JPH0919905A - 長尺部材の粘着テープ貼り装置 - Google Patents

長尺部材の粘着テープ貼り装置

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JPH0919905A
JPH0919905A JP16961895A JP16961895A JPH0919905A JP H0919905 A JPH0919905 A JP H0919905A JP 16961895 A JP16961895 A JP 16961895A JP 16961895 A JP16961895 A JP 16961895A JP H0919905 A JPH0919905 A JP H0919905A
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JP16961895A
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Hitoshi Hojo
同 北條
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長尺部材に粘着テープを容易、かつ、効率よ
く貼り付けることができるようになる長尺部材の粘着テ
ープ貼り装置を提供する。 【構成】 長尺部材の粘着テープ貼り装置10は、幅木
1の裏面1Dに粘着テープ2を貼りつけるもので、基台
11を備えている。基台11に、走行体20が基台11
の長手方向に走行可能に設け、この走行体20に、粘着
テープ2を保持する粘着テープ保持具26と、保持具2
6から繰り出される粘着テープ2を幅木1の裏面1Dに
押圧するローラ体32A,32Bを取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺部材の粘着テープ
貼り装置に係り、例えば幅木に両面粘着テープを貼り付
ける際等に利用できる。
【0002】
【背景技術】従来、壁と床との収まりのために幅木等の
長尺部材が使用されている。このような長尺部材の取り
付けは、接着剤を塗布した幅木の裏面を壁に押し当て、
接着剤が硬化するまで押さえ木等からなる仮止め治具で
仮止めしておき、接着剤が硬化した後、仮止め治具を取
り外していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような幅木の取
り付けでは、仮止め治具が必要となり、その用意や管理
が大変であり、また、仮止め治具による仮止め作業や仮
止め治具の取り外し作業等も大変である。このため、仮
止め治具を使用せずに幅木を仮止めできれば上記問題は
解決できる。そこで、幅木の裏面に粘着テープを貼り付
け、この粘着テープによって仮止めすることが考えられ
る。この場合、粘着テープを幅木に貼り付ける作業が大
変であるため、いかに効率よく貼り付けるかが問題とな
る。
【0004】本発明の目的は、長尺部材に粘着テープを
容易、かつ、効率よく貼り付けることができるようにな
る長尺部材の粘着テープ貼り装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る長尺部材の
粘着テープ貼り装置は、長尺部材を水平に載置する基台
と、この基台に設けられるとともに基台上を基台の長手
方向に走行する走行体と、この走行体に取り付けられる
とともに、粘着テープを上下方向に繰り出し自在に保持
する粘着テープ保持具と、走行体に上下方向揺動可能か
つ回動可能に取り付けられ、粘着テープ保持具から繰り
出される粘着テープを長尺部材の上面に押圧するローラ
体と、走行体を走行させる駆動手段とを備えて構成され
ていることを特徴とするものである。
【0006】この長尺部材の粘着テープ貼り装置におい
て、走行体に、基台の幅方向両側面に設けられ上方に突
出した一対のブラケットを備えさせ、粘着テープ保持具
を、一対のブラケット間に架けわたされた軸部材に、幅
方向に間隔をあけて複数個設けてもよい。この場合、各
粘着テープ保持具間の間隔を調整可能としてもよく、ま
た、各粘着テープ保持具には、走行体の走行方向前後
に、それぞれ粘着テープを保持させてもよい。
【0007】本発明において、ローラ体を、走行体のブ
ラケット間に架けわたされた連結軸にアーム部材を介し
て取り付けるとともに、ブラケットを挟んで走行方向前
後に配置し、かつ、各アーム部材においてローラ体側先
端間に、走行方向前後のローラ体同士を接近させる方向
に付勢する付勢手段を架けわたしてもよい。
【0008】本発明において、長尺部材は幅木であるこ
とが好ましく、また、粘着テープは両面粘着テープであ
ることが好ましい。
【0009】
【作用】このような本発明では、粘着テープを保持する
粘着テープ保持具を備えた走行体が基台上を走行する
と、粘着テープ保持具体から繰り出された粘着テープが
ローラ体によって長尺部材の上面に押圧されるため、粘
着テープを、長尺部材に容易に、かつ、効率よく貼りつ
けることができる。
【0010】この長尺部材の粘着テープ貼り装置におい
て、粘着テープ保持具を、走行体に架けわたされた軸部
材に間隔をあけて複数個設け、さらに、保持具間の間隔
を調整可能とした場合には、任意の粘着テープ保持具を
使用できるので、幅方向の寸法が異なる各種の長尺部材
に対応でき、利用価値が大きい。また、各粘着テープ保
持具に、走行体の走行方向前後に、それぞれ粘着テープ
を保持させた場合には、走行方向に応じて前後いずれか
の保持具から繰り出される粘着テープを使用できるの
で、走行体の往復時に粘着テープを貼ることができ、作
業の効率化が図れる。
【0011】本発明において、ローラ体を走行方向前後
に配置し、これらのローラ体は、弾性部材によってロー
ラ体同士を接近させる方向に付勢されている場合には、
ローラ体同士の接近方向への力が長尺部材の表面を下方
に押す力となるため、粘着テープを確実に押圧し、か
つ、走行体は安定した走行となる。また、長尺部材が幅
木である場合には、幅木を容易に仮止めできる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1〜4には、本実施例の長尺部材の粘着テ
ープ貼り装置(以下、単に装置という)10が示され、
図5,6には、この装置10によって粘着テープである
両面粘着テープ2が貼りつけられた長尺部材としての幅
木1が示されている。
【0013】まず、図5,6に基づいて幅木1を説明す
る。幅木1は、表面1Aおよび上下面1B,1Cに化粧
部材が被せられた化粧幅木でもよく、また、化粧部材が
被せられていない幅木でもよい。
【0014】幅木1の裏面1Dには両面粘着テープ2が
貼りつけられている。この両面粘着テープ2は表裏両面
に粘着剤が塗布されたものであり、本実施例では、幅木
1の幅方向両側に幅木1の全長にわたって貼りつけられ
ている。両面粘着テープ2の表面には離型シート3が被
せられ、この離型シート3は両面粘着テープ2の表面か
ら剥離可能となっている。
【0015】幅木1における幅方向両側の両面粘着テー
プ2の間は、接着剤塗布面4とされ、この接着剤塗布面
4には、図6に示すように、現場において、幅木1を壁
6に取り付ける際、両面粘着テープ2の表面から離型シ
ート3を剥がした後、接着剤5が塗布されるようになっ
ている。この後、幅木1を壁6の所定位置に当てがって
押し付ける。これにより、幅木1は壁6に両面粘着テー
プ2によって仮取り付けされる。仮取り付け後、接着剤
5が硬化する結果、接着剤5によって幅木1はそのまま
大きな強度で壁6に取り付けられることになる。
【0016】図1〜4に示すように、前記装置10は、
以上のような幅木1の裏面1D、かつ、両側に両面粘着
テープ2を貼りつけるためのものであり、例えば溝型鋼
で横長に枠組み形成した基台11を備え、この基台11
は脚部13によって所定高さに形成されている。基台1
1の上部かつ内部には、全面にわたる板状の載置部材1
4が設けられ、この載置部材14の上面に、幅木1がそ
の裏面1Dを上にして取り付け、取り外し可能に載置さ
れるようになっている。また、幅木1の一方側の側面に
は、複数の押さえ板15が設けられ、これにより、幅木
1の幅方向の位置決めが行われている。
【0017】ここで、幅木1は、各種の間取りのプラン
に対応させるため、その幅寸法および長さ寸法が異なる
各種あり、これら各種の幅木を載置できるように、前記
載置部材14の幅寸法および長さ寸法が決められてい
る。従って、基台11の大きさも各種の幅木を取り付け
ることができる充分な大きさとなっている。
【0018】基台11には、その上を基台11の長手方
向(走行方向)に走行する走行体20が設けられてい
る。この走行体20は、基台11の幅方向両側面に設け
られた逆T字状の一対のブラケット21を備え、これら
のブラケット21は、後で述べるように、軸部材24、
連結軸29等をブラケット21間に架けわたすことによ
り、結合されている。このようなブラケット21の垂直
部11Aは基台11の上方に突出している。
【0019】また、各ブラケット21の水平部21Bに
おいて、走行体20の走行方向前後には、それぞれ走行
用の車輪22が取り付けられている。これらの車輪22
は、例えば硬質ゴム製とされ、基台11を構成する溝型
鋼の下フランジ部の内側面上を転動するようになってい
る。そして、このような各ブラケット21の側面には、
上記溝型鋼の上フランジ部の端面と当接し、かつ、この
端面に沿って水平移動するガイドローラ23が設けられ
ている。従って、これらのガイドローラ23で走行体2
0の幅方向のがたつきが防止されている。
【0020】一対のブラケット21の間かつ上部には、
一本の軸部材24が架けわたされている。この軸部材2
4の内部には、軸線方向に雌ねじ24Aが切られてお
り、この雌ねじ24Aと、前記垂直部11Aの外側から
差し込んだボルト25とが螺合可能となっている。従っ
て、ボルト25を取り外すことにより、軸部材24を容
易に取り外せるようになっている。
【0021】軸部材24には、図4に詳細を示すよう
に、その長手方向(基台の幅方向)に間隔をあけて複数
(実施例では5個)の粘着テープ保持具26が取り付け
られている。この保持具26は、2枚の細長の板部材2
7を、幅方向を上下として、かつ、互いに横方向に所定
間隔をあけて図示しない連結棒等で結合され、この保持
具26内に両面粘着テープ2が収容されるようになって
いる。そして、板部材27の長手方向中心部に軸部材2
4が挿通されている。
【0022】これらの板部材27において、走行体20
の走行方向の前後には、前側の保持部38Aと、後側の
保持部38Bとが形成されており、各保持部38A,3
8Bには、板部材27の上側から幅方向ほぼ中心まで到
達する縦長の溝27Aがそれぞれ明けられている。そし
て、これらの溝27A間に両面粘着テープ2の芯2Aが
架けわたされ、これにより、両面粘着テープ2が保持具
26に取り付け、取り外し自在に取り付けられるように
なっている。
【0023】図2に示すように、両面粘着テープ2は粘
着部が幅木1に密着し、このとき、離型シート3が幅木
1の上面に配置されるようになっている。そして、矢印
Aで示す方向に走行する際には、後側の保持部38Bに
保持された両面粘着テープ2が使用され、図3に示すよ
うに、走行体20の戻りの走行(矢印B方向)時には、
前側の保持部38Aに保持された両面粘着テープ2が使
用されるようになっている。
【0024】図4に示すように、このような各粘着テー
プ保持具26間には、それぞれスペーサ28B〜28E
が介在され、また、両端側の保持具26A,26Eと板
部材27との間には、それぞれスペーサ28A,28F
が介在されている。これらのスペーサ28A〜28F
は、ボルト25を取り外し、軸部材24をブラケット2
1から外し、さらに、各保持具26を軸部材24から取
り外すことにより、長さ寸法の異なるスペーサと交換す
ることができ、各保持具26の位置を調整することがで
きる。従って、各種の幅寸法を有する幅木1等に対応で
きるとともに、幅木1に任意の本数の両面粘着テープ2
を貼ることもでき、また、両面粘着テープ2の間隔を自
在に変えることもできるようになっている。
【0025】一対のブラケット21の間かつ下部には、
水平方向に平行な2本の連結軸29,29が架けわたさ
れ、これらの連結軸29,29の両端側には、細長の板
部材で形成された一対のアーム30,30が二組取り付
けられている。アーム30,30の一端は、ブラケット
21にボルト19で固定されるとともに、他端はブラケ
ット21の外方に延出している。
【0026】このようなアーム30,30の他端には、
図2,3に示すように、それぞれ連結軸29と平行なロ
ーラ軸を介してローラ体32A,32Bが水平に架けわ
たされている。各アーム30において連結軸29の軸芯
とローラ体32A,32Bの軸芯とのを結ぶ延長線上の
他端には、ピン33,33がそれぞれ取り付けられ、こ
れらのピン33,33間には、各アーム30の他端側、
言い換えればローラ体32A,32B同士を常に接近さ
せる方向に付勢する付勢手段としての圧縮コイルばね3
4が架けわたされている。
【0027】従って、図2,3に実線で示すように、ロ
ーラ体32A,32の軸芯の高さ位置が、連結軸29,
29の軸芯の高さ位置より低い位置にあるとき、ローラ
体32A,32同士が接近する方向に付勢される結果、
ローラ体32A,32には、幅木1を下方に押圧する押
圧力Fが生じ、これにより、テープ2が幅木1に容易
に、かつ、確実に貼りつけられる。また、アーム30,
30の他端を、圧縮コイルばね34の付勢力に抗して連
結軸29,29の軸芯に対して揺動させ、図2,3に仮
想線で示すように、連結軸29,29の軸芯の高さより
も高い位置に配置させたとき、ローラ体32A,32B
はその状態を維持でき、これにより、保持具26に保持
された両面粘着テープ2から繰り出されるテープ2の先
端をローラ体32A,32Bの下に潜らせやすくなって
いる。
【0028】図1に示すように、基台11の長手方向一
端側には、駆動手段40を構成するモータ41が設けら
れている。また、基台11の下部にはその長手方向に沿
って延出するねじ軸42が設けられ、このねじ軸42に
は、例えばねじ軸42側に取り付けたスプロケット43
と、モータ41側のスプロケット44とに巻回されたチ
ェーン45によって、モータ41の回転力が伝達される
ようになっている。一方、走行体20の下部には、ねじ
軸42と螺合するナット部材46が設けられている。従
って、ねじ軸42の回転がナット部材46に伝わること
により、走行体20がねじ軸42に沿って走行すること
になる。なお、ねじ軸42を基台11の幅方向両側の下
部に2本設け、これらの2本をスプロケット、チェーン
等で連結し、走行体20を2本のねじ軸を介して走行さ
せてもよい。
【0029】次に、本実施例の作用を説明する。まず、
基台11の長手方向一端に走行体20を待機させ、走行
体20のローラ体32A,32Bを上側に上げておく。
次いで、基台11の幅木載置部14に所定の幅木1を配
置するとともに、この幅木1の幅寸法に対応する粘着テ
ープ保持具26を選択し、その保持具26の後側の保持
部38Bから、両面粘着テープ2の先端を引出し、その
端部をテープガイド35のガイド溝を経由させ、幅木1
の上面、かつ、一端部に貼りつける。
【0030】この後、ローラ体32A,32Bを連結軸
29,29の軸芯の高さよりも低い位置に降ろし、これ
らのローラ体32A,32Bで幅木1を押圧するととも
に、後側のローラ体32Bで両面粘着テープ2を押圧す
る。次に、モータ41を駆動させてねじ軸42を回転さ
せることにより走行体20を前進させる。これにより、
幅木1の幅方向両端に連続して両面粘着テープ2が貼り
つけられていく。
【0031】走行体20が所定位置まで走行し、幅木1
の長手方向最終端まで両面両面粘着テープ2が貼りつけ
られたら、モータ41の駆動を停止して作業完了済みの
幅木1を基台11から取り外す。
【0032】引き続き、次の幅木に両面両面粘着テープ
2を貼り付ける場合には、走行体20の戻りの走行を利
用するため、走行体20を前回作業完了済みの位置に待
機させておき、次の幅木を幅木載置部14に配置する。
そして、今度は前側の保持部38Aに保持されている両
面両面粘着テープ2を使用して、前側のローラ体32A
で両面粘着テープ2を押圧し、モータ41を逆回転させ
て当該幅木の上面に、両面両面粘着テープ2を貼りつけ
て行く。
【0033】以後、このような作業を繰り返すことによ
り、順次、幅木上面に両面両面粘着テープ2を貼りつけ
る。そして、両面両面粘着テープ2を貼り終えた幅木
は、適宜現場に輸送され、前述したように、現場におい
て離型シート3を剥がした後、幅木の幅方向両側の両面
両面粘着テープ2の間に接着剤5を塗布し、その幅木を
所定の壁6に取り付ける。
【0034】前述のような本実施例によれば次のような
効果がある。 基台11上に載置された幅木1に、粘着テープ保持具
26の保持部38A等に保持された両面両面粘着テープ
2の先端を引出して貼りつけ、ローラ体32Aまたは3
2Bでに押圧して走行体20を走行させれば、幅木1の
上面に両面両面粘着テープ2が連続して貼りつけられる
ので、両面両面粘着テープ2を容易に、かつ、効率よく
貼りつけることができる。
【0035】粘着テープ保持具26は、基台11の幅
方向に所定間隔をあけて複数配置されており、任意の保
持具26を選択しその中に保持されている両面両面粘着
テープ2を使用することができるので、幅木載置部14
に配置される幅寸法等の異なる各種の幅木に対応できる
とともに、幅木に任意の本数の両面両面粘着テープ2を
貼ることもできる。また、各保持具26間の間隔も調整
できるので、対応範囲がさらに広がる。
【0036】ローラ体32A,32Bは、走行体20
の走行方向前後に配置され、かつ、ばね34により、互
いに接近する方向に付勢されている結果、ローラ体32
A,32Bが連結軸29の軸芯の高さ位置より低い位置
にあるとき、ローラ体32A,32Bに幅木1を押圧す
る力Fが発生するのて、幅木1をバランスよく押圧しな
がら走行でき、かつ、両面両面粘着テープ2を確実に貼
りつけることができる。
【0037】また、ローラ体32A,32Bの軸芯の
高さ位置が、連結軸29,29の軸芯の高さよりも高い
位置にあるとき、ばね34の付勢力によりローラ体32
A,32Bはその状態を維持できる。そのため、保持具
26から繰り出される両面両面粘着テープ2の先端をロ
ーラ体32A,32Bの下に潜らせやすく、両面両面粘
着テープ2の幅木1への初期の作業が容易であるととも
に、幅木1の取り付け、取り外し作業が容易となる。
【0038】各粘着テープ保持具26には、前側の保
持部38A、後側の保持部38Bの2つのテープ保持部
が設けられており、走行体20の走行方向に応じていず
れかの保持部に保持された両面両面粘着テープ2を使い
分けできるので、効率がよい。
【0039】なお、本発明は前述の実施例に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる範囲であれば
次に示すような変形例を含むものである。例えば、前記
実施例で、ローラ体32A,32Bを、走行体20の走
行方向前後に設けたが、これに限らず、ローラ体は1本
でもよい。本発明では、要するに、粘着テープ保持具2
6から繰り出される両面両面粘着テープ2を、幅木1の
上面に押圧しながら回動できるものであればよい。
【0040】また、前記実施例で、粘着テープ保持具2
6を、幅方向に所定間隔あけて5個設けたが、粘着テー
プ保持具26の数は5個でなくてもよく、例えば基台1
1の幅方向両側に2個設け、この間隔を、保持具26間
および各保持具26とブラケット21との間に介在させ
るスペーサで調整するようにしてもよい。このようにし
ても、幅木1の幅方向両側に両面粘着テープ2を貼りつ
ける場合には、各種の幅寸法の幅木に対応できる。
【0041】さらに、前記実施例で、駆動手段としてモ
ータ41,ねじ軸42,ナット部材46等によるものが
使用されているが、これに限らず、例えば、基台11の
長手方向両端にスプロケットを設け、これらのスプロケ
ット間にチェーンを巻回するとともに、チェーンと走行
体20とを接続させ、さらに一端部のスプロケットをモ
ータ側に接続させ、このモータの駆動によりチェーン等
を介して走行体20を走行させるようにしてもよい。あ
るいは、基台11の長手方向両端にベルト車を配置する
とともに、これらのベルト車間にタイミングベルトを巻
掛けし、タイミングベルトと走行体20とを接続させ、
モータの駆動によるベルト車の回転等を介して、走行体
20を走行させる駆動手段でもよい。本発明では、要す
るに、走行体20を走行させるものであればよい。
【0042】また、前記実施例で、長尺部材として幅木
1を使用しているが、長尺部材はこれに限らず、例え
ば、回り縁、窓枠、配線用モール等も使用可能である。
【0043】また、前記実施例で、ローラ体32A,3
2Bを付勢する付勢手段として、圧縮コイルばね34を
使用しているが、これに限らず、例えば、充分な弾性力
を有するゴム等を付勢手段として使用してもよい。
【0044】さらに、前記実施例で、走行体20の矢印
A方向への走行時には、後側の保持部38Bに保持され
た両面粘着テープ2を使用し、矢印B方向への走行時に
は、前側の保持部38Aに保持された両面粘着テープ2
を使用しているが、これらは逆でもよい。すなわち、走
行方向前側のローラ体32A、またはローラ体32Bが
両面粘着テープ2を押圧しながら回動できれば、矢印A
方向への走行時に前側の保持部38Aに保持された両面
粘着テープ2、矢印B方向への走行時に後側の保持部3
8Bに保持された両面粘着テープ2をそれぞれ使用して
もよい。
【0045】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の長尺部
材の粘着テープ貼り装置によれば、粘着テープを保持す
る粘着テープ保持具を備えた走行体が基台上を走行する
と、粘着テープ保持具体から繰り出された粘着テープ
が、ローラ体によって長尺部材の上面に押圧されるた
め、粘着テープを、長尺部材に容易に、かつ、効率よく
貼りつけることができる。
【0046】また、粘着テープ保持具が、基台の幅方向
に間隔をあけて複数個設けられ、任意の粘着テープ保持
具内の粘着テープを使用できるので、幅方向の寸法が異
なる各種の長尺部材に対応できるとともに、幅木に任意
の本数の粘着テープを貼りつけることもでき、利用価値
が大きい。
【0047】さらに、ローラ体を走行体の走行方向前後
に配置し、かつ、これらのローラ体は、付勢手段によっ
てローラ体同士を接近させる方向に付勢されているの
で、ローラ体が長尺部材の上面に位置しているとき、ロ
ーラ体には、長尺部材の表面を下方に押す力が発生する
ため、粘着テープを確実に押圧できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る長尺部材の粘着テープ
貼り装置を示す全体斜視図である。
【図2】本実施例の要部を示す側面図である。
【図3】本実施例の要部を示す側面図である。
【図4】本実施例の要部を示す一部断面図である。
【図5】本実施例の長尺部材の粘着テープ貼り装置に使
用される幅木を示す斜視図である。
【図6】図5の幅木の使用例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 幅木 2 両面粘着テープ 3 離型シート 10 長尺部材の粘着テープ貼り装置 11 基台 20 走行体 21 一対のブラケット 24 軸部材 26 粘着テープ保持具 29 連結軸 30 アーム 32A,32B ローラ体 34 付勢手段である圧縮コイルばね 40 駆動手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺部材を水平に載置する基台と、この
    基台に設けられるとともに基台上を基台の長手方向に走
    行する走行体と、この走行体に取り付けられるととも
    に、前記粘着テープを上下方向に繰り出し自在に保持す
    る粘着テープ保持具と、前記走行体に上下方向揺動可能
    かつ回動可能に取り付けられ、前記粘着テープ保持具か
    ら繰り出される前記粘着テープを前記長尺部材の上面に
    押圧するローラ体と、前記走行体を走行させる駆動手段
    とを備えて構成されていることを特徴とする長尺部材の
    粘着テープ貼り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の長尺部材の粘着テープ
    貼り装置において、前記走行体は、前記基台の幅方向両
    側面に設けられ上方に突出した一対のブラケットを備
    え、前記粘着テープ保持具は、前記一対のブラケット間
    に架けわたされた軸部材に、前記幅方向に間隔をあけて
    複数個設けられていることを特徴とする長尺部材の粘着
    テープ貼り装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の長尺部材の粘
    着テープ貼り装置において、前記各粘着テープ保持具間
    の間隔は調整可能となっていることを特徴とする長尺部
    材の粘着テープ貼り装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の長尺部
    材の粘着テープ貼り装置において、前記各粘着テープ保
    持具には、前記走行体の走行方向前後に、それぞれ前記
    粘着テープが保持されていることを特徴とする長尺部材
    の粘着テープ貼り装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の長尺部
    材の粘着テープ貼り装置において、前記ローラ体は、前
    記走行体の前記ブラケット間に架けわたされた連結軸に
    アーム部材を介して取り付けられるとともに、前記ブラ
    ケットを挟んで前記走行方向前後に配置され、かつ、各
    アーム部材において前記ローラ体側先端間には、前記走
    行方向前後のローラ体同士を接近させる方向に付勢する
    付勢手段が架けわたされていることを特徴とする長尺部
    材の粘着テープ貼り装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の長尺部
    材の粘着テープ貼り装置において、前記長尺部材は幅木
    であることを特徴とする長尺部材の粘着テープ貼り装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の長尺部
    材の粘着テープ貼り装置において、前記粘着テープは両
    面粘着テープであることを特徴とする長尺部材の粘着テ
    ープ貼り装置。
JP16961895A 1995-07-05 1995-07-05 長尺部材の粘着テープ貼り装置 Withdrawn JPH0919905A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001288419A (ja) * 2000-04-07 2001-10-16 Kibi:Kk 自動接着テープ返し止装置
JP2016113278A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 富士通株式会社 両面テープの貼付装置、両面テープの貼付方法、及び両面テープの貼付プログラム
CN108381693A (zh) * 2018-03-13 2018-08-10 和县薛氏木制品制造有限公司 一种胶合板预压补胶装置
CN112278981A (zh) * 2020-10-19 2021-01-29 惠州创豪自动化设备有限公司 一种双面胶裁切贴合机

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