JPH09203015A - 凍結警告標識 - Google Patents

凍結警告標識

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JPH09203015A
JPH09203015A JP8034247A JP3424796A JPH09203015A JP H09203015 A JPH09203015 A JP H09203015A JP 8034247 A JP8034247 A JP 8034247A JP 3424796 A JP3424796 A JP 3424796A JP H09203015 A JPH09203015 A JP H09203015A
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Fuminobu Matsumoto
文信 松本
Kenji Nishimura
賢治 西村
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Kyoto Electronics Manufacturing Co Ltd
Tokyo Seiko Co Ltd
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ELECTRON KIYOOTO KK
Kyoto Electronics Manufacturing Co Ltd
Tokyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】非凍結時と凍結の恐れのあるときのそれぞれで
明確な2種の切換え表示を行うことができる簡単かつコ
ンパクトな構造の凍結警告標識を提供する。 【解決手段】パネル1に多数本の着色帯30を一定間隔
で配し着色帯間をスリット状の透明帯31とした固定表
示部31を設けると共に、カバー2には形状記憶合金製
ばね5bとバイアスばね5cで付勢された作動用ロッド
5aを含む駆動ユニット4を取付け、前記パネル背後の
カバー内には前記作動用ロッド5aと連結したスライド
板7を配し、該スライド板7にこれの移動時に前記固定
表示部3の着色帯30と透明帯31との組合せで異なる
情報を表示するように第1と第2の2種の表示部70,
71を位相をずらして設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は道路などに設置され
る凍結警告標識に関する。
【0002】
【従来の技術】道路などにおいては、寒冷期に降雨や降
霜後、気温が低下すると水分が凍結していわゆるミラー
バーン現象が発生し、車両や人などのスリップや転倒な
ど重大な事故を引き起こす。これは粉塵公害の抑制のた
めスパイクタイヤの使用が禁止される傾向とともに多発
している。かかる事故の発生を予防するための一つの手
段として、凍結しやすい道路などに凍結の注意を促す警
告標識が配置されている。この凍結警告装置として、太
陽電池や一般電源を使用した警告灯が知られているが、
コストが高く、故障しやすい点に問題がある。この対策
として、形状記憶合金からなるバネを使用し、凍結温度
まで降下したときに警告板を回転させて赤い反射板を表
出させ、凍結温度以上になると形状記憶合金の回復力に
よって反射板を逆方向に動作して白い反射面を表出させ
るようにしたものが提案されている。
【0003】しかし、これら先行技術はいずれも水平軸
線または垂直軸線のまわりで回動するように回転軸で支
持された回動部材を必須構成要素としており、これがボ
ックス状のハウジングに納められているため、構造が複
雑で高価なものになるとともに、大型化によって取付け
に不便が生ずる。また、従来の警告装置はその構造が複
雑であるにもかかわらず警告し得る情報が単純で、オン
オフ表示すなわち、凍結温度以上のときには元々備わっ
ている白色の反射面を表示させ、凍結時にのみ赤色の反
射面に転換表示するといっただけであった。このため、
明確な指標となりにくく、高速走行中の車両の運転者な
どは道路路面状態が安全か否かの判断を瞬時に確実に認
識することが困難で、事故発生の抑止効果が乏しいとい
う問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
問題点を解消するために創案されたもので、その目的と
するところは、非凍結時には安全運転を喚起するような
情報を表示し、凍結の恐れのあるときには警告のための
情報に切り替えて明確に警告することができる簡単かつ
コンパクトな構造の凍結警告標識を提供することにあ
る。
【0005】上記目的を達成するため本発明は、背後に
カバーを設けたパネルに多数本の着色帯を一定間隔で配
し着色帯間をスリット状の透明帯とした固定表示部を設
けると共に、カバーには形状記憶合金製ばねとバイアス
ばねで付勢された作動用ロッドを含む駆動ユニットを取
付け、前記パネル背後のカバー内には前記作動用ロッド
に連結されたスライド板を配し、該スライド板には、こ
れの移動時に前記固定表示部の着色帯と透明帯との組合
せで異なる情報を表示するように2種の表示部を位相を
ずらして設けた構成としたものである。前記駆動ユニッ
トは、筒状ホルダと、該筒状ホルダに軸線方向移動可能
に内蔵され一部が筒状ホルダ突出してスライド板に連結
された作動用ロッドと、該作動用ロッドの外周に同心状
にかつ力の方向を拮抗させて配されたバイアスばねと形
状記憶合金製ばねとを備えている。より好適には、バイ
アスばねは圧縮コイルばねからなり、形状記憶合金製ば
ねは引張りコイルばねからなり、しかも筒状ホルダは調
整機構を備え、該調整機構は、筒状ホルダの端部に形状
記憶合金製ばねの端部を係止するとともにバイアスばね
の端部を受支するばね圧調整ねじと、このばね圧調整ね
じの軸心に取り付けられ作動用ロッドのストロークを調
整するスライド調整ねじとを備えている。固定表示部は
パネルに直接設けてもよい。あるいは基板としてパネル
と別に作り、パネルに形成した窓孔に表出するように固
着してもよい。2種の表示部による表示形態としては単
純な色以外のものであり、その例としては「安」あるい
は「安全」と「凍」あるいは「凍結」で代表される異な
る漢字があげられる。しかし必ずしも文字に限定され
ず、図形、記号などであってもよい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を添付図面に
基いて説明する。図1ないし図7は本発明による凍結警
告標識の第1実施例を示している。Aは本発明による凍
結警告標識である。1はパネルであり、菱形、矩形、三
角形などの多角形あるいは円形など所要の形状と寸法を
有している。この実施例ではパネル1は耐侯性の良好な
合成樹脂で作られており、全部または少なくとも中央部
を含む所要範囲が透明に作られている。2は前記パネル
1の背部に取外し可能に固定されたカバーであり、所要
部位には支柱などの被設置物Bに対する取付け金具20
を有している。
【0007】3は前記パネル1の所要範囲に設けられた
再帰反射性能を持つ固定表示部であり、図5のように多
数本の着色帯30を一定間隔で配し、着色帯間をスリッ
ト状の透明帯31とすることにより構成されている。こ
の実施例では着色帯30と透明帯31を備えた固定表示
部3はパネル1に一体に設けられている。すなわち、着
色帯30はパネル1の透明領域にたとえば赤色系の蛍光
塗料を用いて多数本のバーを印刷しまたは塗布するか、
あるいは蛍光塗料を付した帯状粘着テープやバー状スリ
ット付きの粘着シートを貼着することで構成されてい
る。着色帯30の帯幅は透明帯31の帯幅と同等もしく
は透明帯31の帯幅よりも適度に大きくなっていること
が好ましい。
【0008】4は前記カバー2に固定された駆動ユニッ
トである。該駆動ユニット4は、図2と図3のように、
プラグなどにより長手方向端部8a,8bが閉止された
筒状ホルダ8を有し該筒状ホルダ8に作動用ロッド5a
とこれを動かすための形状記憶合金製ばね5bとバイア
スばね5cを内蔵させるとともに調整機構6を取り付け
ている。作動用ロッド5aは、2段状の径大部50と、
該径大部50から筒状ホルダ内に延出する細径の軸部5
1と、径大部50から筒状ホルダ8の一端部8aに設け
た通孔81を通って外方に延出する連結用部52を有し
ている。カバー2には連結用部52の移動を許容するた
めにガイド孔21が設けられている。調整機構6は、バ
イアスばね5cのセット力を調整して形状記憶合金製ば
ね5bとのバランスを取るためのばね圧調整ねじ6a
と、作動用ロッド5aのストロークを調整して後述する
スライド板の表示が正しく切り替わるようにするための
スライド調整ねじ6bを有している。詳しくは、筒状ホ
ルダ8の後端部8bには雌ねじ80が設けられており、
これにばね圧調整ねじ6aが螺通され、ばね圧調整ねじ
6aの軸孔62に軸部51の自由端側が移動自由に挿入
されている。ばね圧調整ねじ6bには前記軸孔52と同
心に雌ねじ63が設けられており、これにスライド調整
ねじ6bが螺合されている。
【0009】形状記憶合金製ばね5bは外気温が凍結温
度に達しない温度のときに図2のように作動用ロッド5
aを筒状ホルダ4内に引込む力を発生させるもので、こ
の実施例では引張りコイルばねからなっている。これに
対して、バイアスばね5cは外気温が凍結温度になった
ときに作動用ロッド5aを筒状ホルダ4外に押し出す力
を発生させるもので、この実施例では圧縮コイルばねか
らなっている。形状記憶合金製ばね5bとしてはNi−
Ti合金,Ni−Ti−Fe,Cr,V,Co,Cuな
どがあげられ、これを或る温度以下で変形させ、温度上
昇により変形前の形状に戻るように加工している。すな
わち、ヒステリシス温度を3〜5℃程度にし、この温度
で復帰するように処理したものが用いられている。前記
バイアスばね5cは形状記憶合金製ばね5bよりも径が
小さく、作動用ロッド5aを囲むように配され、形状記
憶合金製ばね5bは前記バイアスばね5cを囲むように
同心状に配されている。そして、バイアスばね5cは一
端が径大部50の端面に受支され、他端がばね圧調整ね
じ6aの端面に受支されている。また、形状記憶合金製
ばね5bは一端がばね圧調整ねじ6aまたは筒状ホルダ
4の端部8bに留められ、他端が径大部50にそれぞれ
留められている。この留めはねじ溝を利用して行うこと
ができる。好ましくは筒状ホルダ8には形状記憶合金製
ばね5bの所要部分を露出させるべく開口81が設けら
れる。
【0010】7は前記パネル1の背後のカバー内に摺動
可能に配されたスライド板である。該スライド板7は前
記固定表示部3よりも適度に大きく、その一部すなわち
この実施例では上端部が前記作動用ロッド5aの連結用
部52と結合され、作動用ロッド5aの移動時にこれと
一体に移動するようになっている。スライド板7のパネ
ル1に対向する表面には、前記固定表示部3の着色帯3
0と透明体31との組合せにより、第1移動時(常温時)
には図1(a)のように安全運転を呼び掛ける指示ないし
情報が、また第2移動時(凍結温度時)には図1(b)のよ
うに注意を促す指示ないし情報がそれぞれ表示されるよ
うに再帰反射性能を持つ第1表示部70と第2表示部7
1が設けられている。
【0011】この実施例では、第1表示部70が固定表
示部3とで「安」という文字が構成されるようになって
おり、第2の表示部71が固定表示部3とで「凍」とい
う文字が構成されるようになっている。詳しくは、第1
の表示部70は、固定表示部3の着色帯30との組合せ
で当該文字が形成されるように、図6と図7のように、
第1移動時の透明帯31に対応する位置に、たとえば、
赤色系の蛍光塗料を用いて多数本の特定状バーを印刷し
または塗布するか、あるいは蛍光塗料を付した帯状粘着
テープを貼着している。また、第2の表示部71は、固
定表示部3の着色帯30との組合せで当該文字が形成さ
れるよう、第2移動時における透明帯31に対応する位
置すなわち前記表示部70とスライド板移動方向で1本
ないし数本の着色帯幅分の位相をずらして、たとえば赤
色系の蛍光塗料を用いて多数本の特定状バーを印刷また
は塗布するか、あるいは蛍光塗料を付した帯状粘着テー
プを貼着している。なお、第1移動時と第2移動時の双
方において固定表示部3の着色帯30との組合せで表出
する部分はバー状でなくベタ状となっている。
【0012】図8は本発明の他の態様を示している。
(a)は固定表示部3をパネル1に一体形成した別の態様
を示しており、固定表示部3の透明部31をスリットと
して構成したものである。この場合にはパネル1は透明
材料で構成する必要はなく、金属などを使用して打抜き
などにより形成すればよい。必要に応じてパネル1の表
面には防塵のためプラスチックフィルムなどからなる透
明カバー10が層着される。(b)(c)は固定表示部3を印
刷や貼着などの手法でパネル1に設けるのでなく、別部
材として作りそれをパネル1に固定一体化した例を示し
ている。(b)は合成樹脂などの透明材からなる基板3a
に多数本の着色帯30を一定間隔で配し、着色帯間をス
リット状の透明帯31としたもので、着色帯30の形成
方法は前記実施例のように印刷的手法でも貼着的手法で
もよい。そして、パネル1には窓孔11を設け、この窓
孔11の背後または前面に前記基板3aを固着してい
る。(c)は前記基板3aをパネル1の窓孔11に嵌着固
定している。これら(b)(c)の態様の場合には、パネル1
は透明である必要はなく、金属、非透明合成樹脂など任
意の材料で構成することができる。
【0013】なお、本発明は図示する態様に限定される
ものではない。すなわち、情報表示内容が文字の場合、
一文字ずつでなく、2文字ずつたとえば、第1移動時に
「安全」、第2移動時に「凍結」と表示されるようにし
てもよい。あるいはさらに4文字ずつたとえば第1移動
時に「安全運転」、第2移動時に「凍結注意」と表示さ
れるようにしてもよい。なお、一文字表示の場合には、
図示のものを第1標識とし、「全」と「結」とを切換え
表示できるようにしたものを第2標識としてもよく、こ
うした場合には第1標識と第2標識を道路の進行方向に
沿って順次配置し、横断構造物に使用する場合には並列
上に2標識を配置すればよい。さらに、固定表示部3や
第1,第2の70,71のパターンは必ずしも文字に限
定されるものではなく、図形、記号など任意である。ま
た、第1と第2の表示部70,71は必ずしも同種の表
示(異なる文字同士,異なる図形または記号同士など)
である必要はなく、第1表示部70が図形または記号、
第2表示部71が文字でもよいし、第1表示部70が文
字、第2表示部71が図形または記号でもよい。また、
実施例ではスライド板7の移動方向が上下方向である
が、これに限らず横方向あるいは斜め方向でもよいこと
はもちろんであり、これらの場合にはその移動方向に応
じて駆動ユニット4の取付け方向を変更すればよい。
【0014】
【実施例の作用】次に本発明による凍結警告標識の使用
法と作用を説明する。本発明凍結警告標識はカバー2に
設けた取付け金具20によって道路路肩の支柱あるいは
専用支柱あるいは道路上方を横切るゲート状構造物など
任意の被設置物Bに設置すればよい。使用に先立って、
必要に応じてばね圧調整ねじ6aとスライド調整ねじ6
bを選択的に操作する。ばね圧調整ねじ6aを進出側に
操作すれば、バイアスばね5cの受支位置が筒状ホルダ
内方へ移動するため、バイアスばね5cのセット力が強
められ、ばね圧調整ねじ6aを後退側に操作すればバイ
アスばね5cのセット力が弱められる。これにより形状
記憶合金製ばね5bと拮抗する適切なバランスが設定さ
れる。また、図2の状態でスライド調整ねじ6bを押込
み側に操作すれば、該ねじ端が作動用ロッド5aの軸部
51の先端に当接して作動用ロッド5aを押し上げるた
め、連結用部52を介してスライド板7も同量押し上げ
られる。これによりスライド板7の第1表示部70を構
成するバー類を正確に固定表示部3の透明部31に整合
させ、また、温度変化によるスライド板7の移動時に、
第2の表示部71を正確に固定表示部3の透明部31に
整合するようにストロークをセットすることができる。
【0015】こうして設置した状態では、路面温度が凍
結温度よりも高い場合には、形状記憶合金製ばね5bか
らなる引張りばねの力がバイアスばね5cの力よりも強
いため、作動用ロッド5aはバイアスばね5cの付勢力
に抗して図2のように筒状ホルダ8の内部に引き込ま
れ、軸部51がばね圧調整ねじ6aの軸孔62に進入し
てスライド調整ねじ6bに突き当たることで位置規制さ
れる。これにより連結用部52を介してスライド板7は
パネル1とカバー2間で降下させられ、第1移動位置に
保持される。この状態では、スライド板7の第1の表示
部70を構成するバーが固定表示部3の透明帯31に位
置しているため、この例では図1(a)のように「安」の
文字が情報として表示される。
【0016】そして、この状態から気温が低下し、路面
が凍結状態ないしこれに近い状態になると、この気温を
感知した形状記憶合金製ばね5bからなる引張りばねの
力は弱化し、径大部50に作用するバイアスばね5cの
付勢力により作動用ロッド5aは境内部50が筒状ボル
ダ端部に当接するまで押し上げられる。これに伴い連結
用部52を介してスライド板7も上昇し、第2移動位置
に保持される。この状態では、スライド板7の第1の表
示部70は固定表示部3の着色帯30の背後に位置さ
れ、第1の表示部70と位相のずれている第2の表示部
71が固定表示部3の透明帯31に位置する。このため
この例では図1(b)のように「凍」の文字が情報として
表示される。そして、路面温度が上昇すれば、形状記憶
合金製ばね5bからなる引張りばねの力がバイアスばね
5cの力に勝るようになるため、再びスライド板7は図
1(a)の状態に戻り、「安」の文字が情報として表示
される。
【0017】警報パターンが非凍結時と凍結時でたとえ
ば緑色から赤色に代わる色別表示などでは、高速走行し
ている場合に瞬時にその意味合いを認識することが困難
であり、しばらく走行してから認識するにいたるので危
険回避効果が乏しくなる。これに対して本実施例では、
非凍結時には安全運転を促す意味を直接表す「安」の文字
が、そして凍結温度時には凍結の危険を示す「凍」の文字
がそれぞれ明確に表示されるため、高速走行中でも運転
者は瞬時に路面状態を認識し、それに対処するすること
が可能となる。
【0018】さらに、本発明においては、スライド板7
の第1の表示部70と第2の表示部71が固定表示部3
の透明帯31に表出することによって固定表示部3の着
色帯30とで2種の情報を切換え表示するようになって
おり、スライド板7の移動ストロークは着色帯30の1
〜2帯幅分でよいため非常に短くて済む。しかも、駆動
ユニット4の形状記憶合金製ばね5bとバイアスばね5
cは直列状でなく2重ばねとして作動用ロッド5aを同
心状に囲んでいる。このようなことから駆動ユニット4
を小型化することができる。そして駆動ユニット4が小
型化なため、駆動ユニット4をカバー2の外部に取り付
けることができ、これにより温度変化に対する追従性を
よくすることができるとともに保守点検もいちいちカバ
ー2を取り外さずに簡単に実施することができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1によると
きには、回転方式でなくスライド方式であるため構造が
簡単であり、しかもパネル1に多数本の着色帯30を一
定間隔で配し着色帯間をスリット状の透明帯31とした
固定表示部3を設けると共に、パネル背後のカバー内の
スライド板7にこれの移動時に前記固定表示部3の着色
帯30と透明帯31との組合せで異なる情報を表示する
ように第1と第2の2種の表示部70,71を位相をず
らして設けているため、非凍結時の情報と凍結時の情報
を文字等によって明確に切換え表示することができる。
このため走行中の車両に対して指示や情報を誤りなく正
確に認識させることができ、かつまた第1と第2の2種
の表示部70,71の切換えは固定表示部3の着色帯3
0の帯幅分という小さなストロークで足りるため、形状
記憶合金製ばね5bとバイアスばね5bは小型で足り、
よって標識を偏平、小型なものにすることができるとい
うすぐれた効果が得られる。
【0020】請求項2によれば、筒状ホルダ8内の作動
用ロッド5aの外周に同心状にかつ力の方向を拮抗させ
て配されたバイアスばね5cと形状記憶合金製ばね5b
を配しているため、前記請求項1の効果に加えて駆動ユ
ニット4をコンパクトなものとすることができ、それに
より駆動ユニット4をカバー2の外部に取り付けること
ができるため、温度変化に対する追従性をよくすること
ができるというすぐれた効果が得られる。
【0021】請求項3によれば、バイアスばね5cが圧
縮コイルばね、形状記憶合金製ばね5bが引張りコイル
ばねからなり、しかも調整機構6として、筒状ホルダ8
の端部に形状記憶合金製ばね5bの端部を係止するとと
もにバイアスばね5cの端部を受支するばね圧調整ねじ
6aが取り付けられ、このばね圧調整ねじの軸心に作動
用ロッドのストロークを調整するスライド調整ねじ6b
が取り付けられているため、外部から簡単にばね力の調
整とストローク調整を行え、所定温度で正確に、確実に
スライド板7による表示の切換えを行うことができると
いうすぐれた効果が得られる。
【0022】請求項4によれば、固定表示部3がパネル
1に直接設けられているため、部品数を少なくすること
ができ、より安価でコンパクトなこの種の標識とすると
ことができるというすぐれた効果が得られる。請求項5
によれば、所望のパターンの表示形態を作ることができ
るというすぐれた効果が得られる。請求項6によれば、
固定表示部3と第1,第2の表示部70,71とで表さ
れるものが異なる文字であるため、明確に凍結と非凍結
を認識させることができるというすぐれた効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による凍結警告標識の一実施例を示す正
面図であり、(a)は非凍結時の状態、(b)は凍結時
の状態を示す。
【図2】図1(a)の縦断側面図である。
【図3】図1(b)の縦断側面図である。
【図4】図1の横断面図で或る。
【図5】本発明における固定表示部の一例を示す正面図
である。
【図6】本発明におけるスライド板の表示部の一例を示
す正面図である。
【図7】図1の部分的拡大図で或る。
【図8】本発明の他の態様を示すもので、(a)は第2
例の部分的縦断側面図、(b)は第3例の部分的横断面
図、(c)は第4例の部分的横断面図である。
【符号の説明】
1 パネル 2 カバー 3 固定表示部 4 駆動ユニット 5a 作動用ロッド 5b 形状記憶合金製ばね 5c バイアスばね 6 調整機構 6a ばね圧調整ねじ 6b スライド調整ねじ 7 スライド板 30 着色帯 31 透明帯 70 第1の表示部 71 第2の表示部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】背後にカバーを設けたパネルに多数本の着
    色帯を一定間隔で配し着色帯間をスリット状の透明帯と
    した固定表示部を設けると共に、カバーには形状記憶合
    金製ばねとバイアスばねで付勢された作動用ロッドを含
    む駆動ユニットを取付け、前記パネル背後のカバー内に
    は前記作動用ロッドに連結されたスライド板を配し、該
    スライド板にはこれの移動時に前記固定表示部の着色帯
    と透明帯との組合せで異なる情報を表示するように第1
    と第2の2種の表示部を位相をずらして設けたことを特
    徴とする凍結警告標識。
  2. 【請求項2】駆動ユニットが、筒状ホルダと、該筒状ホ
    ルダに軸線方向移動可能に内蔵され一部が筒状ホルダ突
    出してスライド板に連結された作動用ロッドと、該作動
    用ロッドの外周に同心状にかつ力の方向を拮抗させて配
    されたバイアスばねと形状記憶合金製ばねとを備えてい
    る請求項1に記載の凍結警告標識。
  3. 【請求項3】バイアスばねが圧縮コイルばねからなり、
    形状記憶合金製ばねが引張りコイルばねからなり、しか
    も筒状ホルダは調整機構を備え、該調整機構は、筒状ホ
    ルダの端部に形状記憶合金製ばねの端部を係止するとと
    もにバイアスばねの端部を受支するばね圧調整ねじと、
    このばね圧調整ねじの軸心に取り付けられ作動用ロッド
    のストロークを調整するスライド調整ねじとを備えてい
    るものを含む請求項1または請求項2に記載の凍結警告
    標識。
  4. 【請求項4】固定表示部がパネルに直接設けられている
    請求項1に記載の凍結警告標識。
  5. 【請求項5】固定表示部がパネルと別部材の基板からな
    り、パネルに形成した窓孔に表出するように固着されて
    いる請求項1に記載の凍結警告標識。
  6. 【請求項6】固定表示部3と第1と第2の2種の表示部
    によって異なる文字が表されるようになっている請求項
    1に記載の凍結警告標識。
JP8034247A 1996-01-30 1996-01-30 凍結警告標識 Expired - Fee Related JP3066566B2 (ja)

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