JPH09198123A - モータを動力源とする機械の動作状態モニタ装置およびモータを動力源とする機械の異常診断方法 - Google Patents

モータを動力源とする機械の動作状態モニタ装置およびモータを動力源とする機械の異常診断方法

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JPH09198123A
JPH09198123A JP684396A JP684396A JPH09198123A JP H09198123 A JPH09198123 A JP H09198123A JP 684396 A JP684396 A JP 684396A JP 684396 A JP684396 A JP 684396A JP H09198123 A JPH09198123 A JP H09198123A
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一弘 藤田
Masayuki Yoshizawa
正行 吉沢
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浩 後藤
Kazuya Seo
和也 瀬尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータを動力源として用いている機械全体の
異常を検出し、また、異常発生箇所の推定を行う異常診
断方法を提供する。 【解決手段】 回転軸53の一定回転角ごとに、モータ
51の消費電力を測定し、該測定結果が予め決められた
電力範囲から外れた場合に、異常ありと判断し、その時
の回転軸53の回転角からその時動作している動作箇所
を求め、求めた箇所が異常発生箇所と推定することを特
徴とするモータを動力源とする機械の異常診断方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータを動力源と
する機械の状態を診断するために、該機械の動作状態を
モニタする動作状態モニタ装置、および該機械の状態を
診断する異常診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、モータを動力源とする機械に発生
した異常の有無を診断するための方法としては、特開平
6−304800号公報、特開昭63−33398号公
報に開示されているように、振動法、超音波法、応力超
音波法などがあり、それぞれ測定装置が市販されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この様な従来の診断方
法およびそのための測定装置の応用範囲は、定常回転機
械、例えばポンプや吸排気装置のファンなど、または真
空装置や圧力容器、もしくはモータ単体など、比較的高
速回転するような機械の異常を検知するためのものであ
り、この様な機械の診断に適したものである。
【0004】しかしながら、モータの回転運動が往復運
動に変換され、また、間欠動作を行い、さらに、衝撃加
重が加わるといった、負荷、変位、速度、加速度などが
逐次変化する複合動作機械では、振動や変位量の傾向管
理だけでは、機械全体としての異常の有無を検知し、そ
の診断を行うことができなかった。
【0005】そこで本発明の目的は、モータを動力源と
して用いている機械、特に、往復運動する動作部位を有
する複合動作機械全体の異常を検知し、異常発生箇所の
推定を行うために、機械の動作状態をモニタするモニタ
装置を提供し、また、このような機械の異常の有無を検
知して、異常発生箇所を推定するための異常診断方法を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の本発明は、モータを動力源として、少
なくとも該モータによる回転運動を伝達する回転軸と、
該回転軸の回転運動を往復運動に転換する運動方向転換
手段と、該運動方向転換手段に接続されて往復運動する
動作部位と、を有する機械の動作状態をモニタするため
の動作状態モニタ装置であって、前記回転軸の動作量を
測定する回転軸動作量測定手段と、前記モータの消費電
力を測定するモータ消費電力測定手段と、前記動作部位
の動作量を測定する動作部位動作量測定手段と、前記モ
ータ消費電力測定手段が測定した前記モータの消費電力
を記憶するモータ消費電力記憶手段と、前記動作部位動
作量測定手段が測定した動作部位の動作量を記憶する動
作量記憶手段と、前記モータ消費電力測定手段が測定す
る前記モータの消費電力を前記回転軸動作量測定手段が
測定する回転軸動作量の一定間隔ごとに、前記消費電力
記憶手段に記憶させ、かつ前記動作部位動作量測定手段
が測定する動作部位の動作量を前記回転軸動作量測定手
段が測定する回転軸動作量の一定間隔ごとに、前記動作
量記憶手段に記憶させる制御手段と、よりなることを特
徴とする動作状態モニタ装置である。
【0007】また請求項2記載の本発明は、請求項1記
載の動作状態モニタ装置において、前記機械が、プレス
機械用搬送装置であって、前記往復運動する動作部位に
よってワークを保持するものであることを特徴とする動
作状態モニタ装置である。
【0008】また上記目的を達成するための請求項3記
載の本発明は、モータを動力源として、少なくとも該モ
ータによる回転運動を伝達する回転軸と、該回転軸の回
転運動を往復運動に転換する運動方向転換手段と、該運
動方向転換手段に接続されて往復運動する動作部位と、
を有する機械の状態を診断するための異常診断方法であ
って、前記回転軸の動作量を測定し、該測定した回転軸
の動作量の一定間隔ごとに、前記モータの消費電力を測
定し、該測定したモータの消費電力が予め決められた消
費電力範囲から外れた場合に、前記機械に異常があると
判断し、該異常があると判断したときの前記モータ消費
電力が測定された前記回転軸の動作量から、その回転軸
の動作量のときに動作している動作箇所を、予め定めら
れている前記動作部位の動作線図から求め、該求めた動
作箇所に異常があると推定することを特徴とする異常診
断方法である。
【0009】さらに上記目的を達成するための請求項4
記載の本発明は、モータを動力源として、少なくとも該
モータによる回転運動を伝達する回転軸と、該回転軸の
回転運動を往復運動に転換する運動方向転換手段と、該
運動方向転換手段に接続されて往復運動する動作部位
と、を有する機械の状態を診断するための異常診断方法
であって、前記回転軸の動作量を測定し、該測定した回
転軸の動作量の一定間隔ごとに、前記モータの消費電力
と、前記動作部位の動作量とを測定し、該測定したモー
タの消費電力が予め決められた消費電力範囲から外れた
場合に、前記機械に異常があると判断し、該異常がある
と判断したときの前記モータ消費電力が測定された前記
回転軸の動作量から、その回転軸の動作量のときに動作
している動作箇所を、前記測定した動作部位の動作量か
ら求め、該求めた動作箇所に異常があると推定すること
を特徴とする異常診断方法である。
【0010】また請求項5記載の本発明は、請求項3ま
たは請求項4記載の異常診断方法において、前記予め決
められた消費電力範囲が、前記回転軸の1回転を1回の
測定として、前記測定したモータ消費電力を順次記憶
し、該記憶を元に、前記回転軸の動作量ごとに、前記測
定したモータ消費電力の度数分布を求め、該求めた度数
分布から前記消費電力範囲を決定するものであることを
特徴とする異常診断方法である。
【0011】さらに請求項6記載の本発明は、請求項3
〜5のいずれか一つに記載の異常診断方法において、前
記機械が、プレス機械用搬送装置であって、前記往復運
動する動作部位によってワークを保持するものであるこ
とを特徴とする異常診断方法である。
【0012】
【発明の効果】上述のように構成された本発明は、請求
項ごとに以下のような効果を奏する。請求項1記載の本
発明によれば、モータの消費電力を測定して、その測定
結果をモータの回転運動を伝達する回転軸動作量の一定
間隔ごとに記憶し、かつこの回転軸動作量の一定間隔ご
とに動作部位の動作量を記憶することとしたので、回転
軸の動作量を基準として消費電力の変化と動作部位の動
作位置と関係が分かる。したがって、負荷、変位、速
度、加速度などが逐次変化するような複合動作機械であ
っても、例えば機械に何等かの異常が発生してモータの
消費電力が変化したときの動作部位の箇所を推定するこ
とが可能となる。
【0013】請求項2記載の本発明によれば、プレス機
械用搬送装置において、前記請求項1に記載の発明と同
様に、モータの消費電力を測定して、その測定結果を回
転軸動作量の一定間隔ごとに記憶することとしたので、
消費電力が変化した位置とプレス機械用搬送装置の各動
作部位の動作位置との関係がわかり、前記請求項1記載
の発明の効果と同様の効果を奏する。
【0014】請求項3記載の本発明によれば、モータの
消費電力を回転軸の動作量を基準に測定し、測定した消
費電力が予め決められた範囲から外れた場合に異常あり
と判断して、その時の動作部位を回転軸の動作量を基準
に予め決められた動作線図から求め、これを異常箇所と
推定することとしたので、負荷、変位、速度、加速度な
どが逐次変化するような複合動作機械であっても、機械
の故障や不具合など、異常の発生を早期に、しかもその
異常発生箇所の推定まで行うことが可能となり、機械の
保守点検作業の効率化が図れる。
【0015】請求項4記載の本発明によれば、モータの
消費電力と動作部位の動作量とを回転軸の動作量を基準
に測定し、測定した消費電力が予め決められた範囲から
外れた場合に異常ありと判断して、その時の動作部位を
回転軸の動作量を基準にして測定した動作部位の動作量
から求め、これを異常箇所と推定することとしたので、
負荷、変位、速度、加速度などが逐次変化するような複
合動作機械であっても、機械の故障や不具合など、異常
の発生を早期に、しかもその異常発生箇所の推定まで行
うことが可能となり、機械の保守点検作業の効率化が図
れる。
【0016】請求項5記載の本発明は、前記請求項3ま
たは4記載の異常診断方法において、異常の有無を判断
する基準を、測定したモータ消費電力を記憶し、その度
数分布から求めることとしたので、機械の経時変化や、
機械が扱うワークが変更になった場合に、機械にかかる
負荷が変化したために起こるモータの消費電力の変化な
ど、機械の異常とは異なる要因によるモータ消費電力の
変化を異常と判断することがなく、より効率的な異常診
断を行うことができる。
【0017】請求項6記載の本発明によれば、前記請求
項3〜5のいずれか一つに記載の発明をプレス機械用搬
送装置に適用することで、プレス機械用搬送装置のよう
な複合動作機械の異常診断を効率的に行うことができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して、
本発明の実施の形態を説明する。
【0019】図1は、本発明を適用した動作状態モニタ
装置(以下、単にモニタ装置と称する)を説明するため
のブロック図であり、図2は、このモニタ装置によって
その動作状態をモニタし、かつその異常の有無を診断す
るトランスファープレスマシンのワーク搬送機械を示す
斜視図である。なお、同じ機能を有する部材については
同一の符号を付した。
【0020】このモニタ装置は、被モニタ機械のモータ
51の消費電力を測定する電力測定器11(モータ消費
電力測定手段)、回転軸53の回転角度を測定する回転
角度測定器12(回転軸動作量測定手段)、動作部位5
5の動作量を測定する動作量センサ13(動作部位動作
量測定手段)、電力測定器11、回転角度測定器12お
よび動作量センサ13から信号を受けて、モータ51の
消費電力と動作部位55の動作量を回転軸53の回転角
度を基準に記憶装置15(モータ消費電力記憶手段およ
び動作量記憶手段)に記憶させ、かつ統計処理などを行
うモニタ装置本体14(制御手段)よりなり、モニタ装
置本体14の働きによって回転角度測定器12が測定す
る回転軸53の回転角度が予め定められた一定回転角度
ごとに、モータ51の消費電力と動作部位55の動作量
が記憶装置15に記憶される。
【0021】モニタ装置本体14としては、例えばパソ
コンが用いられ、モニタ結果を表示するディスプレイ1
6やプリンタ(不図示)などが設けられている。また、
記憶装置15は長期に亘りデータを記憶する必要がある
場合にはハードディスク、光磁気ディスク(MO)や磁
気テープなどが好適であるが、フロッピーディスクやそ
の他どのような記憶媒体を用いるものであってもよく、
特に限定されるものではない。
【0022】次に、このモニタ装置を用いた異常診断方
法について説明するが、ここで、診断を行う対象である
図2に示したトランスファープレスマシンのワーク搬送
機械(以下、単に搬送機械と称する)の概要を説明す
る。
【0023】搬送機械は、動力源であるモータ51の駆
動力が減速機52を経て回転軸53に伝達され、この回
転軸53の回転がクランク・カム機構60によって往復
運動に転換されて、フィードバー70を動作させている
(モータ51はこの図面上図示できる位置にないため記
号として示した)。
【0024】モータ51は、3相交流モータで、回転ス
ピードは300RPM以下の低速回転モータであり、こ
のモータ51に、その消費電力を測定する電力計11が
設けられている。また、モータ51の動力を減速機52
を経て伝達する回転軸53には、回転軸53の動作量と
して、その回転角度を測定するためにパルスエンコーダ
などの回転角度測定器12が設けられている。
【0025】クランク・カム機構60は、クランク61
とカム62により回転軸53の回転運動を往復運動に転
換してフィードバー70を間欠的に往復動作させると共
に、クランク63とカム64およびそれに続く動作機構
によって上下動(上下の往復運動)させる。そして、回
転軸53の1回転の動作で、フィードバー70の動作が
1サイクルする。また、各クランクには、フィードバー
70が滑らかに動作するように空圧や油圧シリンダーに
よるダンパー65が設けられている。
【0026】フィードバー70は、前記図1における動
作部位であり、両方のフィードバー70に橋渡されたク
ロスバー71が設けられていて、各クロスバー71に
は、それぞれワーク75を真空吸着するためのバキュー
ムカップ72が設けられ、このフィードバー70の動作
によって、ワークピックアップ装置80から送り出され
たワーク75を、ムービングボルスター90上で順次搬
送する。そして、このフィードバー70にはその動作量
を測定するための動作量センサ13が設けられていて、
往復運動の動作量と、上下動の動作量が測定される。動
作量センサ13としては、例えば、このフィードバー7
0を動作させるための各クランクに設けられたダンパー
65の出限や入限を測定するリミットスイッチや、フィ
ードバー70の動きに追従して抵抗値が変化する摺動抵
抗などである。
【0027】この搬送機械の異常診断は、まず、モニタ
装置本体14の制御により、回転軸53の回転角度を回
転角度測定器12により測定して、測定した回転角度が
0.5度となるごと、すなわち、回転軸53の回転角度
0.5度刻みで、電力計11が測定する消費電力と、動
作量センサ13が測定するフィードバー70の動作量と
を記憶装置15に記憶する。
【0028】通常、機械の動作に異常が発生した場合に
は、動作部位に余計な負荷が加わったり、また逆に、こ
れまで負荷がかかっていた部位の負荷がなくなったりす
るので、その動力源であるモータの電力消費が変化す
る。
【0029】ここで、重要な点は、消費電力と動作量を
回転軸の回転角度を基準として記憶する点である。この
ように回転軸の回転角度を基準とすれば、回転角度から
その角度に対応するフィードバー70の1サイクル中の
動作量(動作位置)を対応付けすることができるため、
消費電力の変化から、後述するように異常部位を推定す
ることができるのである。
【0030】しかし、モータの消費電力は、負荷、変
位、速度、加速度などが逐次変化する複合動作機械では
動作部位の動き従って常に変化するため、そのままでは
正常な状態での変化であるのか、異常が発生したための
変化であるのか不明である。したがって、正常動作であ
るかどうかを判断するための基準が必要である。
【0031】そこで、本実施の形態では、フィードバー
70の1サイクル、すなわち、回転軸53が1回転をす
る間の測定を1回の測定として、記憶装置15に記憶
し、この記憶した測定結果を統計処理することにより基
準とする。
【0032】モータの消費電力の測定結果をグラフに表
したものが図3である。図示するように、消費電力は各
回の測定ごとに0.5度刻みで記憶されることとなる。
そして、記憶した消費電力を回転角度ごとに度数分布を
求めて、上限および下限を決定する。例えば、ある角度
Aのときの度数分布を図4に示す。このような度数分布
表を0.5刻みの全ての回転角度ごとに作成し、それぞ
れの回転角度ごとに、例えばσや3σなどの値を上限下
限として決定すれば、図5に示すように、正常な状態で
のばらつきを考慮した範囲が決定される。
【0033】そして、このようにして得られた上限下限
の範囲内(図5)にモータの消費電力が収まっていれば
その機械に異常がないものと診断することができる。
【0034】次に、異常がある場合の異常発生箇所の推
定ついて説明する。
【0035】図6および図7は、それぞれ異常がある場
合の消費電力を回転軸の回転角度ごとに描いた波形(電
力波形)に、このとき同時に収集した回転角度ごとのフ
ィードバー70の動作量をプロットした図面である。な
お、動作量はフィード方向と上下(リフト)方向とに分
けてプロットしている。
【0036】まず、図6から分かるように、角度約13
5度付近から270度にかけて消費電力の異常波形が見
られる。そして、この部分でフィードバー70は、フィ
ード方向にもリフト方向にも動作していおらず、カムが
アイドル状態である。したがって、異常箇所としては、
フィードバー70自体の動作と関係していない部分、例
えば減速機52内のギアや回転軸53からクランク・カ
ム機構60に動力を伝えるためのギアまたはカム表面の
異常などが推定される。
【0037】次に、図7に示した場合には、角度約27
5度から315度にかけて消費電力の異常波形が見られ
る。この部分でフィードバー70は、フィード方向の侵
入動作とリフト方向の下降動作が行われているので、侵
入動作または下降動作に何等かの異常があると推定され
るが、特に注目されるのは、リフト方向の下降動作の始
まりと消費電力の異常波形の始まりがほぼ一致している
点である。したがって、下降動作において異常がある確
率が高いと判断できる。すなわち、この場合には、フィ
ードバー70が下降動作中に摺動部分でのかじりの発生
や下降動作を行うためのギア部分などに異常があると推
定できる。
【0038】そして、図6および図7に示したように、
フィードバー70自体の動作に何等異常が見られない場
合には、これらの異常は搬送機械自体の動作から容易に
見分けることができないものであるが、本発明のモニタ
装置によって、上記の通り、その異常の発見ならびに異
常箇所の推定をなし得る。
【0039】なお、以上説明した本実施の形態では、機
械の動作部位であるフィードバー70の動作をセンサに
よって測定して、これをモータ消費電力と重ね合わせる
ことで、異常がある場合に異常発生箇所を推定したが、
これに限らず、例えば、動作部位の動作については実際
に測定せず、単に設計上の動作線図をモータ消費電力の
測定結果に重ねて上記同様に異常発生箇所の推定を行っ
てもよい。
【0040】また、モータ消費電力の測定に際し、回転
軸の回転角度を基準にしたが、これは、例えば、回転軸
の回転角度に代えて、モータ自体の回転角度や回転数な
どを基準にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したモニタ装置を説明するため
のブロック図である。
【図2】 トランスファープレスマシンのワーク搬送機
械を示す斜視図である。
【図3】 上記モニタ装置によってモータ消費電力を測
定した結果を示す図面である。
【図4】 図3中の角度Aにおける度数分布を示す図面
である。
【図5】 本発明を適用した異常診断の基準となるモー
タ消費電力の上限下限を示す図面である。
【図6】 本発明を適用した異常診断結果の一例を示す
図面である。
【図7】 本発明を適用した異常診断結果の他の一例を
示す図面である。
【符号の説明】
11…電力測定器、 12…回転角度測定器、 13…動作量センサ、 14…モニタ装置本体、 15…記憶装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬尾 和也 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータを動力源として、少なくとも該モ
    ータによる回転運動を伝達する回転軸と、該回転軸の回
    転運動を往復運動に転換する運動方向転換手段と、該運
    動方向転換手段に接続されて往復運動する動作部位と、
    を有する機械の動作状態をモニタするための動作状態モ
    ニタ装置であって、 前記回転軸の動作量を測定する回転軸動作量測定手段
    と、 前記モータの消費電力を測定するモータ消費電力測定手
    段と、 前記動作部位の動作量を測定する動作部位動作量測定手
    段と、 前記モータ消費電力測定手段が測定した前記モータの消
    費電力を記憶するモータ消費電力記憶手段と、 前記動作部位動作量測定手段が測定した動作部位の動作
    量を記憶する動作量記憶手段と、 前記モータ消費電力測定手段が測定する前記モータの消
    費電力を前記回転軸動作量測定手段が測定する回転軸動
    作量の一定間隔ごとに、前記消費電力記憶手段に記憶さ
    せ、かつ前記動作部位動作量測定手段が測定する動作部
    位の動作量を前記回転軸動作量測定手段が測定する回転
    軸動作量の一定間隔ごとに、前記動作量記憶手段に記憶
    させる制御手段と、よりなることを特徴とする動作状態
    モニタ装置。
  2. 【請求項2】 前記機械が、プレス機械用搬送装置であ
    って、前記往復運動する動作部位によってワークを保持
    するものであることを特徴とする請求項1記載の動作状
    態モニタ装置。
  3. 【請求項3】 モータを動力源として、少なくとも該モ
    ータによる回転運動を伝達する回転軸と、該回転軸の回
    転運動を往復運動に転換する運動方向転換手段と、該運
    動方向転換手段に接続されて往復運動する動作部位と、
    を有する機械の状態を診断するための異常診断方法であ
    って、 前記回転軸の動作量を測定し、 該測定した回転軸の動作量の一定間隔ごとに、前記モー
    タの消費電力を測定し、 該測定したモータの消費電力が予め決められた消費電力
    範囲から外れた場合に、前記機械に異常があると判断
    し、 該異常があると判断したときの前記モータ消費電力が測
    定された前記回転軸の動作量から、その回転軸の動作量
    のときに動作している動作箇所を、予め定められている
    前記動作部位の動作線図から求め、該求めた動作箇所に
    異常があると推定することを特徴とする異常診断方法。
  4. 【請求項4】 モータを動力源として、少なくとも該モ
    ータによる回転運動を伝達する回転軸と、該回転軸の回
    転運動を往復運動に転換する運動方向転換手段と、該運
    動方向転換手段に接続されて往復運動する動作部位と、
    を有する機械の状態を診断するための異常診断方法であ
    って、 前記回転軸の動作量を測定し、 該測定した回転軸の動作量の一定間隔ごとに、前記モー
    タの消費電力と、前記動作部位の動作量とを測定し、 該測定したモータの消費電力が予め決められた消費電力
    範囲から外れた場合に、前記機械に異常があると判断
    し、 該異常があると判断したときの前記モータ消費電力が測
    定された前記回転軸の動作量から、その回転軸の動作量
    のときに動作している動作箇所を、前記測定した動作部
    位の動作量から求め、該求めた動作箇所に異常があると
    推定することを特徴とする異常診断方法。
  5. 【請求項5】 前記予め決められた消費電力範囲が、前
    記回転軸の1回転を1回の測定として、前記測定したモ
    ータ消費電力を順次記憶し、 該記憶を元に、前記回転軸の動作量ごとに、前記測定し
    たモータ消費電力の度数分布を求め、該求めた度数分布
    から前記消費電力範囲を決定するものであることを特徴
    とする請求項3または請求項4記載の異常診断方法。
  6. 【請求項6】 前記機械が、プレス機械用搬送装置であ
    って、前記往復運動する動作部位によってワークを保持
    するものであることを特徴とする請求項3〜5のいずれ
    か一つに記載の異常診断方法。
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