JPH09191252A - 電流加算型デジタルアナログ変換回路 - Google Patents

電流加算型デジタルアナログ変換回路

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JPH09191252A
JPH09191252A JP8000732A JP73296A JPH09191252A JP H09191252 A JPH09191252 A JP H09191252A JP 8000732 A JP8000732 A JP 8000732A JP 73296 A JP73296 A JP 73296A JP H09191252 A JPH09191252 A JP H09191252A
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transistor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流加算型D/A変換回路では、カレントミ
ラー回路によって、各MOSトランジスタQ1〜Q7のソ
ース抵抗の端子電圧が等しくなるよう制御され、ソース
抵抗値R1〜R7を変えて、大きさが2のべき数で増加す
るドレイン電流I1〜I7を流していた。そのため、最低
ビットと最高ビットとで抵抗値比(R1/R7)、ゲート幅
比(W7/W1)が大きくなりすぎ、IC中のレイアウト面
積が大となる。 【解決手段】 MOSトランジスタQ1〜Q7とソース抵
抗R1〜R7との直列回路群を2組のカレントミラー回路
11,12に分けた。そのため、MOSトランジスタの
ゲートと直流電源VDD間の電圧を上位ビット側の組11
と下位ビット側の組12とで等しくする必要がなく、各
ソース抵抗による電圧降下、各MOSトランジスタのゲ
ートソース間電圧を各組独自の値に調整することができ
1/R7やW7/W1を小さくすることが可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金属酸化物半導
体形電界効果トランジスタ(以下MOSトランジスタと
いう)で構成された電流加算型デジタル/アナログ(以
下D/Aという)変換回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の電流加算型D/A変換器の
一例を示す回路図で、図において、1は直流電源(以下
DDという)、2は接地点(以下GNDという)、3は
定電流源、4は出力抵抗、Q1〜Qnはビット数n個のD
/A変換用のPチャンネルMOSトランジスタ(以下単
にPMOSトランジスタという)、R1〜RnはMOSト
ランジスタQ1〜QnのソースとVDD1間に接続されたソ
ース抵抗で、最下位ビット(Least Significant Bi
t,以下LSBという)の抵抗R1の抵抗値が最大値で上
位ビットになるにつれ順次1/2に減小し、最上位ビッ
ト(Most Signi-ficant Bit,以下MSBという)で
最小値になるよう、 R1:R2:R3:R4:…:Rn=1:1/2:1/4:
1/8:…:1/2n-1 の関係の抵抗値が選定される。
【0003】Q10はこれらMOSトランジスタQ1〜Qn
とカレントミラー回路を構成する駆動用PMOSトラン
ジスタで、それのソースが抵抗R10を介してVDD1に、
ドレインがゲートと短絡して定電流源3を介してGND
2に接続されている。sw1〜swnは各MOSトランジ
スタQ1〜QnのゲートとMOSトランジスタQ10のドレ
イン間に接続されたスイッチで、入力デジタル信号に応
じて開閉される。OUTは出力端子、I1〜In,I10
各MOSトランジスタQ1〜Qn,Q10のドレイン電流、
REFは入力デジタル信号が0(スイッチsw1〜swn
が全て開)の時の出力電圧値である。
【0004】図6(a)は上記各PMOSトランジスタ
の構成及びマスクパターンを示す平面図、同図(b)は
断面図で、図において、Dドレンン、Sはソース、Gは
ゲート、Lはゲート長、Wはゲート幅である。このMO
Sトランジスタのしきい値電圧をVTHO、ドレイン電流
をID、コンダクタンスをβとすれば、飽和領域におい
てβ=K1W/Lで、ゲートGとソース間の電圧VGSは次
式で表わされる。ここにK1,K2は比例常数である。
【数1】
【0005】上記各MOSトランジスタQ1〜Qn,Q10
のゲート長Lは等しく、ゲート幅Wは各MOSトランジ
スタ毎に異ったサイズとし、それらの値W1〜Wn,W10
は W1:W2:W3:W4:…:Wn=1:2:4:8:…:
n-110=W1×R1/R10 となるよう構成されている。このように、各MOSトラ
ンジスタQ1〜Qn,Q10のゲート幅W1〜Wn,W10を、
流すべきドレイン電流I1〜In,I10と比例するように
なされているので、各MOSトランジスタのVTHOは等
しいとすれば、上記ゲートGとソース間の電圧VGSは全
トランジスタで等しくなる。
【0006】次にその動作を説明する。入力デジタル信
号に応じてスイッチsw1〜swnの何れかが、例えばス
イッチsw1及びsw3がオンしたとすると、そのオンし
たスイッチsw1,sw3を介してMOSトランジスタQ
1,Q3のゲートとVDD1間に、定電流原3からMOSト
ランジスタQ10に供給される定電流I10の抵抗R10によ
る電圧降下(I10×R10)と上記ゲートソース間電圧V
GSを加えた値に等しい一定のゲート電圧(VG=I10×
10+VGS)が印加される。そして、MOSトランジス
タQ10、ソース抵抗R10とMOSトランジスタQ1
3、ソース抵抗R1,R3とで構成されるカレントミラ
ー回路によって、MOSトランジスタQ1,Q3には次式
に示す値のドレイン電流I1,I3が流れる。 I1=(VG−VGS)/R1=I10×R10/R1,I3=I10
×R10/R3
【0007】ここで、R1=2×2×R3 なので出力電
流Ioutは Iout=I1+I3=I10×R10×(1/R1+1/R3
=5×I10×R10/R1 となる。即ちLSBのアナログ電流値(I1=I10×R
10/R1)の2進数で101倍、10進数で5倍の出力
電流が出力抵抗4に流れ、それの電圧降下がVREFに加
えられた出力電圧が出力端子OUTに出力される。
【0008】即ち、各MOSトランジスタQ1〜Qnのソ
ース抵抗R1〜Rnが上述の関係にあるから、各スイッチ
sw1〜swnがオンした時の各MOSトランジスタQ1
〜Qnのドレイン電流I1〜Inは I1:I2:I3:I4:…:In=1:2:4:8:…:2n-1 …(2) の関係となり、入力ディジタル信号に応じてオンされる
スイッチsw1〜swnに対応するMOSトランジスタQ
1〜Qnに流れるドレイン電流I1〜Inが加算されて出力
抵抗4に流れ、入力ディジタル信号に対応したアナログ
出力電圧が出力端子OUTから取出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の電
流加算型D/A変換器では、各MOSトランジスタQ1
〜Qnのドレイン電流I1〜Inが(1:2:4:8:
…:2n-1)の関係となるので、これらMOSトランジ
スタのゲート幅W1〜Wnを(1:2:4:8:…:2
n-1)の関係とし、かつ、ソース抵抗値R1〜Rn
(1:1/2:1/4:1/8:…:1/2n-1)とす
る必要があり、集積回路(以下ICという)中のこれら
の占めるレイアウト面積が大きくなるという欠点があっ
た。例えば、7ビットD/A変換器では、MOSトラン
ジスタQ7のゲート幅W7をMOSトランジスタQ1のゲ
ート幅W1の64倍に、ソース抵抗R1の抵抗値をソース
抵抗R7の抵抗値の64倍となる。なお、上記ゲート電
圧VGを小さくすれば、LSBとMSBのソース抵抗比
(R1/Rn)及びゲート幅比(Wn/W1)は小さくなる
が、それだけ変換誤差が大となり、精度が低下するとい
う問題点が生ずる。
【0010】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、変換精度を下げることなく、
IC中のレイアウト面積を小さくすることができる電流
加算型D/A変換回路をうることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電流加算
型D/A変換回路は、第1の電位源と出力端子間に、第
1のMOSトランジスタとソース抵抗との直列回路を所
定数並列に接続し、上記各第1のMOSトランジスタの
ゲートと上記第1の電位源との間に、入力デジタル信号
に応じて開閉する各スイッチを介して所定のゲート電圧
を印加し、上記出力端子から上記スイッチオンの第1の
トランジスタ電流の総和を取出すようにした電流加算型
デジタルアナログ変換回路において、上記第1のMOS
トランジスタとソース抵抗との直列回路群を複数組に分
け、各組毎に、それぞれの組の各第1のMOSトランジ
スタとカレントミラー回路を構成し、これら第1のMO
Sトランジスタのゲート電圧印加端子と上記第1の電位
源間に、ゲートとドレインが短絡された第2のMOSト
ランジスタとソース抵抗との直列回路を接続し、これら
各組の第2のMOSトランジスタのドレインと第2の電
位源間に上記各第1、第2のMOSトランジスタと逆極
性の第3のMOSトランジスタを接続し、これら各組の
第3のMOSトランジスタとカレントミラー回路を構成
し、これら第3のMOSトランジスタと同極性で、ソー
スが上記第2の電位源に、ドレインが定電流源を介して
上記第1の電位源に接続され、ゲートとドレインが短絡
されて、上記全組の第3のMOSトランジスタのゲート
に接続された第4のMOSトランジスタを設けたもので
ある。
【0012】また、上記のものにおいて、分割された上
位ビット側の組の第2のMOSトランジスタのゲートと
第1の電位源間の電圧を、下位ビット側の組の第2のM
OSトランジスタのゲートと第1の電位源間の電圧より
大となるようにしたものである。
【0013】また、上記のものにおいて、分割された各
組の第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジ
スタのソース抵抗とこれを流れる電流による電圧降下の
大きさを各組毎に等しくするとともに、上位ビット側の
組の上記電圧降下を、下位ビット側の組の電圧降下より
大となるようにしたものである。
【0014】さらに、上記のものにおいて、分割された
各組の第1のMOSトランジスタと第2のMOSトラン
ジスタのゲート長を各組毎に等しくするとともに、上位
ビット側の組の上記ゲート長を、下位ビット側の組のゲ
ート長より短くなるようにしたものである。
【0015】さらにまた、分割された各組の第1のMO
Sトランジスタと第2のMOSトランジスタのゲート
長、ゲート幅及びドレイン電流によってきまるゲートソ
ース間電圧を各組毎に等しくするとともに、上位ビット
側の組の上記ゲートソース間電圧を、下位ビット側の組
のゲートソース間電圧より大となるようにしたものであ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1を示す回
路図、図2はその動作を説明するための回路図である。
図1において、1は第1の電位源を構成する直流電源V
DD、2は第2の電位源を構成する接地点GND、3は定
電流源、4は出力抵抗、Q1〜Q7はビット数7のD/A
変換用の第1のMOSトランジスタであるPMOSトラ
ンジスタ、R1〜R7はMOSトランジスタQ1〜Q7のソ
ース抵抗、sw1〜sw7は入力デジタル信号に応じて開
閉されるスイッチ、OUTは出力端子、VREFは入力デ
ジタル信号が0の時の出力電圧値である。
【0017】Q11は第1の組11のMOSトランジスタ
1,Q2,Q3とそれらのスイッチsw1,sw2,sw3
がオン時にカレントミラー回路を構成する第2のMOS
トランジスタであるPMOSトランジスタ、R11はこの
MOSトランジスタQ11のソース抵抗、Q12は第2の組
12のMOSトランジスタQ4,Q5,Q6,Q7とそれら
のスイッチsw4,sw5,sw6,sw7がオン時にカレ
ントミラー回路を構成する第2のMOSトランジスタで
あるPMOSトランジスタ、R12このMOSトランジス
タQ12のソース抵抗である。
【0018】Q21はPMOSトランジスタQ11のドレイ
ンとGND2間に直列に接続された第3のMOSトラン
ジスタであるNチャンネルのMOSトランジスタ(以下
NMOSトランジスタという)、Q22はPMOSトラン
ジスタQ12のドレインとGND2間に直列に接続された
第3のMOSトランジスタであるNMOSトランジス
タ、Q30は、これらNMOSトランジスタQ21,Q22
カレントミラー回路を構成し、ゲートとドレインが短絡
され、ソースがGND2に、ドレインが定電流源3を介
してVDD1に、ゲートがNMOSトランジスタQ21,Q
22のゲートにそれぞれ接続される第4のMOSトランジ
スタであるNMOSトランジスタである。
【0019】I1〜I7,I11,I12,I30は各MOSト
ランジスタQ1〜Q7,Q11,Q12,Q30のドレイン電流
で、 I1/I2=I2/I3=I3/I4=I4/I5=I5/I6
6/I7=2 即ち(2)式となるよう、各組11及び12毎に抵抗R
1〜R7を R1×I1=R2×I2=R3×I3=R11×I114×I4=R5×I5=R6×I6=R7×I7=R12×I
12 と、即ち、各組内のソース抵抗の電圧降下が等しくなる
よう、 R/R2=R2/R3=1/2,R4/R5=R5/R6
6/R7=1/2 の関係に設定する。そしてこの実施の態様では、R11×
11<R12×I12、即ち第1の組11のソース抵抗の電
圧降下を第2の組12のそれより小さくなるよう設定す
る。従って、 R3/R4<1/2なるよう設定される。
【0020】また、各組のMOSトランジスタQ1
7,Q11,Q12のゲート長をL1〜L7,L11,L12
ゲート幅をW1〜W7,W11,W12とすれば、これらの関
係を L1=L2=L3=L11,L4=L5=L6=L7=L12,L
11>L12 と、即ち、各組内のMOSトランジスタのゲート長が等
しく、そして、第1の組11のゲート長を第2の組12
のそれより長くなるよう設定する。
【0021】さらに、上記(1)式のゲート長とゲート
幅の比によってきまる各MOSトランジスタQ1〜Q7
11,Q12,Q21,Q22,Q30のゲートソース間電圧V
GS1〜VGS7,VGS11,VGS12,VGS21,VGS22,VGS30
を VGS1=VGS2=VGS3=VGS11,VGS4=VGS5=VGS6
GS7=VGS12, VGS21=VGS22=VGS30,VGS11<VGS12 と、即ち、同じカレントソース回路を構成するMOSト
ランジスタのゲートソース間電圧を等しく、そして、第
1の組11のゲートソース間電圧を第2の組12のそれ
より小さくなるよう設定する。これによって、各第1の
MOSトランジスタQ1〜Q7のゲート幅W1〜W7
(1)式より明らなように W1/W2=W2/W3=1/2,W4/W5=W5/W6=W
6/W7=1/2 となる。ただし、W3/W4>1/2なるよう設定され
る。
【0022】次にその動作を説明する。第3のNMOS
トランジスタQ21,Q22と第4のNMOSトランジスタ
30とはカレントミラー回路を構成されており、これら
のNMOSトランジスタのゲートとGND2間のゲート
電圧、ソース抵抗が接続されていないので、ゲートソー
ス間電圧VGS21,VGS22,VGS30が等しくなるよう各M
OSトランジスタにドレイン電流I11,I12,I30が流
れる。これらのドレイン電流は、各MOSトランジスタ
21,Q22,Q30のゲート長をL21,L22,L30、ゲー
ト幅をW21,W22,W30とし、しきい値電圧VTHOは両
トランジスタで等しいとすれば、上記(1)式より I11=(I30×W21×L30)/(L21×W30), I12=(I30×W22×L30)/(L22×W30) となる。これらのドレイン電流I11及びI12が第2のP
MOSトランジスタQ11及びQ12にドレイン電流として
供給される。
【0023】今、入力デジタル信号に応じてスイッチs
1〜sw7の何れかが、例えばスイッチsw1,sw3
sw5及びsw6がオンしたとすると、そのオンしたスイ
ッチsw1,sw3を介してMOSトランジスタQ1,Q3
のゲートとVDD1間に、MOSトランジスタQ11に供給
されるドレイン電流I11の抵抗R11による電圧降下(I
11×R11)と上記ゲートソース間電圧VGS11を加えた値
に等しい一定のゲート電圧(VG11=I11×R11+V
GS11)が印加される。そして、MOSトランジスタ
11、ソース抵抗R11とMOSトランジスタQ1,Q3
ソース抵抗R1,R3とで構成されるカレントミラー回路
11によって、MOSトランジスタQ1,Q3には次式に
示す値のドレイン電流I1,I3が流れる。 I1=(VG11−VGS11)/R1=I11×R11/R1,I3
11×R11/R3
【0024】一方、オンしたスイッチsw5,sw6を介
してMOSトランジスタQ5,Q6のゲートとVDD1間
に、MOSトランジスタQ12に供給されるドレイン電流
12の抵抗R12による電圧降下(I12×R12)と上記ゲ
ートソース間電圧VGS12を加えた値に等しい一定のゲー
ト電圧(VG12=I12×R12+VGS12)が印加される。
そして、MOSトランジスタQ12、ソース抵抗R12とM
OSトランジスタQ5,Q6、ソース抵抗R5,R6とで構
成されるカレントミラー回路12によって、MOSトラ
ンジスタQ5,Q6には次式に示す値のドレイン電流
5,I6が流れる。 I5=(VG−VGS12)/R5=I12×R12/R5,I6=I
12×R12/R
【0025】それで、出力電流Ioutは Iout=I1+I3+I5+I6 =I11×R11×(1/R1+1/R3)+I12×R12×(1/R5+1/R6) =(1+4+16+32)×I1=53I1 となり、この出力電流Ioutが出力抵抗4に流れ、それ
の電圧降下がVREFに加えられた出力電圧が出力端子O
UTに出力される。このように、入力ディジタル信号に
応じてオンされるスイッチsw1〜sw7に対応するMO
SトランジスタQ1〜Q7に流れるドレイン電流I1〜I7
が加算されて出力抵抗4に流れ、入力ディジタル信号に
対応したアナログ出力電圧が出力端子OUTから取出さ
れる。
【0026】以上のように、この実施の態様では、第1
のMOSトランジスタQ1〜Q7を2組に分けて、それぞ
れ別のカレントミラー回路を構成させたので、全MOS
トランジスタのゲートとVDD1間のゲート電圧を等しく
する必要がなく、従って、各ソース抵抗による電圧降
下、各MOSトランジスタのゲートソース間電圧は各組
内においてのみ等しくなるようソース抵抗値、ゲート
長、ゲート幅を調整すればよく、LSB側の第1の組1
1とMSB側の第2の組12とでそれぞれ独自の値に調
整することが可能となる。
【0027】電流加算型D/A変換器は、スイッチsw
がオンになったところの電流が抵抗4に流れ込み、出力
OUTに電圧値が出力される。よってD/A変換の直線
性のばらつきは電流値の大きいMSB側のばらつきの精
度が大きく関与する。つまり、MSB側のカレントミラ
ー回路の誤差を小さくするような回路構成にする。ソー
ス側に抵抗のあるカレントミラー回路の誤差を表す式を
図2を用いて説明する。図2において、Qaは定電流駆
動用PMOSトランジスタ、QbはこのMOSトランジ
スタQaとカレントミラー回路を構成するPMOSトラ
ンジスタ、Dはドレイン、Sはソース、Gはゲート、R
Sはソース抵抗で、両MOSトランジスタQa,Qbで等
しい抵抗値であるとする。Irefは定電流源3の駆動基
準電流、Io utは出力電流である。
【0028】今、MOSトランジスタQa,Qbのゲート
ソース間電圧をVGSa,VGSb、コンダクタンスをβa
βb、しきい値電圧をVTHOa,VTHObとすれば、VGSa
S×Iref=VGSb+RS×Iout、従って VGSb−VGSa+RS(Iout−Iref)=0
【数2】 βa=β,βb=β+Δβ,Iref=I,Iout=I+Δ
I,VGSa=VGS,VTHOa=VTHO,VTHOb=VTHO+Δ
THO とすると
【数3】 従ってソース抵抗が接続されたカレントミラー回路にお
ける電流誤差は
【数4】 ΔβとΔVTHOが独立要素であるとすると、
【数5】 となる。
【0029】この(3)式がカレントミラー回路の誤差
を表す式となる。(3)式よりRS×Irefの電圧値、即
ちソース抵抗RSの両端にかかる電圧が大きい方が、|
ΔIout/Iout|が小さくなり、カレントミラー回路の
精度が大となることがわかる。この実施の態様では上述
のように、R11×I11<R12×I12、即ちMSB側の第
2の組12のソース抵抗の電圧降下が、LSB側の第1
の組11のそれより大なるよう設定されているので、M
SB側のカレントミラー回路の誤差が小さくなる。さら
に、LSB側の第1の組11ではソース抵抗R1〜R3
従来より小さく設定でき、抵抗の幅が一定だとすれば長
さが短くできそれだけ面積が小さくなる。
【0030】また、MSB側の第2の組12のMOSト
ランジスタQ4〜Q7のゲート長L4〜L7が、LSB側の
第1の組11のMOSトランジスタQ1〜Q3のゲート長
1〜L3より短くなるよう設定されておるので、(1)
式において、ゲートソース間電圧VGSを一定とした場合
でも同じ電流IDを流すのに、第1、第2の組でゲート
長を等しくする場合に比し、第2の組12のMOSトラ
ンジスタQ4〜Q7のゲート幅W4〜W7を小さくすること
が可能となる。
【0031】さらに、第2の組12のMOSトランジス
タQ4〜Q7のゲートソース間電圧VGS4〜VGS7が、第1
の組11のMOSトランジスタQ1〜Q3のゲートソース
間電圧VGS1〜VGS3より大なるよう設定されておるの
で、(1)式において、ゲート長Lを一定としても同じ
電流IDを流すのに、第1、第2の組でゲートソース間
電圧VGSを等しくした場合に比し、第2の組12のMO
SトランジスタQ4〜Qのゲート幅W〜W7を小さく
することが可能となる。
【0032】以上のように、MSB側の第2の組12の
MOSトランジスタのゲート長をLSB側の第1の組1
1のそれより短かく、さらに第2の組12のMOSトラ
ンジスタのゲートソース間電圧を第1の組11のそれよ
り大となるようにしたので、上述のように第2の組12
のMOSトランジスタQ4〜Q7のゲート幅を著しく小さ
くすることが可能となる。そのためMOSトランジスタ
のレイアウトにおいて大きな面積を占有するMSB側の
ゲート面積を小さくすることができる。そして、LSB
側の第1の組11のMOSトランジスタQ1〜Q3ではゲ
ート長L1〜L3及びゲート幅W1〜W3が従来より大に設
定されるので、それだけ設定精度をあげばらつきを防ぐ
ことができる。
【0033】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2を示す回路図で、図において、1は第2の電位源を
構成するVDD、2は第1の電位源を構成するGND、3
は定電流源、4は出力抵抗、Q1〜Q7はビット数7のD
/A変換用の第1のMOSトランジスタであるNMOS
トランジスタ、R1〜R7はMOSトランジスタQ1〜Q7
のソース抵抗、sw1〜sw7は入力デジタル開閉スイッ
チ、OUTは出力端子、VREFは入力デジタル信号が0
の時の出力電圧値、Q11は第1の組11の第2のMOS
トランジスタであるNMOSトランジスタ、R11はこの
MOSトランジスタQ11のソース抵抗、Q12は第2の組
12の第2のMOSトランジスタであるNMOSトラン
ジスタ、R12このMOSトランジスタQ12のソース抵抗
である。
【0034】Q21はNMOSトランジスタQ11のドレイ
ンとVDD1間に直列に接続された第3のMOSトランジ
スタであるPMOSトランジスタ、Q22はNMOSトラ
ンジスタQ12のドレインとVDD1間に直列に接続された
第3のMOSトランジスタであるPMOSトランジス
タ、Q30は、これらPMOSトランジスタQ21,Q22
カレントミラー回路を構成し、ゲートとドレインが短絡
され、ソースがVDD1に、ドレインが定電流源3を介し
てGND2に、ゲートがPMOSトランジスタQ 21,Q
22のゲートにそれぞれ接続される第4のMOSトランジ
スタであるPMOSトランジスタである。即ち、この実
施の態様は各MOSトランジスタの極性を実施の態様1
と逆にしたもので、実施の形態1と比較してVREFがV
DDに近い値の場合に有効である。
【0035】I1〜I7,I11,I12,I30は各MOSト
ランジスタQ1〜Q7,Q11,Q12,Q30のドレイン電流
で、これらと各抵抗R1〜R7,R11,R12との関係は実
施の態様1と同様である。即ち、この実施の態様2にお
いても、各組内のソース抵抗の電圧降下が等しく、か
つ、第1の組11のソース抵抗の電圧降下を第2の組1
2のそれより小さくなるよう設定されておる。そして、
各組内のMOSトランジスタのゲート長が等しく、そし
て、第1の組11のゲート長が第2の組12のそれより
長くなるよう設定され、さらに、各組内のMOSトラン
ジスタのゲートソース間電圧が等しく、そして、第1の
組11のゲートソース間電圧が第2の組12のそれより
小さくなるよう設定されている。従ってその動作及び効
果は実施例と全く同様なのでその説明は省略する。
【0036】実施の形態3.図4はこの発明の実施の形
態3を示す回路図で、図において、1は第1の電位源を
構成するVDD、2は第2の電位源を構成するGND、3
は定電流源、4は出力抵抗、Q1〜Q9はビット数9のD
/A変換用の第1のMOSトランジスタであるPMOS
トランジスタ、R1〜R9はMOSトランジスタQ1〜Q9
のソース抵抗、sw1〜sw9は入力デジタル開閉スイッ
チ、OUTは出力端子、VREFは入力デジタル信号が0
の時の出力電圧値、Q11は第1の組11の第2のMOS
トランジスタであるNMOSトランジスタ、R11はこの
MOSトランジスタQ11のソース抵抗、Q12は第2の組
12の第2のMOSトランジスタであるPMOSトラン
ジスタ、R12このMOSトランジスタQ12のソース抵
抗、Q13は第3の組13の第2のMOSトランジスタで
あるPMOSトランジスタ、R13このMOSトランジス
タQ13のソース抵抗である。
【0037】Q21はPMOSトランジスタQ11のドレイ
ンとVDD1間に直列に接続された第3のMOSトランジ
スタであるNMOSトランジスタ、Q22はPMOSトラ
ンジスタQ12のドレインとVDD1間に直列に接続された
第3のMOSトランジスタであるNMOSトランジス
タ、Q23はPMOSトランジスタQ13のドレインとVDD
1間に直列に接続された第3のMOSトランジスタであ
るNMOSトランジスタ、Q30は、これらNMOSトラ
ンジスタQ21,Q22,Q23とカレントミラー回路を構成
し、ゲートとドレインが短絡され、ソースがVDD1に、
ドレインが定電流源3を介してGND2に、ゲートがP
MOSトランジスタQ21,Q22,Q23のゲートにそれぞ
れ接続される第4のMOSトランジスタであるNMOS
トランジスタである。
【0038】I1〜I9,I11,I12,I13,I30は各M
OSトランジスタQ1〜Q9,Q11,Q12,Q13,Q30
ドレイン電流で、 I1/I2=I2/I3=I3/I4=I4/I5=I5/I6
6/I7=I7/I8=I8/I9=2 となるよう、各組11及び12毎に抵抗R1〜R9を R1×I1=R2×I2=R3×I3=R11×I114×I4=R5×I5=R6×I6=R12×I127×I7=R8×I8=R9×I9=R13×I13 と、即ち、各組内のソース抵抗の電圧降下が等しくなる
よう、 R1/R2=R2/R3=1/2,R4/R5=R5/R6=1
/2,R7/R8=R8/R9=1/2 の関係に設定する。そしてこの実施の態様では、R11×
11<R12×I12<R13×I13、即ちLSB側の組のソ
ース抵抗の電圧降下をMSB側の組のそれより小さくな
るよう設定する。
【0039】また、各組のMOSトランジスタQ1
9,Q11,Q12,Q13のゲート長をL 1〜L9,L11
12,L13、ゲート幅をW1〜W9,W11,W12,W13
すれば、これらの関係を L1=L2=L3=L11,L4=L5=L6=L12,L7=L8
=L9=L13,L11>L12>L13 と、即ち、各組内のMOSトランジスタのゲート長が等
しく、そして、LSB側の組のゲート長をMSB側の組
のそれより長くなるよう設定する。
【0040】さらに、各MOSトランジスタQ1〜Q9
11,Q12,Q13,Q21,Q22,Q23,Q30のゲートソ
ース間電圧VGS1〜VGS9,VGS11,VGS12,VGS13,V
GS21,VGS22,VGS23,VGS30を VGS1=VGS2=VGS3=VGS11,VGS4=VGS5=VGS6
GS12,VGS7=VGS8=VGS9=VGS13,VGS21=V
GS22=VGS23=VGS30,VGS11<VGS12<VGS13 と、即ち、同じカレントソース回路を構成するMOSト
ランジスタのゲートソース間電圧を等しく、そして、L
SB側の組のゲートソース間電圧をMSB側の組のそれ
より小さくなるよう設定する。これによって、各第1の
MOSトランジスタQ1〜Q9のゲート幅W1〜W9
(1)式より明らなように W1/W2=W2/W3=1/2,W4/W5=W5/W6=1
/2,W7/W8=W8/W9=1/2 となる。ただし、W3/W4>W6/W7>1/2なるよう
設定される。
【0041】次にその動作を説明する。第3のNMOS
トランジスタQ21,Q22,Q23と第4のNMOSトラン
ジスタQ30とはカレントミラー回路を構成されており、
これらのNMOSトランジスタのゲートとGND2間の
ゲート電圧、ソース抵抗が接続されていないので、ゲー
トソース間電圧VGS21,VGS22,VGS23,VGS30が等し
くなるよう各MOSトランジスタにドレイン電流I11
12,I13,I30が流れる。これらのドレイン電流は、
各MOSトランジスタQ21,Q22,Q23,Q30のゲート
長をL21,L22,L23,L30、ゲート幅をW21,W22
23,W30とし、しきい値電圧VTHOは全トランジスタ
で等しいとすれば、上記(1)式より I11=(I30×W21×L30)/(L21×W30), I12=(I30×W22×L30)/(L22×W30) I13=(I30×W23×L30)/(L23×W30) となる。これらのドレイン電流I11,I12及びI13が第
2のPMOSトランジスタQ11,Q12及びQ13にドレイ
ン電流として供給される。
【0042】今、入力デジタル信号に応じてスイッチs
1〜sw9の何れかが、例えばスイッチsw1,sw3
sw5及びsw7がオンしたとすると、そのオンしたスイ
ッチsw1,sw3を介してMOSトランジスタQ1,Q3
のゲートとVDD1間に、MOSトランジスタQ11に供給
されるドレイン電流I11の抵抗R11による電圧降下(I
11×R11)と上記ゲートソース間電圧VGS11を加えた値
に等しい一定のゲート電圧(VG11=I11×R11+V
GS11)が印加される。そして、MOSトランジスタ
11、ソース抵抗R11とMOSトランジスタQ1,Q3
ソース抵抗R1,R3とで構成されるカレントミラー回路
11によって、MOSトランジスタQ1,Q3には次式に
示す値のドレイン電流I1,I3が流れる。 I1=(VG11−VGS11)/R1=I11×R11/R1,I3
11×R11/R3
【0043】また、オンしたスイッチsw5を介してM
OSトランジスタQ5のゲートとVDD1間に、MOSト
ランジスタQ12に供給されるドレイン電流I12の抵抗R
12による電圧降下(I12×R12)と上記ゲートソース間
電圧VGS12を加えた値に等しい一定のゲート電圧(V
G12=I12×R12+VGS12)が印加される。そして、M
OSトランジスタQ12、ソース抵抗R12とMOSトラン
ジスタQ5、ソース抵抗R5とで構成されるカレントミラ
ー回路12によって、MOSトランジスタQ5には次式
に示す値のドレイン電流I5が流れる。 I5=(VG−VGS12)/R5=I12×R12/R5
【0044】さらに、オンしたスイッチsw7を介して
MOSトランジスタQ7のゲートとVDD1間に、MOS
トランジスタQ13に供給されるドレイン電流I13の抵抗
13による電圧降下(I13×R13)と上記ゲートソ
ース間電圧VGS13を加えた値に等しい一定のゲート電圧
(VG13=I13×R13+VGS13)が印加される。そし
て、MOSトランジスタQ13、ソース抵抗R13とMOS
トランジスタQ7、ソース抵抗R7とで構成されるカレン
トミラー回路13によって、MOSトランジスタQ7
は次式に示す値のドレイン電流I7が流れる。 I7=(VG−VGS13)/R7=I13×R13/R7
【0045】それで、出力電流Ioutは Iout=I1+I3+I5+I7 =I11×R11×(1/R1+1/R3)+I12×R12×1/R5+I3×R13/R7 =(1+4+16+64)×I1=85I1 となり、この出力電流Ioutが出力抵抗4に流れ、それ
の電圧降下がVREFに加えられた出力電圧が出力端子O
UTに出力される。このように、入力ディジタル信号に
応じてオンされるスイッチsw1〜sw9に対応するMO
SトランジスタQ1〜Q9に流れるドレイン電流I1〜I9
が加算されて出力抵抗4に流れ、入力ディジタル信号に
対応したアナログ出力電圧が出力端子OUTから取出さ
れる。
【0046】以上のように、この実施の態様では、第1
のMOSトランジスタQ1〜Q9を3組に分けて、それぞ
れ別のカレントミラー回路を構成させたので、全MOS
トランジスタのゲートとVDD1間のゲート電圧を等しく
する必要がなく、従って、各ソース抵抗による電圧降
下、各MOSトランジスタのゲートソース間電圧は各組
内においてのみ等しくなるようソース抵抗値、ゲート
長、ゲート幅を調整すればよく、LSB側の第1の組1
1、中間の第2の組12及びMSB側の第3の組13と
でそれぞれ独自の値に調整することが可能となる。
【0047】この実施の態様でも上述のように、R11×
11<R12×I12<R13×I13、即ちMSB側の組のソ
ース抵抗の電圧降下が、LSB側の組のそれより大なる
よう設定されているので、MSB側のカレントミラー回
路の誤差が小さくなる。さらに、LSB側の組ではソー
ス抵抗を従来より小さく設定でき、抵抗の幅が一定だと
すれば長さが短くできそれだけ面積が小さくなる。
【0048】また、MSB側の組のMOSトランジスタ
のゲート長Lが、LSB側のそれより短くなるよう設定
されておるので、ゲートソース間電圧VGSを一定とした
場合でも同じ電流IDを流すのに、全てのMOSトラン
ジスタのゲート長Lを等しくする場合に比し、MSB側
の組のMOSトランジスタのゲート幅Wを小さくするこ
とが可能となる。
【0049】さらに、MSB側の組のMOSトランジス
タのゲートソース間電圧VGSが、LSB側のそれより大
なるよう設定されておるので、ゲート長Lを一定として
も同じ電流IDを流すのに、全てのMOSトランジスタ
でゲートソース間電圧VGSを等しくした場合に比し、M
SB側の組のMOSトランジスタのゲート幅Wを小さく
することが可能となる。
【0050】以上のように、MSB側のMOSトランジ
スタのゲート長をLSB側のそれより短かく、さらにM
SB側のMOSトランジスタのゲートソース間電圧をL
SB側のそれより大となるようにしたので、上述のよう
にMSB側のMOSトランジスタのゲート幅を著しく小
さくすることが可能となる。そのためMOSトランジス
タのレイアウトにおいて大きな面積を占有するMSB側
のゲート面積を小さくすることができる。そして、LS
B側のMOSトランジスタではゲート長L及びゲート幅
Wが従来より大に設定されるので、それだけ設定精度を
あげばらつきを防ぐことができる。
【0051】なお、この実施の態様3では、第1、第2
のMOSトランジスタQ1〜Q9,Q11,Q12,Q13をP
MOSトランジスタに、第3、第4のMOSトランジス
タQ21,Q22,Q23,Q30をNMOSトランジスタとし
たが、これを実施の態様2のように、第1、第2のMO
SトランジスタをNMOSトランジスタに、第3、第4
のMOSトランジスタをPMOSトランジスタにしても
よい。また、この実施の態様3では第1のMOSトラン
ジスタQ1〜Q9を3組に分けた場合を示したが、入力ビ
ット数が増えた場合さらに4組以上分けることももちろ
ん可能である。
【0052】
【発明の効果】この発明は、第1の電位源と出力端子間
に、第1のMOSトランジスタとソース抵抗との直列回
路を所定数並列に接続し、上記各第1のMOSトランジ
スタのゲートと上記第1の電位源との間に、入力デジタ
ル信号に応じて開閉する各スイッチを介して所定のゲー
ト電圧を印加し、上記出力端子から上記スイッチオンの
第1のトランジスタ電流の総和を取出すようにした電流
加算型デジタルアナログ変換回路において、上記第1の
MOSトランジスタとソース抵抗との直列回路群を複数
組に分け、各組毎に、それぞれの組の各第1のMOSト
ランジスタとカレントミラー回路を構成し、これら第1
のMOSトランジスタのゲート電圧印加端子と第1の電
位源間に、ゲートとドレインが短絡された第2のMOS
トランジスタとソース抵抗との直列回路を接続し、これ
ら各組の第2のMOSトランジスタのドレインと第2の
電位源間に上記各第1、第2のMOSトランジスタと逆
極性の第3のMOSトランジスタを接続し、これら各組
の第3のMOSトランジスタとカレントミラー回路を構
成し、これら第3のMOSトランジスタと同極性で、ソ
ースが上記第2の電位源に、ドレインが定電流源を介し
て上記第1の電位源に接続され、ゲートとドレインが短
絡されて、上記全組の第3のMOSトランジスタのゲー
トに接続された第4のMOSトランジスタを設けたの
で、各ソース抵抗による電圧降下、各MOSトランジス
タのゲートソース間電圧を、LSB側の組のカレントミ
ラー回路とMSB側の組のカレントミラー回路とでそれ
ぞれ独自に調整でき、それによりソース抵抗値、ゲート
長、ゲート幅等をそれぞれ独自の値に調整することで、
精度が高く、パターンレイアウト面積を小さくすること
が可能であるという効果がある。
【0053】また、上記のものにおいて、分割された上
位ビット側(MSB側)の組のMOSトランジスタのゲ
ートと第1の電位源間の電圧を、下位ビット側(LSB
側)の組のそれより大なるようにしたので、特にばらつ
きの精度が大きく関与するMSB側のカレントミラー回
路の誤差が小さくなりそれだけ精度が高くなるという効
果がある。
【0054】また、上記のものにおいて、分割された各
組の第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジ
スタのソース抵抗とこれを流れる電流による電圧降下の
大きさを各組毎に等しくするとともに、MSB側の組の
上記電圧降下を、LSB側の組のそれより大となるよう
にしたので、MSB側のカレントミラー回路の精度が高
くなるとともに、LSB側のMOSトランジスタのソー
ス抵抗値を小さく設定でき、抵抗の幅が一定だとすれば
長さが短くでき、それだけパターンレイアウト面積が小
さくなるという効果がある。
【0055】さらに、上記のものにおいて、分割された
各組の第1のMOSトランジスタと第2のMOSトラン
ジスタのゲート長を各組毎に等しくするとともに、MS
B側の組のゲート長を、LSB側の組のゲート長より短
くなるようにしたので、MSB側のMOSトランジスタ
においては同じドレイン電流を流すのにゲート幅を小さ
くすることが可能となり、それだけパターンレイアウト
面積が小さくなり、LSB側の組のMOSトランジスタ
においてはゲート長を従来より大に、しかも同じドレイ
ン電流を流すのにゲート幅をも大に設定できるので、そ
れだけ設定精度をあげばらつきを防ぐことができるとい
う効果がある。
【0056】さらにまた、分割された各組の第1のMO
Sトランジスタと第2のMOSトランジスタのゲートソ
ース間電圧を各組毎に等しくするとともに、MSB側の
組の上記ゲートソース間電圧を、LSB側の組のゲート
ソース間電圧より大となるようにしたので、MSB側で
はMOSトランジスタのゲート幅を従来より狭く、LS
B側では広く設定できるので、大きなパターンレイアウ
ト面積を占有するMSB側のMOSトランジスタではパ
ターンレイアウト面積を小さくでき、LSB側のMOS
トランジスタでは設定精度をあげばらつきを防ぐことが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す回路図。
【図2】 実施の形態1の動作を説明するための回路
図。
【図3】 この発明の実施の形態2を示す回路図。
【図4】 この発明の実施の形態3を示す回路図。
【図5】 従来の電流加算型D/A変換器の一例を示す
回路図。
【図6】 (a)はPMOSトランジスタの構成及びマ
スクパターンを示す平面図。(b)はそれの断面図。
【符号の説明】
1 直流電源(第1,第2の電位源)、2 接地点(第
2,第1の電位源)、3 定電流源、4 出力抵抗、1
1 第1の組、12 第2の組、13 第3の組、Q1
〜Q9 第1のMOSトランジスタ、Q11,Q12,Q13
第2のMOSトランジスタ、Q21,Q22,Q23 第3
のMOSトランジスタ、Q30 第4のMOSトランジス
タ、R1〜R9,R11,R12,R13 ソース抵抗、sw1
〜sw9 スイッチ、OUT 出力端子。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電位源と出力端子間に、第1のM
    OSトランジスタとソース抵抗との直列回路を所定数並
    列に接続し、上記各第1のMOSトランジスタのゲート
    と上記第1の電位源との間に、入力デジタル信号に応じ
    て開閉する各スイッチを介して所定のゲート電圧を印加
    し、上記出力端子から上記スイッチオンの第1のトラン
    ジスタ電流の総和を取出すようにした電流加算型デジタ
    ルアナログ変換回路において、上記第1のMOSトラン
    ジスタとソース抵抗との直列回路群を複数組に分け、各
    組毎に、それぞれの組の各第1のMOSトランジスタと
    カレントミラー回路を構成し、これら第1のMOSトラ
    ンジスタのゲート電圧印加端子と上記第1の電位源間
    に、ゲートとドレインが短絡された第2のMOSトラン
    ジスタとソース抵抗との直列回路を接続し、これら各組
    の第2のMOSトランジスタのドレインと第2の電位源
    間に上記各第1、第2のMOSトランジスタと逆極性の
    第3のMOSトランジスタを接続し、これら各組の第3
    のMOSトランジスタとカレントミラー回路を構成し、
    これら第3のMOSトランジスタと同極性で、ソースが
    上記第2の電位源に、ドレインが定電流源を介して上記
    第1の電位源に接続され、ゲートとドレインが短絡され
    て、上記全組の第3のMOSトランジスタのゲートに接
    続された第4のMOSトランジスタを設けたことを特徴
    とする電流加算型デジタルアナログ変換回路。
  2. 【請求項2】 分割された上位ビット側の組の第2のM
    OSトランジスタのゲートと第1の電位源間の電圧を、
    下位ビット側の組の第2のMOSトランジスタのゲート
    と第1の電位源間の電圧より大となるようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の電流加算型デジタルアナログ
    変換回路。
  3. 【請求項3】 分割された各組の第1のMOSトランジ
    スタと第2のMOSトランジスタのソース抵抗とこれを
    流れる電流による電圧降下の大きさを各組毎に等しくす
    るとともに、上位ビット側の組の上記電圧降下を、下位
    ビット側の組の電圧降下より大となるようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の電流加算型デジタルアナログ
    変換回路。
  4. 【請求項4】 分割された各組の第1のMOSトランジ
    スタと第2のMOSトランジスタのゲート長を各組毎に
    等しくするとともに、上位ビット側の組の上記ゲート長
    を、下位ビット側の組のゲート長より短くなるようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の電流加算型デジタル
    アナログ変換回路。
  5. 【請求項5】 分割された各組の第1のMOSトランジ
    スタと第2のMOSトランジスタのゲート長、ゲート幅
    及びドレイン電流によってきまるゲートソース間電圧を
    各組毎に等しくするとともに、上位ビット側の組の上記
    ゲートソース間電圧を、下位ビット側の組のゲートソー
    ス間電圧より大となるようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の電流加算型デジタルアナログ変換回路。
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