JPH09199581A - 基体支持部材、及び、これを用いた半導体装置又は液晶表示装置の製造装置 - Google Patents

基体支持部材、及び、これを用いた半導体装置又は液晶表示装置の製造装置

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JPH09199581A
JPH09199581A JP30211596A JP30211596A JPH09199581A JP H09199581 A JPH09199581 A JP H09199581A JP 30211596 A JP30211596 A JP 30211596A JP 30211596 A JP30211596 A JP 30211596A JP H09199581 A JPH09199581 A JP H09199581A
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liquid crystal
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carrier
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JP30211596A
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Akira Nakano
陽 仲野
Shozo Takamura
章三 高村
Tadahiro Omi
忠弘 大見
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FURON TEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、除電工程が不要で、基体上に保護
用の非線形素子等を設けることなく、かつ、基体上に局
部的な電位分布が発生しない基体支持部材、及び、これ
を用いた半導体装置又は液晶表示装置の製造装置を提供
する。 【解決手段】 本発明の基体支持部材は、電子素子又は
電気回路が配設された基体を保持する導電性の母材に、
少なくとも前記基体と接触又は近接する前記母材の表面
を絶縁性の被膜によって被覆してあることを特徴とす
る。前記被膜の静電容量は、2pF/cm2以上が好ま
しい。また、前記被膜の誘電緩和時間は、1μsec以
上が望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基体支持部材、及
び、これを用いた半導体装置又は液晶表示装置の製造装
置に係る。より詳細には、基体と基体支持部材との間に
おける、電荷の授受が少ない、基体支持部材、及び、こ
れを用いた半導体装置又は液晶表示装置の製造装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、表示装置分野及び半導体分野にお
いては、さらなる大容量・高密度化が望まれている。こ
のとき、これらの分野では、微細表示技術及び微細回路
技術などを実現する必要がある。
【0003】上記技術を達成するため、基体に対して、
減圧(真空)雰囲気中では各種の成膜工程、エッチング
工程、及びクリーニング工程が、大気雰囲気中では各種
の組立工程、洗浄工程、及びエッチング工程が行われて
いる。このような各種工程を経た基体上には、電荷の帯
電が発生する場合が多い。この電荷は、基体上にある電
子素子又は電気回路に不良箇所をもたらす原因となって
いる。すなわち、製品の歩留まりを低下させる主因の1
つであった。
【0004】従来、上記問題に対処する方法としては、
次の技術が知られている。 各種の工程を終えた後の基体に対して、大気雰囲気中
において、市販の静電気除電装置を用いて帯電した電荷
を取り除く方法が、最も簡易な方法として挙げられる。
【0005】TFTアレイ基板のゲートライン、ドレ
インラインの端子部に非線形素子を設け、ゲートライ
ン、ドレインラインにある電位基準となる配線と上記非
線形素子とを、電気的に結合することにより、以降の工
程において発生する静電気による障害の発生を低減でき
ることが、特開昭63−220289号公報に記載され
ている。
【0006】液晶パネルを構成するガラス基板の外側
面の少なくとも周辺部に導体を形成し、その導体を接地
することにより駆動用LSIへの影響を無くした液晶表
示装置が、特開平2−310531号公報に記載されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、上記従来
技術には、次のような問題がある。 (1)上記の技術は、除電工程が必須であり、かつ、
高価な静電気除電装置が必要となるため、製造コストを
下げることが難しい。 (2)上記の技術は、基体上に保護用の非線形素子を
設ける必要があるため、駆動時の消費電力が高く、か
つ、基体表面の有効利用率が低下する。 (3)上記の技術は、基体の導体を接地しているた
め、基体上に発生した電荷は急激に移動し、基体上に電
位分布が発生するため局部的に障害が発生しやすい。
【0008】発明者は、上述した(1)〜(3)の課題
を解決する基体支持部材を、導電性材料(SUS31
4)又は絶縁性材料(PFA:テトラフルオロエチレン
・パーフルオロアルキルビニールエーテル共重合体)で
形成し、基体上の帯電状態を検討した。基体としては、
ガラス基板の表面上にTFT(Thin Film Transistor)
回路を有するLCDセル(Liquid Crystal Display Cel
l)を用いた。
【0009】その結果、導電性材料(SUS314)で
は、信号線方向及び走査線方向の両方における線欠陥の
発生が確認された。また、絶縁性材料(PFA)では、
信号線方向のみ線欠陥が生ずることが分かった。したが
って、基体支持部材を、導電性材料としても、絶縁性材
料としても、線欠陥の発生を防止できなかった。
【0010】本発明は、除電工程が不要で、基体上に保
護用の非線形素子等を設けることなく、かつ、基体上に
局部的な電位分布が発生しない基体支持部材、及び、こ
れを用いた半導体装置又は液晶表示装置の製造装置を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子素子又は
電気回路が配設された基体を保持する導電性の母材に、
少なくとも前記基体と接触又は近接する前記母材の表面
を絶縁性の被膜によって被覆してあることを特徴とする
基体支持部材である。
【0012】本発明では、電子素子又は電気回路が配設
された基体を保持する導電性の母材に、少なくとも前記
基体と接触又は近接する前記母材の表面を絶縁性の被膜
によって被覆してあるため、帯電した基体から導電性の
母材への急激な電荷の流れを防ぐことができる。また、
絶縁性の被膜を構成する材料又は/及びその材質を適宜
選択することにより、帯電した基体から導電性の母材へ
の電荷の流れを緩和することができる。したがって、基
体上の帯電に基因した、基体上に設けた電子素子又は電
気回路の不良発生を回避することが可能な基体支持部材
が得られる。
【0013】本発明では、前記被膜の静電容量が2pF
/cm2以上であることが望ましい。かかる静電容量に
よれば、液晶の焼き付きに起因する信号線方向の線欠陥
の発生を防ぐことができる。
【0014】また本発明では、前記被膜の誘電緩和時間
が1μsec以上であることが望ましい。かかる被膜に
よれば、トランジスタのしきい値電圧シフトに起因する
走査線方向や信号線方向の線欠陥の発生を防ぐことがで
きる。
【0015】本発明に係る基体は、その基体上に、電子
素子又は電気回路が配設されていれば、その電気的性質
には限定されない。
【0016】基体としては、その基体上に電子素子又は
電気回路を有する場合、例えば、シリコン、GaAs、
又はガラスからなる基板が挙げられる。ここで、電子素
子又は電気回路とは、静電気によって、積層された配線
部分において層間ショートなどの機能障害が発生しやす
いもの、例えば、TFT(Thin Film Transistor)、M
OSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Emitti
on Transistor)、Diode Capacitor 又は、MR(Magn
etro Resistive)ヘッドを意味する。特に、その代表例
としては、TFT(Thin Film Transistor)回路を有す
るLCDセル(Liquid Crystal Display Cell)すなわ
ちアクティブマトリクス型LCDや、透明電極で形成さ
れたセグメント電極及びコモン電極を有するLCDセル
(LiquidCrystal Display Cell)すなわち単純マトリク
ス型LCDがある。
【0017】導電性の母材は、その電気伝導度が10
(Ω-1・cm-1)以上あればどのような材料でも構わな
い。特に、ドライ雰囲気である真空中で用いる場合に
は、ステンレス(以下SUSと略記)、Al、又は、C
uなどが好適に用いられる。また、ウェット雰囲気であ
る純水などの水溶液中で用いる場合には、SUSが多用
される。
【0018】絶縁性の被膜は、少なくとも基体と接触す
る母材の表面上に、均一な膜厚を有して配設されていれ
ば良く、その膜質及び膜厚は適宜選択できる。絶縁性の
被膜を構成する材料してはプラスチックやセラミックが
挙げられる。中でも、プラスチックとしては、例えばP
FA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキル
ビニールエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフ
ルオロエチレン)、FEP(テトラフルオロエチレン・
ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、ETFE(テト
ラフルオロエチレン・エチレン共重合体)、CTFE
(三フッ化・塩化ポリエチレン樹脂)、PPS(ポリフ
ェニレンスルフィド)が好適に用いられる。また、セラ
ミックとしては、例えばAl23(アルマイト、下地は
Alでも良い)、Cr23(酸化クロム、下地はSUS
でも良い)、AlF3/MgF2(Al−Mg合金フッ化
膜、下地はAl−Mgでも良い)、SiO2(石英)、
AlN(アルミナイトライド)が望ましい。
【0019】本発明の基体支持部材は、液晶表示装置用
のセルである基体に液晶を注入する際に用いる注入用キ
ャリアであることができる。配線が露出した基体の端面
を注入用キャリアのシャフトが接触して保持する際に、
帯電した基体から注入用キャリアを介して電荷が抜ける
心配がなく、帯電した基体であっても除電することなく
注入用キャリアで支持できる。また、注入用キャリアの
シャフトに絶縁材を使ったときのように、シャフトの静
電容量が小さくならないので、シャフトの帯電電位を低
く抑えることができ、基体を誘電帯電させることが無
い。
【0020】また本発明の基体支持部材では、液晶表示
装置用のセルである基体に液晶を注入する際に用いる注
入用ボートであることもできる。配線が露出した基体に
液晶を注入する場合、注入口付近の基体の端面が注入用
ボートに必ず接触するが、たとえ基体が帯電していて
も、注入用ボートを介して電荷がアースに抜けないた
め、基体の電位バランスが保たれ、静電気不良にはいた
らない。
【0021】さらにまた本発明では、基体を洗浄する際
に基体を保持する洗浄用キャリアであることもできる。
配線が露出した基体の端面を洗浄用キャリアのシャフト
が接触して保持する際に、帯電した基体から洗浄用キャ
リアを介して電荷が抜ける心配がなく、帯電した基体で
あっても除電することなく洗浄用キャリアで支持でき
る。特に、高比抵抗の超純水との接触剥離により洗浄用
キャリアのシャフトが必ず帯電するが、本発明の洗浄用
キャリアのシャフトは静電容量が大きいため、シャフト
の帯電電位を低く抑えることができ、基体を誘導帯電さ
せることが無く、静電気不良にはいたらない。
【0022】本発明の基体支持部材は、前記基体を載置
するステージの位置決め用のピン又は/及びガイドであ
ることもできる。本構成により帯電した基体を位置決め
する場合、位置決め用のピン及びガイドを介して電荷が
基体側から抜けないため、基体の電位バランスが保た
れ、静電気不良にはいたらない。
【0023】また本発明の基体支持部材は、前記ステー
ジが前記基体に偏光板を貼りつける貼合せ装置のステー
ジであることもできる。基体に偏光板を貼りつける際、
例えばゴムローラで基体に押し付けながら偏光板を貼る
ので、ゴムローラとの接触剥離で必ず基体が帯電する
が、貼合せ装置のステージに設けた位置決め用のピン及
びガイドを介して電荷が基体側から抜けないため、基体
の電位バランスが保たれ、静電気不良にはいたらない。
【0024】さらにまた本発明の製造装置は、前記基体
支持部材を具備している基体搬送手段を有する。本構成
により基体上の帯電に基因した、基体上に設けた電子素
子又は電気回路の不良発生を回避することが可能な半導
体装置又は液晶表示装置の製造装置が得られる。その結
果、歩留まりが高く、安定した半導体装置又は液晶表示
装置の製造工程を構築することが可能となる。
【0025】さらに、この絶縁性の被膜は比較的安価に
得ることができる一方、これを用いればイオナイザなど
の除電装置が不要になるため、設備費やそのメンテナン
スに必要な費用も削減でき、製品コストの削減にも効果
がある。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。具体的な基体支持部材としては、
基体を保持しながら搬送および保管をする各種キャリ
ア、基体を保持して移動させる各種ハンドラ、又はLC
D製造の場合に用いる液晶注入ボート、などが挙げられ
る。
【0027】特に、図6〜17には基体支持部材の実施
態様例を示した。図6〜8は、基体支持部材が基体に液
晶を注入する際に用いる注入キャリアの場合を示す概略
図である。図6、9、10は、基体支持部材が基体に液
晶を注入する際に用いる注入ボートの場合を示す概略図
である。図11は、液晶注入装置の模式的な断面図であ
る。図12は、図11における注入用キャリア400と
注入用ボート405との接触部を詳細に示した概念図で
ある。図13〜15は、基体支持部材が基体の洗浄用キ
ャリアの場合を示す概略図である。図16〜17は、基
体支持部材が基体を載置するステージの位置決め用のピ
ン及びガイドの場合を示す概略図であり、前記ステージ
が基体に偏光板を貼りつける貼合せ装置の場合を示して
いる。
【0028】本発明に係る基体支持部材を具備している
基体搬送手段を有する半導体装置又は液晶表示装置の製
造装置としては、例えば図18に示すようなLCDセル
の組立ラインが挙げられる。中でも、基体搬送手段とし
て用いられるガラスコンベア506において、本発明に
係る基体支持部材が有効に使われる(図19、20)。
【0029】その他の例としては、基体の移動や搬送を
行う基体搬送装置、基体を清浄化する洗浄装置、基体上
に各種被膜を作製する、ウェット(めっき処理など)及
びドライ(スパッタ処理など)な手法による被膜の形成
及び加工装置、製造工程において半導体又はLCDの諸
特性を測定する各種試験機などが挙げられる。
【0030】上記の基体搬送装置の具体例としては、真
空装置内の各種プラズマプロセス中を基体が移動する際
に用いる基体搬送トレー、又は、大気中や真空中におい
て基体を移動させる各種ロボット、若しくは、基体を載
せて各種工程間を移動する搬送車などが挙げられる。
【0031】また、上述した半導体装置又は液晶表示装
置の製造装置では、静電気不良を発生させることのな
い、基体の搬送方法、基体の洗浄方法、基体上への薄膜
形成方法、及び基体の検査方法などが適宜行われる。
【0032】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明をより詳細に説
明するが、本発明がこれら実施例に限定されることはな
い。
【0033】(実施例1)本例では、図1に示すとお
り、構成の異なる3種類の基体支持部材110を用い
て、対角4inchのTFT型の液晶表示装置(以後、
TFT−LCDと称す)セルが配設された基体100を
製造し、2種類の不良現象を調べた。
【0034】上記3種類の基体支持部材110として
は、表1に示したものを用いた。部材2は、本発明に係
る母材112の表面が絶縁性の被膜111で被覆してあ
る場合である。絶縁性の被膜111は、エナメル塗装法
により形成したPFA(Perfluoroalkoxy)膜(厚さ2
0μm)である。部材1と部材3は比較例であり、部材
1が導電性の母材のみで構成した場合(不図示)を、部
材3は絶縁性の母材のみで構成した場合(不図示)に相
当する。但し、部材3を除き、母材112はアースに接
続した。
【0035】
【表1】
【0036】上記2種類の不良現象とは、基体上に形成
した信号線方向に発生する線欠陥(不良a)と、基体上
に形成した走査線方向および信号線方向に発生する線欠
陥(不良b)である。換言すれば、不良aは、液晶セル
の内部にDCオフセット電圧が発生したことによる線状
の表示不良である。また、不良bは、TFTのしきい値
電圧のシフトのよる線状の表示不良である。
【0037】図2に示したTFT−LCDセル製造工程
のうち、カッティング工程以降の工程(すなわち、
(2)−以降の工程)において、TFT−LCDセル
と接する治具類全てを、上記の3種類の基体支持部材と
した製造ラインを構築した。ここで、治具類とは、セル
キャリア、注入ボート、ハンドラ等を指す。
【0038】各製造ラインを用いて、TFT−LCDセ
ルを各20個作製した。これらのTFT−LCDセルに
表示検査装置を用いて駆動電圧を印加して、ラスタ表示
をした状態を、目視検査することにより、上述した不良
a,bの発生有無を各セルごとに調べた。
【0039】表2は、不良率=[不良の発生したセルの
数]/[投入したセル数(20)]と定義し、不良率が
10%未満の場合を○印で、それ以上の場合を×印で示
した。
【0040】本例で用いたTFT−LCDセルは、ノー
マリホワイトであり、上記目視検査では、60Hzの方
形波である液晶印加電圧を2.0Vとした。
【0041】
【表2】 表2から、部材2のみ、2種類の不良現象を同時に回避
できることが分かった。
【0042】(実施例2)本例では、図3に示すとお
り、導電性母材(SUS314、1mm厚、10cm×
10cmの平板)312の片面に、膜厚の異なるPFA
膜311を設けた試料310を作製し、このPFA膜表
面に負電荷を与えたときの、PFA膜表面の帯電電位を
調べた。PFA膜の厚さは、20〜200μmの範囲で
変えた。
【0043】以下では、図3を参照して帯電電位を調べ
る実験手順について説明する。 (1)エナメル塗装法により、母材(SUS314)3
11の片面に、膜厚の異なるPFA膜312を被覆した
試料310を作製した。
【0044】(2)平行平板プレート(容量C=10p
F)313上に、上記(1)で作製した試料310を乗
せ、バランスのとれた除電装置(不図示)で試料310
上の電荷をキャンセルした。
【0045】(3)ヒューグル社製のDCタイプイオナ
イザー301を用い、負電荷302のみを発生させ、上
記(2)の処理を終えた試料310上に負電荷302を
降らせた。この時の発生電荷量は、10pFの平方平板
プレート10cm×10cmに、−2000Vが発生す
る量であり、全電荷量は20nCで、単位面積当たり
0.2nC/cm2となるように調整した。
【0046】(4)上記(3)の処理を終えた試料表面
の電位を、モンロー社製の表面電位計244(不図示)
で計測した。
【0047】図4は、以上の実験を、膜厚の異なるPF
A膜311の被覆した全ての試料310に対して行った
結果である。横軸は、PFA膜311の単位面積当たり
の容量である。PFA膜311の誘電率εは、2.1と
した。
【0048】また、実施例1の治具として、上記(1)
と同様に膜厚のそれぞれ異なるものを用意し、それぞれ
の膜厚の治具を用いて、10セルづつ試作し、実施例1
と同様に不良率を調べた。不良のモードは、実施例1の
不良aである。図4では、不良率が10%未満の場合を
○印で、それ以上の場合を●印で示した。
【0049】図4から、PFA膜311の容量が2pF
/cm2以上のとき、10%未満の不良率となることが
分かった。
【0050】(実施例3)本例では、導電性母材(SU
S314、10mmφ、長さ25cmの棒)に、絶縁性
被膜として、アルミナ(Al23)、セラミック(Cr
23)、PFA(Perfluoroalkoxy)、PBI(Polyben
zimidazole)、PPS(Polyphenylenesulfide)を、そ
れぞれ設けた試料を作製し、各試料の誘電緩和時間を調
べた。絶縁性被膜の膜厚は、5μmに固定した。
【0051】以下では、各試料の誘電緩和時間tを調べ
る手順に関して説明する。 (1)バランスを故意に崩したイオナイザーを用い、ポ
リプロピレン製の絶縁性のハンドラで保持した基体(セ
ル)を帯電させた。
【0052】(2)10mmφの帯電性母材に、アルミ
ナ(Al23)、セラミック(Cr23)、PFA、P
BI、PPSなどをそれぞれ被覆した試料を準備した。 (3)上記(1)で用意した基体を、上記(2)の各試
料に接触させた。
【0053】(4)各試料の誘電緩和時間tは、以下の
3種類を用いて調べた。 t≦10-5secの場合は、絶縁抵抗計で試料の抵抗
を測定し、比抵抗を算出した。各試料の誘電率は既知と
して、tを求めた。 t≒10-3〜10-1secの場合は、10pFの容量
に200Vを与えた電極に、試料を接触させて放電波形
を観測し、その減衰カーブから試料の抵抗を求め、比抵
抗を算出した。各試料の誘電率は既知として、tを求め
た。 t≧102secの場合は、バランスを故意に崩した
イオナイザーを用い、試料の絶縁被膜面を帯電させた。
その表面電位を表面電位計でモニタし、ペンレコで記録
した。得られた減衰カーブから、直接誘電緩和時間tを
読 みとった。
【0054】(5)実施例1と同じ表示検査装置を用い
て、基体(セル)に発生する不良の有無を調べた。不良
のモードは、実施例1の不良aである。
【0055】図5は、以上の実験を、異なる絶縁性被膜
を被覆した全ての試料に対して行った結果である。横軸
には絶縁性被膜の誘電緩和時間tを、縦軸には静電気不
良(不良a)の発生率を示した。
【0056】図5から、誘電緩和時間tが10-6sec
以上のとき、不良の発生が無くなることが分かった。
【0057】(実施例4)本例では、基体支持部材の一
例である、基体に液晶を注入する際に用いる注入用キャ
リア(図6〜8)および注入用ボート(図6、9、1
0)に本発明の技術を適用した。
【0058】すなわち、図6〜8に示す注入用キャリア
400は、基体(TFT−LCDセル)401を支持す
る部材としてシャフトA402及びシャフトB403を
有する。この2つのシャフト402、403としては、
導電性母材(材料:アルミ5052)の表面に、絶縁性
被膜(材料:PFA、厚さ:200μm)をコーティン
グした構成からなるものを用いた。
【0059】また、図6、9、10に示す注入用ボート
405は、基体(TFT−LCDセル)401の注入口
404と接触する部分405’を有する。少なくともこ
の接触部405’には、導電性母材(材料:SUS30
4)の表面に、絶縁性被膜(材料:PFA、厚さ:20
0μm)をコーティングした構成からなるものを用い
た。
【0060】図6〜10において、401は基体(TF
T−LCDセル)、402は注入用キャリアのシャフト
A、403は注入用キャリアのシャフトB、404は注
入口、405は注入用ボート、406は注入装置内のス
テージ、407は液晶、408は注入用キャリアの握手
部、409はキャリアガイド溝、410は注入装置内の
キャリア保持治具、411は固定ネジ、412は注入用
ボートのガイドピン、413は注入用ボートのガイド溝
である。
【0061】図6に示すように、シャフトA402及び
シャフトB403で基体401を支持した注入用キャリ
ア400は、握手部408を注入装置内のキャリア保持
治具410に設けたキャリアガイド溝409に挿入する
ことによって所定の位置に配置した。一方、注入用ボー
ト405は、ガイド溝413の中にステージ406のガ
イドピン412に挿入することによって所定の位置に配
置した。なお、キャリア保持治具410及びステージ4
06はそれぞれ固定ネジ411を介してアースに接続し
た。
【0062】図11は、注入用キャリア400(図6)
に載置された基体(TFT−LCDセル)401の中に
注入用ボート405(図6)から液晶を注入するために
用いた液晶注入装置の模式的な断面図である。451は
密閉用のシールである。また図12は、図11における
注入用キャリア400と注入用ボート405との接触部
を詳細に示した概念図である。
【0063】以下では、上述した液晶注入装置を用い、
基体(TFT−LCDセル)401の中に注入用ボート
405から液晶を注入する手順を説明する。
【0064】(1)基体(TFT−LCDセル)401
の中に液晶を注入する場合、注入用キャリア400と注
入用ボート405とを液晶注入装置の真空室443の中
に配置する。液晶注入装置のチャンバ444は、アース
に接続されたグレーティング450の上に設置した(図
11)。真空ポンプ449を稼働させて、真空室443
内を減圧する。このとき基体401内の空隙も減圧させ
る。
【0065】(2)減圧雰囲気のままステージ昇降シリ
ンダ448を用いて注入用ボート405が配置された注
入装置内ステージ406を上昇させて、注入用キャリア
400に載置された基体(TFT−LCDセル)401
の注入口404に、注入用ボート405の接触部40
5’を接触させる[図12(a)→図12(b)]。
【0066】(3)ゲートバルブ447を閉じ、大気開
放バルブ445を開けてNガスを導入する。真空室4
43の中を大気圧にもどすことにより、液晶407を注
入用ボート405の接触部405’から注入用キャリア
400に載置された基体(TFT−LCDセル)401
の注入口404へ注入する。
【0067】(4)注入後、ステージ昇降シリンダ44
8を用いて注入用ボート405が配置された注入装置内
ステージ406を下降させて、注入用キャリア400に
載置された基体(TFT−LCDセル)401の注入口
404と、注入用ボート405の接触部405’とを離
す。
【0068】上記(1)〜(4)の工程を行うことによ
り基体が帯電していても、基体と接触する部材(注入用
キャリア400のシャフトA402及びシャフトB40
3、注入用ボート405の接触部405’)が本発明の
構成を有するため、基体と接触する部材を介して電荷が
基体から抜けないため、基体の電位バランスが保たれ、
静電気不良にはいたらないことが分かった。
【0069】(実施例5)本例では、基体支持部材の一
例である、基体の洗浄用キャリア(図13)に本発明の
技術を適用し、図15に示した洗浄装置を用いて基体を
洗浄した。
【0070】図13に示す洗浄用キャリア420は、基
体(TFT−LCDセル)401を支持する部材として
シャフト414を有する。このシャフト414として
は、導電性母材(材料:アルミ5052)の表面に、絶
縁性被膜(材料:PFA、厚さ:200μm)をコーテ
ィングした構成からなるものを用いた。なお、前記導電
性母材はアースに接続した。
【0071】図13〜15において、401は基体(T
FT−LCDセル)、414は液晶洗浄用キャリアのシ
ャフト、415は液晶洗浄用キャリアの握手部、416
は純水もしくは洗浄液、417は液晶洗浄槽、418は
キャリアの支持ステージ、419はキャリアの搬送アー
ム、420は液晶洗浄用のキャリアである。
【0072】以下では、上述した洗浄装置を用い、基体
(TFT−LCDセル)401を洗浄する手順を説明す
る。 (1)液晶洗浄用のキャリア420はシャフト414で
基体401を支持しており(図13)、基体401はキ
ャリア402ごと搬送アーム419により移動した。こ
のとき、搬送アーム419はキャリアの握手部415を
保持した(図14)。
【0073】(2)搬送アーム419を用いて支持ステ
ージ418の上にキャリア420を移動した後、支持ス
テージ418が下降することにより、液晶洗浄槽417
内にある純水もしくは洗浄液416の中に基体401を
入れた(図15)。
【0074】(3)純水もしくは洗浄液416に超音波
を加えることによって、基体401を洗浄した。 (4)所定の洗浄を終えた基体は、支持ステージ418
を上昇することにより、純水もしくは洗浄液416の外
に、キャリア420ごと取り出した。
【0075】上記(1)〜(4)の工程を行うことによ
り基体が帯電しても、基体と接触する部材(シャフト4
14)が本発明の構成を有するため、基体と接触する部
材を介して電荷が基体から抜けないため、基体の電位バ
ランスが保たれ、静電気不良にはいたらないことが分か
った。
【0076】より具体的に説明すると、次の通りであ
る。まず、高比抵抗の超純水との接触ハクリによりキャ
リアのシャフトが帯電する。しかし、このシャフトに本
発明の構成を適用したため、シャフトの静電容量は大き
い。それゆえ、シャフトの帯電電位を低く抑えることが
でき、基体を誘導帯電させることが無く、洗浄後に基体
をハンドリングしても静電気不良にはいたらない。
【0077】(実施例6)本例では、基体支持部材の一
例である、基体を載置するステージの位置決め用のピン
及びガイドに本発明の技術を適用した。以下では、この
ステージを基体に偏光板を貼りつける貼合せ装置のステ
ージ(図16、17)として利用した場合について説明
する。
【0078】図16及び17に示すステージ23は、基
体(TFT−LCDセル)401を支持する部材として
位置決めピン(固定)421、位置決めピン(可動)4
24、位置決めガイド(固定)422、リフタピン(可
動)441を有する。
【0079】位置決めピン(固定)421、位置決めピ
ン(可動)424、位置決めガイド(固定)422、リ
フタピン(可動)441としては、導電性母材(材料:
SUS304)の表面に、絶縁性被膜(材料:PFA、
厚さ:200μm)をコーティングした構成からなるも
のを用いた。なお、前記導電性母材はアースに接続し
た。
【0080】図16及び17において、401は基体
(TFT−LCDセル)、421は位置決めピン(固
定)、422は位置決めガイド、423は偏光板貼り機
のステージ、424は位置決めピン(可動)、425は
可動位置決めピンの駆動シャフト、426は可動位置決
めピン用の溝、427は可動位置決めピン用のアーム、
428は貼り用のゴムローラ、429は偏光板の保持
部、430は偏光板、431は偏光板の吸引ゴム、44
1はリフタピン、442は基体搬送アームである。
【0081】(1)不図示の基体搬送装置によって基体
401をステージ423の上に移動した。この時、基体
401は、位置決めピン421、424及びガイド42
2により囲まれた範囲内となるように、ステージ423
の上に載置した[図16(a)]。
【0082】(2)アーム427を動かすことによりア
ーム427の先端に設けた位置決めピン424で基体4
01を位置決めピン421とガイド422に押し付ける
方向(図面上の矢印の方向)に移動した。
【0083】(3)上記(2)の移動により、基体40
1を、位置決めピン421、424及びガイド422に
より、所定位置に固定した[図16(b)]。
【0084】(4)偏光板430を吸引ゴム431で保
持した偏光板の保持部429の下方に、基体401を載
せたステージ423を移動させた。次に、偏光板の保持
部429の片端の設けた貼り用のゴムローラ428を用
いて偏光板430を基体401に押し付けながら、ステ
ージ423を図面右側に移動させた[図17(a)]。
【0085】(5)上記(4)の工程により、基体40
1の上に偏光板430を貼り付けた[図17(b)]。 (6)基体401の裏面をリフタピン441で持ち上
げ、基体401をステージ423の上から離した後、基
体401の下方に基体搬送アームを誘導した[図17
(c)]。
【0086】(7)基体搬送アームの上に基体401を
載せて、基体401を移動した[図17(d)]。
【0087】上記(1)〜(7)の工程を行うことによ
り基体が帯電しても、基体と接触する部材[位置決めピ
ン(固定)421、位置決めピン(可動)424、位置
決めガイド(固定)422]が本発明の構成を有するた
め、基体と接触する部材を介して電荷が基体から抜けな
いため、基体の電位バランスが保たれ、静電気不良には
いたらないことが分かった。
【0088】(実施例7)本例では、図18に示すよう
なLCDの製造システムの基体搬送手段に、本発明に係
る基体支持部材の技術を適用した。
【0089】図18は、LCDセルの組立ラインの一例
を示す概略図である。図18において、501、519
はカセットコンベア、502、520はカセットローダ
/アンローダ、503、518はカセットコンベア、5
04はラビング装置、505はクリーナ、506はガラ
スコンベア、507はスクリーン印刷機、508はガラ
ス整列装置、509は乾燥炉、510はバッファ、51
1はスペーサ散布装置、512は検査コンベア、513
は貼合せ用接着剤塗布装置、514はガラス回転装置、
515はガラス反転装置、516はガラス貼合せ自動位
置決め装置、517は貼合せ装置である。
【0090】以下では、ガラスコンベア506に、本発
明に係る基体支持部材の技術を適用した例を具体的に説
明する。
【0091】図19は、コロ搬送型のガラスコンベアの
概略を示す斜視図(a)、正面図(b)である。また、
図20は、アーム搬送型のガラスコンベアの概略を示す
斜視図(a)、正面図(b)である。
【0092】図19に示すコロ搬送型のガラスコンベア
は、基体(TFT−LCDセル)401を支持する部材
として搬送コロ433、ストッパピン435を有する。
【0093】ストッパピン435としては、導電性母材
(材料:SUS304)の表面に、絶縁性被膜(材料:
PFA、厚さ:200μm)をコーティングした構成か
らなるものを用いた。
【0094】図20に示すアーム搬送型のガラスコンベ
アは、基体(TFT−LCDセル)401を支持する部
材として搬送アーム439の先端に設けた基板支持部4
38を有する。
【0095】基板支持部438としては、導電性母材
(材料:SUS304)の表面に、絶縁性被膜(材料:
PFA、厚さ:200μm)をコーティングした構成か
らなるものを用いた。
【0096】コロ搬送型のガラスコンベア(図19)で
は、対向して配置された搬送コロ433の上にガラス基
板432を載せた。複数個の搬送コロ433は、搬送O
リング434によって同じ回転数で同一方向に回転させ
た。これにより、ガラス基板432を所定の速度で搬送
させた。また、移動中のガラス基板432はストッパピ
ン435に接触することにより搬送を停止させた。
【0097】アーム搬送型のガラスコンベア(図20)
では、対向して配置された搬送アーム439の先端に設
けた基板支持部438の上にガラス基板432を載せ
た。搬送アーム439を移動させることにより、ガラス
基板432を所定の速度で搬送させた。
【0098】上述した基体搬送手段(コロ搬送型および
アーム搬送型のガラスコンベア)を用いた場合、基体が
帯電しても、基体と接触する部材[搬送コロ433、ス
トッパピン435、基板支持部438]が本発明の構成
を有するため、基体と接触する部材を介して電荷が基体
から抜けないため、基体の電位バランスが保たれ、静電
気不良にはいたらないことが分かった。
【0099】以上の実施例から、本発明に係る基体支持
部材の技術を用いた場合、基体が帯電しても除電処理す
る必要がないことが明らかとなった。したがって、従来
使用していた除電装置のメンテナンス管理が不要とな
り、かつ除電装置の設備費を削減することが可能となっ
た。また、除電処理がいらないため、製造工程の設計に
自由度が得られた。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
除電工程が不要で、基体上に保護用の非線形素子等を設
けることなく、かつ、基体上に局部的な電位分布が発生
しない基体支持部材、及び、これを用いた半導体装置又
は液晶表示装置の製造装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る基体支持部材が、TF
T−LCDセルの配設された基体を保持する状態を示し
た模式的な断面図である。
【図2】本発明の実施例1に係るTFT−LCD製作プ
ロセスを示したフローチャートである。
【図3】本発明の実施例2に係る試料上への負電荷を降
らせる状態を示した模式的な断面図である。
【図4】本発明の実施例2に係る絶縁性被膜の容量と帯
電電位との関係を示したグラフである。
【図5】本発明の実施例3に係る絶縁性被膜の誘電緩和
時間と静電気不良の発生率との関係を示したグラフであ
る。
【図6】基体支持部材が基体に液晶を注入する際に用い
る注入キャリア及び注入ボートの場合を示す概略図であ
る。
【図7】注入キャリアの斜視図である。
【図8】注入キャリアの正面図(a)、側面図(b)及
び平面図(c)である。
【図9】注入ボートの斜視図である。
【図10】注入ボートの正面図(a)、側面図(b)及
び平面図(c)である。
【図11】液晶注入装置の模式的な断面図である。
【図12】図11における注入用キャリア400と注入
用ボート405との接触部を示した概念図である。
【図13】基体支持部材が基体の洗浄用キャリアの場合
を示す斜視図である。
【図14】移動状態にある洗浄用キャリアを示す正面図
である。
【図15】洗浄状態にある洗浄用キャリアを示す模式的
な断面図である。
【図16】基体支持部材が基体を載置するステージの位
置決め用のピン及びガイドであり、ステージが基体に偏
光板を貼りつける貼合せ装置のステージの場合を示す平
面図である。(a)と(b)は、基体401を位置決め
ピン421でガイド422に押しつける前後の状態を示
す。
【図17】偏光板の貼合せ工程を示す模式図である。
(a)は偏光板を貼合せる前の状態、(b)は偏光板を
貼合せた後の状態、(c)は基体401の裏面をリフタ
ピン441で持ち上げた状態、(d)は基体搬送アーム
の上に基体401を載せて、基体401を移動する状態
を示す。
【図18】LCDの製造システムの一例を示す概略図で
ある。
【図19】コロ搬送型のガラスコンベアの概略を示す斜
視図(a)、正面図(b)である。
【図20】アーム搬送型のガラスコンベアの概略を示す
斜視図(a)、正面図(b)である。
【符号の説明】
100 基体(TFT−LCDセル)、 101 ガラス基板、 102 TFTアレイを結ぶ金属配線すなわち信号線又
は走査線、 103 配向膜、 104 液晶、 105 シール層、 106 カラーフィルター基板、 107 信号線又は走査線102の端部、 110 基体支持部材、 111 絶縁性の被膜、 112 導電性母材、 301 DCタイプイオナイザー、 302 負電荷、 310 試料、 311 膜厚の異なるPFA膜、 312 導電性母材、 313 平行平板プレート、 401 TFT−LCDセル、 402 注入用キャリアのシャフトA(コーティン
グ)、 403 注入用キャリアのシャフトB、 404 注入口、 405 注入用ボート、 406 注入装置内のステージ、 407 液晶、 408 注入用キャリアの握手部(SUS製)、 409 キャリアガイド溝、 410 注入装置内のキャリア保持治具、 411 固定ネジ、 412 注入用ボートのガイドピン、 413 注入用ボートのガイド溝、 414 液晶洗浄用キャリアのシャフト、 415 液晶洗浄用キャリアの握手部、 416 純水もしくは洗浄液、 417 液晶洗浄槽、 418 キャリアの支持ステージ、 419 キャリアの搬送アーム、 420 液晶洗浄用のキャリア、 421 位置決めピン(固定)、 422 位置決めガイド、 423 偏光板貼り機のステージ、 424 位置決めピン(可動)、 425 可動位置決めピンの駆動シャフト、 426 可動位置決めピン用溝、 427 可動位置決めピン用アーム、 428 貼り用ゴムローラ、 429 偏光板の保持部、 430 偏光板、 431 偏光板の吸引ゴム、 432 ガラス基板、 433 搬送コロ、 434 搬送Oリング、 435 ストッパピン、 436 シリンダ、 437 ストッパピンの固定ボルト、 438 基板支持部、 440 ステージ、 441 リフタピン、 442 セル搬送アーム、 443 真空室、 444 チャンバ、 445 大気開放バルブ、 446 扉、 447 ゲートバルブ、 448 ステージ昇降シリンダ、 449 真空ポンプ、 450 グレーティング、 501、519 カセットコンベア、 502、520 カセットローダ/アンローダ、 503、518 カセットコンベア、 504 ラビング装置、 505 クリーナ、 506 ガラスコンベア、 507 スクリーン印刷機、 508 ガラス整列装置、 509 乾燥炉、 510 バッファ、 511 スペーサ散布装置、 512 検査コンベア、 513 貼合せ用接着剤塗布装置、 514 ガラス回転装置、 515 ガラス反転装置、 516 ガラス貼合せ自動位置決め装置、 517 貼合せ装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高村 章三 宮城県仙台市泉区明通三丁目31番地 株式 会社フロンテック内 (72)発明者 大見 忠弘 宮城県仙台市青葉区米ヶ袋2の1の17の 301

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子素子又は電気回路が配設された基体
    を保持する導電性の母材に、少なくとも前記基体と接触
    又は近接する前記母材の表面を絶縁性の被膜によって被
    覆してあることを特徴とする基体支持部材。
  2. 【請求項2】 前記被膜の静電容量が2pF/cm2
    上であることを特徴とする請求項1に記載の基体支持部
    材。
  3. 【請求項3】 前記被膜の誘電緩和時間が1μsec以
    上であることを特徴とする請求項1に記載の基体支持部
    材。
  4. 【請求項4】 前記絶縁性の被膜が、テトラフルオロエ
    チレン・パーフルオロアルキルビニールエーテル共重合
    体、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチ
    レン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフル
    オロエチレン・エチレン共重合体、三フッ化・塩化ポリ
    エチレン樹脂、ポリフェニレンスルフィド、アルマイ
    ト、酸化クロム、アルミニウムマグネシウム合金フッ化
    膜、石英またはアルミナイトライドのいずれかで形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の基体支持部
    材。
  5. 【請求項5】 前記母材の電気伝導度が10Ω-1cm-1
    以上であることを特徴とする請求項1に記載の基体支持
    部材。
  6. 【請求項6】 前記母材がステンレス、アルミニウムま
    たは銅のいずれかによって形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の基体支持部材。
  7. 【請求項7】 前記基体が液晶表示装置用のセルであ
    り、前記基体支持部材が前記セル中に液晶を注入する際
    に前記セルを保持する注入キャリアであることを特徴と
    する請求項1に記載の基体支持部材。
  8. 【請求項8】 前記基体が液晶表示装置用のセルであ
    り、前記基体支持部材が前記セル中に液晶を注入する際
    に前記液晶を貯める注入ボートであることを特徴とする
    請求項1に記載の基体支持部材。
  9. 【請求項9】 前記基体支持部材が前記基体を洗浄する
    際に前記基体を保持する洗浄用キャリアであることを特
    徴とする請求項1に記載の基体支持部材。
  10. 【請求項10】 前記基体支持部材が前記基体を載置す
    るステージに設けられた前記基体の位置決め用のピン又
    は/及びガイドであることを特徴とする請求項1に記載
    の基体支持部材。
  11. 【請求項11】 前記ステージが前記基体に偏光板を貼
    りつける貼合せ装置のステージであることを特徴とする
    請求項10に記載の基体支持部材。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載された基体支持部材を
    具備している基体搬送手段を有することを特徴とする半
    導体装置又は液晶表示装置の製造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002083861A (ja) * 2000-09-06 2002-03-22 Taiheiyo Cement Corp 真空処理装置用部材および静電チャック
WO2022192012A1 (en) * 2021-03-08 2022-09-15 Lam Research Corporation Polymeric coating for semiconductor processing chamber components

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