002】
【従来の技術】偏向ヨークは、垂直偏向コイルと水平偏
向コイルとで構成され、偏向歪やミスコンバゼンス等の
性能を良好に保つため、コイルの形状や巻線分布が様々
に工夫されている。要求される分布状態にコイルを巻線
する方式として、垂直偏向コイルと水平偏向コイルを絶
縁するセパレータにリブを設けて、リブとリブの隙間を
ガイドとしてワイヤを巻回して巻線分布を制御するよう
ないわゆるスリット巻線方式の偏向コイルが考案されて
いる。
【0003】この方式は、型にワイヤを巻いて固めると
いうような製造工程が不要で、リブの配置によって様々
な分布状態を実現できる。
【0004】図5は、このようなスリット巻線偏向ヨー
クに使用される代表的なセパレータの半分をスクリーン
側から見た正面図である。
【0005】以下では、偏向ヨークのスクリーンに向か
う方向を開口側、その逆の方向をネック側と言うことに
する。
【0006】図において、1はセパレータであり、ワイ
ヤ位置規制用のリブ8〜13、9r〜13rによって隔
離されたワイヤガイド溝(以下、スリットという)を構
成しており、Y軸に近いスリットから、第1、第2、第
3・・・スリットと呼称することとし、Y軸について対
称で、対を成すスリットのうち、右側をR、左側をLと
すると、2R、3R・・・7Rは右側第1、第2・・
・、第6スリット、2L、3L・・・7Lは左側第1、
第2・・・、第6スリットである。
【0007】スリット巻線方式によるサドル形コイルの
巻線は、上述のようなセパレータ1のスリット部分に、
順次決められた巻回数(以下、ターン数という)だけワ
イヤを巻装してコイルを形成するものである。
【0008】このような、スリット巻線方式偏向ヨーク
はたとえば、特開平5−54826号公報に開示されて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スリット巻線
方式の偏向ヨークには、以下に述べるような問題が合っ
た。
【0010】すなわち、上記したような方法でワイヤを
巻回して行く時、スリットにワイヤを沿わせてリブの角
で折り返す際に、ワイヤの弾性力のために、スリット内
のワイヤがリブの側面に沿わずに浮き上がる。このた
め、図6に示すようにリブ面の側面63とワイヤ62の
間に隙間61を生じる。この隙間は、スリット内にワイ
ヤが密に配列させられるのを妨げるだけでなく、巻回時
のテンションやワイヤ特性のわずかの変動によって大き
く変化するため、個々の偏向ヨークによって、スリット
内のワイヤ位置が異なり、ばらつくことになる。
【0011】さらに、同じスリットに第2、第3とワイ
ヤが巻回されると、この時のテンションのばらつきと第
1のワイヤ位置のばらつきとが重ね合わされる。
【0012】ワイヤの配列位置がばらつくと、これによ
って偏向歪やミスコンバーゼンス等の性能にばらつきを
生じる。セパレータやリブの形状のばらつきは通常充分
に小さいので、各々のスリット内でのワイヤ配置が問題
となる。スリット内でのワイヤ配置と性能を結び付ける
パラメータとして、一つのスリットの中にある全てのワ
イヤの位置の平均値(平均ワイヤ位置)を取ることがで
きる。性能のばらつきは、この平均ワイヤ位置のばらつ
きに起因すると考えられる。
【0013】図7は平均ワイヤ位置のばらつきの大きさ
を測定した一例を示している。図7で、スリット幅Wは
約3mmであるから、α/Wの変化0.1は、平均ワイ
ヤ位置の変化0.3mmに相当する。
【0014】スリット内のワイヤが一本の時、平均ワイ
ヤ位置はワイヤそのものの位置と同じで、上述した要因
によってばらつきを生じ、ワイヤ本数が多くなると、比
較的密にスリット内に分布するため平均ワイヤ位置のば
らつきは比較的小さくなると考えられる。図7は、ワイ
ヤ本数が少ない場合に特にばらつきが大きいことを示し
ている。
【0015】ワイヤ位置の変動に対する性能の変化量
は、スリット位置にもよるが、感度の高い場合は、一つ
のスリットのワイヤの重心位置が0.1mm変化すると
ミスコンバーゼンスは約0.1mm程度変化する。これ
はミスコンバーゼンスの要求性能値と同程度であること
を考慮するとこのようなばらつきは無視できないものが
ある。ばらつきが大きいことは、設計中心が良好な性能
であっても、実機では性能の良いものが僅かしか得られ
ないことになり、結局、偏向ヨーク性能を劣化させるこ
とになる。
【0016】このように、従来のスリット巻線方式偏向
ヨークでは、ワイヤの配列位置のばらつきが大きく、偏
向歪やミスコンバーゼンス等の性能に大きなばらつきを
生じさせるという問題があった。
【0017】本発明の目的は、ワイヤ位置のばらつきを
低減することにより性能のばらつきを低減し良好な性能
の偏向ヨークを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はセパレータのワイヤガイド内にワイヤを束
ねて巻回して形成するスリット巻線方式偏向ヨークにお
いて、セパレータに形成されたリブとリブ8〜13及び
9r〜13rの間に形成されるワイヤガイド溝のセパレ
ータ壁面を、ガイド溝の両側のリブの間に頂点があるV
字形の断面でセパレータの中心軸方向に延びた凹溝状に
形成し、溝の深さは開口側とネック側の中央付近で深
く、溝の開口側とネック側の両端に行くに従って浅くな
るように形成した。
【0019】V字形凹溝状に形成したセパレータ壁面
は、スリットに第1のワイヤが巻回された時、巻回しの
テンションによってワイヤがセパレータ壁面を滑ってV
字形の頂点付近に落ち着かせる作用を成し、これによっ
て、常にワイヤがV字の頂点のラインに沿って配置され
ることになり、ワイヤ位置のばらつきを防止する。ここ
に、第2のワイヤが巻回される時、その位置は第1のワ
イヤの位置によって規制されるため第2のワイヤの位置
もばらつきが小さくなる。さらに、第3本目以降のワイ
ヤについても同様である。
【0020】このように、本発明のセパレータは、ワイ
ヤ本数が少ない場合だけでなく、多数の場合にもそのば
らつき防止に効果を発揮する。
【0021】さらに、V字形の頂点を両側のリブの中間
に置くことにより、ワイヤ一本でも平均ワイヤ位置がス
リットのほぼ中央となるように巻線できるため、スリッ
トのワイヤ本数によらず平均ワイヤ位置がほぼスリット
の中央になり、安定な性能を得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用
いて説明する。
【0023】図1は、本発明による一実施例のセパレー
タの半分を、開口側から見た正面図である。
【0024】本実施例は、スクリーン側にラッパ状に開
いた形状のセパレータ1と、該セパレータのスクリーン
側面に形成されたリブ8、9L、9R、・・・13L、
13Rと、隣合うリブにより形成されるワイヤガイド溝
2L、2R・・・7L、7Rに沿って巻回しされる、図
には明示されないワイヤとで構成され、リブとリブの間
にあるセパレータ壁面は、ワイヤが巻回される側の面が
V字形の凹溝状に形成されている。
【0025】セパレータ壁面の形状についてさらに詳細
に説明する。図2は、セパレータ壁面の断面を示す図で
ある。図2(a)はA−A’での対称軸に垂直な断面で
の形状を示し、図2(b)はB−B’での対称軸に平行
な断面での形状を示す。図2(a)において、断面形状
はV字形の凹溝状になっており、V字の頂点をガイド溝
両側のリブのほぼ中間に配置している。図2(b)で、
上方向がスクリーン面の方向であり、下側が電子銃の方
向である。図2(b)に示すように、セパレータ壁面の
溝はセパレータのコーン形状に沿って形成されており、
スクリーン側と電子銃側の端近くでは次第に溝を浅く変
化させて両端のフリンヂに接続している。
【0026】従来、セパレータ壁面は、図1のA−A’
断面では直線で示される平らな面であった。この場合、
スリットにワイヤを沿わせてリブの角で折り返す際に、
ワイヤの弾性力のために、スリット内のワイヤがリブの
壁面から浮き上がり、ワイヤの位置が極めて不安定とな
りばらつきの原因となっていた。
【0027】図3は、リブ12に巻回しされたワイヤの
状態を、従来の場合と比較して示したものである。図3
において、本発明セパレータの場合のワイヤの巻回し状
態を実線31、従来セパレータでのワイヤの巻回し状態
を破線32で示す。図3に示すように、従来はワイヤ3
2がリブの壁面33から浮き上がり不安定になってい
た。本発明では、ワイヤ31が巻回しされテンションに
よってセパレータ面に押しつけられる時、セパレータ壁
面を滑って溝のV字の頂点まで移動するため、セパレー
タ壁面の溝18Lに沿って配置されることになり、この
形状は、セパレータ壁面の溝形状で決まるため、テンシ
ョン変動等には依存しない極めて安定な配置を得ること
ができる。
【0028】また、溝18LのV字の頂点を両側のリブ
のほぼ中間に配置していることにより、本発明でのワイ
ヤ31は、図3に示すようにスリットのほぼ中央に配置
される。これにより、スリットのワイヤ本数によらず平
均ワイヤ位置がほぼスリットの中央になり、安定な性能
が得られる。
【0029】さらには、スリットの両端で、連続的にフ
リンヂに接続しており、このため、リブの端にワイヤを
巻き込む時にスムースに巻き込むことができる。
【0030】図4は本発明の第2の実施例を示す。本実
施例のセパレータは、ワイヤガイド溝が、開口側41L
〜45Rとネック側46L〜50Rに別れている。本実
施例の場合、開口面側とネック側のワイヤガイド溝それ
ぞれ別々に上述したようなV字形の溝51L〜55R及
び56L〜60Rを形成させたものである。溝の深さ
は、中心軸に沿って、開口側とネック側の両端のフリン
ヂに近づくに従って浅くなり、両側のスリットの向き合
う部分で最も深くなる。両者の中央部、スリットの形成
されない部分(トラバース部)では溝は形成せず、従来
のコーン面と同様の形状である。ただし、トラバース部
コーン面は、スリットの溝の頂点に接続している。これ
によって、上述の第1の実施例と同等の効果を得ること
ができる。
【0031】本実施例によって、コイル形状のばらつき
を大幅に低減でき、性能の安定した製造容易な偏向ヨー
クが得られる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、スリット内のワイヤの
配置をスリット溝の形状で規定してばらつきを大幅に低
減することができ、これによって、偏向歪やミスコンバ
ゼンス等の性能のばらつきを大幅に低減し、性能の安定
した製造容易な偏向ヨークを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す説明図。
【図2】本発明の実施例の構造の断面を部分的に示す断
面図。
【図3】本発明のワイヤの形状を従来の場合と比較して
示す説明図。
【図4】本発明第2の実施例を示す説明図。
【図5】従来の代表的なセパレータの形状を示す説明
図。
【図6】従来のセパレータでのワイヤの形状を示す斜視
図。
【図7】従来のセパレータでの平均ワイヤ位置のばらつ
きの一例を示す説明図。
【符号の説明】
1…セパレータ、 2L〜7L…左側スリット、 2R〜7R…右側スリット、 8〜13、9r〜13r…リブ、 14L〜19L、14R〜19R…セパレータ壁の溝。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セパレータのワイヤガイド内にワイヤを束
    ねて巻回して形成する偏向ヨークにおいて、 前記セパレータに形成されたリブと前記リブの相互間に
    形成されるワイヤガイド溝のセパレータの壁面を、前記
    ワイヤガイド溝の両側のリブの間に頂点があるV字形の
    断面で前記セパレータの中心軸方向に延びた凹溝状に形
    成し、前記溝の深さは開口側とネック側の中央付近で深
    く、前記溝の開口側とネック側の両端に行くにつれて浅
    くなるように形成したことを特徴とする偏向ヨーク。
JP1065696A 1996-01-25 1996-01-25 偏向ヨーク Pending JPH09204883A (ja)

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JP1065696A JPH09204883A (ja) 1996-01-25 1996-01-25 偏向ヨーク

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JP1065696A JPH09204883A (ja) 1996-01-25 1996-01-25 偏向ヨーク

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JPH09204883A true JPH09204883A (ja) 1997-08-05

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JP1065696A Pending JPH09204883A (ja) 1996-01-25 1996-01-25 偏向ヨーク

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