JPH09202443A - パレットの搬送装置とパレットの搬送方法 - Google Patents

パレットの搬送装置とパレットの搬送方法

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JPH09202443A
JPH09202443A JP2734196A JP2734196A JPH09202443A JP H09202443 A JPH09202443 A JP H09202443A JP 2734196 A JP2734196 A JP 2734196A JP 2734196 A JP2734196 A JP 2734196A JP H09202443 A JPH09202443 A JP H09202443A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動手段の外部に位置決め用のユニットを設
ける必要がなく、小型化が図れかつパレットの位置決め
時間を短縮することができるパレットの搬送装置とパレ
ットの搬送方法を提供すること。 【解決手段】 対象物Bを保持するパレットPAを移動
する移動手段10と、移動手段により搬送されてくるパ
レットPAを移動手段の上部で保持して位置決めするた
めの保持及び位置決め手段70を有する。4の移動手段
10は、パレットPAの上部に設けられたかみ合わせ用
溝33にかみ合せることによりパレットPAを保持する
保持手段80と、保持手段80により保持されたパレッ
トPAを移動手段の上部で持ち上げる際に、このパレッ
トPAを移動手段の上部の所定の位置に位置決めするた
めの位置決め手段110と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品、たとえ
ば線材を巻くためのボビンを保持するパレットを、順次
所定の位置に搬送して位置決めするためのパレットの搬
送装置と搬送方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】小さな電子部品であるコイルボビンは、
複数個パレットに保持して、そのパレットを搬送して位
置決めして、コイルボビンを、次の処理段階に送る必要
がある。
【0003】図12は、従来のこの種のパレットの搬送
装置を示しており、従来のパレットの搬送装置は、ベル
トコンベア1が、パレット2を所定位置3まで搬送して
くる。そして所定位置3にきたパレット2を、チャック
4が保持して、矢印Xの方向に移動して、パレット2は
位置決めユニット6の位置決め治具6aの上に一旦載せ
る。チャック4は、アクチュエータ4aにより、矢印X
の方向に移動し、もう一つのアクチュエータ4bは、ア
クチュエータ4aとチャック4を矢印Z方向に移動す
る。位置決めユニット6は、アクチュエータ6aを備え
ており、このアクチュエータ6aが作動すると位置決め
治具6aが矢印Z方向に上下動する。そしてパレット2
に搭載されているコイルボビン7を、コイル巻線機8が
矢印9aの方向に取りにくることで、コイルボビン7が
巻線機8側に取り込まれ、所定のコイルボビン7には所
定の巻線が施された後に、再び巻線済みのコイルボビン
7がパレット2に戻される。そして平行チャック4が再
び位置決めユニット6の上のパレット2を取りにきて、
ベルトコンベア1の上に載せることで、巻線済みのコイ
ルボビン7を搭載したパレット2が、矢印Y方向に搬送
されていくことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のパ
レットの搬送装置は、エンドレス型のベルトコンベア1
を用いるために、一旦ベルトコンベア1の外にある位置
決めユニット6にパレット2を載せて、巻線機8等の外
部の装置にコイルボビン7を提供する必要がある。この
ためにベルトコンベア1とパレット給排出ユニット9の
外部に位置決めユニット6を設ける必要があるので、装
置全体の小型化が図れず、しかもパレット給排出ユニッ
ト9と巻線機械8の間での、パレット2のやり取り作業
に時間がかかってしまうという問題がある。そこで本発
明は上記課題を解消するためになされたものであり、移
動手段の外部に位置決め用のユニットを設ける必要がな
く、小型化が図れかつパレットの位置決め時間を短縮す
ることができるパレットの搬送装置とパレットの搬送方
法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、対象物を保持するパレットを順次、所定の位置
に搬送して位置決めするためのパレットの搬送装置にお
いて、対象物を保持するパレットを移動する移動手段
と、移動手段により搬送されてくるパレットを移動手段
の上部で保持して位置決めするための保持及び位置決め
手段であって、この保持及び位置決め手段は、パレット
の上部に設けられたかみ合わせ手段にかみ合せることに
よりパレットを保持する保持手段と、を備えるパレット
の搬送装置により、達成される。
【0006】本発明では、移動手段が、対象物を保持す
るパレットを移動する。保持及び位置決め手段は、移動
手段により搬送されてくるパレットを、移動手段の上部
で保持して位置決めする際に、保持及び位置決め手段の
保持手段を、パレットの上部に設けられたかみ合わせ用
手段に対してかみ合せることによりパレットを保持す
る。そして位置決め手段が、保持手段により保持された
パレットを、移動手段の上部で持ち上げて、パレットの
移動手段により移動を停止することにより、このパレッ
トは、移動手段の上部で所定位置に位置決めされること
になる。このようにすることで、搬送装置の外部に、パ
レットを一時待機しておく位置決めユニット等の設備が
不要であり、搬送装置の小型化が図れる。しかも、パレ
ットの停止及び位置決めが、移動手段の上部で行って、
パレットを単に持ち上げるだけで位置決めできるので、
パレットの位置決めまでの時間を短縮することができ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0008】図1は、本発明のパレットの搬送装置の好
ましい実施の形態を示す斜視図である。図1のパレット
の搬送装置は、移動手段10、保持及び位置決め手段7
0を概略有している。詳細には、図1のパレットの搬送
装置は、移動手段10、ベース11、保持及び位置決め
手段70、移載手段150,170、制御部100等を
備えている。移動手段10、移載手段150,170及
び保持及び位置決め手段70は、ベース11の上に搭載
されている。
【0009】移動手段10について説明する。移動手段
10は、パレット搬送側コンベア52と、ワーク移載側
コンベア51を有している。これらのパレット搬送側コ
ンベア52、ワーク移載側コンベア51は、同様の構造
のものであり、矢印Y方向に沿って平行に所定の間隔を
おいて配置されている。パレット搬送側コンベア52の
ベルト52aは、エンドレス形のベルトであり、モータ
53の作動により、パレットPAを矢印HT方向に沿っ
て搬送することができる。同様にしてワーク移載側コン
ベア51のベルト51aは、同様にしてエンドレス形の
ベルトであり、モータ54の作動によりパレットPAを
矢印JT方向に送ることができる。
【0010】ワーク移載側コンベア51は、パレットの
搬送装置に対応して配置されているコイルの巻線機19
9に対面して配置されている。ワーク移載側コンベア5
1の支持レール51b,51bには、それぞれガイド5
1c,51cが設けられている。このガイド51c,5
1cは、支持レール51bのほぼ中央部に沿って配置さ
れており、支持レール51b,51bは、保持及び位置
決め手段70に対応している。
【0011】次に、移載手段150,170について説
明する。図1の移載手段150,170は、同様の構造
を有しているものであり、移載手段150は、パレット
搬送側コンベア52の終端位置PL1から、ワーク移載
側コンベア51の始端位置PL2にパレットPAを移す
ものである。移載手段170は、ワーク移載側コンベア
51の終端位置PL4からパレット搬送側コンベア52
の始端位置PL5にパレットPAを移載するものであ
る。移載手段150,170は、回転駆動部47と回転
板48及び係合具42とアクチュエータ45等を有して
いる。回転駆動部47は、支柱47aに設定されてお
り、回転駆動部47の上部には回転板48の一端側が取
付けられている。回転駆動部47が制御部100の指令
により作動すると、回転板48は、矢印R1あるいはR
2の方向に180゜の範囲で回転するようになってい
る。つまり、回転板48は、パレット搬送側コンベア5
2の終端位置PL1と、ワーク移載側コンベア51の始
端位置PL2の間で180゜回転して位置決めされる。
【0012】回転板48の他端部には、上述したアクチ
ュエータ45が設けられている。このアクチュエータ4
5は、サポート板45aを矢印Z方向に移動できる。サ
ポート板45aは、ガイド軸45b,45bを備えてお
り、ガイド軸45b,45bの下端は、係合具42の上
面に固定されている。従って、アクチュエータ45が、
制御部100の指令により作動すると、係合具42は、
所定のストローク分矢印Z方向に上下動できる。
【0013】係合具42は、パレットPAにかみ合せて
(はめ込んで)、パレットPAを保持する部材である。
従って係合具42の一端側は、パレットPAとのかみ合
せが容易にできるように、テーパ部42aが形成されて
いる。移載手段170についても移載手段150と同様
の構造であり同じ番号を付している。移載手段170の
回転板48は、ワーク移載側コンベア51の終端位置P
L4と、パレット搬送側コンベア52の始端位置PL5
の間で180゜回転することで係合具42を位置決めす
ることができる。
【0014】次に、パレットPAについて説明する。パ
レットPAは、図9に拡大して示しているように、枠体
21、部材25、ショックアブソーバ29及びストッパ
ー28等を備えている。枠体21は、断面で見て長方形
もしくは正方形状の中空型の枠体であり、たとえばアル
ミニウムの鋳物でその表面に潤滑性のあるアルマイト処
理されたものでできている。枠体21の一方の側面21
aには、パレットPAを、図1の保持及び位置決め手段
70において検知させるためのドグ26が固定されてい
る。枠体21の他方の面21bには、後で説明する対象
物であるコイル用のボビンのボビン保持具23,23が
固定されている。
【0015】枠体21の一方の小さい面積を有する先頭
側面側には、ショックアブソーバ29とストッパー28
が設けられている。このショックアブソーバ29は、図
1のワーク移載側コンベア51あるいはパレット搬送側
コンベア52において、先行する別のパレットPAが存
在する場合に、その前のパレットPAと接触することが
あるが、その場合におけるパレットPA,PA同士の接
触における衝撃を和らかくするものである。そしてスト
ッパー28は、接触した場合におけるパレットPAとの
間隔を保つためのものである。ショックアブソーバ29
は、たとえばスプリング等により、枠体21側に押さえ
た場合に引き込むようになっている。
【0016】枠体21の上面21cにおいては、対角線
CLに沿って、2つの位置決め部材27d,27dが設
けられている。この位置決め部材27d,27dには、
位置決め穴27a,27bが形成されている。枠体21
の上面21cの上には、上述した部材25が固定されて
いる。この部材25は、図6の矢印D方向から見て、ほ
ぼ断面C字型のかみ合わせ用溝(かみ合わせ手段として
の)33を備えている。
【0017】次に、図1の保持及び位置決め手段70に
ついて説明する。この保持及び位置決め手段70は、保
持手段80と位置決め手段110を備えている。保持手
段80は、ワーク移載側コンベア51により搬送されて
くるパレットPAを保持して位置決めする際に、パレッ
トPAのかみ合わせ用溝33にかみ合せることにより、
パレットPAを保持するものである。位置決め手段11
0は、保持手段80により保持されたパレットPAを、
ワーク移載側コンベア51の上部で持ち上げる際に、こ
のパレットPAをワーク移載側コンベア51の上部の所
定位置である保持及び位置決め位置PL3において位置
決めするものである。保持手段80と位置決め手段11
0は、図1のコイルの巻線機199に対応して配置され
ている。
【0018】まず保持手段80について説明すると、保
持手段80は図2と図3に示すように、支持板81、か
み合わせ部材(保持具)88等を有している。支持板8
1は、図1に示すようにワーク移載側コンベア51とパ
レット搬送側コンベア52の間において、ベース11の
上に固定されている。支持板81は、断面で見て逆L字
型の部材であって、上面部84に対して、ガイド軸8
5,85が上下動可能に取付けられている。ガイド軸8
5,85の上端は、サポート板86に固定されており、
ガイド軸85,85の下端はかみ合わせ部材88の上面
に固定されている。
【0019】かみ合わせ部材88は、上述した移載手段
150,170の係合具42と同じ形をしており、図2
と図3に示すように、パレットPAの部材25のかみ合
わせ用溝33に対して、パレットPAが矢印JT方向に
移動するだけでかみ合うような形状となっている。つま
り、保持具88は、矢印JT方向から見てほぼ逆T字型
になっている。つまりかみ合わせ部材88の断面は、か
み合わせ用溝33の断面とほぼ一致しているが、その大
きさはやや小さくなっている。
【0020】次に、位置決め手段110について説明す
る。位置決め手段110は、アクチュエータ35、2本
のピン111,112及び位置決め部材27d,27d
で構成されている。つまり、ピン111,112は、対
応する位置決め部材27d,27dの位置決め穴27
a,27b(図5参照)に対してはめ込むことができる
ようになっている。図4は、位置決め手段110の位置
決め用のピン111,112が、位置決め穴27a,2
7bにはめ込む前の状態を示しており、図5は、位置決
めピン111,112が位置決め穴27a,27bには
め込まれた状態を示している。
【0021】図4において、パレットPAが、保持及び
位置決め位置PL3に位置決めされると、位置決めピン
111,112が位置決め穴27a,27bに対応した
位置にくるのであるが、この際にアクチュエータ35が
作動していないので、位置決めピン111,112は位
置決め穴27a,27bの上方に位置している。これに
対して、図5に示すように、アクチュエータ35が作動
すると、サポート板86が矢印Z方向(上方向)に移動
するので、かみ合わせ部材88にかみ合っている部材2
5を介して、パレットPAが矢印Z2の方向に持ち上が
ることから、図5のように位置決めピン111,112
が位置決め穴27a,27bにはまる。このようにし
て、パレットPAは、ワーク移載側コンベア51のベル
ト51aからの上部に持ち上げられ、かつ、保持及び位
置決め位置PL3に正確に対応するようにして位置決め
できるようになっている。
【0022】図2の支持板81には、3つのパレット検
出用のセンサ37が所定間隔をおいて、しかも矢印JT
方向に沿って直列に配列されている。これらのセンサ3
7は、非接触型の近接センサであり、図9に示すパレッ
トPAのドグ26を感知することで、制御部100が、
保持及び位置決め位置PL3のどの位置にパレットPA
が到達しているかどうかを判断するようになっている。
近接センサとしては金属体を検出する高周波発振形のも
のが採用できる。支持板81の手前側には、X軸位置決
め具31が配置されている。このX軸位置決め具31
は、アクチュエータ32の作動により、図2から図3に
示すように、伸長する。
【0023】なお、図1に示すように、移動手段のモー
タ53,54、移載手段150の回転駆動部47、アク
チュエータ45、保持及び位置決め手段110のアクチ
ュエータ35,32等は、制御部100の指令によりそ
の動作が制御される。またパレット検出用のセンサ37
で得られるパレットPAのドグ26の検出信号は、制御
部100に送ることができる。
【0024】図6と図7は、図1のパレットPAによる
搬送対象物であるコイルのボビンBの一例を示してい
る。図7のコイルボビンBの外周囲には、フォーカス駆
動用の巻線W1が巻かれている。図7のコイルボビンB
は、この図6のコイルボビンBに対して更に2組のトラ
ッキング駆動用のコイルW2が巻かれた状態を示してい
る。この種のコイルボビンBは、図8に示すような二軸
アクチュエータ300に対して適応されるものである。
この二軸アクチュエータ300は、光ディスク装置等に
適応される光学ピックアックにおいて、対物レンズ30
2をフォーカス方向FCS及びトラッキング方向TRK
に移動するものである。この対物レンズ302は、光デ
ィスクDのトラック方向を横切る方向に沿って、つまり
トラッキング方向TRKに沿って微小に移動すること
で、光ディスクのトラックにレーザ光を正しく照射する
とともに、対物レンズ302をフォーカス方向FCSに
沿って(図8の紙面において上下方向)移動すること
で、対物レンズを通るレーザ光が、光ディスクDのトラ
ック上に正しく焦点を結ぶようにするものである。図6
と図7のコイルボビンBは、たとえばプラスチックによ
り作られており、中空部Hを有していて、たとえば図3
に示すパレットPAのボビン保持具23に対してこのコ
イルボビンBがはめ込まれるようになっている。
【0025】次に、上述したパレットの搬送装置による
パレットPAの搬送及び保持並びに位置決めについて説
明する。図1に示すように、ワーク移載側コンベア51
とパレット搬送側コンベア52は、2つの移載手段15
0,170により、クローズドループ型の搬送経路を形
成している。ワーク移載側コンベア51とパレット搬送
側コンベア52の上には、複数のパレットPAが搭載さ
れており、ワーク移載側コンベア51はパレットPAを
矢印JT方向に移動し、パレット搬送側コンベア52は
矢印HT方向にパレットPAを移動する。
【0026】図10(A)では、保持及び位置決め位置
PL3においては、保持及び位置決め手段70がまだパ
レットPAを保持及び位置決めしていない。パレット搬
送側コンベア52のベルト52aが、矢印HT方向に1
つのパレットPAを搬送してきて、このパレットPAが
終端位置PL1に達する時には、移載手段150の係合
具42は終端位置PL1側に位置決めされている。しか
も図1のアクチュエータ45は作動していないので、係
合具42がパレットPAのかみ合わせ用溝33とかみ合
う。そこで、図10(A)の移載手段150は、図1の
アクチュエータ45を作動して、係合具42とともにパ
レットPAを持ち上げて、かつ図1の回転駆動部47を
作動すると、係合具42とパレットPAは、180゜R
2の方向に回転する。これにより、パレットPAは、ワ
ーク移載側コンベア51のベルト51aの始端位置PL
2側に移る。そして図1のアクチュエータ45の作動を
止めると、係合具42とパレットPAは下がってベルト
51aの上に載る。
【0027】従って、パレットPAはベルト51aによ
り、図10(B)に示すように矢印JT方向に送られ
る。これにより、空の全く巻かれていないコイルボビン
Bを2つ搭載しているパレットPAは、図10(C)に
示すように、保持及び位置決め位置PL3に送られるこ
とになる。
【0028】そこで、図2に示すように、パレットPA
が保持及び位置決め位置PL3に近づくと、パレットP
Aのドグ26(図9参照)がパレット検出用のセンサ3
7に順次感知していくので、パレットPAが保持及び位
置決め位置PL3に近づいていることを制御部100に
対して信号で知らせる。3つのパレット検出用のセンサ
37が全てドグ26を感知すると、制御部100は、図
2のX軸位置決め具31を図3に示すように伸長させ
て、次にくるパレットPAの侵入を阻止する。
【0029】図3のようにパレットPAが保持及び位置
決め位置PL3にくると、アクチュエータ35は作動し
ていないので、かみ合わせ部材88がパレットPAのか
み合わせ用溝33にかみ合う。このようにパレットPA
が保持及び位置決め位置PL3に近づく経路では、ワー
ク移載側コンベア51のガイド51c,51cが、矢印
JTと直交する方向にパレットPAをしっかりと規制し
て送ることができるので、かみ合わせ用溝33とかみ合
わせ部材88は確実にかみ合うことができる。しかもか
み合わせ部材88は、かみ合せようとする前面側に、テ
ーパ部88aが形成されているので、スムーズに両者の
かみ合せが行える。
【0030】次に、図3のアクチュエータ35が作動す
ると、パレットPAの位置は図4の状態から図5の状態
に変化する。つまり、サポート板86が矢印Z2の方向
に上昇するので、かみ合わせ部材88とこれと一体とな
ったパレットPAは、ベルト51aから図5のように持
ち上がり、かつ部材38a,38bの位置決めピン11
1,112がパレットPAの位置決め穴27a,27b
に図5と図6に例示するようにしっかりとはまり込む。
これにより、パレットPAは、矢印XとYの方向に関し
て、所定の位置に位置決めできることになる。
【0031】この後、図10(C)に示すように、巻線
機199から所定のコイルボビンBの取出装置がコイル
ボビンBを取り込んで、所定のフォーカス駆動用のコイ
ルW1(図6参照)を巻いて、再び巻線機199の取出
装置がそのコイルボビンBを図5のボビン保持具23に
戻す。この後、パレットPAは、図5から図4の状態に
再び戻される。つまり、制御部100がアクチュエータ
35の作動を止めるので、サポート板86とともにかみ
合わせ部材88とパレットPAが下がり、パレットPA
は図4及び図3のようにベルト51aの上に載る。これ
により、パレットPAはベルト51aにより、矢印JT
方向に送られる。このフォーカスコイルを巻線済みのコ
イルボビンB,Bを有するパレットPAは、図1と図9
に示す移載手段170により、ワーク移載側コンベア5
1の終端位置PL4からパレット搬送側コンベア52の
始端位置PL5に180゜矢印R1の方向に回転するこ
とで移されることになる。そして、たとえばこのパレッ
トPAの巻線済みのコイルボビンBは、図10(C)の
ボビン給排出機499により、取り除かれて、空となっ
たボビン保持具23に対しては別のこれから巻線しよう
とするコイルボビンBを装着する。
【0032】このようにして、上述したパレットの搬送
装置は、エンドレス移動形のベルト51a,52aを用
い、かつ保持及び位置決め位置PL3において、コイル
ボビンを備えているパレットを位置決めする。パレット
PAの保持及び位置決めは、ベルト51aの上方位置で
行うので、従来のように搬送装置の外にパレットを一旦
載せて、外部のたとえば巻線機に受け渡すような装置が
不要である。従ってパレット搬送装置の小型化が図れる
とともに、ベルト51の上を流れてくるパレットPAに
対して、かみ合わせ部材88をパレットPAのかみ合わ
せ用溝33に単にかみ合せて持ち上げるだけで、位置決
めが済んでしまうので、保持及び位置決め時間が非常に
短く、その作業時間を短縮することができる。
【0033】図11は、本発明の別の実施の形態を示し
ている。図11において、移動手段10は、ワーク移載
側コンベア51とパレット搬送側コンベア52を備えて
おり、図1の実施の形態と同様に移載手段150,17
0を備えている。ワーク移載側コンベア51のベルト5
1aの移動方向JTに沿って、4つの保持及び位置決め
位置PL3−1,PL3−2,PL3−3及びPL3−
4を設けている。これらの保持及び位置決め位置PL3
−1〜PL3−4にはそれぞれ、図1の保持及び位置決
め手段70が配置されている。これらの4つの保持及び
位置決め手段70に対しては、コイルボビンの給排出機
800、フォーカスコイル巻線機810、トラッキング
コイル巻線機820、及び半田付け機830が対応して
配置されている。
【0034】図11のコイルボビンの給排出機800
は、保持及び位置決め位置PL3−1に位置決めされた
パレットPAのボビン保持具23に対して、空のコイル
ボビンBを供給する。しかも、この給排出機800は、
パレットPAが矢印JT方向及び矢印HT方向を循環し
て元の保持及び位置決め位置PL3−1に戻ってきた時
に、巻線及び半田付けの完了したコイルボビンBを取り
込むようになっている。
【0035】フォーカスコイル巻線機810は、保持及
び位置決め位置PL3−2に位置決めされたパレットP
Aの空のコイルボビンBを取り込んで、コイルボビンB
に対してフォーカスコイルW1(図6参照)を巻くため
のものである。そして巻き終わった後はそのコイルボビ
ンBを保持及び位置決め位置PL3−2のパレットPA
のボビン保持具23に対して戻す。トラッキングコイル
巻線機820は、保持及び位置決め位置PL3−3に位
置決めされたパレットPAのコイルボビンBを取り込ん
で、図7に示すトラッキングコイルW2を巻線する。こ
れによりコイルボビンBにはフォーカスコイルW1及び
トラッキングコイルW2が巻線されたことになる。この
コイルボビンBは保持及び位置決め位置PL3−3に位
置決めされているパレットPAのボビン保持具23に戻
す。
【0036】半田付け機830は、図7に示す絡げピン
Kに巻かれた線材に対して半田付けをして電気的な導通
を図るために、取り込むようになっている。半田付けの
終わったコイルボビンBは、保持及び位置決め位置PL
3−4のパレットPAのボビン保持具23に戻す。この
ようにして、コイルボビンBに対して一連の巻線及び半
田付け処理が終わると、コイルボビンBを載せたパレッ
トPAは移載手段170を経てパレット搬送側コンベア
52により矢印HT方向に送られて、移載手段150を
経てコイルボビン給排出機800に対応する保持及び位
置決め位置PL3−1に再び位置決めされる。完成した
コイルボビンBは、この給排出機800により、取り込
まれて必要な後段の工程に移されることになる。
【0037】ところで本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではない。上述した実施の形態では、図2の保
持手段80は、かみ合わせ部材88を備えこのかみ合わ
せ部材88がパレットPAのかみ合わせ用溝33にかみ
合うようになっている。しかしこれのようなかみ合わせ
構造にするのではなくて、保持手段80が、開閉可能な
チャックのようなものを保有し、このチャックがパレッ
トPAのかみ合わせ手段を保持するようにしても勿論構
わない。また図2のようなかみ合わせ部材88は、かみ
合わせ用溝33に対応させるために断面逆T字型になっ
ているが、これに限らず他の形状を採用することもでき
る。この場合にはかみ合わせ用溝33は、断面C字型の
かみ合わせ部材25を用いるのではなく、他の形状のか
み合わせ部材25を用いても勿論構わない。またかみ合
わせ部材88は、ガイドローラのようなものを用いるこ
ともできる。さらに、パレットPA側に凸形のかみ合わ
せ部材を設けて、保持手段80側にかみ合わせ溝を設け
てもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
移動手段の外部に位置決め用のユニットを設ける必要が
なく、小型化が図れかつパレットの位置決め時間を短縮
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパレットの搬送装置の好ましい実施の
形態を示す斜視図。
【図2】図1の搬送装置の保持及び位置決め位置付近に
おける装置の一部を示す斜視図。
【図3】保持及び位置決め位置に一つのパレットが到達
した状態を示す図。
【図4】図3のパレットが保持及び位置決め位置に到達
した状態を示す拡大図。
【図5】パレットが搬送用のベルトの上部で位置決めさ
れた状態を示す図。
【図6】コイルボビンの一例を示し、このコイルボビン
に対してフォーカスコイルが巻かれた状態を示す図。
【図7】コイルボビンに対して更にトラッキングコイル
が巻かれた状態を示す斜視図。
【図8】光ディスク装置等に用いられる光学ピックアッ
プの二軸アクチュエータの一例を示す平面図。
【図9】パレットの一例を示す斜視図。
【図10】図1のパレットの搬送装置の動作例を示す平
面図。
【図11】本発明のパレットの搬送装置の別の実施の形
態を示す平面図。
【図12】従来のパレットの搬送装置の一例を示す側面
図。
【符号の説明】
10 移動手段 26 パレットのドグ 27a,27b 位置決め穴(ピンの受け部) 27d 位置決め部材(第2位置決め部材) 33 パレットのかみ合わせ用溝(かみ合わ
せ手段) 35 アクチュエータ(上昇操作手段) 37 パレット検出用のセンサ 70 保持及び位置決め手段 80 保持手段 88 かみ合わせ部材 110 位置決め手段 111,112 位置決めピン(第1位置決め部材) B コイルボビン(対象物) PA パレット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物を保持するパレットを順次、所定
    の位置に搬送して位置決めするためのパレットの搬送装
    置において、 対象物を保持するパレットを移動する移動手段と、 移動手段により搬送されてくるパレットを移動手段の上
    部で保持して位置決めするための保持及び位置決め手段
    であって、この保持及び位置決め手段は、 パレットの上部に設けられたかみ合わせ手段にかみ合せ
    ることによりパレットを保持する保持手段と、 保持手段により保持されたパレットを移動手段の上部に
    持ち上げる際に、このパレットを移動手段の上部の所定
    の位置に位置決めするための位置決め手段と、を備える
    ことを特徴とするパレットの搬送装置。
  2. 【請求項2】 保持及び位置決め手段の保持手段は、 パレットのかみ合わせ用手段にかみ合せるかみ合わせ部
    材と、 このかみ合わせ部材を上昇するための上昇操作手段と、
    を備える請求項1に記載のパレットの搬送装置。
  3. 【請求項3】 保持及び位置決め手段の位置決め手段
    は、 保持手段側の第1位置決め部材と、パレット側の第2位
    置決め部材と、をかみ合わすことにより、パレットを所
    定の位置に位置決めする請求項1に記載のパレットの搬
    送装置。
  4. 【請求項4】 保持手段側の第1位置決め部材はピンで
    あり、パレット側の第2位置決め部材はピンの受け部で
    ある請求項3に記載のパレットの搬送装置。
  5. 【請求項5】 保持手段側のピンは、保持手段において
    対角線上の位置に設けられており、パレット側のピンの
    受け部は、ピンの位置に対応してパレットの対角線上の
    位置に設けられている請求項4に記載のパレットの搬送
    装置。
  6. 【請求項6】 パレットのかみ合わせ用手段は、溝であ
    り、この溝はパレットが移動手段により移動される際に
    かみ合わせ部材にかみ合うように、パレットの搬送方向
    で見てほぼC字型になっている請求項2に記載のパレッ
    トの搬送装置。
  7. 【請求項7】 対象物は、線材を巻き付けるためのボビ
    ンであり、所定の位置は、パレットからこのボビンを別
    の場所に移すための移載位置である請求項1に記載のパ
    レットの搬送装置。
  8. 【請求項8】 保持及び位置決め手段はパレット検出用
    のセンサを有し、各パレットは、 パレットが所定の位置にほぼ到達したことをパレット検
    出用のセンサにより検出させて保持及び位置決め手段に
    パレットの保持と位置決め動作を開始させるためのドグ
    を有する請求項1に記載のパレットの搬送装置。
  9. 【請求項9】 対象物を保持するパレットを順次、所定
    の位置に搬送して位置決めするためのパレットの搬送方
    法において、 移動手段は、対象物を保持するパレットを移動し、 保持及び位置決め手段が、移動手段により搬送されてく
    るパレットを移動手段の上部で保持して位置決めする際
    に、保持及び位置決め手段の保持手段を、パレットの上
    部に設けられたかみ合わせ用手段にかみ合せることによ
    りパレットを保持して、 位置決め手段が、保持手段により保持されたパレットを
    移動手段の上部で持ち上げてパレットの移動手段による
    移動を停止して、このパレットを移動手段の上部で所定
    の位置に位置決めする、ことを特徴とするパレットの搬
    送方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016117117A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 日特エンジニアリング株式会社 循環式パレット搬送装置
JP2017209775A (ja) * 2016-05-27 2017-11-30 ジェーシーシーエンジニアリング株式会社 パレット搬送装置

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