JPH09193196A - 加熱ノズル用冷却装置及び温度制御装置 - Google Patents

加熱ノズル用冷却装置及び温度制御装置

Info

Publication number
JPH09193196A
JPH09193196A JP1039396A JP1039396A JPH09193196A JP H09193196 A JPH09193196 A JP H09193196A JP 1039396 A JP1039396 A JP 1039396A JP 1039396 A JP1039396 A JP 1039396A JP H09193196 A JPH09193196 A JP H09193196A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
temperature
tip
cooling
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1039396A
Other languages
English (en)
Inventor
Fujio Yamada
藤夫 山田
Hitoshi Unoki
仁 卯木
Yasuhiro Mishima
康博 三島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ESUIPI KK
Toyota Motor Corp
Original Assignee
ESUIPI KK
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ESUIPI KK, Toyota Motor Corp filed Critical ESUIPI KK
Priority to JP1039396A priority Critical patent/JPH09193196A/ja
Publication of JPH09193196A publication Critical patent/JPH09193196A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】構造が簡単でかつ迅速な冷却を行うことができ
る加熱ノズル用冷却装置及び正確な温度制御を行うこと
ができる加熱ノズル用温度制御装置の提供。 【解決手段】ホットノズル1を冷却するためにノズル部
2まわりに設けられた冷却エアの通路はノズル部2の先
端部2aに固定されたキャップ13と該先端部2aとの
間に形成された先端エア通路14と、先端部2aの後部
においてノズル部2自身の内部に形成された後部エア通
路2bとを含み、該後部エア通路2bにエア供給パイプ
14が接続されている。温度制御装置はホットノズル1
の検出温度に応じてエア供給パイプ14への冷却エアの
供給を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はプラスチックの射出
成形のための加熱ノズル用冷却装置及び温度制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来プラスチックの射出成形のための加
熱ノズルにおいて、内部の樹脂温度を成形サイクルに応
じて最適温度に維持するため、例えば電気加熱式の加熱
ノズルにおいてはその加熱電流を検出樹脂温度に応じて
増減し或いは断続することがなされている。特に、ラン
ナレス射出成形のためのホットノズルにおいては、成形
サイクルに応じたノズル温度を得ることは、品質の優れ
た製品を得るための重要なポイントであり、本願の発明
者の一人である山田藤夫は特許第1589967号(特
公平第1−59895号)において温度応答性に優れた
ホットノズルを提案しており、また特願平第4−356
022号において電流制御を基本とする上記特許のホッ
トノズルに最適な温度制御装置を提案している。しかし
ながら、同特許における温度制御は加熱電流の制御のみ
に頼るものであり、温度上昇は電流の増加で対処できる
ものの、温度低下は周囲の空気による自然冷却に依存す
るものであるため、所望とする温度まで低下させるには
非常に時間がかかり、迅速な温度制御が行えない問題点
を有していた。このような温度低下を迅速に行うにはノ
ズルを冷却流体により冷却することが考えられ、このよ
うな手段としては例えば実開平第5−2926号公報に
開示されているように、ノズル先端部を取り囲んで設け
られるヒータブロックにヒータと冷却パイプを交互に配
設する構成、特開昭第52−145463号公報に開示
されているようにノズル先端部外周に冷媒流通管をコイ
ル状に設ける構成、特開平第2−194920号公報に
開示されているようにノズルのノーズ部との間にキャビ
ティに臨む樹脂通路を形成する成形コア挿入片を備えた
金型装置においてこの成形コア挿入片に冷却流体用の導
管を形成した構成、或いは実開昭第63−201714
号公報に開示されているようにノズル先端部とこれを取
り囲む金型との間に空所を設け、この空所に金型に設け
られた通路を介して冷却流体を供給する構成等が提案さ
れている。また、冷却流体の供給は上記いずれの従来技
術においても単に射出成形機のサイクルに応じて、例え
ば射出が完了して金型の冷却を行う際に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記実開平第5−29
26号公報の構成ではノズル先端部はヒータブロックが
冷却パイプにより冷却された後に冷却作用を受けるもの
であるため、ノズル先端部内の樹脂温度の迅速な温度低
下は望めず、またヒータブロックにヒータと冷却パイプ
を設けるものであるため構造が複雑となる。特開昭第5
2−145463号公報に開示されているようにノズル
先端部外周に冷媒流通管をコイル状に設ける構成では冷
媒流通管の管壁を通じてノズル先端部が冷却作用を受け
るものであるため、これも迅速な温度低下は望めない。
特開平第2−194920号公報及び実開昭第63−2
01714号公報の構成では冷却を行うために金型の構
造的改変が必要となるためコスト高となり、また既存の
金型装置をそのまま利用できない欠点がある。さらに、
これら従来の冷却装置では冷却流体は単に射出成形機の
サイクルに応じて供給されるものであるため、例えばノ
ズル先端部内の樹脂が冷えすぎて後続のゲートの切断が
困難となる等の問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の加熱ノズル用冷却装置はホットノズル或い
は射出成形機の先端ノズル等の加熱ノズルを冷却するた
め当該加熱ノズルのノズル部まわりに冷却流体用の通路
を設けてなる加熱ノズル用冷却装置であって、前記通路
は前記ノズル部の先端部に固定されたキャップと該先端
部との間に形成された先端通路と、前記先端部の後部に
おいてノズル部自身の内部に形成された後部通路とを含
み、該後部通路に冷却流体の供給パイプを接続してな
る。このような冷却装置においては、冷却流体は供給パ
イプより後部通路を経てキヤップとノズル部先端との間
の先端通路に導かれ、ノズル部先端をその外周から直接
冷却できる。また、冷却流体の供給パイプをノズル部自
身の内部に形成された後部通路に接続する構成であるの
で、冷却流体の供給通路を設けるための金型の構造的改
変が不要である。特に、このような冷却装置をノズル部
自身が通電により発熱する加熱ノズルに適用すれば、ノ
ズル部先端に別個のヒータを埋設する必要がないので、
ノズル部先端を薄肉に形成でき、このため冷却効果をさ
らに高めることができる。また本発明の温度制御装置は
ホットノズル或いは射出成形機の先端ノズル等の電気加
熱式ノズルの温度を制御するための温度制御装置であっ
て、前記加熱ノズルの温度を検出する検出装置と、該検
出装置により検出された検出温度が射出成形機の成形サ
イクルに応じて設定される設定温度よりも低い場合に、
これらの差異に応じた加熱電流を前記加熱ノズルに供給
する電流制御装置と、前記加熱ノズルのまわりに設けら
れた冷却流体が流通可能な通路と、前記通路に冷却流体
を供給可能な冷却流体供給装置と、前記検出温度が前記
設定温度よりも高い場合に前記冷却流体供給装置を通じ
て前記通路に冷却流体の供給を行う冷却流体制御装置と
を備えて構成される。なお、ここで言う”設定温度”と
は1つの温度値のみならず、上下に幅を持った温度範囲
をも含むものである。このような温度制御装置によれ
ば、検出温度が設定温度よりも低い場合には電流制御装
置により差異に応じた加熱電流が供給されて加熱ノズル
は設定温度まで迅速に到達し、逆に前記検出温度が設定
温度よりも高い場合には冷却流体供給装置より通路に冷
却流体を供給することで加熱ノズルは設定温度まで迅速
に到達する。このため、加熱ノズルは全成形サイクルを
通じて最適な温度に正確に制御できる。特に、このよう
な温度制御装置をノズル部自身が通電により発熱する加
熱ノズルに適用すれば、このような加熱ノズルはノズル
部を薄肉に形成することで加熱電流及び冷却に対する応
答性が高いノズルとして構成できるので、さらに迅速か
つ正確な温度制御が可能となる。
【0005】
【実施例】
(第1実施例)本発明の第1実施例を図1〜6を参照し
て説明する。図1はランナレス射出成形のためのホット
ノズルを金型の一部とともに示した断面図であり、同図
においてホットノズル1は先端部が先細状のノズル部2
と、ノズル部2と一体で該ノズル部2よりも大径のフラ
ンジ状の基部3とを有している。ホットノズル1には基
部3からノズル部2に至り、ノズル部2の先端部を残し
て長手方向に形成された、直径方向に対向する一対の割
溝4,4(図2参照)が設けられており、その外側は絶
縁性とともに断熱性を有する材料(図示しない)により
覆われている。なおこのようなホットノズル1自体の構
造は上記従来例で述べた特許第1589967号におい
て周知のものである。
【0006】ノズル部2は射出成形用の金型5に形成さ
れたノズル穴6に挿入されてその先端部がキャビティー
7に臨んでいる。一方基部3は図示しない射出成形機の
マニホルドにボルトを介して固定(図はボルト穴3a〜
3aのみを示す)接続されており、射出成形機から射出
された溶融樹脂はマニホルドを経てホットノズル1内に
導かれ、ノズル部2の先端からキャビティー7内に射出
されるようになっている。また基部3には割溝4,4
(図2参照)により隔てられた各側において後述するト
ランス8からの導線9,9(図4参照)が接続されてお
り、各側間に低電圧、高電流を供給することでホットノ
ズル1自体が主としてノズル部2の先端部2aにおいて
発熱するようになっている。このようなホットノズル1
はノズル部2を薄肉で形成することで供給電流に対して
迅速に応答して温度上昇を行うことができる。
【0007】ここで、ホットノズル1のノズル部2の基
部3に隣接する部位の一側にはエア供給パイプ10との
接続部11が一体で形成されており、この接続部11の
内部に形成されたエア取入口11aはノズル部2の壁内
に長手方向で形成された後部エア通路12と連通してい
る。
【0008】ノズル部2の先端部2aの外径は後部側部
分(基部側部分)2bよりも小径に形成されて、先端部
2aと後部側部分2bとの間の外周が段状をなしてお
り、上記エア通路12はこの段状部分の端面2b1にお
いて開口している(図3参照)。また、この先端部2a
にはキャップ13が嵌着されており、このキャップ13
は後部側部分2bの外径とほぼ同径の外周径を有して、
ノズル穴6のキャビティー7に臨む入口穴部6aに挿通
されている。またこのキャップ13はノズル部2の先端
部2aの末端部の円錐状外面に密着する同様な円錐状の
前部内壁13aと、先端部2aの外面との間に上記後部
エア通路12に連通する先端エア通路14を形成する後
部内壁13bとを有している(図5参照)。この先端エ
ア通路14は先端部2aの全周にわたり形成されてお
り、かつその半径方向の幅は上記後部エア通路12とほ
ぼ同幅に設定されている。
【0009】また、上記後部エア通路12と直径方向に
対向する側において、ノズル部2の段状部分の端面2b
1にはキャップ13の後端との間においてエアの排出孔
15を形成する溝16(図3参照)が設けられている。
【0010】本実施例では上記加熱電流供給用の導線
9,9に供給される電流及びエア供給パイプ10に供給
されるエアを制御することによりホットノズル1の温度
を制御する制御装置が備えられており、この制御装置の
構成を図6を参照して以下に説明する。
【0011】図6に示すように、ホットノズル1のノズ
ル部の長手方向ほぼ中央部及び先端部には温度検出装置
を構成する熱電対17,18が付設されており、これら
は第1温度調節装置19及び第2温度調節装置20にそ
れぞれ接続されている。第1温度調節装置19及び第2
温度調節装置20は設定温度を設定するため操作者によ
り調節可能な設定部21,22と、これらの設定部2
1,22により設定された設定温度と熱電対17,18
による検出温度とを比較してその差異に応じた電流信号
をPID演算により算出する演算部23,24をそれぞ
れ備えている。第1温度調節装置19及び第2温度調節
装置20は図示しない射出成形機の制御盤からの信号に
基づいて成形サイクルに応じて切替えられる切替スイッ
チ25を介して電力調整器26に接続されており、該切
替スイッチ25により第1温度調節装置19及び第2温
度調節装置20のいずれかからの電流信号が電力調整器
26に入力されるようになっている。電力調整器26に
は電源Eからの一次側電圧が入力されており、電力調整
器26はトライアック等による位相制御により電圧調整
を行って、上記設定温度と検出温度との差異に対応した
電圧をトランス8に出力する。トランス8は電力調整器
26の出力を低電圧、高電流に変換し、上記導線9,9
を介してホットノズル1に基部3に通電する。これによ
ってホットノズル1は成形サイクルに応じた最適な温度
に調整可能となっている。すなわち、上記第1温度調節
装置19、第2温度調節装置20、切替スイッチ25及
びトランス8は検出装置としての熱電対17,18のい
ずれかにより検出された検出温度が設定温度よりも低い
場合に、これらの差異に応じた加熱電流をホットノズル
1に供給する電流制御装置を構成するものである。
【0012】ここで、切替スイッチ25により選択され
た第1温度調節装置19及び第2温度調節装置20のい
ずれかにおける設定温度と検出温度との差異がゼロもし
くはマイナスすなわち検出温度が設定温度よりも高くな
った場合にも電力調整器26は保温のために所定の値の
電流を供給するようになっているが、特に射出完了後で
はトランス8への供給電力をゼロとする、すなわちホッ
トノズル1の加熱電流をゼロとしてノズル部2の先端部
2aの加熱を停止し、樹脂の糸引き、鼻だれ現象を引き
起こすことなく製品の取り出しを行えるようになってい
る。しかしながら、このように電流値をゼロとしてもノ
ズル部2の先端部2a内の樹脂が冷却固化するまではか
なりの時間がかかり、後続の工程を開始する迄にかなり
の時間を消費する。
【0013】このため、本実施例では冷却流体供給装置
として、上記エア供給パイプ10に冷却用の圧縮空気を
供給するコンプレッサ27が備えられており、このコン
プレッサ27は電源Eからの電力供給を受けて、冷却流
体制御装置を構成するコンプレッサ駆動制御装置28に
よる制御に基づいて駆動される。このコンプレッサ駆動
制御装置28は電力調整装置26に接続されており、電
力調整装置26からの出力電圧がゼロになった場合、す
なわち検出温度が設定温度以上となった場合に駆動さ
れ、エア供給パイプ10を介してホットノズル1のノズ
ル部後部2b内に形成された後部エア通路12に冷却空
気を供給する。この冷却空気は後部エア通路12からノ
ズル部2の先端部2aとキャップ13との間の先端エア
通路14に至って先端部2aの全周にわたる冷却を直接
行い、その後エア排出孔15から外部に排出される。こ
のような冷却空気による冷却作用によりノズル部2の先
端部2aが迅速に冷却され、従って内部の樹脂が迅速に
冷却固化するので、後続の型開と製品の取り出しをすぐ
に開始することができる。なお、型開が開始する直前で
ホットノズル1への通電が再び開始され、コンプレッサ
駆動制御装置28はコンプレッサ27の駆動を停止して
冷却が停止されるものである。
【0014】また、コンプレッサ駆動制御装置28は上
記のように射出完了後と型開の開始直前の時期に限ら
ず、選択された第1温度調節装置19及び第2温度調節
装置20のいずれかにおける検出温度が設定温度以上に
なった場合にも、コンプレッサ27を自動的に駆動して
ホットノズル1を冷却するようになっている。
【0015】以上のように、本実施例のホットノズル1
の冷却装置では、コンプレッサ27から供給される冷却
エアの供給パイプ10をノズル部2自身に形成された基
部3側の後部エア通路12に接続し、この後部エア通路
12をノズル先端部2aとキャップ13との間に形成し
た先端エア通路14に接続して構成されたものであるの
で、ノズル先端部2aは先端エア通路14に導入された
エアにより外側から直接冷却されて、迅速に温度低下す
る。また、特に、本実施例の冷却装置を適用したホット
ノズル1はそれ自身が通電により発熱するものであり、
別個のヒータを必要とせず、薄肉に形成できるので、冷
却効果をノズル先端部2a内部の樹脂に迅速に及ぼすこ
とができるものである。
【0016】また、ノズル部2は金型5のノズル穴6に
挿通されるものであるから、その径はなるべく小さいこ
とが好ましく、また先端部2aは小さな部分であるため
それ自身に先端エア通路14を形成することは加工上非
常に困難であり、本実施例のように後部側部分2bの後
部エア通路12は該後部側部分2b自身の内部に形成
し、また先端部2aの先端エア通路14はキャップ13
との間に形成することで、ノズル部2全体の大径化を防
止できるとともに先端部2aに容易に先端エア通路14
を形成できるものである。また、このような構成によ
り、供給パイプ10をノズル穴6の外部において後部エ
ア通路12に接続できる。このため、金型5は冷却装置
を設けるために特に加工を必要としない。
【0017】なお、上記実施例において後部側部分2b
の後部エア通路12はノズル部2の一側にのみ設けた
が、先端エア通路14と同様にノズル部2の全周にわた
り設けることも勿論可能である。
【0018】一方、本実施例では熱電対17,18のい
ずれかによる検出温度が成形サイクルに応じて設定され
る設定温度よりも低い場合に差異に応じた加熱電流をホ
ットノズル1に供給する電流制御装置ににコンプレッサ
27,コンプレッサ駆動制御装置28、エア供給パイプ
10及びホットノズル1の周囲に設けられた後部エア通
路12及び先端エア通路14からなる冷却装置を組み合
わせて温度制御装置を構成したので、ホットノズル1を
必要に応じて強制的に冷却することで所望の温度を得る
ことができ、ノズル部2の温度を全成形サイクルを通じ
て最適な温度に迅速かつ正確に制御でき、成形サイクル
を短縮化することができる。特に、射出完了後において
はノズル部2の先端部2aの温度を、単純な成形サイク
ルのみに依存した冷却ではなく、検出温度に応じた冷却
を行ってゲートの切断に応じた温度に制御できるので、
平滑なゲート切断面が得られる。加えて、本実施例は先
に述べたようにノズル部2自身が通電により発熱するホ
ットノズル1に適用したものであり、このようなホット
ノズル1は加熱電流及び冷却に対する応答性が高いの
で、さらに迅速かつ正確な温度制御が可能となる。
【0019】なお、以上の実施例において加熱電流の供
給及びコンプレッサ27の駆動は検出温度が設定温度よ
りも高いか低いかによって行うものとしたが、設定温度
に幅をもたせて、高温側の設定値と低温側の設定値との
間でこれらが切り替わるようにしても良い。例えば検出
温度が低温側の設定値以下になると加熱電流の供給が行
われ、検出温度が上昇して高温側の設定値を越えると加
熱電流の供給が停止してコンプレッサ27が駆動され、
検出温度が下降して低温側の設定値を下回るとコンプレ
ッサ27が停止して加熱電流の供給が再び行われるよう
にしてもよい。
【0020】(第2実施例)次に本発明の第2実施例を
図7を参照して説明する。本実施例は上記第1実施例の
ホットノズル1と構成上ほぼ同様なホットノズル1Aを
射出成形機の先端ノズルとして利用した例に関するもの
であり図7中上記第1実施例と同様な部材には同一符号
を付して説明を省略する。
【0021】本例のホットノズル1Aは射出成形機の先
端部30に複数のボルト31〜31を介して取り付けら
れているものであり、その温度制御は上記実施例と同様
な温度制御装置を用いて行うことができ、第1温度調節
装置19及び第2温度調節装置20、切替スイッチ2
5、電力調整器26及びトランス8による導線9,9を
通じた加熱電流の制御と、コンプレッサ駆動制御装置2
8、コンプレッサ27、冷却エア供給パイプ10及びホ
ットノズルに設けられた冷却通路12及び先端通路14
からなる冷却装置による冷却エアの制御により温度制御
を迅速に行って成形サイクルを短縮化することができる
ものである。
【0022】なお、以上の実施例では冷却流体としてエ
アを利用したが、例えば冷却水等の他の流体を利用する
ことも可能である。しかしながら冷却水を利用する場合
には漏れ止めのためのシールと絶縁とを厳密に行う必要
がある。
【0023】(発明の効果)本発明の加熱ノズル用冷却
装置においては、ノズル部先端をその外周から直接冷却
できるので迅速な冷却を行うことができ、成形サイクル
を短縮できる。また、冷却装置を設けるにあたり金型の
構造的改変が不要であるので製造コストが安価で済み、
かつ、既存の金型に冷却装置を備えたホットノズルを容
易に適用できる利点を有する。また本発明の温度制御装
置では加熱ノズルを全成形サイクルを通じて最適な温度
に正確に制御できるので、製品品質が向上する利点を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例による冷却装置を備えた
ホットノズルを金型の一部とともに示した断面図であ
る。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII −III 線断面図である。
【図4】図1に示したホットノズルの左側面図である。
【図5】図1に示したキャップの拡大図である。
【図6】図1に示したホットノズルのための温度制御装
置のブロック図である。
【図7】本発明の第2実施例によるホットノズルを射出
成形機の先端の一部とともに示した断面図である。
【符号の説明】
1,1A ホットノズル 2 ノズル部 2a 先端部 2b 後部側部分 3 基部 4 割溝 5 金型 6 ノズル穴 7 キャビティー 10 エア供給パイプ 12 後部エア通路 13 キャップ 14 先端エア通路 17,18 熱電対 19 第1温度制御装置 20 第2温度制御装置 25 切替スイッチ 26 電力調整器 27 コンプレッサ 28 コンプレッサ駆動制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三島 康博 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホットノズル或いは射出成形機の先端ノ
    ズル等の加熱ノズルを冷却するため当該加熱ノズルのノ
    ズル部まわりに冷却流体用の通路を設けてなる加熱ノズ
    ル用冷却装置であって、前記通路は前記ノズル部の先端
    部に固定されたキャップと該先端部との間に形成された
    先端通路と、前記先端部の後部においてノズル部自身の
    内部に形成された後部通路とを含み、該後部通路に冷却
    流体の供給パイプを接続してなる加熱ノズル用冷却装
    置。
  2. 【請求項2】 前記加熱ノズルは当該加熱ノズル自身が
    通電により発熱するものである請求項1の加熱ノズル用
    冷却装置。
  3. 【請求項3】 ホットノズル或いは射出成形機の先端ノ
    ズル等の電気加熱式ノズルの温度を制御するための加熱
    ノズル用温度制御装置であって、前記加熱ノズルの温度
    を検出する検出装置と、該検出装置により検出された検
    出温度が射出成形機の成形サイクルに応じて設定される
    設定温度よりも低い場合に、これらの差異に応じた加熱
    電流を前記加熱ノズルに供給する電流制御装置と、前記
    加熱ノズルのまわりに設けられた冷却流体が流通可能な
    通路と、前記通路に冷却流体を供給可能な冷却流体供給
    装置と、前記検出温度が前記設定温度よりも高い場合に
    前記冷却流体供給装置を通じて前記通路に冷却流体の供
    給を行う冷却流体制御装置とを備えた加熱ノズル用温度
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱ノズルは当該加熱ノズル自身が
    通電により発熱するものである請求項3の加熱ノズル用
    温度制御装置。
JP1039396A 1996-01-24 1996-01-24 加熱ノズル用冷却装置及び温度制御装置 Pending JPH09193196A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1039396A JPH09193196A (ja) 1996-01-24 1996-01-24 加熱ノズル用冷却装置及び温度制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1039396A JPH09193196A (ja) 1996-01-24 1996-01-24 加熱ノズル用冷却装置及び温度制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09193196A true JPH09193196A (ja) 1997-07-29

Family

ID=11748893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1039396A Pending JPH09193196A (ja) 1996-01-24 1996-01-24 加熱ノズル用冷却装置及び温度制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09193196A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102814955A (zh) * 2012-08-30 2012-12-12 晟扬精密模具(昆山)有限公司 模具热胶道冷却装置
CN103878929A (zh) * 2014-03-25 2014-06-25 苏州益群模具有限公司 智能汽车注塑工艺喷嘴
EP3175966A1 (en) * 2015-12-01 2017-06-07 Taiwan Additive Manufacturing Corporation Air-cooled sprue bush for mold
WO2019111693A1 (ja) * 2017-12-04 2019-06-13 オムロン株式会社 射出成形機の樹脂温度検出装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102814955A (zh) * 2012-08-30 2012-12-12 晟扬精密模具(昆山)有限公司 模具热胶道冷却装置
CN103878929A (zh) * 2014-03-25 2014-06-25 苏州益群模具有限公司 智能汽车注塑工艺喷嘴
EP3175966A1 (en) * 2015-12-01 2017-06-07 Taiwan Additive Manufacturing Corporation Air-cooled sprue bush for mold
WO2019111693A1 (ja) * 2017-12-04 2019-06-13 オムロン株式会社 射出成形機の樹脂温度検出装置
JP2019098630A (ja) * 2017-12-04 2019-06-24 オムロン株式会社 射出成形機の樹脂温度検出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100536771B1 (ko) 사출기용 핫 런너 시스템에 사용되는 노즐 게이트에 가열장치와 냉각장치를 장착한 개폐식 노즐 게이트와 그 개폐방법
JP2662023B2 (ja) 射出成形方法及びその装置
JP2008110583A (ja) 射出成形装置および射出成形方法
JP2009137075A (ja) 射出成形方法及び金型温度調節装置
JPH09193196A (ja) 加熱ノズル用冷却装置及び温度制御装置
KR100741661B1 (ko) 금형의 온도제어장치 및 온도제어방법
JP4914135B2 (ja) 成形機の金型温調システム
EP0573749B1 (en) Intermittent heating apparatus for plasticized fluids in injection or similar moldings
CN102886882A (zh) 低温型模温机
JP2003527252A (ja) 射出成形機の金型の温度制御のための方法並びに装置
JP3371013B2 (ja) 射出成形機
KR101263979B1 (ko) 냉각 장치가 구비된 노즐 텝
EP1177088B1 (en) Method for controlling temperature of mold for injection molding
KR100401157B1 (ko) 사출 금형의 자동 온도 제어시스템
JPS61106217A (ja) 熱硬化性樹脂の射出成形方法
JP3108320B2 (ja) 射出成形金型
JPH0788611A (ja) 金型温度制御
JPH06170967A (ja) エージング装置
JPH052926U (ja) 射出成形用ホツトランナ−におけるゲ−ト構造
JPH11268081A (ja) プラスチック成形品の成形金型
JP2583395Y2 (ja) プラスチック成形金型の温度調節装置
JPH05131455A (ja) 金型温度調節装置
JP2000225637A (ja) 射出成形機用金型温度調整装置
JPH01237070A (ja) 鋳造用金型の温度制御方法
JPH07232361A (ja) 射出成形機の加熱筒