JPH09202681A - 厨芥処理装置 - Google Patents

厨芥処理装置

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JPH09202681A
JPH09202681A JP8030031A JP3003196A JPH09202681A JP H09202681 A JPH09202681 A JP H09202681A JP 8030031 A JP8030031 A JP 8030031A JP 3003196 A JP3003196 A JP 3003196A JP H09202681 A JPH09202681 A JP H09202681A
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JP
Japan
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garbage
kitchen
kitchen waste
building
pipe
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JP8030031A
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English (en)
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Ichirou Hanatake
一郎 華嶽
Toshihito Kondo
敏仁 近藤
Masaaki Okada
正明 岡田
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Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量の水を使用せずに厨芥を分別収集して、
厨芥の有効利用を図る。 【解決手段】 集合住宅等の建物10に厨芥収集装置A
とコンポスト生成装置Bとを設備する。厨芥収集装置A
を構成する厨芥投入装置20を、建物10の各住戸のシ
ンク21に設ける。厨芥投入装置20と、厨芥排出装置
40とを、建物10の上下階方向に敷設した厨芥搬送管
31内にディスクコンベア32を循環させてなる厨芥搬
送装置30を介して連絡する。さらに、前記厨芥排出装
置40を、コンポスト生成装置Bを構成する厨芥発酵装
置50に連絡する。この厨芥発酵装置50に発酵残滓熟
成装置60及び脱臭装置70を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集合住宅等の厨芥
の処理装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】多数の世帯が居住する集合住宅等では、
生活系一般廃棄物が日々発生する。かかる生活系一般廃
棄物は、地域毎で若干の差異はあるものの、各住戸がご
み袋等でごみ集積場所に持ち寄り、その処分を地域行政
の清掃事業に委ねている。集積場所から分別収集された
可燃性の廃棄物等は、焼却処理されている。焼却処分さ
れる生活系一般廃棄物の内、全体の40%は厨芥が占め
ている。厨芥は、処理如何では良質のコンポスト原料に
なると言われている。一方、かかる厨芥は、上記集合住
宅以外にも、例えばホテル、病院、デパート等でも常に
発生するもので、かかる施設等から発生した厨芥の多く
は、上記集合住宅等の場合と同様に、地域行政の清掃事
業のごみ処理システムの中で焼却処理されている。一部
の病院やマンション等では、ディスポーザーが建物の付
属設備として設けられている場合もあるが、殆どは従来
通りの上記分別収集等を経て焼却処分されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、都市部のごみ処
理が行きづまりをみせている。急増するごみの量に処理
施設の規模が伴わないためである。焼却施設等のごみ処
理場の確保をめぐり地域住民とのトラブルが増えてい
る。かかる状況下では、各自が極力不要なごみを出さな
いように心がけるとともに、併せてごみの有効利用を積
極的に図って、結果として焼却処分を必要とするごみ量
を減らすことも必要である。前記の如く、生活系一般廃
棄物の40%を占める厨芥は良質なコンポストとして再
利用できる。しかし、従来の分別収集によるごみ処理シ
ステムでは、厨芥だけを効率よく分別することは事実上
困難で、他の可燃性一般廃棄物とともに焼却処分せざる
を得ない。厨芥に異物が混入しない分別システムを技術
的に確立すれば、このシステムと厨芥のコンポスト生成
システムとを組み合わせることにより、かなりの量のご
みが削減できるものと考えられる。特に、このコンポス
ト生成システムは、厨芥が多量に発生する箇所にそれぞ
れ付属して設けて自己処理できるようにして、初めて地
域の分別収集ごみ量の低減が図れるものである。
【0004】一方、従来のディスポーザーの使用も異物
を混入しない分別システムとしては有効であるが、多量
の水とともに排出するシステムであるため、集めた厨芥
の再利用に当り多量の廃水処理が求められる。因に、か
かる汚濁負荷は、通常の生活の負荷に対して1.5倍に
も及ぶものである。そこで、本願発明は、上記課題に鑑
み提案されたもので、多量の水を使用せずに厨芥をその
発生源で分別収集するシステムと、厨芥を原料とするコ
ンポスト生成システムとを一連に組み合わせて、厨芥を
自己処理することにより、厨芥の有効利用の促進と廃棄
ごみ量の削減を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の請求項1に記載の発明は、厨芥収集装置とコ
ンポスト生成装置とから構成され、建物内で発生する厨
芥の処理用設備として前記建物に設備される厨芥処理装
置であって、前記厨芥収集装置を、厨芥搬送装置を介し
て、建物内の厨芥発生箇所に設ける厨芥投入装置と、前
記コンポスト生成装置へ厨芥を排出するための厨芥排出
装置とを連絡して構成するとともに、前記コンポスト生
成装置を、前記厨芥排出装置と連絡した厨芥発酵装置
と、この厨芥発酵装置に連絡した発酵残滓熟成装置と脱
臭装置とから構成した。
【0006】さらに、請求項2に記載の発明は、上記請
求項1に記載の発明で、厨芥処理装置を、集合住宅の建
物に設備するとともに、厨芥投入装置を前記建物内の各
住戸に設け、各住戸に設けた前記厨芥投入装置を厨芥搬
送装置を介して厨芥排出装置に連絡するとともに、この
厨芥排出装置を前記建物の地階に設けた厨芥発酵装置と
連絡した。上記構成では、建物内で発生する厨芥の処理
用設備として厨芥処理装置が建物に設備されている。そ
のため、厨芥を自己処分することができ、分別収集ごみ
として出さずに済む。また、建物内で発生する厨芥は、
厨芥投入装置から捨てればよく、捨てられた厨芥は、厨
芥搬送装置により厨芥排出装置まで運ばれる。厨芥排出
装置では、厨芥搬送装置から厨芥が脱離させられる。
【0007】一方、厨芥排出装置は、コンポスト生成装
置を構成する厨芥発酵装置と連絡されているため、厨芥
はこの厨芥排出装置を介して厨芥発酵装置にコンポスト
生成原料として供給される。また、厨芥発酵装置には、
発酵残滓熟成装置と脱臭装置が設けられているため、発
酵により生成された発酵残滓を別途熟成して良好なコン
ポストを形成することができる。さらに、発酵過程等で
生ずる異臭等も脱臭装置で除き、居住環境に影響を与え
ることなく建物に設備した厨芥処理装置を稼働させるこ
とができる。特に、集合住宅等のように、多数所帯が生
活する建物では、日常発生する厨芥を各住戸に設けた厨
芥投入装置から戸別ごとに廃棄することができ便利であ
る。また、コンポスト生成装置を集合住宅の建物の地階
に設けることにより、集合住宅周辺の地上環境を従来通
り維持しながら、厨芥処理装置の設備ができる。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は2に記載の発明で、厨芥投入装置を、シンクに設け
た厨芥ホッパーの底部の開口部を、スクリューコンベア
を管内に内挿させてその管端側を厨芥搬送装置に連絡さ
せた厨芥送出管の上部に、シャッターを介して連絡して
構成した。厨芥投入装置を構成する厨芥ホッパーを、厨
房のシンクに設けることにより、厨房内で発生する厨芥
の廃棄が行ない易い。さらに、厨芥投入装置をシンクに
設けることにより、意識的に厨芥以外のごみを捨てにく
いように配慮した。このようにして、厨芥を原料とする
コンポスト生成装置が支障なく稼働できるように、厨芥
だけの分別性を向上させている。
【0009】また、厨芥ホッパーの底部の開口部は、シ
ャッターを介して、スクリューコンベアを管内に内挿し
た厨芥送出管の上部に連絡されている。そのため、適宜
シャッターを開けて厨芥ホッパーから厨芥を投棄すれ
ば、厨芥送出管内のスクリューコンベアにより厨芥が管
端側に送られて、厨芥搬送装置に厨芥が渡される。かか
るスクリューコンベアを使用することにより、厨芥を予
め破砕することなくそのまま投棄することができる。投
棄に際しても多量の水は不要である。厨芥ホッパーの蓋
の開閉と、上記シャッター及びスクリューコンベアの始
動停止を連係させておけば、厨芥投入時に厨芥ホッパー
の蓋を開けるだけで、シャッターが開き、スクリューが
回転して厨芥の自動送出が行なえ便利である。基本的に
は、厨芥ホッパー底部側のシャッターの開閉と、厨芥送
出管のスクリューコンベアの始動とは、開閉ボタン及び
始動停止ボタン等を別個に装備しておき、それぞれを適
宜ボタン操作等で行なえるようにもできる。
【0010】また、請求項4に記載の発明では、請求項
3に記載の発明で、厨芥搬送装置を、建物の上下階方向
に敷設した厨芥搬送管内に、略環状に連結して循環可能
なディスクコンベアを通過させるとともに、前記厨芥搬
送管に厨芥投入装置の厨芥送出管を連絡し、且つ前記デ
ィスクコンベアの循環経路の下部分の通過経路途中に厨
芥排出装置を設けて構成した。さらに、請求項5に記載
の発明は、請求項4に記載の発明で、厨芥排出装置を、
側方が厨芥搬送管に接続されて、且つ下方が厨芥発酵装
置上方に開口されたフード状カバー内に、前記開口上を
通るように前記厨芥搬送管からのディスクコンベアを通
過させるとともに、前記フード状カバー内に、ディスク
コンベアから厨芥を引き離す厨芥脱離機とディスクコン
ベア清掃機とを設けて構成した。
【0011】基本的には、かかる厨芥搬送用としては種
々のコンベアが使用可能であるが、厨芥の引き離し等の
観点からはディスクコンベアの使用が好ましい。建物の
上下階の各住戸から厨芥送出管を通して送られてきた厨
芥は、建物の上下階方向に敷設された厨芥搬送管内に送
られる。管内に送られた厨芥は、管内を通過するディス
クコンベアにより補足されて下方に搬送される。かかる
ディスクコンベアの始動停止は手動ボタンで行なえる
が、好ましくは、前記のように厨芥ホッパーの蓋の開閉
に連動させておき、例えば、蓋を開けた時に、シャッタ
ーやスクリュー等と同時に始動できるようにすればよ
い。
【0012】また、厨芥は濡れた生ごみが多いため、自
然脱離だけでは十分に厨芥搬送装置のディスクコンベア
から厨芥が引き離せない場合が多い。厨芥の脱離作業が
不十分だと、厨芥をディスクコンベアに付着したまま稼
働させることとなり極めて不衛生である。上記構成で
は、ディスクコンベアの循環経路の下側部分の通過経路
途中に、ディスクコンベアからの厨芥の離脱・清掃用に
厨芥脱離機と、ディスクコンベア清掃機とを設けた。デ
ィスクコンベアの循環経路の下部分の通過経路途中で
は、厨芥が厨芥搬送装置のディスクコンベアから自然落
下するとともに、ディスクコンベアに付着している厨芥
を強制的に引き離して脱離させ、併せて脱離後のディス
クコンベアの清掃を行なう。ディスクコンベアは、略環
状に連結されて循環できるように形成されているので、
厨芥の搬送、厨芥の離脱、及び清掃を循環の度に繰り返
すこととなる。
【0013】さらに、請求項6に記載の発明は、請求項
5に記載の発明で、厨芥発酵装置を、ワイヤーメッシュ
で回転ドラム状に形成した厨芥発酵容器の側面に、厨芥
排出装置の開口側と連絡させた厨芥受入口を、厨芥破砕
機と厨芥送込機とを介して連絡させるとともに、前記厨
芥発酵容器の下方に、先端側を発酵物一時貯留槽と連絡
させた発酵物回収用コンベアを設けて構成した。このよ
うにして、厨芥排出装置で厨芥搬送装置から離脱させら
れた厨芥は、厨芥排出装置の開口を通って、厨芥受入口
から厨芥破砕機に送られる。厨芥は、コンポストの生成
に必要な程度に細かに破砕され、その後厨芥送込機で厨
芥発酵容器に送り込まれ発酵処理される。発酵処理され
た厨芥の発酵物は、発酵容器から発酵物回収用コンベア
で発酵物一時貯留槽内に一時貯留される。この一時貯留
された発酵物の状況から、再度発酵容器内に再投入して
も良いし、或は発酵残滓熟成装置に送り込んでもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について、以下
図により説明する。本実施形態では、厨芥処理装置を集
合住宅の建物に設備した場合を想定して、以下説明す
る。但し、本願発明の厨芥処理装置の設備対象は、かか
る集合住宅の建物に限定する必要はなく、例えば、病院
やホテル等の建物にも設備できる。建物の大小に拘ら
ず、要は、分別収集等に出している多量の厨芥を自己処
理する必要がある施設等の建物が、本願発明の厨芥処理
装置の設備対象となる。
【0015】図1は、集合住宅の建物10に厨芥収集装
置Aとコンポスト生成装置Bとからなる厨芥処理装置を
設備した状況を模式的に示した断面図である。厨芥収集
装置Aは、建物10の各住戸の厨房内に設けた厨芥投入
装置20と、建物の上下階方向に敷設されている厨芥搬
送装置30、及び厨芥排出装置40(図3参照)とから
構成されている。厨芥投入装置20は、図1に示すよう
に、厨芥搬送装置30に連絡され、さらに、厨芥搬送装
置30は建物10の地階部分に設けたコンポスト生成装
置Bに連絡されている。コンポスト生成装置Bは、地階
に設けた厨芥発酵装置50と、これに設けた発酵残滓熟
成装置60及び脱臭装置70とから構成されている。
【0016】厨芥収集装置Aを構成する厨芥投入装置2
0では、図2(a)に示すように、集合住宅の建物10
の各住戸の厨房内のシンク21に隣接して、厨芥ホッパ
ー22が設置されている。厨芥ホッパー22には、手で
適宜開閉可能なヒンジ付きのホッパー蓋23が設けら
れ、このホッパー蓋23の内側には、押し込み板が取り
付けられている。厨芥ホッパー22の底部の開口部は、
厨芥送出管24の上部に、シャッター25を介して接続
されている。本実施形態では、シャッター25は、厨芥
送出管24の曲率周面上に設けるため、ロータリーシャ
ッターに形成されている。厨芥送出管24は、図3に示
すように、厨芥ホッパー22の底部の開口部から、建物
10の上下方向に敷設された厨芥搬送装置30の厨芥搬
送管31まで配管され、その管端が厨芥搬送管31の側
方の管壁に連通可能に接続されている。
【0017】厨芥送出管24は、スクリューケーシング
に形成され、管内にスクリューコンベア26が内挿され
ている。スクリューコンベア26は、厨芥送出管24の
厨芥ホッパー22側の管端に設けたモーターで正逆回転
可能に設けられている。このようにして、厨芥ホッパー
22から投棄された厨芥は、シャッター25を介して、
厨芥送出管24に入る。厨芥送出管24内では、スクリ
ューコンベア26により厨芥が厨芥搬送装置30まで送
り出される。従来のディスポーザーとは異なり、厨芥を
予め破砕してから水と一緒に流さなくても、そのままで
厨芥を捨てることができる。さらに、厨芥は細かく破砕
されていないので、厨芥送出管24内等にいつまでも破
砕片が付着する心配がない。
【0018】また、上記厨芥ホッパー22の底部の開口
部と厨芥送出管24との接合部分の周囲は、水抜き用カ
バー27で覆われている。水抜き用カバー27内は、シ
ンク21のシンク排水管に排水用枝管で連通接続されて
いる。一方、厨芥送出管24との接合部分の厨芥ホッパ
ー22の周囲側壁には水抜き孔28が設けられ、厨芥に
混じった水は、この水抜き孔28から漏れて、水抜き用
カバー27内に出され、この排水用枝管を通ってシンク
排水管から排水される。シンク21は、従来通り、目皿
を介してトラップで適宜ごみ等を補足しながらシンク排
水管に排水できるようになっている。このようにして厨
芥投入時の余分な水、或は厨芥送出管24の清掃時の不
要な水が厨芥排出装置40まで流れ込まずに済む。厨芥
送出管24内とスクリューコンベア26の清掃は、スク
リューコンベア26を逆回転させながら、適量の水を厨
芥ホッパー22から流せばよい。
【0019】本実施形態の厨芥搬送装置30では、図3
に示すように、建物10の上下方向に厨芥搬送管31が
敷設されている。かかる厨芥搬送管31は、各住戸の厨
房の外壁面に沿って上下方向に向けて敷設されている。
本実施形態の厨芥搬送管31の上方部分は逆U字形に曲
げられ、上部管端31aは周縁がラッパ状に形成されて
鉛直下方を向く開口端に形成されている。一方、厨芥搬
送管31の下方部分も、後記する厨芥排出装置40に一
体に形成されている水平部分を経て、上記逆U字形に曲
げられた上方部分に呼応するように曲げられている。下
部管端31bがその周縁部分をラッパ状に開かれて、上
部管端31aと開口面が対面するように設けられてい
る。
【0020】上記構成の厨芥搬送管31内を、図3に示
すように、略環状に連結されたディスクコンベア32が
厨芥搬送管31を通過するように設けられている。搬送
用のコンベアとしては、基本的には種々の形式のコンベ
アが考えられるが、構成が簡単でコンベアから厨芥を引
き離し易いという観点から、本発明では、ディスクコン
ベア32を使用している。ディスクコンベア32は、厨
芥搬送管31の上下のU字形屈曲部付近に設けた駆動装
置で、時計回りに循環できるようになっている(図中、
矢印で指示)。厨芥送出管24が側方の管壁に接続され
た厨芥搬送管31内を、ディスクコンベア32が下方へ
通過するように設けられている。このようにして、厨芥
送出管24から送られてきた厨芥は、厨芥搬送管31内
でディスクコンベア32に補足されて、厨芥搬送管31
内を下方に下る。
【0021】ディスクコンベア32は、厨芥搬送管31
の管断面と略同じ大きさのディスクの中央が、チェー
ン、或はワイヤーロープ等のケーブルで所定間隔に連続
的に繋がれて形成されている。本実施形態では、ディス
クの間隔は、建物の隣接上下階の高さ、或はその高さの
半分に設定されている。上下階での厨芥廃棄を同時に行
なえるようにするためである。一方、厨芥搬送管31の
下方部分の水平部分は、フード状カバー41に形成され
て厨芥排出装置40が一体に設けられている。厨芥排出
装置40のフード状カバー41の水平方向に沿った下方
側は、略ホッパー状にすぼめられて中央に開口42が形
成されている。さらに、このフード状カバー41の設け
られている位置は、ディスクコンベア32の循環経路の
下部分の通過経路の途中に当る部分で、上記構成のディ
スクコンベア32が、このフード状カバー41内を水平
方向に通過する。
【0022】本実施形態では、フード状カバー41内
に、厨芥脱離機及びディスクコンベア清掃機の両用とし
てエアー噴出機43が設けられている。吹き出し口を、
フード状カバー41内を通過するディスクコンベア32
方向に向けて、通過時にエアーを強く吹きつけて、ディ
スクに付着した厨芥を強制的に引き離せるようになって
いる。このようにして、厨芥をはぎ落とすとともに、同
時にディスクコンベア32の清掃が行なえるようになっ
ている。さらに、図示しないが、ディスクコンベア32
が通過していくフード状カバー41内の側壁には、紫外
線灯及び赤外線灯が設けられ、通過するディスクコンベ
ア32の殺菌及び乾燥処理が順次できるようになってい
る。
【0023】このようにして、建物10の各住戸に設け
た厨芥投入装置20では、シンク21に設置した厨芥ホ
ッパー22から厨芥が捨てられ、厨芥はスクリューコン
ベア26により厨芥送出管24内を厨芥搬送装置30へ
送られる。厨芥搬送装置30では、厨芥搬送管31内に
捨てられた厨芥を、ディスクコンベア32で補足して、
建物10の下側に搬送する。さらに、厨芥排出装置40
内まで搬送され、厨芥排出装置40内では、ディスクコ
ンベア32が水平方向に通過し、この際厨芥がディスク
コンベア32の垂直になったディスク面から自然落下し
て脱離する。併せて、エアーの吹きつけにより、厨芥は
ディスクから残らず強制脱離させられる。脱離した厨芥
は、フード状カバー41下方の開口42から、後記する
コンポスト生成装置Bに渡される。
【0024】上記要領で厨芥が剥されたディスクコンベ
ア32は、その後紫外線及び赤外線で殺菌、乾燥され、
そのまま循環駆動して、上記要領で厨芥の搬送作業を繰
り返す。さらに、本実施形態では、ホッパー蓋23を開
けることにより、スクリューコンベア26が回転始動
し、それに併せてディスクコンベア32も起動するよう
になっている。また、ディスクコンベア32は、起動後
一定時間後に、例えば、厨芥を補足したディスク面が厨
芥排出装置40で清掃された後に自動停止するようにな
っている。
【0025】コンポスト生成装置Bは、図1に示すよう
に、建物10の地階部分に、厨芥収集装置Aに連絡され
て設けられている。本実施形態では、コンポスト生成装
置Bを構成する厨芥発酵装置50では、ワイヤーメッシ
ュで回転ドラム状に形成された厨芥発酵容器51が、図
4に示すように、上記厨芥排出装置40と、厨芥破砕機
52及び厨芥送込機53を介して連絡されている。厨芥
排出装置40の下方側には、厨芥発酵容器51のホッパ
ー状に形成された厨芥受入口54が口を開けて連絡され
ている。厨芥受入口54の下側に、厨芥破砕機52が設
けられ、厨芥排出装置40の開口42から送られた厨芥
が、発酵に最適な大きさに破砕される。厨芥破砕機52
は、厨芥送込機53に連結されている。
【0026】厨芥送込機53は、略管状のスクリューケ
ーシング内にスクリューコンベア55が内挿されて構成
されている。厨芥送込機53は、回転ドラム状の厨芥発
酵容器51の円形側壁の回転中心位置に、スクリューケ
ーシングの一端側が接続されている。厨芥発酵容器51
を回転しながら、厨芥等の供給ができるようになってい
る。厨芥発酵容器51内の内容物の切り返しは、回転に
伴う天地返しにより行なえるようになっている。また、
切り返し時に発生するメッシュ通過物、或は脱離液等が
回収できるように、厨芥発酵容器51の下方に発酵物回
収用コンベア56が設けられている。この先端側が、発
酵物一時貯留槽57内に連絡されている。
【0027】発酵物一時貯留槽57の下端開口側から、
上記厨芥送込機53と同様のスクリューコンベアを用い
た再投入コンベア58が厨芥発酵容器51の側面まで伸
ばされ、厨芥発酵容器51のメッシュから漏れた未発酵
残滓の再投入、或は、発酵用副資材の更新投入が適宜で
きるようになっている。また、厨芥排出装置40から受
入口54を経て厨芥破砕機52に送られた厨芥は、破砕
時に水分が余剰水として生ずるが、この余剰水は、図1
に示すように、適宜一時貯水槽を経て下水管に排水され
るようになっている。また、必要に応じて、厨芥発酵容
器51内へ供給しても構わない。
【0028】本実施形態では、上記厨芥発酵容器51を
用いて、木材チップを副資材とする消滅型の発酵プロセ
スにより厨芥の発酵処理がなされるようになっている。
しかし、上記構成の厨芥発酵装置50で行なう発酵形態
は、上記消滅型の発酵プロセスに限定する必要はなく、
例えば、コンポストの需要が多い場合には、コンポスト
の生産量を多くするように副資材の種類や量を加減して
別の発酵プロセスを選択することができる。また、コン
ポストの需要がないときは、上記消滅型の発酵プロセス
を選択すればよい。さらに、発酵物一時貯留槽57の下
端側からは、別の排出コンベア59が伸ばされ、発酵残
滓熟成装置60に連絡されている。発酵残滓熟成装置6
0は、図示しないが、副資材と腐熱物との分離装置、分
離した腐熱物の熟成・乾燥装置、一時貯留槽及び排出装
置からなる一群の装置から構成されている。分離装置で
は、排出コンベア59から送り込まれた発酵残滓から、
腐熱により劣化した副資材を分離する。
【0029】また、発酵残滓熟成装置60の熟成・乾燥
装置により、上記要領で副資材を分離した腐熱物である
発酵残滓が適宜熟成、乾燥されてコンポストに形成され
る。形成されたコンポストは、上記一時貯留槽内に溜め
ておき、適宜排出装置により袋詰め等して、肥料として
厨芥を最終的に緑地に還元することができる。かかる様
子を図1の矢印で模式的に示した。また、厨芥発酵装置
50及び発酵残滓熟成装置60から構成されるコンポス
ト生成装置Bは、稼働時の騒音、或は発生臭気等が地上
側の居住空間に漏れないように、その全体が密閉型のハ
ウジング80内に設置されている。かかるハウジング8
0には、吸引ファン81が設けられ脱臭装置70に接続
されている。脱臭装置70により、ハウジング80内の
酸素消費量に対応する空気量の引き抜きが行なわれる。
有臭排気は、本実施形態では、図1に模式的に示したよ
うに、土壌床への吹き込みによる土壌脱臭が行なわれる
ようになっている。脱臭装置70内に、加温用バーナー
を設け、これに有臭排気を吹き込んで熱分解処理して脱
臭を行なうようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明により、厨芥の発生源における厨
芥の分別回収を効率的に行なえる。さらに、回収した厨
芥を原料としてコンポスト生成を行なうので、厨芥の安
定化処理が行なえる。また、本発明の厨芥処理装置は建
物に設備されるため、厨芥を行政等の分別収集システム
に委ねることなく、ごみ量の削減と厨芥の再利用を、厨
芥を発生させる側の自己処理で行なえる。また、本発明
の厨芥処理装置では、コンポストの需要がある場合は、
通常のコンポスト生産を行ない、コンポストの需要がな
い場合には生産量を最小にする消滅型プロセスとするこ
とができる。一方、本発明の厨芥処理装置を使用するこ
とにより、厨芥だけを別個に自己処理できるので、分別
収集に出す一般廃棄物に厨芥を含ませないで済む。その
ため、かかる一般廃棄物中の水分の含量が低下し、焼却
処分時の熱エネルギーの回収が有効に行なえる。また、
腐敗しやすい厨芥が含まれてないため、廃棄物の収集回
数を減らすことができ、廃棄物収集コストの低減も図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る厨芥処理装置の建物への設備
状況を示した断面模式図。
【図2】本実施形態に係る厨芥投入装置の断面図
(a)、(b)。
【図3】本実施形態に係る厨芥搬送装置を示した断面
図。
【図4】本実施形態に係る厨芥発酵装置を示した断面
図。
【符号の説明】
10 建物 20 厨芥投入装置 21 シンク 22 厨芥ホッパー 24 厨芥送出管 25 シャッター 26 スクリューコンベア 30 厨芥搬送装置 31 厨芥搬送管 32 ディスクコンベア 40 厨芥排出装置 50 厨芥発酵装置 60 発酵残滓熟成装置 70 脱臭装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厨芥収集装置とコンポスト生成装置とか
    ら構成され、建物内で発生する厨芥の処理用設備として
    前記建物に設備される厨芥処理装置であって、前記厨芥
    収集装置は、厨芥搬送装置を介して、建物内の厨芥発生
    箇所に設ける厨芥投入装置と、前記コンポスト生成装置
    へ厨芥を排出するための厨芥排出装置とが連絡されてな
    るとともに、 前記コンポスト生成装置は、前記厨芥排出装置と連絡さ
    れた厨芥発酵装置と、この厨芥発酵装置に連絡された発
    酵残滓熟成装置と脱臭装置とからなることを特徴とする
    厨芥処理装置。
  2. 【請求項2】 厨芥処理装置は、集合住宅の建物に設備
    されるとともに、厨芥投入装置は前記建物内の各住戸に
    設けられ、各住戸に設けられた前記厨芥投入装置は厨芥
    搬送装置を介して厨芥排出装置に連絡されるとともに、
    この厨芥排出装置は前記建物の地階に設けられた厨芥発
    酵装置と連絡されていることを特徴とする請求項1に記
    載の厨芥処理装置。
  3. 【請求項3】 厨芥投入装置は、シンクに設けた厨芥ホ
    ッパーの底部の開口部が、スクリューコンベアを管内に
    内挿させてその管端側を厨芥搬送装置に連絡させた厨芥
    送出管の上部に、シャッターを介して連絡されてなるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の厨芥処理装置。
  4. 【請求項4】 厨芥搬送装置は、建物の上下階方向に敷
    設した厨芥搬送管内に、略環状に連結して循環可能なデ
    ィスクコンベアを通過させるとともに、前記厨芥搬送管
    に厨芥投入装置の厨芥送出管を連絡させ、且つ前記ディ
    スクコンベアの循環経路の下部分の通過経路途中に厨芥
    排出装置を設けてなることを特徴とする請求項3に記載
    の厨芥処理装置。
  5. 【請求項5】 厨芥排出装置は、側方を厨芥搬送管に接
    続されて、且つ下方が厨芥発酵装置上方に開口されたフ
    ード状カバー内に、前記開口上を通るように前記厨芥搬
    送管からのディスクコンベアを通過させるとともに、前
    記フード状カバー内に、ディスクコンベアから厨芥を引
    き離す厨芥脱離機とディスクコンベア清掃機とを設けて
    なることを特徴とする請求項4に記載の厨芥処理装置。
  6. 【請求項6】 厨芥発酵装置は、ワイヤーメッシュで回
    転ドラム状に形成された厨芥発酵容器の側面に、厨芥排
    出装置の開口側と連絡させた厨芥受入口を、厨芥破砕機
    と厨芥送込機とを介して連絡させるとともに、前記厨芥
    発酵容器の下方に、先端側を発酵物一時貯留槽と連絡さ
    せた発酵物回収用コンベアを設けてなることを特徴とす
    る請求項5に記載の厨芥処理装置。
JP8030031A 1996-01-24 1996-01-24 厨芥処理装置 Pending JPH09202681A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020013458A (ko) * 2001-12-18 2002-02-20 김영주 아파트 주방에서의 음식물 쓰레기 배출 및 수거망장치시스템
WO2005047609A1 (en) * 2003-10-30 2005-05-26 Yang Uok Kim Disposal structure of food garbage
KR100750388B1 (ko) * 2007-01-12 2007-08-20 주식회사 도화종합기술공사 쓰레기 분리수거 관로이송 장치

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