JPH09197992A - シート状物の緊張・固定装置 - Google Patents

シート状物の緊張・固定装置

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JPH09197992A
JPH09197992A JP334896A JP334896A JPH09197992A JP H09197992 A JPH09197992 A JP H09197992A JP 334896 A JP334896 A JP 334896A JP 334896 A JP334896 A JP 334896A JP H09197992 A JPH09197992 A JP H09197992A
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JP
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sheet
tension
fixing device
fixing
arm member
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JP334896A
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English (en)
Inventor
Keiji Kasahara
敬次 笠原
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Abisare Co Ltd
Original Assignee
Abisare Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて簡単な操作によりシート状物の交換お
よび位置合わせを行うことができ、バランス良くそのシ
ート状物を緊張・固定することのできるシート状物の緊
張・固定装置を提供する. 【解決手段】 支持体2に回動可能に取り付けられ、シ
ート状物の端部を引っ張る際にその引っ張り方向と逆方
向に撓んでそのシート状物の張力に抗する復元力を発生
する部分をもつアーム部材3と、このアーム部材3の所
要の回動位置でそのアーム部材3を仮固定するストッパ
ー16と、この仮固定位置に保持されるアーム部材3を
支持体2に締付け固定するボルト4とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状物の緊張
・固定装置に関し、より詳しくはシート状物の端部を保
持して引っ張り、このシート状物を緊張状態で支持体に
固定するシート状物の緊張・固定装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、室内用もしくは屋外用のサイン看
板として、ポスターのような柔軟なシート状物を緊張さ
せた状態で固定するようにした装置が多く用いられてい
る。この種装置の代表的なものとして次のものが知られ
ている。 シート状物の四隅にゴム帯の一端部を接着テープ等に
より取り付け、このゴム帯の他端部を壁等に取り付ける
ようにしたもの(例:特開平3−189682号公
報)。 シート状物の端縁を管製構造物の周りに巻き付けてば
ねによって引っ張るようにしたもの(例:米国特許第
2,212,313号明細書参照)。 シート状物の端縁を固定金具によって固定し、この固
定金具をボルト等によって締めつけるようにしたもの
(例:米国特許第4,452,000号明細書参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来装置のうち、ばねもしくはゴム等でシート状物を引っ
張って固定するものでは、2〜10kg程度の張力を得
ることができるとともに、バランス良く張力を分散して
シート状物を緊張させることができるという利点を有す
る反面、風もしくは振動等によってシート状物に大きな
撓みが発生し易いという問題点がある。また、この撓み
が発生しないようにばね等の張力を強くすることも考え
られるが、この張力が強すぎる場合には本体フレームに
常に応力が働いていることになり、この本体フレームに
歪みが生じて耐久性に影響を与えることとなる。
【0004】一方、固定金具をボルト等で締め込むもの
では、ボルト・ナットの大きさ等を選択することにより
大きな張力を得ることは可能であるが、目的とする張力
を得るためにはシート状物が緩んだ状態から相当の時間
をかけてボルトを締め込む作業が必要となるほか、全体
にバランス良く締め込むためには固定金具の個数を多く
必要とすることから、緊張・固定作業に相当な手間と労
力とがかかり、シート状物の取り替えが困難であるとい
う問題点がある。また、シート状物の表面に皺もしくは
弛みを生じさせずに全体としてバランスの良い緊張が得
られるようにするためには、全体を少しずつ締め上げな
ければならず、この締付け作業が熟練を要する作業にな
るという問題点もある。
【0005】また、このようなシート状物の緊張・固定
装置における構造上の問題点とは別に、対象とするシー
ト状物の長さが長い場合にはその長手方向のシート状物
の伸び分を吸収するのが難しく、展張時にどうしても弛
みが発生してしまうという問題点がある。
【0006】本発明は、このような問題点を解消するこ
とを目的として、極めて簡単な操作によりシート状物の
交換および位置合わせを行うことができ、バランス良く
そのシート状物を緊張・固定することのできるシート状
物の緊張・固定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述の
目的を達成するために、第1発明によるシート状物の緊
張・固定装置は、シート状物の端部を保持して引っ張
り、このシート状物を緊張状態で支持体に固定するシー
ト状物の緊張・固定装置であって、(a)前記支持体に
回動可能に取り付けられ、シート状物の端部を引っ張る
際にその引っ張り方向と逆方向に撓んでそのシート状物
の張力に抗する復元力を発生する部分をもつアーム部
材、(b)このアーム部材の所要の回動位置でそのアー
ム部材を仮固定するストッパーおよび(c)この仮固定
位置に保持される前記アーム部材を前記支持体に締付け
固定する固定手段を備えることを特徴とするものであ
る。
【0008】この第1発明において、シート状物の支持
体への固定に際しては、このシート状物の端部を保持し
たアーム部材がそのシート状物に張力を与える方向に回
動され、このアーム部材が所要の回動位置でストッパー
により仮固定され、次いで例えばボルトのような固定手
段によってそのアーム部材が支持体に締付け固定され
る。本発明によれば、前記仮固定位置においてアーム部
材の位置とそのアーム部材の復元力およびシート状物の
張力のバランスを調整しておくことにより、素手による
弱い力でアーム部材を仮固定することができ、この後そ
の仮固定位置から固定手段による締付け効果が生じる位
置(締付け有効位置)まで軽負荷で締め込むことができ
る。こうして、本締めの強さを簡単に決めることができ
てシート状物にバランスの良い張力を発生させることが
可能となる。したがって、このシート状物の緊張・固定
作業に熟練技術を必要とすることがなくなり、皺もしく
は弛み等を発生させることなくシート状物を容易,正確
かつ安全に交換することができる。また、本発明におい
ては、アーム部材の回動によってシート状物に張力を付
与するように構成されているので、小さな回動半径で十
分な張力を得ることができ、装置の小型化,軽量化を図
ることができるとともに、支持体(フレーム)の幅を狭
くする(フレームレス化)という要望にも応えることが
できる。
【0009】本発明においては、更にシート状物の端部
を挟持する挟持部と前記アーム部材に引っかける引っか
け部とを有するシート状物保持金具を備えるのが好まし
い。このようなシート状物保持金具を用いれば、シート
状物の端部をそのシート状物保持金具の挟持部に挟み付
けた後、引っかけ部をアーム部材に引っかけることによ
りシート状物を当該緊張・固定装置にセットすることが
でき、シート状物の交換作業がより容易となる。
【0010】また、前記アーム部材は、無端状に形成さ
れるばね材もしくはピアノ線により構成されるのが好ま
しい。こうすることで、アーム部材を単純な構成にする
ことができ、部品点数を少なくして装置をよりコンパク
トにすることができる。
【0011】次に、第2発明によるシート状物の緊張・
固定装置は、シート状物の端部を保持して引っ張り、こ
のシート状物を緊張状態で支持体に固定するシート状物
の緊張・固定装置であって、(a)シート状物の端部を
引っ張ってそのシート状物を前記支持体に固定する引張
り固定手段および(b)このシート状物の固定された前
記支持体を、この支持体を支持する本体フレームに対し
てそのシート状物の緊張方向に移動させる移動手段を備
えることを特徴とするものである。
【0012】この第2発明において、シート状物を緊張
・固定する際には、このシート状物が引張り固定手段に
より支持体に固定された後、この支持体が本体フレーム
に対してシート状物の緊張方向に移動されることにより
そのシート状物が緊張・固定される。本発明によれば、
特に対象とするシート状物の長さが長い場合であって
も、支持体が本体フレームに対して移動されることによ
ってそのシート状物の長手方向の伸び分を吸収すること
ができ、従来のように支持体が固定式のものに比べてシ
ート状物の展張時に発生する弛みを確実に防止すること
ができる。
【0013】この第2発明において、前記引張り固定手
段は、前記シート状物のコーナー部をそのコーナー部の
内角を二分する直線に沿って外方向へ引っ張るものであ
り、前記移動手段は、前記シート状物の長手方向の一端
縁を固定した状態で他端縁をその長手方向に移動させる
ものであるのが好ましい。このようにしたものでは、シ
ート状物のコーナー部にそのコーナー部の内角を二分す
る直線に沿って外方向へ引っ張り力が加えられた後、シ
ート長手方向の一端縁側を固定した状態で他端縁側がシ
ート長手方向に移動される。このような展張手法は特に
横長(もしくは縦長)のシート状物の場合に有効であ
る。
【0014】本発明においては、更にシート状物の端部
を挟持する挟持部と前記引張り固定手段に引っかける引
っかけ部とを有するシート状物保持金具を備えるのが好
ましい。このようなシート状物保持金具を用いれば、シ
ート状物の端部をそのシート状物保持金具の挟持部に挟
み付けた後、引っかけ部を引張り固定手段に引っかける
ことによりシート状物を当該緊張・固定装置にセットす
ることができ、シート状物の交換作業がより容易とな
る。
【0015】前記引張り固定手段は、前記支持体に固定
される取付けブラケットと、この取付けブラケットに対
して接離可能なジョイント金具と、このジョイント金具
を前記取付けブラケットに対して移動させる締付けボル
トとよりなるものとするのが好適である。このような引
張り固定手段においては、締付けボルトを締付け操作す
ることで、ジョイント金具を移動させ、シート状物を緊
張させて支持体に固定することができる。
【0016】また、前記移動手段は、前記支持体側に設
けられる雌ねじ部に前記本体フレーム側に設けられる雄
ねじ部が螺合することによってその支持体を移動させる
ものでとするのが好適である。このような移動手段にお
いては、雄ねじ部を回転させることにより支持体をシー
ト状物の緊張方向に容易に移動させることができ、これ
によって長さの長いシート状物であっても、展張時に生
じる弛みを解消することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるシート状物の
緊張・固定装置の具体的実施例について、図面を参照し
つつ説明する。
【0018】(第1実施例)図1は本発明の第1実施例
に係る緊張・固定装置の側面図、図2は同緊張・固定装
置の支持体のみを本体フレームへ取り付けた状態で示す
斜視図、図3は支持体のみを示す図1のA矢視図であ
る。
【0019】本実施例の緊張・固定装置1は、断面略L
字状の支持体2と、この支持体2内に装着される引っ張
り金具(アーム部材)3と、このアーム部材3を前記支
持体2に固定する固定手段としてのボルト4と、ポスタ
ー,横断幕等の柔軟なシート状物(以下、単にシートと
いう。)5を保持して前記アーム部材3に引っかける保
持金具6とを有する構成とされている。そして、この緊
張・固定装置1の支持体2は、図2に示されるように相
互に所定間隔をおいて枠状の本体フレーム7の周辺部に
ボルト孔8の箇所でねじ止めされる。
【0020】図4に示されているように、前記保持金具
6は、一端部の中央部にフック状の引っかけ部9aを有
するとともに他端部にシート挟持用の折り返し部9bを
有する第1挟持片9と、この第1挟持片9に対向配置さ
れ、一端部にその第1挟持片9に当接する折曲部10a
を有する第2挟持片10と、これら第1挟持片9および
第2挟持片10を締付け・固定する複数個(本実施例で
は4個)のボルト11とにより構成されている。ここ
で、これら第1挟持片9および第2挟持片10は共に板
ばね材よりなっている。このような構成において、第1
挟持片9と第2挟持片10との間にシート5の端部を挟
んでボルト11を締付けることでシート5は挟持され、
この挟持状態で引っかけ部9aが後述するアーム部材3
の直線部15に引っかけられる。
【0021】この保持金具6は、シート5上への絵柄の
印刷もしくは文字,イラスト,写真を作画する張り合わ
せ等の工場での加工時に、このシート5のサイズに合わ
せて取り付けられる。したがって、この取り付け作業
は、治具もしくは電動工具を用いて短時間で行うことが
できる。また、シート5に穴をあける作業が不要である
とともに、取り付け後に穴によるシート5の破損の心配
もない。なお、この保持金具6においては、板ばね材の
折り返しとボルト締めとを用いる構造であるので、1個
当たり5〜100kgの強い固定力を得ることができ
る。
【0022】次に、前記アーム部材3は、図5に示され
ているように、2〜3mm程度の太さのばね材(例;S
US304)が無端状に形成されてなり、矩形の長辺の
一辺を内側に台形状に窪ませるとともに、この窪ませた
部分の4つの角部に相当する箇所に大径の環状部12
a,12bと小径の環状部13a,13bとが形成され
てなる形状とされている。このアーム部材3は、大径の
環状部12a,12bのそれぞれの外側の箇所で支持部
材14,14を介して支持体2の内側面に枢支されてい
る。また、小径の環状部13a,13bには本締め用の
ボルト4のねじ部が挿通されるようにされ、これら環状
部13a,13b間の直線部15に前記保持金具6の引
っかけ部9aが引っかけられるようにされている。
【0023】前記支持体2はスチール,アルミもしくは
ステンレス材により形成され、一側にシート5の裏面に
当接する当接部2a(図1参照)を有するとともに、前
記支持部材14に対向する側にばね材よりなるストッパ
ー16を有している。このストッパー16は、前記アー
ム部材3の回動時にそのアーム部材3の最外側の長辺部
17を係止してそのアーム部材3を仮固定する役目をす
る。
【0024】次に、本実施例の緊張・固定装置1を用い
てシート5を緊張させた状態で本体フレーム7に固定す
る動作について工程順に説明する。
【0025】 保持金具6の第1挟持片9と第2挟持
片10との間にシート5の端部を挟んでボルト11を締
付け、この保持金具6によってシート5を挟持する。な
お、図6に示されているように、この保持金具6はシー
ト5の大きさ、言い換えれば本体フレーム7の大きさに
応じてそのシート5の周縁部に複数個取り付けるように
する。次いで、この保持金具6の引っかけ部9aを各保
持金具6に対応して本体フレーム7に設けられている支
持体2のアーム部材3における直線部15に引っかける
(図7(a))。
【0026】 アーム部材3を回動させてそのアーム
部材3の最外側の長辺部17をストッパー16に仮固定
する。この回動時に、アーム部材3の直線部15および
環状部13a,13bを含む内側部分はシート5の張力
によってそのシート5方向に撓むこととなる。この回動
操作は、アーム部材3の先端部の回動距離を20〜50
mm程度と大きく取ることができ、素手による弱い(2
〜5kg程度)引っ張り力で容易に行うことができる。
次いで、この仮固定段階でシート5の全体的な位置合わ
せおよび皺の調整等を行う。なお、この仮固定は、シー
ト5に部分的なストレスがかからないようにするのが良
く、シート5にかかる張力が強すぎないように予め設定
しておくのが良い(図7(b))。
【0027】 アーム部材3の環状部13a,13b
にボルト4,4を通し、これらボルト4,4を支持体2
にねじ込むことにより本締めを行う。この本締めにおい
ては、ボルト締めの締付け効果が生じる位置(締付け有
効位置)までは軽負荷で締め込むことができ、この締付
け有効位置以降はアーム部材3にばね材としての機能が
なくなり、締付けのためのアーム機能のみとなる。この
本締め時において、シート引っ張り方向への移動距離は
2〜10mm程度であるが、引っ張り力は1個のアーム
部材当たり20〜50kg程度の強い力を得ることがで
きる。
【0028】ところで、一般に、看板としてのシートに
必要な固定張力はそのシートの長さの0.5〜3%とさ
れている。この固定張力を例えば0.5%とした場合、
1mのシートの場合に5mm分伸長させる必要がある。
したがって、シートの両側で2.5mmずつ(ボルト4
の回転で2〜5回転ずつ)締め込むことで、理想的な目
標張力をバランス良く得ることができる。
【0029】このように本実施例の緊張・固定装置1に
よれば、熟練技術を必要とせずに、シート交換を現場で
極めて簡単な操作によって行うことができる。したがっ
て、シート自体も巻き込みもしくは折り畳み状態にして
小型梱包して輸送することができ、コストメリットが極
めて大きい。また、特に内照式看板等においては、従来
装置では裏側に蛍光灯の取り替え用スペースを必要とし
ていたのに対し、本実施例のものでは、保持金具6によ
り簡単に取り付け,取り外しができてそのスペースが不
要となり、看板の構造を簡単にすることができる。ま
た、本実施例のものにおいては、アーム部材3の小さな
回動半径で十分な張力を得ることができるので、これに
よっても装置の小型化,軽量化を図ることができる。さ
らに、本実施例の緊張・固定装置1は、端縁が曲線の本
体フレームに対しても特別の設計変更を行うことなく適
用することができる。
【0030】本実施例においては、矩形状のシート5の
各辺に対応して緊張・固定装置1を設けるものを説明し
たが、本発明の緊張・固定装置はシート5のコーナー部
に対応して設けることもできる。図8,図9には、この
ようにコーナー部に設けられる緊張・固定装置21の一
例(第1実施例の変形例)が示されている。
【0031】この緊張・固定装置21においては、本体
フレーム22から張り出すように支持体23が設けら
れ、この支持体23内にアーム部材24が支持部材2
5,25を介して回動可能に枢支されるとともにボルト
26によって固定可能とされ、このアーム部材24を仮
固定するストッパー27が設けられてなる構成とされて
いる。また、このアーム部材24にはシート5の端部を
保持する保持金具28が引っかけられるようにされてい
る。この緊張・固定装置21の基本的動作は前述の緊張
・固定装置1と異なるところがない。
【0032】ただし、このコーナー部の緊張・固定装置
21においては、各辺に設けられる緊張・固定装置1よ
りも強い引っ張り力が付与されるのが望ましい。したが
って、アーム部材24およびボルト26として、より強
い強度に耐えるものを用いることが必要となる。なお、
このコーナー部に装着される緊張・固定装置21による
シート5の引っ張り方向は、シート5の縦横の比率に関
係なくシート5の長辺と短辺との内角を2分する外方
向、言い換えれば長辺と短辺のいずれに対しても135
°の角度をなす方向とするのが好適である。
【0033】勿論、コーナー部の緊張・固定装置21と
各辺に緊張・固定装置1とを併用する実施例も可能であ
る。例えば1m×2m程度のフレームの場合、最初にコ
ーナー部の緊張・固定装置21にてシート5全体をバラ
ンス良く緊張させた後に、このコーナー部よりは弱い緊
張力で各辺の緊張・固定装置1にて緊張させると、シー
ト自体が太陽熱もしくは風,雨等の環境変化で伸縮して
も全体にバランス良く伸縮させることができる。
【0034】(第2実施例)図10は本発明の第2実施
例に係る緊張・固定装置の側面図、図11は同緊張・固
定装置の平面図である。
【0035】本実施例の緊張・固定装置31において
は、シート5を取り付ける本体フレーム32の端部に支
持体33が矢印B方向にスライド可能に装着され、この
支持体33は通常は固定用ボルト34によって本体フレ
ーム32に固定されている。前記支持体33側にはブラ
ケット35が設けられ、このブラケット35に設けられ
る雌ねじ部に螺合するスライド用ボルト36が本体フレ
ーム32側に設けられている(なお、このスライド用ボ
ルト36はボールねじ機構としても良い)。こうして、
固定用ボルト34を緩めてスライド用ボルト36を回す
ことで、支持体33を本体フレーム32に対して外方へ
スライドさせることができるようになっている。
【0036】前記支持体33の端面は鉛直面に対して内
方へ傾斜してなる形状とされ、この傾斜状の端面に引張
り固定手段としてのテンション金具37が固定されてい
る。このテンション金具37は、前記支持体33に固定
される取付けブラケット38と、この取付けブラケット
38に対して接離可能なジョイント金具39と、このジ
ョイント金具39を前記取付けブラケット38に対して
移動させる締付けボルト40とにより構成され、前記ジ
ョイント金具39に保持金具6の引っかけ部9aを引っ
かけて締付けボルト40を回すことで、このジョイント
金具39を取付けブラケット38に対し接近させてその
保持金具6にて保持されるシート5に張力が付与される
ようになっている。
【0037】また、図12に示されるように、前記ジョ
イント金具39には保持金具6の引っかけ部9aの幅よ
り大きめの長孔39aが形成され、これによってそのジ
ョイント金具39に対して保持金具6が左右に移動でき
るようにされている。このような構成を採ることで、テ
ンション金具37に対して保持金具6の位置が多少ずれ
た場合でもそのずれを吸収することができ、従来の引っ
張り支点が固定式のものにおけるようなシート5の横移
動による皺の発生を抑えることができる。また、保持金
具6をジョイント金具39にワンタッチで取り付け,取
り外しできるという利点もある。
【0038】本実施例の緊張・固定装置31によってシ
ート5を本体フレーム32に対し固定するには、まず保
持金具6にてシート5の端部を挟持し、この保持金具の
引っかけ部9aをジョイント金具39の長孔39aに引
っかける。この後、締付けボルト40を回し、このジョ
イント金具39を取付けブラケット38側へ接近させて
その保持金具6にて保持されるシート5に張力を付与す
る。次に、このようにしてシート5に張力をかけた状態
で、支持体33に取り付けられている固定用ボルト34
を緩めてスライド用ボルト36を回し、支持体33を本
体フレーム32に対して外方へスライドさせる。この場
合、このスライド式の支持体33が設けられている側と
反対側の端部における支持体33は固定式とされてい
る。
【0039】本実施例の緊張・固定装置31によれば、
シート5の端部に引っ張り力を付与しながら、このシー
ト5の端部を支持する支持体33がスライドできるよう
にされているので、特にシート5の長さが長い場合にそ
のシート5の長手方向の伸び分を支持体33のスライド
によって吸収することができ、シート5の展張時に生じ
る弛みを確実に防止することができる。
【0040】本実施例においては、テンション金具37
をシート5の側辺に対応して設けるものについて説明し
たが、このテンション金具37は、可動式の支持体33
のコーナー部に設けるようにしても良い。このようにし
たものでは、図13に示されるように、シート5’のコ
ーナー部に矢印P,Q,R,S方向への引っ張り力を加
えた後、シート長手方向の一端側41を固定した状態で
他端部42をシート長手方向(矢印T方向)にスライド
させるようにするのが好適である。このような展張手法
は特に横長(もしくは縦長)のシートの場合に有効であ
る。一例として、1m×10mの樹脂シート(1m当た
り5mm引っ張る必要のある樹脂シート)の場合、長手
方向の一端部を固定にすると、コーナー部を矢印P,
Q,R,S方向へ3.2mm引っ張る必要があり、長手
方向の他端部を矢印T方向に45mm移動させる必要が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例に係る緊張・固定
装置の側面図である。
【図2】図2は、第1実施例の緊張・固定装置における
支持体のみを本体フレームへ取り付けた状態で示す斜視
図である。
【図3】図3は、支持体のみを示す図1のA矢視図であ
る。
【図4】図4は、保持金具の正面図(a)および側面図
(b)である。
【図5】図5は、アーム部材の正面図である。
【図6】図6は、保持金具をシートに取り付けた状態で
示す平面図である。
【図7】図7(a)(b)(c)は、本実施例の緊張・
固定装置によるシートの固定動作説明図である。
【図8】図8は、第1実施例の変形例に係る緊張・固定
装置の平面図である。
【図9】図9は、第1実施例の変形例に係る緊張・固定
装置の側面図である。
【図10】図10は、本発明の第2実施例に係る緊張・
固定装置の側面図である。
【図11】図11は、第2実施例の緊張・固定装置の平
面図である。
【図12】図12は、第2実施例の緊張・固定装置の部
分拡大斜視図である。
【図13】図13は、第2実施例の変形例を説明する図
である。
【符号の説明】
1,21,31 緊張・固定装置 2,23,33 支持体 2a 当接部 3,24 アーム部材(引っ張り金具) 4,26 ボルト(固定手段) 5 シート(シート状物) 6,28 保持金具 7,22,32 本体フレーム 9 第1挟持片 9a 引っかけ部 10 第2挟持片 11 ボルト 14,25 支持部材 16,27 ストッパー 34 固定用ボルト 35 ブラケット 36 スライド用ボルト 37 テンション金具 38 取付けブラケット 39 ジョイント金具 40 締付けボルト

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状物の端部を保持して引っ張り、
    このシート状物を緊張状態で支持体に固定するシート状
    物の緊張・固定装置であって、 (a)前記支持体に回動可能に取り付けられ、シート状
    物の端部を引っ張る際にその引っ張り方向と逆方向に撓
    んでそのシート状物の張力に抗する復元力を発生する部
    分をもつアーム部材、 (b)このアーム部材の所要の回動位置でそのアーム部
    材を仮固定するストッパーおよび (c)この仮固定位置に保持される前記アーム部材を前
    記支持体に締付け固定する固定手段を備えることを特徴
    とするシート状物の緊張・固定装置。
  2. 【請求項2】 さらに、シート状物の端部を挟持する挟
    持部と前記アーム部材に引っかける引っかけ部とを有す
    るシート状物保持金具を備えることを特徴とする請求項
    1に記載のシート状物の緊張・固定装置。
  3. 【請求項3】 前記アーム部材は、無端状に形成される
    ばね材もしくはピアノ線により構成されることを特徴と
    する請求項1または2に記載のシート状物の緊張・固定
    装置。
  4. 【請求項4】 シート状物の端部を保持して引っ張り、
    このシート状物を緊張状態で支持体に固定するシート状
    物の緊張・固定装置であって、 (a)シート状物の端部を引っ張ってそのシート状物を
    前記支持体に固定する引張り固定手段および (b)このシート状物の固定された前記支持体を、この
    支持体を支持する本体フレームに対してそのシート状物
    の緊張方向に移動させる移動手段を備えることを特徴と
    するシート状物の緊張・固定装置。
  5. 【請求項5】 前記引張り固定手段は、前記シート状物
    のコーナー部をそのコーナー部の内角を二分する直線に
    沿って外方向へ引っ張るものであり、前記移動手段は、
    前記シート状物の長手方向の一端縁を固定した状態で他
    端縁をその長手方向に移動させるものであることを特徴
    とする請求項4に記載のシート状物の緊張・固定装置。
  6. 【請求項6】 さらに、シート状物の端部を挟持する挟
    持部と前記引張り固定手段に引っかける引っかけ部とを
    有するシート状物保持金具を備えることを特徴とする請
    求項4または5に記載のシート状物の緊張・固定装置。
  7. 【請求項7】 前記引張り固定手段は、前記支持体に固
    定される取付けブラケットと、この取付けブラケットに
    対して接離可能なジョイント金具と、このジョイント金
    具を前記取付けブラケットに対して移動させる締付けボ
    ルトとよりなることを特徴とする請求項4乃至6のうち
    のいずれかに記載のシート状物の緊張・固定装置。
  8. 【請求項8】 前記移動手段は、前記支持体側に設けら
    れる雌ねじ部に前記本体フレーム側に設けられる雄ねじ
    部が螺合することによってその支持体を移動させるもの
    であることを特徴とする請求項4乃至7のうちのいずれ
    かに記載のシート状物の緊張・固定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006221126A (ja) * 2005-01-14 2006-08-24 Nasuno Gazai Kogyo Kk 紙片ホルダ

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JP2006221126A (ja) * 2005-01-14 2006-08-24 Nasuno Gazai Kogyo Kk 紙片ホルダ

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