JPH09194462A - アラルキルオキシピリジンカルボキシアミジンおよびその酸付加塩 - Google Patents

アラルキルオキシピリジンカルボキシアミジンおよびその酸付加塩

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JPH09194462A
JPH09194462A JP2480596A JP2480596A JPH09194462A JP H09194462 A JPH09194462 A JP H09194462A JP 2480596 A JP2480596 A JP 2480596A JP 2480596 A JP2480596 A JP 2480596A JP H09194462 A JPH09194462 A JP H09194462A
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compound
alcohol
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JP2480596A
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English (en)
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Ten Umeda
天 梅田
Shinji Onoe
真治 尾上
Takuro Shimozono
卓郎 下園
Masayuki Kusunoki
雅幸 楠
Shinya Maehara
伸也 前原
Yoshihisa Watanabe
嘉久 渡邉
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 農園芸用殺菌剤として高い活性を有するアラ
ルキルオキシピリジルピリミジン誘導体の製造中間体と
して有用な、アラルキルオキシピリジンカルボキシアミ
ジンおよびその酸付加塩の提供。 【解決手段】一般式 (式中、Xは、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級ハ
ロアルキル基、低級アルコキシ基、低級ハロアルキルオ
キシ基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシカルボニ
ル基、シアノ基、ニトロ基または低級アルキルアミノ基
を表し、Aは、低級アルキル基により1個または2個置
換されてもよい炭素数1〜6のアルキレン基を表し、R
1およびR2は、同一または相異なってもよく、水素原
子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級ハロアルキル
基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基または低級
アルコキシカルボニル基を表し、nは、0または1〜5
の整数を表す。)で表されるアラルキルオキシピリジン
カルボキシアミジンおよびその酸付加塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は農園芸用殺菌剤の製
造中間体として有用なアラルキルオキシピリジンカルボ
キシアミジンおよびその酸付加塩に関する。
【0002】
【従来の技術】これまでに、ピリジンカルボキシアミジ
ン誘導体はいくつか知られている。例えば、特開平7−
118235号公報には、下記の一般式で示されるアミ
ジン誘導体が記載されている。 一般式
【化2】 (式中、R1は、炭素数1〜7のアルキル基を表し、R2
およびR3は、同一または相異なり水素原子または低級
アルキル基を表す。またR1とR2は、
【化3】 で結合し、環状構造をとることもでき、ここでnは、
3、4あるいは5を表す。)
【0003】また、特開昭64−52772号公報に
は、下記の一般式で示されるピコリンアミジン誘導体ま
たはその塩が記載されている。 一般式
【化4】 (式中、nは、0〜5の整数を表し、R1は、同一また
は相異なってもよく、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、低級アルキルチオ基、低級ハロアルキル基、低級カ
ルボアルコキシ基、シアノ基、フェニル基またはハロゲ
ン原子を表し、Aは、酸素原子または硫黄原子を表し、
2およびR3は、同一または相異なってもよく、水素原
子または低級アルキル基を表す。)
【0004】また、特開平3−181480号公報に
は、下記の一般式で示されるピコリンアミジン誘導体ま
たはその酸付加塩が記載されている。 一般式
【化5】 (式中、R1は、水素原子、アルキル基、アルコキシ
基、アルキルチオ基、ハロゲノアルキル基等を表し、R
1は、さらに各場合において置換されてもよいアリール
オキシ基、アリールチオ基、アラルキルオキシ基または
アラルキルチオ基を表し、R2およびR3は、互いに独立
にかつ同一もしくは異なりそして各場合において、水素
原子、ハロゲン原子、アルキル基、ハロゲノアルキル
基、アルコキシ基、アルキルチオ基またはアルコキシカ
ルボニル基等を表す。)
【0005】また、特開平3−251581号公報に
は、下記の一般式で示されるピコリンアミジン誘導体ま
たはその酸付加塩が記載されている。 一般式
【化6】 (式中、R1は、水素原子、アルキル基、アルコキシ
基、アルキルチオ基、ハロゲノアルキル基等を表し、R
1は、さらに各場合において置換されてもよいアリール
オキシ基、アリールチオ基、アラルキルオキシ基または
アラルキルチオ基を表し、R2およびR3は、互いに独立
にかつ同一もしくは異なりそして各場合において、水素
原子、ハロゲン原子、アルキル基、ハロゲノアルキル
基、アルコキシ基、アルキルチオ基またはアルコキシカ
ルボニル基等を表す。)
【0006】また、特開昭64−83号公報には、下記
の一般式で示されるピコリンアミジン誘導体またはその
塩が記載されている。
【化7】 (式中、nは、0〜5の整数を表し、R1は、同一また
は相異なっていてもよく、低級アルキル基、ハロゲン原
子、低級ハロアルキル基または低級アルコキシ基を表
し、R2およびR3は、同一または相異なっていてもよ
く、水素原子または低級アルキル基を表す。)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明化合物は、農園
芸用殺菌剤として有用な次の一般式(A)で表されるア
ラルキルオキシピリジルピリミジン誘導体(特願平7−
270651号)を有利に製造するための中間体を提供
するものである。 一般式(A)
【化8】 (式中、Xは、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級ハ
ロアルキル基、低級アルコキシ基、低級ハロアルキルオ
キシ基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシカルボニ
ル基、シアノ基、ニトロ基または低級アルキルアミノ基
を表し、Aは、低級アルキル基により1個または2個置
換されてもよい炭素数1〜6のアルキレン基を表し、R
1およびR2は、同一または相異なってもよく、水素原
子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級ハロアルキル
基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基または低級
アルコキシカルボニル基を表し、R3、R4およびR
5は、同一または相異なる水素原子、ハロゲン原子、低
級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級
アルキルチオ基または低級アルキルアミノ基を表し、n
は、0または1〜5の整数を表す。)
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
目的を達成するため多くの化合物を合成し、それらの有
用性について鋭意検討した。その結果、下記の一般式
(1)で表されるアラルキルオキシピリジンカルボキシ
アミジンおよびその酸付加塩を中間体として使用するこ
とにより、農園芸用殺菌剤として高い活性を有する上記
の一般式(A)で表されるアラルキルオキシピリジルピ
リミジン誘導体を工業上有利に製造できることを見いだ
した。
【0009】したがって、本発明の要旨とするところ
は、次の一般式(1)
【化9】 (式中、Xは、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級ハ
ロアルキル基、低級アルコキシ基、低級ハロアルキルオ
キシ基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシカルボニ
ル基、シアノ基、ニトロ基または低級アルキルアミノ基
を表し、Aは、低級アルキル基により1個または2個置
換されてもよい炭素数1〜6のアルキレン基を表し、R
1およびR2は、同一または相異なってもよく、水素原
子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級ハロアルキル
基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基または低級
アルコキシカルボニル基を表し、nは、0または1〜5
の整数を表す。)で表されるアラルキルオキシピリジン
カルボキシアミジンおよびその酸付加塩に関するもので
ある。
【0010】一般式(1)で示される化合物において、
X、R1およびR2の定義のうち、低級アルキル基または
低級ハロアルキル基、低級アルコキシ基、低級ハロアル
キルオキシ基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシカ
ルボニル基、低級アルキルアミノ基のアルキル基部分
は、直鎖状であっても分岐状であってもよい。また、こ
こでいう低級とは、炭素数1〜6のものをいう。
【0011】低級アルキル基の例としては、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、t−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、n−ペンチル基、イソアミル基、n−ヘシキル基等
があり、低級ハロアルキル基の例としては、トリフルオ
ロメチル基、ジフルオロメチル基、トリクロロメチル
基、ジクロロメチル基、フルオロメチル基、クロロメチ
ル基、ヨードメチル基、ブロモメチル基、ペンタフルオ
ロエチル基、ペンタクロロエチル基等があり、低級アル
コキシ基の例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−
プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、s
ec−ブトキシ基、t−ブトキシ基、イソブトキシ基、
イソヘキシルオキシ基等があり、低級ハロアルキルオキ
シ基の例としては、トリフルオロメチルオキシ基、ジフ
ルオロメチルオキシ基、トリクロロメチルオキシ基、ジ
クロロメチルオキシ基、フルオロメチルオキシ基、クロ
ロメチルオキシ基、ヨードメチルオキシ基、ブロモメチ
ルオキシ基、ペンタフルオロエチルオキシ基、ペンタク
ロロエチルオキシ基等があり、低級アルキルチオ基の例
としては、メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピル
チオ基、イソプロピルチオ基、n−ブチルチオ基、se
c−ブチルチオ基、t−ブチルチオ基、イソブチルチオ
基、イソヘシキルチオ基等があり、低級アルコキシカル
ボニル基の例としては、メトキシカルボニル基、エトキ
シカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプ
ロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、s
ec−ブトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル
基、イソブトキシカルボニル基、イソヘキシルオキシカ
ルボニル基等があり、低級アルキルアミノ基の例として
は、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ
基、n−プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジ
イソプロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、sec−
ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、n−ヘシキルア
ミノ基等が挙げられる。
【0012】また、一般式(1)で示される化合物にお
いて、X、R1およびR2の定義のうち、ハロゲン原子と
しては、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素が挙げられる。
【0013】次に本発明の一般式(1)化合物の具体例
を表1〜表3に示した。ただし、本発明化合物は、これ
らの例示のみに限定されるものではない。
【0014】なお、化合物No.は以下の実施例でも参
照される。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】注)表中、化合物No.1〜3および5〜
42は、塩酸塩であり、化合物No.4は酢酸塩であ
り、化合物No.43は遊離アミジンである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明化合物の製造方法 本発明の式(1)化合物は以下の合成経路により製造す
ることができる。 一般式
【化10】 (式中、X、A、R1、R2およびnは、前記と同じ意味
を表す。)
【0020】次に、式(1)化合物の製造方法を具体的
に説明する。
【0021】すなわち、上記の一般式(1)で示される
アラルキルオキシピリジンカルボキシアミジンおよびそ
の酸付加塩は、公知の方法、例えば、一般式(2)で示
されるアラルキルオキシシアノピリジン誘導体をナトリ
ウムアルコキシドと反応させてイミダートを得、これに
アンモニウム塩を反応させることにより製造できる。
【0022】式(2)化合物から式(1)化合物を得る
工程は、まず、式(2)化合物に対して0.05〜1当
量のナトリウムアルコキシドを加え、適当な有機溶媒中
で攪拌しながら反応させ、イミダート誘導体を含む反応
溶液を得る。
【0023】反応温度は、有機溶媒の沸点に近い温度、
好ましくは20〜150℃である。そして、この反応混
合物を30分〜2時間かけて攪拌して反応を行う。
【0024】ナトリウムアルコキシドとしては、ナトリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムプ
ロポキシド等が使用できる。
【0025】有機溶媒としては、ナトリウムアルコキシ
ドに対応する炭素数1〜6の低級アルコール、例えばメ
タノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソ
プロピルアルコール、n−ブチルアルコール等が使用で
きる。
【0026】次いで、上記で得たイミダート誘導体を含
む反応溶液にアンモニウム塩を式(2)化合物に対して
1〜2当量を加え、攪拌しながら反応させ、反応終了
後、有機溶媒を留去することにより、式(1)化合物が
得られる。
【0027】反応温度は、有機溶媒の沸点に近い温度、
好ましくは40〜150℃であり、反応混合物を2〜6
時間かけて攪拌して反応を行う。
【0028】アンモニウム塩としては、塩酸、臭化水素
酸、酢酸、蟻酸等のアンモニウム塩が挙げられる。
【0029】このような方法により製造した本発明の式
(1)化合物の製造例を実施例1および実施例2に示し
た。
【0030】次に、式(1)化合物を製造するための原
料である式(2)化合物の製造方法を具体的に説明す
る。
【0031】一般式(2)
【化11】 (式中、X、A、R1、R2およびnは、前記と同じ意味
を表す。)で示される式(2)化合物は、一般式(3)
【化12】 (式中、R1およびR2は、前記と同じ意味を表し、Y
は、ハロゲン原子を表す。)で示される6−ハロゲン置
換−2−シアノピリジン誘導体と一般式(4)
【化13】 (式中、X、Aおよびnは、前記と同じ意味を表す。)
で示されるアラルキルアルコール誘導体を塩基の存在
下、反応させることにより製造できる。
【0032】なお、式(3)化合物はテトラヘドロン
(Tetrahedron)第4941頁(1985)
に記載の方法で得られる公知化合物である。
【0033】式(3)化合物としては、次の化合物が挙
げられる。 (3)−1 6−クロロ−2−シアノピリジン (3)−2 6−クロロ−4−t−ブチルチオ−2−
シアノピリジン (3)−3 6−クロロ−4−n−ヘキシルオキシ−
2−シアノピリジン (3)−4 6−クロロ−4−メトキシカルボニル−
2−シアノピリジン (3)−5 6−クロロ−5−トリフルオロメチル−
2−シアノピリジン (3)−6 6−クロロ−4−クロロ−2−シアノピ
リジン (3)−7 6−クロロ−4−n−ブチル−2−シア
ノピリジン (3)−8 6−ブロモ−2−シアノピリジン
【0034】また、式(4)化合物は市販品として入手
可能であるか、または公知の方法により容易に製造でき
る公知化合物である。
【0035】式(4)化合物としては、次の化合物が挙
げられる。 (4)−1 ベンジルアルコール (4)−2 4−クロロベンジルアルコール (4)−3 2−メチルベンジルアルコール (4)−4 4−メチルベンジルアルコール (4)−5 3−メトキシベンジルアルコール (4)−6 4−メトキシベンジルアルコール (4)−7 2−トリフルオロメチルベンジルアル
コール (4)−8 2−ジフルオロメトキシベンジルアル
コール (4)−9 4−メチルチオベンジルアルコール (4)−10 4−メトキシカルボニルベンジルアル
コール (4)−11 4−シアノベンジルアルコール (4)−12 4−ニトロベンジルアルコール (4)−13 4−メチルアミノベンジルアルコール (4)−14 1−フェニルエチルアルコール (4)−15 1−(4−クロロフェニル)アルコー
ル (4)−16 1−(4−メチルフェニル)アルコー
ル (4)−17 1−(4−メトキシフェニル)アルコ
ール (4)−18 2−フェニルエチルアルコール (4)−19 1−フェニル−1−プロピルアルコー
ル (4)−20 2−フェニル−1−プロピルアルコー
ル (4)−21 3−フェニル−1−プロピルアルコー
ル (4)−22 1−フェニル−2−プロピルアルコー
ル (4)−23 2−フェニル−2−プロピルアルコー
ル (4)−24 2−(4−クロロフェニル)−2−プ
ロピルアルコール (4)−25 2−(2−メチルフェニル)−2−プ
ロピルアルコール (4)−26 3−フェニル−1−ブチルアルコール (4)−27 4−フェニル−1−ブチルアルコール (4)−28 6−フェニル−1−ヘキシルアルコー
ル (4)−29 2,4−ジクロロベンジルアルコール (4)−30 2,6−ジクロロベンジルアルコール (4)−31 2−メチル−4−クロロベンジルアル
コール (4)−32 2−クロロ−4−トリフルオルメチル
ベンジルアルコール (4)−33 2,4,6−トリメチルベンジルアル
コール (4)−34 2,3,4,6−テトラクロロベンジ
ルアルコール (4)−35 2,3,4,5,6−ペンタクロロベ
ンジルアルコール
【0036】式(3)化合物と式(4)化合物との反応
において、式(3)化合物に対し1〜2当量の式(4)
化合物を使用し、0.05〜2.5当量の塩基の存在
下、適当な有機溶媒中で反応させる。
【0037】反応温度は、有機溶媒の沸点に近い温度、
好ましくは20〜150℃である。そして、この反応混
合物を1〜24時間、好ましくは1〜5時間かけて撹拌
して反応を行う。
【0038】塩基としては、トリエチルアミン、N,N
−ジエチルアニリン、ピリジン等の有機塩基類、水素化
ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭
酸カリウム等の無機塩基類が使用できる。
【0039】有機溶媒としては、トルエン、キシレン等
の炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素
類、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、
アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド
類、ジメチルスルホキシド等が使用できる。
【0040】反応終了後は、反応液に水とベンゼン、ト
ルエン、クロロホルム等の有機溶媒を加えて抽出し、有
機溶媒層を無水硫酸ナトリウム、無水硫酸マグネシウム
等により脱水後、有機溶媒を留去するなどの通常の処理
を行うと、式(2)化合物が得られる。必要ならば、ク
ロマトグラフィー、再結晶などの精製を行う。
【0041】このような方法による式(2)化合物の製
造例を、参考製造例1に示した。
【0042】次に、式(2)化合物の具体例を表4〜表
6に示した。ただし、これらの例示のみに限定されるも
のではない。
【0043】
【表4】
【0044】
【表5】
【0045】
【表6】
【0046】本発明化合物は、下記の合成経路などで示
されるように、農園芸用殺菌剤として有用なアラルキル
オキシピリジルピリミジン誘導体を製造するための中間
体として使用される。
【0047】
【化14】 (式中、X、A、R1、R2、R4およびnは、前記と同
じ意味を示し、R3およびR5は、水素原子または低級ア
ルキル基を表す。)
【0048】次に、一般式(A)で示されるアラルキル
オキシピリジルピリミジン誘導体の製造方法について具
体的に説明する。
【0049】一般式(1)で示されるアラルキルオキシ
ピリジルカルボキシアミジンおよびその酸付加塩を一般
式(5)で示されるβ−ジケトン誘導体と必要に応じて
塩基の存在下にて反応させることにより、農園芸用殺菌
剤として有用な一般式(A)で示される化合物が得られ
る。
【0050】式(1)化合物を式(5)化合物と反応さ
せる工程は、まず、式(1)化合物に対して1〜5当量
の式(5)化合物を加え、必要に応じて0.05〜2.
5当量の塩基の存在下、適当な有機溶媒中で反応させ
る。
【0051】反応温度は、有機溶媒の沸点に近い温度、
好ましくは20〜150℃である。そして、この反応混
合物を1〜8時間、好ましくは2〜4時間かけて撹拌し
て反応を行う。
【0052】塩基としては、ナトリウムメトキシド等の
アルカリ金属アルコキシド、トリエチルアミン、N,N
−ジエチルアニリン等の有機塩基類、炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基類が使
用できる。
【0053】有機溶媒としては、トルエン、キシレン等
の炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素
類、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、
アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド
類およびジメチルスルホキシド等が使用できる。
【0054】反応終了後は、反応液に水とベンゼン、ト
ルエン、クロロホルム等の有機溶媒を加えて抽出し、有
機溶媒層を無水硫酸ナトリウム、無水硫酸マグネシウム
等により脱水後、有機溶媒を留去するなどの通常の処理
を行うと、式(A)化合物が得られる。必要ならば、ク
ロマトグラフィー、再結晶等の操作によって精製を行
う。
【0055】なお、本反応の原料化合物である式(5)
化合物は、市販品として入手可能であるか、または公知
の方法により容易に製造できる公知化合物である。
【0056】(5)式化合物としては、アセチルアセト
ン、6−メチル−2,4−ヘプタンジオン、3−エチル
−2,4−ペンタンジオン、3−n−ブチル−2,4−
ペンタンジオン等が挙げられる。
【0057】このような方法による式(A)化合物の製
造例を参考製造例2に示した。
【0058】このようにして得た式(A)化合物の具体
例を表7〜表9に示した。ただし、式(A)化合物は、
これらの例示のみに限定されるものではない。
【0059】
【表7】
【0060】
【表8】
【0061】
【表9】
【0062】
【実施例】本発明化合物の製造方法 実施例1 6−フェニルメトキシ−2−ピリジンカルボ
キシアミジン塩酸塩(化合物No.1)の製造 500ml容量の4つ口フラスコに、6−フェニルメト
キシ−2−シアノピリジン 21.0g、ナトリウムメ
トキシド 0.27g(0.05当量)およびメタノー
ル 200mlを入れ、30℃で1時間撹拌した。続い
て、塩化アンモニウム 5.4g(1当量)を加え、4
0℃で3時間攪拌した。反応終了後、減圧下で有機溶媒
を留去すると、標記化合物が25.5g(収率97
%)、淡黄色結晶(m.p.191.5〜194℃)と
して得られた。
【0063】実施例2 6−(2−メチルフェニルメト
キシ)−2−ピリジンカルボキシアミジン(化合物N
o.16)の製造 500ml容量の4つ口フラスコに、6−(2−メチル
フェニルメトキシ)−2−シアノピリジン 22.4
g、ナトリウムメトキシド 0.27g(0.05当
量)およびメタノール 200mlを入れ、30℃で1
時間撹拌した。続いて、塩化アンモニウム 5.4g
(1当量)を加え、40℃で2時間攪拌した。反応終了
後、減圧下で有機溶媒を留去すると、標記化合物が2
5.0g(収率90%)、淡黄色結晶[m.p.210
〜213℃(分解)]として得られた。
【0064】参考製造例1 6−フェニルメトキシ−2
−シアノピリジン[式(2)−1化合物]の製造 500ml容量の4つ口フラスコに、6−クロロ−2−
シアノピリジン 13.9g、ベンジルアルコール 1
0.8g(1当量)、油性水素化ナトリウム6.0g
(1.5当量)およびテトラヒドロフラン 150ml
を入れ、60℃で1時間撹拌した。反応終了後、反応混
合物を水中に入れ、トルエンで抽出し、トルエン層を水
洗して無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で有機溶
媒を留去すると、標記化合物が19.5g(収率93
%)、白色結晶(m.p.49.5〜50.5℃)とし
て得られた。
【0065】参考製造例2 2−(6−フェニルメトキ
シ−2−ピリジル)−4,6−ジメチルピリミジン[式
(A)−2化合物]の製造 300ml容量の4つ口フラスコに、6−フェニルメト
キシ−2−ピリジンカルボキシアミジン塩酸塩 26.
3g、アセチルアセトン 50g(5当量)、炭酸カリ
ウム 27.6g(2当量)およびジメチルスルホキシ
ド 50mlを入れ、100℃で3時間撹拌した。反応
終了後、反応混合物を氷水中に加え、トルエンで抽出
し、トルエン層を水洗して無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。その後、減圧下で有機溶媒を留去し、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(展開溶媒;トルエン:アセト
ン=50:1)にて精製すると、標記化合物が26.8
g(収率92%)、淡黄色油状物(n23 D1.491
8)として得られた。
【0066】
【発明の効果】本発明化合物は、式(2)化合物とナト
リウムアルコキシドと反応させてイミダートを得、これ
にアンモニウム塩を反応させることにより、収率よく得
ることができる。このようにして得られた本発明化合物
を原料として用いると、有用作物に薬害がなく、稲いも
ち病、稲紋枯病等に対して優れた防除効果を示す、一般
式(A)で示されるアラルキルオキシピリジルピリミジ
ン誘導体を、工業的に有利に製造できる。
【0067】したがって、一般式(1)で示される本発
明化合物は、優れた植物病害防除効果を示す一般式
(A)で表されるアラルキルオキシピリジルピリミジン
誘導体の製造中間体として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 楠 雅幸 神奈川県厚木市戸田2385番地 北興化学寮 (72)発明者 前原 伸也 神奈川県厚木市戸田2385番地 北興化学寮 (72)発明者 渡邉 嘉久 神奈川県厚木市戸田2352番地の1

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 (式中、Xは、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級ハ
    ロアルキル基、低級アルコキシ基、低級ハロアルキルオ
    キシ基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシカルボニ
    ル基、シアノ基、ニトロ基または低級アルキルアミノ基
    を表し、Aは、低級アルキル基により1個または2個置
    換されてもよい炭素数1〜6のアルキレン基を表し、R
    1およびR2は、同一または相異なってもよく、水素原
    子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級ハロアルキル
    基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基または低級
    アルコキシカルボニル基を表し、nは、0または1〜5
    の整数を表す。)で表されるアラルキルオキシピリジン
    カルボキシアミジンおよびその酸付加塩。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200017170A (ko) * 2018-08-08 2020-02-18 한국과학기술연구원 Ship2 저해활성을 보이는 신규한 피리딘 유도체 및 이를 유효성분으로 하는 약학 조성물

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KR20200017170A (ko) * 2018-08-08 2020-02-18 한국과학기술연구원 Ship2 저해활성을 보이는 신규한 피리딘 유도체 및 이를 유효성분으로 하는 약학 조성물

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