JPH09198481A - 電子タグ - Google Patents
電子タグInfo
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- JPH09198481A JPH09198481A JP8005845A JP584596A JPH09198481A JP H09198481 A JPH09198481 A JP H09198481A JP 8005845 A JP8005845 A JP 8005845A JP 584596 A JP584596 A JP 584596A JP H09198481 A JPH09198481 A JP H09198481A
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- JP
- Japan
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- electronic tag
- antenna
- conductive
- conductive portion
- electrically conductive
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電子タグは個々の物品に装着される都合上、
小型・軽量でしかも安価であることが望まれる。しか
し、従来の銅線よりなるコイルアンテナを用いた電子タ
グではその要請を十分満足させることは困難であった。 【解決手段】 電子タグ20の送受信アンテナの各導電
部を導電性ペーストにより形成することで、従来の銅線
よりなるコイルアンテナを用いたものに比べ、応答器の
組み立て作業の工数を低減でき、薄型化及び低価格化を
図ることできる。また、ループ式アンテナを形成する場
合、スパイラル状の第1の導電部52の最内周部53と
最外周部との間の第1の導電部52の上に絶縁樹脂層5
4を設け、さらにその上に、最内周部53とICチップ
50とを接続する第2の導電部55を設ける。これによ
り薄型で低価格なループ式アンテナ搭載型の電子タグを
実現することが可能となる。
小型・軽量でしかも安価であることが望まれる。しか
し、従来の銅線よりなるコイルアンテナを用いた電子タ
グではその要請を十分満足させることは困難であった。 【解決手段】 電子タグ20の送受信アンテナの各導電
部を導電性ペーストにより形成することで、従来の銅線
よりなるコイルアンテナを用いたものに比べ、応答器の
組み立て作業の工数を低減でき、薄型化及び低価格化を
図ることできる。また、ループ式アンテナを形成する場
合、スパイラル状の第1の導電部52の最内周部53と
最外周部との間の第1の導電部52の上に絶縁樹脂層5
4を設け、さらにその上に、最内周部53とICチップ
50とを接続する第2の導電部55を設ける。これによ
り薄型で低価格なループ式アンテナ搭載型の電子タグを
実現することが可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品等に付与され
ているタグ情報を自動識別するためのシステムにおい
て、タグ情報を記憶して物品等に取り付けられる電子タ
グに関する。
ているタグ情報を自動識別するためのシステムにおい
て、タグ情報を記憶して物品等に取り付けられる電子タ
グに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、物品等に付与されているタグ情報
を自動的に読み取って識別するためのシステムとして、
旧来より知られるバーコード方式によるものに代え、よ
り大量の情報を扱え、耐環境性に優れ、しかも遠隔読み
出しが可能なデータキャリアシステムと呼ばれる電子タ
グ識別システムの開発が盛んに行われている。
を自動的に読み取って識別するためのシステムとして、
旧来より知られるバーコード方式によるものに代え、よ
り大量の情報を扱え、耐環境性に優れ、しかも遠隔読み
出しが可能なデータキャリアシステムと呼ばれる電子タ
グ識別システムの開発が盛んに行われている。
【0003】この電子タグ識別システムは、物品等に取
り付けられる電子タグと呼ばれる応答器と、ホスト側に
接続される質問器とで構成され、これら応答器と質問器
との間で、磁気、誘導電磁界、マイクロ波(電波)等の
伝送媒体を介して非接触で交信を行う点を特徴としてい
る。
り付けられる電子タグと呼ばれる応答器と、ホスト側に
接続される質問器とで構成され、これら応答器と質問器
との間で、磁気、誘導電磁界、マイクロ波(電波)等の
伝送媒体を介して非接触で交信を行う点を特徴としてい
る。
【0004】電子タグ識別システムの情報伝送方式には
電磁結合方式、電磁誘導方式、マイクロ波方式、光通信
方式等がある。これらの方式の中で、電磁結合方式、マ
イクロ波方式によるものは、質問器からの伝送信号のエ
ネルギーを応答器の駆動電力として用いることができ
る。このため、電池を駆動源とする場合のように、電池
の寿命が近付いてきたことによる応答能力の劣化や使用
限界に至る心配がないという更なる利点を有している。
電磁結合方式、電磁誘導方式、マイクロ波方式、光通信
方式等がある。これらの方式の中で、電磁結合方式、マ
イクロ波方式によるものは、質問器からの伝送信号のエ
ネルギーを応答器の駆動電力として用いることができ
る。このため、電池を駆動源とする場合のように、電池
の寿命が近付いてきたことによる応答能力の劣化や使用
限界に至る心配がないという更なる利点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電磁誘導方式、マイク
ロ波方式等の電子タグ識別システムの質問器及び応答器
は各々、両者間で信号を送受信するためのアンテナを有
している。このアンテナとしては、通常、樹脂被覆の施
された銅線をコイル状に巻いて構成したコイルアンテナ
が用いられる。しかしながら、かかるコイルアンテナ
は、その製造に工数がかかり、基材への組み込み時の取
り扱いが難しいという難点がある。
ロ波方式等の電子タグ識別システムの質問器及び応答器
は各々、両者間で信号を送受信するためのアンテナを有
している。このアンテナとしては、通常、樹脂被覆の施
された銅線をコイル状に巻いて構成したコイルアンテナ
が用いられる。しかしながら、かかるコイルアンテナ
は、その製造に工数がかかり、基材への組み込み時の取
り扱いが難しいという難点がある。
【0006】また、応答器は個々の物品等に装着される
都合上、小型・軽量でしかも安価であることが望まれ
る。しかし、コイルアンテナを用いる限り、電子タグの
小型・軽量化や低価格化には限界があり、その対策が強
く求められている。
都合上、小型・軽量でしかも安価であることが望まれ
る。しかし、コイルアンテナを用いる限り、電子タグの
小型・軽量化や低価格化には限界があり、その対策が強
く求められている。
【0007】本発明はこのような課題を解決するための
もので、製造が容易なうえ、薄型で低価格な電子タグの
提供を目的としている。
もので、製造が容易なうえ、薄型で低価格な電子タグの
提供を目的としている。
【0008】また、本発明は、製造が容易なうえ、薄型
で低価格なループ式アンテナ搭載型の電子タグの提供を
目的としている。
で低価格なループ式アンテナ搭載型の電子タグの提供を
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電子タグは、上
記した目的を達成するために、タグ情報を記憶する記憶
素子を含む回路部と、外部機器との間で非接触で信号を
送受信するためのアンテナとを有する電子タグにおい
て、アンテナの導電部が導電性ペーストよりなる点を特
徴とする。
記した目的を達成するために、タグ情報を記憶する記憶
素子を含む回路部と、外部機器との間で非接触で信号を
送受信するためのアンテナとを有する電子タグにおい
て、アンテナの導電部が導電性ペーストよりなる点を特
徴とする。
【0010】本発明の電子タグによれば、アンテナ導電
部を導電性ペーストにより形成することで、従来の銅線
よりなるコイルアンテナを用いたものに比べ、組み立て
作業の工数を低減でき、薄型化及び低価格化を実現でき
る。
部を導電性ペーストにより形成することで、従来の銅線
よりなるコイルアンテナを用いたものに比べ、組み立て
作業の工数を低減でき、薄型化及び低価格化を実現でき
る。
【0011】また本発明の電子タグは、導電性ペースト
よりなるアンテナ導電部が、基材上に設けられた第1の
導電部と、少なくとも一部の第1の導電部の上に絶縁層
を介して設けられた第2の導電部とからなる点を特徴と
する。
よりなるアンテナ導電部が、基材上に設けられた第1の
導電部と、少なくとも一部の第1の導電部の上に絶縁層
を介して設けられた第2の導電部とからなる点を特徴と
する。
【0012】また、この電子タグにおいて、第1の導電
部は基材上にスパイラル状に形成され、且つ第2の導電
部の一端はスパイラル状の第1の導電部の最内周側の端
部と接続され、第2の導電部の多端部はスパイラル状の
第1の導電部の最外周側の端部と回路部を通じて接続さ
れている。
部は基材上にスパイラル状に形成され、且つ第2の導電
部の一端はスパイラル状の第1の導電部の最内周側の端
部と接続され、第2の導電部の多端部はスパイラル状の
第1の導電部の最外周側の端部と回路部を通じて接続さ
れている。
【0013】この発明によれば、従来の銅線よりなるル
ープ式のコイルアンテナを用いたものに比べ、組み立て
作業が容易となり、そのうえ薄型で低価格なループ式ア
ンテナ搭載型の電子タグを実現することが可能となる。
ープ式のコイルアンテナを用いたものに比べ、組み立て
作業が容易となり、そのうえ薄型で低価格なループ式ア
ンテナ搭載型の電子タグを実現することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。
て図面に基づいて説明する。
【0015】図1は本発明の第1の実施形態である電子
タグ識別システムの全体的な構成を示す図である。
タグ識別システムの全体的な構成を示す図である。
【0016】同図に示すように、この電子タグ識別シス
テムは質問器10と応答器(以下、電子タグと呼ぶ。)
20から構成される。
テムは質問器10と応答器(以下、電子タグと呼ぶ。)
20から構成される。
【0017】質問器10は、質問器10の全体制御を行
う主制御部11と、ホスト装置とのデータの入出力を制
御するインターフェース部12と、電子タグ20より受
信したタグ情報等を蓄積する読み出し/書き込み可能な
RAM等の記憶部13と、送信情報をパラレル信号から
シリアル信号に変換し、且つ電子タグ20からの受信信
号をシリアル信号からパラレル信号に変換する信号変換
部14と、送信信号を例えばASK(Amplitude Shift
Keying)方式、FSK(Frequency Shift Keying)方式
等で伝送用の信号に変調する変調部15と、受信信号を
復調する復調部16と、送信アンテナ17と、受信アン
テナ18とを備えて構成される。
う主制御部11と、ホスト装置とのデータの入出力を制
御するインターフェース部12と、電子タグ20より受
信したタグ情報等を蓄積する読み出し/書き込み可能な
RAM等の記憶部13と、送信情報をパラレル信号から
シリアル信号に変換し、且つ電子タグ20からの受信信
号をシリアル信号からパラレル信号に変換する信号変換
部14と、送信信号を例えばASK(Amplitude Shift
Keying)方式、FSK(Frequency Shift Keying)方式
等で伝送用の信号に変調する変調部15と、受信信号を
復調する復調部16と、送信アンテナ17と、受信アン
テナ18とを備えて構成される。
【0018】電子タグ20は、この電子タグ20の全体
制御を行う主制御部21と、タグ情報を蓄積するEEP
ROM等の電源バックアップ不要な記憶部22と、送信
情報をパラレル信号からシリアル信号に変換し、且つ質
問器10からの受信信号をシリアル信号からパラレル信
号に変換する信号変換部23と、送信信号をASK方
式、FSK方式等で伝送用の信号に変調する変調部24
と、受信信号を復調する復調部25と、送信アンテナ2
6と、受信アンテナ27とを備えて構成される。次に、
この電子タグ識別システムの基本的な交信手順について
説明する。
制御を行う主制御部21と、タグ情報を蓄積するEEP
ROM等の電源バックアップ不要な記憶部22と、送信
情報をパラレル信号からシリアル信号に変換し、且つ質
問器10からの受信信号をシリアル信号からパラレル信
号に変換する信号変換部23と、送信信号をASK方
式、FSK方式等で伝送用の信号に変調する変調部24
と、受信信号を復調する復調部25と、送信アンテナ2
6と、受信アンテナ27とを備えて構成される。次に、
この電子タグ識別システムの基本的な交信手順について
説明する。
【0019】質問器10は、まず電子タグ20に対する
タグ情報読取りのための質問信号を発信する。電子タグ
20は該質問信号の受信可能な範囲に入るとこれを受信
して、記憶部22に記憶されているタグ情報を応答信号
として発信する。この応答信号を質問器10が受信、解
読して、タグ識別情報としてホスト装置に送る。
タグ情報読取りのための質問信号を発信する。電子タグ
20は該質問信号の受信可能な範囲に入るとこれを受信
して、記憶部22に記憶されているタグ情報を応答信号
として発信する。この応答信号を質問器10が受信、解
読して、タグ識別情報としてホスト装置に送る。
【0020】図2は電子タグ20を示す平面図である。
【0021】同図において、31は基板、32a、32
bは基板31上に導電性ペーストを用いて各々パターン
形成された送信アンテナ及び受信アンテナの導電部であ
る。33は基板31上に送受信アンテナの各導電部32
a、32bと接続をとって実装されたICチップであ
り、図1に示す送受信アンテナ26、27を除く各機能
部がこのICチップ33に内蔵されている。
bは基板31上に導電性ペーストを用いて各々パターン
形成された送信アンテナ及び受信アンテナの導電部であ
る。33は基板31上に送受信アンテナの各導電部32
a、32bと接続をとって実装されたICチップであ
り、図1に示す送受信アンテナ26、27を除く各機能
部がこのICチップ33に内蔵されている。
【0022】このように、本実施形態の電子タグ20の
送受信アンテナの各導電部32a、32bは、従来の銅
線よりなるコイルアンテナに代えて導電性ペーストによ
り形成されている。
送受信アンテナの各導電部32a、32bは、従来の銅
線よりなるコイルアンテナに代えて導電性ペーストによ
り形成されている。
【0023】導電性ペーストにより送受信アンテナの各
導電部32a、32bのパターンをる形成する方法とし
ては、スクリーン印刷、ディスペンス、はけ塗り等が挙
げられる。
導電部32a、32bのパターンをる形成する方法とし
ては、スクリーン印刷、ディスペンス、はけ塗り等が挙
げられる。
【0024】導電性ペーストとしては、例えば、エポキ
シ樹脂と銀粉を主成分とする導電性インク等が特に好適
である。エポキシ樹脂は、ビスフェノールA型エポキシ
樹脂、クレゾール型多官能エポキシ樹脂等を用いること
ができる。硬化剤としては、ジシアンジアミド、フェノ
ール樹脂等を使用できる。エポキシ樹脂、硬化剤はそれ
ぞれ単体で使用しても構わないし、2種類以上を混合し
て使用してもよい。また、必要に応じて、その他の樹脂
と混合して使用してもさしつかえない。また、使用する
導電性フェラーとしては、銀粉に限らず、銅粉、ニッケ
ル粉、銀コート樹脂粉等、導電性を有する粉末であれば
いずれも使用可能である。
シ樹脂と銀粉を主成分とする導電性インク等が特に好適
である。エポキシ樹脂は、ビスフェノールA型エポキシ
樹脂、クレゾール型多官能エポキシ樹脂等を用いること
ができる。硬化剤としては、ジシアンジアミド、フェノ
ール樹脂等を使用できる。エポキシ樹脂、硬化剤はそれ
ぞれ単体で使用しても構わないし、2種類以上を混合し
て使用してもよい。また、必要に応じて、その他の樹脂
と混合して使用してもさしつかえない。また、使用する
導電性フェラーとしては、銀粉に限らず、銅粉、ニッケ
ル粉、銀コート樹脂粉等、導電性を有する粉末であれば
いずれも使用可能である。
【0025】また、基板31の材質としては、ポリミイ
ドフィルム、ポリエステルフィルム、薄物のガラスエポ
キシ積層板等、銀ペーストの印刷・硬化の工程に耐え得
るものであれば、どのような材質でも構わない。また、
基板31の厚みも製造が可能な範囲で自由に選択してよ
い。
ドフィルム、ポリエステルフィルム、薄物のガラスエポ
キシ積層板等、銀ペーストの印刷・硬化の工程に耐え得
るものであれば、どのような材質でも構わない。また、
基板31の厚みも製造が可能な範囲で自由に選択してよ
い。
【0026】かくして、本実施形態の電子タグによれ
ば、送受信アンテナの各導電部を導電性ペーストにより
形成することで、従来の銅線よりなるコイルアンテナを
用いたものに比べ、組み立て作業の工数を低減でき、薄
型化及び低価格化を図ることできる。
ば、送受信アンテナの各導電部を導電性ペーストにより
形成することで、従来の銅線よりなるコイルアンテナを
用いたものに比べ、組み立て作業の工数を低減でき、薄
型化及び低価格化を図ることできる。
【0027】以下に、この第1の実施形態に対応する実
施例を説明する。
施例を説明する。
【0028】導電性ペーストとして、エポキシ樹脂と銀
粉を主成分とする導電性インク(東芝ケミカル社製、商
品番号CT−234)を使用し、基板材として、表面を
荒らしたポリミイドフィルムを使用した。このポリミイ
ドフィルム上に上記導電性インクを、スクリーン印刷に
よって図2に示したようなパターンで塗布し、約120
℃の温度で1時間加熱して硬化させた。その後、電子タ
グ用のICチップを実装し、かくして最大厚が0.5m
mの電子タグを完成させた。
粉を主成分とする導電性インク(東芝ケミカル社製、商
品番号CT−234)を使用し、基板材として、表面を
荒らしたポリミイドフィルムを使用した。このポリミイ
ドフィルム上に上記導電性インクを、スクリーン印刷に
よって図2に示したようなパターンで塗布し、約120
℃の温度で1時間加熱して硬化させた。その後、電子タ
グ用のICチップを実装し、かくして最大厚が0.5m
mの電子タグを完成させた。
【0029】次に、本発明にかかる第2の実施形態とし
て、ループ式のアンテナの導電部を導電性ペーストによ
り形成してなる電子タグについて説明する。
て、ループ式のアンテナの導電部を導電性ペーストによ
り形成してなる電子タグについて説明する。
【0030】図3はこの電子タグの平面図、図4はその
断面図である。これらの図に示すように、基板51上に
は、アンテナの第1の導電部52がスパイラル状に形成
され、その一端は基板51上に実装されたICチップ5
0の端子と接続されている。スパイラル状の第1の導電
部52上における、該第1の導電部52の最内周部53
とICチップ50との間には絶縁樹脂層54が選択的に
被覆されている。そして、この絶縁樹脂層54の上に
は、上記第1の導電部52の最内周部53とICチップ
50とを接続する第2の導電部55が設けられ、以てア
ンテナの両端がICチップ50と接続されてなるループ
式のアンテナが形成されている。
断面図である。これらの図に示すように、基板51上に
は、アンテナの第1の導電部52がスパイラル状に形成
され、その一端は基板51上に実装されたICチップ5
0の端子と接続されている。スパイラル状の第1の導電
部52上における、該第1の導電部52の最内周部53
とICチップ50との間には絶縁樹脂層54が選択的に
被覆されている。そして、この絶縁樹脂層54の上に
は、上記第1の導電部52の最内周部53とICチップ
50とを接続する第2の導電部55が設けられ、以てア
ンテナの両端がICチップ50と接続されてなるループ
式のアンテナが形成されている。
【0031】このような構成とすることで、従来の銅線
よりなるループコイルアンテナを用いたものに比べ、組
み立て作業が容易で、そのうえ薄型で低価格なループ式
アンテナ搭載型の電子タグを実現することが可能とな
る。
よりなるループコイルアンテナを用いたものに比べ、組
み立て作業が容易で、そのうえ薄型で低価格なループ式
アンテナ搭載型の電子タグを実現することが可能とな
る。
【0032】なお、ここで使用される導電性ペーストや
基板の材質については前述した通りであり、第1の実施
形態で挙げたものを同様に用いることができる。また、
絶縁樹脂としては、通常のプリント配線板の製造に用い
られる熱硬化型のソルダーレジスト、エポキシアクリレ
ート系のUV硬化型のソルダーレジスト等を使用でき
る。
基板の材質については前述した通りであり、第1の実施
形態で挙げたものを同様に用いることができる。また、
絶縁樹脂としては、通常のプリント配線板の製造に用い
られる熱硬化型のソルダーレジスト、エポキシアクリレ
ート系のUV硬化型のソルダーレジスト等を使用でき
る。
【0033】さらに、導電性ペーストのパターニング方
法としては、前記と同様、スクリーン印刷、ディスペン
ス、はけ塗り等が挙げられる。また絶縁樹脂のパターニ
ングにも同様の方法を用いることができる。
法としては、前記と同様、スクリーン印刷、ディスペン
ス、はけ塗り等が挙げられる。また絶縁樹脂のパターニ
ングにも同様の方法を用いることができる。
【0034】次に、この第2の実施形態に対応する実施
例を説明する。
例を説明する。
【0035】導電性ペーストとして、エポキシ樹脂と銀
粉を主成分とする導電性インク(東芝ケミカル社製、商
品番号CT−234)を使用し、基板材として、表面を
荒らしたポリミイドフィルムを使用した。このポリミイ
ドフィルム上に、上記導電性インクを用いて、図3及び
図4に示したループ式アンテナの導電部のうちのスパイ
ラル状の第1の導電部52のパターンをスクリーン印刷
によって形成し、約120℃の温度で0.5時間加熱し
て硬化させた。その後、第2の導電部55が形成される
部分に絶縁樹脂をはけ塗りし、約120℃の温度条件で
0.5時間加熱して硬化させ、さらにその絶縁樹脂層の
上に第2の導電部55のパターンをスクリーン印刷して
約120℃の温度で1時間加熱して硬化させた。最後
に、電子タグ用のICチップを実装し、かくして最大厚
が1mmの電子タグを完成させた。
粉を主成分とする導電性インク(東芝ケミカル社製、商
品番号CT−234)を使用し、基板材として、表面を
荒らしたポリミイドフィルムを使用した。このポリミイ
ドフィルム上に、上記導電性インクを用いて、図3及び
図4に示したループ式アンテナの導電部のうちのスパイ
ラル状の第1の導電部52のパターンをスクリーン印刷
によって形成し、約120℃の温度で0.5時間加熱し
て硬化させた。その後、第2の導電部55が形成される
部分に絶縁樹脂をはけ塗りし、約120℃の温度条件で
0.5時間加熱して硬化させ、さらにその絶縁樹脂層の
上に第2の導電部55のパターンをスクリーン印刷して
約120℃の温度で1時間加熱して硬化させた。最後
に、電子タグ用のICチップを実装し、かくして最大厚
が1mmの電子タグを完成させた。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電子タグに
よれば、アンテナ導電部を導電性ペーストにより形成す
ることで、従来の銅線よりなるコイルアンテナを用いた
ものに比べ、組み立て作業の工数を低減でき、薄型化及
び低価格化を実現でき、また、薄型で低価格なループ式
アンテナ搭載型の電子タグを実現することも可能とな
る。
よれば、アンテナ導電部を導電性ペーストにより形成す
ることで、従来の銅線よりなるコイルアンテナを用いた
ものに比べ、組み立て作業の工数を低減でき、薄型化及
び低価格化を実現でき、また、薄型で低価格なループ式
アンテナ搭載型の電子タグを実現することも可能とな
る。
【図1】本発明の第1の実施形態である電子タグ識別シ
ステムの全体的な構成を示す図
ステムの全体的な構成を示す図
【図2】図1の電子タグを示す平面図
【図3】本発明の第2の実施形態である電子タグを示す
平面図
平面図
【図4】図3の電子タグの断面図
10……質問器 20……応答器(電子タグ) 26……送信アンテナ 27……受信アンテナ 31……基板 32a…送信アンテナの導電部 32b…受信アンテナの導電部 33……ICチップ 50……ICチップ 51……基板 52……アンテナの第1の導電部 53……第1の導電部の最内周部 54……絶縁樹脂層 55……アンテナの第2の導電部
Claims (3)
- 【請求項1】 タグ情報を記憶する記憶素子を含む回路
部と、外部機器との間で非接触で信号を送受信するため
のアンテナとを有する電子タグにおいて、 前記アンテナの導電部が導電性ペーストよりなることを
特徴とする電子タグ。 - 【請求項2】 請求項1記載の電子タグにおいて、 前記導電性ペーストよりなるアンテナ導電部が、基材上
に設けられた第1の導電部と、少なくとも一部の前記第
1の導電部の上に絶縁層を介して設けられた第2の導電
部とからなることを特徴とする電子タグ。 - 【請求項3】 請求項2記載の電子タグにおいて、 前記第1の導電部は前記基材上にスパイラル状に形成さ
れ、且つ前記第2の導電部の一端は前記スパイラル状の
第1の導電部の最内周側の端部と接続され、前記第2の
導電部の多端部は前記スパイラル状の第1の導電部の最
外周側の端部と前記回路部を通じて接続されていること
を特徴とする電子タグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8005845A JPH09198481A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 電子タグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8005845A JPH09198481A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 電子タグ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09198481A true JPH09198481A (ja) | 1997-07-31 |
Family
ID=11622358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8005845A Withdrawn JPH09198481A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 電子タグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09198481A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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