JPH09200827A - 携帯用電話機 - Google Patents

携帯用電話機

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JPH09200827A
JPH09200827A JP8025883A JP2588396A JPH09200827A JP H09200827 A JPH09200827 A JP H09200827A JP 8025883 A JP8025883 A JP 8025883A JP 2588396 A JP2588396 A JP 2588396A JP H09200827 A JPH09200827 A JP H09200827A
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JP
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telephone
moving speed
mobile phone
connection control
telephone line
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JP8025883A
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Fumitoshi Uno
文敏 宇野
Shizuka Yo
静 楊
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EKUSHINGU KK
Brother Industries Ltd
Xing Inc
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EKUSHINGU KK
Brother Industries Ltd
Xing Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯移動の限界速度が互いに異なる複数の電
話回線網に対応でき、また、その回線の切換え操作が不
要な携帯用電話機を提供する。 【解決手段】 携帯用電話機1は下記の要件を備えて構
成される。複数の接続制御手段23、24:携帯用電
話機1の限界移動速度が互いに異なる複数の電話回線網
に対応して設けられ、それら各電話回線網に携帯用電話
機1を無線接続する。移動速度検出手段19、22:
携帯用電話機1の移動速度を検出する。接続制御選択
手段25:検出された移動速度に基づいて、複数の接続
制御手段23、24のいずれかのものを選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯用電話機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、使用者が携帯して持ち歩きなが
ら、あるいは自動車に搭載して移動しながら使用するこ
とができる携帯用電話機が普及している。図4は、自動
車搭載可能な電話機を使用する携帯電話システム(以
下、自動車電話システムともいう)を概念的に示してい
る。すなわち、自動車電話システム100においては、
所定の通信地域内に複数の無線基地局101が分散設置
されており、上記通信地域は、それら無線基地局101
により複数の通信ゾーン102に分割された形でカバー
される。電話機103は、自身が存在する通信ゾーン1
02の無線基地局101に対し選択的に接続され、さら
に無線回線制御局104及び自動車電話交換局105を
介して公衆電話回線網106に接続されて通話が行われ
る。
【0003】ここで、自動車電話システム100におい
ては図6に示すように、電話機103を搭載した自動車
107が異なる通信ゾーン102へ移動した場合は、移
動先の通信ゾーン102をカバーする無線基地局101
への接続切換え処理(いわゆるハンドオーバ処理)が自
動的に行われるようになっている。このハンドオーバ処
理は、例えば図4に示すように、通話用電波Wとは別に
制御用電波Pを電話機103から発信するとともに、図
6に示すように、無線基地局101のうち制御用電波P
の検出強度が最も大きいものを無線回線制御局104側
で選択することにより、接続切換えを行う方式が採用さ
れている。そして、自動車107とともに高速移動する
電話機103が短時間でゾーン外に出てしまわないよ
う、各通信ゾーン102の大きさは、例えば直径が数k
m程度と比較的大きく設定されている。
【0004】一方、主に徒歩程度の低速移動での使用を
前提とした、より簡易な構成の携帯電話システム(簡易
型携帯電話システム;以下、PHSという)が、最近に
なって急速に普及しつつある。図5に概念的に構成を示
すPHS110においては、無線回線制御局104が設
けられず、各無線基地局111は電話局115に直結さ
れている。それら無線基地局111からは比較的小出力
の通話用電波Wが一斉に発せられ、通話品質が劣化した
場合には、電話機113側に設けられた切換え機構によ
り、より良好な回線設定が可能な無線基地局111を選
択することで前述のハンドオーバ処理が行われる。ここ
で、PHS110の場合、小型で小出力の無線基地局1
11が1つの通信地域内に極めて多数設置される結果、
各通信ゾーン112の大きさは例えば直径が数百m程度
と、自動車電話システム100に比べてかなり小さく設
定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】自動車電話システム1
00は、自動車等で高速移動しながらの利用が可能であ
る反面、ハンドオーバ処理を回線網側で行うようになっ
ているため、無線回線制御局104が必要になるなど網
側の制御機構が複雑化する。また、無線基地局101
は、それぞれカバーする通信ゾーン102が広いため、
大出力の電波送信設備が必要である。このように、シス
テム構成が複雑かつ大掛かりになる結果、通話コストが
割高となる欠点がある。さらに、ビルや地下街の内部
等、屋外に設置された無線基地局101からの電波が届
かない区域では、通話ができない難点もある。一方、P
HS110は網側の設備が簡易であるため、通話コスト
が自動車電話システム100に比べて割安である。ま
た、小型の無線基地局111は屋内にも手軽に設置でき
るので、従来電波が届かなかった区域でも通話可能とな
る利点がある。しかしながら、各通信ゾーン112の大
きさが非常に小さいため、図6に示すように、利用者G
が徒歩程度の低速で移動する場合にはハンドオーバ処理
をスムーズに行うことができるが、電話機113を自動
車等に搭載して高速移動すると、ハンドオーバ処理がゾ
ーンの変化に追従できなくなって通話不能に陥る欠点が
ある。
【0006】そこで、高速移動時には自動車電話システ
ム対応の電話機を使用し、低速移動時にはPHS対応の
電話機を使用する等、移動速度に応じて2種類の電話機
を使い分けることも考えられるが、これでは2台の電話
機を常時携帯していなければならず不便であり、電話機
の購入費用もかさむ問題がある。
【0007】本発明の課題は、自動車電話システムとP
HS等、携帯移動の限界速度が互いに異なる複数の電話
回線網に対応でき、また、その回線の切換え操作が不要
な携帯用電話機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明
は、電話回線網に対し無線により接続される携帯用電話
機に係るものであり、上述の課題を解決するために下記
の要件を備えて構成されることを特徴とする。 複数の接続制御手段:携帯用電話機の限界移動速度が
互いに異なる複数の電話回線網に対応して設けられ、そ
れら各電話回線網に携帯用電話機を無線接続する。 移動速度検出手段:携帯用電話機の移動速度を検出す
る。 接続制御選択手段:検出された移動速度に基づいて、
複数の接続制御手段のいずれかのものを選択する。
【0009】上述の構成によれば、電話機の移動速度が
移動速度検出手段により検出され、その検出された移動
速度に基づいて、複数の接続制御手段のうちのいずれか
のものが選択される。このように、電話機の移動速度に
応じて最適の電話回線網が自動選択されるので、快適か
つ経済的な電話利用が可能となる。
【0010】具体的には、接続制御選択手段は、限界移
動速度が検出された移動速度を下回らない範囲内で、該
限界移動速度が最も小さい電話回線網を選択するものと
することができる。さらに具体的には、電話回線網とし
て限界移動速度が互いに異なる2種類のものを使用し、
検出された移動速度が予め定められた基準値を越えた場
合には限界移動速度の大きい電話回線網が、そうでない
場合には限界移動速度が小さい電話回線網が選択される
ように構成することができる。例えば、電話回線網が前
述の自動車電話システム回線網とPHS回線網である場
合、検出された移動速度がPHS回線網の限界移動速度
に対応して設定された基準値を越えた場合には自動車電
話システム回線網が選択され、逆に移動速度が上記基準
値を下回った場合にはPHS回線網が選択されるように
構成することができる。
【0011】移動速度検出手段は、具体的には、携帯用
電話機に作用する加速度を検出する加速度検出部を備
え、その検出された加速度に基づいて携帯用電話機の移
動速度を検出するものとすることができる。こうすれ
ば、移動速度検出手段を簡便かつ安価に構成することが
できる。
【0012】また、各電話回線網は、前述の自動車電話
システムの回線網(以下、自動車電話回線網という)や
PHS回線網等のように、所定の通信地域内に分散設置
された複数の無線基地局をそれぞれ有するものとするこ
とができる。この場合、上記通信地域は、それら各無線
基地局と対応付けて設定された複数の通信ゾーンに分割
され、携帯用電話機は、自身の存在する通信ゾーンの無
線基地局に対し選択的に接続されるとともに、通信地域
の通信ゾーンへの分割数は、各電話回線網毎に互いに異
なるものとされる。そして、接続制御選択手段は、携帯
用電話機の移動速度が小さくなるほど、より多くの通信
ゾーンに分割された電話回線網と接続するように、接続
制御手段の選択を行うものとされる。すなわち、自動車
電話回線網及びPHS回線網に例示されるように、高速
移動対応のために通信ゾーンの大きさを大きくする(す
なわち分割数を少なくする)ほど、網側の制御設備や通
話用電波の送信設備は大掛かりかつ複雑なものとなり、
通話コストも上昇する傾向にある。そこで、上述のよう
に、移動速度が小さい場合にはPHS回線網等の通信ゾ
ーン分割数の多い回線網を選択し、移動速度がある程度
大きくなった場合にのみ自動車電話回線網等の、通信ゾ
ーン分割数の少ない回線網を選択するようにすること
で、より効率的かつ経済的な通話が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例を参照しつつ説明する。図1は、本発明
の一実施例である携帯用電話機(以下、単に電話機とい
う)1の外観を示している。電話機1は、通常の携帯用
電話機とほぼ同様の外観を有しており、縦長の本体2の
上寄りに受話器3が、同じく下寄りに送話器4が配置さ
れており、両者の間には、プッシュボタンで構成された
ダイアル入力部5と、電話機1をオンフック状態とオフ
フック状態との間で切り換えるオンフック/オフフック
切換スイッチ6とが設けられている。また、本体2の側
面には回線網切換スイッチ7と、その作動状態を示すL
ED等のインジケータ8とが設けられている。
【0014】図2に示すように、電話機1の内部には、
I/Oポート11と、これに接続されたCPU12、R
OM13、RAM14等からなる制御部10が設けられ
ている。I/Oポート11には、前述のダイアル入力部
5、オンフック/オフフック切換スイッチ6、回線網切
換スイッチ7が接続される。また、受話器3はアンプ1
5とD/A変換器16を介して、送話器4はアンプ17
とA/D変換器18を介してそれぞれI/Oポート11
に接続されている。
【0015】また、I/Oポート11には、移動速度の
変化に伴い電話機1に作用する加速度を検出するため
に、加速度検出部としての加速度センサ19がアンプ2
0及びA/D変換器21を介して接続されている。ま
た、検出される加速度Aを時間の関数A(t)として測
定するために、タイマー22がI/Oポート11に接続
されている。加速度センサ19としては、例えば図3に
示すように、加速度発生に伴いおもり26に作用する荷
重を圧電素子27に伝達し、その圧電素子27からの出
力電圧に基づいて加速度を検出する形式のものを使用す
ることができる。また、このほかにも、圧電素子27の
代わりにコンデンサの静電容量の変化を利用するもの、
ひずみゲージを利用するもの、作動トランスを利用する
もの、おもりに取り付けた磁石とコイルとの相対位置が
変化したときに発生する起電力から加速度を検出するも
の、おもりの変位をサーボ機構を利用してゼロに戻し、
そのときの駆動コイルに流れる電流により加速度を検出
するものなど、各種公知の加速度センサを採用すること
ができる。これら加速度センサ19とタイマー22が、
移動速度検出手段の要部をなす。
【0016】次に、I/Oポート11には、接続制御手
段としての自動車電話接続回路23とPHS接続回路2
4とが、接続制御選択手段としての接続切換回路25を
介して相互に切換可能に接続されている。自動車電話接
続回路23は、接続切換回路25と接続するための接続
インターフェース31と、これに接続された変調器3
2、送信機33、周波数シンセサイザ34、受信機3
5、復調器36及び共用器37等により構成されてい
る。送話器4から入力された音声は、アンプ17で増幅
され、さらにA/D変換器18によりデジタル変換され
た後、変調器32により変調され、さらに送信機33に
より共用器37を介してアンテナ39から送信される。
一方、受信電波はアンテナ39及び共用器37を介して
受信機35により受信され、復調器36で復調された
後、D/A変換器16及びアンプ15を介して受話器3
から出力される。ここで、送受信のための周波数帯は、
自動車電話システムの場合、例えば800MHzないし
1.5GHz帯が使用され、図4に示す各通信ゾーン1
02毎に周波数チャンネルが設定される。
【0017】一方、接続インターフェース31には、図
4に示す制御用電波Pを発信する制御用電波発信器38
がつながれている。制御用電波Pは共用器37を介して
アンテナ39から発信される。そして、電話機1が別の
通信ゾーン102に移動した場合、網側の無線回線制御
局104が制御用電波Pの受信状況に基づいて、前述の
機構によりハンドオーバ処理を行う。ここで、各通信ゾ
ーン102のチャンネル周波数に対する同調は周波数シ
ンセサイザ34を用いて行われる。その方式としては、
例えばROM13に格納された周波数チャンネルリスト
に基づいて周波数サーチを行い、送信機33及び受信機
35を、電話機1が存在する通信ゾーン102の周波数
チャンネルに同調させる方法を例示することができる。
一方、制御用電波Pのチャンネルを用いて、無線基地局
101側から電話機1側へ移動先ゾーンの周波数を予め
通知しておき、その通知された周波数情報に基づいてチ
ャンネルを切り換える方式も可能である。
【0018】次に、PHS接続回路24は、制御用電波
発信器38を含まない点を除いて、自動車電話接続回路
23とほとんど同一の構成を有しているので、共通する
要素には同一の符号を付して細部の説明は省略する。P
HSでは、自動車電話システムとは異なる周波数帯、例
えば1.8GHz帯が使用される。また、ハンドオーバ
処理の方式は、現在ゾーンの無線基地局111(図5)
からの電波受信レベルが所定の値以下になったか否かを
制御部10側で判定し、所定の値以下になっていれば異
なる通信ゾーン112に移ったと判断して、周波数サー
チによりそのゾーンの周波数に同調させる方式が採用さ
れる。ここで、変調器32、送信機33、周波数シンセ
サイザ34、受信機35及び復調器36の少なくとも1
つのものを、自動車電話接続回路23とPHS接続回路
24との間で共用するようにしてもよい。
【0019】以下、電話機1の作動をフローチャートを
用いて説明する。まずS1において電話機1の電源をオ
ン状態にすると、S2においてRAM14に記憶されて
いる移動速度Vの値がクリアされる。これと同時にS3
において、加速度センサ19の出力サンプリングが所定
の時間間隔により開始され、そのサンプリング結果に基
づいて電話機1に作用する加速度が時間の関数A(t)
として検出される。次に、S4において、サンプリング
開始から現在時間までA(t)を積分することにより、
電話機1の移動速度Vが算出される。そして、接続切換
回路25は、算出された移動速度Vが基準値V0を超え
た場合には、自動車電話接続回路23が選択されるよう
に接続設定(必要な場合には接続切換)を行い、V0以
下の場合にはPHS接続回路24の接続設定(必要な場
合には接続切換)を行う(S5〜S11)。なお、いず
れの場合においても、通話中は接続回路の切換えは実行
されない。次いでS3に返り、以下同様の処理が繰り返
される。以上の制御は、ROM13内の切換制御プログ
ラム13a(図2)が司る。なお、電話機1を使用した
通話の方法は従来の携帯用電話機と全く同様であるので
説明は省略する。なお、通話のための通信制御は、RO
M13に格納された自動車電話用通信制御プログラム1
3b及びPHS用通信プログラム13cが司る。
【0020】ここで、図1に示すように、回線網切換ス
イッチ7を操作することにより、自動車電話接続回路2
3又はPHS接続回路24のいずれか一方を固定的に選
択することができる。この場合は、Vの値によらず接続
回路の切換えは実行されない。
【0021】例えばPHS回線網では、ハンドオーバ処
理のレスポンスと精度により異なるが、電話機1の移動
速度Vがおおむね16km/h程度(以下、これをPH
Sの限界移動速度VLとする)までであれば支障なく通
話が可能であり、これを越えると通話途切れ等の問題が
徐々に生ずるようになる。従って、上記限界移動速度V
Lを目安として切換えの基準値V0を設定することができ
る。ここで、基準値V0を限界移動速度VLよりも多少小
さく設定しておけば、電話機1の移動速度が増大した場
合に、上記問題が生ずる前に自動車電話回線網への切り
換えを確実に行うことができ、ひいては通話の安定性を
確保することができる。
【0022】なお、電話機1が自動車等に搭載されてい
て、基準値V0を超える速度VH で移動している状態か
ら、減速してV0以下の移動速度VLに移行した場合に
は、算出される速度Vもそれに応じて減少しなければな
らない。換言すれば、減速時に作用する加速度Aは負の
値として検出する必要がある。例えば、専用の搭載場所
が自動車内に確保されている場合など、自動車に対する
電話機1の位置及び向きが常に固定されていれば、加速
度センサ19の出力の符号により加速度Aの向きを判別
することができる。しかしながら、利用者が携帯して車
内に持ち込む場合のように、車内での電話機1の位置及
び向きは一定しないことの方が多い。この場合は、例え
ば以下のような方法を採用することができる。 (1)VがV0以下の状態で、かつ加速度Aの絶対値が所定
の加減速判断基準値A0以下に維持されている場合に
は、歩行等による低速移動の状態が継続していると判断
して、Vを周期的にクリアするようにする。これによ
り、PHS接続回路24が選択された状態が維持され
る。 (2)VがV0以下の状態で、加速度Aの絶対値がA0を超
えた場合には、自動車等が加速中であると判断してVの
クリアを停止するとともに、Aの符号を正に設定する。
これによりVが増大し、V0 を超えれば自動車電話接続
回路23に切り替わる。 (3)VがV0を超えた後、加速度Aの絶対値がA0未満と
なれば定常的な移動状態に移った判断する。そして、そ
の状態から予め定められた時間t1が経過した後に、加
速度Aの絶対値が再びA0を超えて増大した場合は、自
動車等が減速中であると判断してAの符号を負に設定す
る。これによりVが減少し、V0 以下になるとPHS接
続回路24に切り替わる。なお、加速時と減速時とでV
0の値を互いに異なる値に設定してもよい。
【0023】一方、以下に述べるより簡便な方法を採用
することもできる。例えば、電話機1の電源投入後、A
が加減速判断基準値A0以上となった状態が所定時間t2
以上継続した場合には、移動速度VがV0以上になった
と判断して自動車電話接続回路23を選択する。そし
て、その状態からAが一旦A0未満となって所定時間t1
が経過後に再びA0以上となり、その状態が所定時間t3
以上継続した場合には、移動速度VがV0未満になった
と判断してPHS接続回路24を選択するようにする。
こうすれば、VをA(t)の積分値として算出する必要
がなくなる。
【0024】次に、電話機1の移動速度の検出は、人工
衛星を用いた全地球測位システム(Grobal Positioning
System)を利用して行うこともできる。その概念図を
図8に(a)に示している。すなわち、互いに異なる軌
道で地球Eの上空を周回する複数の人工衛星50から、
それぞれ地表に向けて測位データを乗せた電波(以下、
測位電波という)が発信されており、このうちの3つ以
上の人工衛星50からの測位データを受信・解析するこ
とにより、受信機の地球E上における位置を特定するこ
とができる。この場合、図2に示す電話機1の構成は、
図8(b)に示すように、測位電波受信機41と測位デ
ータの復調器42とが、加速度センサ19に代えてI/
Oポート11に接続される点で異なるものとなる。上記
構成では、アンテナ40を介して測位電波受信機41に
より測位電波が受信されるとともに、復調器42で復調
された測位データに基づいて、ROM13に格納された
測位・速度算出プログラム13dにより電話機1の位置
が特定され、その時間変化に基づいて該電話機1の移動
速度Vが算出されることとなる。
【0025】なお、本発明に適用可能な電話回線網は、
自動車電話システム及びPHSの各電話回線網に限られ
るものではなく、他の携帯電話回線網であってもよい。
また、移動限界速度が異なる3以上の電話回線網の間で
接続切り換えが可能な電話機を構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯用電話機の一例を示す外観図。
【図2】その内部構成を示すブロック図。
【図3】加速度センサの一例を示す断面図。
【図4】自動車電話システムの構成説明図。
【図5】簡易型携帯電話システムの構成説明図。
【図6】自動車電話システムと簡易型携帯電話システム
との通信ゾーンの違いを説明する概念図。
【図7】図2の電話機の作動の流れを示すフローチャー
ト。
【図8】全地球測位システムの概念図と、それを利用し
た携帯用電話機の構成の、図2に示すものとの相違点を
示すブロック図。
【符号の説明】
1 携帯用電話機 19 加速度センサ(加速度検出部、移動速度検出手
段) 22 タイマー(移動速度検出手段) 23 自動車電話接続回路(接続制御手段) 24 PHS接続回路(接続制御手段) 25 接続切換回路(接続制御選択手段) 100 自動車電話システム(電話回線網) 101、111 無線基地局 102、112 通信ゾーン 110 簡易型携帯電話システム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話回線網に対し無線により接続される
    携帯用電話機であって、 前記携帯用電話機の限界移動速度が互いに異なる複数の
    電話回線網に対応して設けられ、それら各電話回線網に
    該携帯用電話機を無線接続するための複数の接続制御手
    段と、 前記携帯用電話機の移動速度を検出する移動速度検出手
    段と、 その検出された移動速度に基づいて、前記複数の接続制
    御手段のいずれかのものを選択する接続制御選択手段
    と、 を備えたことを特徴とする携帯用電話機。
  2. 【請求項2】 前記移動速度検出手段は、前記携帯用電
    話機に作用する加速度を検出する加速度検出部を備え、
    その検出された加速度に基づいて前記携帯用電話機の移
    動速度を検出するものである請求項1記載の携帯用電話
    機。
  3. 【請求項3】 前記各電話回線網は、所定の通信地域内
    に分散設置された複数の無線基地局をそれぞれ有し、 前記通信地域は、それら各無線基地局と対応付けて設定
    された複数の通信ゾーンに分割され、 前記携帯用電話機は、自身の存在する通信ゾーンの無線
    基地局に対し選択的に接続されるとともに、 前記通信地域の前記通信ゾーンへの分割数は、前記各電
    話回線網毎に互いに異なるものとされ、 前記接続制御選択手段は、前記携帯用電話機の移動速度
    が小さくなるほど、より多くの通信ゾーンに分割された
    電話回線網と接続するように、前記接続制御手段の選択
    を行うものである請求項1又は2に記載の携帯用電話
    機。
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