JPH09192786A - 鋼の連続鋳造用モールド及び連続鋳造方法 - Google Patents

鋼の連続鋳造用モールド及び連続鋳造方法

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JPH09192786A
JPH09192786A JP2585696A JP2585696A JPH09192786A JP H09192786 A JPH09192786 A JP H09192786A JP 2585696 A JP2585696 A JP 2585696A JP 2585696 A JP2585696 A JP 2585696A JP H09192786 A JPH09192786 A JP H09192786A
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JP
Japan
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continuous casting
mold
molten steel
casting mold
solidified shell
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Akifumi Seze
昌文 瀬々
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続鋳造用モールドと凝固シェルとの間に作
用する外力を軽減して、表面性状を良好に維持すること
のできる鋼の連続鋳造用モールド及び連続鋳造方法を提
供する。 【解決手段】 連続鋳造用モールド22が、上鋳型部2
3と、上鋳型部23に続く下鋳型部24とを有し、上鋳
型部23が溶鋼16のメニスカス17となる位置より下
方30〜100mmの範囲を下限として、上方30mm
以上を上限とする範囲に配置され、溶鋼16の引き抜き
方向の長さ1m当たりの縮減率が+0.1%〜−0.1
%の範囲に設定され、下鋳型部24の引き抜き方向に直
交する開口部の長さが凝固シェル18の収縮に合わせて
予め形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳片形状に優れ、
かつ品質の良好な鋳片を製造することのできる鋼の連続
鋳造用モールド及び連続鋳造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】生産性に優れた鋳片の製造方法として、
銅板を組み合わせてなる連続鋳造用モールドの中空部に
冷却水を供給して、該連続鋳造用モールドに注入される
溶鋼を冷却凝固させ、連続的に鋳片を鋳造する連続鋳造
方法が普及している。そして、1995年現在で全体の
鋼の製造量に占める連続鋳造鋳片の割合すなわち連鋳比
率は95%以上を占めるほどになっている。このような
連続鋳造方法においては、連続鋳造用モールド内の溶鋼
の凝固シェル(凝固殻)が冷却されるに伴って収縮する
ために、図4に示すような連続鋳造用モールドの内寸法
を一定にしたいわゆるストレート型のモールドでは、凝
固シェル18と連続鋳造用モールド22の間に凝固シェ
ル18の収縮の量に対応してエアギャップ20(空隙)
を生じる。この結果、図5に示すように、連続鋳造用モ
ールド22のコーナー近傍の鋳片の表面が凹み、形状が
悪化するのみならず、この部分の凝固シェル18の強度
が弱くなるため鋳片に割れを生じ、あるいは部分的な冷
却不良により凝固組織が粗大化して機械的特性が不均一
になって圧延時における表面疵の原因となるなどの問題
があった。そこで、これを解決するために図6に示すよ
うに、連続鋳造用モールドの内寸法を鋳造方向に直線的
に縮小させた直線テーパーモールドやテーパー部を多段
とした形式の多段テーパーモールド等が提案されてい
る。また、特開昭56−53849号公報には、鋳型
(連続鋳造用モールド)の短辺側におけるテーパーの大
きさを、モールドフラックス(パウダー)に依存する鋳
型内熱抽出特性値と、鋳造速度とを含む関係式により設
定して、この連続鋳造用モールドを用いる連続鋳造方法
が記載されている。ここで、モールドフラックスに依存
する鋳型内熱抽出特性値には、粘度、軟化点、流動点と
いったモールドフラックスの物性値と表面疵発生率等と
の関係を評価して得られる相対的な値が採用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
テーパーモールドでは、鋳片の形状は改善されるもの
の、連続鋳造の操業条件によって鋳片の品質に以下のよ
うな問題を生じる。第1の問題は、連続鋳造用モールド
のテーパーの大きさが実際の凝固シェルの収縮率よりも
大きくなる場合に、凝固シェルと連続鋳造用モールドの
接触が密になり、潤滑材として用いられるモールドフラ
ックスの凝固シェルと連続鋳造用モールド間への供給量
が不足し潤滑不良を生じることである。このように潤滑
材の供給不良が生じると、凝固シェルが連続鋳造用モー
ルドに焼き付きやすくなり、凝固シェルが破断すること
で、溶鋼漏れ等のブリード(bleed)や鋳片内部の
溶鋼が飛散するブレイクアウト(breakout)が
生じたり、鋳片の表面品質を悪化させる等の問題が生じ
る。
【0004】第2の問題は、連続鋳造用モールドにおい
ては、前記モールドフラックスの流入を促進して焼き付
きを回避するために、連続鋳造用モールドを上下方向に
オッシレーション(oscillation)させなが
ら使用しているので、メニスカス(meniscus)
となる位置に前記内寸法の縮減部(テーパー)が形成さ
れていると、このオッシレーションに伴う振動により、
初期の凝固したばかりの柔らかい凝固シェルが変形した
り、外力を受けたりすることである。これを図4を用い
て説明すると、メニスカス17の近傍に析出した初期の
薄い凝固シェル18は連続鋳造用モールド22のオッシ
レーションによる上方向への移動の度に、連続鋳造用モ
ールド22の鋳型壁から押さえられながら上方に引っ張
り上げられることになる。このために、強度の低い初期
の凝固シェルの一部が変形又は破断したり、凝固シェル
18の倒れ込みが大きくなったりして、この部分にモー
ルドフラックス19又は気泡等が巻き込まれて表面性状
を悪化させると共に、連続鋳造後の圧延工程において表
面疵の原因となり製品の歩留を低下させる要因となる。
【0005】また、前記特開昭56−53849号公報
に記載の連続鋳造用モールドのテーパーの大きさをモー
ルドフラックスの熱抽出特性に基づいて設定される関係
式により規定する技術では、以下のような欠点があっ
た。即ち、連続鋳造用モールドをオッシレーションさせ
る際に、連続鋳造用モールドと凝固シェルとの機械的な
相互作用が考慮されることなく、連続鋳造用モールドの
テーパーの大きさが熱的な条件に基づいてのみ規定され
るので、前記のような機械的な相互作用に起因する表面
欠陥に対しては有効でないという問題があった。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、モールドフラックスの潤滑不良を抑制して、溶
鋼のブリード又はブレイクアウトを防止すると共に、連
続鋳造用モールドを振動させる際に連続鋳造用モールド
と凝固シェルとの間に作用する外力を軽減して、表面性
状を良好に維持することのできる鋼の連続鋳造用モール
ド及び連続鋳造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の鋼の連続鋳造用モールドは、上部から注入される
溶鋼を上下方向に振動させながら冷却すると共に、該溶
鋼の凝固シェルを下部より引き抜きながら鋳片を形成さ
せる鋼の連続鋳造用モールドにおいて、該連続鋳造用モ
ールドが、上鋳型部と、該上鋳型部に続く下鋳型部とを
有すると共に、前記上鋳型部が溶鋼のメニスカスとなる
位置より下方30〜100mmの範囲を下限として、該
メニスカスとなる位置より上方30mm以上を上限とす
る範囲に配置され、溶鋼の引き抜き方向の長さ1m当た
りの縮減率が+0.1%〜−0.1%の範囲に設定さ
れ、前記下鋳型部の引き抜き方向に直交する開口部の長
さが前記凝固シェルの収縮に合わせて予め形成されてい
る。
【0008】請求項2記載の鋼の連続鋳造方法は、タン
ディッシュに保持する溶鋼を該タンディッシュの下部に
設けられた浸漬ノズルを介して連続鋳造用モールドに供
給すると共に、該連続鋳造用モールドを上下方向に振動
させながら該連続鋳造用モールドの内側に溶鋼の凝固シ
ェルを形成し、該連続鋳造用モールドの下部から鋳片を
引き抜いて鋳造する鋼の連続鋳造方法において、前記連
続鋳造用モールドが、前記凝固シェルの引き抜き方向に
その断面形状が一定である上鋳型部と、該上鋳型部に接
続して引き抜き方向に縮減するテーパーを有した下鋳型
部とを備えると共に、連続鋳造用モールド内の溶鋼のメ
ニスカスに該上鋳型部が配置される。
【0009】連続鋳造用モールドとは、矩形又は円形の
鋳造断面を有して、その内部に形成されている中空部に
冷却水を供給して、溶鋼を冷却する機構を備えた銅製の
鋳型である。これにより矩形又は円形の断面を有する鋳
片が連続的に鋳造される。また、上鋳型部、及び下鋳型
部とは連続鋳造用モールドの鋳造方向の上流側、及び下
流側の部分をいい、両者が一体化され、又は上部と下部
とに分割されて連続鋳造用モールドが構成される。ま
た、凝固シェルの収縮量に合せて予め形成される下鋳型
部とは、鋳造鋼種、鋳造温度、鋳片の引き抜き速度、及
び冷却条件等を予め設定して、このとき鋳造される凝固
シェルの収縮率を測定して、これらの実験データに基づ
いて鋳型の縮減率等が設定されることを意味する。メニ
スカスとは、連続鋳造用モールド内の溶鋼表面又はモー
ルドフラッスの面が連続鋳造用モールドの鋳型壁と接し
て形成される部分をいう。
【0010】前記上鋳型部の下限となる位置が、メニス
カスより下方30mmの位置より高く設定されると、連
続鋳造用モールドを上下に振動させたときに、メニスカ
ス近傍の薄い凝固シェルと、上鋳型部における連続鋳造
用モールドとの相互作用が大きく働くために凝固シェル
の変形量が大きくなって、表面疵の原因となる。また、
連続鋳造用モールドの上方から投入される潤滑材が連続
鋳造用モールドと凝固シェルとのエアギャップに沿って
効果的に供給されないので好ましくない。一方、前記上
鋳型部の下限となる位置が、メニスカスより下方100
mmの位置より低く設定されると、凝固シェルの冷却に
伴って凝固シェルが収縮して、凝固シェルと鋳型壁との
間のエアギャップが限度以上に開いて、凝固シェルの冷
却効果が損なわれると共に、冷却効果にばらつきを生じ
て、鋳片の形状不良又は結晶相の粗大化等の原因とな
る。また、上鋳型部の上限となる位置が、メニスカスよ
り上方30mmの位置よりも低くなる位置に設定される
場合には、メニスカスにおける初期の凝固シェルと、振
動する連続鋳造用モールドとの相互作用が大きくなり、
そのために初期の凝固シェルの変形量が大きくなるので
好ましくない。なお、上鋳型部の上限となる位置が連続
鋳造用モールドの上端を越えることはなく、前記上鋳型
部の上限となる位置の最大値は通常の連続鋳造用モール
ドにおける上端位置の数値が適用される。前記上鋳型部
において、引き抜き方向の長さ1m当たりの縮減率が+
0.1%より大きいか、又は−0.1%より小さく設定
される場合には、連続鋳造用モールドを振動させる際
に、いずれもメニスカスの近傍における初期の凝固シェ
ルと連続鋳造用モールドとの相互の摩擦、干渉による効
果が無視できなくなり、凝固シェルが異常変形又は破損
して表面欠陥の原因となる。
【0011】引き抜き方向に断面形状が一定となる上鋳
型部とは、引き抜き方向における連続鋳造用モールドの
断面形状が変化しないように、それぞれ連続鋳造用モー
ルドの対向する面が互いに実質的に平行となるか、又は
直径の変化しない部分をいう。なお断面形状が一定とな
るとは、連続鋳造用モールドを振動させたときに、凝固
シェルと鋳型壁との実質的な相互作用がなくなるような
レベルをいう。テーパーとは、凝固シェルの引き抜き方
向に沿って連続鋳造用モールドの断面形状が縮小するよ
うな、引き抜き方向に対して傾斜した連続鋳造用モール
ドの内面の部分をいい、直線状の部分の組み合わせ又は
曲線部分が含まれる。
【0012】
【作用】請求項1記載の鋼の連続鋳造用モールドにおい
ては、連続鋳造用モールドが、鋳片の引き抜き方向の縮
減率が特定の範囲に規定された上鋳型部と、該上鋳型部
に続いて、引き抜き方向に縮減する下鋳型部とがそれぞ
れ特定の位置に配置されているので、これを用いて連続
鋳造を行ったときに、連続鋳造用モールドの凝固シェル
に与える相互作用を適正範囲内として凝固シェルの健全
性を維持できると共に、メニスカス上にある潤滑材の凝
固シェルと連続鋳造用モールド間への供給を適正に維持
することができる。
【0013】請求項2記載の連続鋳造方法においては、
連続鋳造用モールドが、上鋳型部と下鋳型部とを備える
と共に、凝固シェルの引き抜き方向にその断面形状が一
定である上鋳型部が溶鋼のメニスカスに配置されるの
で、連続鋳造用モールドを上下に振動させたときに、メ
ニスカスの近傍の凝固シェルに、振動する連続鋳造用モ
ールドとの干渉によって生じる負荷を軽減することがで
きる。さらに、上鋳型部に接続する下方位置にテーパー
を有した下鋳型部が配置されているので、凝固シェルの
冷却収縮に伴って発生する、連続鋳造用モールドと凝固
シェル間のエアギャップを適正な大きさに維持すること
ができる。
【0014】
【発明の効果】従って、請求項1記載の鋼の連続鋳造用
モールドにおいては、これを用いて連続鋳造を行ったと
きに、連続鋳造用モールドの凝固シェルに与える相互作
用を適正範囲内として凝固シェルの健全性を維持でき、
メニスカスの位置の溶鋼表面上にある潤滑材の凝固シェ
ルと連続鋳造用モールド間への供給を適正に維持するこ
とができるので、粗大粒の発生に伴う品質不良、又は表
面疵等の欠陥の少ない良質の鋳片の製造を可能とする。
また、連続鋳造用モールドの製作に際して、鋳型壁の傾
斜角度に許容範囲が設定できるので簡便にかつ経済的に
連続鋳造用モールドを提供できる。
【0015】請求項2記載の連続鋳造方法においては、
メニスカスの近傍の凝固シェルにおける、振動する連続
鋳造用モールドとの相互作用による負荷を軽減すること
ができ、さらに連続鋳造用モールドと凝固シェル間のエ
アギャップを最小限度に制御することができるので、連
続鋳造用モールドと凝固シェルとの間に良好な潤滑状態
を維持して、メニスカスの安定化を図りながら凝固シェ
ルの不均一冷却を回避して、鋳片形状及び鋳片品質共に
良好な鋳片の生産を簡易に実現することができる。ま
た、初期の柔らかい凝固シェルの変形が抑制されるの
で、従来のようにこの変形した部分にモールドフラック
スが巻き込まれ、又は凝固シェルが倒れ込んだ部分へ介
在物や気泡の取り込まれることが少なく、鋳片のコーナ
ー部又はエッヂ近傍における表面疵又は割れ等の少ない
鋼の製造が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに図1は本発明の一実施の形態
に係る鋼の連続鋳造方法を適用する連続鋳造設備の概略
説明図、図2は本発明の第1の実施の形態に係る連続鋳
造用モールドの断面図、図3は本発明の第2の実施の形
態に係る鋼の連続鋳造用モールドの断面図、図4は連続
鋳造用モールドのメニスカス近傍の模式図である。
【0017】まず、本発明の一実施の形態に係る鋼の連
続鋳造方法を適用する連続鋳造設備10について説明す
る。図1に示すように連続鋳造設備10は、溶鋼16を
保持する取鍋11と、取鍋11の下部に配置され溶鋼1
6を排出するロングノズル12と、該排出された溶鋼1
6を受鋼して溶鋼成分、温度等を均一化させて保持する
タンディッシュ13と、該タンディッシュ13の下部に
設けられ連続鋳造用モールド22に溶鋼16を供給する
浸漬ノズル14と、浸漬ノズル14の吐出孔15から注
入される溶鋼16を連続的に冷却して凝固させる連続鋳
造用モールド22、及び凝固した鋳片を引き抜くための
ロール21よりなる。
【0018】取鍋11はアルミナ・シリカ質等の耐火物
で内張りされ、略円筒形の外径を有する鋼鉄製容器であ
り、転炉、及び電気炉等で精錬され、真空精錬炉等で二
次精錬された低炭アルミキルド鋼等の溶鋼16を約30
0t保持している。取鍋11の下部に設けられるロング
ノズル12は、取鍋11からタンディッシュ13へ溶鋼
16を注入する際に、溶鋼16の飛散を防止して、溶鋼
16と空気とを遮断して溶鋼16の酸化を防止するため
のアルミナ黒鉛質等からなる耐火物製の筒状体である。
【0019】タンディッシュ13は耐火物で内張りされ
た溶鋼容量約45tの鋼製容器であり、取鍋11から注
入される溶鋼16を静置して溶鋼16の成分、温度等を
均一化させると共に、溶鋼16中に浮遊するアルミナ質
等からなる非金属介在物を浮上させる働きを担う。前記
耐火物は、非金属介在物を比較的吸着しやすく、また非
金属介在物の成因となりにくいアルミナ、マグネシア等
の成分により構成されている。浸漬ノズル14はアルミ
ナ黒鉛質を主材とする底付きの円筒状耐火物であり、浸
漬ノズル14の底部に設けられた吐出孔15より、タン
ディッシュ13内の溶鋼16が連続鋳造用モールド22
の中に供給される。
【0020】前記タンディッシュ13から連続鋳造用モ
ールド22に供給される溶鋼16の流量は、タンディッ
シュ13と浸漬ノズル14間に設けられた図示しないス
ライディングノズルの溶鋼流出孔を水平方向に摺動させ
て制御する。また、タンディッシュ13の上方から溶鋼
16中に浸漬させて使用する図示しないストッパーヘッ
ドをタンディッシュ13内の溶鋼16の注入孔の嵌合部
に押し当てて、これを上下に移動させ、溶鋼16の流量
を制御することもできる。連続鋳造用モールド22は溶
鋼16の注入部が短辺250mm×長辺1200mmの
矩形である断面形状を有して、溶鋼16の引き抜き方向
の全体の長さが900mmであり、内部に図示しない中
空部を備える銅製の鋳型である。この中空部に冷却水を
供給して連続鋳造用モールド22内に浸漬ノズル14の
吐出孔15から注入される溶鋼16をその周囲から冷却
するようになっている。
【0021】図2は本発明の第1の実施の形態に係る鋼
の連続鋳造用モールド22の断面図である。連続鋳造用
モールド22は上鋳型部23とそれに続く下鋳型部24
を有して構成されている。ここで、説明の都合上、メニ
スカス17に対応する上下方向の位置(M)を基点(M
=0)として、上鋳型部23と下鋳型部24のそれぞれ
の上端(上限位置)、及び下端(下限位置)となる位置
をそれぞれA、B、B、Cとして表記している。そし
て、各上下位置(A、B、C)に対応する連続鋳造用モ
ールド22の内側の引き抜き方向に直交する開口部(長
辺)の長さをそれぞれLA 、LB 、LC として以下の説
明を行う。連続鋳造用モールド22の上鋳型部23はA
=100mm、B=−70mm、LA =1200mm、
B =1200mmに設定され、さらに下鋳型部24は
B=−70mm、C=−800mm、LB =1200m
m、LC =1200−10.4mmに設定されている。
従って、この場合の下鋳型部24における引き抜き方向
の長さ1m当たりの縮減率d(以下単に縮減率という)
はd=(LC −LB )/(LB ・(C−B))=+1.
2%/mであり、上鋳型部23の縮減率dはd=(LB
−LA )/(LA ・(B−A))=0となっている。な
お、ここで示す連続鋳造用モールド22の内側開口部の
寸法(L)は連続鋳造用モールド22の代表となる寸法
の値を示し、この場合には矩形断面の長辺の長さを例に
説明しているが、連続鋳造用モールドの鋳造断面が円形
となるような場合にはその直径となる。なお、図2にお
いて符号18は凝固シェルを示す。
【0022】図3は本発明の第2の実施の形態に係る連
続鋳造用モールド25の断面図である。連続鋳造用モー
ルド25は溶鋼16が供給される上鋳型部26とそれに
続く下鋳型部27とを有して構成されている。ここで、
メニスカス17に対応する上下方向の位置(M)を基点
として、上鋳型部26と下鋳型部27のそれぞれの上
端、及び下端となる位置をそれぞれX、Y、及びY、Z
として表記し、各上下方向の位置(X、Y、Z)に対応
する連続鋳造用モールド25の内側開口部(長辺)の寸
法をそれぞれLX 、LY 、LZ とした。連続鋳造用モー
ルド25の上鋳型部26はX=100mm、Y=−70
mm、LX =1200mm+0.2mm、LY =120
0mmに設定され、さらに下鋳型部27はY=−70m
m、Z=−800mm、LY =1200mm、LZ =1
200mm−10.4mmに設定されている。従って、
この場合の上鋳型部26、及び下鋳型部27における縮
減率はそれぞれd=(LY −LX )/(LX ・(Y−
X))=+0.098%/m、d=(LZ −LY )/
(LY ・(Z−Y))=+1.2%/mとなっている。
なお、凝固シェル18の収縮量に合わせて予め形成され
る下鋳型部27における縮減率は、以下のようにして設
定することができる。例えば、テーパーのない連続鋳造
用モールド25を用いて特定の鋼種、鋳造条件毎に鋳片
を鋳造し、そのときに得られる鋳片の水平方向の寸法を
鋳片の引き抜き方向に沿って実際に測定することによ
り、その鋳片のプロフィールのデータを統計的に収集す
る。そして、そのプロフィールのデータを、最小2乗法
等を適用して一次曲線即ち直線で近似することにより所
望の縮減率を設定することができる。さらに必要に応じ
て、複数の直線部の組み合わせ、又はより高次の曲線に
よって前記プロフィールのデータを近似させて、これら
を用いて連続鋳造用モールドの鋳型壁の形状とすること
も可能である。
【0023】連続鋳造用モールドの使用に際して、凝固
シェル18と連続鋳造用モールドとの相互作用を軽減す
るために、メニスカス17の近傍の連続鋳造用モールド
の内面を厳密に鉛直に設定するのが望ましい。しかし、
連続鋳造用モールドを必要とする精度で設定することは
実際上困難であり、そのための費用もかさむため工業的
な使用を考えると連続鋳造用モールドの内面寸法の許容
範囲を考慮する必要がある。この許容範囲について本発
明者が検討した結果、鋳造方向の1m当たりの内寸法の
縮減率を±0.1%以内とすれば、前記した連続鋳造用
モールドと凝固シェル間の相互作用を軽減する効果が得
られると共に、連続鋳造用モールドを経済的に製作して
実際に適用することができることを知見し、本発明を完
成させた。
【0024】次に、前記説明した連続鋳造設備10を用
いて、本発明の一実施の形態に係る鋼の連続鋳造方法に
ついて説明する。まず、図1に示すように、取鍋11か
らロングノズル12を介してタンディッシュ13に溶鋼
16を注入して、タンディッシュ13中の溶鋼16が所
定のレベルとなったときに、浸漬ノズル14の吐出孔1
5から連続鋳造用モールド22(又は連続鋳造用モール
ド25)への溶鋼16の供給を開始する。このとき、連
続鋳造用モールド22、25内の底部は図示しないダミ
ーバーヘッドにより封止されており、注入された溶鋼1
6は連続鋳造用モールド22、25の鋳型壁を介して冷
却されることによって、鋳型壁に薄い凝固シェル18が
形成される。そして、前記ダミーバーヘッドを連続鋳造
用モールド22に注入される溶鋼16の量に応じて連続
鋳造用モールド22、25の下方に移動させると共に、
以降は連続鋳造用モールド22、25の下方に設けられ
たロール21を介して凝固シェル18からなる鋳片がほ
ぼ定常的な引き抜き速度で連続的に抜き出される。
【0025】このような定常的な引き抜き速度での連続
鋳造時においては連続鋳造用モールド22を上下方向に
振幅:12mm(±6mm)、振動数:2.4Hzでオ
ッシレーション(振動)させる(図4参照)。これによ
り、メニスカス17の近傍に形成される凝固シェル18
の健全な成長を促すと共に、メニスカス17上にモール
ドフラックス19を潤滑材として連続鋳造用モールド2
2と凝固シェル18間に供給するようになっている。モ
ールドフラックス19は、メニスカス面の溶鋼16と空
気との接触を遮断して溶鋼16の酸化を防止すると共
に、連続鋳造モールド22と凝固シェル18との良好な
潤滑を確保する目的で使用される。モールドフラックス
19は、SiO2 、CaO、Na2 O等を主成分とする
粉末である。例えば、CaO/SiO2 比が1.2〜
0.8、1300℃における粘度が0.5〜6.0ポア
ズ(P:poise)である、溶鋼16との化学反応性
が小さく、比較的融点(1000〜1200℃)の高い
粉末である。これを連続鋳造モールド22、25の上方
から投入し、溶鋼16のメニスカス17部に浮遊させて
用いられる。
【0026】なお、ここではタンディッシュ13から連
続鋳造用モールド22に鋳造する鋼種としては薄板冷延
ブリキ用の低炭アルミキルド鋼を適用し、この時の鋳造
速度(鋳片の引き抜き速度)を1.0〜1.4m/mi
n、タンディッシュ13内の溶鋼温度を1560℃に設
定した。
【0027】ここで、連続鋳造用モールド22のメニス
カス17近傍における凝固シェル18の成長機構につい
て図4を用いて説明する。図4に示すように連続鋳造用
モールド22内に注入された溶鋼16は連続鋳造用モー
ルド22のメニスカス17において鋳型壁と接すること
により冷却され薄い凝固シェル18が生成する。そし
て、凝固シェル18は当初、モールドフラックス19を
介して鋳型壁と接しているが、やがて凝固シェル18の
温度降下と共に収縮して鋳型壁にテーパーがない場合
は、鋳型壁から離れ、鋳型壁と凝固シェル18間にエア
ギャップ20が形成され、伝熱抵抗が大きくなって冷却
効率が低下するようになる。また、メニスカス17上に
投入されるモールドフラックス19は、凝固シェル18
と鋳型壁間に流入して、凝固シェル18の表面を覆う状
態となっており、連続鋳造用モールド22と凝固シェル
18間の摩擦力を緩和すると共に、焼き付きを防止し凝
固シェル18を保護するようになっている。溶鋼16か
ら連続鋳造用モールド22、25に向かう伝熱量Qは定
常状態において、Q=(Tm −TW )/Rt で表され
る。ここで、Tm :溶鋼の温度(℃)、TW :冷却水の
温度、Rt :鋳型内総括伝熱抵抗(m2 ・h・℃/kc
al)である。前記鋳型内総括伝熱抵抗Rt は、冷却水
と鋳型銅板表面間の境膜伝熱抵抗、鋳型銅板の伝熱抵
抗、エアギャップ20の伝熱抵抗、モールドフラックス
19の伝熱抵抗、凝固シェル18の伝熱抵抗、及び溶鋼
16と凝固シェル18間の伝熱抵抗の総和であり、特に
エアギャップ20、及び凝固シェル18の伝熱抵抗の寄
与が他の4者に較べて極めて大きい。従って、エアギャ
ップ20の大きさを適正に制御することが溶鋼16の冷
却条件を安定化させて、均一な結晶組織を持った鋳片を
製造するために不可欠となる。
【0028】本発明の第1の実施の形態、及び第2の実
施の形態に係る鋼の連続鋳造用モールド22、25にお
いては、このメニスカス17の近傍における鋳型壁には
引き抜き方向に傾斜部が設けられ、この鋳型断面形状の
縮減率が引き抜き方向の1m長さ当たりに対して零を含
む+0.1%〜−0.1%の範囲内に限定されている。
このために、連続鋳造用モールド22、25を溶鋼16
に対して上下に振動させたときに、鋳型壁と凝固シェル
18間に働く摩擦力を最低限度内に維持することができ
る。また、モールドフラックス19の流入量が連続鋳造
用モールド22、25の振動に際しても、変化すること
なく定常に維持され、凝固シェル18の表面状態を良好
に保つことができる。さらに、連続鋳造用モールド2
2、25の鋳型壁のプロフィールが凝固シェル18の収
縮に合わせて設定されているので、発生するエアギャッ
プ20の大きさが適正に保持され、溶鋼16から凝固シ
ェル18、モールドフラックス19、及びエアギャップ
20を経由して連続鋳造用モールド22、25に向かう
伝熱量を一定として、溶鋼16の冷却条件を均一化する
ことができる。
【0029】そして、以上の鋳造条件により、前記第1
の実施の形態と、第2の実施の形態に示す連続鋳造用モ
ールド22、25を用いてそれぞれ連続鋳造を行って、
その得られた鋳片についてコーナー縦割れ、面縦割れ、
のろかみ等の表面疵の発生率を測定したところ、それぞ
れ0.18%、0.16%ときわめて低率となり、鋳型
壁と凝固シェル18間に焼き付きの発生が少なく、その
他の表面割れ、凹みの程度等も少なく良好な結果が得ら
れた。これは、連続鋳造用モールド22、25をオッシ
レーションさせたときに、メニスカス17の近傍に生成
する凝固シェル18と連続鋳造用モールド22、25と
の相互作用が少ないために凝固シェル18が変形するこ
とが少なくなると共に、モールドフラックス19の連続
鋳造用モールド22、25の下部への供給が適正に維持
されるためと推定される。因みに、従来例における図6
(a)、(b)に示すような直線テーパーモールド、及
び多段テーパーモールドを用いた場合の表面疵の発生率
はそれぞれ1.21%と0.89%であり、不均一冷却
に起因する粗大粒の割合も多く、品質的にも本実施の形
態に係る鋼の連続鋳造用モールド22、25を用いた場
合より劣ることが判明した。なお、図6(a)に示す直
線テーパーモールドの引き抜き方向の全長Lは900m
m、テーパーの縮減率は1.2%/mであり、メニスカ
ス17が直線テーパーモールドの上端から下方100m
mとなる位置に設定されている。また、図6(b)に示
した多段テーパーモールドは引き抜き方向の全長Lが9
00mmであり、その上部のテーパー部の長さLU 、及
び下部のテーパー部の長さLD がそれぞれ300mm、
500mmであって、それぞれのテーパー部の縮減率を
1.5%/m、1.0%/mとして、メニスカス17は
多段テーパーモールドの上端から下方100mmとなる
位置に設定して用いた。
【0030】以上に述べたように本発明の鋼の連続鋳造
方法及び連続鋳造用モールドによれば、メニスカス17
の近傍の凝固シェル18と、振動する連続鋳造用モール
ド22、25とが干渉することによって生じる摩擦力を
軽減することができると共に、両者間のエアギャップ2
0を最小限度に制御して、連続鋳造用モールド22、2
5内の良好な潤滑とメニスカス17の安定化を図りなが
ら、鋳片形状、及び鋳片品質共に良好な鋳片の生産を簡
易に実現することができる。
【0031】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこの実施の形態に限定されるものではなく、要
旨を逸脱しない条件等の変更は本発明の適用範囲であ
る。例えば、第1の実施の形態においては縮減率が0と
なる上鋳型部23を連続鋳造用モールド22の上部とな
る位置に配置したが、上鋳型部23には、その縮減率が
厳密に0となるものでなくとも実質的にほぼ零とみなせ
るようなテーパーの少ない状態のものが含まれる。ま
た、連続鋳造用モールドの鋳造断面の形状には矩形とな
るものの他に、円形、H型、三角形等の異形状となるも
のにも本発明の適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る鋼の連続鋳造方法
を適用する連続鋳造設備の概略説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る鋼の連続鋳造
用モールドの断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る鋼の連続鋳造
用モールドの断面図である。
【図4】連続鋳造用モールドのメニスカス近傍の模式図
である。
【図5】鋳造後における鋳片の切断状況を示す斜視図で
ある。
【図6】従来例に係る連続鋳造用モールドの断面図であ
る。
【符号の説明】
10 連続鋳造設備 11 取鍋 12 ロングノズル 13 タンディ
ッシュ 14 浸漬ノズル 15 吐出孔 16 溶鋼 17 メニスカ
ス 18 凝固シェル 19 モールド
フラックス 20 エアギャップ 21 ロール 22 連続鋳造用モールド 23 上鋳型部 24 下鋳型部 25 連続鋳造
用モールド 26 上鋳型部 27 下鋳型部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部から注入される溶鋼を上下方向に振
    動させながら冷却すると共に、該溶鋼の凝固シェルを下
    部より引き抜きながら鋳片を形成させる鋼の連続鋳造用
    モールドにおいて、 該連続鋳造用モールドが、上鋳型部と、該上鋳型部に続
    く下鋳型部とを有すると共に、 前記上鋳型部が溶鋼のメニスカスとなる位置より下方3
    0〜100mmの範囲を下限として、該メニスカスとな
    る位置より上方30mm以上を上限とする範囲に配置さ
    れ、溶鋼の引き抜き方向の長さ1m当たりの縮減率が+
    0.1%〜−0.1%の範囲に設定され、 前記下鋳型部の引き抜き方向に直交する開口部の長さが
    前記凝固シェルの収縮に合わせて予め形成されているこ
    とを特徴とする鋼の連続鋳造用モールド。
  2. 【請求項2】 タンディッシュに保持する溶鋼を該タン
    ディッシュの下部に設けられた浸漬ノズルを介して連続
    鋳造用モールドに供給すると共に、該連続鋳造用モール
    ドを上下方向に振動させながら該連続鋳造用モールドの
    内側に溶鋼の凝固シェルを形成し、該連続鋳造用モール
    ドの下部から鋳片を引き抜いて鋳造する連続鋳造方法に
    おいて、 前記連続鋳造用モールドが、前記凝固シェルの引き抜き
    方向にその断面形状が一定である上鋳型部と、該上鋳型
    部に接続して引き抜き方向に縮減するテーパーを有した
    下鋳型部とを備えると共に、連続鋳造用モールド内の溶
    鋼のメニスカスに該上鋳型部が配置されることを特徴と
    する連続鋳造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100940680B1 (ko) * 2002-12-27 2010-02-08 주식회사 포스코 박슬라브 연속주조용 깔대기형 주형
KR101410087B1 (ko) * 2012-12-21 2014-06-25 주식회사 포스코 테이퍼 기능 몰드
CN109766634A (zh) * 2019-01-11 2019-05-17 徐州徐工矿业机械有限公司 一种矿用大型铸钢件数字化正向研发方法

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