JPH0919658A - SiO2系セラミックス被覆フィルムの製造方法 - Google Patents
SiO2系セラミックス被覆フィルムの製造方法Info
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Abstract
iO2 膜の形成を可能とする被覆フィルムの製造方法を
提供する。 【解決手段】 長尺プラスチックフィルムの少なくとも
片面にポリシラザンの塗膜を形成した後、該塗膜を有す
るフィルムをセパレータシートと共に巻き取り、この巻
取体にセラミック化処理を施すことを特徴とするSiO
2 系セラミックス被覆フィルムの製造方法。
Description
フィルムの製造方法に関する。より詳細には、長尺のプ
ラスチックフィルムの表面にポリシラザンの塗膜を形成
した後、これをセラミック化することによるSiO2 系
セラミックス被覆フィルムの製造方法に関する。
スをプラスチックフィルム表面に被覆する方法が開発さ
れている。例えば、本出願人による特願平5−3181
88号明細書に、特定のポリシラザンを含むコーティン
グ組成物を塗布し、熱処理した後、水蒸気雰囲気にさら
す工程及び/又は酸触媒若しくは塩基触媒含有水溶液に
浸漬する工程を施すことにより、150℃以下という低
温でプラスチックフィルムにSiO2 系セラミックスを
被覆する方法が開示されている。また、同じく本出願人
による特願平6−236881号明細書に、基板上にポ
リシラザンの膜を形成した後、珪酸エステル水溶液を接
触させることにより、常温でもSiO2 系セラミックス
を被覆できる方法が開示されている。
実質的にSiO2 膜から成るセラミックスを耐熱温度の
低いプラスチックフィルムに被覆することができるが、
ポリシラザンを十分にセラミック化するためには、塗布
後の後処理、すなわち加熱処理後に水蒸気雰囲気にさら
す工程及び/又は酸触媒若しくは塩基触媒含有水溶液に
浸漬する工程、或いは加熱処理後に珪酸エステル水溶液
を接触させる工程(以降、本明細書ではこれらをセラミ
ック化工程と総称する)が必要である。こうしたSiO
2 系セラミックスを被覆したプラスチックフィルムを工
業生産するためには、基材フィルムを長尺化し、上記各
工程、すなわち、ポリシラザンの塗布工程、塗膜乾燥工
程、セラミック化工程、等を連続して行うことが望まれ
る。
よっては(例えば、他の工程と比べて処理時間が非常に
長い場合、等)、被覆フィルムの全製造工程を連続法で
行うことが困難な場合がある。そのような場合には、長
尺フィルムを一旦巻き取り、バッチ式でセラミック化処
理を施すことが望ましい。本発明の目的は、ポリシラザ
ン塗膜を表面に有する長尺フィルムのセラミック化工程
をバッチ処理することを可能にする方法を提供すること
にある。
的は、 (1)長尺プラスチックフィルムの少なくとも片面にポ
リシラザンの塗膜を形成した後、該塗膜を有するフィル
ムをセパレータシートと共に巻き取り、この巻取体にセ
ラミック化処理を施すことを特徴とするSiO2 系セラ
ミックス被覆フィルムの製造方法によって達成される。
る。 (2)前記セパレータシートが、長手方向において2列
以上の凸部を少なくとも片面に有するスペーサーフィル
ムである、(1)項記載の製造方法。 (3)前記セパレータシートが、長手方向においてフィ
ルムの少なくとも片側にエンボス加工を施したスペーサ
ーフィルムである、(1)項記載の製造方法。 (4)前記スペーサーフィルムが、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリアリ
レート又はポリエーテルスルホンでできている(2)項
又は(3)項記載の製造方法。
1層の多孔質のシートである、(1)項記載の製造方
法。 (6)前記多孔質シートがガラスクロスである、(5)
項記載の製造方法。 (7)前記多孔質シートが不織布である、(5)項記載
の製造方法。 (8)前記多孔質シートが紙である、(5)項記載の製
造方法。 (9)前記多孔質シートが繊維織物である、(5)項記
載の製造方法。 (10)前記多孔質シートが水分を含む、(5)項〜
(9)項のいずれか一項に記載の製造方法。
フィルムであって、これを塗布フィルムの少なくとも両
端に各1本巻き込むことを特徴とする、(1)項記載の
製造方法。 (12)前記テープ状フィルムの少なくとも片側がマッ
ト加工又はエンボス加工フィルムである、(11)項記
載の製造方法。 (13)前記テープ状フィルムが発泡フィルムである、
(11)項記載の製造方法。 (14)前記テープ状フィルムの少なくとも片側がアル
ミニウムを張り合わせた又はアルミニウムを蒸着させた
フィルムである、(11)項記載の製造方法。 (15)前記ポリシラザンが下記一般式(I):
れ独立に水素原子、アルキル基、アルケニル基、シクロ
アルキル基、アリール基、またはこれらの基以外でケイ
素に直結する基が炭素である基、アルキルシリル基、ア
ルキルアミノ基、アルコキシ基を表わす。ただし、
R1 、R2 及びR3 の少なくとも1つは水素原子であ
る)で表わされる単位からなる主骨格を有する数平均分
子量が100〜5万のポリシラザンである、(1)項〜
(14)項のいずれか一項に記載の製造方法。
は、長尺フィルムと一緒に巻き取ることにより、長尺フ
ィルム同士が接触しないようにするためのシート状物又
はテープ状物であって、後のセラミック化工程において
塗膜のセラミック化を妨げたり、ポリシラザン塗膜やフ
ィルム基材に悪影響を及ぼしたりすることのないものを
さす。本発明の製造方法によると、ポリシラザン塗膜を
有する長尺フィルムを巻き取った際に、ポリシラザン塗
膜を有するフィルム間が直接接触することがなく、後の
セラミック化処理のための流体をポリシラザン塗膜面に
到達させる間隙が形成されるか、或いはセラミック化に
寄与できる成分(例えば、水)を供給できる場合には間
隙がなくてもセパレータシートが直接にポリシラザン塗
膜のセラミック化に寄与することができる。
ルムの製造方法に用いるポリシラザンは、低温でセラミ
ック化するポリシラザンであることが好ましい。このよ
うな低温セラミック化ポリシラザンの例として、本出願
人による特願平4−39595号明細書に記載されてい
るケイ素アルコキシド付加ポリシラザンが挙げられる。
この変性ポリシラザンは、上記一般式(I)で表される
ポリシラザンと、下記一般式(II): Si(OR4 )4 (II) (式中、R4 は、同一でも異なっていてもよく、水素原
子、炭素原子数1〜20個を有するアルキル基またはア
リール基を表し、少なくとも1個のR4 は上記アルキル
基またはアリール基である)で表されるケイ素アルコキ
シドを加熱反応させて得られる、アルコキシド由来ケイ
素/ポリシラザン由来ケイ素原子比が0.001〜3の
範囲内かつ数平均分子量が約200〜50万のケイ素ア
ルコキシド付加ポリシラザンである。
として、本出願人による特開平6−122852号公報
に記載されているグリシドール付加ポリシラザンが挙げ
られる。この変性ポリシラザンは、上記一般式(I)で
表されるポリシラザンとグリシドールを反応させて得ら
れる、グリシドール/ポリシラザン重量比が0.001
〜2の範囲内かつ数平均分子量が約200〜50万のグ
リシドール付加ポリシラザンである。
別の例として、本出願人による特願平5−35604号
明細書に記載されているアセチルアセトナト錯体付加ポ
リシラザンが挙げられる。この変性ポリシラザンは、上
記一般式(I)で表されるポリシラザンと、金属として
ニッケル、白金、パラジウム又はアルミニウムを含むア
セチルアセトナト錯体を反応させて得られる、アセチル
アセトナト錯体/ポリシラザン重量比が0.00000
1〜2の範囲内かつ数平均分子量が約200〜50万の
アセチルアセトナト錯体付加ポリシラザンである。上記
の金属を含むアセチルアセトナト錯体は、アセチルアセ
トン(2,4−ペンタジオン)から酸解離により生じた
陰イオンacac- が金属原子に配位した錯体であり、
一般に式(CH3 COCHCOCH3 )n M〔式中、M
はn価の金属を表す〕で表される。
量が低すぎると、焼成時の収率が低くなり、実用的でな
い。一方分子量が高すぎると溶液の安定性が低く、健全
な膜が得られない。これらの理由から、用いるポリシラ
ザンの分子量は数平均分子量で下限は100、好ましく
は500である。また、上限は5万、好ましくは100
00である。上記のような低温セラミック化ポリシラザ
ンを塗布するため、これを溶剤に溶解してコーティング
組成物を調製する。溶剤としては、脂肪族炭化水素、脂
環式炭化水素、芳香族炭化水素の炭化水素溶媒、ハロゲ
ン化メタン、ハロゲン化エタン、ハロゲン化ベンゼン等
のハロゲン化炭化水素、脂肪族エーテル、脂環式エーテ
ル等のエーテル類、直鎖系炭化水素類、アルコキシシラ
ン類を使用することができる。これらの溶剤を使用する
場合、ポリシラザンの溶解度や溶剤の蒸発速度を調節す
るために、2種類以上の溶剤を混合することもできる。
ング方法により作業性がよくなるように選択され、また
用いるポリシラザンの平均分子量、分子量分布、その構
造によって異なるので、適宜、自由に混合することがで
きる。好ましくは固形分濃度で1〜50重量%の範囲で
混合することができる。また、コーティング用組成物に
は、必要に応じて適当な充填剤及び/又は増量剤を加え
ることができる。充填剤の例としてはシリカ、アルミ
ナ、ジルコニア、マイカを始めとする酸化物系無機物あ
るいは炭化珪素、窒化珪素等の非酸化物系無機物の微粉
等が挙げられる。また用途によってはアルミニウム、亜
鉛、銅等の金属粉末の添加も可能である。
む)、粒状、鱗片状等種々の形状のものを単独又は2種
以上混合して用いることができる。これら充填剤の粒子
の大きさは1回に適用可能な膜厚よりも小さいことが望
ましい。また充填剤の添加量はポリシラザン1重量部に
対し、0.05〜10重量部の範囲であり、特に好まし
い添加量は0.2〜3重量部の範囲である。さらに、コ
ーティング用組成物には、必要に応じて各種顔料、レベ
リング剤、消泡剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、pH調整
剤、分散剤、表面改質剤、可塑剤、乾燥促進剤、流れ止
め剤、等を加えてもよい。
ルムの製造方法に用いる長尺プラスチックフィルム基材
としては、種々のプラスチック材料が包含され、例え
ば、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリカーボネー
ト(PC)、ポリアリレート(PAr)、ポリメタクリ
ル酸メチル(PMMA)、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリプロピレン(PP)、セルロース系ア
セテート(TAC)、等が挙げられる。長尺プラスチッ
クフィルム材料の長さ、幅、厚さに特に制限はなく、用
途に応じた任意の寸法のプラスチックを使用することが
できるが、一般に長尺フィルムといった場合、その長さ
は数百メートルに至る場合がある。
グ用組成物を上記のような長尺プラスチックフィルムの
少なくとも片面に適用することによってポリシラザンの
膜を形成する。適用法は、長尺フィルムへ塗布するため
に通常実施されている塗布法、すなわちロール塗布、浸
漬塗布、スプレー塗り、ウェブ塗布(グラビア、ダイ、
キス、フレキソ、キスメイカーバー)、等の方法が用い
られる。最適な方法はグラビア塗布、特にリバースグラ
ビア塗布である。塗布工程に続いて、フィルムの耐熱温
度に応じた乾燥温度ゾーンを通過させることにより、ポ
リシラザン塗膜の溶媒の除去を行う。この溶媒除去工程
は、ポリシラザン塗膜を有するフィルムが60℃〜35
0℃、好ましくは70℃〜250℃の温度ゾーンに0.
01〜20分間、好ましくは0.05〜10分間存在す
るように搬送しながら行うことが好ましい。また、乾燥
雰囲気は酸素中又は空気中のいずれであってもよい。上
記の温度範囲での乾燥処理によってSi−O、Si−
N、Si−H、N−H結合が存在するポリシラザン塗膜
が形成される。
1に例示したように、直径約7.6〜12.7cmの心
材16に巻き取る。この際、ポリシラザン塗膜12を有
する長尺フィルム基材14の表裏が直接接触しないよう
にセパレータシート10を挟み込み、後のセラミック化
工程において該塗膜12がセラミック化処理のための流
体にさらされるように巻き取る。セパレータシート10
は、ポリシラザン塗膜12側から巻き取ることも、また
長尺フィルム基材14側から巻き取ることもできる。
ト10として、図2に例示したような長手方向と横断方
向においてそれぞれ適当な間隔で並べられた凸部22を
少なくとも片面に有するスペーサーフィルム20を用い
ることができる。凸部22の形成方法としては、凸部を
有するローラー状金型を用いてフィルムを局所的に変形
させてもよいし、フィルム上に局所的に不均一な塗膜を
形成し、凸部を形成させてもよい。図2は、凸部22を
両面に有するスペーサーフィルム20を示しているが、
ポリシラザンをプラスチックフィルムの片面にしか塗布
しない場合には、片面にのみ凸部を設けたスペーサーフ
ィルムを用いても、その凸部をポリシラザン塗膜側に向
けて巻き取ることにより所望の作用を得ることができ
る。
ポリシラザン塗膜面に流体が容易に到達することができ
れば、最終製品のセラミックス被覆フィルムの大きさ、
形状に合わせて任意の凸部形状をとることができる。例
えば、凸部断面が半円形、長方形若しくは台形であるス
ペーサーフィルムを使用してもよいし、また凸部が横断
方向で連続しているスペーサーフィルムを使用してもよ
い。図3は、図2のスペーサーフィルムの凸部22を含
む横断方向における断面図を示すものである。図3は、
凸部が横断方向において上面と下面とで整合していない
スペーサーフィルムを示しているが、このズレは横断方
向ではなく長手方向におけるものであってもよい。ま
た、凸部が上面と下面とで整合しているスペーサーフィ
ルムであってもよい。
する場合でも、凸部22の高さは、ポリシラザン塗膜面
とスペーサーフィルムとの間をセラミック化処理のため
の流体が容易に通過できる間隙24を維持するのに十分
な高さとすべきである。この凸部22の高さは、一般に
0.03〜10mm、好ましくは0.05〜1mm、よ
り好ましくは0.08〜0.5mmであるが、限定はさ
れない。この高さが高すぎると、巻取体が嵩張り、バッ
チ処理効率も低下する。凸部の長手方向の列は、スペー
サーフィルムの横断方向の少なくとも両端部付近に位置
することが好ましい。その場合、図4に示したように、
横断方向における凸部間距離がポリシラザン塗膜幅より
も広いスペーサーフィルムを使用し、巻取り時に凸部が
塗膜に触れないようにすることが好ましい。また、上記
間隙24を維持するため、必要に応じてスペーサーフィ
ルムの横断方向の中間部に一つ以上の凸部列を設けても
よい。このように中間部に凸部列を設けた場合には、こ
れらの凸部がプラスチックフィルムと接触する部分には
ポリシラザンを塗布しないことが好ましい場合もある。
ペーサーフィルムの場合、凸部列の横断方向の間隔26
は、上記間隙24が維持できる限り、最終製品のセラミ
ックス被覆フィルムの所望の大きさに応じて、長尺フィ
ルムの幅未満の間隔で任意に設定することができる。こ
れらの隣り合う凸部列の間隔26は、一般に70mm〜
600mm、好ましくは100mm〜400mmとす
る。凸部列の長手方向における間隔28は1〜20m
m、好ましくは2〜15mmとする。この間隔は一定で
あることが好ましいが、必ずしもそうである必要はな
い。この間隔が20mmよりも広くなると、ポリシラザ
ン塗膜とスペーサーフィルムとが巻取り時に接触する恐
れがある。反対に、1mmよりも狭いと、凸部が巻取り
を妨害する場合がでてくる。
定はされないが、実用的範囲として30μm〜600μ
m、好ましくは40μm〜300μm、より好ましくは
50μm〜150μmとする。スペーサーフィルムの材
質は、巻取り/巻出しの際に不都合のない柔軟性を示し
且つポリシラザン塗膜のセラミック化条件下で不活性
(耐薬品性、耐熱性)であり且つ寸法安定性に優れてい
るものであれば何でもよい。特に好適なスペーサーフィ
ルムの素材としてポリイミド、ポリエーテルイミド、ポ
リアリレート、ポリエーテルスルホン、等の耐熱樹脂が
挙げられる。
ムの好適な具体例として、上記のような材料のフィルム
の横断方向の両端部にエンボス加工を施したものが挙げ
られる。特に本発明では、大日化成工業製から商品番号
706410 H 12又は706420 H 12で
市販されているエンボス加工されたポリイミドフィルム
の幅を広げたものを使用することが便利である。
ートとして少なくとも1層の多孔質シートを使用するこ
ともできる。この多孔質シートは、セラミック化処理の
ための流体をポリシラザン塗膜面に到達させる孔を有
し、セラミック化工程においてポリシラザン塗膜及び/
又は長尺フィルムに悪影響を及ぼすことのないものであ
れば何でもよい。多孔質シートとして、ガラスクロス、
例えば、テフロン(商標)を被覆したガラスクロス(以
降、テフロン被覆ガラスクロス)、不織布、例えば、ポ
リプロピレンやナイロン(商標)でできた不織布、紙、
繊維織物、等が挙げられる。これらの多孔質シートの厚
さは、一般に30μm〜1mm、好ましくは50μm〜
1mmであるが、限定されるものではない。この厚さが
30μmよりも薄いと、セラミック化のための流体透過
性が不十分となる。反対に1mmよりも厚いと、巻取体
が嵩張り、実用的でなくなる。
シート材質によって数値が異なるが、例えば、ポリプロ
ピレン不織布では目付が30〜250gのものを使用す
ることが好ましい。また、テフロン被覆ガラスクロス
は、テフロン(商標)がポリシラザンを撥し、しかもク
ロスが通気性を有するので、本質的にいずれのものでも
使用可能である。本発明の別の態様によると、セパレー
タシートの流体透過性が不十分又は全くない場合でも、
セパレータシート自体が、ポリシラザン塗膜のセラミッ
ク化に寄与できる成分をセラミック化処理の際に供給で
きるものであれば、これを使用することができる。ポリ
シラザン塗膜のセラミック化に寄与できる成分とは、
水、酸素、等をさす。
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポ
リイミド、等のベースフィルムの少なくとも片面にポリ
ビニルアルコール樹脂、ゼラチン、等を3〜20μm程
度の厚さで塗布したフィルムを、水蒸気や水溶液で処理
して該塗布層を含水させたものが挙げられる。また、別
法として、上記の多孔質シートに水分を含ませたもの、
なども使用できる。このようなセパレータシートの材質
は、先にスペーサーフィルムについて記載したような柔
軟性、寸法安定性、耐薬品性、等を満たす限り、特に限
定されるものではない。
示したように、セパレータシートとしてテープ状フィル
ムを使用することもできる。このテープ状フィルムは、
ポリシラザン塗膜よりも厚い厚さ、一般に12〜300
μm、好ましくは30〜100μm、幅10〜30m
m、好ましくは13〜20mmの寸法を有する。このよ
うなテープ状フィルムの具体例として、片面又は両面に
マット加工が施されたマット加工フィルム(例、東レ製
ルミナーX−42〜45やパナック製ルミマットとして
市販されているPETフィルム)、多孔質フィルムであ
る発泡フィルム(例、東洋紡績製クリスパーとして市販
されているPETフィルム)、及びアルミニウムを張り
合わせた又はアルミニウムを蒸着させたフィルム(Al
/PETフィルム)(例、パナック製アルペットフィル
ムとして市販されているPETフィルム)が挙げられ
る。マット加工フィルムは、エンボス加工に比べ凹凸が
小さいため巻きずれが生じにくい。また凹凸が形成され
ているため、ガスや水蒸気が透過しやすい。Al/PE
Tフィルムは、Al層が形成されていることによってフ
ィルムとの滑りが向上し、巻き取りやすい。
合には、ポリシラザン塗膜を有する長尺フィルム基材の
横断方向の両側にその長手方向に沿ってテープ状フィル
ムを配置することにより、これらを巻き取った際に長尺
フィルムの表裏が接触しないようにすることができる。
長尺フィルムの表裏間隔を維持するため、必要に応じ
て、長尺フィルムの横断方向の中間部に1本以上のテー
プ状フィルムを配置してもよい。テープ状フィルムと長
尺フィルム基材との接触部分には、ポリシラザン塗膜が
存在してもしなくてもよい。また、片面にのみポリシラ
ザン塗膜を有する長尺フィルム基材を巻き取る際には、
該基材のポリシラザン塗膜側からでもその反対側からで
もテープ状フィルムを適用することができる。
ポリシラザン塗膜を有するプラスチックフィルムを巻き
取った後、この巻取体を、例えば炉に入れることによ
り、バッチ式で塗膜に熱処理を施す。この熱処理条件
は、以下の後処理によっても異なるが、一般に70〜3
50℃、好ましくは80〜300℃、より好ましくは1
00〜250℃の温度で、0.2〜200時間、好まし
くは0.5〜100時間行われる。
の3種類のバッチ処理の一つ又は任意の組合せにより、
実質的にSiO2 からなるセラミックスに転化させるこ
とが可能である。 加湿処理。 熱処理後の巻取体を加湿室に配置することにより加湿処
理を行う。加湿室内の圧力は特に限定されるものではな
いが、1〜5気圧が現実的に適当である。相対湿度は特
に限定されるものではないが、10〜100%RHが好
ましい。温度は室温以上で効果的であるが室温〜180
℃が好ましい。100℃以上で加湿処理を行う場合に
は、上記の熱処理を省略することができる。加湿処理時
間は特に限定されるものではないが3分〜30日が現実
的に適当である。水蒸気雰囲気中での熱処理により、低
温セラミックス化ポリシラザンの酸化または水蒸気との
加水分解が進行するので、上記のような低い加熱温度
で、実質的にSiO2 からなる緻密な膜の形成が可能と
なる。但し、このSiO2 膜はポリシラザンに由来する
ため窒素を原子百分率で0.005〜5%、好ましくは
0.1〜3%含有する。
する。触媒としては、酸、塩基が好ましく、その種類に
ついては特に限定されないが、例えば、トリエチルアミ
ン、ジエチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、n−エキシルアミ
ン、n−ブチルアミン、ジ−n−ブチルアミン、トリ−
n−ブチルアミン、グアニジン、ピグアニン、イミダゾ
ール、1,8−ジアザビシクロ−〔5,4,0〕−7−
ウンデセン、1,4−ジアザビシクロ−〔2,2,2〕
−オクタン等のアミン類;水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化リチウム、ピリジン、アンモニア水等の
アルカリ類;リン酸等の無機酸類;氷酢酸、無水酢酸、
プロピオン酸、無水プロピオン酸のような低級モノカル
ボン酸、又はその無水物、シュウ酸、フマル酸、マレイ
ン酸、コハク酸のような低級ジカルボン酸又はその無水
物、トリクロロ酢酸等の有機酸類;過塩素酸、塩酸、硝
酸、硫酸、スルホン酸、パラトルエンスルホン酸、三フ
ッ化ホウ素及びその電気供与体との錯体、等;SnCl
4 、ZnCl2 、FeCl3 、AlCl3 、SbC
l3 、TiCl4 などのルイス酸及びその錯体等を使用
することができる。好ましい酸触媒は塩酸、塩基触媒は
水酸化ナトリウムである。触媒の含有割合としては0.
001〜50重量%、好ましくは0.01〜10重量%
である。保持温度としては室温から沸点までの温度にわ
たって有効である。保持時間としては特に限定されるも
のではないが10分〜30日が現実的に適当である。触
媒を含有した蒸留水中に浸すことにより、低温セラミッ
クス化ポリシラザンの酸化あるいは水との加水分解が、
触媒の存在により更に加速され、上記のような低い加熱
温度で、実質的にSiO2 からなる緻密な膜の形成が可
能となる。但し、先に記載したように、このSiO2 膜
はポリシラザンに由来するため窒素を同様に原子百分率
で0.005〜5%含有する。
む容器に浸漬する。好適な珪酸エステルは、式Si(O
R)4 〔式中、Rは、各々独立に、アルキル基、アルケ
ニル基、シクロアルキル基、アリール基、アルキルアミ
ノ基又はアルキルシリル基を表す〕で示されるアルコキ
シシランである。好ましいRは、メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基及びイソプロペニル基である。中
でも特に好ましいアルコキシシランは、テトラメトキシ
シラン及びテトラエトキシシランである。これらのアル
コキシシランは、水に対して体積比率で0.01〜10
0、好ましくは0.1〜10の範囲で存在させる。
びこれらの塩類である。これらの酸は、アルコキシシラ
ン1モル当たり0.0001〜10モル%、好ましくは
0.001〜1.0モル%の量で混合する。酸/珪酸エ
ステル混合水溶液中に浸漬することにより、ポリシラザ
ン塗膜と珪酸エステルとの間で反応が起こり、常温でも
実質的にSiO2 からなる緻密な膜が形成される。上記
の珪酸エステルによるポリシラザンのセラミック化につ
いての詳細は、本出願人による特願平6−236881
号明細書を参照されたい。
は、巻取体のままバッチ式で、或いは巻き出して搬送し
ながら、中和処理及び/又は洗浄処理を施すことが望ま
しい。これらの処理は、処理浴に浸漬する方法、処理液
を噴霧する方法、等、所望によりバッチ式でも連続式で
も行うことができる。上記のようにセラミック化した後
(又は中和/洗浄処理後)、乾燥ゾーンを搬送すること
により巻き出した長尺フィルムを効率よく乾燥すること
ができる。
は、好ましくは0.001〜5μm、より好ましくは
0.005〜2μmの範囲である。膜厚が5μmよりも
厚いと熱処理時に割れが入ることが多く、また曇りが生
じることによりヘイズ率(透明被覆フィルムとしては3
%以下が好ましい)が増加してしまう。反対に、膜厚が
1μmよりも薄いと所期の効果、例えば所望の硬度(鉛
筆硬度で8H以上が望ましい)が得られない。この膜厚
は、コーティング用組成物の濃度を変更することによっ
て制御することができる。すなわち、膜厚を増加するた
め、コーティング用組成物の固形分濃度を高くする(溶
剤濃度を低くする)ことができる。
−1;数平均分子量900)の20%キシレン溶液を調
製し、これをコーティング組成物として用いた。厚さ1
00μm、幅30cm、総延長200mのポリエーテル
スルホン(PES)フィルム基材を2m/分で搬送しな
がら、上記コーティング組成物を乾燥塗膜厚が0.6μ
mになるようにグラビアコート法で片面に塗布した。塗
布後、上記搬送速度で温度150℃、長さ15mの乾燥
ゾーンを通過させることにより、ポリシラザン塗膜を乾
燥した。
ィルムに、長手方向に3列の凸部(高さ0.5mm)を
両面に等間隔で有するポリイミド製スペーサーフィルム
〔幅60cm、厚さ100μm、凸部の間隔(横断方向
28cm、長手方向5mm)〕を重ね合わせて、直径
7.6cmの心材に一緒に巻き取った。この巻取体を1
50℃で1時間熱処理した後、120℃、相対湿度90
%で3時間加湿処理することにより、ポリシラザン塗膜
をセラミック化させた。
ペーサーフィルムを分離し、20m/分の搬送速度で1
50℃、15mの乾燥ゾーンを通過させることにより、
セラミック膜を有するフィルムを乾燥した。こうして得
られたセラミック膜は実質的にSiO2 からなり、基材
のPESフィルムに対する密着性も良好であった。ま
た、このセラミック膜の鉛筆硬度を測定したところ、4
H以上という高い硬度を示した。
組成物を調製した。厚さ100μm、幅60cm、総延
長200mのポリアリレート(PAr)フィルム基材を
10m/分で搬送しながら、上記コーティング組成物を
乾燥塗膜厚が0.6μmになるようにグラビアコート法
で片面に塗布した。塗布後、上記搬送速度で温度140
℃、長さ15mの乾燥ゾーンを通過させることにより、
ポリシラザン塗膜を乾燥した。
ィルムに、厚さ0.1mm、目付90gのポリプロピレ
ン製不織布を重ね合わせて、直径7.6cmの心材に一
緒に巻き取った。この巻取体を100℃で5時間熱処理
した後、90℃、相対湿度90%で5時間加湿処理する
ことにより、ポリシラザン塗膜をセラミック化させた。
織布を分離し、20m/分の搬送速度で140℃、15
mの乾燥ゾーンを通過させることにより、セラミック膜
を有するフィルムを乾燥した。こうして得られたセラミ
ック膜は実質的にSiO2 からなり、基材のPArフィ
ルムに対する密着性も良好であった。また、このセラミ
ック膜の鉛筆硬度を測定したところ、4H以上という高
い硬度を示した。
組成物を調製した。厚さ100μm、幅60cm、総延
長200mのポリエーテルスルホン(PES)フィルム
基材を10m/分で搬送しながら、上記コーティング組
成物を乾燥塗膜厚が0.6μmになるようにグラビアコ
ート法で片面に塗布した。塗布後、上記搬送速度で温度
150℃、長さ15mの乾燥ゾーンを通過させることに
より、ポリシラザン塗膜を乾燥した。
ィルムに、フロン工業(株)製のテフロン被覆ガラスク
ロス(PTFE含浸ガラスファブリック)を重ね合わせ
て、直径7.6cmの心材に一緒に巻き取った。この巻
取体を160℃で1時間熱処理した後、120℃、相対
湿度90%で3時間加湿処理することにより、ポリシラ
ザン塗膜をセラミック化させた。
織布を分離し、20m/分の搬送速度で150℃、15
mの乾燥ゾーンを通過させることにより、セラミック膜
を有するフィルムを乾燥した。こうして得られたセラミ
ック膜は実質的にSiO2 からなり、基材のPESフィ
ルムに対する密着性も良好であった。また、このセラミ
ック膜の鉛筆硬度を測定したところ、4H以上という高
い硬度を示した。
組成物を調製した。厚さ100μm、幅60cm、総延
長200mのポリアリレート(PAr)フィルム基材を
10m/分で搬送しながら、上記コーティング組成物を
乾燥塗膜厚が0.6μmになるようにグラビアコート法
で片面に塗布した。塗布後、上記搬送速度で温度150
℃、長さ15mの乾燥ゾーンを通過させることにより、
ポリシラザン塗膜を乾燥した。
トフィルムの片面にポリビニルアルコール樹脂を厚さ6
μmになるように塗布し、これを水溶液に浸漬すること
により含水フィルムを製作した。上記乾燥ゾーンを通過
したポリシラザン塗布フィルムにこの含水フィルムを重
ね合わせて、直径7.6cmの心材に一緒に巻き取っ
た。この巻取体を120℃で2時間熱処理した後、18
0℃、相対湿度90%で3時間加湿処理することによ
り、ポリシラザン塗膜をセラミック化させた。
水シートを分離し、20m/分の搬送速度で150℃、
15mの乾燥ゾーンを通過させることにより、セラミッ
ク膜を有するフィルムを乾燥した。こうして得られたセ
ラミック膜は実質的にSiO2 からなり、基材のPAr
フィルムに対する密着性も良好であった。また、このセ
ラミック膜の鉛筆硬度を測定したところ、4H以上とい
う高い硬度を示した。
−1;数平均分子量900)の12重量%m−キシレン
溶液を調製し、これをコーティング組成物として用い
た。厚さ100μm、幅500mm、総延長200mの
ポリエーテルスルホン(PES)フィルム基材を5m/
分で搬送しながら、上記コーティング組成物を乾燥塗膜
厚が0.6μmになるようにグラビア(リバース)コー
ト法(ロール#95)で片面に塗布した。塗布後、上記
搬送速度で温度150℃、長さ15mの乾燥ゾーンを通
過させることにより、ポリシラザン塗膜を乾燥した。
ィルムに、長手方向に2列の凸部(高さ0.5mm、幅
方向間隔490mm、長手方向間隔5mm)を両面に有
するポリイミド製エンボスフィルム〔幅500cm、厚
さ100μm、大日化成工業製706410H12の幅
を広げたもの〕を重ね合わせて、直径7.6cmの心材
に一緒に巻き取った。この巻取体を150℃で1時間熱
処理した後、95℃、相対湿度80%で3時間加湿処理
することにより、ポリシラザン塗膜をセラミック化させ
た。
ンボスフィルムを分離し、20m/分の搬送速度で15
0℃、15mの乾燥ゾーンを通過させることにより、セ
ラミック膜を有するフィルムを乾燥した。こうして得ら
れたセラミック膜は実質的にSiO2 からなり、基材の
PESフィルムに対する密着性も良好であった。また、
このセラミック膜の鉛筆硬度を測定したところ、4H以
上という高い硬度を示した。
−1;数平均分子量900)の12重量%m−キシレン
溶液を調製し、これをコーティング組成物として用い
た。厚さ100μm、幅500mm、総延長200mの
ポリエーテルスルホン(PES)フィルム基材を5m/
分で搬送しながら、上記コーティング組成物を乾燥塗膜
厚が0.6μmになるようにグラビア(リバース)コー
ト法(ロール#95)で片面に塗布した。塗布後、上記
搬送速度で温度150℃、長さ15mの乾燥ゾーンを通
過させることにより、ポリシラザン塗膜を乾燥した。
ィルムの横断方向両端部に、PET製マット加工テープ
状フィルム〔幅20mm、厚さ75μm、200#マッ
ト加工、東レ(株)製ルミラーX−42又はパナック
(株)製ルミマット〕を各1枚重ね合わせて、直径7.
6cmの心材に一緒に巻き取った。この巻取体を150
℃で1時間熱処理した後、95℃、相対湿度80%で3
時間加湿処理することにより、ポリシラザン塗膜をセラ
ミック化させた。
ット加工フィルムを分離し、20m/分の搬送速度で1
50℃、15mの乾燥ゾーンを通過させることにより、
セラミック膜を有するフィルムを乾燥した。こうして得
られたセラミック膜は実質的にSiO2 からなり、基材
のPESフィルムに対する密着性も良好であった。ま
た、このセラミック膜の鉛筆硬度を測定したところ、4
H以上という高い硬度を示した。
−1;数平均分子量900)の12重量%m−キシレン
溶液を調製し、これをコーティング組成物として用い
た。厚さ75μm、幅1000mm、総延長200mの
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム基材を
5m/分で搬送しながら、上記コーティング組成物を乾
燥塗膜厚が0.6μmになるようにグラビア(リバー
ス)コート法(ロール#95)で片面に塗布した。塗布
後、上記搬送速度で温度120℃、長さ15mの乾燥ゾ
ーンを通過させることにより、ポリシラザン塗膜を乾燥
した。
ィルムの横断方向両端部に、PET製テープ状発泡フィ
ルム〔幅20mm、厚さ75μm、東洋紡績(株)製ク
リスパー〕を各1枚重ね合わせて、直径7.6cmの心
材に一緒に巻き取った。この巻取体を120℃で1時間
熱処理した後、95℃、相対湿度80%で3時間加湿処
理することにより、ポリシラザン塗膜をセラミック化さ
せた。
泡フィルムを分離し、20m/分の搬送速度で120
℃、15mの乾燥ゾーンを通過させることにより、セラ
ミック膜を有するフィルムを乾燥した。こうして得られ
たセラミック膜は実質的にSiO2 からなり、基材のP
ETフィルムに対する密着性も良好であった。また、こ
のセラミック膜の鉛筆硬度を測定したところ、4H以上
という高い硬度を示した。
−1;数平均分子量900)の12重量%m−キシレン
溶液を調製し、これをコーティング組成物として用い
た。厚さ80μm、幅1000mm、総延長200mの
セルロース系アセテート(TAC)フィルム基材を3m
/分で搬送しながら、上記コーティング組成物を乾燥塗
膜厚が0.6μmになるようにグラビア(リバース)コ
ート法(ロール#95)で片面に塗布した。塗布後、上
記搬送速度で温度100℃、長さ15mの乾燥ゾーンを
通過させることにより、ポリシラザン塗膜を乾燥した。
ィルムの横断方向両端部に、PET製テープ状Al張り
合わせフィルム〔幅20mm、厚さ75μm、パナック
(株)製アルペットフィルム〕を各1枚重ね合わせて、
直径7.6cmの心材に一緒に巻き取った。この巻取体
を100℃で3時間熱処理した後、95℃、相対湿度8
0%で5時間加湿処理することにより、ポリシラザン塗
膜をセラミック化させた。
l張り合わせフィルムを分離し、20m/分の搬送速度
で100℃、15mの乾燥ゾーンを通過させることによ
り、セラミック膜を有するフィルムを乾燥した。こうし
て得られたセラミック膜は実質的にSiO2 からなり、
基材のTACフィルムに対する密着性も良好であった。
また、このセラミック膜の鉛筆硬度を測定したところ、
4H以上という高い硬度を示した。
ン塗膜を有する長尺フィルムを巻き取った際に、ポリシ
ラザン塗膜を有するフィルム間が直接接触することがな
く、後のセラミック化処理のための流体をポリシラザン
塗膜面に到達させる間隙が形成されるか、或いは水分を
含む場合にはセパレータシートが直接にポリシラザン塗
膜のセラミック化に寄与することができるので、長尺フ
ィルムでのポリシラザンによる緻密なSiO2 膜の形成
が可能となる。
である。
一態様であるスペーサーフィルムの上面図である。
ある。
した際の断面図である。
一態様であるテープ状フィルムの共巻きを示す斜視図で
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 長尺プラスチックフィルムの少なくとも
片面にポリシラザンの塗膜を形成した後、該塗膜を有す
るフィルムをセパレータシートと共に巻き取り、この巻
取体にセラミック化処理を施すことを特徴とするSiO
2 系セラミックス被覆フィルムの製造方法。
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JP2000189795A (ja) * | 1998-12-26 | 2000-07-11 | Toto Ltd | 光触媒性被膜形成用表面処理剤およびこの表面処理剤を用いた光触媒被膜の形成方法 |
JP2008268341A (ja) * | 2007-04-17 | 2008-11-06 | Nitto Denko Corp | 光学フィルムの製造方法、光学フィルムおよび液晶表示装置 |
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CN114270615A (zh) * | 2019-08-16 | 2022-04-01 | 株式会社Lg新能源 | 包括耐热层的电化学装置用隔板和包括该隔板的二次电池 |
-
1996
- 1996-03-18 JP JP06116096A patent/JP3771314B2/ja not_active Expired - Fee Related
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