JPH09194769A - カチオン電着塗料組成物 - Google Patents
カチオン電着塗料組成物Info
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- JPH09194769A JPH09194769A JP8024873A JP2487396A JPH09194769A JP H09194769 A JPH09194769 A JP H09194769A JP 8024873 A JP8024873 A JP 8024873A JP 2487396 A JP2487396 A JP 2487396A JP H09194769 A JPH09194769 A JP H09194769A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 硬化触媒としての有機錫化合物を用いる必要
がなく、安定性及び低温硬化性に優れ、しかも耐候性、
防食性に優れた塗膜を形成し得るカチオン電着塗料を提
供すること。 【解決手段】 本発明は、 I.(A) 数平均分子量が50〜8000のポリヒド
ロキシ化合物(a)、ポリイソシアネート化合物
(b)、及び1分子中に1個の活性水素を有する化合物
(c)の反応により得られる1分子中に1個の末端イソ
シアネート基を有するポリウレタン化合物、(B) 1
分子中に少なくとも2個のエポキシ基を有するビスフエ
ノール型エポキシ樹脂、及び(C) 活性水素を含有す
るアミン化合物の反応により生成するポリウレタン変性
アミン付加エポキシ樹脂と、 II.トリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジ
ンを必須成分として含有することを特徴とするカチオン
電着塗料組成物を提供するものである。
がなく、安定性及び低温硬化性に優れ、しかも耐候性、
防食性に優れた塗膜を形成し得るカチオン電着塗料を提
供すること。 【解決手段】 本発明は、 I.(A) 数平均分子量が50〜8000のポリヒド
ロキシ化合物(a)、ポリイソシアネート化合物
(b)、及び1分子中に1個の活性水素を有する化合物
(c)の反応により得られる1分子中に1個の末端イソ
シアネート基を有するポリウレタン化合物、(B) 1
分子中に少なくとも2個のエポキシ基を有するビスフエ
ノール型エポキシ樹脂、及び(C) 活性水素を含有す
るアミン化合物の反応により生成するポリウレタン変性
アミン付加エポキシ樹脂と、 II.トリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジ
ンを必須成分として含有することを特徴とするカチオン
電着塗料組成物を提供するものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な電着塗料組成
物に関し、更に詳しくは、硬化剤としてのブロックポリ
イソシアネートや硬化触媒としての有機錫化合物を用い
る必要がなく、安定性及び硬化性に優れ、しかも塗膜の
付着性、耐候性、低温硬化性等の性能にも優れたカチオ
ン電着塗料組成物に関する。
物に関し、更に詳しくは、硬化剤としてのブロックポリ
イソシアネートや硬化触媒としての有機錫化合物を用い
る必要がなく、安定性及び硬化性に優れ、しかも塗膜の
付着性、耐候性、低温硬化性等の性能にも優れたカチオ
ン電着塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、カチオン電着塗料用樹
脂組成物として、アミン付加エポキシ樹脂のようなポリ
アミン樹脂とアルコール類などでブロックした芳香族ポ
リイソシアネート化合物(硬化剤)とを主成分とするも
のが最も多く使用され、塗膜の防食性に関して優れた評
価を得ている。しかしながら、この塗料用樹脂組成物は
本質的な問題点として、硬化開始温度が高い(170℃
以上);また、硬化開始温度を低くするために硬化触媒
として有機錫化合物を用いると、該錫化合物が焼付炉の
排気燃焼触媒を被毒させることがある;さらに、塗膜を
硬化させるために高温加熱すると、ブロックポリイソシ
アネートが熱分解してヤニ、ススを生成し、しかも上塗
塗膜に黄変、ブリード、硬化阻害等を引き起こすと共に
該上塗塗膜の耐候性が著しく低下し、白化しやすいなど
の重大な欠点を有しており、その改良が強く望まれてい
る。
脂組成物として、アミン付加エポキシ樹脂のようなポリ
アミン樹脂とアルコール類などでブロックした芳香族ポ
リイソシアネート化合物(硬化剤)とを主成分とするも
のが最も多く使用され、塗膜の防食性に関して優れた評
価を得ている。しかしながら、この塗料用樹脂組成物は
本質的な問題点として、硬化開始温度が高い(170℃
以上);また、硬化開始温度を低くするために硬化触媒
として有機錫化合物を用いると、該錫化合物が焼付炉の
排気燃焼触媒を被毒させることがある;さらに、塗膜を
硬化させるために高温加熱すると、ブロックポリイソシ
アネートが熱分解してヤニ、ススを生成し、しかも上塗
塗膜に黄変、ブリード、硬化阻害等を引き起こすと共に
該上塗塗膜の耐候性が著しく低下し、白化しやすいなど
の重大な欠点を有しており、その改良が強く望まれてい
る。
【0003】もっとも、硬化剤を併用せず、エポキシ基
の開環反応による自己架橋硬化性を利用した電着塗料用
樹脂も知られているが(例えば、特公昭49−3173
6号公報、特公昭49−23807号公報、特開昭48
−69896号公報、特開昭47−13432号公報等
参照)、これらはいずれも電着塗料の浴安定性と塗膜の
硬化性とが両立できるものではない。たとえばこのう
ち、最も一般的なグリシジルエーテルタイプのポリエポ
キシ化合物は、硬化性に優れているが、浴安定性に劣
る。
の開環反応による自己架橋硬化性を利用した電着塗料用
樹脂も知られているが(例えば、特公昭49−3173
6号公報、特公昭49−23807号公報、特開昭48
−69896号公報、特開昭47−13432号公報等
参照)、これらはいずれも電着塗料の浴安定性と塗膜の
硬化性とが両立できるものではない。たとえばこのう
ち、最も一般的なグリシジルエーテルタイプのポリエポ
キシ化合物は、硬化性に優れているが、浴安定性に劣
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本発明者らは、
ブロックポリイソシアネート化合物や有機錫化合物を使
用しないで、イソシアネート硬化タイプの優れた長所を
有し且つこれらを用いたことによって生ずる上記欠点を
解消したカチオン電着塗料用樹脂組成物を開発すべく鋭
意研究を重ねた。
ブロックポリイソシアネート化合物や有機錫化合物を使
用しないで、イソシアネート硬化タイプの優れた長所を
有し且つこれらを用いたことによって生ずる上記欠点を
解消したカチオン電着塗料用樹脂組成物を開発すべく鋭
意研究を重ねた。
【0005】その結果、エポキシ樹脂の変性のために特
定のポリウレタン樹脂を用い、且つ硬化剤としてトリス
(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジンを用いるこ
とにより、防食性を低下させることなく、安定性および
硬化性が優れており、さらに有機錫化合物やブロックポ
リイソシアネート化合物の使用に基づく前記した如き種
々の欠点を解消することができ、しかも付着性に優れ、
塗膜の耐候性が著しく改良され、低温硬化性にも優れた
カチオン電着塗料用樹脂組成物が得られることを見出
し、本発明を完成するに至った。
定のポリウレタン樹脂を用い、且つ硬化剤としてトリス
(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジンを用いるこ
とにより、防食性を低下させることなく、安定性および
硬化性が優れており、さらに有機錫化合物やブロックポ
リイソシアネート化合物の使用に基づく前記した如き種
々の欠点を解消することができ、しかも付着性に優れ、
塗膜の耐候性が著しく改良され、低温硬化性にも優れた
カチオン電着塗料用樹脂組成物が得られることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0006】かくして、本発明に従えば、 I.(A) 数平均分子量が50〜8000のポリヒド
ロキシ化合物(a)、ポリイソシアネート化合物
(b)、及び1分子中に1個の活性水素を有する化合物
(c)の反応により得られる1分子中に1個の末端イソ
シアネート基を有するポリウレタン化合物、(B) 1
分子中に少なくとも2個のエポキシ基を有するビスフエ
ノール型エポキシ樹脂、及び(C) 活性水素を含有す
るアミン化合物の反応により得られる水酸基含有ポリウ
レタン変性アミン付加エポキシ樹脂と、 II.下記一般式
ロキシ化合物(a)、ポリイソシアネート化合物
(b)、及び1分子中に1個の活性水素を有する化合物
(c)の反応により得られる1分子中に1個の末端イソ
シアネート基を有するポリウレタン化合物、(B) 1
分子中に少なくとも2個のエポキシ基を有するビスフエ
ノール型エポキシ樹脂、及び(C) 活性水素を含有す
るアミン化合物の反応により得られる水酸基含有ポリウ
レタン変性アミン付加エポキシ樹脂と、 II.下記一般式
【0007】
【化2】
【0008】式中、R1、R2及びR3は同一もしくは相
異なり、各々炭素数1〜20の炭化水素基を表わす、で
示されるトリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリア
ジンを必須成分として含有することを特徴とするカチオ
ン電着塗料組成物が提供される。
異なり、各々炭素数1〜20の炭化水素基を表わす、で
示されるトリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリア
ジンを必須成分として含有することを特徴とするカチオ
ン電着塗料組成物が提供される。
【0009】以下、本発明のカチオン電着塗料組成物に
ついて更に詳細に説明する。
ついて更に詳細に説明する。
【0010】I.ポリウレタン変性アミン付加エポキシ
樹脂 ポリウレタン化合物(A): ポリウレタン化合物(A)
は、ポリシドロキシ化合物(a)、ポリイソシアネート
化合物(b)及び1分子中に1個の活性水素を有する化
合物(c)の反応により得られる1分子中に1個の末端
イソシアネート基を有するポリウレタン化合物である。
樹脂 ポリウレタン化合物(A): ポリウレタン化合物(A)
は、ポリシドロキシ化合物(a)、ポリイソシアネート
化合物(b)及び1分子中に1個の活性水素を有する化
合物(c)の反応により得られる1分子中に1個の末端
イソシアネート基を有するポリウレタン化合物である。
【0011】ポリヒドロキシ化合物(a):上記ポリヒ
ドロキシ化合物(a)としては、1分子中に少なくとも
2個のアルコール性水酸基を有し、数平均分子量が好ま
しくは50〜8,000、特に50〜6,000の範囲内
にあり且つ水酸基当量が好ましくは25〜4,000、
特に25〜3,000の範囲内にあるのものであれば特
に制限なく使用することが可能であつて、例えば、多価
アルコール又はポリウレタン樹脂の製造に通常用いられ
る種々のポリエステルポリオールもしくはポリエーテル
ポリオール及びこれらの混合物などが挙げられる。
ドロキシ化合物(a)としては、1分子中に少なくとも
2個のアルコール性水酸基を有し、数平均分子量が好ま
しくは50〜8,000、特に50〜6,000の範囲内
にあり且つ水酸基当量が好ましくは25〜4,000、
特に25〜3,000の範囲内にあるのものであれば特
に制限なく使用することが可能であつて、例えば、多価
アルコール又はポリウレタン樹脂の製造に通常用いられ
る種々のポリエステルポリオールもしくはポリエーテル
ポリオール及びこれらの混合物などが挙げられる。
【0012】上記多価アルコールとしては、例えば、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオ
ール、ジエチレングリコール、3−メチル−1,5−ペ
ンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、N−メチ
ル−ジエタノールアミン、N−エチル−ジエタノールア
ミン等の2価アルコール;グリセリン、トリメチロール
プロパン、トリエタノールアミン等の3価アルコール;
ペンタエリスリトール等の4価アルコールなどが挙げら
れる。
チレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオ
ール、ジエチレングリコール、3−メチル−1,5−ペ
ンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、N−メチ
ル−ジエタノールアミン、N−エチル−ジエタノールア
ミン等の2価アルコール;グリセリン、トリメチロール
プロパン、トリエタノールアミン等の3価アルコール;
ペンタエリスリトール等の4価アルコールなどが挙げら
れる。
【0013】また、上記ポリエステルポリオールとして
は、多価アルコールと多塩基性カルボン酸との縮合物、
ヒドロキシカルボン酸の自己縮合物、ヒドロキシカルボ
ン酸と多価アルコールとの縮合物、環状ラクトンの開環
により得られるもの等が挙げられる。ここで使用される
多価アルコールとしては上記のものが挙げられ、これと
縮合せしめうる多塩基性カルボン酸としては、例えば、
アジピン酸、アゼライン酸、ダイマー酸、グルタール
酸、ピロメリツト酸などが挙げられ、また、ヒドロキシ
カルボン酸としては、例えば、ジメチロールプロピオン
酸などが挙げられる。ヒドロキシカルボン酸と多価アル
コールの縮合物としては、上記に例示したヒドロキシカ
ルボン酸と多価アルコールとの縮合物のほかに、ヒマシ
油、ヒマシ油とエチレングリコール、プロピレングリコ
ール等の反応物も使用することができる。さらに、環状
ラクトンとしては、例えば、ε−カプロラクトン、γ−
バレロラクトン等が挙げられる。
は、多価アルコールと多塩基性カルボン酸との縮合物、
ヒドロキシカルボン酸の自己縮合物、ヒドロキシカルボ
ン酸と多価アルコールとの縮合物、環状ラクトンの開環
により得られるもの等が挙げられる。ここで使用される
多価アルコールとしては上記のものが挙げられ、これと
縮合せしめうる多塩基性カルボン酸としては、例えば、
アジピン酸、アゼライン酸、ダイマー酸、グルタール
酸、ピロメリツト酸などが挙げられ、また、ヒドロキシ
カルボン酸としては、例えば、ジメチロールプロピオン
酸などが挙げられる。ヒドロキシカルボン酸と多価アル
コールの縮合物としては、上記に例示したヒドロキシカ
ルボン酸と多価アルコールとの縮合物のほかに、ヒマシ
油、ヒマシ油とエチレングリコール、プロピレングリコ
ール等の反応物も使用することができる。さらに、環状
ラクトンとしては、例えば、ε−カプロラクトン、γ−
バレロラクトン等が挙げられる。
【0014】さらに、ポリエーテルポリオールとして
は、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、
ブチレンオキシド、テトラヒドロフラン等のアルキレン
オキシドの1種もしくは2種以上を2個以上の活性水素
を有する化合物に付加重合することにより得られる生成
物が包含され、ポリウレタン樹脂の製造に通常用いられ
るそれ自体既知のポリエーテルポリオールがいずれも使
用することができる。ポリエーテルポリオールの製造に
使用しうる2個以上の活性水素を有する化合物として
は、例えば、前記した多価アルコール及び多塩基性カル
ボン酸のほか、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジア
ミン等のアミン類;エタノールアミン、プロパノールア
ミン等のアルカノールアミン類;ビスフエノールのよう
な多価フエノール類;ヒマシ油などが挙げられる。
は、例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、
ブチレンオキシド、テトラヒドロフラン等のアルキレン
オキシドの1種もしくは2種以上を2個以上の活性水素
を有する化合物に付加重合することにより得られる生成
物が包含され、ポリウレタン樹脂の製造に通常用いられ
るそれ自体既知のポリエーテルポリオールがいずれも使
用することができる。ポリエーテルポリオールの製造に
使用しうる2個以上の活性水素を有する化合物として
は、例えば、前記した多価アルコール及び多塩基性カル
ボン酸のほか、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジア
ミン等のアミン類;エタノールアミン、プロパノールア
ミン等のアルカノールアミン類;ビスフエノールのよう
な多価フエノール類;ヒマシ油などが挙げられる。
【0015】以上に述べたポリヒドロキシ化合物(a)
は数平均分子量が50〜8,000、好ましくは50〜
6,000の範囲内にあるものである限り、単独もしく
は2種以上組合わせて使用することができる。
は数平均分子量が50〜8,000、好ましくは50〜
6,000の範囲内にあるものである限り、単独もしく
は2種以上組合わせて使用することができる。
【0016】ポリイソシアネート化合物(b) ポリウレタン化合物(A)の製造に用いられるポリイソ
シアネート化合物(b)は、1分子中にイソシアネート
基を2個以上、好ましくは2または3個有する化合物で
あり、ポリウレタン樹脂の製造に一般に用いられるもの
が同様に使用できる。そのようなポリイソシアネート化
合物(b)としては、脂肪族系、脂環式系、芳香脂肪族
系などのポリイソシアネート化合物が包含され、代表的
には以下のものを例示することができる。これらのイソ
シアネート化合物はそれぞれ単独もしくは2種以上を組
み合わせて用いることができる。
シアネート化合物(b)は、1分子中にイソシアネート
基を2個以上、好ましくは2または3個有する化合物で
あり、ポリウレタン樹脂の製造に一般に用いられるもの
が同様に使用できる。そのようなポリイソシアネート化
合物(b)としては、脂肪族系、脂環式系、芳香脂肪族
系などのポリイソシアネート化合物が包含され、代表的
には以下のものを例示することができる。これらのイソ
シアネート化合物はそれぞれ単独もしくは2種以上を組
み合わせて用いることができる。
【0017】ヘキサメチレンジイソシアネート(HMD
I)、HMDIのビウレツト化合物、HMDIのイソシ
アヌレート化合物などの脂肪族系ポリイソシアネート化
合物;イソホロンジイソシアネート(IPDI)、IP
DIのビウレツト化合物、IPDIのイソシアヌレート
化合物、水素添加キシリレンジイソシアネート、水素添
加4,4′−ジフエニルメタンジイソシアネートなどの
脂環式系ポリイソシアネート化合物;トリレンジイソシ
アネート、キシリレンジイソシアネートなどの芳香脂肪
族系ポリイソシアネート化合物。
I)、HMDIのビウレツト化合物、HMDIのイソシ
アヌレート化合物などの脂肪族系ポリイソシアネート化
合物;イソホロンジイソシアネート(IPDI)、IP
DIのビウレツト化合物、IPDIのイソシアヌレート
化合物、水素添加キシリレンジイソシアネート、水素添
加4,4′−ジフエニルメタンジイソシアネートなどの
脂環式系ポリイソシアネート化合物;トリレンジイソシ
アネート、キシリレンジイソシアネートなどの芳香脂肪
族系ポリイソシアネート化合物。
【0018】活性水素含有化合物(c):ポリウレタン
化合物(A)の製造に用いられる1分子中に1個の活性
水素を有する化合物(c)は、上記ポリイソシアネート
化合物(b)中のイソシアネート基のブロツキングのた
めに使用されるものである。
化合物(A)の製造に用いられる1分子中に1個の活性
水素を有する化合物(c)は、上記ポリイソシアネート
化合物(b)中のイソシアネート基のブロツキングのた
めに使用されるものである。
【0019】そのような活性水素含有化合物(c)とし
ては、例えば、メタノール、エタノール、ジエチレング
リコールモノブチルエーテル等の1価アルコール;酢
酸、プロピオン酸等の1価カルボン酸;エチルメルカプ
タン等の1価チオール;ジエチルアミン等の第2級アミ
ン;ジエチレントリアミン、モノエタノールアミン等の
1個の2級アミノ基又はヒドロキシル基と1個以上の第
1級アミノ基を含有するアミン化合物の第1級アミノ基
を、ケトン、アルデヒドもしくはカルボン酸と、例えば
100〜230℃の温度で加熱反応させることによりア
ルジミン、ケチミン、オキサゾリンもしくはイミダゾリ
ンに変性した化合物;メチルエチルケトキシムのような
オキシム等が挙げられる。これらの活性水素含有化合物
(c)は一般に30〜2,000、特に30〜200の
範囲内の分子量を有することが望ましい。
ては、例えば、メタノール、エタノール、ジエチレング
リコールモノブチルエーテル等の1価アルコール;酢
酸、プロピオン酸等の1価カルボン酸;エチルメルカプ
タン等の1価チオール;ジエチルアミン等の第2級アミ
ン;ジエチレントリアミン、モノエタノールアミン等の
1個の2級アミノ基又はヒドロキシル基と1個以上の第
1級アミノ基を含有するアミン化合物の第1級アミノ基
を、ケトン、アルデヒドもしくはカルボン酸と、例えば
100〜230℃の温度で加熱反応させることによりア
ルジミン、ケチミン、オキサゾリンもしくはイミダゾリ
ンに変性した化合物;メチルエチルケトキシムのような
オキシム等が挙げられる。これらの活性水素含有化合物
(c)は一般に30〜2,000、特に30〜200の
範囲内の分子量を有することが望ましい。
【0020】ポリウレタン化合物(A)の調製:以上に
述べたポリヒドロキシ化合物(a)、ポリウレタン化合
物(b)及び活性水素含有化合物(c)は、相互に反応
させることによりポリウレタン化合物(A)とされる
が、その場合の各成分の反応割合は、成分(a)、
(b)及び(c)の合計量を基準にして、一般には下記
の範囲内とするので適当である。
述べたポリヒドロキシ化合物(a)、ポリウレタン化合
物(b)及び活性水素含有化合物(c)は、相互に反応
させることによりポリウレタン化合物(A)とされる
が、その場合の各成分の反応割合は、成分(a)、
(b)及び(c)の合計量を基準にして、一般には下記
の範囲内とするので適当である。
【0021】ポリヒドロキシ化合物(a):10〜94
重量%、好ましくは30〜80重量%、 ポリイソシアネート化合物(b):5〜80重量%、好
ましくは10〜60重量%、 活性水素含有化合物(c):1〜85重量%、好ましく
は1〜60重量%。
重量%、好ましくは30〜80重量%、 ポリイソシアネート化合物(b):5〜80重量%、好
ましくは10〜60重量%、 活性水素含有化合物(c):1〜85重量%、好ましく
は1〜60重量%。
【0022】また、上記ポリヒドロキシ化合物(a)、
ポリイソシアネート化合物(b)及び活性水素含有化合
物(c)の反応のさせ方には特に制約はなく、例えば、
3成分(a)、(b)及び(c)を混合し同時に反応
させる方法; 予め成分(b)と成分(c)を反応さ
せた後、その生成物と成分(a)を反応させる方法等が
挙げられる。いずれの方法で反応を行なう場合であつて
も、生成するポリウレタン化合物が1分子中に1個の末
端イソシアネート基をもつように各成分の反応割合及び
/又は反応順序を調節することが望ましい。
ポリイソシアネート化合物(b)及び活性水素含有化合
物(c)の反応のさせ方には特に制約はなく、例えば、
3成分(a)、(b)及び(c)を混合し同時に反応
させる方法; 予め成分(b)と成分(c)を反応さ
せた後、その生成物と成分(a)を反応させる方法等が
挙げられる。いずれの方法で反応を行なう場合であつて
も、生成するポリウレタン化合物が1分子中に1個の末
端イソシアネート基をもつように各成分の反応割合及び
/又は反応順序を調節することが望ましい。
【0023】上記方法のうちの方法が好ましく、具体
的には、ポリイソシアネート化合物(b)と活性水素含
有化合物(c)とを、化合物(b)のイソシアネート基
1個当たり化合物(c)の活性水素含有基を1当量以
下、好ましくは0.1〜0.5当量、さらに好ましくは
0.1〜0.17当量の割合で実質的に未反応の活性水素
含有基が存在しなくなるまで反応させてブロツクポリイ
ソシアネート化合物を製造し、次いでポリヒドロキシ化
合物(a)を、化合物(b)のイソシアネート当量が化
合物(a)及び化合物(c)の水酸基当量と活性水素当
量の合計に対してほぼ1だけ多くなるように配合し、実
質的に水酸基が検出されなくなる程度まで反応を行なう
ことによりポリウレタン化合物(A)を製造することが
できる。
的には、ポリイソシアネート化合物(b)と活性水素含
有化合物(c)とを、化合物(b)のイソシアネート基
1個当たり化合物(c)の活性水素含有基を1当量以
下、好ましくは0.1〜0.5当量、さらに好ましくは
0.1〜0.17当量の割合で実質的に未反応の活性水素
含有基が存在しなくなるまで反応させてブロツクポリイ
ソシアネート化合物を製造し、次いでポリヒドロキシ化
合物(a)を、化合物(b)のイソシアネート当量が化
合物(a)及び化合物(c)の水酸基当量と活性水素当
量の合計に対してほぼ1だけ多くなるように配合し、実
質的に水酸基が検出されなくなる程度まで反応を行なう
ことによりポリウレタン化合物(A)を製造することが
できる。
【0024】上記の反応においては、必要に応じて、ウ
レタン合成のための既知の触媒、例えば、トリエチルア
ミンのような第3級アミン;ジブチル錫ジラウリレート
のような有機金属化合物等を使用することができる。
レタン合成のための既知の触媒、例えば、トリエチルア
ミンのような第3級アミン;ジブチル錫ジラウリレート
のような有機金属化合物等を使用することができる。
【0025】このようにして得られるポリウレタン化合
物(A)は1分子中に1個の末端イソシアネート基を有
するものであり、その数平均分子量は400〜10,0
00、好ましくは1,000〜4,000の範囲内にある
ことが望ましい。
物(A)は1分子中に1個の末端イソシアネート基を有
するものであり、その数平均分子量は400〜10,0
00、好ましくは1,000〜4,000の範囲内にある
ことが望ましい。
【0026】ビスフエノール型エポキシ樹脂(B):ビ
スフエノール型エポキシ樹脂(B)は、1分子中に少な
くとも2個のエポキシ基を有するビスフエノール系化合
物であつて、特に、ビスフエノール系化合物とエピハロ
ヒドリン、例えばエピクロルヒドリンとの縮合反応によ
つて得られるビスフエノールのジグリシジルエーテルが
可撓性及び防食性に優れた塗膜が得られやすく好適であ
る。
スフエノール型エポキシ樹脂(B)は、1分子中に少な
くとも2個のエポキシ基を有するビスフエノール系化合
物であつて、特に、ビスフエノール系化合物とエピハロ
ヒドリン、例えばエピクロルヒドリンとの縮合反応によ
つて得られるビスフエノールのジグリシジルエーテルが
可撓性及び防食性に優れた塗膜が得られやすく好適であ
る。
【0027】エポキシ樹脂(B)の調製に使用しうるビ
スフエノール系化合物の代表例には、ビス(4−ヒドロ
キシフエニル)−2,2−プロパン、ビス(4−ヒドロ
キシフエニル)−1,1−エタン、ビス(4−ヒドロキ
シフエニル)−メタン、4,4′−ジヒドロキシジフエ
ニルエーテル、4,4′−ジヒドロキシジフエニルスル
ホン、ビス(4−ヒドロキシフエニル)−1,1−イソ
ブタン、ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフエニ
ル)−2,2−プロパン等が挙げられる。
スフエノール系化合物の代表例には、ビス(4−ヒドロ
キシフエニル)−2,2−プロパン、ビス(4−ヒドロ
キシフエニル)−1,1−エタン、ビス(4−ヒドロキ
シフエニル)−メタン、4,4′−ジヒドロキシジフエ
ニルエーテル、4,4′−ジヒドロキシジフエニルスル
ホン、ビス(4−ヒドロキシフエニル)−1,1−イソ
ブタン、ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフエニ
ル)−2,2−プロパン等が挙げられる。
【0028】かかるビスフエノール系化合物を用いて形
成されるエポキシ樹脂(B)のうち、下記式で示される
ビスフエノールA型ジグリシジルエーテルは、可撓性、
防食性に優れた塗膜を与えるという点で特に好適であ
る。
成されるエポキシ樹脂(B)のうち、下記式で示される
ビスフエノールA型ジグリシジルエーテルは、可撓性、
防食性に優れた塗膜を与えるという点で特に好適であ
る。
【0029】
【化3】
【0030】式中、qは2〜20の数である。
【0031】エポキシ樹脂(B)として、また、ビスフ
エノール系化合物とエピハロヒドリンとの縮合反応によ
つて得られるビスフエノールのジグリシジルエーテルの
過剰量をさらにビスフエノール系化合物とエーテル化反
応せしめることによつて得られるものも好適に使用する
ことができる。
エノール系化合物とエピハロヒドリンとの縮合反応によ
つて得られるビスフエノールのジグリシジルエーテルの
過剰量をさらにビスフエノール系化合物とエーテル化反
応せしめることによつて得られるものも好適に使用する
ことができる。
【0032】本発明で使用するエポキシ樹脂(B)は、
一般に、約310〜約10,000、特に約320〜約
2,000の範囲内の数平均分子量を有していることが
好ましく、また、エポキシ当量は約155〜約5,00
0、特に約160〜約1,000の範囲内にあるのが好
ましい。
一般に、約310〜約10,000、特に約320〜約
2,000の範囲内の数平均分子量を有していることが
好ましく、また、エポキシ当量は約155〜約5,00
0、特に約160〜約1,000の範囲内にあるのが好
ましい。
【0033】活性水素含有アミノ化合物(C):活性水
素含有アミノ化合物(C)は、エポキシ基と反応しうる
活性水素を有するアミノ化合物であつて、脂肪族、脂環
式もしくは芳香脂肪族系の第1級もしくは第2級アミン
またはアルカノールアミン或いはそれらの変性物、第3
級アミン塩等が包含される。これらの活性水素を有する
アミン化合物としては例えば次のものを挙げることがで
きる。
素含有アミノ化合物(C)は、エポキシ基と反応しうる
活性水素を有するアミノ化合物であつて、脂肪族、脂環
式もしくは芳香脂肪族系の第1級もしくは第2級アミン
またはアルカノールアミン或いはそれらの変性物、第3
級アミン塩等が包含される。これらの活性水素を有する
アミン化合物としては例えば次のものを挙げることがで
きる。
【0034】(1)ジエチレントリアミン、ヒドロキシ
エチルアミノエチルアミン、エチルアミノエチルアミ
ン、メチルアミノプロピルアミン等の、1個の第2級ア
ミノ基と1個以上の第1級アミノ基を含有するアミン化
合物の第1級アミノ基を、ケトン(例:アセトン、メチ
ルエチルケトンなど)、アルデヒド(例:アセトアルデ
ヒド、プロピオンアルデヒドなど)もしくはカルボン酸
(例:酢酸、プロピオン酸など)と、例えば100〜2
30℃の温度で加熱反応させることによりアルジミン、
ケチミン、オキサゾリンもしくはイミダゾリンに変性し
た化合物; (2)ジエチルアミン、ジエタノールアミン、ジ−n−
またはiso−プロパノールアミン、N−メチルエタノ
ールアミン、N−エチルエタノールアミン等の第2級モ
ノアミン; (3)モノエタノールアミンのようなモノアルカノール
アミンと、ジメチル(メタ)アクリルアミドのようなジ
アルキル(メタ)アクリルアミドとを Micheal付加反応
により付加させて得られる第2級アミノ基含有化合物; (4)モノエタノールアミン、ネオペンタノールアミ
ン、2−アミノプロパノール、3−アミノプロパノー
ル、2−ヒドロキシ−2′−(アミノプロポキシ)エチ
ルエーテル等のアルカノールアミンの第1級アミノ基を
ケチミンに変性した化合物; (5)ジメチルエタノールアミン、トリエチルアミン、
トリメチルアミン、トリイソプロピルアミン、メチルジ
エタノールアミン等の第3級アミンと酢酸、乳酸などの
有機酸との塩など。
エチルアミノエチルアミン、エチルアミノエチルアミ
ン、メチルアミノプロピルアミン等の、1個の第2級ア
ミノ基と1個以上の第1級アミノ基を含有するアミン化
合物の第1級アミノ基を、ケトン(例:アセトン、メチ
ルエチルケトンなど)、アルデヒド(例:アセトアルデ
ヒド、プロピオンアルデヒドなど)もしくはカルボン酸
(例:酢酸、プロピオン酸など)と、例えば100〜2
30℃の温度で加熱反応させることによりアルジミン、
ケチミン、オキサゾリンもしくはイミダゾリンに変性し
た化合物; (2)ジエチルアミン、ジエタノールアミン、ジ−n−
またはiso−プロパノールアミン、N−メチルエタノ
ールアミン、N−エチルエタノールアミン等の第2級モ
ノアミン; (3)モノエタノールアミンのようなモノアルカノール
アミンと、ジメチル(メタ)アクリルアミドのようなジ
アルキル(メタ)アクリルアミドとを Micheal付加反応
により付加させて得られる第2級アミノ基含有化合物; (4)モノエタノールアミン、ネオペンタノールアミ
ン、2−アミノプロパノール、3−アミノプロパノー
ル、2−ヒドロキシ−2′−(アミノプロポキシ)エチ
ルエーテル等のアルカノールアミンの第1級アミノ基を
ケチミンに変性した化合物; (5)ジメチルエタノールアミン、トリエチルアミン、
トリメチルアミン、トリイソプロピルアミン、メチルジ
エタノールアミン等の第3級アミンと酢酸、乳酸などの
有機酸との塩など。
【0035】これらのうち、上記(1)、(2)および
(4)の群の化合物が好ましく、その中でも、ジエタノ
ールアミン、ジエチレントリアミンのケチミン化物な
ど、第2級アミノ基がエポキシ基に反応した後にそれ自
身がさらに活性水素基を有するかもしくはケチミンの加
水分解により活性水素基を持たせ得るものは、架橋官能
基を有することとなり、特に好適である。
(4)の群の化合物が好ましく、その中でも、ジエタノ
ールアミン、ジエチレントリアミンのケチミン化物な
ど、第2級アミノ基がエポキシ基に反応した後にそれ自
身がさらに活性水素基を有するかもしくはケチミンの加
水分解により活性水素基を持たせ得るものは、架橋官能
基を有することとなり、特に好適である。
【0036】ポリウレタン変性アミン付加エポキシ樹
脂:本発明のカチオン電着塗料組成物が必須成分として
含有する水酸基含有ポリウレタン変性アミン付加エポキ
シ樹脂は、例えば、前述したポリウレタン化合物(A)
とビスフエノール型エポキシ樹脂(B)とを反応せしめ
てポリウレタン変性エポキシ樹脂を得たのち、さらに活
性水素含有アミン化合物(C)を付加することにより取
得することができる。
脂:本発明のカチオン電着塗料組成物が必須成分として
含有する水酸基含有ポリウレタン変性アミン付加エポキ
シ樹脂は、例えば、前述したポリウレタン化合物(A)
とビスフエノール型エポキシ樹脂(B)とを反応せしめ
てポリウレタン変性エポキシ樹脂を得たのち、さらに活
性水素含有アミン化合物(C)を付加することにより取
得することができる。
【0037】該ポリウレタン変性アミン付加エポキシ樹
脂を得るための反応としては、例えば、ビスフエノール
型エポキシ樹脂(B)中の第2級水酸基にポリウレタン
化合物(A)を反応させ、次いで得られるポリウレタン
変性エポキシ樹脂の末端オキシラン基に活性水素含有ア
ミン化合物(C)を付加する方法が、樹脂の設計及びコ
ントロールの点で特に好ましいが、活性水素含有アミン
化合物(C)の付加は、上記ポリウレタン変性エポキシ
樹脂の製造の際に同時に行なうこともできる。活性水素
含有アミノ化合物(C)とエポキシ樹脂(B)のエポキ
シ基との反応は、例えば、約30〜約160℃の温度で
約1〜約5時間程度反応させることによつて行なうこと
ができる。その際、上記反応成分(A)、(B)および
(C)の種類および/または反応割合を適宜選択するこ
とによって、生成するポリウレタン変性アミン付加エポ
キシ樹脂が水酸基を含有するようにする。
脂を得るための反応としては、例えば、ビスフエノール
型エポキシ樹脂(B)中の第2級水酸基にポリウレタン
化合物(A)を反応させ、次いで得られるポリウレタン
変性エポキシ樹脂の末端オキシラン基に活性水素含有ア
ミン化合物(C)を付加する方法が、樹脂の設計及びコ
ントロールの点で特に好ましいが、活性水素含有アミン
化合物(C)の付加は、上記ポリウレタン変性エポキシ
樹脂の製造の際に同時に行なうこともできる。活性水素
含有アミノ化合物(C)とエポキシ樹脂(B)のエポキ
シ基との反応は、例えば、約30〜約160℃の温度で
約1〜約5時間程度反応させることによつて行なうこと
ができる。その際、上記反応成分(A)、(B)および
(C)の種類および/または反応割合を適宜選択するこ
とによって、生成するポリウレタン変性アミン付加エポ
キシ樹脂が水酸基を含有するようにする。
【0038】上記ポリウレタン化合物(A)、エポキシ
樹脂(B)及び活性水素含有アミノ化合物(C)の各成
分の反応比率は、目的に応じて広い範囲にわたつて変え
ることができるが、一般には、ポリウレタン化合物
(A)、エポキシ樹脂(B)及び活性水素含有アミノ化
合物(C)の3成分の合計量に基づいて、ポリウレタン
化合物(A)は16〜80重量%、特に50〜70重量
%の範囲内で用いることが好ましい。また、エポキシ樹
脂(B)は20〜84重量%、特に30〜50重量%の
範囲内で用いることが好ましい。さらに、活性水素含有
アミノ化合物(C)は、生成するポリウレタン変性アミ
ン付加エポキシ樹脂のアミン価が15〜100、特に1
5〜47の範囲内になるような量で使用することが好ま
しい。
樹脂(B)及び活性水素含有アミノ化合物(C)の各成
分の反応比率は、目的に応じて広い範囲にわたつて変え
ることができるが、一般には、ポリウレタン化合物
(A)、エポキシ樹脂(B)及び活性水素含有アミノ化
合物(C)の3成分の合計量に基づいて、ポリウレタン
化合物(A)は16〜80重量%、特に50〜70重量
%の範囲内で用いることが好ましい。また、エポキシ樹
脂(B)は20〜84重量%、特に30〜50重量%の
範囲内で用いることが好ましい。さらに、活性水素含有
アミノ化合物(C)は、生成するポリウレタン変性アミ
ン付加エポキシ樹脂のアミン価が15〜100、特に1
5〜47の範囲内になるような量で使用することが好ま
しい。
【0039】形成されるポリウレタン変性アミン付加エ
ポキシ樹脂は、通常、1,000〜20,000、特に
2,400〜4,000の範囲内の数平均分子量を有する
ことが好ましい。
ポキシ樹脂は、通常、1,000〜20,000、特に
2,400〜4,000の範囲内の数平均分子量を有する
ことが好ましい。
【0040】また、該ポリウレタン変性アミン付加エポ
キシ樹脂の水酸基の含有量は厳密に制限されるものでは
ないが、水酸基当量が通常、600〜1,000、特に
600〜850の範囲内にあることが好ましい。これら
の水酸基には、活性水素含有アミノ化合物(C)等によ
つてもたらされる第1級水酸基や、エポキシ樹脂(B)
部分に存在する第2級水酸基等が包含され、架橋剤との
反応性官能基として役立つ。
キシ樹脂の水酸基の含有量は厳密に制限されるものでは
ないが、水酸基当量が通常、600〜1,000、特に
600〜850の範囲内にあることが好ましい。これら
の水酸基には、活性水素含有アミノ化合物(C)等によ
つてもたらされる第1級水酸基や、エポキシ樹脂(B)
部分に存在する第2級水酸基等が包含され、架橋剤との
反応性官能基として役立つ。
【0041】ポリウレタン変性アミン付加エポキシ樹脂
はまた、例えば、3級アミン塩、モノカルボン酸、2級
スルフイド塩、モノフエノール、モノアルコール等の反
応試剤と反応させることにより、該樹脂の水分散性の調
節や塗膜の平滑性の改良を行なうこともできる。
はまた、例えば、3級アミン塩、モノカルボン酸、2級
スルフイド塩、モノフエノール、モノアルコール等の反
応試剤と反応させることにより、該樹脂の水分散性の調
節や塗膜の平滑性の改良を行なうこともできる。
【0042】さらに、ポリウレタン変性アミン付加エポ
キシ樹脂中に、ブロックイソシアネート基、β−ヒドロ
キシカルバミン酸エステル基、α,β−不飽和カルボニ
ル基、N−メチロール基などの架橋性官能基をさらに導
入することによって内部架橋性を向上させることもでき
る。
キシ樹脂中に、ブロックイソシアネート基、β−ヒドロ
キシカルバミン酸エステル基、α,β−不飽和カルボニ
ル基、N−メチロール基などの架橋性官能基をさらに導
入することによって内部架橋性を向上させることもでき
る。
【0043】上記の反応試剤との反応および架橋性官能
基の導入は、ポリウレタン変性エポキシ樹脂に活性水素
含有アミノ化合物(C)を付加させる前に行ってもよ
い。
基の導入は、ポリウレタン変性エポキシ樹脂に活性水素
含有アミノ化合物(C)を付加させる前に行ってもよ
い。
【0044】II.トリス(アルコキシカルボニルアミ
ノ)トリアジン:前述したポリウレタン変性アミン付加
エポキシ樹脂(以下、樹脂Iという)と組合わせて使用
されるトリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジ
ン(II)は下記一般式
ノ)トリアジン:前述したポリウレタン変性アミン付加
エポキシ樹脂(以下、樹脂Iという)と組合わせて使用
されるトリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジ
ン(II)は下記一般式
【0045】
【化4】
【0046】式中、R1、R2及びR3は同一もしくは相
異なり、各々炭素数1〜20の炭化水素基を表わす、で
示される化合物(以下、化合物IIという)であり、樹
脂Iの硬化剤として役立つものである。
異なり、各々炭素数1〜20の炭化水素基を表わす、で
示される化合物(以下、化合物IIという)であり、樹
脂Iの硬化剤として役立つものである。
【0047】上記一般式においてR1〜R3によって表わ
される炭化水素基としては、例えば、メチル、エチル、
n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso
−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペ
ンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、
n−オクチル、n−ノニル、n−デカニル、n−ドデカ
ニル、n−ウンデカニル等のアルキル基;シクロペンチ
ル、シクロヘキシル等のシクロアルキル基;シクロヘキ
シルメチル、シクロヘキシルエチル等のシクロアルキル
アルキル基;フエニル、ビフェニル、アルキル基置換フ
エニル、ナフチル等アリール基;ベンジル、フェネチル
等のアラルキル基などが挙げられる。
される炭化水素基としては、例えば、メチル、エチル、
n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso
−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペ
ンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、
n−オクチル、n−ノニル、n−デカニル、n−ドデカ
ニル、n−ウンデカニル等のアルキル基;シクロペンチ
ル、シクロヘキシル等のシクロアルキル基;シクロヘキ
シルメチル、シクロヘキシルエチル等のシクロアルキル
アルキル基;フエニル、ビフェニル、アルキル基置換フ
エニル、ナフチル等アリール基;ベンジル、フェネチル
等のアラルキル基などが挙げられる。
【0048】上記式(A)の化合物はそれ自体既知であ
り(例えば、特開平5−239038号公報参照)、例
えば、「TACT」[サイテック(株)製品]の商品名
で市販されているものを用いることができる。
り(例えば、特開平5−239038号公報参照)、例
えば、「TACT」[サイテック(株)製品]の商品名
で市販されているものを用いることができる。
【0049】カチオン電着塗料組成物:本発明のカチオ
ン電着塗料組成物は、以上に述べた樹脂Iと化合物II
をそれ自体既知の方法でそれぞれ水性媒体中に溶解ない
し分散させることにより調製することができる。
ン電着塗料組成物は、以上に述べた樹脂Iと化合物II
をそれ自体既知の方法でそれぞれ水性媒体中に溶解ない
し分散させることにより調製することができる。
【0050】例えば、樹脂I及び化合物IIを水混和
性有機溶剤中に溶解させた状態で水及び酸(例えば酢
酸、ギ酸、乳酸、リン酸、硫酸などの水溶性有機酸又は
無機酸)と混合し中和して水性浴を形成するか、樹脂
Iを水性媒体中に分散させ、上記の如き酸で中和して水
性浴を形成し、その水性浴中に化合物IIの水混和性有
機溶剤溶液をホモジナイザー等を用いて強制分散せしめ
る等の方法で調製することができる。前記及びのい
ずれの方法によって得られる組成物においても、化合物
IIの粒子は樹脂Iの酸中和物によって水中に極めて安
定に分散せしめられ、長期間にわたって優れた貯蔵安定
性を示す。
性有機溶剤中に溶解させた状態で水及び酸(例えば酢
酸、ギ酸、乳酸、リン酸、硫酸などの水溶性有機酸又は
無機酸)と混合し中和して水性浴を形成するか、樹脂
Iを水性媒体中に分散させ、上記の如き酸で中和して水
性浴を形成し、その水性浴中に化合物IIの水混和性有
機溶剤溶液をホモジナイザー等を用いて強制分散せしめ
る等の方法で調製することができる。前記及びのい
ずれの方法によって得られる組成物においても、化合物
IIの粒子は樹脂Iの酸中和物によって水中に極めて安
定に分散せしめられ、長期間にわたって優れた貯蔵安定
性を示す。
【0051】本発明の電着塗料組成物の調製にあたっ
て、樹脂I及び化合物IIはそれぞれ単独又は2種以上
組合せて使用することができる。樹脂Iと化合物IIの
配合割合は、樹脂Iおよび化合物IIの種類や電着塗料
に望まれる特性等に応じて変えることができるが、一般
には、樹脂I/化合物IIの重量比で15/85〜95
/5、好ましくは50/50〜90/10の範囲内とす
ることができる。前記した範囲外の配合割合では一般に
塗膜の仕上り外観、低温硬化性、耐候性、防食性が低下
する傾向がみられる。
て、樹脂I及び化合物IIはそれぞれ単独又は2種以上
組合せて使用することができる。樹脂Iと化合物IIの
配合割合は、樹脂Iおよび化合物IIの種類や電着塗料
に望まれる特性等に応じて変えることができるが、一般
には、樹脂I/化合物IIの重量比で15/85〜95
/5、好ましくは50/50〜90/10の範囲内とす
ることができる。前記した範囲外の配合割合では一般に
塗膜の仕上り外観、低温硬化性、耐候性、防食性が低下
する傾向がみられる。
【0052】本発明の電着塗料組成物には、前記した樹
脂I及び化合物IIの他に、適宜必要に応じて、通常塗
料分野で用いられている着色顔料、防食顔料、体質顔
料、硬化触媒、界面活性剤、その他の添加剤を配合する
こともできる。また、外部架橋剤として、架橋性官能基
を1分子中に2個以上有する化合物、例えば、ブロック
ポリイソシアネート、ポリアミンのβ−ヒドロキシカル
バミン酸エステル、マロン酸エステル、マロン酸エステ
ル誘導体、メチロール化メラミン、メチロール化尿素な
どを配合してもよい。これら外部架橋剤の配合量は、
(樹脂I+化合物II)/外部架橋剤との重量比で一般
に100/0〜60/40の範囲内が望ましい。
脂I及び化合物IIの他に、適宜必要に応じて、通常塗
料分野で用いられている着色顔料、防食顔料、体質顔
料、硬化触媒、界面活性剤、その他の添加剤を配合する
こともできる。また、外部架橋剤として、架橋性官能基
を1分子中に2個以上有する化合物、例えば、ブロック
ポリイソシアネート、ポリアミンのβ−ヒドロキシカル
バミン酸エステル、マロン酸エステル、マロン酸エステ
ル誘導体、メチロール化メラミン、メチロール化尿素な
どを配合してもよい。これら外部架橋剤の配合量は、
(樹脂I+化合物II)/外部架橋剤との重量比で一般
に100/0〜60/40の範囲内が望ましい。
【0053】本発明の電着塗料組成物を用いて被塗物に
電着塗装を行う方法および装置としては、従来からカチ
オン電着塗装においてそれ自体使用されている既知の方
法および装置を使用することができる。その際、塗装物
をカソードとし、アノードとしてはステンレスまたは炭
素板を用いるのが望ましい。用い得る電着塗装条件は特
に制限されるものではないが、一般的には、浴温:20
〜30℃、電圧:100〜400V(好ましくは200
〜300V)、電流密度:0.01〜3A/dm2、通電
時間:1〜5分、極面積比(A/C):2/1〜1/
2、極間距離:10〜100cm、撹拌状態で電着する
ことが望ましい。
電着塗装を行う方法および装置としては、従来からカチ
オン電着塗装においてそれ自体使用されている既知の方
法および装置を使用することができる。その際、塗装物
をカソードとし、アノードとしてはステンレスまたは炭
素板を用いるのが望ましい。用い得る電着塗装条件は特
に制限されるものではないが、一般的には、浴温:20
〜30℃、電圧:100〜400V(好ましくは200
〜300V)、電流密度:0.01〜3A/dm2、通電
時間:1〜5分、極面積比(A/C):2/1〜1/
2、極間距離:10〜100cm、撹拌状態で電着する
ことが望ましい。
【0054】カソードの被塗物上に析出する塗膜は、洗
浄後、約100℃〜約200℃、好ましくは約120℃
〜約160℃の範囲内の温度で焼き付けて硬化させるこ
とができる。
浄後、約100℃〜約200℃、好ましくは約120℃
〜約160℃の範囲内の温度で焼き付けて硬化させるこ
とができる。
【0055】
【効果】本発明のカチオン電着塗料組成物において使用
するポリウレタン変性アミン付加エポキシ樹脂は、特定
のポリウレタン樹脂で変性されているため、塗膜中にお
けるポリウレタン変性エポキシ樹脂と未変性エポキシ樹
脂との相溶性が良好であり、耐候性に優れ、しかも防食
性および外観に優れた塗膜を形成させることができる。
するポリウレタン変性アミン付加エポキシ樹脂は、特定
のポリウレタン樹脂で変性されているため、塗膜中にお
けるポリウレタン変性エポキシ樹脂と未変性エポキシ樹
脂との相溶性が良好であり、耐候性に優れ、しかも防食
性および外観に優れた塗膜を形成させることができる。
【0056】また、本発明のカチオン電着塗料組成物
は、硬化剤としてトリス(アルコキシカルボニルアミ
ノ)トリアジンを使用しているため、硬化触媒としての
有機錫化合物を用いる必要がなく、安定性及び低温硬化
性に優れ、しかも付着性等に優れた塗膜を形成させるこ
とができる。
は、硬化剤としてトリス(アルコキシカルボニルアミ
ノ)トリアジンを使用しているため、硬化触媒としての
有機錫化合物を用いる必要がなく、安定性及び低温硬化
性に優れ、しかも付着性等に優れた塗膜を形成させるこ
とができる。
【0057】
【実施例】以下、本発明を製造例、実施例によりさらに
具体的に説明する。なお、以下「%」は「重量%」を示
す。
具体的に説明する。なお、以下「%」は「重量%」を示
す。
【0058】製造例1 ポリウレタン化合物の製造 撹拌機、温度計、窒素導入管及び還流冷却器を取り付け
たフラスコに、イソホロンジイソシアネート(ダイセル
−ヒユルス株式会社製)666g、メチルイソブチルケ
トン269g、エチレングリコールモノブチルエーテル
118g及びジブチル錫ジラウリレート0.2gを加
え、70℃で、イソシアネート基濃度が6.38ミリモ
ル/gになるまで、窒素雰囲気下で反応させ、次いで環
状ラクトン開環ポリエステルポリオールであるプラクセ
ル208(OH当量:409、ダイセル化学工業株式会
社製)1634gを加え、70℃で、イソシアネート基
濃度が0.414ミリモル/gになるまで、窒素雰囲気
下で反応させ、粘調なウレタンプレポリマー溶液を得
た。
たフラスコに、イソホロンジイソシアネート(ダイセル
−ヒユルス株式会社製)666g、メチルイソブチルケ
トン269g、エチレングリコールモノブチルエーテル
118g及びジブチル錫ジラウリレート0.2gを加
え、70℃で、イソシアネート基濃度が6.38ミリモ
ル/gになるまで、窒素雰囲気下で反応させ、次いで環
状ラクトン開環ポリエステルポリオールであるプラクセ
ル208(OH当量:409、ダイセル化学工業株式会
社製)1634gを加え、70℃で、イソシアネート基
濃度が0.414ミリモル/gになるまで、窒素雰囲気
下で反応させ、粘調なウレタンプレポリマー溶液を得
た。
【0059】 ポリウレタン変性アミン付加エポキシ
樹脂の製造 撹拌機、温度計、窒素導入管及び還流冷却器を取り付け
たフラスコに、エポキシ当量が190のビスフエノール
Aジグリシジルエーテル775g、ビスフエノールA2
37g及びジメチルベンジルアミン13.5gを加え、
110℃でエポキシ濃度が1.85ミリモル/gになる
まで反応させてエポキシ樹脂(数平均分子量1,02
5、エポキシ当量539)を得た。
樹脂の製造 撹拌機、温度計、窒素導入管及び還流冷却器を取り付け
たフラスコに、エポキシ当量が190のビスフエノール
Aジグリシジルエーテル775g、ビスフエノールA2
37g及びジメチルベンジルアミン13.5gを加え、
110℃でエポキシ濃度が1.85ミリモル/gになる
まで反応させてエポキシ樹脂(数平均分子量1,02
5、エポキシ当量539)を得た。
【0060】このエポキシ樹脂に、で製造したウレタ
ンプレポリマー溶液1333gを加え、90℃で、イソ
シアネート基がなくなるまで窒素雰囲気下で反応させ
る。次いで、エチレングリコールモノブチルエーテル3
78gで希釈し、ジエタノールアミン200gを加え、
90℃で、エポキシ基が無くなるまで反応させ、エチレ
ングリコールモノブチルエーテルで固形分75%に希釈
し、第1級水酸基当量638、アミン価46.3を持つ
ポリウレタン変性アミン付加エポキシ樹脂(I−1)を
得た。
ンプレポリマー溶液1333gを加え、90℃で、イソ
シアネート基がなくなるまで窒素雰囲気下で反応させ
る。次いで、エチレングリコールモノブチルエーテル3
78gで希釈し、ジエタノールアミン200gを加え、
90℃で、エポキシ基が無くなるまで反応させ、エチレ
ングリコールモノブチルエーテルで固形分75%に希釈
し、第1級水酸基当量638、アミン価46.3を持つ
ポリウレタン変性アミン付加エポキシ樹脂(I−1)を
得た。
【0061】製造例2 ポリウレタン樹脂の製造 撹拌機、温度計、窒素導入管及び還流冷却器を取り付け
たフラスコに、イソホロンジイソシアネート(ダイセル
−ヒユルス株式会社製)837g、メチルイソブチルケ
トン267gエチレングリコールモノブチルエーテル1
18g及びジブチル錫ジラウリレート0.2gを加え、
70℃で、イソシアネート基濃度が2.90ミリモル/
gになるまで、窒素雰囲気下で反応させ、次いで環状ラ
クトン開環ポリエステルポリオールであるプラクセル2
05(OH当量:409、ダイゼル化学工業株式会社
製)1445gを加え、70℃で、イソシアネート基濃
度が0.417ミリモル/gになるまで、窒素雰囲気下
で反応させ、粘調なウレタンプレポリマー溶液を得た。
たフラスコに、イソホロンジイソシアネート(ダイセル
−ヒユルス株式会社製)837g、メチルイソブチルケ
トン267gエチレングリコールモノブチルエーテル1
18g及びジブチル錫ジラウリレート0.2gを加え、
70℃で、イソシアネート基濃度が2.90ミリモル/
gになるまで、窒素雰囲気下で反応させ、次いで環状ラ
クトン開環ポリエステルポリオールであるプラクセル2
05(OH当量:409、ダイゼル化学工業株式会社
製)1445gを加え、70℃で、イソシアネート基濃
度が0.417ミリモル/gになるまで、窒素雰囲気下
で反応させ、粘調なウレタンプレポリマー溶液を得た。
【0062】 ポリウレタン変性アミン付加エポキシ
樹脂の製造 撹拌機、温度計、窒素導入管及び還流冷却器を取り付け
たフラスコに、エポキシ当量が190のビスフエノール
Aジグリシジルエーテル775g、ビスフエノールA2
37g及びジメチルベンジルアミン13.5gを加え、
110℃でエポキシ濃度が1.85ミリモル/gになる
まで反応させてエポキシ樹脂(数平均分子量1,02
5、エポキシ当量539)を得た。
樹脂の製造 撹拌機、温度計、窒素導入管及び還流冷却器を取り付け
たフラスコに、エポキシ当量が190のビスフエノール
Aジグリシジルエーテル775g、ビスフエノールA2
37g及びジメチルベンジルアミン13.5gを加え、
110℃でエポキシ濃度が1.85ミリモル/gになる
まで反応させてエポキシ樹脂(数平均分子量1,02
5、エポキシ当量539)を得た。
【0063】このエポキシ樹脂に、で製造したウレタ
ンプレポリマー溶液1333gを加え、90℃で、イソ
シアネート基がなくなるまで窒素雰囲気下で反応させ
る。次いで、エチレングリコールモノブチルエーテル3
78gで希釈し、ジエタノールアミン200gを加え、
90℃で、エポキシ基が無くなるまで反応させ、エチレ
ングリコールモノブチルエーテルで固形分75%に希釈
し、第1級水酸基当量638、アミン価46.3を持つ
ポリウレタン変性アミン付加エポキシ樹脂(I−2)を
得た。
ンプレポリマー溶液1333gを加え、90℃で、イソ
シアネート基がなくなるまで窒素雰囲気下で反応させ
る。次いで、エチレングリコールモノブチルエーテル3
78gで希釈し、ジエタノールアミン200gを加え、
90℃で、エポキシ基が無くなるまで反応させ、エチレ
ングリコールモノブチルエーテルで固形分75%に希釈
し、第1級水酸基当量638、アミン価46.3を持つ
ポリウレタン変性アミン付加エポキシ樹脂(I−2)を
得た。
【0064】実施例および比較例 上記製造例1および2で得られた樹脂(I−1)および
(I−2)と、硬化剤であるTACT[商品名、サイテ
ック(株)製品、トリス(メトキシ/ブトキシカルボニ
ルアミノ)トリアジン]およびメチルエチルケトオキシ
ムブロックイソホロンジイソシアネート(以下、B−I
PDIと略す)を下記表1に示す割合(樹脂固形分)で
配合した。
(I−2)と、硬化剤であるTACT[商品名、サイテ
ック(株)製品、トリス(メトキシ/ブトキシカルボニ
ルアミノ)トリアジン]およびメチルエチルケトオキシ
ムブロックイソホロンジイソシアネート(以下、B−I
PDIと略す)を下記表1に示す割合(樹脂固形分)で
配合した。
【0065】さらに、樹脂組成物の固形分100gに対
しポリプロピレングリコール(三洋化成社製、サンニッ
クスPP4000)1gおよびギ酸0.82gを加え、
40℃まで加温し撹拌しながら脱イオン水を徐々に加え
て水分散させ、樹脂固形分30%の安定なエマルジョン
を得た。このようにして得たエマルジョンの樹脂固形分
100gに対しチタン白13g、カーボン0.3g、ク
レー3gおよびノニオン界面活性剤(商品名:ノイゲン
EA−142B、第一工業製薬社製)1gを加え、ボー
ルミルで粒度10ミクロン以下になるまで顔料分散を行
なった後、さらに脱イオン水で固形分20%となるよう
に希釈した。
しポリプロピレングリコール(三洋化成社製、サンニッ
クスPP4000)1gおよびギ酸0.82gを加え、
40℃まで加温し撹拌しながら脱イオン水を徐々に加え
て水分散させ、樹脂固形分30%の安定なエマルジョン
を得た。このようにして得たエマルジョンの樹脂固形分
100gに対しチタン白13g、カーボン0.3g、ク
レー3gおよびノニオン界面活性剤(商品名:ノイゲン
EA−142B、第一工業製薬社製)1gを加え、ボー
ルミルで粒度10ミクロン以下になるまで顔料分散を行
なった後、さらに脱イオン水で固形分20%となるよう
に希釈した。
【0066】上記のようにして得たカチオン電着塗料組
成物について浴温28℃、電圧250Vで3分間リン酸
亜鉛処理鋼板にカチオン電着塗装を行った。これらの電
着塗板を140℃で20分間焼き付け、塗装パネルを得
た。得られた塗装パネルの試験結果を表1に示す。
成物について浴温28℃、電圧250Vで3分間リン酸
亜鉛処理鋼板にカチオン電着塗装を行った。これらの電
着塗板を140℃で20分間焼き付け、塗装パネルを得
た。得られた塗装パネルの試験結果を表1に示す。
【0067】
【表1】
【0068】表1における試験方法は次のとおりであ
る。
る。
【0069】(※1)ゲル分率 60℃に保持したメタノール/アセトン(1/1重量
比)に5時間浸漬してから、浸漬前後の塗膜重量減少率
を下記式により求めた。
比)に5時間浸漬してから、浸漬前後の塗膜重量減少率
を下記式により求めた。
【0070】ゲル分率(%)=[(浸漬後の塗装鋼板重
量−未塗装鋼板重量)/(浸漬前の塗装鋼板重量−未塗
装鋼板重量)]×100 (※2) 塗面状態(目視);○;良好、×;劣る (※3) 耐候性 上記の塗装パネルにトップクリアー(マジクロン700
0、関西ペイント社製)を塗装し、耐候性試験パネルを
得た。この試験板について、サンシャインウエザメータ
ー(試験温度:63±3℃、スプレー周期:60分中1
2分、湿度50±5%)20時間、40℃の温水ディッ
プ2時間の試験サイクルを繰り返す。各サイクル終了後
に、塗板にクロスカットを入れ、セロハンテープにより
剥離し、ペースークリアー間の付着性を評価する。クリ
アーの剥離がほどんど起こらない場合を○とし、クロス
カットの周囲で広範囲で剥離が起こる場合を×とした。
耐候性の評価は×になるまでの試験時間とした。
量−未塗装鋼板重量)/(浸漬前の塗装鋼板重量−未塗
装鋼板重量)]×100 (※2) 塗面状態(目視);○;良好、×;劣る (※3) 耐候性 上記の塗装パネルにトップクリアー(マジクロン700
0、関西ペイント社製)を塗装し、耐候性試験パネルを
得た。この試験板について、サンシャインウエザメータ
ー(試験温度:63±3℃、スプレー周期:60分中1
2分、湿度50±5%)20時間、40℃の温水ディッ
プ2時間の試験サイクルを繰り返す。各サイクル終了後
に、塗板にクロスカットを入れ、セロハンテープにより
剥離し、ペースークリアー間の付着性を評価する。クリ
アーの剥離がほどんど起こらない場合を○とし、クロス
カットの周囲で広範囲で剥離が起こる場合を×とした。
耐候性の評価は×になるまでの試験時間とした。
【0071】(※4) 耐食性(耐ソルトスプレー) 塗板にクロスカットを入れJIS Z2871に従って
試験し、480時間後にクロスカットをセロハンテープ
により剥離し、剥離幅を測定した。
試験し、480時間後にクロスカットをセロハンテープ
により剥離し、剥離幅を測定した。
フロントページの続き (72)発明者 羽石 秀彦 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】I.(A) 数平均分子量が50〜800
0のポリヒドロキシ化合物(a)、ポリイソシアネート
化合物(b)、及び1分子中に1個の活性水素を有する
化合物(c)の反応により得られる1分子中に1個の末
端イソシアネート基を有するポリウレタン化合物、
(B) 1分子中に少なくとも2個のエポキシ基を有す
るビスフエノール型エポキシ樹脂、及び(C) 活性水
素を含有するアミン化合物の反応により得られる水酸基
含有ポリウレタン変性アミン付加エポキシ樹脂と、 II.下記一般式 【化1】 式中、R1、R2及びR3は同一もしくは相異なり、各々
炭素数1〜20の炭化水素基を表わす、で示されるトリ
ス(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジンを必須成
分として含有することを特徴とするカチオン電着塗料組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8024873A JPH09194769A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | カチオン電着塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8024873A JPH09194769A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | カチオン電着塗料組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09194769A true JPH09194769A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=12150330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8024873A Pending JPH09194769A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | カチオン電着塗料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09194769A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11148049A (ja) * | 1997-11-18 | 1999-06-02 | Nof Corp | 塗料組成物、塗装物及び無機酸化物ゾルの製造方法 |
DE10032977A1 (de) * | 2000-07-06 | 2002-01-24 | Basf Coatings Ag | Beschichtungsstoff und seine Verwendung als Füller oder Steinschlagschutzgrundlack |
EP1743925A1 (en) * | 2005-07-16 | 2007-01-17 | Cytec Surface Specialties Austria GmbH | Water reducible binders for cathodic electrodeposition coating compositions |
CN110938353A (zh) * | 2019-12-27 | 2020-03-31 | 王磊 | 一种用于复合钢板的装饰涂料 |
JP2020537006A (ja) * | 2017-10-09 | 2020-12-17 | ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングBASF Coatings GmbH | 少なくとも1種のトリアジン化合物を含む電気塗装材料 |
US11426762B2 (en) | 2015-12-31 | 2022-08-30 | Henkel Ag & Co. Kgaa | Low bake autodeposition coatings |
-
1996
- 1996-01-19 JP JP8024873A patent/JPH09194769A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11148049A (ja) * | 1997-11-18 | 1999-06-02 | Nof Corp | 塗料組成物、塗装物及び無機酸化物ゾルの製造方法 |
DE10032977A1 (de) * | 2000-07-06 | 2002-01-24 | Basf Coatings Ag | Beschichtungsstoff und seine Verwendung als Füller oder Steinschlagschutzgrundlack |
EP1743925A1 (en) * | 2005-07-16 | 2007-01-17 | Cytec Surface Specialties Austria GmbH | Water reducible binders for cathodic electrodeposition coating compositions |
WO2007009581A1 (en) * | 2005-07-16 | 2007-01-25 | Cytec Surface Specialties Austria Gmbh | Water reducible binders for cathodic electrodeposition coating compositions |
US11426762B2 (en) | 2015-12-31 | 2022-08-30 | Henkel Ag & Co. Kgaa | Low bake autodeposition coatings |
JP2020537006A (ja) * | 2017-10-09 | 2020-12-17 | ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングBASF Coatings GmbH | 少なくとも1種のトリアジン化合物を含む電気塗装材料 |
US11692105B2 (en) | 2017-10-09 | 2023-07-04 | Basf Coatings Gmbh | Electrocoats containing at least one triazine compound |
CN110938353A (zh) * | 2019-12-27 | 2020-03-31 | 王磊 | 一种用于复合钢板的装饰涂料 |
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