JPH09194381A - カルシウム塩含有チュアブル錠 - Google Patents

カルシウム塩含有チュアブル錠

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JPH09194381A
JPH09194381A JP569496A JP569496A JPH09194381A JP H09194381 A JPH09194381 A JP H09194381A JP 569496 A JP569496 A JP 569496A JP 569496 A JP569496 A JP 569496A JP H09194381 A JPH09194381 A JP H09194381A
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calcium salt
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tablet
chewable
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JP569496A
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Toyojiro Muramatsu
豊二郎 村松
Katsumi Mashita
克己 真下
Yasuo Shinoda
▲泰▼雄 篠田
Masaru Takano
勝 高野
Hiroyuki Kawashima
弘行 川島
Takeshi Katayama
健 片山
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Kowa Co Ltd
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Kowa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 口内感触及び後味感が良好で、崩壊性が良
く、かつ摩損などのないカルシウム塩含有チュアブル錠
の提供。 【解決手段】 カルシウム塩及びアクリル酸系重合体を
含有するチュアブル錠。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカルシウム塩含有チ
ュアブル錠に関し、さらに詳細には口内感触及び後味が
良好で、脆性強度及び崩壊性に優れたカルシウム塩含有
チュアブル錠に関する。
【0002】
【従来の技術】カルシウムは、骨格の形成、細胞間結合
など生命維持に重要な無機物質である。厚生省が提示し
た日本人の1日所要量は600mgであるが、妊産婦、授
乳婦、病後回復期及び骨形成期にはさらに所要量が増加
する。カルシウムは主に食事により接種されるが、現代
人の食事によるカルシウム接種量は、食生活の変化にと
もない減少しており、1日所要量の600mgさえこえて
いないのが現状である。また、カルシウムの吸収量は経
年的に低下し、骨が脆くなり、骨粗鬆症になりやすい。
このような理由から食品以外からもカルシウムを摂取す
る必要がある。
【0003】最近、食品以外から1日所要量のカルシウ
ムを摂取するための医薬品としてカルシウム塩含有チュ
アブル錠が市販されるようになった。チュアブル錠は、
噛むあるいは口中で溶かし、水を必要せずに服用でき、
また、通常の錠剤より大きく成形できる製剤であるの
で、主薬の所要量がカルシウムのように多い場合に適し
ている。
【0004】カルシウム塩含有チュアブル錠中のカルシ
ウムは、通常、炭酸カルシウムなどの無機塩類及び乳酸
カルシウムやクエン酸カルシウムなどの有機塩類の形で
配合されるが、このような塩類はザラツキがあるため口
内感触が悪く、さらに不快な後味が残るという欠点があ
る。ザラツキによる口内感触の改善については、あらか
じめカルシウム塩の粒子径を数ミクロン程度に粉砕する
(米国特許第4,446,135号、特開平1−203
332号公報)、あるいは、カルシウム塩とともに低粘
度ヒドロキシアルキルセルロース及び高粘度ヒドロキシ
アルキルセルロースを含有する(特開平5−30622
9号公報)ことによりある程度改善に成功している。
【0005】不快な後味については、錠剤に発泡性をも
たせることによる改善策が考えられる。例えば、クエン
酸、リンゴ酸、アジピン酸などの有機酸を配合して口中
でカルシウム塩と反応させ発泡性をもたせる方法であ
る。しかし、有機酸由来の酸味や発泡性については嗜好
が分かれるところであり、逆に、服用感を悪くする場合
がある。このことから、酸味を抑え、僅かな発泡性をも
たせる方法が考案されている。すなわち、クエン酸など
の三塩基有機酸と炭酸カルシウムなどのカルシウム塩を
約2/3まで反応させ、酸性成分の残りの1/3は口中
で咀嚼する際、水分作用と体温作用により過剰の遊離の
カルシウム塩と反応させ不快な後味の除去する方法であ
る(特開平5−186334号公報)。しかし、この方
法は、有機酸とカルシウム塩を2/3程度反応させるた
めに、真空度、反応温度及び時間を厳密に制御しなけれ
ばならず調製方法が複雑になるという欠点があった。
【0006】また、上記のカルシウム塩を含んだ場合の
口内感触や後味の悪さ以外にチュアブル錠に特有の問題
として、錠剤強度や崩壊性が挙げられる。チュアブル錠
は、通常の錠剤よりも大きいため、圧縮成形機(打錠
機)から錠剤溜への排出、瓶などの包材への充填の際の
摩損や破損が発生しやすい。特に、カルシウム塩を含有
するチュアブル錠においては、カルシウム塩に由来する
キシミのため打錠障害が起きやすく、より錠剤強度が問
題となる。崩壊性に関しては、チュアブル錠は噛んだ後
飲み込むため崩壊しなくてもよいという考え方もある
が、小児や老人において誤ってそのまま飲み込むことも
考慮しなければならないし、口中で舐めて服用する人に
とっては崩壊せず口中で長時間錠剤形を保持することは
苦痛であり、不快感をもたらす。
【0007】摩損や破損の少ないチュアブル錠を製造す
るためには、通常強く圧縮して錠剤の硬度を高める、結
合剤を増量するなどの方策がとられる。しかし、あまり
強く圧縮すると咀嚼不可能なチュアブル錠が出来上が
り、また、結合剤を増量しすぎると、硬い打錠用顆粒が
できるためにザラツクか、あるいは結合剤に由来するヌ
メリ感のために口内感触の悪いチュアブル錠となり、そ
の上崩壊性も悪くなる。例えば、前述のカルシウム塩に
低粘度ヒドロキシアルキルセルロース及び高粘度ヒドロ
キシアルキルセルロースを含有する方法は、ザラツキ感
のない口内感触のよいカルシウム塩含有チュアブル錠を
提供するが、ヒドロキシアルキルセルロースの配合量に
よっては崩壊性が悪くなる。一方、崩壊性に関しては、
弱く圧縮成形する、崩壊剤を配合するあるいは増量する
などの方策がとられるが、錠剤が脆く破損しやすくな
り、崩壊剤由来の不快な後味を感じるようになる。
【0008】このように、服用時の口内感触や、不快な
後味感等のカルシウム製剤の問題点、及び摩損や破損等
の強度と崩壊性のチュアブル錠特有の問題点の両者を解
決したカルシウム塩含有チュアブル錠は、未だ開発され
ていないのが現状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、服用
時に口内感触がよく、不快な後味感がなく、また、摩損
や破損が少なく、かつ崩壊性が優れたカルシウム塩含有
チュアブル錠を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決すべく
鋭意検討を重ねた結果、本発明者らは、カルシウム塩を
含むチュアブル錠にアクリル酸系重合体を配合すること
により、カルシウム塩に由来する口内感触の悪さや不快
な後味を解消し、かつ、摩損や破損が少なく、崩壊性が
優れたカルシウム塩含有チュアブル錠が得られることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち、本発明はカルシウム塩及びアク
リル酸系重合体を含有するチュアブル錠を提供するもの
である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるカルシウム塩
は、本発明チュアブル錠の主薬効成分であり、カルシウ
ムイオンとして吸収され、毒性のないものであれば特に
制限されないが、具体的には炭酸カルシウム、乳酸カル
シウム、グルコン酸カルシウム、クエン酸カルシウム、
L−アスパラギン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシ
ウム、塩化カルシウム及びリン酸水素カルシウムから選
ばれる1種又は2種以上が好ましい。
【0013】カルシウム塩の配合量は特に制限されるも
のではないが、好ましくは製剤全重量に対して1〜80
重量%、より好ましくは10〜70重量%、特に好まし
くは20〜60重量%である。
【0014】本発明に用いられるアクリル酸系重合体
は、カルシウム塩含有チュアブル錠の口内感触及び後味
感を向上させ、さらに錠剤に良好な崩壊性と、摩損や破
損を生じさせない強度を付与するという作用を有するも
のであり、アクリル酸重合体を主成分とするものであれ
ば特に制限されない。より好ましい例としては、一般に
「カルボキシビニルポリマー」として市販されている粉
末状の水溶性アクリル酸重合体が挙げられる。当該カル
ボキシビニルポリマーには、アクリル酸を主成分とし、
他のカルボン酸系モノマーとしてメタクリル酸、クロロ
アクリル酸、シアノアクリル酸、無水マレイン酸等を、
また多価アルコールのアルケニルエーテルを少量混合し
て共重合させたものも含まれる。
【0015】アクリル酸系重合体の配合量は特に制限さ
れるものではなく、製剤中のカルシウム塩の量に応じて
適宜配合できるが、製剤全重量に対して好ましくは0.
1〜20重量%、より好ましくは0.3〜10重量%、
特に好ましくは0.5〜5重量%である。
【0016】また、本発明のカルシウム塩含有チュアブ
ル錠には、ビタミンの補給、カルシウムイオンの吸収促
進、効果増強等の目的で各種ビタミン類を配合すること
ができる。ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミン
C、ビタミンD2、ビタミンD3、ビタミンE及びこれら
の誘導体などを挙げることができ、より好ましくはビタ
ミンD2、ビタミンD3及びビタミンD3誘導体が挙げら
れる。また、これらを1種又は2種以上組み合わせて用
いてもよい。これらビタミン類の配合量は、特に制限さ
れないが製剤全重量に対して0.001〜10重量%が
好ましい。
【0017】本発明のカルシウム塩含有チュアブル錠で
は、上記成分に加えて、必要に応じ例えば、賦形剤、結
合剤、滑沢剤、矯味剤などの添加剤を配合できる。
【0018】ここで賦形剤としては、通常の製剤化に用
いられるものであればよいが、好ましくは適度な甘味を
有し、甘味剤としても用いられるエリスリトール、D−
マンニトール、D−ソルビトール、キシリトール、精製
白糖、白糖、果糖、ブドウ糖、粉末還元麦芽糖、水ア
メ、マルチトール、マルトール、乳糖などが挙げられ、
特に好ましくはエリスリトール、D−マンニトール、D
−ソルビトールなどが用いられる。また、これら賦形剤
は適宜2種以上を組み合わせて用いてもよい。その配合
量は特に制限されるものではないが、製剤全重量に対し
て好ましくは10〜80重量%、より好ましくは20〜
60重量%である。
【0019】結合剤としては、例えば、アラビアゴム、
アラビアゴム末、ゼラチン、部分アルファー化デンプ
ン、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、プルラン、マクロゴール
などが用いられるが、より好ましくはヒドロキシプロピ
ルセルロース、ポリビニルピロリドンである。その配合
量は、製剤全重量に対して0.5〜10重量%が好まし
い。
【0020】滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マ
グネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、軽質無水ケイ酸、含水二酸化ケイ
素、ショ糖脂肪酸エステルなどが挙げられるが、より好
ましくはステアリン酸マグネシウム、タルクである。ま
た、これら滑沢剤は適宜2種以上を組み合わせて用いて
もよい。その配合量は特に制限されるものではないが、
製剤全重量に対して0.1〜5重量%が好ましい。
【0021】矯味剤としては、甘味剤、清涼化剤、香料
等として用いられるものであればよく、例えば、アスパ
ルテーム、アマチャ末、サッカリン、カラメル、ケイヒ
末、グリチルリチン酸二カリウム、ステビア、ハッカ
油、オレンジ油、レモン油、パイン油、l−メントー
ル、ヨーグルトフレーバー、バニラフレーバー、フルー
ツフレーバー、チョコレートフレーバーなどが用いられ
るが、より好ましくはアスパルテーム、オレンジ油、ヨ
ーグルトフレーバーが挙げられる。また、これら矯味剤
は適宜2種以上を組み合わせて用いてもよい。その配合
量は特に制限されるものでないが、製剤全重量に対して
0.01〜2重量%が好ましい。
【0022】また、本発明のカルシウム塩含有チュアブ
ル錠の大きさは特に制限はなく、常識の範囲を超えない
程度、例えば、口中で咀嚼可能な大きさであればよく、
カルシウム塩の配合量により決定される。
【0023】本発明のカルシウム塩含有チュアブル錠は
常法に従って製造することができ、例えば上記各成分を
造粒機を用いて造粒した後打錠することによって製造で
きる。
【0024】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明は何らこれに限定されるものではな
い。
【0025】実施例1 表1の実施例1の欄に示した成分の内、沈降炭酸カルシ
ウム、エリスリトール、カルボキシビニルポリマーを流
動層造粒機内で均一に混合する。この混合物に、あらか
じめアルコールにポリビニルピロリドンK25を溶解し
て調製した結合液を流動層造粒機内で噴霧して造粒す
る。この造粒物を整粒機を用いて整粒後、アスパルテー
ム、ヨーグルトフレーバー、ステアリン酸マグネシウ
ム、タルクを加えて適当な混合機で混合して打錠用顆粒
を調製する。この打錠用顆粒をロータリー型打錠機、R
付きの直径18mmの杵を用いて、1錠2500mgに打錠
した。なお、このときの打錠圧は、本発明品の硬度が、
咀嚼可能であり、充填、包装、輸送、通常の取り扱い過
程においてこわれないと思われる程度、即ち、7〜13
Kpの範囲内となるように設定した(打錠圧:2.5to
n)。
【0026】対照例1、2及び3 表1の対照例1、2又は3の欄に示した成分を実施例1
に示した方法と同様にしてそれぞれ1錠2500mgのカ
ルシウム塩含有チュアブル錠を調製した。
【0027】試験例1 年齢20〜47歳の男女15人を対象として、本発明品
である実施例1並びに比較製剤である対照例1、2及び
3を用いて、口内感触及び後味感についての官能試験を
行った。試験は本発明品及び比較製剤を水無しで、噛む
あるいは舐めるなどして服用させ、各製剤に対する印象
を聞いた。また、各製剤の硬度、崩壊度及び摩損率を調
べた。その結果を表1及び表2にまとめた。なお、硬度
は、ジャパンマシナリー社製硬度計(Type PTB
−301)を用いて錠剤の直径方向について測定した。
また、崩壊度は日本薬局方一般試験法崩壊試験法により
測定した。また、摩損率は萓垣医理科工業社製錠剤摩損
度試験器を用いて、1分間に25回の割合で30分間、
錠剤を回転、落下させたときの試験前後の錠剤重量比か
ら計算し求めた。摩損率は、錠剤の強度以外に形や大き
さなどの影響を受けるが、本発明品であるチュアブル錠
のような大きな錠剤の場合、3%程度以下ならば包装や
輸送における摩損や摩耗は少ないと推察される。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】表2から、被験者のほとんど(14/15
人)はカルボキシビニルポリマーを配合した本発明品を
好ましいと感じたことは明らかであり、本発明品を好ま
しいと感じ無かった人も甘さを問題としただけで、本発
明品の本質を問題としたわけではないことが分かった。
一方、口内感触や後味感をよくする目的でクエン酸やア
ジピン酸を配合した比較製剤では、ザラツキ感はなくな
り口内感触はよくなるものの、これら有機酸の酸味や発
泡性のために逆に不快と感じている人がいることが分か
った。また、対照例3で口中で溶かしにくいと答えた人
が多いことから、チュアブル錠を舐めて服用する人にと
って、いつまでも崩壊せず口中に残ることは後味も悪く
不快であることを示している。今回の試験結果から、チ
ュアブル錠の崩壊度としては、2〜15分程度、より好
ましくは4〜10分程度であると推察される。
【0031】実施例2 表3の実施例2の欄の処方について、実施例1と同様の
方法により、実施例1と同形の1錠2500mgのカルシ
ウム塩含有チュアブル錠を調製した。
【0032】対照例4、5、6及び7 表3の対照例4、5、6又は7の欄の各処方について、
実施例1と同様の方法により、1錠2500mgのカルシ
ウム塩含有チュアブル錠を調製した。
【0033】試験例2 試験例1と同様に年齢20〜47歳の男女15人を対象
として、本発明品である実施例2並びに比較製剤である
対照例4、5、6及び7を用いて、口内感触及び後味感
についての官能試験を行った。また、これら製剤の硬
度、崩壊度及び摩損率についても評価した。結果を表3
及び表4に示す。
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】表4から、被験者の全員(15/15人)
が本発明品を好ましいと感じたことは明らかである。一
方、崩壊性をよくする目的で崩壊剤を配合した比較製剤
では、ザラツキ感、不快な後味及び粉っぽいなど服用感
は非常に悪かった。この原因は配合した崩壊剤に由来す
るものと思われる。また、表3より明らかなように、本
発明品である実施例2は各種崩壊剤を配合した比較製剤
よりも崩壊性がよく、摩損しにくく使用性にすぐれてい
る。また、硬度と摩損率はパラレルではなく、一般に硬
度を高めても摩損率を低下させることは困難であるが、
本発明においてはアクリル酸系重合体を配合することに
より摩損率が低下した錠剤を得ることができた。
【0037】実施例3 表5の実施例3の欄の処方について、実施例1と同様の
方法により打錠用顆粒を調製し、R付きの直径16mmの
杵を用いて1錠2000mgのカルシウム含有チュアブル
錠を調製した。
【0038】実施例4 表5の実施例4の欄の処方について、実施例1と同様の
方法により打錠用顆粒を調製し、R付きの直径16mmの
杵を用いて1錠2000mgのカルシウム含有チュアブル
錠を調製した。
【0039】対照例8、9、10及び11 表5の対照例8、9、10及び11の欄の処方につい
て、実施例1と同様の方法により打錠用顆粒を調製し、
R付きの直径16mmの杵を用いて1錠2000mgのカル
シウム含有チュアブル錠を調製した。
【0040】試験例3 年齢20〜33歳の男女10人を対象として、本発明品
である実施例3及び4と比較製剤である対照例8、9、
10及び11を用いて、口内感触及び後味感についての
官能試験を行った。また、これら製剤の硬度、崩壊度及
び摩損率についても評価した。結果を表5、6及び表7
に示す。
【0041】
【表5】
【0042】
【表6】
【0043】
【表7】
【0044】表6から、被験者のほとんどは比較製剤よ
りも本発明品である実施例3及び4の製剤を「非常に好
ましい」あるいは「好ましい」と感じていることは明ら
かである。本発明におけるカルボキシビニルポリマーの
配合はいかなるカルシウム塩に対しても有効であり、服
用感が良く、摩損の少なく、崩壊性の良いカルシウム塩
含有チュアブル錠を製造することが明らかとなった。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば口内感触及び後味感が良
く、かつ崩壊性が良好であって摩損や破損のないカルシ
ウム塩含有チュアブル錠が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川島 弘行 静岡県富士市今井3−5−6 興和富士荘 A−3 (72)発明者 片山 健 静岡県清水市村松1−4−78

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルシウム塩及びアクリル酸系重合体を
    含有するチュアブル錠。
  2. 【請求項2】 カルシウム塩の含有量が1〜80重量
    %、アクリル酸系重合体の含有量が0.1〜20重量%
    である請求項1記載のチュアブル錠。
  3. 【請求項3】 カルシウム塩が、炭酸カルシウム、乳酸
    カルシウム、グルコン酸カルシウム、クエン酸カルシウ
    ム、L−アスパラギン酸カルシウム、グリセロリン酸カ
    ルシウム、塩化カルシウム及びリン酸水素カルシウムか
    ら選ばれる1種又は2種以上である請求項1又は2記載
    のチュアブル錠。
  4. 【請求項4】 アクリル酸系重合体が、カルボキシビニ
    ルポリマーである請求項1〜3のいずれか1項記載のチ
    ュアブル錠。
  5. 【請求項5】 さらにビタミン類を含有するものである
    請求項1〜4のいずれか1項記載のチュアブル錠。
JP569496A 1996-01-17 1996-01-17 カルシウム塩含有チュアブル錠 Pending JPH09194381A (ja)

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