JPH09193244A - エンボス賦形用型 - Google Patents
エンボス賦形用型Info
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- JPH09193244A JPH09193244A JP8021886A JP2188696A JPH09193244A JP H09193244 A JPH09193244 A JP H09193244A JP 8021886 A JP8021886 A JP 8021886A JP 2188696 A JP2188696 A JP 2188696A JP H09193244 A JPH09193244 A JP H09193244A
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- resin
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 優れた意匠性を有する熱硬化性樹脂化粧板を
能率よく、低コストで製造するのに用いるエンボス賦形
用型を提供することである。 【解決手段】 エンボス母型版の面上に、熱硬化性樹脂
化粧板に用いる硬化性樹脂に対して離型性を有する離型
フイルムと熱接着性フイルムと熱硬化性樹脂を含浸した
含浸基材を順に載置し、加熱加圧して熱硬化性樹脂を硬
化させるとともに積層体を接着一体化させたエンボス賦
形用型である。
能率よく、低コストで製造するのに用いるエンボス賦形
用型を提供することである。 【解決手段】 エンボス母型版の面上に、熱硬化性樹脂
化粧板に用いる硬化性樹脂に対して離型性を有する離型
フイルムと熱接着性フイルムと熱硬化性樹脂を含浸した
含浸基材を順に載置し、加熱加圧して熱硬化性樹脂を硬
化させるとともに積層体を接着一体化させたエンボス賦
形用型である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種任意の表面凹
凸を有する熱硬化性樹脂化粧板の製造に用いられるエン
ボス賦形用型に関するものである。
凸を有する熱硬化性樹脂化粧板の製造に用いられるエン
ボス賦形用型に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、建材や家具等の基材の表面に装飾
あるいは表面保護の目的で貼着される化粧材としては、
チタン紙等の印刷用シートに絵柄を印刷した化粧紙にメ
ラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ポリエステル樹
脂等を塗布含浸後乾燥し、コア紙等を重ね合わせ、賦形
用型を載せて加熱加圧して硬化し一体化した熱硬化性樹
脂材タイプのものが知られている。このような熱硬化性
樹脂化粧板に対して、その意匠性を高めるために、賦形
用型を用いて、表面に凹凸模様を形成することが種々の
方法によりなされている。
あるいは表面保護の目的で貼着される化粧材としては、
チタン紙等の印刷用シートに絵柄を印刷した化粧紙にメ
ラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ポリエステル樹
脂等を塗布含浸後乾燥し、コア紙等を重ね合わせ、賦形
用型を載せて加熱加圧して硬化し一体化した熱硬化性樹
脂材タイプのものが知られている。このような熱硬化性
樹脂化粧板に対して、その意匠性を高めるために、賦形
用型を用いて、表面に凹凸模様を形成することが種々の
方法によりなされている。
【０００３】賦形用型としては、エッチング、彫刻等に
より凹凸模様を形成し、さらにサンドブラスト等により
表面に細かな凹凸形状を形成したステンレス鋼板、黄銅
板等の金属凹凸板、或いはこれらの金属凹凸板から複製
した樹脂凹凸板を用いる方法が知られている。
より凹凸模様を形成し、さらにサンドブラスト等により
表面に細かな凹凸形状を形成したステンレス鋼板、黄銅
板等の金属凹凸板、或いはこれらの金属凹凸板から複製
した樹脂凹凸板を用いる方法が知られている。
【０００４】しかしながら、上記のような従来の方法で
は、賦形用型とする金属凹凸板の表面の細かな凹凸形状
をサンドブラスト等により形成するために、その凹凸形
状を変化させることは容易でなく、非エンボス材の表面
意匠性の多様化が難しかった。また、金属凹凸板は其自
体非常に高価であるので、熱硬化性樹脂化粧板のコスト
を著しく高くしていた。しかも、金属凹凸板の損傷に備
えて、予備の金属凹凸板を用意しておく必要があり、そ
のことが熱硬化性樹脂化粧板の製造コストを更に割高な
ものにしていた。
は、賦形用型とする金属凹凸板の表面の細かな凹凸形状
をサンドブラスト等により形成するために、その凹凸形
状を変化させることは容易でなく、非エンボス材の表面
意匠性の多様化が難しかった。また、金属凹凸板は其自
体非常に高価であるので、熱硬化性樹脂化粧板のコスト
を著しく高くしていた。しかも、金属凹凸板の損傷に備
えて、予備の金属凹凸板を用意しておく必要があり、そ
のことが熱硬化性樹脂化粧板の製造コストを更に割高な
ものにしていた。
【０００５】また、樹脂凹凸板は、その表面形状を転写
する熱硬化性樹脂含浸紙に対し一般に剥離性が良くない
ので、樹脂凹凸板と樹脂含浸紙との間に剥離性のよい離
型シートや金属箔を介在させる必要があった。このため
熱硬化性樹脂化粧板の製造工程が増え、工程を複雑にし
ていた。即ち、離型シートはプレス成型毎に熱硬化性樹
脂含浸紙面に載置し、成型後剥がすため製造に手間が掛
かるし、また、凹凸模様が離型シートに転写され、次に
使用する時に、転写された凹凸模様部がエアー溜まりと
なり外観不良となるため離型シートは一回しか使用でき
ず、使用後の離型シートは廃棄となり、コスト的にも高
いものとなっていた。また、離型シートを載置する時の
しわがプレス後化粧板表面のしわになり、外観不良の原
因になるという問題もあった。
する熱硬化性樹脂含浸紙に対し一般に剥離性が良くない
ので、樹脂凹凸板と樹脂含浸紙との間に剥離性のよい離
型シートや金属箔を介在させる必要があった。このため
熱硬化性樹脂化粧板の製造工程が増え、工程を複雑にし
ていた。即ち、離型シートはプレス成型毎に熱硬化性樹
脂含浸紙面に載置し、成型後剥がすため製造に手間が掛
かるし、また、凹凸模様が離型シートに転写され、次に
使用する時に、転写された凹凸模様部がエアー溜まりと
なり外観不良となるため離型シートは一回しか使用でき
ず、使用後の離型シートは廃棄となり、コスト的にも高
いものとなっていた。また、離型シートを載置する時の
しわがプレス後化粧板表面のしわになり、外観不良の原
因になるという問題もあった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みてなされたものであって、優れた意匠性を有する
熱硬化性樹脂化粧板を能率よく、低コストで製造するの
に用いるエンボス賦形用型を提供することを目的として
いる。
に鑑みてなされたものであって、優れた意匠性を有する
熱硬化性樹脂化粧板を能率よく、低コストで製造するの
に用いるエンボス賦形用型を提供することを目的として
いる。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のエンボス賦形用型は、エンボス母型版の面
上に、熱硬化性樹脂化粧板に用いる硬化性樹脂に対して
離型性を有する離型フイルムと熱接着性フイルムと熱硬
化性樹脂を含浸した含浸基材を順に載置し、加熱加圧し
て熱硬化性樹脂を硬化させるとともに積層体を接着一体
化させてなることを特徴とするものである。この構成と
することにより、離型フイルムが樹脂凹凸賦形用型と接
着一体化されているので熱硬化性樹脂化粧板の製造時に
離型フイルムを載置剥離する必要がなくなり、しかも、
離型フイルムは連続して用いることが出来るので、プレ
ス成型加工により適したエンボス賦形用型とすることが
出来る。また、本発明のエンボス賦形用型は熱硬化性樹
脂板からなり、表面に離型フイルムが一体化されている
ので、高価な金属型板は不要となり化粧板を製造する装
置構造が簡易化され、低コストで熱硬化性樹脂化粧板を
製造できるようになる。
に、本発明のエンボス賦形用型は、エンボス母型版の面
上に、熱硬化性樹脂化粧板に用いる硬化性樹脂に対して
離型性を有する離型フイルムと熱接着性フイルムと熱硬
化性樹脂を含浸した含浸基材を順に載置し、加熱加圧し
て熱硬化性樹脂を硬化させるとともに積層体を接着一体
化させてなることを特徴とするものである。この構成と
することにより、離型フイルムが樹脂凹凸賦形用型と接
着一体化されているので熱硬化性樹脂化粧板の製造時に
離型フイルムを載置剥離する必要がなくなり、しかも、
離型フイルムは連続して用いることが出来るので、プレ
ス成型加工により適したエンボス賦形用型とすることが
出来る。また、本発明のエンボス賦形用型は熱硬化性樹
脂板からなり、表面に離型フイルムが一体化されている
ので、高価な金属型板は不要となり化粧板を製造する装
置構造が簡易化され、低コストで熱硬化性樹脂化粧板を
製造できるようになる。
【０００８】また、本発明は、前記熱接着性フイルムが
ポリエステル樹脂とアクリル樹脂の共押出しフイルムよ
りなることを特徴とすることが好ましいものである。こ
の構成とすることにより、ポリエステル樹脂層を離型フ
イルム側にアクリル樹脂層を熱硬化性樹脂含浸基材側に
配することが可能となり、加熱加圧して熱硬化性樹脂を
硬化させるとともに、樹脂凹凸賦形用型の表面に離型フ
イルムが強固に固着される。
ポリエステル樹脂とアクリル樹脂の共押出しフイルムよ
りなることを特徴とすることが好ましいものである。こ
の構成とすることにより、ポリエステル樹脂層を離型フ
イルム側にアクリル樹脂層を熱硬化性樹脂含浸基材側に
配することが可能となり、加熱加圧して熱硬化性樹脂を
硬化させるとともに、樹脂凹凸賦形用型の表面に離型フ
イルムが強固に固着される。
【０００９】さらに、本発明は、前記離型フイルムが艶
調整フイルムよりなることを特徴とすることがより好ま
しいものである。この構成とすることにより、種々の艶
のフイルムを容易に用いることが出来るようになり、熱
硬化性樹脂化粧板の表面テクスチャーを多様に表現する
ことが可能となる。従って、熱硬化性樹脂化粧板を加熱
加圧成型して製造するに際し、本発明のエンボス賦形用
型を型板として使用すると熱硬化性樹脂化粧板の表面に
は賦形型の凹凸模様と細かな凹凸形状が転写されるので
熱硬化性樹脂化粧板は変化に富むだ意匠性を有するもの
となる。
調整フイルムよりなることを特徴とすることがより好ま
しいものである。この構成とすることにより、種々の艶
のフイルムを容易に用いることが出来るようになり、熱
硬化性樹脂化粧板の表面テクスチャーを多様に表現する
ことが可能となる。従って、熱硬化性樹脂化粧板を加熱
加圧成型して製造するに際し、本発明のエンボス賦形用
型を型板として使用すると熱硬化性樹脂化粧板の表面に
は賦形型の凹凸模様と細かな凹凸形状が転写されるので
熱硬化性樹脂化粧板は変化に富むだ意匠性を有するもの
となる。
【００１０】
【発明の実施の形態】図１は本発明のエンボス賦形用型
を示す断面図、図２は本発明のエンボス賦形用型の製造
工程を説明する断面図、図３は本発明のエンボス賦形用
型を用いて作製する熱硬化性樹脂化粧板の製造工程を説
明する断面図であり、１はエンボス賦形用型、２は離型
フイルム、３は熱接着性フイルム、４は熱硬化性樹脂含
浸基材、５はエンボス母型版、７はオーバレイ含浸紙、
８はパターン含浸紙、９はコア含浸紙、１０は当板、１
１は熱盤をそれぞれ表している。
を示す断面図、図２は本発明のエンボス賦形用型の製造
工程を説明する断面図、図３は本発明のエンボス賦形用
型を用いて作製する熱硬化性樹脂化粧板の製造工程を説
明する断面図であり、１はエンボス賦形用型、２は離型
フイルム、３は熱接着性フイルム、４は熱硬化性樹脂含
浸基材、５はエンボス母型版、７はオーバレイ含浸紙、
８はパターン含浸紙、９はコア含浸紙、１０は当板、１
１は熱盤をそれぞれ表している。
【００１１】本発明のエンボス賦形用型１の基本的な構
成は図１に示すように、熱硬化性樹脂含浸基材４の凹凸
形状面に熱接着性フイルム３、離型フイルム２の順に積
層形成された構成であり、離型フイルム２が熱硬化性樹
脂含浸基材４と接着一体化されているので、熱硬化性樹
脂化粧板の製造時に離型フイルム２を載置剥離する必要
がない。
成は図１に示すように、熱硬化性樹脂含浸基材４の凹凸
形状面に熱接着性フイルム３、離型フイルム２の順に積
層形成された構成であり、離型フイルム２が熱硬化性樹
脂含浸基材４と接着一体化されているので、熱硬化性樹
脂化粧板の製造時に離型フイルム２を載置剥離する必要
がない。
【００１２】次に、上記構成のエンボス賦形用型１の製
造方法について説明する。図２に示すように、エンボス
母型版５の凹凸面上に艶調整フイルムよりなる離型フイ
ルム２、熱接着性フイルム３、フェノール樹脂含浸基材
よりなる熱硬化性樹脂含浸基材４を順次重ね合わせ、さ
らに、熱硬化性樹脂含浸基材４面上に当板１０を載置
し、加熱した熱盤１１の間に挿入し加熱加圧する。加熱
加圧する条件としては、使用する熱硬化性樹脂にもよる
が、フェノール樹脂の場合には、加熱温度１３０〜１４
０℃、圧力５０〜１００kg／cm2 で１０〜２０分間加熱
加圧成型する。その後、加圧したまま冷水にて冷却する
ことにより、熱硬化性樹脂含浸基材４と離型フイルム２
が一体として積層される。次いで、エンボス母型版５を
積層体から剥離すると、図１に示すエンボス賦形用型１
が得られる。
造方法について説明する。図２に示すように、エンボス
母型版５の凹凸面上に艶調整フイルムよりなる離型フイ
ルム２、熱接着性フイルム３、フェノール樹脂含浸基材
よりなる熱硬化性樹脂含浸基材４を順次重ね合わせ、さ
らに、熱硬化性樹脂含浸基材４面上に当板１０を載置
し、加熱した熱盤１１の間に挿入し加熱加圧する。加熱
加圧する条件としては、使用する熱硬化性樹脂にもよる
が、フェノール樹脂の場合には、加熱温度１３０〜１４
０℃、圧力５０〜１００kg／cm2 で１０〜２０分間加熱
加圧成型する。その後、加圧したまま冷水にて冷却する
ことにより、熱硬化性樹脂含浸基材４と離型フイルム２
が一体として積層される。次いで、エンボス母型版５を
積層体から剥離すると、図１に示すエンボス賦形用型１
が得られる。
【００１３】本発明のエンボス賦形用型１に使用される
離型フイルム２としては、平滑性にすぐれ、熱硬化性樹
脂化粧板の加熱加圧成型に耐えられるフイルム材料を使
用する。このようなフイルム材料としては、ポリエステ
ルフイルム、アクリルフイルム、ポリプロピレンフイル
ム、ポリアミドフイルム等の各種合成樹脂フイルムを使
用できる。中でもポリエステルフイルムが耐熱性に優
れ、熱硬化性樹脂化粧板の加熱加圧成型に良好に耐える
ので好ましく使用することができる。離型フイルム２の
厚みは、エンボスの入り方、耐久性、機械的強度等を考
慮して２５〜１００μｍのものが好ましく使用できる。
離型フイルム２としては、平滑性にすぐれ、熱硬化性樹
脂化粧板の加熱加圧成型に耐えられるフイルム材料を使
用する。このようなフイルム材料としては、ポリエステ
ルフイルム、アクリルフイルム、ポリプロピレンフイル
ム、ポリアミドフイルム等の各種合成樹脂フイルムを使
用できる。中でもポリエステルフイルムが耐熱性に優
れ、熱硬化性樹脂化粧板の加熱加圧成型に良好に耐える
ので好ましく使用することができる。離型フイルム２の
厚みは、エンボスの入り方、耐久性、機械的強度等を考
慮して２５〜１００μｍのものが好ましく使用できる。
【００１４】また、離型フイルム２として艶調整フイル
ム用いる場合は、基材フイルムをエンボスする方法、ま
たは、基材フイルムにシリカ、炭酸カルシウム等の微細
粉のいわゆるマット材を練り込む方法、あるいは、基材
フイルムの面にシリカ、炭酸カルシウム等の無機質材、
または、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の有機樹脂ビー
ズ顔料を含有する塗料をコーティングする方法等によっ
て作製したものを使用する。
ム用いる場合は、基材フイルムをエンボスする方法、ま
たは、基材フイルムにシリカ、炭酸カルシウム等の微細
粉のいわゆるマット材を練り込む方法、あるいは、基材
フイルムの面にシリカ、炭酸カルシウム等の無機質材、
または、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の有機樹脂ビー
ズ顔料を含有する塗料をコーティングする方法等によっ
て作製したものを使用する。
【００１５】熱接着性フイルム３は、ポリエステル樹脂
とアクリル樹脂の共押出しフイルムからなり、ポリエス
テル樹脂層を離型フイルム２側にアクリル樹脂層を熱硬
化性樹脂含浸基材４側に配している。アクリル樹脂はフ
ェノール樹脂、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂との接着
性がよく、ポリエステルフイルム、ポリプロピレンフイ
ルム、ポリアミドフイルム等の離型フイルム２とは、熱
可塑性ポリエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂等
の変性ポリエステル組成物が優れた接着性を有し、熱接
着性フイルム３は離型フイルム２および熱硬化性樹脂含
浸基材４に強固に接着される。熱接着性フイルム３とし
ては、他に含浸性の紙、不織布等の繊維質シートに熱可
塑性樹脂もしくは熱硬化性樹脂を含浸、混抄または塗布
したものを用いることができる。この熱接着性フイルム
３の厚さは、特に限定されないが、１５μｍ以上の厚さ
に形成されていることが好ましい。
とアクリル樹脂の共押出しフイルムからなり、ポリエス
テル樹脂層を離型フイルム２側にアクリル樹脂層を熱硬
化性樹脂含浸基材４側に配している。アクリル樹脂はフ
ェノール樹脂、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂との接着
性がよく、ポリエステルフイルム、ポリプロピレンフイ
ルム、ポリアミドフイルム等の離型フイルム２とは、熱
可塑性ポリエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂等
の変性ポリエステル組成物が優れた接着性を有し、熱接
着性フイルム３は離型フイルム２および熱硬化性樹脂含
浸基材４に強固に接着される。熱接着性フイルム３とし
ては、他に含浸性の紙、不織布等の繊維質シートに熱可
塑性樹脂もしくは熱硬化性樹脂を含浸、混抄または塗布
したものを用いることができる。この熱接着性フイルム
３の厚さは、特に限定されないが、１５μｍ以上の厚さ
に形成されていることが好ましい。
【００１６】熱硬化性樹脂含浸基材４に用いられる熱硬
化性樹脂組成物としては、フェノール樹脂組成物、メラ
ミン樹脂組成物、ジアリルフタレート樹脂組成物、不飽
和ポリエステル樹脂組成物、尿素系樹脂組成物、グアナ
ミン樹脂組成物、エポキシ樹脂組成物等の１種または２
種以上の混合物が使用できる。フェノール樹脂組成物と
しては、フェノール類とアルデヒド類を反応させて得ら
れるものであり、メチロール化フェノール基と反応触媒
を含むものである。そのなかでも、フェノール類とアル
デヒド類をアルカリ性触媒で重合して三次元網状構造の
レゾール形フェノール樹脂を形成するフェノール樹脂組
成物が好ましい。
化性樹脂組成物としては、フェノール樹脂組成物、メラ
ミン樹脂組成物、ジアリルフタレート樹脂組成物、不飽
和ポリエステル樹脂組成物、尿素系樹脂組成物、グアナ
ミン樹脂組成物、エポキシ樹脂組成物等の１種または２
種以上の混合物が使用できる。フェノール樹脂組成物と
しては、フェノール類とアルデヒド類を反応させて得ら
れるものであり、メチロール化フェノール基と反応触媒
を含むものである。そのなかでも、フェノール類とアル
デヒド類をアルカリ性触媒で重合して三次元網状構造の
レゾール形フェノール樹脂を形成するフェノール樹脂組
成物が好ましい。
【００１７】図３は図１に示した本発明のエンボス賦形
用型１を用いて熱硬化性樹脂化粧板を製造する場合の説
明図である。同図に例示したように、本発明の熱硬化性
樹脂化粧板の製造方法においては、型板として本発明の
エンボス賦形用型１を使用する以外は常法に従って、熱
硬化性樹脂を紙或いは布等に含浸させた熱硬化性樹脂含
浸シートを用いて、それを加熱加圧成型処理すればよ
い。即ち、上下の熱盤１１、鏡面盤等の当板１０の間
に、熱硬化性樹脂含浸シートとして、化粧板の基材とな
り化粧板の厚みを主として決定するコア含浸紙９、着色
チタン紙又は柄模様が印刷されたパターン含浸紙８及び
オーバーレイ含浸紙７を順次積層し、更に本発明のエン
ボス賦形用型１を、その離型フイルム層を挟むようにオ
ーバーレイ含浸紙７に載置する。
用型１を用いて熱硬化性樹脂化粧板を製造する場合の説
明図である。同図に例示したように、本発明の熱硬化性
樹脂化粧板の製造方法においては、型板として本発明の
エンボス賦形用型１を使用する以外は常法に従って、熱
硬化性樹脂を紙或いは布等に含浸させた熱硬化性樹脂含
浸シートを用いて、それを加熱加圧成型処理すればよ
い。即ち、上下の熱盤１１、鏡面盤等の当板１０の間
に、熱硬化性樹脂含浸シートとして、化粧板の基材とな
り化粧板の厚みを主として決定するコア含浸紙９、着色
チタン紙又は柄模様が印刷されたパターン含浸紙８及び
オーバーレイ含浸紙７を順次積層し、更に本発明のエン
ボス賦形用型１を、その離型フイルム層を挟むようにオ
ーバーレイ含浸紙７に載置する。
【００１８】次に、この様に積層した熱硬化性樹脂含浸
紙７〜９とエンボス賦形用型１とを一体として加熱加圧
する。加熱加圧条件は使用する熱硬化性樹脂にもよる
が、ジアリルフタレート樹脂の場合には最高温度１４０
〜１５０℃、圧力１０〜５０kg／cm2 で１５〜３０分間
加熱加圧成型する。その後、加圧したまま冷水にて冷却
することにより、熱硬化性樹脂含浸紙７〜９が一体とし
て硬化する。次いで、エンボス賦形用型１を熱硬化性樹
脂化粧板より剥離し、熱硬化性樹脂化粧板が得られる。
紙７〜９とエンボス賦形用型１とを一体として加熱加圧
する。加熱加圧条件は使用する熱硬化性樹脂にもよる
が、ジアリルフタレート樹脂の場合には最高温度１４０
〜１５０℃、圧力１０〜５０kg／cm2 で１５〜３０分間
加熱加圧成型する。その後、加圧したまま冷水にて冷却
することにより、熱硬化性樹脂含浸紙７〜９が一体とし
て硬化する。次いで、エンボス賦形用型１を熱硬化性樹
脂化粧板より剥離し、熱硬化性樹脂化粧板が得られる。
【００１９】オーバーレイ含浸紙７、パターン含浸紙８
に含浸、塗布される熱硬化性樹脂の材質としては、メラ
ミン樹脂、フェノール樹脂、ジアリルフタレート樹脂、
グアナミン樹脂、ポリエステル樹脂等があるが、加熱硬
化後に無色透明になるものが望ましく、また、ポストフ
ォーミング加工等の後加工性を考慮するとジアリルフタ
レート樹脂の使用が好ましい。
に含浸、塗布される熱硬化性樹脂の材質としては、メラ
ミン樹脂、フェノール樹脂、ジアリルフタレート樹脂、
グアナミン樹脂、ポリエステル樹脂等があるが、加熱硬
化後に無色透明になるものが望ましく、また、ポストフ
ォーミング加工等の後加工性を考慮するとジアリルフタ
レート樹脂の使用が好ましい。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように本発明のエンボス賦
形用型は、表面に離型フイルムを積層一体化して形成さ
れているため、熱硬化性樹脂化粧板の製造に際し、離型
フイルムをその都度載置し、また剥離する必要がないの
で製造工程が簡略化され、また離型フイルムを一回毎に
廃棄しなくて良いのでコスト低減、産業廃棄物の削減に
効果を奏する。
形用型は、表面に離型フイルムを積層一体化して形成さ
れているため、熱硬化性樹脂化粧板の製造に際し、離型
フイルムをその都度載置し、また剥離する必要がないの
で製造工程が簡略化され、また離型フイルムを一回毎に
廃棄しなくて良いのでコスト低減、産業廃棄物の削減に
効果を奏する。
【００２１】また、熱接着性フイルムをポリエステル樹
脂とアクリル樹脂の共押出しフイルムとすることによ
り、熱硬化性樹脂凹凸賦形用型の表面に離型フイルムを
強固に固着することができる。従って、熱硬化性樹脂化
粧板の製造時賦形型の剥離が容易となり賦形型の使用回
数も大幅に増加し、熱硬化性樹脂化粧板の製造コストを
低減する。
脂とアクリル樹脂の共押出しフイルムとすることによ
り、熱硬化性樹脂凹凸賦形用型の表面に離型フイルムを
強固に固着することができる。従って、熱硬化性樹脂化
粧板の製造時賦形型の剥離が容易となり賦形型の使用回
数も大幅に増加し、熱硬化性樹脂化粧板の製造コストを
低減する。
【００２２】また、離型フイルムを艶調整フイルムとす
ることにより、熱硬化性樹脂化粧板の表面の艶を容易に
調整することが出来るようになり、意匠性に優れた熱硬
化性樹脂化粧板を安価に得ることができる。
ることにより、熱硬化性樹脂化粧板の表面の艶を容易に
調整することが出来るようになり、意匠性に優れた熱硬
化性樹脂化粧板を安価に得ることができる。
【図１】本発明のエンボス賦形用型を示す断面図であ
る。
る。
【図２】本発明のエンボス賦形用型の製造工程を説明す
る断面図である。
る断面図である。
【図３】本発明のエンボス賦形用型を用いて作製する熱
硬化性樹脂化粧板の製造工程を説明する断面図である。
硬化性樹脂化粧板の製造工程を説明する断面図である。
１ エンボス賦形用型 ２ 離型フイルム ３ 熱接着性フイルム ４ 熱硬化性樹脂含浸基材 ５ エンボス母型版 ７ オーバーレイ含浸紙 ８ パターン含浸紙 ９ コア含浸紙 １０ 当板 １１ 熱盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ３２Ｂ 27/00 Ｂ３２Ｂ 27/00 Ｅ 27/36 27/36 １０１ １０１ 33/00 33/00 // Ｂ２９Ｋ 33:04 67:00 Ｂ２９Ｌ 9:00
Claims (3)
- 【請求項１】 エンボス母型版の面上に、熱硬化性樹脂
化粧板に用いる硬化性樹脂に対して離型性を有する離型
フイルムと熱接着性フイルムと熱硬化性樹脂を含浸した
含浸基材を順に載置し、加熱加圧して熱硬化性樹脂を硬
化させるとともに積層体を接着一体化させてなることを
特徴とするエンボス賦形用型。 - 【請求項２】 前記熱接着性フイルムがポリエステル樹
脂とアクリル樹脂の共押出しフイルムよりなることを特
徴とする請求項１記載のエンボス賦形用型。 - 【請求項３】 前記離型フイルムが艶調整フイルムより
なることを特徴とする請求項１、２記載のエンボス賦形
用型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8021886A JPH09193244A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | エンボス賦形用型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8021886A JPH09193244A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | エンボス賦形用型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09193244A true JPH09193244A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=12067599
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8021886A Withdrawn JPH09193244A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | エンボス賦形用型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09193244A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005025836A1 (en) * | 2003-09-18 | 2005-03-24 | Cooperative Research Centre For Advanced Composite Structures Limited | Functional surface shaping techniques for polymer composite components |
| JP2006265798A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Dainippon Printing Co Ltd | エンボス付き離型紙の製造方法 |
| AU2004272124B2 (en) * | 2003-09-18 | 2010-04-29 | Cooperative Research Centre For Advanced Composite Structures Limited | Functional surface shaping techniques for polymer composite components |
| JP2010253753A (ja) * | 2009-04-23 | 2010-11-11 | Dainippon Printing Co Ltd | インプリント用モールドおよびその製造方法 |
| JP2016153167A (ja) * | 2015-02-20 | 2016-08-25 | アイカ工業株式会社 | エンボス化粧板の製造方法 |
-
1996
- 1996-01-12 JP JP8021886A patent/JPH09193244A/ja not_active Withdrawn
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| US7985365B2 (en) | 2003-09-18 | 2011-07-26 | Cooperative Research Centre For Advanced Composite Structures Limited | Functional surface shaping techniques for polymer composite components |
| JP2006265798A (ja) * | 2005-03-25 | 2006-10-05 | Dainippon Printing Co Ltd | エンボス付き離型紙の製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030401 |