JPH0920161A - 自動変速機の後退防止装置 - Google Patents

自動変速機の後退防止装置

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JPH0920161A
JPH0920161A JP7191173A JP19117395A JPH0920161A JP H0920161 A JPH0920161 A JP H0920161A JP 7191173 A JP7191173 A JP 7191173A JP 19117395 A JP19117395 A JP 19117395A JP H0920161 A JPH0920161 A JP H0920161A
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JP
Japan
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automatic transmission
vehicle
friction element
driver
intention
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Application number
JP7191173A
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English (en)
Inventor
Motoharu Nishio
元治 西尾
Taku Murasugi
卓 村杉
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0920161A publication Critical patent/JPH0920161A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2552/00Input parameters relating to infrastructure
    • B60W2552/15Road slope

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発進意思がない時には自動変速機それ自身の
機構により後退を防止し、発進意思が少しでもある時に
はエンジン出力を高くしてやることで後退を防止するよ
うに適切に切り換え制御をする。 【構成】 停車中は発進時に選択される変速段以外の少
なくとも1つの変速段の摩擦要素により車輪の後進方向
への回転が規制される自動変速機において、アイドルス
イッチ21、車速センサ22、及びレンジセンサ23に
よる検出信号に基づいて後退防止制御手段が、ドライバ
に発進意思がないと判別した時には自動変速機制御手段
による自動変速機摩擦要素の締結により後退防止を行
い、また発進意思があると判別した時にはエンジン出力
制御手段により補助空気供給制御用アクチュエーター3
2を動作させ、ドライバのアクセル操作とは無関係にエ
ンジン出力を高めて後退防止を行うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動変速機の後退防止装
置に関し、更に詳細には自動変速機を搭載した車両が傾
斜面等で停車している時に自動変速機を制御して車両の
後退を防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の後退防止装置としては、自
動変速機で行うものと、エンジンの出力で行うものとが
あることはよく知られている。前者の自動変速機で後退
を防止するものとしては、例えば実開平3−32252
号公報に開示されているような装置が知られている。こ
の公開実用新案公報に開示された考案のオートマチック
トランスミッション車の発進時の後退防止装置の構成を
簡単に説明する。
【0003】実開平3−32252号公報に開示された
従来の後退防止装置は、概略的に、車速判別手段と、セ
レクトレバー位置判別手段と、アクセル踏み込み速度判
別手段と、エンジン回転数判別手段と、自動変速機の変
速接続を切り換えるシフト制御手段とからなり、(1)
車速がなく、セレクトレバーが走行レンジにある場合に
は前述のシフト制御手段がアクセル速度信号又はエンジ
ン高回転数信号を受けてシフト信号を送出し、これによ
り変速機を1速に切り換えて発進動作体勢を取ることで
後退を防止し、また(2)アクセル速度信号及びエンジ
ン高回転数信号のいずれも送出されない場合にはシフト
信号を送出して変速機を2速に切り換え、これにより変
速機自体のロック作用で後退防止を図るようにしたこと
を特徴としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、自動変速
機で後退防止を行う従来の装置では、後退防止機能実現
の1つとして、アクセルペダルの踏み込み速度を検出し
て、あるエンジン回転数を越えた時に自動変速機を1速
に切り換えて発進動作体制とする制御を行うようにして
いる。
【0005】しかし、これでは、もしドライバがゆっく
りとアクセルペダルを踏み込み且つアクセル開度が小さ
い場合には、前述の制御内容から外れることになるため
車両はそれがおかれている路面の傾斜又はエンジンの出
力状況によっては後退してしまうという問題点があっ
た。
【0006】他方、エンジンの出力のみで車両の後退を
防止しようとすると、不要にトルクを増加させることに
なるため燃費の悪化を招くと共に1速に変速する前にト
ルクを必要以上に上昇させてしまうと変速品質の悪化も
招くと言う問題がある。
【0007】更に、車両が傾斜した路面におかれている
場合には路面の傾斜に対して適切なエンジン出力が与え
られていないので、後退を防止できない場合も起こると
いう問題点があった。
【0008】本発明の目的は、かかる従来の問題点を解
決するためになされたもので、発進意思がない時には自
動変速機それ自身の機構により後退を防止し、発進意思
が少しでもある時にはエンジン出力を高くしてやること
で後退を防止するように適切に切り換える制御をする自
動変速機の後退防止装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した技術
的課題を解決するために以下のように構成されている。
すなわち、第1の発明は、図1に示されるように、ある
摩擦要素及びこれとは別の摩擦要素を備え、複数の変速
段を前記摩擦要素の選択で実現可能であり、発進時に選
択される変速段以外の少なくとも1つの変速段の摩擦要
素により車輪の後進方向への回転を規制することが可能
な自動変速機の後退防止装置において、車両の走行速度
を検出する車速検出手段と、ドライバの操作によるセレ
クトレバーの位置を検出するセレクトレバー位置判別手
段と、ドライバの発進意思を検出する発進意思検出手段
と、前記摩擦要素の締結、開放の切り換えを行うことで
変速段を選択する自動変速機制御手段と、ドライバのア
クセル操作とは無関係にエンジン出力を大きくすること
で後退防止機能を設定することが可能なエンジン出力制
御手段とを備え、前記車速検出手段、前記セレクトレバ
ー位置判別手段、及び前記発進意思検出手段からの信号
に基づいてドライバに発進意思がないと判別した時には
前記自動変速機制御手段による前記自動変速機摩擦要素
の締結により後退防止を行い、また発進意思があると判
別した時には前記エンジン出力制御手段を動作させて後
退防止を行う後退防止制御手段とを設けたことを特徴と
する。
【0010】また、第2の発明は、図2に示されるよう
に、ある摩擦要素及びこれとは別の摩擦要素を備え、複
数の変速段を前記摩擦要素の選択で実現可能であり、発
進時に選択される変速段以外の少なくとも1つの変速段
の摩擦要素により車輪の後進方向への回転を規制するこ
とが可能な自動変速機の後退防止装置において、車両の
走行速度を検出する車速検出手段と、ドライバの操作に
よるセレクトレバーの位置を検出するセレクトレバー位
置判別手段と、ドライバの発進意思を検出する発進意思
検出手段と、前記摩擦要素の締結、開放の切り換えを行
うことで変速段を選択する自動変速機制御手段と、車両
のおかれている路面の傾斜を検出する傾斜検出手段と、
ドライバのアクセル操作とは無関係にエンジン出力を大
きくすることで後退防止機能を設定し、その際のエンジ
ン出力の大きさが前記傾斜検出手段で検出された路面の
傾斜に応じて変更されるエンジン出力制御手段と、前記
車速検出手段、前記セレクトレバー位置判別手段、及び
前記発進意思検出手段からの検出信号に基づいてドライ
バに発進意思がないと判別した時には前記自動変速機制
御手段による前記自動変速機摩擦要素の締結により後退
防止を行い、また発進意思があると判別した時には前記
エンジン出力制御手段を動作させると共に、前記傾斜検
出手段で検出された傾斜角度が大きい時にはエンジン出
力の増加分を大きくし、傾斜角度が小さい時にはエンジ
ン出力の増加分を小さくするように制御して傾斜角度に
対して適切な後退防止を行う後退防止制御手段とを設け
たことを特徴とする。
【0011】更に、第3の発明における自動変速機の後
退防止装置は、前記自動変速機が遊星歯車列を備え、前
記摩擦要素が前記遊星歯車列を構成する3要素の内少な
くとも2要素の後退方向の回転を規制することを特徴と
する。
【0012】更にまた、第4の発明における自動変速機
の後退防止装置は、前記自動変速機が遊星歯車列を備
え、前記2つの摩擦要素の締結により、あるワンウェイ
クラッチが前記遊星歯車列を構成する3要素の内の2要
素の後退方向回転を規制することを特徴とする。
【0013】
【作用】第1の発明における自動変速機の後退防止装置
によると、車両が停止している時に自動変速機は発進時
に選択される変速段以外の少なくとも1つの変速段の摩
擦要素により車輪の後進方向への回転を規制する。
【0014】次に、車両の停止状態から運転者が発進さ
せようとしてアクセルペダルを踏み込むと、発進意思検
出手段からの信号に基づいて後退防止制御手段がドライ
バのアクセル操作とは無関係にエンジンへ出力を大きく
するようにエンジン出力制御手段を動作させる。
【0015】次いで、後退防止制御手段からの指令に基
づいて自動変速機制御手段は自動変速機における後退を
生ずる可能性のある発進時に選択される変速段に変速す
る。これにより、もし車両が斜面に位置していた場合に
は高められたエンジン出力により車両の後退が防止され
る。
【0016】更に、第2の発明における自動変速機の後
退防止装置によると、車両の発進時にエンジン出力制御
手段により予めエンジン出力を前述したように高めた後
に自動変速機制御手段が自動変速機を発進時の変速段に
変速する時、路面が傾斜程度によっては高めたエンジン
出力では後退を防止できないと言う事態が起こるか、又
は高めたエンジン出力が大きすぎて停車時の変速段から
発進時の変速段への切り換え時にショックが起こり、変
速品質を悪化させることがある。
【0017】そこで、傾斜検出手段により車両が置かれ
ている路面の傾斜角度を検出して後退防止制御手段に指
示し、後退防止制御手段は路面の傾斜程度に応じて適切
なエンジン出力になるようにエンジン出力制御手段を制
御する。すなわち、傾斜検出手段で検出された傾斜角度
が大きい時にはエンジン出力の増加分を大きくし、傾斜
角度が小さい時にはエンジン出力の増加分を小さくする これにより、発進時に高められるエンジン出力は、車両
がおかれている路面の傾斜程度に応じて調整されるた
め、停車中における自動変速機の発進時の変速段への切
り換え時にショックの発生を避けることができ、変速品
質の悪化が防げる。
【0018】
【実施例】以下、本発明における自動変速機の後退防止
装置を図に示される実施例について更に詳細に説明す
る。図3は本発明の一実施例に係る自動変速機の後退防
止装置における自動変速機10を示すスケルトン図であ
る。
【0019】このスケルトン図から明らかなように自動
変速機10は2つの遊星歯車列11、12を備えてい
る。この自動変速機10を備える車両の後退を防止する
には出力軸13の後退方向回転を規制することで実現で
きる。そのためには、第1遊星歯車列11のリングギヤ
1或いは第2遊星歯車列12のキャリヤC2の後退方向
回転を規制する必要がある。
【0020】ここで、遊星歯車列の出力側の回転を抑止
するには1つの遊星歯車列の3要素(リングギヤ、キャ
リヤ、サンギヤ)のうち、2つの要素の回転を規制でき
れば可能である。すなわち、キャリヤC1とS1、或いは
リングギヤR2とサンギヤS2の回転を規制すれば出力軸
13は回転せず、車両は動かない。
【0021】具体的には、1速では、ローワンウェイク
ラッチ(LOW/OWC)14によりキャリヤC1の後
退方向の回転が規制され、ロークラッチ(L/C)15
を締結することにより同様にリングギヤR2が規制され
る。従って、前述したように1つの遊星歯車列の2要素
の回転を規制していないため、ブレーキを踏んでいなけ
れば車両は動いてしまう(ブレーキを踏めば、リングギ
ヤR1キャリヤC2が拘束されて停止する)。
【0022】次に、2速では、ロークラッチ(L/C)
15が締結しているため、ローワンウェイクラッチ(L
OW/OWC)14により、キャリヤC1とリングギヤ
2の後退方向の回転は規制される(但し、前進方向の
回転が共に規制されるため出力軸13は後退方向に回転
せず、車両の後退は防止される)。
【0023】更に、3速では、ロークラッチ(L/C)
15及びハイクラッチ(H/C)16の締結によりロー
ワンウェイクラッチ(LOW/OWC)14がキャリヤ
1、リングギヤR2、サンギヤS2の後退方向の回転を
規制する。
【0024】また、4速では、ハイクラッチ(H/C)
16の締結によりローワンウェイクラッチ(LOW/O
WC)14がキャリヤC1、サンギヤS2を規制し、バン
ドブレーキ(B/B)17がサンギヤS1を規制する。
【0025】このような自動変速機10における後退を
防止する装置は、具体的には、図4に示されるように、
アクセル操作を検出するアイドルスイッチ21(発進意
思検出手段)、車両の走行速度を検出する車速センサ2
2(車速検出手段)、及びドライバーの操作によるセレ
クトレバーの位置を検出するレンジセンサ23(セレク
トレバー位置判別手段)から構成されている。
【0026】これらアイドルスイッチ21、車速センサ
22及びレンジセンサ23はそれぞれインターフェース
24を介してマイクロコンピュータ25に接続され、こ
のマイクロコンピュータ25は自動変速機10のローク
ラッチ15、ハイクラッチ16、バンドブレーキ17、
リバースクラッチ(R/C)及びローアンドリバースブ
レーキ(L&R/B)をそれぞれ作動させるアクチュエ
ータ26、27、28、29、30に制御信号を供給可
能に接続されている。
【0027】このマイクロコンピュータ25は、エンジ
ン31に補助空気を供給する装置を制御するアクチュエ
ータ32に接続されていると共に電源33及び各種表示
装置34とも接続されている。
【0028】このように構成された自動変速機の後退防
止装置における作用について図5の制御フローチャート
図を参照しながら説明する。ステップ101でエンジン
回転数、セレクトレバーの位置、アイドルスイッチのオ
ンオフ状態、及び車速が検出される。これらの検出信号
に基づきステップ102で停車意思の有無が判断され
る。
【0029】すなわち、現在の変速段が2速以上か、次
の変速段が1速を要求しているか、車速がほぼ0か、或
いはアイドルスイッチがオン(全閉)かを判別して停車
意思がある場合はステップ103のように2速を保持す
る。停車意思がない場合は車両が走行中であると判断さ
れ、ステップ107のように通常の変速制御動作に移
る。
【0030】ステップ103で、発進意思のない停車と
判断された場合には、自動変速機10は2速に切り換わ
り、従って自動変速機10それ自身の機構により後退が
防止される。その間にもアイドルスイッチの状態が検出
され、依然としてオン(ステップ104のNO)であれ
ば停車中であるので2速を保持する。
【0031】次に、運転者がアクセルペダルを踏み込ん
で発進しようとすると、アイドルスイッチがオフ(ステ
ップ104のYES)となる。これをアイドルスイッチ
21が検出してその信号をマイクロコンピュータ25に
供給する。
【0032】停車中の状態からマイクロコンピュータ2
5にアイドルスイッチオフの信号が入力すると、マイク
ロコンピュータ25は発進意思があるものと判断してエ
ンジン31に補助空気を供給するためのアクチュエータ
32に作動信号を供給する。これによりステップ105
で示されるようにエンジン31に補助空気が供給され、
エンジン回転数を上昇させる。そして、その直後にマイ
クロコンピュータ25は所定のアクチュエータへ動作信
号を供給し、自動変速機10を2速から発進段の1速に
切り換える。
【0033】その結果、後退が可能な変速段に切り換え
られたにもかかわらず、この状態ではエンジンの回転が
補助空気の供給によりアップしているため自動変速機1
0の出力軸13の後退方向回転はエンジン31による前
進回転トルクとのバランスにより防止されることにな
る。このようにし、車両の停止中は摩擦締結要素の締結
による自動変速機それ自身の機構により、及び発進時に
はエンジン出力アップにより後退防止を実現することが
でき、特に後者の発進時の場合にはアクセルペダルを僅
かに踏み込んだ状態でも確実な後退防止が実現される。
【0034】次に、本発明における自動変速機の後退防
止装置についての他の実施例を図6を参照して説明す
る。この実施例に係る自動変速機の後退防止装置では図
4に示される実施例の後退防止装置における構成に加え
て更に傾斜センサ35(傾斜検出手段)を備える。この
傾斜センサ35は、他のセンサ21、22、23と同様
にインターフェース24を介してマイクロコンピュータ
25に接続されている。
【0035】この傾斜センサ35は、車両が置かれてい
る路面の傾斜を検出するものである。そして、図7の制
御フローチャート図におけるステップ108に示される
ように車両発進時に路面の傾斜を検出し、この傾斜セン
サ35の信号を用いて車両の傾斜が大きい時は補助空気
量を多くし、また傾斜が小さければ補助空気量を少なく
するように制御する。ただし、傾斜による補助空気の増
減量は、エンジンの出力特性及びトルクコンバータの性
能により決定されることは言うまでもない。
【0036】このような傾斜検出手段を含む自動変速機
の後退防止装置では、発進時に車両が置かれている路面
の傾斜に応じてエンジンへの適切な補助空気量を供給す
ることができることから、車両の確実な後退を防止する
ことができると共に停車中の2速から1速に切り換わる
時の変速品質の悪化を防ぐことができる。
【0037】ところで、本発明における自動変速機の後
退防止は、図8のスケルトン図に示されるようにオーバ
ーランクラッチ(OVR/C)18を備える自動変速機
20でも実施することができる。この場合、フォワード
ワンウェイクラッチ(FWD/OWC)19は特に考え
る必要はない。
【0038】なお、図3及び図8に示される自動変速機
10では、いずれもローワンウェイクラッチ13を備え
ていたが、本発明はこれに限定されるものではなく図9
に示されるようにこのローワンウェイクラッチ14を除
いた構成の自動変速機についても適用することができ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明に係る
自動変速機の後退防止装置によれば、発進意思の有無に
より自動変速機における摩擦要素の締結、開放の切り換
えを行い、ドライバに発進意思がない時には自動変速機
を発進時に選択される変速段以外の少なくとも1つの変
速段の摩擦要素により車輪の後進方向への回転を規制し
て後退防止を図り、発進意思があると判別した時にはア
クセル操作とは無関係にエンジン出力を高くするように
制御することにより、ドライバが発進時に僅かにアクセ
ルペダルを踏み込むような動作で発進意思を表した場合
でも車両の後退を確実に防止することができる。
【0040】また、第2の発明に係る自動変速機の後退
防止装置によれば、更に車両が置かれている路面の傾斜
を傾斜検出手段で検出し、路面の傾斜に応じてエンジン
の出力アップ代を変更するようにしたことから、発進時
における車両の後退を確実に防止することができると共
に停車中の変速段から発進変速段に切り換わる時のショ
ックの発生を防止することができ、変速品質を向上させ
ることができる。
【0041】更に、第3の発明に係る自動変速機の後退
防止装置によれば、摩擦要素が自動変速機を構成する遊
星歯車列の3要素の内少なくとも2要素の後退方向回転
を規制するようにしても前述した第1の発明又は第2の
発明と同様効果を得ることができる。
【0042】更にまた、第4の発明に係る自動変速機の
後退防止装置によれば、2つの摩擦要素の締結により、
あるワンウェイクラッチが自動変速機を構成する遊星歯
車列の3要素の内2要素の後退方向回転を規制するよう
にしても前述した第1の発明又は第2の発明と同様の効
果を得ることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の概要を示す基本構成図である。
【図2】第2の発明の概要を示す基本構成図である。
【図3】本発明の一実施例に係る自動変速機の後退防止
装置おける自動変速機のスケルトン図である。
【図4】本発明の一実施例に係る自動変速機の後退防止
装置についての具体的な構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施例に係る自動変速機の後退防止
装置における動作を示すフローチャート図である。
【図6】本発明の他の実施例に係る自動変速機の後退防
止装置について具体的を示すブロック図である。
【図7】図6に示される実施例に係る自動変速機の後退
防止装置における動作を示すフローチャート図である。
【図8】本発明における後退防止装置の制御対象である
自動変速機の他の構成例を概略的に示すスケルトン図で
ある。
【図9】本発明における後退防止装置の制御対象である
自動変速機の更に他の構成例を概略的に示すスケルトン
図である。
【符号の説明】
10 一実施例の自動変速機 11 第1遊星歯車列 12 第2遊星歯車列 13 出力軸 14 ローワンウェイクラッチ(LOW/OWC) 15 ロークラッチ(L/C) 16 ハイクラッチ(H/C) 17 バンドブレーキ(B/B) 20 他の実施例の自動変速機 21 アイドルスイッチ(発進意思検出手段) 22 車速センサ(車速検出手段) 23 レンジセンサ(セレクトレバー位置判別手段) 24 インターフェース 25 マイクロコンピュータ 26 アクチュエータ 27 アクチュエータ 28 アクチュエータ 29 アクチュエータ 30 アクチュエータ 31 エンジン 32 アクチュエータ 33 電源 34 表示装置 35 傾斜センサ(傾斜検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 59:44

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある摩擦要素及びこれとは別の摩擦要素
    を備え、複数の変速段を前記摩擦要素の選択で実現可能
    であり、発進時に選択される変速段以外の少なくとも1
    つの変速段の摩擦要素により車輪の後進方向への回転を
    規制することが可能な自動変速機の後退防止装置におい
    て、 車両の走行速度を検出する車速検出手段と、 ドライバの操作によるセレクトレバーの位置を検出する
    セレクトレバー位置判別手段と、 ドライバの発進意思を検出する発進意思検出手段と、 前記摩擦要素の締結、開放の切り換えを行うことで変速
    段を選択する自動変速機制御手段と、 ドライバのアクセル操作とは無関係にエンジン出力を大
    きくすることで後退防止機能を設定することが可能なエ
    ンジン出力制御手段と、 前記車速検出手段、前記セレクトレバー位置判別手段、
    及び前記発進意思検出手段からの信号に基づいてドライ
    バに発進意思がないと判別した時には前記自動変速機制
    御手段による前記自動変速機摩擦要素の締結により後退
    防止を行い、また発進意思があると判別した時には前記
    エンジン出力制御手段を動作させて後退防止を行う後退
    防止制御手段と、を設けたことを特徴とする自動変速機
    の後退防止装置。
  2. 【請求項2】 ある摩擦要素及びこれとは別の摩擦要素
    を備え、複数の変速段を前記摩擦要素の選択で実現可能
    であり、発進時に選択される変速段以外の少なくとも1
    つの変速段の摩擦要素により車輪の後進方向への回転を
    規制することが可能な自動変速機の後退防止装置におい
    て、 車両の走行速度を検出する車速検出手段と、 ドライバの操作によるセレクトレバーの位置を検出する
    セレクトレバー位置判別手段と、 ドライバの発進意思を検出する発進意思検出手段と、 前記摩擦要素の締結、開放の切り換えを行うことで変速
    段を選択する自動変速機制御手段と、 車両のおかれている路面の傾斜を検出する傾斜検出手段
    と、 ドライバのアクセル操作とは無関係にエンジン出力を大
    きくすることで後退防止機能を設定し、その際のエンジ
    ン出力の大きさが前記傾斜検出手段で検出された路面の
    傾斜に応じて変更されるエンジン出力制御手段と、 前記車速検出手段、前記セレクトレバー位置判別手段、
    及び前記発進意思検出手段からの検出信号に基づいてド
    ライバに発進意思がないと判別した時には前記自動変速
    機制御手段による前記自動変速機摩擦要素の締結により
    後退防止を行い、また発進意思があると判別した時には
    前記エンジン出力制御手段を動作させると共に、前記傾
    斜検出手段で検出された傾斜角度が大きい時にはエンジ
    ン出力の増加分を大きくし、傾斜角度が小さい時にはエ
    ンジン出力の増加分を小さくするように制御して傾斜角
    度に対して適切な後退防止を行う後退防止制御手段と、
    を設けたことを特徴とする自動変速機の後退防止装置。
  3. 【請求項3】 前記自動変速機が遊星歯車列を備え、前
    記摩擦要素が前記遊星歯車列を構成する3要素の内少な
    くとも2要素の後退方向の回転を規制することを特徴と
    する請求項1又は2に記載の自動変速機の後退防止装
    置。
  4. 【請求項4】 前記自動変速機が遊星歯車列を備え、前
    記2つの摩擦要素の締結により、あるワンウェイクラッ
    チが前記遊星歯車列を構成する3要素の内の2要素の後
    退方向回転を規制することを特徴とする請求項1又は2
    に記載の自動変速機の後退防止装置。
JP7191173A 1995-07-04 1995-07-04 自動変速機の後退防止装置 Pending JPH0920161A (ja)

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