JPH09200265A - 音声通信システム - Google Patents

音声通信システム

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JPH09200265A
JPH09200265A JP712896A JP712896A JPH09200265A JP H09200265 A JPH09200265 A JP H09200265A JP 712896 A JP712896 A JP 712896A JP 712896 A JP712896 A JP 712896A JP H09200265 A JPH09200265 A JP H09200265A
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voice
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time
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JP712896A
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Inventor
Naoko Iwami
直子 岩見
Toru Hoshi
徹 星
Toshiaki Koyama
俊明 小山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パケット交換方式を用いた音声通信システム
で、よりエンド−エンドの遅延を小さくすることができ
るようにすることにある。 【解決手段】音声送信側300は、音声入力装置23か
ら入力される音声信号303を音声符号化装置22が符
号化した音声情報を30msec〜50msecの間の
値、例えば40msecの値である音声パケット化間隔
304でパケット化し相手通信端末に送信する。受信側
301では、1stパケット307を受信時刻から伝送遅
延時間分散吸収時間308経過後から音声の再生を開始
し、音声パケットの受信を音声パケット化間隔304を
基準に観測して各種制御を行いエンド−エンドの遅延を
小さくするように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信ネットワーク
で接続した通信端末におけるパケット交換方式を用いた
音声通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパケット交換方式を用いた音声通
信システムでは、ネットワーク・トラフィックの変動に
よるパケットの伝送遅延時間の分散を吸収して音の途切
れを防ぐために伝送遅延時間分散吸収バッファを設けそ
のバッファ分遅延させて音声を再生させるとともに、特
開昭57-159192のように、発声区間中に受信した音声パ
ケットの伝送遅延時間の分散を求め、その値に応じて分
散吸収バッファを動的に変更することでエンドーエンド
の遅延時間をより小さくする方式であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のパケット交換方
式を用いた音声通信システムでは、分散吸収バッファに
よるネットワーク・トラフィックの変動を吸収する処理
のみをエンドーエンドの遅延の原因としてとらえてい
た。しかし、エンドーエンドの遅延は、この伝送遅延時
間分散吸収処理に加え、音声のパケット化時間、音声パ
ケットの通信処理時間、および通信ネットワーク上の伝
送時間からなる。
【0004】このため、例えば、パケット化時間を一意
に短くすると一定時間内に処理するパケット数が増加
し、増加したパケット数分音声パケットの通信処理時間
が増加し、結局エンドーエンドの遅延が増大してしま
う。また逆に、パケット化時間を一意に長くすると一定
時間内に処理するパケット数が減少し、音声パケットの
通信処理時間は短くなるが、パケット化時間が長くなっ
た分エンドーエンドの遅延が増大してしまう。このよう
にパケット交換方式を用いて音声通信システムを構築す
る場合、音声パケット化時間の決定が問題でありこれが
解決されていなかった。
【0005】また、PC(Personal Computer)等の装
置を用いて音声通信を行う場合、同時に他の処理を実行
した時、CPUおよびメモリ等の装置の資源を相互に分
割して使うことになる。そのため例えば他の処理の影響
で音声通信処理の内の送信処理が一定時間実行できず、
装置内にパケット化し送信されるべき音声情報が蓄積さ
れてしまう場合もあった。当然このような状態の間はエ
ンド−エンドで音声が一時的に途切れた状況になり、他
の処理による影響を受けなくなった後に音声が回復する
ことになる。従来の方式では、このような状況を考慮し
ておらず、蓄積された音声情報を順次送信し、音声パケ
ット受信側で伝送遅延時間分散吸収時間で吸収しきれな
い遅延で届いたパケットとして受け捨てることでエンド
−エンドの遅延が増大しない仕組となっていた。しか
し、前述のようにエンド−エンドの遅延の原因には音声
パケットの通信処理時間も含まれている、従来方式のよ
うに蓄積されてしまった音声情報を全て送信すると、結
局受信側で受け捨てられることになる音声パケットの通
信処理を行い、その分通常の音声通信状態に回復するま
でに時間がかかり、音声の途切れた時間が増大するとい
う問題があった。
【0006】また、複数の装置間で音声パケットを送受
信することから、装置間で処理を行う基準となるクロッ
クが異なり、これがエンド−エンドの遅延の増大を招く
場合もあった。例えばクロックの速い装置からクロック
の遅い装置へ音声パケットを送信していた場合、音声パ
ケットを受信するクロックの遅い装置から見た場合、音
声パケットがパケット内の音声の再生に用する時間より
速く到着するためにエンドーエンドの遅延の増大を引き
起こす。これについても従来方式では解決されていなか
った。
【0007】また、従来方式では、ネットワークのトラ
フィックの負荷を下げるために無音圧縮を行い、発声区
間中に受信した音声パケットの伝送遅延時間の分散を求
め、発声区間中の処理に反映していた。よって、音声パ
ケットの送受信等の処理の他に、無音区間の監視を行い
次の発声区間の第一パケット受信時に前の無音区間の終
了時間と伝送遅延時間分散吸収時間を考慮して音声の再
生を制御しないと、音切れが生じる、またはエンド−エ
ンドの遅延が増大する結果となり、制御が複雑であると
いう問題もあった。
【0008】本発明の目的は、パケット交換網に接続す
る通信端末を用いて音声通信を行う場合に、伝送遅延時
間の分散の他の前述したような様々な問題を解決して、
エンドーエンドの遅延が小さい音声通信システムを提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】会話のような双方向の音
声通信において人間はエンドーエンドの遅延を50msec程
度から検知し、100msecを超えると会話の妨害感が大き
くなると言われている。しかし、パケット送信間隔が短
くなればなるほど通信処理がCPUの使用時間に占める
割合が多くなり、音声通信に並列して実行する他の処理
へ影響を与えるだけでなく、音声通信処理自体へも影響
を与えエンドーエンドの遅延の増大を招く。しかしこれ
までの音声通信の遅延評価から言って、エンドーエンド
の遅延が30msec以下になると有意な差を認めないという
ことができることから、他の処理へ大きな影響を与えて
までして30msec 以下の遅延とする必要がない。
【0010】以上より、上記目的を達成するために、本
発明では、音声パケット化時間を30msec〜50msecの間の
値とし、この間の値から決定した間隔にしたがって音声
をパケット化し送受信することでより通信システムに併
せたエンド−エンドの遅延が小さい音声通信を行うこと
ができる。
【0011】また、本発明では、装置間で音声通信の開
始の同意をとる時に併せて30msec〜50msecの間から適切
な音声パケット化時間を決定し、特に指定が無い場合は
あらかじめシステムで30msec〜50msecの間
で例えば40msecと定めておき、この間隔にしたがって音
声をパケット化し送受信することでより通信システムに
併せたエンド−エンドの遅延が小さい音声通信を行うこ
とができる。
【0012】また、遅延時間の分散がより小さくなるよ
うに制御することから、遅延時間分散吸収時間が1音声
パケット化時間を超えないとみなすことができる。
【0013】これより、音声パケット化処理時に、装置
内に蓄積されている音声情報の量をチェックし、量が2
パケット以上であった場合、2パケットを超えた以前の
音声情報を既に送信済みであるとみなし、パケット化単
位で廃棄し送信しないことで、エンドーエンドでの音声
の途切れる間隔を小さく制御することができる。
【0014】また、伝送遅延時間吸収時間をネットワー
クのトラフィックの変動にあわせて変更している場合
に、受信側で音声パケットを受信した時に、伝送遅延時
間分散吸収時間分を超えた音声情報が蓄積されている場
合は、装置間のクロックの差異が原因である。
【0015】これより本発明では、音声パケット受信時
に、受信したがまだ再生されていない音声情報の量を監
視し、量が伝送遅延時間分散吸収時間分に1音声パケッ
ト化時間分を加えた量を超えていた場合、受信した音声
パケット内の音声情報を既に再生したとみなして再生せ
ずに廃棄することで、クロックの異なる装置間でもエン
ド−エンドの遅延が小さい音声通信を行うことができ
る。
【0016】また、音声のパケット化処理時に、1パケ
ット分の音声情報が全て無音であった場合、当該音声パ
ケットを送信したとみなして送信せずに廃棄すること
で、簡易な制御でネットワ−クのトラフィックをなるべ
く小さくし、音声のと切れが少なくかつエンド−エンド
の遅延が小さい音声通信を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図を用
いて説明する。
【0018】図1に、本発明を実施するための通信シス
テムの構成を示す。20−1、20−2は通信を行う通
信端末、21は通信端末が接続するパケット交換網であ
るLAN(Local Area Network)で
ある。
【0019】図2に、通信端末の構成を示す。音声入力
装置23から入力される音声を音声符号化装置22が符
号化し、音声符号化装置22から出力される符号化音声
情報はメモリ31に読み込まれ、音声通信制御処理後、
LAN通信制御部26に入力され、LAN通信制御部2
6がLAN21を介し受信側通信端末へ送信する。送信
側通信端末からLAN21を介して送信されてきた符号
化音声情報はLAN通信制御部26からメモリ31に読
み込まれ、音声通信制御処理後、音声復号化装置24へ
入力され、音声復号化装置24が入力された符号化音声
情報を復号化し、音声出力装置25へ入力する。音声通
信制御処理は蓄積装置32に記憶した音声通信制御処理
情報に基づきプロセッサ30で動作する。29はグラフ
ィック等を表示するディスプレイ、28は入力操作を行
うためのキーボード、27はマウスである。音声符号化
装置22、音声復号化装置24、LAN通信制御部2
6、メモリ31、蓄積装置32、プロセッサ30、ディ
スプレイ29、キーボード28、マウス27は内部バス
33を介して接続する。音声復号化装置24の代わりに
プロセッサ30で動作する音声復号化処理プログラムを
用いても良い。また、音声符号化装置22の代わりにプ
ロセッサ30で動作する音声符号化処理プログラムを用
いても良い。
【0020】図3に図2内の音声符号化装置22の構成
を示す。22、23、33は図2と同じである。音声入
力装置23から入力される音声をコーダー46が符号化
し、先入れ先出し型キュー(FIFO)44に出力し、
内部バス33を介して接続するプロセッサ30で動作す
る外部プログラムがFIFO44から読み出す。インタ
ーフェースレジスタ43はFIFO44内のデータ長と
FIFO44先頭が無音データか否かを示し、処理エラ
ーの発生等の符号化処理状況の変化は割り込みフラグ4
1で外部プログラムへ通知される。外部プログラムはコ
マンドレジスタ42に要求コマンドを書き込むことで符
号化処理を統合制御するシグナルプロセッサ45に各種
要求を行う。コーダー46が無音検出機能を持たない場
合、インタフェースレジスタ43はFIFO44先頭が
無音データか否かを示さない。
【0021】図2において音声符号化装置22の代わり
にプロセッサ30で動作する音声符号化処理プログラム
を用いる場合、音声符号化処理プログラムはプログラム
インタフェースを介して図3に示した音声符号化装置2
2と同等な動作を外部プログラムに提供する。
【0022】図4に図2内の音声復号化装置24の構成
を示す。24、25、33は図2と同じである。内部バ
ス33を介して接続するプロセッサ30で動作する外部
プログラムから先入れ先出し型キュー(FIFO)54
に入力された符号化音声情報は、デコーダ56がFIF
O54から読み出し復号化して音声出力装置25へ出力
する。インタフェースレジスタ53はFIFO54内の
データ長を示し、処理エラーの発生等の復号化処理状況
の変化は割り込みフラグ51で外部プログラムへ通知さ
れる。外部プログラムはコマンドレジスタ52に要求コ
マンドを書き込むことで復号化処理を統合制御するシグ
ナルプロセッサ55に各種要求を行う。
【0023】図2において音声復号化装置24の代わり
にプロセッサ30で動作する音声復号化処理プログラム
を用いる場合、音声復号化処理プログラムはプログラム
インタフェースを介して図4に示した音声復号化装置2
4と同等な動作を外部プログラムに提供する。
【0024】図5に通信端末のプロセッサ30で動作す
る音声通信プログラムの構成を示す。22、24、26
〜29、32は図2と同じである。60は音声通信制御
を行う音声通信プログラムである。音声通信プログラム
60は、蓄積装置32に記憶した音声通信制御処理情報
とキーボード28やマウス27から入力されるデータと
LAN通信制御部26から受信する他通信端末からのコ
マンドとに従って動作し、ディスプレイ29への操作画
面の表示や、音声符号化装置22からの音声情報の読み
込みや音声復号化装置24への音声情報の書き込みや、
LAN通信制御部26を介して他通信端末との間で音声
パケットを送受信することで音声通信機能を提供する。
【0025】図6に通信端末上の音声通信プログラムが
ユーザからの要求により音声通信を開始する場合の音声
通信制御処理の発信側処理の一流れ図を示す。101で
発信処理画面をディスプレイ29に表示し、102でユ
ーザがキーボード28またはマウス27を使って発信を
指示した場合、103でユーザが入力した相手アドレス
を用いて音声通信要求コマンドを作成し、104で相手
通信端末に送信し、105で相手通信端末から音声通信
肯定応答を受信した場合、106で音声通信処理のため
の初期化処理を行い、107以降の音声通信処理を行
う。音声通信処理では、107で音声パケットを作成
し、相手通信端末へ送信し、108で相手通信端末から
の音声パケット受信処理を行う。109で相手通信端末
から音声通信終了通知を受信した場合、音声通信を終了
し、再び102でユーザからの指示を待つ。109で相
手通信端末から音声通信終了通知を受信しなかった場合
で110でユーザが音声通信終了を指示していた場合、
111で音声通信終了通知を相手通信端末に送信し、再
び102でユーザからの指示を待つ。110でユーザが
音声通信終了を指示していなかった場合、107以降の
音声通信処理を繰り返す。105で音声通信否定応答を
受信した場合、114で通話接続の失敗をディスプレイ
29に表示し、再び102でユーザからの指示を待つ。
102で発信以外をユーザが指示した場合、112で発
信側処理の終了を指示した場合、発信側処理を終了す
る。112で発信側処理の終了以外を指示した場合、1
13でその他の処理を行う。
【0026】図7は図6内の音声通信のための初期化処
理106の一流れ図を示す。120で音声パケット化時
間(以後Tpと表わす。Tpの単位はmsec)に30m
sec〜50msecの間でシステムで予め定めておい
た例えば40msecを設定し、その値を元に1音声パ
ケット内に設定する音声情報のデータ量(以後Lpと表
わす。Lpの単位はバイト)を算出する。Lpは、例えば
音声符号化方式として符号化速度32Kbpsの符号化処理
を選択した場合、(32000÷8÷1000)×40
=160バイトの値となる。ここで、Tpは、30ms
ec〜50msecの間の値であればどの値でもよい。
また、相手通信端末との間で音声通信の同意をとる時
に、発信側通信端末がTpの値を指定し、着信側端末が
自通信端末が指定するTpと発信側通信端末が指定した
Tpの値でいずれか大きい方の値のTpを使用する事に決
定し、発信側端末に決定したTpの値を通知することに
してもよい。Tpの値を決定する時、着信側端末が指定
するTpと発信側通信端末が指定したTpの値の平均値と
してもよいし、いずれか小さい方の値としてもよい。T
pの値をX、使用する音声符号化方式の符号化速度をYK
bpsとすると、Lp=(Y÷8)×Tpの計算式でLpを算
出する。121で送信する音声パケットに付与する送信
シーケンス番号の初期化を行い、122で音声符号化装
置22に音声の録音開始を指示する。音声符号化装置2
2の代わりに音声符号化処理プログラムを用いる場合
は、音声符号化処理プログラムに音声の録音開始を指示
する。123で音声再生開始フラグをオフにセットし、
伝送遅延時間分散吸収時間(以後Tdと表わす。Tdの単
位はmsec)の初期値として例えば20msecをセ
ットし、伝送遅延時間観測カウンタを0に初期化する。
この時、Tdの初期値を20msec以外の値にしても
構わない。
【0027】図8に図6内の音声パケットを作成し相手
通信端末へ送信する107の一流れ図を示す。130で
音声符号化装置22内の音声情報のデータ量が2Lpを
超えていた場合、137で1Lp分の音声情報を音声符
号化装置22から読み込み、138で送信シーケンス番
号を更新した後で読み込んだ音声情報を送信しないで、
再び130以降の処理を行う。130で音声符号化装置
22内の音声情報のデータ量が2Lpを超えていなかっ
た場合、131で音声符号化装置22内の音声情報のデ
ータ量が1Lpを超えているかチェックし、超えていた
場合、132で1Lp分の音声情報を音声符号化装置2
2から読み込み、133で送信シーケンス番号を更新
し、134で読み込んだ音声情報が全て無音データであ
ったかチェックし、無音データであった場合、読み込ん
だ音声情報を送信しないで、再び130以降の処理を行
う。134で読み込んだ音声情報内に有音部があった場
合、133で更新した送信シーケンス番号と132で読
み込んだ音声情報から135で音声パケットを作成し、
136で相手通信端末へ送信する。送信後、再び130
以降の処理を行う。131で音声符号化装置22内の音
声情報のデータ量が1Lpを超えていなかった場合、音
声パケット作成送信処理を終了する。なお、音声符号化
装置が無音検出機能を提供していない場合、および音声
通信システムとして無音圧縮を行わない場合、134を
省く。また、130、137、138を省いてもよい。
また、音声符号化装置22の代わりに音声符号化処理プ
ログラムを用いる場合、130、131、132、13
7では音声符号化処理プログラムに対して処理を行う。
【0028】図9に図6内の相手通信端末からの音声パ
ケット受信処理を行う108の一流れ図を示す。141
で現在時刻を(以後Tnと表わす。Tnの単位はmse
c)入手する。142で既に相手通信端末から一回目の
音声パケット(以後1stパケットと表わす)を受信して
いなかった場合147以降の処理を行う。142で1st
パケットを既に受信していた場合、143で再生開始フ
ラグがオフでかつTnが再生開始時刻以上であった場合
145で再生開始フラグをオンにし、音声復号化装置2
4に対し音声の再生開始を指示し、144以降の処理を
行う。143で再生開始フラグがオンまたはTnが再生
開始時刻より小さい値であった場合、144でTnが次
の音声パケットを受信しなくてはならない限界の時刻で
あるところの次音声パケット受信時刻を過ぎていた場
合、146で1音声パケット内に設定する音声情報のデ
ータ量1Lp分の無音データを音声復号化装置24に書
き込み、受信シーケンス番号を更新し、次パケット受信
時刻を更新し、147以降の処理を行う。次パケット受
信時刻の更新では、更新前の次パケット受信時刻に音声
パケット化時間Tpを加える。147で相手通信端末か
ら音声パケットを受信しているかチェックし、受信して
いない場合、本音声パケット受信処理を終了する。14
7で音声パケットを受信している場合で、148で受信
した音声パケットが1stパケットであった場合、149
で再生開始時刻と受信シーケンス番号の初期値と次パケ
ット受信時刻の設定を行い、150以降の処理を行う。
再生開始時刻は、現在時刻Tnに伝送遅延時間分散吸収
時間Tdを加えた値とし、次パケット受信時刻は、再生
開始時刻にTpを加えた値とする。148で1stパケッ
トでなかった場合、150で伝送遅延時間分散観測処理
を行う。151で受信した音声パケットに付与されてい
るシーケンス番号と記憶している受信シーケンス番号を
比較して、音声パケットの抜けを検出した場合、152
で抜けた音声パケット全てで受信するはずだった音声情
報のデータ量分の無音データを音声復号化装置24に書
き込み、受信シーケンス番号を更新し、次パケット受信
時刻を更新し、153以降の処理を行う。151で音声
パケットの抜けを検出しなかった場合、153で受信し
た音声パケットに付与されているシーケンス番号と記憶
している受信シーケンス番号を比較して当該音声パケッ
ト内の音声情報を再生すべきかチェックし、再生すべき
でない場合再び147以降の処理を繰り返す。ここで再
生すべきでないとの判断は、当該音声パケットに関し以
前の処理144、146が実行され、無音データを書き
込んでいる場合をいう。153で当該音声パケット内の
音声情報を再生すべきであると判断した場合、154で
音声復号化装置24内の音声情報のデータ量をチェック
し、音声情報のデータ量が伝送遅延時間分散吸収時間T
d分のデータ量(データ量の求め方は、図7内120に
おける音声情報のデータ量Lpの算出方法に準ずる)に
1Lpを加えた値よりも大きい場合、156で受信シー
ケンス番号を更新し、再び147以降の処理を繰り返
す。154で音声復号化装置24内の音声情報のデータ
量が伝送遅延時間分散吸収時間Td分のデータ量に1Lp
を加えた値以下の場合、155で音声パケット内の音声
情報を音声復号化装置24に書き込み、次パケット受信
時刻を更新し、156で受信シーケンス番号を更新し、
再び147以降の処理を繰り返す。なお、音声復号化装
置23の代わりに音声復号化処理プログラムを用いる場
合、145、146、152、154、155では音声
復号化処理プログラムに対して処理を行う。また、15
3で当該音声パケット内の音声情報を再生すべきである
と判断した場合、154を省き、155の処理を行い、
156の処理を行うようにしてもよい。
【0029】図10は、図9内の伝送遅延時間分散観測
処理を行う150の一流れ図である。160で、伝送遅
延時間の観測データを取得し(取得方法については、図
11にて説明する)、161で伝送遅延時間観測カウン
タが100より小さい場合、162で伝送遅延時間観測
カウンタを更新して本処理を終了する。161で伝送遅
延時間観測カウンタが100以上となっていた場合、1
63で伝送遅延時間観測カウンタを0に初期化し、16
4で記憶していた伝送遅延時間の観測データから新伝送
遅延時間分散吸収時間Tdnを計算する。計算の仕方とし
て、伝送遅延時間の分散の分布を求め受信する音声パケ
ットの95%が含まれるような伝送遅延時間を求める方
法をとる。また、同様の計算で受信する音声パケットの
90%が含まれるような伝送遅延時間を求める方法をと
ってもよいし、また異なった方法を行ってもよい。16
5で現伝送遅延時間分散吸収時間Tdと新伝送遅延時間
分散吸収時間Tdnとを比較し、TdがTdnより小さい値
であった場合、166でTdnからTdを引いた時間分の
無音データ(データ量の求め方は、図7内120におけ
る音声情報のデータ量Lpの算出方法に準ずる)を音声
復号化装置24に書き込み、169で伝送遅延時間分散
吸収時間を新伝送遅延時間分散吸収時間の値に更新し、
本処理を終了する。165でTdがTdnより小さい値で
なかった場合で、167でTdがTdnより大きい値であ
った場合、168で音声復号化装置24からTdからTd
nを引いた時間分の音声情報を削除し、169で伝送遅
延時間分散吸収時間を新伝送遅延時間分散吸収時間の値
に更新し、本処理を終了する。なお、168で音声情報
を削除する代わりに次に音声復号化装置24に書き込む
音声情報(図9内の146、152、155にて)から
求めたデータ量分だけ削除して書き込むことにしてもよ
い。167でTdがTdnより大きい値でなかった場合、
169で伝送遅延時間分散吸収時間を新伝送遅延時間分
散吸収時間の値に更新し、本処理を終了する。なお、1
61における伝送遅延時間分散吸収時間の再計算処理を
行うか否かの判断を行うための伝送遅延観測カウンタ値
の上限を100以外の値としてもよい。また、音声復号
化装置24の代わりに音声復号化処理プログラムを用い
る場合、166、168では音声復号化処理プログラム
に対して処理を行う。
【0030】図11に図10の160に記した伝送遅延
時間の観測データの取得方法の一について図で示す。1
80は音声パケットを送信する側を示し、181の黒三
角印は音声パケットの送信タイミングを示す。送信側1
80は、182のように音声パケット化時間Tpの間隔
で音声パケットを送信する。183は、音声パケットを
受信する側を示す。受信側では、送信側180が何時音
声パケットを送信したか知ることができないことから、
送信側と同じ間隔Tp184で185の白三角印で表わ
す受信観測点を設け、受信観測点と実際に受信した時刻
186との差187を求める。この差の分布は実際の伝
送遅延時間の分布と等しいという性質を持つことから、
この観測データから伝送遅延時間分散吸収時間を算出す
る。2台の通信端末間で通話のような双方向通信を行う
場合、2台の通信端末のそれぞれで観測および計算を行
う。
【0031】図12は、通信端末上の音声通信プログラ
ムが他の通信端末からの音声通信要求を待ち受けて音声
通信を開始する場合の音声通信制御処理の着信側処理の
一流れ図を示す。106〜111は、図6と同じであ
る。200で他通信端末からの音声通信要求を受信して
いない場合、再び200で音声通信要求を受信するのを
待つ。200で他通信端末からの音声通信要求を受信し
ていた場合、201で画面表示や音で音声通信要求が来
たことをユーザに知らせ、202でユーザが通話を拒否
することを選択したり、一定時間答えなかった場合、2
03で音声通信否定応答を送信し、再び200で音声通
信要求を受信するのを待つ。201でユーザが通話する
ことを選択した場合、106で初期化処理を行い、20
4で音声通信肯定応答を送信し、107以下の音声通信
処理を行う。
【0032】図13に図9で示した相手通信端末からの
音声パケット受信処理を実行した場合の基本的な一シー
ケンスを示す。300は音声パケットを送信する通信端
末を示し、301は音声パケットを受信する通信端末を
示し、302は通信端末が接続するLANを示す。30
3は音声入力装置23から音声符号化装置22に入力さ
れる音声信号を示す。送信側300は、音声符号化装置
22から出力される音声情報を音声パケット化時間Tp
304の間隔で音声パケット化305し、それぞれにシ
ーケンス番号306を付与して送信する。受信側301
は、受信した1st音声パケット307内の音声情報を受
信時刻から伝送遅延時間分散吸収時間Td308後から
再生を開始する。なお309は音声出力装置25から出
力される音声を示し、曲線部は有音を示し、直線部は無
音を示す。受信側では、音声パケットの受信間隔を監視
し、310のように前に受信したパケットの再生が開始
されてから音声パケット化時間Tp311過ぎても次の
音声パケットが到着しなかった場合、312でTp分の
無音の音声情報の再生を開始し、延着した音声パケット
内の音声情報は廃棄する。また、313のように伝送中
に音声パケットが消失し、次の音声パケット314を受
信した場合、以前に受信したシーケンス番号316と今
回受信した音声パケット内のシーケンス番号から1音声
パケットの消失を検出し、318で消失した音声パケッ
ト分(本例では1音声パケット)の無音データの再生を
開始する。なお、2台の通信端末間で通話のような双方
向通信を行う場合、2台の通信端末のそれぞれが送信側
であり受信側でもある。
【0033】図14は、図8内の130、137、13
8で示した処理が行われた場合の一シーケンス図を示
す。300〜304および309は図13と同じであ
る。当該処理は、320に示すように送信側300がな
んらかの理由で一定の時間、音声パケットの送信を実行
できなかった場合に実行される。送信側が320の間送
信処理を実行できなかった場合、音声入力装置23から
は音声が入力され符号化された音声情報が蓄積される。
322の時点で処理を再開した送信側300には、処理
が中断されていた321から322までの間の音声情報
が蓄積されている。処理を再開した送信側300は、最
新の2音声パケット分の音声情報323、324を除い
た音声情報を325で廃棄し、送信しない。一方受信側
301では、音声パケットを受信しない間は図13の3
10、312で示したシーケンスに従い無音データ32
6を再生し、327で受信音声情報の再生を再開する。
なお、2台の通信端末間で通話のような双方向通信を行
う場合、2台の通信端末のそれぞれが送信側であり受信
側でもある。
【0034】図15は、図9内の154、156で示し
た処理が行われた場合の一シーケンス図を示す。300
〜304および309は図13と同じである。当該処理
は、通信端末間のクロックの差のため同じ音声パケット
化時間Tp304と341に差が生じ、結果受信側30
1と送信側300の遅延が大きくなった場合に実行され
る。342で音声パケットを受信した時点で、2音声パ
ケット分以上のデータ量の音声情報340が受信側30
1に蓄積されていた場合、受信した音声パケットを再生
せずに、次に受信した音声パケット343を再生する。
なお、2台の通信端末間で通話のような双方向通信を行
う場合、2台の通信端末のそれぞれが送信側であり受信
側でもある。
【0035】図16は、図8内の134で示した無音圧
縮処理を実行した場合の一シーケンス図である。300
〜304および308、309は図13と同じである。
音声パケット化した音声情報の一部が無音データである
音声パケット350、352を送信側300は送信する
が、全てが無音データである音声パケット351は送信
しない。一方受信側301では、音声パケットを受信し
ないので図13の310、312で示したシーケンスに
従い無音データ353を再生するか、354のようなタ
イミングで音声パケットを受信した場合、図13の31
4、317で示したシーケンスに従い無音データ355
を再生する。なお、2台の通信端末間で通話のような双
方向通信を行う場合、2台の通信端末のそれぞれが送信
側であり受信側でもある。
【0036】図17は、音声通信要求コマンドの構成を
示す。401はLAN通信制御部で使用する通信ヘッ
ダ、402は音声通信要求であることを示す識別子、4
03は音声通信を要求する相手の通信アドレス、404
は音声通信要求を送信する通信端末の自通信端末アドレ
ス、405は音声通信要求を送信する通信端末が希望す
る音声パケット化時間、406は音声通信要求を送信す
る通信端末が希望する送受信する音声の符号化方式、4
07は無音圧縮を行うか否を示す。なお、404は省略
してもよい。また、システムとして音声パケット化時間
を定めておき405を省略してもよい。また、システム
として音声の符号化方式を定めておき406を省略して
もよい。また、システムで無音圧縮を使用しない場合4
07を省略してもよい。
【0037】図18は、音声通信応答コマンドの構成を
示す。401は図17と同じである。414は音声通信
応答であることを示す識別子、411は音声通信要求に
対して通話を行うか、否かを示す結果、412は音声通
信応答を送信する通信端末が決定した音声パケット化時
間、413は音声通信応答を送信する通信端末が決定し
た送受信する音声の符号化方式、414は音声通信応答
を送信する通信端末が決定した無音圧縮を行うか否を示
す。なお、システムとして音声パケット化時間を定めて
おき412を省略してもよい。また、システムとして音
声の符号化方式を定めておき413を省略してもよい。
また、システムで無音圧縮を使用しない場合414を省
略してもよい。
【0038】図19は、音声情報を送受信するための音
声通信コマンドの構成を示す。401は図17と同じで
ある。420は音声通信処理に用いる音声通信ヘッダ、
421は符号化した音声情報である。422〜423は
音声通信ヘッダ420の構成で、422は音声情報であ
ることを示す識別子、423はシーケンス番号である。
なお、422を省略してもよい。
【0039】図20は、音声通信終了通知コマンドの構
成を示す。401は図17と同じである。430は音声
通信終了通知コマンドであることを示す識別子である。
【0040】以上の実施例の第一の変形例として、図6
の音声パケット受信処理である108を省略し、図12
の音声パケットの作成送信処理である107を省略し、
発信側から着信側への一方向の音声通信を行うこ場合こ
とができる。
【0041】以上の実施例の第2の変形例として、図6
の音声パケットの作成送信処理である107を省略し、
図12のを音声パケット受信処理である108省略し、
着信側から発信側への一方向の音声通信を行うことがで
きる。
【0042】図21は、以上の実施例の第3の変形例を
実施するための通信システムの構成を示す。通信端末2
0ー1と20ー2およびLAN21は図1と同じで、音
声ファイルを蓄積し、通信端末20ー1、20ー2から
の要求により、蓄積した音声ファイルを通信端末に送信
する音声ファイルサーバ500がLANに接続する。こ
の時通信端末の構成は、前実施例の図2と同じでもよい
し、図2内の音声入力装置23と音声符号化装置22が
省略されていてもよい。
【0043】図22は、第3の変形例における音声ファ
イルサーバ500の構成を示す。26〜33は図2と同
じであり、通信端末の構成から音声入力装置23、音声
符号化装置22、音声出力装置25、音声復号化装置2
4を省略した構成である。
【0044】図23は、音声ファイルサーバ500のプ
ロセッサ30で動作する音声通信プログラムの構成を示
す。26〜29、32は、図5と同じである。502は
蓄積装置32に蓄積される音声ファイルを管理する音声
ファイル管理で、503はデータが無音データを含んで
いるかどうかを調べる無音検出機能で、501は音声通
信制御を行う音声通信プログラムである。音声通信プロ
グラム501は、蓄積装置32に記憶される音声通信制
御処理情報とLAN通信制御部26をから受信する通信
端末からのコマンドとに従って動作し、蓄積装置32に
蓄積されている音声ファイルを読み出し音声パケット化
し、LAN通信制御部26を介して通信端末へ音声パケ
ットを送信することで音声通信機能を提供する。なお、
503を省略して無音圧縮をしなくてもよい。
【0045】図24は、音声ファイルサーバ500で動
作する音声通信プログラムの一処理の流れ図である。2
00、203〜204、109、111は図12と同じ
である。600で200で受信した音声通信要求コマン
ドで指定された音声ファイルがあるか否かを音声ファイ
ル管理に問い合わせ当該音声ファイルが無い場合は20
3で音声通信否定応答を通信端末に送信する。600で
当該音声ファイルがあった場合、601で音声通信の初
期化処理を行い、204で音声通信肯定応答を通信端末
に送信し、602以降の音声パケット作成送信処理を行
う。109で通信端末から音声通信終了通知を受信する
か、603で当該音声ファイルを最後まで送信したこと
を検出した場合、音声通信を終了する。
【0046】図25は、図24内の音声通信初期化処理
601の一処理の流れ図である。120、121は図7
と同じである。610で音声通信要求で指定された音声
ファイルをオープンし、611で送信開始時刻を設定す
る。
【0047】図26は、図24内の音声パケット作成送
信処理602の一処理の流れ図である。本流れ図は、図
8と基本的に同じであるが、図8内の130、131で
音声符号化装置内の音声情報のデータ量で処理を行って
いたのに対し、ここでは送信開始時刻と現在時刻を元に
処理を行う。133、135、136、138は図8と
同じである。619で現在時刻(以後Tnと表わす。単
位はmsec)を入手し、620でTnと前回送信時刻
(以後Tbと表わす。単位はmsec)の差分の音声情
報のデータ量を求め(データ量の求め方は、図7内12
0における音声情報のデータ量Lpの算出方法に準ず
る)これが2Lpを超えていた場合、625で1Lp分の
音声情報を音声ファイルから読み込み、138で送信シ
ーケンス番号を更新した後で読み込んだ音声情報を送信
しないで、再び619以降の処理を行う。620でTn
とTbの差分の音声情報のデータ量が2Lpを超えていな
かった場合、621でTnとTbの差分の音声情報のデー
タ量が1Lpを超えているかチェックし、超えていた場
合、622で1Lp分の音声情報を音声ファイルから読
み込み、133で送信シーケンス番号を更新し、623
でTbを現在時刻Tnの値に更新し、624で読み込んだ
音声情報が全て無音データであったかチェックし、無音
であった場合、読み込んだ音声情報を送信しないで、再
び619以降の処理を行う。624で読み込んだ音声情
報内に有音部があった場合、133で更新した送信シー
ケンス番号と622で読み込んだ音声情報から135で
音声パケットを作成し、136で相手通信端末へ送信す
る。送信後、再び619以降の処理を行う。621でT
nとTbの差分の音声情報のデータ量が1Lpを超えてい
なかった場合、音声パケット作成送信処理を終了する。
なお、音声ファイルサーバ500が無音検出機能503
を提供していない場合、および音声通信システムとして
無音圧縮を行わない場合、624を省く。また、62
0、625、138を省いてもよい。
【0048】図27は、第3の変形例における通信端末
上の音声通信プログラムがユーザからの要求により音声
通信を開始する場合の音声通信制御処理の端末側処理の
一流れ図を示す。101、104、105、108〜1
14は図6と同じである。640でユーザがキーボード
28またはマウス27を使って音声ファイルを選択指示
した場合、641でユーザが入力した音声ファイル名を
用いて音声通信要求コマンドを作成し、104で音声フ
ァイルサーバに送信し、105で音声ファイルサーバか
ら音声通信肯定応答を受信した場合、642で音声通信
処理のための初期化処理を行う。640で音声ファイル
の選択以外をユーザが指示した場合で、112で発信側
処理の終了を指示した場合、処理を終了する。
【0049】図28は、図27内の音声通信初期化処理
642の一処理流れ図を示す。120と123は図7と
同じである。
【0050】図29は、第3の変形例における音声通信
要求コマンドの構成を示す。401〜402、404〜
407は図17と同じである。700は通信端末側のユ
ーザが聞きたい音声ファイルの名称である。なお、40
4は省略してもよい。また、システムとして音声パケッ
ト化時間を定めておき405を省略してもよい。また、
システムとして音声の符号化方式を定めておき406を
省略してもよい。また、システムで無音圧縮を使用しな
い場合407を省略してもよい。
【0051】以上の実施例および第1、第2、第3の変
形例によれば、音声パケット化時間を30msec〜50msecの
間の値とし、この間の値から決定した間隔にしたがって
音声をパケット化し送受信することでより通信システム
に併せたエンド−エンドの遅延が小さい音声通信を行う
ことが実現できる。
【0052】また、以上の実施例および第1、第2、第
3の変形例によれば、装置間で音声通信の開始の同意を
とる時に併せて30msec〜50msecの間から適切な音声パケ
ット化時間を決定し、特に指定が無い場合はあらかじめ
システムで30msec〜50msecの間で例えば40
msecと定めておき、この間隔にしたがって音声をパケッ
ト化し送受信することでより通信システムに併せたエン
ド−エンドの遅延が小さい音声通信を実現できる。
【0053】また、以上の実施例および第1、第2、第
3の変形例によれば、音声パケット化処理時に、装置内
に蓄積されている音声情報の量をチェックし、量が2パ
ケット以上であった場合、2パケットを超えた以前の音
声情報を既に送信済みであるとみなし、パケット化単位
で廃棄し送信しないことで、エンドーエンドでの音声の
途切れる間隔を小さく制御することができる。
【0054】また、以上の実施例および第1、第2、第
3の変形例によれば、音声パケット受信時に、受信した
がまだ再生されていない音声情報の量を監視し、量が伝
送遅延時間分散吸収時間分に1音声パケット化時間分を
加えた量を超えていた場合、受信した音声パケット内の
音声情報を既に再生したとみなして再生せずに廃棄する
ことで、クロックの異なる装置間でもエンド−エンドの
遅延が小さい音声通信を実現できる。
【0055】また、以上の実施例および第1、第2、第
3の変形例によれば、音声のパケット化処理時に、1パ
ケット分の音声情報が全て無音であった場合、当該音声
パケットを送信したとみなして送信せずに廃棄すること
で、簡易な制御でネットワークのトラフィックをなるべ
く小さくし、音声のと切れが少なくかつエンド−エンド
の遅延が小さい音声通信を実現できる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、パケット交換方式を用
いた音声通信システムで、よりエンド−エンドの遅延が
小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す通信システムの構成図
である。
【図2】図1に示す通信端末の詳細を示す構成図であ
る。
【図3】図2に示す音声符号化装置の詳細を示す構成図
である。
【図4】図2に示す音声復号化装置の詳細を示す構成図
である。
【図5】通信端末内のプロセッサ内で動作する音声通信
プログラムの構成図である。
【図6】通信端末上の音声通信プログラムがユーザの要
求により音声通信を開始する場合の発信側処理の流れ図
である。
【図7】図6の初期化処理の詳細を示す流れ図である。
【図8】図6の音声パケットを作成し送信する処理の流
れ図である。
【図9】図6の音声パケット受信処理の流れ図である。
【図10】図9の伝送遅延時間分散観測処理の流れ図で
ある。
【図11】伝送遅延時間の観測方法を説明するための図
である。
【図12】通信端末上の音声通信プログラムが他の通信
端末からの音声通信要求を待ち受けて音声通信を開始す
る場合の着信側処理の流れ図である。
【図13】LANに接続する通信端末間の音声通信の基
本シーケンス図である。
【図14】音声通信中に音声パケット送信側通信端末が
しばらく処理を実行できなかった場合のシーケンス図で
ある。
【図15】音声通信中に音声パケット受信側通信端末に
音声情報が蓄積された場合のシーケンス図である。
【図16】LANに接続する通信端末間の音声通信で無
音圧縮を行った場合のシーケンス図である。
【図17】音声通信要求コマンドの構成図である。
【図18】音声通信応答コマンドの構成図である。
【図19】音声通信コマンドの構成を示す図である。
【図20】音声通信終了通知コマンドの構成を示す構成
図である。
【図21】実施例の第3の変形例を実施するための通信
システムの構成図である。
【図22】図21の音声ファイルサーバの詳細を示す構
成図である。
【図23】音声ファイルサーバ内のプロセッサ内で動作
する音声通信プログラムの構成図である。
【図24】音声ファイルサーバ上の音声通信プログラム
が通信端末からの音声通信要求を待ち受けて音声通信を
開始する場合の処理の流れ図である。
【図25】図24の初期化処理の詳細を示す流れ図であ
る。
【図26】図24の音声パケットを作成し送信する処理
の流れ図である。
【図27】第3の変形例において通信端末上の音声通信
プログラムがユーザの要求により音声ファイルサーバと
音声通信を開始する場合の処理の流れ図である。
【図28】図27の初期化処理の詳細を示す流れ図であ
る。
【図29】第3の変形例における音声通信要求コマンド
の構成図である。
【符号の説明】
21 …… LAN,20−1 …… 通信端末,22
…… 音声符号化装置,23…… 音声入力装置,24
…… 音声復号化装置,25…… 音声出力装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置間で音声通信を行う場合に、装置間で
    所定のフォーマットのコマンドをやり取りすることで音
    声通信を開始することの同意をとり、送信側装置が入力
    音声情報を所定フォーマットのパケット(以後、音声パ
    ケットと記す)に編集して送信し、受信側装置がパケッ
    トが送信側装置から受信側装置まで伝送される時に生ず
    る伝送遅延時間の分散を補正するための伝送遅延時間分
    散吸収時間で補正した時刻に受信した音声パケット内の
    音声情報を再生すると同時に、音声パケットの受信間隔
    を観測しその結果から伝送遅延時間分散吸収時間を求め
    て変更する装置と前記装置が複数接続するネットワーク
    から構成される音声通信システムにおいて、 送受信する音声情報のパケット化時間を値30msec
    〜50msecの間から決定することを特徴とする音声
    通信システム。
  2. 【請求項2】前記システムにおいて、前記音声通信の開
    始の同意をとるコマンドのやり取りを行う時に、あわせ
    て装置間で値30msec〜50msecの間から送受
    信する音声情報のパケット化時間を決定するか、特に装
    置間でパケット化時間の決定を行わない場合はパケット
    化時間をあらかじめシステムで30msec〜50ms
    ecの間で定めておき、音声通信開始後は、送信側装置
    が決定したパケット化時間単位に入力音声情報をパケッ
    ト化して送信することを特徴とする請求項1に記載の音
    声通信システム。
  3. 【請求項3】前記システムにおいて、送信側装置が入力
    音声情報をパケットに編集する時点で、装置内に送信さ
    れずに蓄積されている音声情報の量をチェックし、その
    量が2パケット分に当たる量よりも多い場合、2パケッ
    トを超える音声情報をパケット化単位で廃棄し送信しな
    いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の音
    声通信システム。
  4. 【請求項4】前記システムにおいて、受信側装置が受信
    したがまだ再生されていない音声情報の量を監視し、音
    声パケット受信時にその量が伝送遅延時間分散吸収時間
    に音声情報のパケット化時間を加えた時間分の音声情報
    の量を超えていた場合、受信した音声パケットを廃棄す
    ることを特徴とする請求項1、又は請求項2、又は請求
    項3記載の音声通信システム。
  5. 【請求項5】前記システムにおいて、送信側装置が入力
    音声情報が無音情報か否かを判断し、編集した音声パケ
    ット内の音声情報がすべて無音情報である場合、当該音
    声パケットを送信せずに廃棄することを特徴とする請求
    項1、又は請求項2、又は請求項3、又は請求項4記載
    の音声通信システム。
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