JPH09191600A - キャンドモータおよびキャンドモータポンプ - Google Patents

キャンドモータおよびキャンドモータポンプ

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JPH09191600A
JPH09191600A JP70596A JP70596A JPH09191600A JP H09191600 A JPH09191600 A JP H09191600A JP 70596 A JP70596 A JP 70596A JP 70596 A JP70596 A JP 70596A JP H09191600 A JPH09191600 A JP H09191600A
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JP
Japan
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canned motor
pump
bracket
rotor
liquid
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Application number
JP70596A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Inao
博 稲尾
Kazuto Hamaso
和人 浜走
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部にガスが滞留して滑り軸受の潤滑を損う
おそれがなく、安定した潤滑条件のもとで運転できるキ
ャンドモータ及びキャンドモータポンプを得る。 【解決手段】 回転子52が固着された回転軸150の
被支持部150a,150b、スリーブ軸受132,1
42等を、水中に含まれる砂などの固形物よりも硬度の
高い材料、例えばジルコニアやアルミナで形成するとと
もに収容部174と外部とを連通する放射状溝130
a,140aをブラケット130,140に設け、前記
放射状溝を介して外部の水が収容部174へ出入りし内
部にガスが滞留しないようにして安定した軸受の潤滑を
確保するとともに、軸受の耐摩耗の向上を図った。放射
状溝130a,140aの外周部にフィルタ182を設
けると、砂など大きな異物の侵入を阻止できるので、さ
らに効果的である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、固形物を含む液
中において使用されるキャンドモータおよびキャンドモ
ータポンプの改良、特にその滑り軸受の摩耗防止に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の水中において使用される
キャンドモータポンプを示す側断面図である。図におい
て固定子10は固定子鉄心12に巻回された固定子巻線
14を有し、固定子巻線14に三相交流が供給されて固
定子鉄心12の内周部に回転磁界を発生する。フレーム
16はステンレス鋼板にて円筒形に形成したもので、内
周側に固定子鉄心12が固着されている。フレーム16
の軸方向両側には中空円板状のステンレス鋼板製のポン
プ側側板18、反ポンプ側側板20が水密に溶接されて
いる。固定子鉄心12の内径部に密着して極薄の非磁性
ステンレス鋼板製の円筒状のキャン22が設けられ、そ
の両端部がポンプ側側板18、反ポンプ側側板20に水
密に溶接されている。以上のように、フレーム16、ポ
ンプ側側板18、反ポンプ側側板20、キャン22によ
り密閉された固定子水密室24が形成され、中に固定子
10が収容されている。
【0003】ポンプ側ブラケット30は銅合金鋳物にて
円板状に形成され、その側面部がポンプ側側板18に図
示しないパッキンを介して装着され、図示しないボルト
により水密に固定されている。ポンプ側ブラケット30
の中心部には後述の回転軸50を回転自在に支持する中
空円筒状のスリーブ軸受32およびカーボンで製作され
たスラスト軸受34が装着されている。スラスト軸受3
4は後述の回転軸50に固着され回転軸50とともに回
転するスラスト円板36と摺動して回転軸50のスラス
ト荷重を支える。
【0004】反ポンプ側ブラケット40は銅合金鋳物で
円板状に形成され、反ポンプ側側板20にボルトにより
パッキンを介して(いずれも図示せず)水密に固定さ
れ、その中心部に後述の回転軸50を回転自在に支持す
るスリーブ軸受42が装着されている。ダイヤフラム4
4は反ポンプ側ブラケット40の中心部の後述の回転軸
50の軸方向に同心に設けられ、その外周の鍔状部をダ
イヤフラムカバー46により押圧されることによりスリ
ーブ軸受42部を外部と水密に遮断している。
【0005】回転軸50はその両端部が段付にされ、ス
リーブ軸受32およびスリーブ軸受42に回転自在に支
持されている。回転軸50の図9における右端部はポン
プ側ブラケット30から突出され、ポンプ80の図示し
ない羽根車が固着されている。また、その中間部に前述
のようにスラスト軸受34と摺動するスラスト円板36
が固着されている。
【0006】回転子52は回転子鉄心54とこの回転子
鉄心54のスロット(図示せず)中に設けられた回転子
導体56とを有し、回転子鉄心54が回転軸50に焼嵌
めによって固着されている。回転子側板58は非磁性ス
テンレス鋼(JIS SUS304)にて円板状に形成
され、回転子52の軸方向両側の回転軸50に水密に嵌
着されている。回転子キャン60は非磁性ステンレス鋼
(JIS SUS312)の極薄鋼板にて形成され、回
転子52の外周部を覆うようにして両側の回転子側板5
8の外周部に水密に溶接されており、両側の回転子側板
58と回転子キャン60とにより水密構造の回転子水密
室62を形成し、回転子52を収容している。
【0007】オイルシール70が、スリーブ軸受32よ
りもポンプ80側にあって回転軸50とポンプ側ブラケ
ット30との間に装着され、回転軸50に嵌着され回転
軸50とともに回転する砂除けカラー72とともに水中
の砂等の固形物がスリーブ軸受32へ侵入するのを防止
している。以上のように、フレーム16、ポンプ側側板
18、反ポンプ側側板20、ポンプ側ブラケット30、
反ポンプ側ブラケット40、ダイヤフラム44、反ポン
プ側ブラケット40に設けられたダイヤフラムカバー4
6、ポンプ側ブラケット30に装着されたオイルシール
70により外部から水の浸入を防ぐ水密の回転子室74
が形成されており、回転子室74中には清浄な封入液7
6が封入されており、外部から汚水が浸入しないように
されている。ポンプ側ブラケット30に隣接して、ポン
プ80が設けられており、ポンプ側ブラケット30から
突出された回転軸50の端部に図示しない羽根車が固着
されている。
【0008】次に動作について説明する。キャンドモー
タポンプが運転を開始すると、水は図の矢印INから吸
入され矢印OUTから吐出される。このときポンプ室の
圧力が上昇する。また、キャンドモータの運転にともな
い、固定子10、回転子52、および封入液76の温度
が上昇する。封入液76の温度上昇にともなう体積膨張
分はダイヤフラム44の伸縮によって調整され、回転子
室74の圧力はキャンドモータの機外の水圧と平衡する
ので、オイルシール70を通じて封入液76がキャンド
モータ外部の水と置換されることがない。よって、封入
液76の潤滑、防錆、不凍性などの特性が維持され、安
定した運転ができる。また、外部の水中の砂などが侵入
してスリーブ軸受32やスリーブ軸受42の摩耗を速め
ることもない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のキャンドモータ
は以上のように構成されているのでオイルシール70の
摩耗が少なくシール性能が維持され、しかもキャンドモ
ータが連続運転している場合は封入液76の漏れや外部
水との置換がなく封入液76の特性を維持し、安定した
運転ができる。しかし、キャンドモータが頻繁に起動停
止を繰り返す場合は、次のように封入液76の漏れと置
換が原因となって回転子室74にガスが発生し、回転子
室74中に停滞する。
【0010】すなわち、オイルシール70が摩耗する
と、シール性能が悪化し、このような状態でキャンドモ
ータが起動停止を繰り返すと封入液76の温度変化によ
って、体積の膨張と収縮が繰り返され、封入液76はオ
イルシール70を通ってキャンドモータの外部の水との
置換が生じ、封入液76の初期特性を維持できず特性が
悪くなってゆく。その結果、封入液76の潤滑性能も悪
化し、スリーブ軸受32、スリーブ軸受42、および回
転軸50の被支持部の摩耗が促進される。
【0011】また、キャンドモータポンプを縦置きに、
図9におけるポンプ80側を下方にして使用した場合、
置き換った外部の水の中に含まれる空気が回転子室74
内に、例えば反ポンプ側側板20と反ポンプ側ブラケッ
ト40との当接部近傍やダイヤフラム44の近傍に溜っ
てくる。この溜った空気は回転子52の回転により攪拌
され、気泡を多量に含んだ水となり、スリーブ軸受42
の潤滑性能を一層低下させる。さらに、回転子室74内
に滞留した空気溜り部分がスリーブ軸受42部まで到達
すれば、スリーブ軸受42が潤滑されないことになり、
焼付きを招くことになる。加うるに、回転子室74内に
停滞した空気により回転子室74の圧力はさらに上昇
し、封入液76の漏れ、外部の水との置き換りが促進さ
れる。
【0012】さらに、横置きで使用される場合、最終的
にはキャンドモータの約上半分に空気が溜り、約下半分
に置換された外部の水と混合した封入液76が残るよう
になる。このように空気が大量に残留した状態で運転す
ると、スリーブ軸受32、スリーブ軸受42およびスラ
スト軸受34の潤滑不良をきたし軸受の摩耗が甚しくな
り運転できなくなるという問題点があった。
【0013】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、内部にガスが滞留して滑り軸
受の潤滑を損なうことなく安定した潤滑条件のもとで運
転ができ、滑り軸受けの耐久性が高く、縦置きにしても
横置きにしても使用できるキャンドモータおよびキャン
ドモータポンプを得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載のキャンドモータは、回転子が固着された回転軸の被
支持部を回転子が収容部にあるようにして摺動支持部を
介して回転自在に支持する滑り軸受がブラケットに設け
られたものにおいて、回転軸の被支持部および滑り軸受
の摺動支持部を固形物よりも硬度の高い材料で形成する
とともに収容部と外部とを連通する収容部連通部を設
け、滑り軸受を液体により潤滑するようにしたものであ
る。
【0015】この発明の請求項2に記載のキャンドモー
タは、収容部連通部に、所定の大きさ以上の固形物を阻
止するフィルタを設けたものである。
【0016】この発明の請求項3に記載のキャンドモー
タは、回転軸の被支持部を金属材料の表面に被覆された
セラミック層で形成し、滑り軸受の摺動支持部をセラミ
ック材で形成したものである。
【0017】この発明の請求項4に記載のキャンドモー
タを、収容部連通部を径方向に放射状に連通する放射状
連通部としたものである。
【0018】この発明の請求項5に記載のキャンドモー
タは、ブラケットを鋳造により製作するとともに放射状
連通部をブラケットに設けられ外周部に向って連通断面
積が大きくされた扇形状連通部としたものである。
【0019】この発明の請求項6に記載のキャンドモー
タは、収容部連通部をブラケットに設けられブラケット
を回転軸の軸方向に貫通する軸方向連通部としたもので
ある。
【0020】この発明の請求項7に記載のキャンドモー
タは、回転軸を水平面と交差するようにして設けたもの
である。
【0021】この発明の請求項8に記載のキャンドモー
タは、回転軸の一端を収容部から突出させるとともに回
転軸に収容部と外部とを連通しポンプ作用を有する軸内
連通部を設け、回転軸の回転により軸内連通部のポンプ
作用により液体が軸内連通部を通過して収容部に流入し
収容部連通部から流出するようにしたものである。
【0022】この発明の請求項9に記載のキャンドモー
タポンプは、ブラケットに設けられ回転子が固着された
回転軸の被支持部を回転子が収容部にあるようにして摺
動支持部を介して回転自在に支持する滑り軸受と、回転
軸に固着された羽根車が設けられブラケットの一方に隣
接するポンプ室とを備えたキャンドモータポンプにおい
て、回転軸の被支持部および滑り軸受の摺動支持部を固
形物よりも硬度の高い材料で形成するとともにブラケッ
トの一方に回転軸の軸方向に貫通してポンプ室と収容部
とを連通する軸方向連通部を設けブラケットの他方に収
容部と外部とを連通する収容部連通部を設け、ポンプ室
の圧力により液体がポンプ室から軸方向貫通部を介して
収容部を通過して収容部連通部から流出するとともに滑
り軸受を液体により潤滑するようにしたものである。
【0023】この発明の請求項10に記載のキャンドモ
ータポンプは、回転軸を水平面と交差するようにして設
けたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.以下、この発明の実施の一形態を
図について説明する。図1はキャンドモータポンプの側
断面図、図2は図1における断面II−IIにおける平
面断面図である。これらの図において、ポンプ側ブラケ
ット130は銅合金鋳物製で、図1の下方、ポンプ側側
板18との合せ面側に回転子室174と外部とを連通す
る収容部連通部としての放射状溝140aを有してい
る。収容部連通部、放射状連通部および扇形連通部とし
ての放射状溝140aは図2に示されるように、ポンプ
側ブラケット140の中心部から外周部に向って放射状
に計4ヶ所設けられており、その流路は扇形に拡大さ
れ、流通断面積が外周部へ向うに従い大きくなるように
されている。また、両ブラケット130、140の外周
部の放射状溝130a、140aの開口部にはその外周
の径がフレーム16の外径とほぼ同じになるようにして
リング状のフィルタ182が設けられている。フィルタ
182はその外周部に保護用の金網182aを有する。
【0025】滑り軸受としてのスリーブ軸受132、ス
リーブ軸受142はセラミック材料であるジルコニアあ
るいはアルミナにて中空円筒状に成形されており、その
寸法は従来のスリーブ軸受32、スリーブ軸受42と同
様のものであり、それぞれポンプ側ブラケット130、
反ポンプ側ブラケット140に装着されている。また、
スラスト軸受134はジルコニアあるいはアルミナにて
形成され、スラスト円板136はスラスト軸受134に
摺動する面側の表面に溶射により所定の厚さにジルコニ
アあるいはアルミナによる溶射層136aが形成されて
おり、スラスト軸受134と摺動する。
【0026】一方、反ポンプ側ブラケット140も同様
に銅合金鋳物で製作されており、回転軸50の軸方向か
ら見て扇形で、外周部へ向うに従い流通断面積が大きく
なる放射状連通部および扇形連通部としての放射状溝1
40aが反ポンプ側側板20との合せ面側に放射状に計
4ヶ所設けられている。放射状溝140aの外周部側の
開口部には同様にリング状のフィルタ182がその外周
がフレーム16より突出しないようにして配設されてい
る。スリーブ軸受142はその形状、寸法は従来のスリ
ーブ軸受42と同様の円筒状のものであるが、セラミッ
ク材料であるジルコニアあるいはアルミナで形成されて
いる。
【0027】回転軸150は、形状、寸法は図9に示さ
れた従来の回転軸50と同様のものであるが、スリーブ
軸受132およびスリーブ軸受142と摺動する被支持
部150a、150bは回転軸150のステンレス鋼製
の軸材表面にそれぞれジルコニアあるいはアルミナを溶
射して所定の厚さに形成したセラミック層により形成さ
れていて、それぞれスリーブ軸受132、スリーブ軸受
142と摺動する。
【0028】この発明の実施の一形態であるキャンドモ
ータポンプは以上のように構成され、フレーム16、ポ
ンプ側側板18、反ポンプ側側板20、キャン22、ポ
ンプ側ブラケット130、反ポンプ側ブラケット140
にて回転子52を収容する収容部である回転子室174
を形成しているが、図9に示された回転子室74と異な
り回転子室174は放射状溝130a、140aにより
外部と連通しており、フィルタ182を介して外部の水
が自由に出入りする。
【0029】なお、回転子室174内の水の膨張収縮を
吸収する必要がないので従来の図9におけるダイヤフラ
ム44、ダイヤフラムカバー46は設けられていない。
また、ポンプ側側板18、反ポンプ側側板20にポンプ
側ブラケット130、反ポンプ側ブラケット140を固
定するに際しパッキンは不要である。その他の構成につ
いては、図9に示された従来のものと同様であるので、
相当するものに同一符号を付して説明を省略する。
【0030】上記のように構成されたキャンドモータポ
ンプは回転子室174内に放射状溝130a、放射状溝
140aを通して外部の水が充満される。また、その運
転、停止にともない、回転子室174内の水が膨張収縮
し、フィルタ182を介して外部の水が自由に出入り
し、内部の水と入れ換わる。この水の入れ換りにともな
い外部の水が砂、泥等の固形物を含む場合は、フィルタ
182を通過したこれら固形物が回転子室174へ侵入
し、スリーブ軸受132、142、スラスト軸受13
4、へ到達するが、スリーブ軸受132、142、スラ
スト軸受134は水中の砂や泥よりも硬度の高いジルコ
ニアあるいはアルミナで形成されており、フィルタ18
2により固形物の侵入量が低く抑えられているために、
大きな摩耗を招くことはない。
【0031】また、スリーブ軸受132、142、スラ
スト軸受134は回転軸150との間でセラミック材同
士の摺動、滑り運動となるが、ジルコニアやアルミナ等
のセラミック材は耐摩耗性とともに潤滑性にも優れ、同
時に水によりこれら摺動部が潤滑されるので、安定した
良好な滑り特性を維持できる。特に、キャンドモータを
横にして使用する場合、図9の従来のものではポンプ側
ブラケット30、反ポンプ側ブラケット40部の上半分
近くまで空気が溜まりスリーブ軸受32、スリーブ軸受
42、スラスト軸受34の潤滑不良をきたし使用不能で
あったが、この実施の形態によれば、回転子室内174
内の水が入れ換り回転子室174内に空気が溜ることが
ないので、安定した軸受の潤滑を確保して、耐久性を向
上させることができる。
【0032】なお、固定子水密室24、回転子水密室6
2はステンレス鋼等の耐食材料で形成されているので、
周囲が外部水であっても腐食することがなく、ガスの発
生もない。従って、スリーブ軸受132、スラスト軸受
134、スリーブ軸受142は潤滑剤としての水の渇れ
の心配がなく、常に安定した潤滑条件下におかれるの
で、軸受摩耗の問題のない信頼性の高いキャンドモータ
およびキャンドモータポンプを得ることができる。
【0033】また、上記放射状溝130a、140aは
図2に示される如く中心部から外周方向へ向って幅を広
くなる扇形にすることによって各ブラケット132,1
42の外周部近傍における通水断面積を大きくしている
のでフィルタ182の有効濾過面積が大きくなり、目づ
まりの問題を改善できる。また、流通部を銅合金鋳物の
ポンプ側ブラケット130、反ポンプ側ブラケット14
0に設けた放射状溝130a、140aにて構成してい
るので、ポンプ側ブラケット130、反ポンプ側ブラケ
ット140の鋳型の構成が容易で、鋳物の離形も簡単で
ある。
【0034】なお、上記実施の一形態においてはジルコ
ニアまたはアルミナを用いたものを示したが、シリコン
カーバイト等を用いても良好な特性を示す。また、セラ
ミック材に代えて、タングステンカーバイト、ハステロ
イ(商品名)等の超硬金属を溶射して被支持部150
a、被支持部150bに代えても良いし、これらの超硬
金属で回転軸150やスリーブ軸受132、スリーブ軸
受142に相当するものを形成することもできるが、こ
れらの超硬金属を一方に用いる場合は、他方はセラミッ
ク材を用いて金属同士の摺動を避けるのが、軸受け寿命
の延長の点から望ましい。
【0035】フィルタ182は補強および保護のために
金網182aを設けているが、、フィルタ182の内周
部側に金網を設けることもできる。フィルタ182は不
可欠ではないが、大きな固形物が回転子室174に侵入
して、薄板である固定子水密室24のキャン22、回転
子水密室62の回転子キャン60が損傷するのを防止す
るのに有効である。オイルシール70、砂除けカラー7
2も不可欠なものではないが、水中の砂、泥等のスリー
ブ軸受132部への侵入を軽減しスリーブ軸受132の
長寿命化を図るために設けるのが望ましい。なお、用途
によっては、スラスト軸受134、スラスト円板136
を設けることを要しないものもある。
【0036】固定子水密室24を形成するフレーム1
6、ポンプ側側板18、反ポンプ側側板20、キャン2
2および回転子水密室62を形成する回転子側板58、
回転子キャン60ならびにポンプ側ブラケット130、
反ポンプ側ブラケット140等は、その耐食性および機
械的強度の要求度、非磁性などの電気的特性、製作の容
易性や材料価格等を総合的に勘案して、必要に応じてオ
ーステナイト系ステンレス鋼(例えば、JIS(日本工
業規格)のSUS304、SUS312、SUS340
相当品等)、マルテンサイト系ステンレス鋼(例えば、
13%Cr系JISのSUS420等)、銅合金(例え
ば、アルミブロンズ、青銅)等の材料の中から適宜選択
し、組合せて用いる。なお、キャンドモータやキャンド
モータポンプは水中において用いられるものに限られる
ものではなく、他の液中において用いられるものであっ
ても、同様の効果を奏する。もちろん、各部の構成材料
はその用いられる液に応じて耐食性のあるものを適宜選
択して用いる。
【0037】発明の実施の形態2.図3は、この発明の
他の実施の形態を示す反ポンプ側ブラケット部の側断面
図である。図において、反ポンプ側側板220はステン
レス厚鋼板で製作され、その端面部に外周方向に向うに
従い幅が広くなる扇形の水溝220aが放射状に6ヶ所
機械加工により設けられている。また、反ポンプ側ブラ
ケット240はステンレス鋳物にて製作され、水溝22
0aに対向して水溝240aが6ヶ所鋳造により設けら
れている。これら水溝220a、240aにより本願発
明の収容部連通部が構成されている。その他の構成につ
いては、図1に示されたものと同様のものであるが、図
1におけるポンプ側側板18に反ポンプ側側板220に
おける水溝220aと同様の水溝を設けて、これも収容
部連通部とすることもできる。この実施の形態において
も流通部は溝状のもので構成しているので、反ポンプ側
側板220、反ポンプ側ブラケット240等の製作が容
易である。
【0038】発明の実施の形態3.図4は、さらにこの
発明の他の実施の形態を示す反ポンプ側ブラケット部の
側断面図である。図において、反ポンプ側ブラケット3
40にはその外周部の軸方向中央部に環状に環状溝34
0aが設けられており、この環状溝340aと連通する
収容部連通部としての水孔340bが円周方向に6ヶ所
設けられている。6ヶ所の水孔340bはそれぞれ軸方
向に設けられた軸方向部340cとこれに連通する図4
の右方から見て扇形に末広がりの放射状部340dとを
有している。環状溝340aには埋込フィルタ384が
反ポンプ側ブラケット340の外周から突出しないよう
にして設けられており、回転子室174内に所定の大き
さ以上の異物が侵入しないようにしている。
【0039】このように環状溝340aに埋込フィルタ
384を設けられるので埋込フィルタ384の装着が容
易であり、機械的外力からも保護される。反ポンプ側ブ
ラケット340は、ステンレス鋼の鋳造により製作さ
れ、環状溝340a、水孔340bが形成されている。
【0040】発明の実施の形態4.図5は、さらにこの
発明の他の実施の形態を示すキャンドモータポンプの側
断面図である。図において、ポンプ側ブラケット430
はポンプ80側に円環状のフィルタ用溝430aが軸方
向(図の横方向)に凹設されており、このフィルタ用溝
430aに連通して周方向に8ヶ所ポンプ80のポンプ
室から回転子室174へ回転軸150の軸方向に貫通す
る収容部連通部としての軸方向貫通孔430bが設けら
れている。フィルタ用溝430a内には環状フィルタ4
84が装着されている。
【0041】反ポンプ側ブラケット440についても同
様であり、円環状のフィルタ用溝440aが外面側に設
けられており、回転軸150の軸方向に貫通する断面円
形の軸方向貫通孔440bがフィルタ用溝440aに連
通して設けられている。フィルタ用溝440a内には環
状フィルタ486が装着されている。ポンプ側ブラケッ
ト430、反ポンプ側ブラケット440はいずれもステ
ンレス鋼鋳物で製作されている。なお、この場合も、環
状フィルタ484、486に補強のために金網を併用し
てもよい。キャンドモータの回転にともない、ポンプ8
0内の圧力が上昇するので、ポンプ80内の水の一部は
環状フィルタ484、軸方向貫通孔430bを介して、
回転子室174に入り、軸方向貫通孔440b、環状フ
ィルタ486を通過して回転子室174外へ排出され
る。この回転子室174内を通過する水により固定子1
0、回転子52が効果的に冷却される。
【0042】発明の実施の形態5.図6は、さらにこの
発明の他の実施の形態を示すキャンドモータポンプの側
断面図である。図において、反ポンプ側ブラケット54
0には中心部にスリーブ軸受142と同心に円形の凹設
部540aが凹設されるとともに、スリーブ軸受142
部を介して回転子室174と凹設部540aとを連通す
る収容部連通部としての円形の軸受部連通孔540bが
設けられている。凹設部540aには円板状の円形フィ
ルタ588が装着されている。反ポンプ側ブラケット5
40には、図5に示されたものと同様のフィルタ用溝4
40a、軸方向貫通孔440bが設けられ、フィルタ用
溝440aには環状フィルタ486が装着されている。
【0043】回転軸550にはポンプ作用孔550aが
設けられている。ポンプ作用孔550aは回転軸550
の中心に図の左端部から右方のスラスト円板136の嵌
着部近傍まで穿設された断面円形の軸方向部550bと
回転子水密室62の両側に径方向に軸方向部550bと
連通させて設けられた径方向部550c、550dとで
構成されている。なお、径方向部550cは1個、径方
向部550dは放射状に4個設けられている。その他の
構成については、図5に示された発明の実施の一形態と
同様のものであるので、相当するものに同一符号を付し
て説明を省略する。
【0044】上記のように構成されたキャンドモータ
は、回転軸550の回転にともない径方向部550c、
550d内の水が遠心力により図6の矢印A方向へ飛び
出すポンプ作用をするので、機外の水が矢印Bの如く円
形フィルタ588を介して軸受部連通孔540bから吸
入され径方向部550c、550dから回転子室174
内へ入り、軸方向貫通孔430bから環状フィルタ48
4への矢印Cで示される流路および軸方向貫通孔440
bから環状フィルタ486への矢印Dで示される流路に
分れて機外へ強制的に排出される。以上のようにポンプ
作用を有するポンプ作用孔550aを回転軸550に設
けることによりキャンドモータがポンプ以外の負荷に結
合される場合でも、回転子室174内に水を強制的に通
過させてキャンドモータを冷却することができる。
【0045】発明の実施の形態6.図7は、さらにこの
発明の他の実施の形態を示すキャンドモータの側断面図
である。図において、回転軸650にはポンプ作用孔6
50aが設けられている。ポンプ作用孔650aは図7
における回転軸650の左端部からスリーブ軸受142
の端部近傍までその中心部に穿設された軸方向部650
bと径方向に放射状に穿設され上記軸方向部650bと
連通する4個の径方向部650cとを有する。回転軸6
50の回転にともない径方向部650c内の水が遠心力
により矢印Bのように径方向に飛び出すことによりポン
プ作用孔650aはポンプ作用を行うので、機外の水は
矢印B、A、Cのように円形フィルタ588を介して軸
方向部650bから軸方向に吸入され、径方向部650
cから回転子室174へ流入し、キャン22と回転子キ
ャン60との間隙を通って両者を冷却し、軸方向貫通孔
430b、環状フィルタ484から機外へ排出される。
【0046】発明の実施の形態7.図8は、さらにこの
発明の他の実施の形態を示すキャンドモータポンプの側
断面図である。図において、回転軸750にはポンプ作
用をするポンプ作用孔750aが設けられている。ポン
プ作用孔750aは、回転軸750の中心を貫通して設
けられポンプ80のポンプ室内に開口部(図示せず)を
有する軸方向部750bと、回転子水密室62の両側に
おいて軸方向部750bとそれぞれ連通する径方向部7
50c、750dとを有する。その他の構成について
は、図1に示されたものと同様のものであるので相当す
るものに同一符号を付して説明を省略する。
【0047】上記のように構成されたキャンドモータポ
ンプは、回転軸750の回転にともないポンプ80のポ
ンプ室内の圧力が上昇することと、ポンプ作用孔750
a自身のポンプ作用とが加わって図8における回転軸7
50の右端部から軸方向部750b内に矢印Eのように
水が流入し、径方向部750d、750cから矢印Fの
方向に放射状に回転子室174内へ流入し、ポンプ側ブ
ラケット130の放射状溝130aおよび反ポンプ側ブ
ラケット140の放射状溝140aを通って機外へ強制
的に排出される。このように回転子室174内を強制的
に水で冷却する強制水冷却式であるので、冷却効果に優
れ、キャンドモータの小形軽量化を図ることができる。
【0048】なお、図8においては、キャンドモータが
ポンプと結合されたキャンドモータポンプを示したが、
ポンプ以外の負荷と結合されるキャンドモータであって
も、ポンプ作用孔750aのポンプ作用により回転子室
174内に強制通水され冷却されるので同様の効果を奏
する。
【0049】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1に記
載のキャンドモータによれば、回転子が固着された回転
軸の被支持部を回転子が収容部にあるようにして摺動支
持部を介して回転自在に支持する滑り軸受がブラケット
に設けられたものにおいて、回転軸の被支持部および滑
り軸受の摺動支持部を固形物よりも硬度の高い材料で形
成するとともに収容部と外部とを連通する収容部連通部
を設け滑り軸受を液体により潤滑するようにしたので、
滑り軸受は耐摩耗性が高くかつ回転子の収容部に気体が
溜り滑り軸受の潤滑を損うことがなく、安定した潤滑条
件のもとで運転でき、軸受寿命の安定したキャンドモー
タを得ることができる。
【0050】この発明の請求項2に記載のキャンドモー
タによれば、収容部連通部に所定の大きさ以上の固形物
を阻止するフィルタを設けたので、液体中の所定以上の
大きさの固形物が軸受部や収容部に入るのを阻止でき、
滑り軸受の耐久性を一層高めることができる。
【0051】この発明の請求項3に記載のキャンドモー
タによれば、回転軸の被支持部を金属材料の表面に被覆
されたセラミック層で形成し、滑り軸受の摺動支持部を
セラミック材で形成したので、滑り軸受および回転軸の
被支持部の耐久性を向上させることができる。
【0052】この発明の請求項4に記載のキャンドモー
タによれば、収容部連通部を径方向に放射状に連通する
放射状連通部としたので、フィルタの濾過面積を大きく
でき、フィルタの維持管理が容易となる。
【0053】この発明の請求項5に記載のキャンドモー
タによれば、ブラケットを鋳造により製作するとともに
放射状連通部をブラケットに設けられ外周部に向って連
通断面積が大きくされた扇形状連通部としたので、ブラ
ケットに扇形状連通部を容易に設けることができ、安価
に製作できる。
【0054】この発明の請求項6に記載のキャンドモー
タによれば、収容部連通部をブラケットに設けられブラ
ケットを回転軸の軸方向に貫通する軸方向連通部とした
ので、収容部連通部の加工が容易である。
【0055】この発明の請求項7に記載のキャンドモー
タによれば、回転軸を水平面と交差するようにしたの
で、すなわち横置きあるいは傾斜して置くものとしたの
で、回転子の収容部を液体が通過し収容部に気体が溜る
おそれがなく、潤滑液の渇れにより滑り軸受の潤滑を損
うことがなく、安定した潤滑条件のもとで運転できる。
【0056】この発明の請求項8に記載のキャンドモー
タによれば、回転軸の一端を収容部から突出させるとと
もに回転軸に収容部と外部とを連通しポンプ作用を有す
る軸内連通部を設け、回転軸の回転により軸内連通部の
ポンプ作用により液体が軸内連通部を通過して収容部に
流入し収容部連通部から流出するようにしたので、収容
部に液体を強制的に流通させて冷却能力を向上させ、小
形軽量化を図ることができる。
【0057】この発明の請求項9に記載のキャンドモー
タポンプによれば、回転子が固着された回転軸の被支持
部を回転子が収容部にあるようにして摺動支持部を介し
て回転自在に支持する滑り軸受が設けられたブラケット
と、回転軸に固着された羽根車が設けられブラケットの
一方に隣接するポンプ室とを備えたキャンドモータポン
プにおいて、回転軸の被支持部および滑り軸受の摺動支
持部を固形物よりも硬度の高い材料で形成するとともに
ブラケットの一方に回転軸の軸方向に貫通してポンプ室
と収容部とを連通する軸方向連通部を設けブラケットの
他方に収容部と外部とを連通する収容部連通部を設け、
ポンプ室の圧力により液体がポンプ室から軸方向貫通部
を介して収容部を通過して収容部連通部から流出すると
ともに滑り軸受を液体により潤滑するようにしたので、
滑り軸受は耐摩耗性が高くかつ回転子の収容部に気体が
溜り滑り軸受の潤滑を損うことがなく、安定した潤滑条
件のもとで運転でき、軸受寿命の安定したキャンドモー
タポンプを得ることができる。
【0058】この発明の請求項10に記載のキャンドモ
ータポンプによれば、回転軸を水平面と交差するように
して設けたものであるので、すなわち横置きないし傾斜
置きにされたものであるので、回転子の収容部内を液体
が通過するので回転子の収容部に気体が溜り潤滑液の渇
れにより滑り軸受の潤滑を損うおそれがなく、安定した
潤滑条件のもとで運転できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の一形態を示すキャンドモー
タポンプの側断面図である。
【図2】 図1の切断面II−IIにおける平面断面図
である。
【図3】 この発明の他の実施の形態を示す反ポンプ側
ブラケット部の側断面図である。
【図4】 さらに、この発明の他の実施の形態を示す反
ポンプ側ブラケット部の側断面図である。
【図5】 さらに、この発明の他の実施の形態を示すキ
ャンドモータポンプの側断面図である。
【図6】 さらに、この発明の他の実施の形態を示すキ
ャンドモータの側断面図である。
【図7】 さらに、この発明の他の実施の形態を示すキ
ャンドモータの側断面図である。
【図8】 さらに、この発明の他の実施の形態を示すキ
ャンドモータポンプの側断面図である。
【図9】 従来のキャンドモータポンプを示す側断面図
である。
【符号の説明】
10 :固定子 16 :
フレーム 52 :回転子 130 :ポンプ側ブラケット 130a:放射状溝 132
:スリーブ軸受 140 :反ポンプ側ブラケット 140a:放射状溝 142
:スリーブ軸受 150 :回転軸 150a,150b:被支持部 174 :回転子室 182
:フィルタ 220 :反ポンプ側側板 220
a:水溝 240 :反ポンプ側ブラケット 240
a:水溝 340 :反ポンプ側ブラケット 340
b:水孔 384 :埋込フィルタ 430 :ポンプ側ブラケット 430
b:軸方向貫通孔 440 :反ポンプ側ブラケット 440
b:軸方向貫通孔 484,486:環状フィルタ 540 :反ポンプ側ブラケット 540
a:凹設部 540b:軸受部連通孔 588
:円形フィルタ 550 :回転軸 550
a:ポンプ作用孔 650 :回転軸 650
a:ポンプ作用孔 750 :回転軸 750
a:ポンプ作用孔

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固形物を含む液体中において使用される
    ものであって、液密にされた筒状の収容器に収容された
    固定子と、上記収容器の軸方向の両側に固定され上記収
    容器とともに収容部を形成するブラケットと、液密に隔
    離された回転子が固着された回転軸と、上記ブラケット
    に設けられ上記回転子が上記収容部にあるようにして上
    記回転軸の被支持部を摺動支持部を介して回転自在に支
    持する滑り軸受とを備えたキャンドモータにおいて、上
    記回転軸の被支持部および上記滑り軸受の摺動支持部を
    上記固形物よりも硬度の高い材料で形成するとともに上
    記収容部と外部とを連通する収容部連通部を設け上記滑
    り軸受を上記液体により潤滑するようにしたことを特徴
    とするキャンドモータ。
  2. 【請求項2】 収容部連通部に、所定の大きさ以上の固
    形物を阻止するフィルタを設けたことを特徴とする請求
    項1に記載のキャンドモータ。
  3. 【請求項3】 回転軸の被支持部を金属材料の表面に被
    覆されたセラミック層で形成し、滑り軸受の摺動支持部
    をセラミック材で形成したものであることを特徴とする
    請求項1に記載のキャンドモータ。
  4. 【請求項4】 収容部連通部を、径方向に放射状に連通
    する放射状連通部としたことを特徴とする請求項1に記
    載のキャンドモータ。
  5. 【請求項5】 ブラケットを鋳造により製作し、放射状
    連通部をブラケットに設けられ外周部に向って連通断面
    積が大きくされた扇形状連通部としたものであることを
    特徴とする請求項4に記載のキャンドモータ。
  6. 【請求項6】 収容部連通部を、ブラケットを回転軸の
    軸方向に貫通する軸方向連通部としたことを特徴とする
    請求項1に記載のキャンドモータ。
  7. 【請求項7】 回転軸を、水平面と交差するようにして
    設けたことを特徴とする請求項1に記載のキャンドモー
    タ。
  8. 【請求項8】 回転軸を、その一端を収容部から突出さ
    せるとともに回転軸に収容部と外部とを連通しポンプ作
    用を有する軸内連通部を設け、回転軸の回転により上記
    軸内連通部のポンプ作用により液体が上記軸内連通部を
    通過して収容部に流入し収容部連通部から流出するよう
    にした請求項1記載のキャンドモータ。
  9. 【請求項9】 固形物を含む液体中において使用される
    ものであって、液密にされた筒状の収容器に収容された
    固定子と、上記収容器の軸方向の両側に固定され上記収
    容器とともに収容部を形成するブラケットと、液密に隔
    離された回転子が固着された回転軸と、上記ブラケット
    に設けられ上記回転子が上記収容部にあるようにして上
    記回転軸の被支持部を摺動支持部を介して回転自在に支
    持する滑り軸受と、上記回転軸に固着された羽根車が設
    けられ上記ブラケットの一方に隣接するポンプ室とを備
    えたキャンドモータポンプにおいて、上記回転軸の被支
    持部および上記滑り軸受の摺動支持部を上記固形物より
    も硬度の高い材料で形成されるとともに上記ブラケット
    の一方に上記回転軸の軸方向に貫通して上記ポンプ室と
    上記収容部とを連通する軸方向連通部を設け上記ブラケ
    ットの他方に上記収容部と外部とを連通する収容部連通
    部をそれぞれ設け、上記ポンプ室の圧力により液体が上
    記ポンプ室から上記軸方向貫通部を介して上記収容部を
    通過して上記収容部連通部から流出するとともに上記滑
    り軸受を上記液体により潤滑するようにしたことを特徴
    とするキャンドモータポンプ。
  10. 【請求項10】 回転軸を、水平面と交差するようにし
    て設けたことを特徴とする請求項9に記載のキャンドモ
    ータポンプ。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002095225A (ja) * 2000-09-18 2002-03-29 Tamagawa Seiki Co Ltd 電動機構造の製造方法
WO2012046405A1 (ja) * 2010-10-04 2012-04-12 株式会社アルバック 偏心旋回駆動装置
RU2474945C2 (ru) * 2011-05-23 2013-02-10 Федеральное Государственное Автономное Образовательное Учреждение Высшего Профессионального Образования "Дальневосточный Федеральный Университет" (Двфу) Электромашина
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CN104242534A (zh) * 2014-10-01 2014-12-24 陈万韬 一种浸水式无刷直流电机

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