JPH09195904A - スタータ用軸受の密封装置 - Google Patents
スタータ用軸受の密封装置Info
- Publication number
- JPH09195904A JPH09195904A JP2595496A JP2595496A JPH09195904A JP H09195904 A JPH09195904 A JP H09195904A JP 2595496 A JP2595496 A JP 2595496A JP 2595496 A JP2595496 A JP 2595496A JP H09195904 A JPH09195904 A JP H09195904A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- seal
- pinion shaft
- fixed
- starter
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、軸受内部の潤滑剤を保持するシー
ル部材と、軸受内輪の内周側を摺動するピニオン軸と内
輪との隙間に水、異物が侵入するのを防止するダストシ
ールを一体に成形し、部品点数を削減し、組付作業を容
易にすることを目的としている。 【解決手段】 両側がシール部材で密封された転がり軸
受を機枠に固定するとともに、上記転がり軸受の内輪内
周側にピニオン軸を摺動させたスタータ用軸受の密封装
置において、上記転がり軸受４の少なくとも一方のシー
ル部材８を外輪５に固定するとともに、このシール部材
８の内周部に、内輪７と接触または非接触にて軸受内部
を密封する潤滑剤保持用シールリップ１０と、ピニオン
軸２に摺動するダストシールリップ１１とを一体に形成
したことを特徴とする。
ル部材と、軸受内輪の内周側を摺動するピニオン軸と内
輪との隙間に水、異物が侵入するのを防止するダストシ
ールを一体に成形し、部品点数を削減し、組付作業を容
易にすることを目的としている。 【解決手段】 両側がシール部材で密封された転がり軸
受を機枠に固定するとともに、上記転がり軸受の内輪内
周側にピニオン軸を摺動させたスタータ用軸受の密封装
置において、上記転がり軸受４の少なくとも一方のシー
ル部材８を外輪５に固定するとともに、このシール部材
８の内周部に、内輪７と接触または非接触にて軸受内部
を密封する潤滑剤保持用シールリップ１０と、ピニオン
軸２に摺動するダストシールリップ１１とを一体に形成
したことを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピニオン軸が、機
枠に固定された転がり軸受の内輪内周側を摺動するよう
にしたスタータ用軸受の密封装置に関する。
枠に固定された転がり軸受の内輪内周側を摺動するよう
にしたスタータ用軸受の密封装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のスタータ用軸受の密封装置は図２
に示す如く、両側がシール部材２２，２３で密封された
転がり軸受２０を機枠２４に固定するとともに、上記転
がり軸受２０の内輪２１の内周側にピニオン軸２７を摺
動させ、上記シール部材２３とは別体のダストシール２
５を機枠２４に取り付け、そのシールリップ２６をピニ
オン軸２７と摺接してピニオン軸２７と内輪２１間への
水、異物侵入を防ぎ、ピニオン軸２７と内輪２１との固
着を防止するようにしていた。
に示す如く、両側がシール部材２２，２３で密封された
転がり軸受２０を機枠２４に固定するとともに、上記転
がり軸受２０の内輪２１の内周側にピニオン軸２７を摺
動させ、上記シール部材２３とは別体のダストシール２
５を機枠２４に取り付け、そのシールリップ２６をピニ
オン軸２７と摺接してピニオン軸２７と内輪２１間への
水、異物侵入を防ぎ、ピニオン軸２７と内輪２１との固
着を防止するようにしていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術に於ては
軸受の潤滑剤保持用シール部材と、このシール部材と別
体のダストシールが必要となるので部品点数が多く、組
付も手数を要するという問題点があった。
軸受の潤滑剤保持用シール部材と、このシール部材と別
体のダストシールが必要となるので部品点数が多く、組
付も手数を要するという問題点があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決することを目的とし、両側がシール部材で密封された
転がり軸受を機枠に固定するとともに、上記転がり軸受
の内輪内周側にピニオン軸を摺動させたスタータ用軸受
の密封装置において、上記転がり軸受の少なくとも一方
のシール部材を外輪に固定するとともに、このシール部
材の内周部に、内輪と接触または非接触にて軸受内部を
密封する潤滑剤保持用シールリップと、ピニオン軸に摺
動するダストシールリップとを一体に形成したことを特
徴とする。また、上記一方のシール部材を、径方向フラ
ンジと円筒部からなる断面略Ｌ形の芯金と、この径方向
フランジの端部に設けた上記潤滑剤保持用シールリップ
及びダストシールリップとより形成し、上記芯金円筒部
を軸受外輪の内周面に嵌合固定したことを特徴とする。
さらに、外輪の一端部を内輪より軸方向に延びた延長部
とし、この延長部内周面に上記シール部材の芯金の円筒
部を嵌合固定したことを特徴とする。
決することを目的とし、両側がシール部材で密封された
転がり軸受を機枠に固定するとともに、上記転がり軸受
の内輪内周側にピニオン軸を摺動させたスタータ用軸受
の密封装置において、上記転がり軸受の少なくとも一方
のシール部材を外輪に固定するとともに、このシール部
材の内周部に、内輪と接触または非接触にて軸受内部を
密封する潤滑剤保持用シールリップと、ピニオン軸に摺
動するダストシールリップとを一体に形成したことを特
徴とする。また、上記一方のシール部材を、径方向フラ
ンジと円筒部からなる断面略Ｌ形の芯金と、この径方向
フランジの端部に設けた上記潤滑剤保持用シールリップ
及びダストシールリップとより形成し、上記芯金円筒部
を軸受外輪の内周面に嵌合固定したことを特徴とする。
さらに、外輪の一端部を内輪より軸方向に延びた延長部
とし、この延長部内周面に上記シール部材の芯金の円筒
部を嵌合固定したことを特徴とする。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図１に示し
た一実施例について詳細に説明する。１はエンジン始動
装置である。２はモータにより回転し、クラッチにより
摺動し端部にピニオン１４を有するピニオン軸で、スタ
ータ作動時軸方向に摺動してエンジンのリングギヤー３
と噛合するようになっている。４はこのピニオン軸２を
軸支する玉軸受で、外輪５は機枠６に固定され、内輪７
はピニオン軸２を軸方向に摺動可能に軸支している。８
は外輪５の一方端部に配置された一方のシール部材で、
径方向フランジ９ｂと円筒部９ａからなる断面略Ｌ形の
芯金９と、この径方向フランジ９ｂの端部に一体に設け
た潤滑剤保持用シールリップ１０及び二又のダストシー
ルリップ１１，１２とより形成されている。そして、上
記シール部材８は、芯金９の円筒部９ａが内輪７より軸
方向に延びる外輪延長部５ａの内周面５ｂに嵌合固定さ
れ、上記潤滑剤保持用シールリップ１０が軸受内部側に
斜めに延びて内輪外周面７ａと非接触の密封部を形成
し、さらに一方のダストシールリップ１１が軸受外部側
に斜めに延びてピニオン軸２に接触するとともに他方の
ダストシールリップ１２が軸受側に斜めに延びてピニオ
ン軸２に接触した構成とされている。又、１３は内、外
輪７，５間を密封する他方のシール部材である。
た一実施例について詳細に説明する。１はエンジン始動
装置である。２はモータにより回転し、クラッチにより
摺動し端部にピニオン１４を有するピニオン軸で、スタ
ータ作動時軸方向に摺動してエンジンのリングギヤー３
と噛合するようになっている。４はこのピニオン軸２を
軸支する玉軸受で、外輪５は機枠６に固定され、内輪７
はピニオン軸２を軸方向に摺動可能に軸支している。８
は外輪５の一方端部に配置された一方のシール部材で、
径方向フランジ９ｂと円筒部９ａからなる断面略Ｌ形の
芯金９と、この径方向フランジ９ｂの端部に一体に設け
た潤滑剤保持用シールリップ１０及び二又のダストシー
ルリップ１１，１２とより形成されている。そして、上
記シール部材８は、芯金９の円筒部９ａが内輪７より軸
方向に延びる外輪延長部５ａの内周面５ｂに嵌合固定さ
れ、上記潤滑剤保持用シールリップ１０が軸受内部側に
斜めに延びて内輪外周面７ａと非接触の密封部を形成
し、さらに一方のダストシールリップ１１が軸受外部側
に斜めに延びてピニオン軸２に接触するとともに他方の
ダストシールリップ１２が軸受側に斜めに延びてピニオ
ン軸２に接触した構成とされている。又、１３は内、外
輪７，５間を密封する他方のシール部材である。
【０００６】上記一方のシール部材８は、芯金９の円筒
部９ａを外輪内周面５ｂに嵌合固定するため、強固にか
つ容易に取り付けできる。又、外輪５の延長部５ａを形
成し、この延長部５ａの内周面５ｂに芯金９の円筒部９
ａを嵌合固定するようにしているため、芯金９の取付け
幅が容易に大きくとれ、固定の確実性につながる。
部９ａを外輪内周面５ｂに嵌合固定するため、強固にか
つ容易に取り付けできる。又、外輪５の延長部５ａを形
成し、この延長部５ａの内周面５ｂに芯金９の円筒部９
ａを嵌合固定するようにしているため、芯金９の取付け
幅が容易に大きくとれ、固定の確実性につながる。
【０００７】さらに、シール部材８のダストシールリッ
プ１１，１２は二重リップであるため、よりダスト侵入
防止効果が向上する。
プ１１，１２は二重リップであるため、よりダスト侵入
防止効果が向上する。
【０００８】次に作用について説明する。スタータ作動
時、ピニオン軸２が回転し乍ら軸方向に摺動し、エンジ
ンの始動用のリングギヤー３と噛合しエンジンをスター
トさせる。この状態で、軸受内の潤滑剤はシールリップ
１０により軸受内に保持され、又、ピニオン軸２と軸受
内輪７間に侵入しようとする異物、水はダストシールリ
ップ１１，１２により確実に防止され、ピニオン軸２と
内輪７間の固着が防止される。
時、ピニオン軸２が回転し乍ら軸方向に摺動し、エンジ
ンの始動用のリングギヤー３と噛合しエンジンをスター
トさせる。この状態で、軸受内の潤滑剤はシールリップ
１０により軸受内に保持され、又、ピニオン軸２と軸受
内輪７間に侵入しようとする異物、水はダストシールリ
ップ１１，１２により確実に防止され、ピニオン軸２と
内輪７間の固着が防止される。
【０００９】
【発明の効果】本発明は、軸受の潤滑剤保持のシール
と、摺動するピニオン軸に当接するダストシールとを一
体としているので部品点数が少く、組付も容易である。
と、摺動するピニオン軸に当接するダストシールとを一
体としているので部品点数が少く、組付も容易である。
【図１】本発明の一実施例正断面図である。
【図２】従来装置の正断面図である。
１ エンジン始動装置 ２ ピニオン軸 ３ エンジンのリングギヤー ４ 軸受 ５ 外輪 ６ 機枠 ７ 内輪 ８ シール部材 ９ 芯金 １０ シールリップ １１ ダストシールリップ １２ ダストシールリップ
Claims (3)
- 【請求項１】 両側がシール部材で密封された転がり軸
受を機枠に固定するとともに、上記転がり軸受の内輪内
周側にピニオン軸を摺動させたスタータ用軸受の密封装
置において、上記転がり軸受の少なくとも一方のシール
部材を外輪に固定するとともに、このシール部材の内周
部に、内輪と接触または非接触にて軸受内部を密封する
潤滑剤保持用シールリップと、ピニオン軸に摺動するダ
ストシールリップとを一体に形成したことを特徴とする
スタータ用軸受の密封装置。 - 【請求項２】 上記一方のシール部材を、径方向フラン
ジと円筒部からなる断面略Ｌ形の芯金と、この径方向フ
ランジの端部に設けた上記潤滑剤保持用シールリップ及
びダストシールリップとより形成し、上記芯金円筒部を
軸受外輪の内周面に嵌合固定したことを特徴とする請求
項１に記載のスタータ用軸受の密封装置。 - 【請求項３】 外輪の一端部を内輪より軸方向に延びる
延長部とし、この延長部内周面に上記シール部材の芯金
の円筒部を嵌合固定したことを特徴とする請求項２に記
載のスタータ用軸受の密封装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2595496A JPH09195904A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | スタータ用軸受の密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2595496A JPH09195904A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | スタータ用軸受の密封装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09195904A true JPH09195904A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=12180162
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2595496A Pending JPH09195904A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | スタータ用軸受の密封装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09195904A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009114905A (ja) * | 2007-11-05 | 2009-05-28 | Yamaha Motor Electronics Co Ltd | スタータモータ |
| KR101271628B1 (ko) * | 2011-09-30 | 2013-06-11 | 삼성중공업 주식회사 | 베어링 구조체 |
| CN104948575A (zh) * | 2015-07-08 | 2015-09-30 | 无锡诚石轴承有限公司 | 汽车启动机配套轴承 |
-
1996
- 1996-01-19 JP JP2595496A patent/JPH09195904A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009114905A (ja) * | 2007-11-05 | 2009-05-28 | Yamaha Motor Electronics Co Ltd | スタータモータ |
| KR101271628B1 (ko) * | 2011-09-30 | 2013-06-11 | 삼성중공업 주식회사 | 베어링 구조체 |
| CN104948575A (zh) * | 2015-07-08 | 2015-09-30 | 无锡诚石轴承有限公司 | 汽车启动机配套轴承 |
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